連載小説
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☆まよなか

 夜中、目が覚めた。悶々とした感覚が全身を支配している。
 たまにこういうことが起きる。いつもイブと一緒にいるときは、純粋に彼女を可愛がっているのに。一緒にお風呂に入ったときも、彼女の小さな胸やお尻を可愛いと思うことはあれど、いやらしい気持ちなんて起こらないのに。

 それは確かに俺の中に存在していて、不意に目をさます。最初にイブと会った光景が、まず頭を過ぎる。
 ボーイッシュな彼女を俺が不覚にも「坊や」と呼んでしまったとき、イブは「ボクは女の子だよー」と笑いながらショートパンツと下着を下ろして、股間を見せてきた。「ほら、チンチンないでしょ!」と。

 普段意識しなくても、あのとき見た無毛の恥丘は脳裏に焼き付いている。あの汚れを知らない女性器が。けれど風呂場でちらりと見えたときでさえ、邪な気持ちは抱かなかった。イブは子供で、可愛い妹のような女の子。汚さないのが自然なことだった。

 今、イブは俺に抱きついて寝息を立てている。翼を小さく折り畳んで、人形のように。すべすべとした頬をそっと撫でても、彼女は目を覚まさない。
 パジャマと下着を脱がせれば、あの可愛い割れ目も、小さな胸も、お尻も、全部好きなようにできる。

 イブを汚したくないという思いと、汚してみたいという思い。両方がせめぎ合い、後者が僅かに優った。今我慢してもきっと、これからまた同じように悶々として、眠れぬ夜を送ることになるんだ。
 彼女自身が言っていた。黄昏ファームのルールはやりたい、やりたくないの二択で行動することだ、と。ナターニャさんから教わったことらしい。

「イブ。起きて」

 耳元で囁く。彼女が俺をどう思うか分からないけれど、きっと嫌いにはならないでくれる。どんな俺でも、この天使のような悪魔の女の子は受け入れてしまう。それに甘えるならせめて、意識のある彼女と目を合わせてするのが誠意だと思った。

「イブ」

 少し大きい声で呼びかけると、彼女はうっすらと目を開けた。昼間の快活さとはまた違う、とろんとした目にドキリとしてしまう。
 頭を優しく撫でる。金色の髪は光度の落ちたランプに照らされて、よりロマンチックな色合いを帯びていた。気持ち良さそうに微笑むイブに、ゆっくりと告げる。

「俺がいいって言うまで、じっとしてて。できる?」

 腕の中でこくりと頷くイブ。パジャマのボタンに手をかけ、ゆっくりと外していく。いつもブラジャーなどは付けていないから、すぐに素肌が露わになった。

 寝汗の甘い匂い。
 若干の、ほんの僅かな膨らみのある胸。
 その先を飾る、可愛らしい乳首。
 おへそ。

 胸が高鳴り、股間のものが最大限に勃起する。胸にぺたりと手のひらで触れ、イブの小さな鼓動を感じる。そのまま小さな乳首を優しく押す。
 ぷにっ、とした弾力を指先に感じた。柔らかい。平らなのとほぼ変わらないくらい小さな胸なのに、柔らかい。指先が少しだけ沈んで、押し返されるくらいの、女の子のおっぱいが確かにある。夢中になって指先でプニプニと刺激を繰り返すうちに、乳首がツンと勃ってきた。

 イブは俺の言った通りじっとしたまま、クスクスと笑っている。けれどそのとろんとした眼差しには、昼間思い切りくすぐったときとは違うものがあった。

「……くすぐったい?」

 尋ねてみると、イブは首を横に振った。

「きもちいい」

 小さく囁かれた言葉に、またドキリとする。
 乳首いじりを続ける。幼い肌が次第に汗ばんで、吸い付くような感触になってきた。フルーティーな香りが強くなる。

 我慢できず尖った乳首を舌で舐めると、イブの小さな体がぴくんと震えた。それでもじっとして、動かないように頑張っていた。いじらしい。

 引き続き乳首を舐めながら、パジャマのスボンを下ろしにかかる。まるで人形の着せ替えをしている気分だ。視線を落とすと縞模様の下着、華奢で柔らかいふとももが見えた。
 イブの顔を見る。完全に目を覚ました彼女は微笑みを浮かべ、じっと俺を見つめていた。

 頭を撫でてあげながら、もう片方の手をショーツの下に潜り込ませる。まずお尻の方から。綺麗な丸みに手をはわせ、谷間に指を入れてみたりする。その弾力と小ぶりなサイズはなんとも儚げで可愛い。
 陶酔感に浸りながらお尻を撫で回していると、あることに気づいた。ショーツの中に熱気が篭っていたのである。ふわりと強い匂いが鼻をくすぐる。お尻の谷間からふとももの間へ手を入れ、ぬるっとしたものを指先に感じた。

 手を引き抜いてみると、指には確かに寝汗ではない液がついていた。イブの汗がフルーツの匂いなら、これはそれを煮詰めたシロップのような、濃厚な甘い香りがする。

「……お兄、まだ動いちゃダメ?」

 腕の中でもどかしそうに尋ねてくるイブ。

「ボク、お兄をギュッてしたいよぉ……」

 切なげに潤んだ目で見つめられ、罪悪感が沸き起こる。 彼女はどこまでも俺を好きでいてくれるのだ。

「ありがとう、もういいよ」
「やった!」

 即座に小さな手がしがみついてくる。温かい。
 目の前に見えるイブの笑顔、薄いピンク色をした唇。衝動のままにそこへキスをすると、ぷるぷるとした朧げな感触が伝わってきた。何とも幸せな柔らかさだ……けど、唇を離すとイブは不満げな顔をした。

「お兄、おとなのちゅーはしてくれないの? 子供のボクとじゃイヤ?」

 心臓がドキリと脈打つ。その直後、イブの方から俺の唇を奪ってきた。驚いている間に、小さな唇から小さな舌が出てきて、俺の口の中へ入ってくる。

「ん……んーっ、んっ♥」

 一生懸命に口の中を舐め回してくるイブ。その様子がたまらなく可愛くて、こちらからも舌を絡める。目を瞑り、口の感触に集中する。
 不思議な倒錯感だった。こんな大人と子供のディープキスも、この黄昏ファームでは禁忌でも何でもないのか。心臓の鼓動が二重に感じる。イブもまた高揚しているのだ。

「ぷはっ」

 唇が離れる。目を開けた時に見えたのは、息を整えながらも得意げに微笑むイブだった。

「ねっ。ちゃんとできたでしょ?」

 汗ばんだ肌が薄明かりに照らし出される。顔を上気させたイブは暑さに堪え兼ねるかのように、ボタンを外したパジャマを脱いでしまう。滑らかな白い肌が全て晒された。さらに、下半身も。

「ボク、お兄のためなら何だってできるんだぞ」

 縞模様のショーツを下ろし、左足のみを抜く。右足にぶら下がったショーツはぐっしょりと濡れている。ぴったりと閉じた股間の割れ目にも白いふとももにも、粘液がランプの灯でぬらぬらと光っていた。
 ぺたり。小さなイブの手が、俺の股間に触れる。反射的に体が震えてしまった。俺のそこは寝間着のズボンの中で、パンパンに怒張していたのだ。

「だからね、お兄。ボクのヴァージン、もらって?」

 何をやりたいか、やりたくないか。黄昏ファームで決めなくてはいけないのは、そのことだけ。俺は癒されるためここへ招かれ、魅入られたのだから。


 ズボンを脱いで、パンツも脱ぎ捨て、上を向いた肉棒を晒す。男の欲望が集中したようなそれを見て、イブは笑顔で拍手した。これから何をするのか分かっているようだけど、彼女はどこまでも無邪気だ。小さな手の動きが尚更欲望を掻き立てる。

「挿れるよ?」
「うん、きて……」

 ショーツのぶら下がった足を広げ、愛液の滴る幼い性器を見せてくる。ベッドの上に広がった翼が小刻みに羽ばたき、イブがどれだけワクワクしているか分かった。
 肉棒の先をその割れ目にあてがう。指なら入るだろうというくらいの小さな割れ目だが、不思議なことに「挿入しても大丈夫」という確信があった。イブが人間ではないからか、それともここが黄昏ファームだからか、これを挿れても彼女は壊れないという安心感があったのだ。

 そしてイブも当然、全く怖がっていない。亀頭に柔らかい女性器の感触を味わいながら、ゆっくり腰を押し込んでいく。

「あっ……お兄のチンチン、あったかい……♥」

 今まで聞いたことがないくらい、甘い声がイブの口から漏れた。俺の方からすれば彼女の中の方がよほど温かい。むしろ火傷しそうなくらいに熱い。

 ぐにゃり。突然イブの中が蠢いた。柔らかなヒダが肉棒を咀嚼するように、締め付けては緩む。狭い幼い膣内は強くペニスを締め付け、でも奥へ奥へと導くように吸い立ててくる。それがたまらなく気持ちいい。

「あはっ、お兄っ、キモチイイよぉ……」

 身をよじらせるイブの笑顔が、今までにない妖しい美しさを放つ。頭に生えた角も、腰の翼も、尻尾も、全て飾り物ではない。イブが人間でないことを改めて感じた。繋がっているところからは彼女のシロップがとめどなく溢れ、部屋中に甘い匂いが充満する。それがますます俺の快感を高めた。

「これ、セックスなんだ……ボク、お兄とセックスしてる……♥」

 イブの目から頬に、雫が伝った。悦びの涙。思わず舌で舐めとり、塩味を感じる。くすぐったそうに笑いながら、イブは俺の頬にキスを返してくれた。
 その間も、くちゅっ、くちゅっ、ぶちゅっ、と音を立てながら、幼い……でも魔性の膣が肉棒を咀嚼する。

「えへへ……お兄、もっと奥まで、んぅっ♥ きてよぉ……♥」

 細い脚が腰に抱きついてくる。それによって俺の腰はぐっとイブに密着した。肉棒が根元までずぷっと、未成熟な蜜壺へ飲み込まれる。

「きゃぅん♥」
「あぅっ、イブっ……!」

 華奢な体を抱きしめながら、快感に震えてしまう。亀頭が蜜壺の一番奥に達したとき、そこへ細かい肉の粒が押し付けられたのだ。ぎゅっ、ぎゅっと先端を圧迫し、膣の蠢きでくすぐり回すような刺激を与えてくる。竿部分への締め付けもぐっと強まった。
 白い歯を見せて気持ち良さそうに笑うイブ。その目には「もう抜かせてあげない」と言っているかのような、妖しく悪戯っぽい光が宿っていた。

 俺は腰を全く動かせなかった。イブも両手足で俺にしがみついたまま動かない。けれど肉棒を咥えこんだ『下の口』が、休むことなく蠢く。特に膣奥の粒々とした感触は、イブの無邪気さそのままに亀頭を弄んでくる。それがたまらなく気持ちいい。

「お兄っ、お兄っ♥」

 こんな小さな女の子がしてはいけないような、快楽に蕩けた笑顔。黄金色の髪を撫でながら、ひたすらイブとくっついている幸せと、繋がっている幸せを享受する。

「イブ、大好き、だ……っ」
「ふあっ♥ ボクも、お兄が、きゃんぅっ……大好きだよぉ♥」

 互いに愛を囁く度に、性器が敏感に反応する。いつしかイブはピンク色の舌を出し、俺の胸板を舐めていた。そのくすぐったさに思わず身をよじると、イブは離れまいとより強く抱きついてくる。
 すると男根を抱きしめる蜜壺もまた、より熱く、強く締め付けてきた。それもただ締まるだけではない。射精を促す、淫らな動きだった。

「あ、く、イブっ……出そう……!」
「れろっ、ちゅ……お射精しちゃうのっ? イイよ♥ ナタ姉から、ちゃんと、はぅ♥ 教わったからぁ……♥」

 ぷつん、と堤防の決壊する音が聞こえた……ような気がした。
 肉棒がどくんと脈打ち、玉袋から込み上げてきたものが一気に流れ出ていく。イブの一番奥で亀頭をくすぐられながら、幼い子宮目掛けて。

「ふわぁんっ♥ き、きたぁぁっ、お兄、お兄のせーえきぃ♥」

 涙と涎を垂らしながら、俺の胸板に顔を押し付けるイブ。彼女もまた快楽に震えている。幼い体で性の悦びを受け止めている。
 俺の感じる気持ち良さもなかなか終わらなかった。一瞬の快楽であるはずの射精が、妙に長く続いている。イブの膣は一滴も漏らすまいと言うかのように入り口をきゅっと閉じているが、それでも溢れ出したのが分かる。

「あつっ、あつい……お兄の、あつくて、キモチイイ……♥」

 全身でイブを感じながら、快感に溺れていく。さらさらとした髪、硬そうなのに触り心地の良い角、汗ばんだ背中、独特な触感の翼、愛液と精液でぬるついたお尻と尻尾……順番に撫でていく。

 やがて射精が治ると、少しの間を置いてイブの手足から力が抜けた。細い手足による拘束は思いの外力強く、俺の脇腹にうっすら跡が残っていた。解放された俺は肉棒をぬるりと引き抜き、大の字になって横たわるイブの姿を眺める。
 股間の割れ目はぴったりと閉じ、元の清楚さをいくらか取り戻していた。だけど垂れ流された俺の白濁と彼女のシロップが混ざりあり、ぐっしょりとシーツを汚している。それでも中に注ぎ込んだ精液はそれ以上漏れ出すことなく、しかもイブのおへその下辺りが少し膨らんでいた。

 突然、じょろじょろと水音が響く。彼女の股間から小さな放物線を描いて、おしっこが漏れだしていた。この小さな天使のような悪魔の女の子に、お腹が膨らむほどの精液を注ぎ込んで、絶頂させて、あまつさえお漏らしまでさせてしまった。これで万が一イブを妊娠させてしまったら……それもこの黄昏ファームでなら、素晴らしいことなのだろう。
 イブは大の字になったまま、涎の垂れた頬に笑みを浮かべる。

「……えへへ。お兄ぃ、ちゅーしてよぉ……♥」

 蕩けた声と潤んだ眼差し。肉棒がぴくりと反応する。イブのピンクの唇を見ているうちに、次第に上を向き始める。
 まだ出し足りない。衝動の赴くままに、彼女の顔を跨いで屈み込んだ。

「……ほら、イブ。ここに、ちゅーしてごらん」

 呼吸を整えながら、男根の先を彼女の口元へ。ぬらぬらと粘液の絡むそれを見て、イブは小さな鼻をひくつかせて臭いを嗅ぐ。

「……そっか。ここ、『すずくち』って言うんだよね」

 納得したように、イブは先端にちゅっとキスしてくれた。途端に男根が震えるのを見て、「わっ」と声を上げる。とても楽しそうだ。
 彼女の角を掴んで押さえ、その口の中に肉棒を挿入する。もちろん、イブが苦しくないよう亀頭だけ。

「んぅっ」

 少しびっくりしたようだけど、イブは受け入れてくれた。亀頭をすっぽりと口に入れ、舌で飴玉のように転がしてくる。

「ああ……気持ちいい……」

 思わず声を上げる俺を上目遣いに見上げ、イブの口からクスッと笑い声が漏れた。

「ぷはっ。ボクもおいしいよ、お兄のチンチン……♥」

 一度口を離して息継ぎし、イブはまた鈴口にキスをくれる。ぷるぷるの唇が気持ちいい。再び小さなお口に含まれ、転がされる。ただペロペロと単調に舐めているだけなのに、その一生懸命さが興奮する。

 そのまましばらく、イブはゆっくりとしたペースでフェラチオを続けてくれた。上手く呼吸できないのか、息継ぎしてはこちらに笑いかけ、たまに男根に話しかける。絶頂の余韻でぐったりしていたのに、今はもう元気そうだった。
 ペニスを口に含むことに抵抗が無いのは、知識として知っているからだろうか、それとも悪魔の本能なのか。例のナターニャさんに教わったのかもしれない。それでもその舌の動きはぎこちなくて、今まで経験の無い俺からしてもヘタだと分かる。でもイブが楽しそうに、美味しそうにそれをしてくれているのが、何よりの快感材料だった。

「イブ……飲んで、くれる?」

 高まってきた俺が尋ねると、彼女はまた口を離した。

「お射精しそうなの?」
「うん、イブのお口の中に出したいんだ」
「いいよ! ボク頑張って飲んじゃうぞ!」

 元気に宣言するなり、ちゅーっと鈴口を吸いたててきた。それが引き金となって、またもや込み上げてきたものが迸る。

「ああっ、出る!」

 先ほどの膣内射精と同じくらいの勢いで、精液が迸る。イブは頑張って竿の部分まで肉棒を銜え込み、俺がお口に放ったものを飲み込んでいった。まるで酔っ払いのように、頬を紅潮させながら。

「んっ。んっ。んんっ。んっ♥」

 喉を鳴らしながら、俺の欲望を飲んでくれるイブ。いつの間にか華奢な腕がこちらの脚にしがみついている。これではまるで餌食になったかのようだ。自分より小さな悪魔の女の子に、口で何もかも吸い出されている。
 その快楽を享受しているうちに、射精はますます気持ちよくなった。やっぱりここでは絶頂の時間が長いようだ。

 やがてゆっくりと射精が収まると、イブは肉棒を吐き出した。

「おいしいっ♥」

 にっこり笑う彼女の口中には、まだ白濁が溜まっていた。舌に絡みついた、濃厚なそれが。

 卑猥な光景に心奪われ、またもや男根が反応する。夜はまだ明けそうになかった。
19/09/16 14:24更新 / 空き缶号
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