連載小説
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モロモンの苦悩
『ハァ・・・ハァ・・』
ひたすら夜の森の中を走る。
『くそっ・・何でアイツ・・』
勢いで飛び出したせいでせっかく作ったものを置いてきてしまった。
せっかく超魔族を世にしらしめようとしていたのに・・。
『ふぅ・・とりあえず一休みして考えないと』
俺・・いや、私はガルロッス。
幼い頃から過ごしてきた村のみんなが女性化した時、私には何も起こらなかった。
親父、兄貴・・みんな女性化したのに。
私だけ違う。
いや、それはいい。
・・私には何も起こらなかったとは嘘だ。
認めたくはなかったけど女に興味がなくなった。
むしろ、男が欲しくなった。
村のみんなが変わった朝、私の部屋にモッコが飛び込んできたとき胸がキュキュっとした。
モッコが欲しい・・そう思った。
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「おい、モロモン!村のみんなが・・ってあれ?」
『あぅあぅ・・・モッコォ』
「うげ・・キモスww」
( °Д°)=○)°Д°)グハァ!
『キモイ言うな。何だどうした?』
「いてて・・・魔族のみんなが女の子になっちゃったんであわてて様子を見にきたんだけど・・あれ?」
『何だと!?』
「見にきたんだけど・・お前魔族じゃ?あれれ?」
『とにかく見に行くぞ』
「お・・おう」
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その後、世界中で魔族が女性化したと発表された。
私を除いて。
男なのに男好き。
死にたい。
けど死にたくない。
そうだ、魔王を会えばこの状況をどうにかできるかもしれない。
精神を戻してもらう・・もしくは女性化。
魔王と会う・・魔界までいくの大変だしな・・。
なら魔王をおびきよせる・・これだ。
私はそう思い、親魔物派国で一暴れすることにした。
『しかし・・これからどうするかな』
「もし・・そこのワーウルフさん?」
あぜ道を隔てた木陰からドリアードが出てきた。
「きゃ、男性体なの!?」
『悪いか?』
「いえ・・変異していない方にお会いするのは初めてだったので」
『何のようだ?』
「あなたの足元にに木の若芽が出ています、どいてくださると・・・」
『あ・・ごめん』
ドリアードは木の精霊、悪いことをした。
「いえいえ・・こんな夜更けにどこにいかれますの?」
『魔王とコンタクトをとろうかと思って・・その・・色々だ』
「あ・・女性体になるために?」
『なれるのか!?』
「はい・・えっと・・そういう方が以前いらしたかと・・」
『魔王に会うためにどうしたら!?」
「・・まず落ち着いてください」
『あ・・ごめん』
「この先にバフォメット様がサバトを構えていらっしゃいます。まずはそこで相談なされば」
『わかった!ありがとう!』
ガルロッスは走り出した。
「あ・・精を抜かれないように・・ってすごい速さね・・」
目指すはサバト!
待ってろ!私の女性体・・!
(つづく)
11/10/10 23:10更新 / もっこりスライム
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■作者メッセージ
何か流れで男性→女性を書いてしまっていますが・・
正直想像するとキツイ・・ww

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