連載小説
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序章 超魔族のおたけび
「よし仕上げだ!」
三日三晩念を込め続けた羊皮紙に血文字で書き込む。

〜魔王交代による魔族の変化は偽りのものだ〜
・・・超魔族 ガルロッス・・・

ふむ・・いい出来だ。
俺はモロモン・・・もといガルロッス!
新魔王のサキュバスに異を申す者。
全世界の魔族は魔王交代により全てが女性化したらしいが、それは嘘だ。
なぜなら、生まれもっての超魔族の俺様が男のままだからだ。
俺が女性化すればアイツもきっと俺を・・・なぜ男のままなのだ!
だから俺は宣言する。
この世界の否定を!
まずは親魔物派の国々に知らしめるべく出掛けるとしよう。
『ふはははは!さぁ出発だ」
ドンドン
『誰だ』
ガチャ
「お〜いモロモン〜暇だから遊びに来たぞ〜」
『俺様はモロモンではない!ガルロッスだ!』
「ぶは!また言ってやがる。また大魔王ごっこか?」
『ごっこではない!それに超魔族だ!』
「超魔族ってお前・・魔族もどき(?)じゃんよ」
『・・・・』
『唸れ!エクス○リバー!!』
「うわ、あぶね!エクス○リバーって!黒く塗っただけのまな板じゃん!」
『黙れモッコ!くそぉぉぉぉ!!!!」
ガルロッスは逃げ出した
「ちょ、まてって・・・意外と足早いなアイツ・・・」
「ん?なんだこりゃ?」

〜魔王交代による魔族の変化は偽りのものだ〜
・・・超魔族 ガルロッス・・・

「ぶは!なんだこれwwwww」
「アイツ・・・ガキのころから超魔族だって言い張ってたからなぁ」
「しかし魔族が聖剣って・・・」
「頭だいじょうぶかあいつ?」
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俺はモッコリャ、通称モッコ。
エーム王国領のはずれのエース村に住んでいる。
昔から人間と魔族が一緒に住んでいたエース村なんだけど、魔王交代ってやつで雑貨屋のおっさんから洋裁店のあんちゃん・・・村の魔族のみんなが女性化しちまった。
皆、キレイになったけど・・目線が怖い。
昨日の集会で【女豹紅連隊】とかいうのを結成していた・・。
絶対何かよからぬことをするつもりだ、関わらないでおこう。
さっき出て行ったのはワーウルフのモロモン、幼馴染だ。
最近ガルロッスとか名乗って怪しげな行動をしている。
そういや、あいつの兄ちゃんも女性化してたなぁ・・・。

『発情ワーウルフと浴場で欲情しない〜?』

・・・空気が凍る風呂場で戦闘経験を積めるとは思わなかったよ。
危うく『ハジメテ』を奪われるところだった。
それはおいておいて・・・
モロモンはなぜか男性体のままだ。
女性化しなかったことにショックを受けているようだけど、男のままで不満なのかねぇ。
『不満じゃないの?アタシは女になれてよかったわよ〜』
「うわ、モンモンさん!いつの間に!」
『さ〜モッコ。今日こそにゃんにゃんしようね〜!狼だけど』
「ちょwwwww逃げるしwwww」
『ああぁん!まって〜!』
・・・この兄弟・・何とかならんか。
(つづく)
11/10/10 21:24更新 / もっこりスライム
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■作者メッセージ
読む専門から書き手へ・・。
甘くないですね。
駄文ですがよろしくお願いします。

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