連載小説
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八月二十一日 ドッキリと平凡な我が家
僕こと河野翔とマリアたちは今現在びっくりしている。
それは…―

「どっきり大成功です♪」

そう…目の前にいるのは死んだはずの家政婦のジョロウグモの三根紗代さんがいるからである。
そして何よりは「ドッキリ大成功ッ!!」と書かれた看板を手にして花白総合病院の院長さんと共に玄関から現れたからである。

「紗代殿…」
「ふふふッ…このままくたばってたまりますか」
「紗代殿…紗代殿ッ!!」

先ほど僕らの使い終わった食器を洗って玄関に向かってきてそのまま抱きつくマリア・シルヴァーノの両親(二人は魔界に帰っている)の置いていった大臣のバフォメットのミナモさん。
そして僕とマリアと魔女三姉妹は目を点にして固まっている。

〜ミナモ視点〜

現在ワシは先ほど翔殿にこっぴどく叱られて落ち込んでいる紗代殿の姿があったのだが…―

「あぁ〜ッ♪声が出るのって素晴らしいです♪」
「…お主は声が出るとそのような…」
「あら?そうでしょうか?」
「そうじゃろうに…」

ワシと紗代殿は現在茶飲みで玉露(ジパング産の高価なもの)を飲んでいる。

「平和じゃのう〜ッ」
「そうですねぇ〜ッ」

もう一口飲み二人で「はふぅ〜ッ」っという声を漏らす。
そしてワシはあることを聞いてみることにする。

「のぉ紗代殿?」
「どうかしましたかミナモさん?」
「どのあたりからドッキリじゃった?」
「それは…貴方が殺気をむき出していた時からです♪」

聞くんじゃなかった…―
ワシはその場に膝を抱えて座り床にののじを書く。
それを紗代殿は微笑みながらお茶を飲む。
これはもはや…ワシの負けじゃの…―

〜翔視点〜

「「お邪魔しますッ!!」」
「はーいッ!!」

僕は居間から玄関に向かうとそこには相坂徹と阪野レヴァンがいた。
それもプールバックを手にしている。

「どうしたのそれ?」
「いまは夏だろ?夏と言えば…」
「きらめく太陽…輝く海…とくればッ!!」

あぁ…なるほどね?
僕は答えようとしたが…―

「なにッ!?海に行くのッ?」
「おうよッ!!」
「だから翔とマリアも来るかなぁって思ってきたのよ?」
「行くに決まってるじゃないッ!!ねえ翔ッ!!」
「う…うん」

僕は後ろから抱きついてきたマリアに言われてただその場で首を横に振ろうものなら…考えただけで恐ろしい…―

〜マリア視点〜

「ミナモーッ!!紗代ーッ!!居ないのッ?」

私は海に行くことを告げるためにミナモと紗代を探していると縁側で何かをしている二人(?)の姿があった。

「何をしているの?」
「あぁ〜ッ…マリア様今は話しかけないでください」
「はぁ…ッ」
「ふふふッ…はい王手」
「ぐぬぬぬッ…紗代殿待たれよ」
「待ったは無しです」

そして将棋というチェスみたいなものをしていたようでミナモは負けてその場で正座のまま震えていた。

「い、今から海に行ってくるから」
「えぇ…いってらっしゃいませ♪」
「御気よつけて」
「うん…ッ、行ってきます」
そして私は翔たちと共に水着を買いに近くの商店街に向かうことのした。
12/04/15 15:58更新 / パンドラ
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■作者メッセージ
はい…ドッキリでした。
紗代さんはどうやら幻覚を使えたようです…―
そして次回からは海です。
今年は海に行きたいですッ!!

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