連載小説
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彼らの日常・日中編
俺、小林和也の朝はそれほど早くはないが遅くもない。

和也「ん、朝か…」

俺を包んでいる柔らかい塊の中から身体を起こす

和也「楓、雫、瑠璃、朝だぞー」

楓『なら、起きましょうか…』

雫『おはよう〜』

瑠璃『朝ごはん朝ごはん』

彼女たちは俺の妻だ、魔物の学者(魔王城在住)によると古代種と称される特殊なタイプの魔物で今の魔物よりさらに能力が高い、そして精の好みも違うらしいが俺は彼女達に適合する精の持ち主だったらしい。だからこそ彼女達に出会うまで一人身だったともいえるのかもしれない。

和也「朝なんにする?」

雫『パンが焼けているはずです』

和也「そういや自動的に焼くようにしておいたんだったな。」

彼女達は古代種の魔物の中でも高い魔力、妖力を持ち一人一人が下級神族クラスなので魔力で動く機械を作っておいたからこそできることだ

和也「なら、あとは昨日のミックスジュースとベーコンエッグでも作るか」

瑠璃『うん。』

瑠璃は食器やスプーン、フォークの配膳、雫はパンを切り分け、楓はベーコンエッグを作り俺はバターやミックスジュースを出したりしていく

和也「では、いただきます」

楓『いただきます。』

雫『いただきます。』

瑠璃『いただきます。』

後片付けを済ませ、早速依頼のチェックをする

和也「依頼は来ていないみたいだな」

楓『なら、買い物に行きましょうか』

雫『食材とかを買い足しましょう』

瑠璃『うん。』

四人で近くの街に向かう

和也「お、福引きやってんのな」

楓『貯まりましたね、福引き券』

雫『ついでですしやってみましょうか』

瑠璃『うん。』

福引きの結果三等の魔力で動く自動掃除機、俺のいた世界で言えばルンバのようなものが当たった

和也「ちょうどいいな」

瑠璃が魔力で掃除機を浮かせて帰宅する、俺の今の体勢は右手を雫と、左手を楓と繋ぎ、瑠璃は俺の後ろにしがみつき肩が乳置きのように置かれ挟まれている

和也「ただいまっと」

楓『荷物おいたらシャワーにしましょう、汗かきました』

和也「だな。」

雫『なら食材をしまってきますね』

瑠璃『シャワーの準備してくるね』

楓『お昼のじゅんびをしておきます』

和也「なら、開けて必要な組み立てをやっておく」

俺はそのまま掃除機の箱を開けて説明書を読む

和也「これでいいはずだ」

魔力の供給口に魔力を溜め込んでいるクリスタルを押し当てる

和也「よし、動いた。」

それからシャワーにみんなではいる

和也「ふう…」

俺は瑠璃の頭を洗い楓に背中を、雫に頭をを洗われている。

和也「上がるか」

雫『はい。』

瑠璃『うん。』

楓『そうですね。』

普通の魔物の夫婦ならここで始めそうなものだが俺達はいくつかの決まりを作った。その一つが『乱れるのは夜から』ということだ。なぜかと言うとのべつまくなしにまぐわい続けると一月もたたないうちに辺りを暗黒魔界に変えてしまうからだ。

和也「身体の温度が落ち着いたら飯かな」

楓『そうですね…。』

和也「お、今日の飯は蕎麦なのか」

雫『ざるそばです。』

和也「好きなんだよな、ざるそば」

瑠璃『知らなかった…』

和也「まあ、言ってなかったし」

楓『なら、食べましょうか』

和也「いただきます」

瑠璃『いただきます』

雫『いただきます』

楓『いただきます』

昼食の後片付けを済ませたら、午後からの依頼のチェックをする。

和也「今のところ、来ていないか。」

瑠璃『平和なのかな?』

和也「頼む勇気がないか或いは考えてる途中なんだと思う。」

その後は魔力の溜まったクリスタルを出荷する。

柚葉『まいどー。』

彼女は柚葉、クリスタルの取引をしている商人の一人で刑部狸という魔物だ。

和也「まあ、どこに使われてるかは知らんが悪い目的ではないんだろう?」

柚葉『教国を淫獄絵図にするために過激派がまとまった数がいるらしいよ』

和也「なら安心だな。」

世間話を済ませまたチェックをして夕方になった。

楓『始まりますね…💕』

雫『ふふ…♥️』

瑠璃『毎日だけど楽しみ…❤️』

和也「そうだな。」

彼らの日常・日中編 おわり

19/08/10 22:53更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

今回は彼らがどんなふうに過ごしているかという話の前編でした。

ご意見、ご感想、リクエストありましたらお待ちしております。

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