連載小説
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ネコちゃんとお嬢様
「今頃はワンちゃんがお嬢様が居ない!!って言ってるころかニャ?」

「アリスはネコちゃんと一緒にお出かけしてるもんね♪」

「ワンちゃんは堅物だからちゃんと話しても許すはずがないのニャ。だから勝手に抜け出すのが正解なのニャ。わかったかニャ?」

「はーい、アリスはおりこうだからわかりました!」

少女と従者が町の中で話をしていた、傍から見れば歳の離れた友達のようにしか見えない、だが確かに少女と従者の関係だったのだ。

「格好つけてるつもりかもしれないけど、ダサいニャよ」

そんなにストレートに言わなくても……傷ついちゃうよ、ガラスのハートの持ち主なんだからさ、俺って。

「余計な茶々入れるくせに勝手に傷つくのかニャ?迷惑な奴だニャ」

うわーん、グサグサくるよー。

「こんなにウルサイ奴なのに何で町の人たちにはコイツの声が聞こえないのかニャ?」

そんなもん、町の人がモブキャラだかr(ウボァ!?

「メタ発言禁止ニャ」

俺を殴るのはメタ行為じゃないのかよ……ってか実体がない俺をどうやって殴ったの?

「企業秘密なニャよ、乙女の秘密は探らないほうが身のためニャよ」

「痛いの?大丈夫?ネコちゃんメッだよ?」

アリスちゃんは優しいなぁ。スフィンクスはこんなちっちゃい子に怒られてやんのザマァみろ。

「もう一発ブン殴とっくニャ、そうすればもう少しおとなしくなるかニャ?」

OK落ち着こうぜ?いい加減にして話を進めないと読者の皆様が呆れるぜ?……な?

「お前を殴ってからでもそんなの遅くないニャ、覚悟して死ぬがよいニャ!!」


ちょまっっグギャぁぁぁああぁぁああぁぁぁー!!


「これで静かになるニャ」

「ネコちゃん、どうしたの?」

「なんでもないニャ、そろそろアリスちゃんは待ち合わせの時間じゃないのかニャ?」

「うん、じゃあネコちゃんもお買い物がんばってね!!」

「わかってるニャ(実はこれからデートの約束をしてるなんて言えないニャね……)アリスちゃんもがんばって遊ぶニャよ」

「うん!!」

「行ったかニャ……やっぱり小さい子の笑顔っていいニャね、従者をやってる限りの最大のご褒美ニャ。アタシも子供が欲しくなっちゃたニャ……今から彼氏さんにでも子種をおねだりしちゃいますかニャ///」

寿退社とか予定されてませんよ?

「もう起きたのかニャ?復活早いニャ。これからデートだからついてくるニャよ?」

大丈夫だ、俺がカップル見たら死ぬほど邪魔してやるよ。

「アリスちゃんを見ててくれニャいと怒るニャよ?」

喜んで、行かせていただきます!!アリスお嬢様に悪い虫など一切近づけさせません!!

「よろしい、では行って来るニャ」
11/04/05 21:45更新 / アンノウン
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■作者メッセージ
次にようやくアリスちゃん主役だね!
話が進むよ!

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