連載小説
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魔物娘達の喧嘩について
研究レポート6



とあるところに仲良し魔物娘の集団が居た。
彼女達は時折り喧嘩しながらも仲良く過ごしていた。
そんなある日のことだ。

「ねえ、誰が一番凄い魔物娘なの?」

そう、小さい子供に聞かれた彼女達は自分が最強とこぞって言い争い……

「なら、この国を誰が堕とすのが早いかで勝負決めましょう!」

という事になった。











大きな花火が国の近くで打ち上がった。
騎士団は敵国の襲撃かと考え、調査に向かうが……

「一番強いのはこのデュラハンたる私だろう?」

「いや、カーストソードのボクさ」

そこには2人の魔物娘が居た。
片方は鎧姿で、もう片方は軽装だが2人とも剣を持っており、話し合いながらも騎士団員を次々と切り裂いていく。

「がはぁ……!?」

「キャアぁ!」

「よくも仲間達を!?許さん!!」

仲間達が切り裂かれていく中、騎士団の中でも1、2を争う男2人が魔物娘達と剣を結ぶ。

「ほう?中々……!」

「今だ!!」

騎士はデュラハンが隙を見せた瞬間首を切り落とした。
被害は出たがこれで事態は解決。
そう考え、仲間の遺体を回収しようとした。
しかし……

「あはぁ♡オマエが悪いんだよぉ♡おまえが優しくするからぁ♡」

「や、やめろ!俺たち幼馴染でいつも一緒に!?」

「や、やめてください!神官様!?そ、そこは……!?」

「ダメですよぉ♡こんなに大きくなってぇ♡ぜーんぶ吐き出してしまわないとぉ♡」

斬られたはずの仲間達は全員我を忘れたかのように近くの人間の性器を舐めたり、触ったり、交わったりしていた。
中には男だったものが女になってるものも居た。

「こ、これは……!」

「お前だ♡お前こそが私の夫に相応しい♡」

「あーあ、頭切っちゃったからねぇ」

それに戸惑っていると後ろから身体を掴まれると何かにキスされる。
それは先ほど切り捨てたデュラハンの首だった。

「や、やめてくれ!?お、おれは!?」

「じゅっぽ♡んちゅるるぅぅぅ♡んむぅぅ♡」

デュラハンの身体は男の鎧を外していき、そして下半身をあらわにしたところで首が彼の性器を飲み込んでいく。

「火が入っちゃったなぁ、じゃあお先に……!」

カーストソードの女は、そう言ってこの場を去る。
残るのは交わり合っている騎士団達だけであった。









カーストソードの女が向かった先は、ワインの生産地で有名な村であった。
しかし彼女が向かった時にはすでに様子が変だった。

大人だけではなく、子供達すらお酒に酔いとろんとした顔でキスしあったり、愛撫しあったり、口移しで飲ませあったりしていた。

「おお?久しぶりだなぁ!」

「やっぱりあんたかぁ……」

その中心に居たのはとあるサテュロス。
彼女はここのワインを気に入り、色々と力を貸した、貸しすぎた結果こうなった。

「お、そこのお嬢ちゃん、お酒飲んでみな!」

「あ……!その子は……!」

そう村人に無理やりカーストソードの娘は飲まされると……

「ひっく!」

「ま、まずい!に、にげなっ!?」

言い切る前にサテュロスは斬られてしまった。
彼女は知っていた。
カーストソードの女が酒にめちゃくちゃ弱くしかも飲んだらなんでも切りたくなる切り上戸ということを。

「あひゃん♡」

「いひぃ♡」

「あひあひぃぃ♡もっと切りたーい♡もっとみんなみんなきらせてぇ♡」

それからは大変であった。片っ端から村人達を切りさき、すでに理性が蕩けていた彼らは激しく交わり合う。
それが何度も繰り返されていった。










国の首都、そこはまさしく淫獄であった。

「増える♡♡もっと♡胞子だすのぉぉ♡♡♡」

この国の姫はマタンゴにより胞子を植え付けられ、今は婚約者の上に根を張り精を絞りながら胞子を撒き散らかしながら、執事やメイド、国民達にも胞子をばら撒いていた。

「ほら、あなた達、早く国民を避難させるの」

「は、はい……!」

この国の姫の母でもある王妃はそう臣下に命令する。
身体から生える触手を彼らの耳から脳味噌に伸ばしながら

「避難させたら、皆を仲間入りさせてあげるわ♡ねぇ♡あなた♡」

そう言いながらイカの姿に変わり果てた王に犯されながら王妃は告げた。

そして王の母である先代王妃は……

「あはぁ♡溶けちゃいますぅ♡身体がとけていくぅぅぅ♡」

「良いのよ♡溶けてしまいなさい♡大丈夫よ♡しばらくしたら新しい身体で好きな人に会えるわ♡」

スライムへと化してかつての美貌を取り戻し、同じく年老いたもの達をスライムと化して若返らせていた。

「まだ、息子の嫁や孫達には負けないわ♡ねぇ♡あなた♡」 

首都の国民達は王族達の変わり果てた姿を見て絶望し逃げ惑うも、大半はどれかの魔物へと堕ちてしまった。

あらゆるところで人々は交わり合い犯しあっている。
必死に部屋に閉じこもって隠れようとしても、触手が、スライムが、胞子がわずかな隙間から入り込み堕としていく。
愛する人が堕ちていく姿を見て、皆狂気に堕ちて快楽に溺れた。
理性も無く、知性もなく、ただ快楽に溺れていく。
積み上げてきた国の歴史は、快楽の中に全て消え去ってしまった。
そして……










「あれ?やっとついてみたら……どうなったの?」

あのカーストソードの女がようやく首都に来たその時、そこにはぽっかりと、そこにあった建物、人が消えた大穴しかなかった。

女は思った。
きっとパンデモニウムへ行ったのだろうと。
時間も止まった世界でまだ彼女達は争っているのだろうかと。

とりあえずまあ、満足したので彼氏のところへ帰ろう
24/02/04 11:44更新 / デーカルス
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