連載小説
[TOP]
フリストとヘルゲ
 ある男が、夢を見た。
 女の夢だ。
 その女は、左手にフォークを持ち、右手に皿を持っていた。
 フォークを膝よりも下に向け、何かを刺し、皿に盛っていく。目を凝らしてよく見れば、女の膝まであるのは島で、フォークに突き刺さっているのは人間であった。
 男は恐怖して逃げたが、やがて女のフォークは男を突き刺した。
 女は腰に纏った半透明の薄布を血液の深紅に染めながら、秀麗な容貌を歓喜に歪めて、赤い涙を流して喜んだ。
「ようこそ、エインヘリアルよ」
 男にはなんだか、それがとてもおぞましいもののように思えた。
 目を覚ました男は、翌日、とある戦場で死んだ。
 男の夢の話を聞いて、戦争に生き残った者は言う。
「また、ヴァルキリーに見初められた男が逝ったのだ」
 と。
気位の高い女16/08/22 12:14
亀裂16/08/22 12:15
その名は、ファーヴニル16/08/16 12:41
勇者の資質16/08/18 20:58
彼女の斜陽16/08/20 11:31
彼女の体16/08/22 12:00
フリストを、犯す16/08/22 12:11
魔物への変質16/08/24 11:56
尻穴性交16/08/26 13:39
ロスヴァイセと騎士叙勲16/08/31 20:36
愛情で結ばれた情交16/08/31 20:41
ロスヴァイセ、来襲16/09/02 11:30
失った加護16/09/04 11:06
貸しと借り16/09/06 12:31
彼女たちの語らい16/09/08 14:56
決戦の朝16/09/11 11:24
決戦、開始16/09/13 12:30
決戦<ヘルゲの場合>16/09/15 18:04
悲しい友16/09/17 11:27
決着16/09/19 13:08
そしてハッピーエンドへ16/09/22 11:59

TOP | 感想 | メール登録 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33