連載小説
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Sylph the little typhoon
いつもの様にシルフのフウカちゃんを膝の上に乗せてぼんやりテレビを見ていると、急に見ていた番組が気象ニュースに切り替わる。
アナウンサーは「非常に大型の台風が……」とか「気象庁によりますと……」とかいつもの定型文を繰り返している。
俺が台風情報を真顔でチェックしてると、フウカちゃんは上目遣いで見上げて来て

「ますたーは台風がコワイの?」

って聞いてくる。

うん……毎年いっぱい被害出てるしやっぱり怖いよね……

って俺が答えるとフウカちゃんは握り拳を作って、ヨシ! と気合い入れて俺の膝から飛び降りる。

「わたしにまかせて! ますたーをコワがらせる台風なんてやっつけてあげるよ!」

なんて言って、その場で華麗にシャドーボクシングし始める。

ええっ⁉︎ いくらフウカちゃんがスゴくてもそんなの無茶だよ!
危ないからやめとこう?

俺が止めるとフウカちゃんはニコッって笑って、

「よゆーよゆー♪ あんなのワンパンだよ! フウカのでんかのほーとー『くろすかうんたー』でKOしてあげる!」

とか言ってやる気マンマン。
どうやって止めようか……と考えてると、フウカちゃんがイタズラっ娘な笑顔を浮かべる。
あー、いつものパターンだ。

「でもぉ❤️ 台風をやっつけるためにはぁ、魔力がたっくさん必要です❤️
コレ以上はもう言わなくてもわかるよね、ま・す・た・ー・❤️」

次の瞬間、飛びかかって来た彼女に俺は押し倒されちゃう!

「とりゃー♪ ますたーに上陸だー❤️」

うわー、上陸されちゃったよー俺。

ワガママで気まぐれな彼女との性活に慣れっこな俺は、どんな体勢でもズボンとパンツを脱げるテクニックを身に着けていた。
こうなったらフウカちゃんはもう止まらない。潔く諦めて、えっちを楽しんだ方が建設的だ。
俺は一瞬でフルチンになると、自分からフウカちゃんのロリマンコにちんちん挿れる。

「やぁんっ❤️ 自分からぁっ、オチンチン挿れるなんてぇ……❤️
ますたーったら、えっち、なんだからぁっ❤️
そんなエッチなますたーからはぁ❤️ たぁっぷり❤️❤️ シボりとってあげるね❤️❤️❤️」

フウカちゃんが激しく腰を動かし始める…!
快楽に弱い俺はあっという間に追い込まれて射精しちゃう。

ビュルッ、ビュルッ、ビュルルルーッ!

「ひぃぁぁぁっ❤️
ますたーの、せーえき……きたぁぁぁっ❤️❤️
コレ好き……だいしゅきいぃぃぃっ❤️
もっと、もっとちょうだい?
ますたーのアツいの、たくさん……たくさん欲しいのぉぉぉぉっ❤️❤️❤️」

フウカちゃんのオマンコの中が螺旋状に蠢き始める……まるで竜巻みたいに!
その蠢きに合わせる様にフウカちゃんは腰をクネクネ動かして、俺のちんちんを責める……!
俺がそんな常識を越えた人外の快楽に抗える筈も無く、呻き声を上げながらまた射精!
イカン、このままでは台風の勢力が一向に落ちない!
台風の勢力を弱めるには水分を放出させなきゃ……!
つまり、フウカちゃんに汗かかせたり、ヨダレをチューチュー吸ってあげたり、オマンコからエッチなお汁を出させてあげないと……!
要するに俺の方からも色々エロい事しないとダメだ!
俺は下から彼女を突き上げる!
ズン、ズンッ! と腰を浮かせながらちっぱいに手を添えてモミモミしてあげる。

「ふあぁぁぁぁっ、ますたーに、下から突かれるの、しゅきぃぃぃっ❤️
おっぱいもプニプニ揉まれてぇっ、キモチイイ……❤️❤️
キモチイイよぉぉぉぉぉっ❤️❤️❤️」

彼女の腰つきはますます激しくなり……俺達はひたすら快楽に溺れて行く。
フウカちゃんは益々勢力を強めて、俺のカラダを縦断するほど強力な台風へと成長!
台風は上陸したら勢力を弱めるなんて常識は彼女には通じないのだ……!
結局俺はなす術もなく蹂躙されてしまう。
精液と言う水分を吸い上げて際限なく成長する台風……それがフウカちゃんなのだ!
その後、数十回搾られて……ちょっとだけ休憩する事に。

「んー❤️ ますたー好き❤️❤️ 大好き❤️❤️❤️
ちゅっ、ちゅっ❤️」

彼女は俺の顔中にキスしまくって来る。
どうやら台風は温帯低気圧にランクダウンした模様。
にも関わらず彼女は俺の上から降りる様子は無い。
俺がその事を聞くと、彼女は

「んー、フウカは台風からてーたいぜんせんに変わっちゃいました♪
だからこのままますたーの上にてーたいして雨をふらせちゃうのです❤️
こんな風に……ちゅっ、ちゅっ❤️❤️」

なんて言いながらキスの雨を降らせて来る。あー、温帯低気圧じゃ無くて停滞前線だったかぁ……
結局朝までエッチし続けた俺達はそのまま昼過ぎまでぐっすり寝て……いよいよ決戦のゴングが響こうとしていた。
そう……フウカちゃんVS台風の運命の対決の幕が切って落とされる時が来たのだ!
空には暗雲が立ち込めている。
……今にも大雨が降り出しそうな天気の中、日課のラジオ体操を終えたフウカちゃんは気合十分! その顔には余裕すら伺える。
……でも俺はやっぱり心配!
今からでも遅くない、俺はフウカちゃんを止めようと説得する。

ねえ、フウカちゃん。やっぱりやめとこうよ。台風とケンカするなんて危ないよ……

「大丈夫だって♪ ますたーはしんぱいしょーだなぁ」

力強い笑みを浮かべるフウカちゃん。
でも……と口籠もる俺の視界から一瞬でフウカちゃんの姿が消える!
次の瞬間には、彼女の姿は俺の頭上に……!
何て速い動きだ……!

「じゃあ行ってくるね!
大丈夫、わたしは風のせーれーだよ?
ますたーの為なら台風退治なんておちゃのこさいさいだよ♪
だからちょっとだけ待っててね?
……わたしの大好きなますたー❤️」

彼女は俺のおでこにチューすると、バビューンとロケットみたいに飛び去ってしまう……!
ポツンと1人残された俺は、落ち着かない気持ちでウロウロ歩き続ける。
ああ……心配だ! 大丈夫かな、ケガしてないかな……
そんな風に悶々としてると

「ただいまー♪ エヘヘッ、褒めて褒めてーますたー❤️」

ものの2、3分でフウカちゃんが戻って来た! 早すぎる!
俺はフウカちゃんに駆け寄ると、彼女を抱きしめて無事を確認する。

大丈夫? ケガ無かった?

俺がそう聞くと彼女は両手でVサインを作ると、笑顔でこう言った。

「よゆーだったよ♪ 予告通り、ワンパンでしとめてきました! エヘン!」

胸を張るフウカちゃん。
次の瞬間、大空に驚くべき変化……!
ーーソレは見た事も無い光景。
暗雲に閉ざされていた空にブワァッ! と空気の波が走り……その波が暗雲を吹き払う!
まるで空が水色の絵の具で塗り潰される様に……瞬く間に青空が姿を見せる!
後に残ったのは雲1つ無い、蒼穹。
フウカちゃんは本当に台風に勝ったのだ!
俺はフウカちゃんを抱き上げるとそのままその場でクルクル回る。

フウカちゃん、スゴい!
フウカちゃん、サイコー!
フウカちゃん、大好き! 愛してる!

「わたしも好き❤️
ますたーが大好き❤️❤️
これからも、ずーっと一緒だよ❤️❤️❤️
わたしの、愛しのますたー❤️❤️❤️❤️❤️」

俺達はお互いに笑い合い、大はしゃぎする。
突き抜ける様な青空の下、いつまでも……
23/02/09 05:29更新 / H.H
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■作者メッセージ
シルフのフウカちゃんの名前の漢字表記は「風花」です。
名無しの精霊である彼女に、俺がこちらの世界で相応しい名前を付けました。
強い風の中その風に舞い散るどころか、その風を制し操り、咲き誇る花である彼女に相応しいかな、と。

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