読切小説
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ただし忠誠心は鼻から出る
初めまして、十文字明夜(じゅうもんじみょうや)と申します。
普段は館で執事長を任されている者でございます。
私の使えるお嬢様は従者(執事やメイド)を多く雇っているのです。
なので私は恐れ多くも執事長を任されている立場なのです。
外見の特徴は銀色の長髪を後ろで結んでおり、執事服を身にまとい、眉毛も銀色。
身長は青年ぐらいですがよく女顔と言われ、可愛いとも言われますね。
戦闘力も結構持ってます。それとジパング出身でございます。
・・・特徴はこれくらいでしょうか?
それと「普段以外は何をしているんだ?」と疑問に思われた方も多いでしょう。
他の仕事は主に館へ来る教団の兵士や盗賊やヴァンパイアハンターを退治しております。
その他にも様々な仕事がありますが無駄に長くなってしまうので今日はこの辺で。
さて、私の自己紹介も終わりました。
次は館の持ち主であり、私の主人であるお嬢様の説明をさせていただきます。
一言で言ってしまえば見た目は子供、頭脳は大人。一番わかりやすい表現でしょう。
外見は10歳ぐらいなのに実年齢は300を超えるようです。
髪の毛は赤髪のロング、それ以外は図鑑絵のヴァンパイアを子供にした感じでございます。
そしてカリスマがあり、戦闘力もあり、まさにパーフェクトなヴァンパイア、それがお嬢様です。
今日はお嬢様のお誕生日。
もちろんパーティも開きますのでいつも以上に頑張らないといけません。
何でも今回のお誕生日会はお嬢様が何かを企んでいるとか。私に隠し事とは微笑ましいですね。

明夜
「皆さん、準備はいいですね?」
従者達
『おー!』

皆さん元気に返事をしますね。
元気がある事は喜ばしい事です。
ちなみにお誕生日会の準備は既に整っております。
後はお嬢様が来られるのを待つだけ・・・。

執事
「執事長、お客様が来ました。」

一人の執事がお客様がお見えになった事を報告しに来たようです。
仕事熱心でいい事ですね。

明夜
「祝いに来てくれたのですね?」
執事
「そうだと思われます。」
明夜
「ふむ・・・」

しかし敵(教団や反魔物国家)が送り込んだスパイの可能性もありますね。
ここは私自らが出向くとしましょうか。

明夜
「スパイである可能性もありますので私が客人を連れてきます。」
執事
「わかりました。お気をつけて。」
明夜
「別の場所から攻めてくるかもしれません。くれぐれもお嬢様を危険な目に遭わせないように。」
従者達
『は!』

さきほどとは違い、真面目モードに入ったようですね。
返事がさっきとは違い、礼儀正しく(?)てよろしい。
さて、お客様をお出迎えに行きましょうか。


























ワイト
「ここで合っている筈よね?」
男性
「多分ね。」

ちょっと警戒しすぎましたね。
魔物娘ならスパイの可能性は0%と言っていいでしょう。
・・・後であの執事にはお仕置きしませんとね。

明夜
「ようこそいらっしゃいました。」

私がお出迎えの言葉を言うと二人の客人が私の存在に気づいたようです。

男性
「おや、君は?」
明夜
「お初にお目にかかります、ここの館の執事長を任されている十文字明夜でございます。」

私は頭を下げ、自己紹介をします。
自己紹介は大事ですからね。

男性
「えっと・・・ども。」
ワイト
「もっと胸を張って!」
男性
「そんなこと言ったってさぁ・・・」

挨拶に困っているようですね。
ここはフォローしてあげましょう。

明夜
「やりやすい挨拶で構いませんよ。」
男性
「そうですか・・・」
ワイト
「次はちゃんとできるように頑張るわよ?」

・・・こう言ってはあれですがワイトっぽくないワイト様ですね。
イメージではもっと言葉数が少ない感じだったのですがね。
まあ、性格なんて人それぞれですが。

明夜
「そろそろよろしいでしょうか?」
ワイト
「ええ、案内をよろしくお願いするわ。」
明夜
「では、こちらです。」

屋敷の扉を開け、誕生日パーティ会場へ急ぎます。
何も起きていなければいいんですけど・・・。


























執事に変装してた者
「動くな!こいつがどうなっても知らんぞ!」
メイド
「卑怯者!お嬢様を人質にするなんて!」
お嬢様
「油断した・・・すまない。」
明夜
「まさか使用人に変装していたとは・・・私もまだまだですね。」
ワイト
「なんてこと・・・」

なんという超展開。
お嬢様が人質になってしまいました。
従者達もまだまだですね、もっと戦闘の訓練をさせるべきでしたか。
しかし激怒したり慌てたりしても意味ありません。
ここは落ち着いて慎重に・・・。

執事だった者
「紅茶に痺れ薬を入れる作戦がこうもうまくいくとはなぁ?」
男性
(なんで睡眠薬じゃないんだろう・・・)

・・・我慢です、私。
お嬢様に痺れ薬とか失礼極まるのですが我慢しなくては。
今はお客様もいらっしゃるのです。
抑えて抑えて・・・。

明夜
「貴方の望みはなんですか?まさか意味もなく忍び込んだわけではないでしょう?」
執事だった者
「意味なんてねー!意味がないからこそ楽しいんだよ!強いて言うなら金を出せ!」
明夜
(金?それが欲しかっただけですか?)

てっきりもっと重要な物を要求すると思ってましたよ。
お嬢様の処女とかお嬢様の初めてとかお嬢様の衣服とか。

執事だった者
「しかし・・・この嬢ちゃんよく見ると結構美人だな。ついでにもらってやるか!クヒヒヒヒwww」
男性
(冗談抜きでクズだなこいつ)

その時、明夜に電流走る。

明夜
「・・・今、なんとおっしゃいましたか?」
ワイト
(あら?明夜さんの様子が・・・?)
男性
(流れ変わったな)
執事だったクズ
「こいつを強姦するって言ってんだよ!魔物娘だろうと美人なら関係ねえからな!」
メイド
(!?馬鹿!そんなことを言ったら・・・)





























プッチン☆

明夜
(切れた・・・俺の中で何かが切れた・・・徹底的な何かが・・・)
執事だったクズ
「おい!聞いてんのか!?さっさと情報を寄越せ!」
明夜
「黙れ欠陥品。」
執事だった馬鹿
「・・・へ?」
ワイト&男性
「「!?」」
従者達
『ま、まさか・・・』
お嬢様
(あ・・・)

我慢?なにそれ美味しいの?

執事だった悪役
「いいのかな〜?そんな事を言ってよ?このナイフでこのガキを切り裂い」

お嬢様を切り裂く?馬鹿も休み休み言え。
切られる前に一瞬で近づいて人差し指と中指でナイフを挟んで・・・折る!
バキン!

執事だった愚か者
「・・・は?」

馬鹿が驚き、戸惑っている間にお嬢様を返してもらい、近くのメイドに預ける。
これで安心。

明夜
「お嬢様をよろしく。」
メイド
「へ?あの・・・」
執事
「ああ、君は新人だから知らないのか。」

戸惑っているメイドは執事に任せて愚か者を睨む。

明夜
「さてと、トイレは済ませた?堕落神にお祈りは?インキュバスになって改心する準備はOK?」
執事だったマヌケ
「か、勝った気になるな!俺様には部下がいるんだ!出てこい!」

ボケがそう叫ぶと二つの影が降り立った。

部下1
「は!」
部下2
「ここに!」

・・・やれやれだぜ。

明夜
「雑魚が集まった所で、無駄無駄!無駄なのだぁ!」
隊長
「ふざけるな!多勢に無勢と言われようと関係ない!やれ!」
部下1
「了解!」
部下2
「こんな奴、5秒で片付けます!」

隊長と思われる奴が命令を出すと部下1が短剣を取り出し襲いかかってきた。
部下2は拳を構えて襲いかかってきた。
部下1は短剣が、部下2は拳が主な武器かね。

部下
「「死ね!」」

・・・ハッキリと言おう。
チームワークがなってない。
それなのに対して強くなさそう。
よくここまでこれたと逆に関心するよ。
館の周りはかなりの数の魔物娘が住む森なのにさ。

明夜
「よっと。」

その証拠にほら、俺がしゃがんで避けるだけで・・・。
メリッ

部下1
「うべるら!?」

ザシュ

部下2
「ぎゃあ!?」

部下1の短剣が部下2の胴体に刺さり、部下2の拳が部下1の顔にめり込んだ。
二人は自滅して地面に倒れた。
・・・マジで雑魚じゃん。

隊長
「馬鹿な!?奴らはヴァンパイアを10000000匹も倒したと言われた者だぞ!?」

それ多分嘘だろうな。
ヴァンパイアは上級魔族だから10000000人もいないと思うんだ。

明夜
「それよりも・・・今、匹って言ったか?」
隊長
「?ああ、言ったが・・・それがどうした?」
メイド
「!?それ以上いけない!」

・・・。

執事
「そ、そこの君!すぐに今の言葉を取り消すんだ!」
隊長
「なぜだ?魔物は化物なんだ、匹って数えて当然だろ?」

ふ・・・震えが止まらない・・・。

明夜
「・・・」プルプル
隊長
「おい?どうした?今更恐怖で震えてんのか?」

お嬢様を・・・いや、魔物娘を匹で数えるだと・・・?

明夜
「お久しぶりですよ・・・?ここまで私を怒らせたおバカさんは・・・」
隊長
「あ?なんか言ったか?」
執事
「ああ・・・遅かったか・・・」

フフフ・・・このおバカさんは人をイラつかせる天才ですねぇ・・・?
自分の額に血管が浮き出ているのがわかりますよ?

男性
(何が始まるんです?)
ワイト
(貴方はもうちょっと空気を読もうね?)
男性
(嫁が直接脳内に・・・!?)

切れたなんてもんじゃない・・・爆発した・・・堪忍袋が爆発したよ・・・。

明夜
「ゆ、許さん・・・」
隊長
「聞こえねえんだよ!もっと大きな声で喋りやがれ!」

ええ、お望みなら大きな声で言ってあげますよ。


























明夜
「絶対に許さんぞ虫けらめが!」
隊長
「!?」
明夜
「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!」
お嬢様
「やめなさい!明夜!落ち着きなさい!!」
執事
「もう遅い・・・あの男を文字通り殺さない限り執事長は収まらない・・・」
明夜
「この様な輩はインキュバスにする事すら勿体無い、地上から消さなきゃ。」
男性
「謎の使命感に囚われている!?」
ワイト
「ちょっと!?解説が消えて台詞だけになったわよ!?作者は何やってんの!?」
メイド
「これ、手抜きって言われないですかね?」
お嬢様
「お前ら何をのんびりとしている!?」
明夜
「オラオラオラオラオラァ!!君がッ!泣くまで殴るのをやめないッ!」
隊長
「ぎゃああああああ!!!」
男性
「解説がないから読者が困っているぞ!」
ワイト
「その分は台詞でカバーしないと読者が逃げてくわよ!?」
メイド
「読みにくい事この上なしですからね!」
執事
「考える事を放棄したバーサーカーを演出しようとした結果がこれだよ!」
お嬢様
「ええい!もう私が止める!このままだと本当に侵入者を殺してしまう!」
メイド
「今近づくのは危険かと思われますよ?」
明夜
「とりあえず全身の毛という毛を燃やし尽くしてやる!」
隊長
「ヒイイイイイ!?ごめんなさいいいいいいいい!!!」
執事
「確かに今近づけばかなり危険ですな。」
ワイト
「でもこのままだとあの男は死ぬわよ?多分。」
男性
「だよねえ?あの勢いじゃ冗談抜きで死ぬかも。」
メイド
「・・・まあ、無理には止めませんよ。むしろお嬢様が一番適任かもしれませんし。」
お嬢様
「もう時間がない!早く止めないと!」
明夜
「指と爪の間に針を・・・」
隊長
「それはヤバイって!マジでヤバイって!頼むから許し・・・イヤアアアアアアア!!!!」
お嬢様
「待ちなさい明夜!!」
男性
「おおっと!ヴァンパイア嬢が侵入者を庇う!」
執事
「執事長の前にお嬢様が立ちふさがる!」
ワイト
「・・・なんで説明口調なの?」
執事&男性
「「読者への解説。」」
メイド
「親切設計ですね。」
明夜
「お嬢様どいて!そいつ殺せない!」
お嬢様
「殺しちゃ駄目だから!」
男性
「男を殺したインキュバスってどうなるの?」
ワイト
「魔王・・・ではないかもだけど上級魔族からお仕置きが来る・・・と思う。」
執事
「曖昧ですな。」
メイド
「あ、侵入者が逃げ出そうとしてる。」
明夜
「ダニィ!?逃がすかああああああああ!!待てえええええええええええええ!!!」
お嬢様
「貴方が待ちなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


























(◎皿◎)<久シブリノ・・・キングクリムゾンッ!!


























先程は大変失礼をいたしました、十文字明夜でございます。
何しろ私は魔物娘が人間大好きっ子のように私も魔物娘が大好きなもので・・・。
魔物を匹で数えた事の怒りで前後不覚に陥ってしまった事を謹んでお詫び申し上げます。
え?あの侵入者達はどうしたのか・・・気になります?
魔王軍に送りつけました。お嬢様のご判断で。
命さえ出していただければあのようなゴミなどすぐに片付けましたのに・・・。
さて、気を取り直して誕生日パーティを始めましょうか。
でもお嬢様ではなく何故私が外で待たされているのかが疑問ですが。

明夜
「まだですかね?」
執事
「もう入っていいってさー!執事長!」

敬語が抜けてますけど・・・。
後でお説教ですね。

明夜
「了解です。」

そういって扉を開け、中に入ります。
さてさて、どうなります事やら・・・。


―続きは見せられないよ!―


























(◎皿◎)<エ?何デ見セラレナイカッテ?ソレハコノ先ハカナリ危険ダカラダ。
(―皿―)<ダカラドンナ展開ニナッテモ大丈夫ナ人ダケ続キヲ見ル事ヲ許可スル。
(◎皿◎)<覚悟はいいか?俺はできている。


























明夜
「・・・はて?」

これはどうした事でしょう?
お嬢様のお誕生日パーティなのに主役であるお嬢様が見当たりません。

明夜
「どういう事でしょうか?」
執事
「着替えていらっしゃるのさ、お嬢様は。」

なんと、お着替え中でしたか。

執事
「着替え自体はもう終わってるんだが、肝心の心の準備がまだなんでさぁ。」

心の準備?
まさか素敵なお姿を準備しているのは好きな人がいるからですか?
もしそうなら全身全霊を持って半殺・・・歓迎しなくては♥

メイド
「お嬢様!執事長が来られましたよ!」
お嬢様
「わかった・・・今行く。」

おや?やっとお嬢様の登場ですか?

男性
「ニヤニヤ。」
ワイト
「ニコニコ。」

ガン見している二人が気になりますね・・・。

メイド
「お待たせしました、ジパングの和服と言われる服装のお嬢様のご登場です。」
明夜
「・・・和服?」

私が疑問に思っている間にお嬢様が来られました。
その姿は・・・。

明夜
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!?」
お嬢様
「うー・・・恥ずかしい・・・」

お嬢様は天使だった。
最初に思い浮かんだ言葉がそれだった。

明夜
「似合いすぎて可愛すぎてるだと!?」
お嬢様
「そ、そんなに褒めるな!」

そ・・・その服はなんですか!?
太ももが露出している他はお肌が隠れていますが肌露が少しだけなのが妙にドキドキします!
赤いのが赤髪と一緒でとても似合っています!てか似合いすぎ!
その髪型はなんですか!?
ロングだったのがツインテールだと!?くそっ!可愛すぎる!
どれくらい可愛すぎるかと言うとお持ち帰りしたくなるくらいだ!
最後に・・・その顔はなんですか!?
不安な表情が表に出てます!
その顔が可愛らしい!可愛らしいんですよ!

明夜
(アカン!耐えろ!俺!)
お嬢様
「おい!」
明夜
「・・・は、はい?なんでしょう?」
お嬢様
「その・・・だな・・・」

お嬢様がモジモジしている!これは鼻血もんやでぇ!!
これは危ない!我慢できない!抑えきれない!
イカンイカン!怒られちゃう!耐えろ!耐えるんだ私!

お嬢様
「お前はインキュバスになっている事は覚えているな?」
明夜
「はい・・・」
お嬢様
「だから私と・・・しろ。」

む?今ボソボソと言われたので聞こえませんでした。

明夜
「申し訳ございません、大きな声で言ってくれませんか?」
お嬢様
「!!だから・・・!」

お嬢様は息を吸い込み、大声で言い放った。


























(◎皿◎)<本当ニ見ルノカ?ココカラ先ハ自己責任デオ願イスルゾ?コレガ最後ノ警告ダ。
(―皿―)<ドンナ不快ナ思イヲシテモ既ニ警告シテイルンデ作者ハ一切責任ヲ取ル気ハナイ!
(◎皿◎)<・・・最後ノ警告ハシタカラナ?後ハ好キニスルガイイ。
(◎ー◎)<トコロデ俺ハ名言ト迷言ナラ片言ニナラズニ発言出来ルッテ知ッテタカ?
(◎_◎)<ドウデモイイ?ソウ・・・。


























お嬢様
「貴様が・・・いや、明夜が好きだ!!」
明夜
「・・・ほわい?」

ついうっかり変な声が出ました。
・・・て、そんなこと思ってる場合じゃない!!

明夜
「今、なんと・・・?」
お嬢様
「だから!お前が好きだと言ってるんだ!!」
明夜
「え?ええ?それってつまり・・・」

私がはっきりしないのがムカついたのか、お嬢様は爆弾発言をした。

お嬢様
「だから私と・・・結婚しろ!」

・・・!!!!!!!!!!

メイド
「やった!お嬢様がついにやった!!」
執事
「こんなに大勢いる中で告白とは思い切ったことをしますのう。」
ワイト
「・・・なぜお爺さん口調なの?」
男性
「えんだあああああああああああああああああああああああああいやああああああああ(ry」

俺には外野の言葉など耳に入っていなかった。

お嬢様
「で?返事は?」

返事だって?
言うまでもないでしょう?

明夜
「お・・・」
お嬢様
「お?」
明夜
「お嬢様あああああ!!愛しておりますうううううう!!!!」
お嬢様
「!?」
明夜
「こんなに可愛いお嬢様!こんなにも可愛いお嬢様が俺に告白をするのはなんという!なんという奇跡と言いますか幸運と言いますか!今までの人生色んな事がありましたがこれほどまでに幸せを感じた事はないでしょう!俺の目の前にいるお嬢様の可愛らしさと言ったらとんでもなくヤバく、旧世代魔王どころか主神すら即死するレベルと言った方がいいでしょうか!?それとも狂ってるレベルと言った方がいいでしょうか!?告白された俺は安全装置を外されたゴーレムと言った所でしょうか!?そもそもお嬢様が俺を好いていた事自体がなんという運命のいたずらと言いますか!!やったーと言いますか!!嬉しすぎると言いますか!!申し訳ありませんお嬢様、ですが告白された今!俺はもう自分を抑える術を持ち合わせておりません!ああ!お嬢様!お嬢様!お嬢様ああああああああああああああああああああん!!!!もう俺はお嬢様関係以外の事など考えられません!お嬢様以外の魔物娘が眼中にありません!俺にとってお嬢様のご登場はマジ神☆降☆臨!!そのものであり!ズバリマジ神降臨の感さえあり!!!こんな変態な俺をどうかお許し下さい!ですがこれだけはわかって欲しいのです!!俺にはお嬢様以外の女性など考えられません!!ああ!お嬢様!お嬢様LOVEです!!!お嬢様万歳!お嬢様万歳!お嬢様万歳!!お嬢様万歳!!お嬢様万歳!!!お嬢様万歳!!!お嬢様万歳!!!!お嬢様万歳!!!!万歳!!!!!万歳!!!!!ばんざああああああああああい!!!!!ばんざああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」

俺は鼻血を滝のように垂れ流しながら叫んだ!全身全霊を持って叫んだ!!

明夜
「はぁ・・・はぁ・・・」
お嬢様
「お、お前はそんなに私の事が好きだったのか!?てっきり眼中にないと思ってたが・・・」
執事
「・・・」ポカーン
メイド
「凄い愛ですね・・・」
ワイト
「羨ましい!」
男性
「鼻血が凄い事になっているのは誰も突っ込まないのね・・・」

ああ・・・とうとう我慢出来ずに叫んでしまった・・・。

明夜
「あの・・・お嬢様・・・?」
お嬢様
「今夜、私の閨に来い。」
明夜
「ええ!?」
男性
「えん」
ワイト
「それはもうええっちゅうねん。」
執事
「何語です?」
メイド
「私達外野はすっこんでましょうねー」

そ、それって・・・!!
私は内心思い上がらずにはいられなかった。
外野もいなくなってくれたし、期待してもいいよね?

明夜
「わかりました!必ず行きます!」
お嬢様
「待っているからな。」

そう言ってこの場を後にするお嬢様。
後ろ姿も素敵でございます。
・・・あれ?何か忘れているような?

明夜
「あ。」

そこでやっと私は思い出したのでした。

明夜
「お誕生日パーティの最中じゃなかったっけ・・・?」


























コンコン
夜、部屋の前に来た俺は

お嬢様
「入りなさい。」

そう言われて俺は部屋に入る。
ガチャ

明夜
「失礼します。」
お嬢様
「来たわね・・・まずはベッドに座りなさい。」

命令された(?)のでベッドに座る。
恐れ多いけれど座らなかったら怒られそうなので座る。
内心喜んでるのは事実だけどね。
ストン

明夜
「・・・」
お嬢様
「・・・」

何を話せばいいのか全然わかりません。
どうしましょう?
え?さっきから丁寧語とそうじゃないのが混じってる?
私の心が安定していない証拠ですね。
ガシ!

お嬢様
「はぁ!!」
明夜
「うあ!?」

ドサッ
あ・・・ありのまま、今起こった事を話すぜ!
俺は押し倒されていた。
な、何を言ってるのかわかんないと思うが俺もよくわからん。
今の状況をわかりやすく言うなら仰向けに倒れた俺の上にお嬢様が跨っている状態だ。

明夜
「やっぱりそういう事をやるんですか!?」
お嬢様
「私がリードしてやる・・・安心しろ。」
明夜
「色々準備を飛ばしすぎじゃありません!?」

てか押し倒されるとか情けなくない!?俺!
これじゃあ俺が女性みたいじゃないか!どこのアマゾネスの夫だよ!?

明夜
(かと言ってもう流れを変えられる雰囲気じゃないな・・・)
お嬢様
「キス・・・してもいいか?」
明夜
「はい、お嬢様。」
お嬢様
「今は名前で呼べ。敬語も禁止だ。」
明夜
「・・・わかったよ、エルミヤお嬢様。」

敬語なしで名前を呼ばれた事に満足したのか顔を近づけてきた。
今更だが恥ずかしくなったので目を閉じる。
・・・完全に受身になっている事はもう気にしない事にしよう。

エルミヤ
「ん・・・」
明夜
「む・・・」

ふにゅっと唇に当たる柔らかい感触。
今、お嬢様・・・いや、エルミヤとキスをしている。
そう思うだけでガッツポーズをしてしまいそうになる。
そんなことを考えていると口の中に唾液が流れ込んできた。
甘い、最初に感じたのは甘さだった。
鉄の味かな?とか思ってたからちょっと意外だ。

明夜
(あれ?唾液に味なんてあったっけ?・・・まあ、どうでもいいか)
エルミヤ
「んんん・・・」
明夜
「んんむ!?」
明夜
(ちょ!?)

俺の口の中にエルミヤの舌が侵入してきた。
いきなりの状況の変化に驚き戸惑っている俺の舌に絡ませてくる。
まるで口の中で舌と舌がダンスをしているかのようだ。
お互いに舌を味わう行為は何とも言えない感じがする。

エルミヤ
「ぷはぁ!」
明夜
「はぁぁ・・・」

口が開放されたがちょっと名残惜しいのは気のせいではないと思う。
ヤバイ・・・今の俺は恍惚状態かも・・・。

エルミヤ
(えっと・・・次は挿入するんだっけ・・・?)
明夜
「次はどうする?」
エルミヤ
「ヤることに決めたわ。」
明夜
(順序が飛んでいる気がするけど気のせいだな、うん)

それと、一つ指摘しておこう。

明夜
「口調が素に戻っているけどいいの?」
エルミヤ
「いいのよ、貴方にはありのままの私を見て欲しいから。」

嬉しい事を言ってくれるのはいいんだけど他の奴らにもバレバレなんだよなぁ・・・。
気がついてないのがまた可愛らしいんだけど。

エルミヤ
「じゃあ・・・覚悟はいい?」
明夜
「いつでもどうぞ。」

俺から返事を聞くとそれ以降は黙々と準備を初めていた。
右手でペニスを固定し、女性器で狙いを定める。
そこにある蜜壷は既に濡れていた。
配置は完了、後は腰を下ろすのみ。

エルミヤ
「入れるよ?」
明夜
「ああ。」

エルミヤは恐る恐ると言った感じで腰を下ろした。
にゅぐ、ずぬぬぬぬぬ・・・
意外とすんなり挿入できたみたいだ。
もっと苦労するかなと思っていたけど・・・。
じゃなくて!

明夜
「エルミヤ、痛くないか?」
エルミヤ
「大丈夫・・・それどころか気持ちいい・・・」

安心した、どうやら痛くはないようだ。
しかし、流石お嬢様というべきか。
その膣内は男の弱点を的確に刺激してくる構造みたいだ。
わかりやすく言えば名器。

エルミヤ
「動いてもいい?」
明夜
「え?」

ちょっと待ってくれないかな?
今動かれたら瞬殺されるのは徹底的に明らかなんですが。

明夜
「ちょっと待・・・うわあ!?」
エルミヤ
「うぅん・・・」

俺の返事を待たずにクイ、クイ、と腰を動かし始めた。
ただでさえ名器なのに動きが加わった事で更に強力になる。
引き抜かれる時はズルズルと言った感じで主にカリに引っかかって大ダメージとなる。
逆に膣内に戻される時はまるで拒むかのように狭い&キツく締め付けるのでこれも大ダメージ。
狭いのはまあロリ体型だからとして締め付けるという事は・・・もしかして確信犯?

明夜
「エルミヤ・・・そんなにされると・・・」
エルミヤ
「やっぱりね、じゃあこれでとどめよ。」
明夜
「やっぱり確信犯・・・」

そこで俺の言葉は一旦途切れた。
腰を深く落とし、亀頭を子宮口と思わしき部分に密着させる。
そして膣全体がキュウッと締め付けてきた。
まさにとどめにふさわしい威力だった。
もちろんそれを我慢する術など持っている筈もなく・・・。

明夜
「エルミヤ!それだめ!出ちゃ・・・あああぁぁぁぁ!!!」

ビュク!ビク!ビュルル!
子宮目掛けて射精していた。
ドク!ドク!という感じの音が聞こえてきそうなレベルの勢いだ。
俺はただ喘ぐ事しかできなかった。情けない・・・。
ピュ、ピュル・・・
永遠に続くかと錯覚した射精もやっと勢いが収まってきた。
少しだけの疲労と圧倒的満足感に包まれる。

明夜
「はぁ・・・はぁ・・・素晴らしい時間だった・・・」
エルミヤ
「何を言ってるの?まだ終わらないわよ?」

しかし、当然というべきかやはりというべきかエルミヤは満足していなかったらしい。
まあ絶頂どころか快楽もあまり感じる事ができなかったもんな。

明夜
「いや、その・・・ちょっと休憩をですね?」
エルミヤ
「断る。」
明夜
「ちょ!?」

グチュリという音がして、第二ラウンドが始まった事を理解した。
こうして文字通り朝までヤり続けたのだった・・・。


























明夜
「・・・」ピクピク
エルミヤ
「セックスがこれほど気持ちいいモノだったとは・・・予想外だ。」

お嬢様が満足そうで何よりです。口調がいつものに戻ってますし。
私は腰が抜けて立てそうにありませんが。

明夜
「そ、それはよかったですね、お嬢様。」
エルミヤ
「二人きりの時は敬語禁止、名前で呼ぶ事!わかった?」
明夜
「わかったよ・・・」

でもありのままのエルミヤも本当に好きだ。
俺はエルミヤとヤれて本当に幸せ者だと思う。
これからは前の倍幸せにしないとね!

エルミヤ
「よし!今からもう一回始めるわよ!!」
明夜
「ええー!?」

さっきの言葉を少し訂正しよう。
エルミヤさん、俺はインキュバスになったばかりだからもう少し自重してください。


〜NKT・・・〜
14/03/29 21:36更新 / 6(`ロ)9

■作者メッセージ
(先輩・ω・)つ表現力を鍛えようの会
(俺`●ω●´)<始まりにとりあえず書き、次に状況説明を解説として追加する・・・。
(俺●∀●)<深ーい!深いぞー!深いとき!深ければ!深きよん!
(先輩・ω・)つあらすじは大事
(俺`●ω●´)<んん!?
(俺●_●)<目を引くようなあらすじを作成せよ・・・その他色々・・・。
(俺lll●д●)<こ、これはクロス様の深い教え!?
(俺●ω●)<これぞ最大最強の教え!ははっ!恐れ入りましたー!先輩!!

・・・ん?
おお!誰かと思えば読者様の皆様!
ここまで読んでくださってありがとうございます!
いつも見てくれていた人ならわかると思うけどいつもと違う感じがしませんでした?
実は・・・俺は沈黙の天使先輩のもとで教えを受けていたのよぉーー!
(上の会話?参照)
リクエスト作品を書く際にリクエストしてくださった人に失礼がないようになぁーーー!
そして俺は・・・実は少し前までは魔物娘と交わる気はなかったのだ。
愛してはいるが肉体だけで本当は魔物娘自身を愛してはいないのでは?
・・・そんな感じに不安になってしまってな。
しかし、とある青い方にね?
「肉体だけの愛すら向けられない彼女達の気持ちを考えろ!」
と説教されてしまいましてね?
俺は目が覚めたのよ・・・。
もういつ魔物娘が目の前に現れても大丈夫だ!全てを受け入れる&ヤる準備はできている。
俺はもうただの少佐ではない・・・アルティメット少佐であるぅ!!!


























というわけでマリオネットさんのリクエスト【笑えて抜けるヴァンパイア】の小説でした。
俺のパワーアップ読み切り小説、いかがでしたか?
今回は特にエロシーンにパワーを注ぎました。
文字数は10565文字、まさかの初の10000文字突破でした。
作成から完成まで一ヶ月も掛けて書き上げました。
明夜がヒロイン。異論は認める。

さて、そろそろ準備しなくては・・・。

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33