連載小説
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カリュブディス
最近、海で新種の魔物が多く見つかっているそうだね

ここはあまり海に近くないため、あまり情報が入ってこないんだ

だから、臨海都市まで行って調べてこようと思う

・・・別に美味しい海鮮料理が食べたくなったとか、海に行きたくなったとか、そんなんじゃないよ?


”店主、朝から荷造りしてるがどっか行くのか・・・?”

『イクって言ったら、もちろん・・・アァァアアアン!!!!』

”うっさい、さっさと成仏しろ
もう肝試し大会から大分たったが、いつまで俺に憑いてる気だ?”

『もっと、もっと邪険に扱ってぇぇええ!!!!!!!』

”・・・・・・・・”


さて、今日はもうすることも無いのでお店の掃除でも・・・


バタァン!!!!


「フハハハハ!!!!!!!
我が世の春が来たぁあああああああ!!!!」


・・・・・(・Д・)!?

あ、貴方は・・・

佐藤○夫様!!
今日はどのようなご用件でいらしたのですか?


”あ、あいつは・・・!!”

『ダーリンの知り合いなの?』

”この店のVIPの一人・・・だった
しかし奴は、大分前に妖精の国へ行ったはず・・・どうしてここに戻ってきているんだ!?
そして俺はお前のダーリンじゃない”

『VIP・・・⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン 』

”かなりの変態って意味ではだいたい合ってる
正真正銘、真のロリコンだ・・・”

『ロリコンって・・・ヤダァ!!
アタシ襲われちゃうぅ!どうしよう!!イヤン、もぅ』

”・・・・(^ω^#)ビキビキ”


「驚きたまえ!!
新種の魔物娘の情報だよ!!!」

新種・・・
その話、詳しく聞かせてもらってもよろしいですかね?

「もちろんだとも」

では、こちらで話を聞きましょう
こちらへどうぞ


それで、新種の魔物娘が見つかった、という話ですが・・・

「我が組織の海洋ロリ調査班の調査の結果、つい最近、フジツボ型の魔物娘が確認されたのだ!!」

(海洋・・・ロリ、調査班?
そうだ、アレだ
追求したら負けなんだ)

”こいつら、一体何を調べてやがる・・・”

『おじさんに捕まった健気な少女が、無垢な体に淫らな身体調査を・・・
ハァハァ!!』

”俺の頭にまで妄想を送るんじゃねぇ!!”

フジツボって言うと、海の岩場に生えている・・・あれですよね?
そのフジツボが魔物化とは、非常に興味深い話ですね
僕もそろそろ、海に調査しに行こうと考えてましたから
それで、フジツボがどのように魔物娘になったのですか?

「まぁ、慌てるな!
ここに、図鑑用資料がある」

それは、図鑑用資料・・・!?
それって、協会が定期的に出す、魔物娘図鑑の原稿とスケッチですよね!?
本来、原稿は門外不出のはず・・・
貴方がどうして、これを・・・?

「ロリコンの手に掛かれば、この程度は造作も無い事だ」

・・・・凄い、この印鑑は本物だ

これがさっきのフジツボ型の・・・

「名をカリュブディスという
擬態亜人型のミミック種だ
そして、愛称はカリュタン!!!」


このスケッチは・・・・これまた幼い個体のスケッチですね

「何を言うか!!
これはどこからどう見ても立派な成体だろう!
幼いカリュタンのスケッチはこっちだ!!
どうだ!!すばらしいだろ!!」


”は、背徳感に苛まれそうなほどにロリロリじゃないか!?
いや、ロリって言うよりもぺドだろ!!”

『ダーリンはそういうのが好きなんだぁ・・・』

”勘違いすんなよ?”

『そんなにロリが好きなら素直に言ってくれれば良いのに・・・
ほら・・・私なら好きにしても、良いよ?』

”好きにしていいなら、成仏してくれ・・・”


「活目せよ!!
このスケッチを恥じらうこの表情!!
見えないが故に更にエロい胸!!
そしてわずかに見える、この、鎖骨!!!
溜まらん!!!溜まらんぞぉ!!!!!うぉぉぉおおおおお!!!!!」

ガタンッ!!!!

ヘヴン状態!!!!!!

あー、落ち着いてください・・・
帰ってきてくださーい

「ハッ!?
私としたことが、取り乱していたようだ
紳士として、私もまだまだだな・・・
気を取り直して、説明の続きだ
彼女たち、カリュタンは海の浅瀬、それも岩場の付近に多く生息しているらしい」

先ほども言っていましたが、海でミミック種とは珍しいですね・・・

「ふむ・・・さすがに着眼点が良い
そう、彼女たちはミミック種であることが判明している」

ということは、ミミック特有の異次元空間も存在するんですね?

「このフジツボの中に存在するらしいが、実際のところ、内部の様子は分かっていない」

と、言うとどういうことなんですか?

「一度内部に入って、出てきた者がいないのだ
しかし、このフジツボの穴に大人の男が吸い込まれる以上、この内側は他のミミック同様、異次元空間になっているのだろう」

ですが、やはり気になる事があります

「なんだね?」

どうやって獲物を捕まえるんですかね?
水中のフジツボの中に潜んでいては、男性を捕まえる事が出来ないのでは?

「そのフジツボは渦潮を起こす事が出来るらしいのだ
それで船ごと吸い込むという話だ」

渦潮を起こす!?
船ごと転覆させるって話ですよね
なんと、豪快な・・・

「実際、ルートを間違えた船がカリュタンに飲み込まれたという報告もある」

・・・いつかは討伐命令が出るのでは?

「討伐命令?
我々が、そのような愚行を許すとでも」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

”ハンターさん、逃げてぇ!!!超逃げてぇ!!!!”

それでも、やはり船は岩場を避けるようになるでしょうね・・・
ほかの自由に泳ぎまわれる魔物と比べると、ハンデが大きすぎませんか?

「フフフ、考えが甘い
そう、ハンデなど無いのだよ!!
他の海洋の魔物娘を見たまえ!!
幼いころはまだしも、大きくなってはこの様だ!!!」

(この様って・・・いや、十分美しいと思うけど)

「特に許せないのが、このだらしない胸だ!!!!!
どいつもこいつも分かっちゃいない!!!!
つるぺたはステータスなのだということを!!!
紳士が紳士であるが為に、我らが何を愛でるべきなのかを!!!!
そう、我ら紳士はロリで始まり、ロリで終わるのだぁあああ!!!」

つまり、貴方達がいるため、問題無いということなんですね

「オーーーールハイル・ロリータァアアアアアアアア!!!!!」


数分後・・・

「ふぅ・・・
つい熱くなってしまったな・・・
おっと、話の続きだった
その渦潮でフジツボ内部に吸い込まれた後の話だ」

なにか変わった事があるのですか?

「もちろん紳士ならば、自らカリュタンの渦潮に飛び込むのが最低限の義務だが、カリュタンは吸い込む相手を選ばないゆえに、下種共(熟女崇拝者)を吸い込んでしまう事がある」

その時はどうするのですか?

「カリュタンからは常に強い魔力を放たれているのだ
歴戦の紳士である、我をも眩ませるほどの、強い魔力を」

リャナンシーにも似た傾向がありますけど、強さが恐ろしく違いますね

「その魔力に掛かれば、どんな下種でさえも一瞬で紳士にしてしまうらしいのだよ!!」

それは強い魔力ですね・・・

「今日私が持ってきた情報はこれくらいだ」

ご協力、ありがとうございます

「では、私は妖精の国へ帰るとしよう
では、さらばだ!!」

フッ・・・

”消えた!?”

またの来店、お待ちしておりません
では、お幸せに


数日後・・・

海へやってきました!
・・・ハァ・・・さっそく仕事へ行って来るか

”ってなわけでこっそり付いてきた”

『海だー!!
きれぃ・・・お話で聞いていたより、ずっと綺麗!!』

”こうやって見るとただの女の子だな・・・”

『フヒヒ・・・恋人同志が裸同然の格好でいちゃいちゃできるのよね
私がダーリンにオイルを塗ってもらってぇ・・・もちろん、前の方もよろしくねぇ・・・イヤン、そんなところまでオイルを塗っちゃ・・・そ、そこは、イヤァァアアアン!!ダーリンのエッチぃ!
ダーリンが溺れそうな私を助けてくれて、人工呼吸・・・キャーーーー!』

”全力で前言撤回しよう
店主の仕事が終わるまで、俺はそこらへんで釣りでも・・・”

『あ、ダーリン!何処行くの!?私を置いて行くなんて!!
あ、それとも放置プレイ!?そうなの!?そうなのね!?』

”この街にはここ周辺では最大規模の教会があるらしいな・・・(ボソッ”

『さぁ!早く釣りいこー!!ねぇ、釣りにいこーよぉ!!!!』


マジックアイテムショップ

コンコン・・・

{いらっしゃいませ!!
今日はどんなご用事ですかぁ?}

お兄ちゃんのお友達、です
少し聞きたいことがあってきました

{・・・裏口からどうぞ}

{改めまして、サバトへようこそ!!}
{お兄ちゃん、お帰りなさい!
ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・}

ごめんね
今日の用事もどれでもないんだ
バフォメットはいますか?

{ええーー、バフォ様ですか?一番奥の部屋に・・・}
{ここにおるぞ!
おぬし、この幼き肢体に魅かれてここまで来たのかえ?}

いえ、違います

{ここまではっきりと断る男も珍しいのぉ
で、何ようじゃ?}

新種の魔物娘についてです
やはり、魔物娘に関しては魔物娘に聞くべきかと

{ふむ・・・確かにここ最近、海で新種が多く発見されとるのぉ}


”良い感じだ・・・良い感じに、釣れない”

『ダーリンみたいな男につられるなんて、アタシくらいだよ〜』

”余計な御世話だ”

『餌には何をつけてるの?』

”・・・魚肉ソーセージ”

『キャハハハハ!!ザリガニじゃないんだから、釣れるわけ無いよぉ!!
そんなことより、・・・ダーリンの下の方に付いてるソーセージで、私を釣って〜!!
この食欲旺盛な下の口で咥えこんじゃうから、グイングイン動かして〜!』

”俺はキャッチ・アンド・リリースを心がけているから、お前が釣れたとしても音速で自然へ帰らせてやるから安心しろ”

『でもぉ!!
もう釣りを始めてから大分経ってるよ!!いい加減あきてきたよ!!』

”そうか・・・で?”

『良いもん!
ダーリンが私を襲いたくなっちゃうような妄想しちゃうもん
どうせこれからも、なんにもつれないでしょ!?』

ザバァ!

【そんな餌には釣られないクマーーーーーーー!!!!!】

ビチビチ

【クマーーーー!!】

”『やだ・・・なにこれ・・・』”



{ワシらが知っていることはだいたいこんなもんかのぉ・・・}

そうですか・・・お話、ありがとうございました
ではまた・・・

{ちょっと待つが良い・・・
ククク、お主、新しい魔物、ちょっと体験してみたいと思わんかえ?}

謹んで、お断りします

{なんとも釣れない男じゃのぅ・・・
じゃが、ここでただお主を帰してしまってはサバトの名が廃るんじゃ・・・
甘んじて、受けるが良い}

っ!?

{・・・そう、ここは海の中、カリュブディスの巣の前じゃ
ほれ、しっかり気を持たんと、穴に入ってしまうぞ
このフジツボの内側は・・・こんな風になっておるのじゃ
その中に一人、可憐な少女が一人おるじゃろう?
あれがカリュブディスじゃ・・・
ククク、気をつけるが良い
ああ見えて、かなりの淫乱じゃぞ
ほれ、もうお主を誘っておろうぞ・・・
あの娘の表情も良いものじゃ
幼い顔に滲みでるような淫らさが何ともいえんじゃろ?
ほれ、自らのアソコを自分で広げてお主を誘っておる
お主も既に我慢の限界じゃろうに
それもそうじゃ
カリュブディスはここに迷い込んだ男を確実に自分だけのモノにしようとする
それに応じて、男を誘惑し、正気をなくす為の魅力に満ちているのじゃ
そして、この淫穴に突きいれればカリュブディスはお主を離すことは無いじゃろう・・・
さぁ、己の中に眠る獣を呼びさまし、この娘を襲うが良い・・・}

・・・・・

{どうした?
我慢などしなくてよいのじゃぞ?
むしろ、本来なら我慢など出来るはずもないはずじゃが・・・}

貴方は何を言ってるんですか?
ここはサバトの建物の中で、カリュブディスなんてどこにもいないじゃないですか
誘ってるのは貴方の方でしょう?

{馬鹿な!!
お主には幻惑の魔法が効いておらんのか!?}

幻惑?
そんなものは見えていませんよ?

{何・・・じゃと!?}



【クマーーーーーー!!!】
【釣られたクマーーーーーーーー!!!】
【こんな餌で俺様が釣れると思うなクマーーーーー!!!!】

ビチビチビチビチ・・・・

”結局、この変なクマしか釣れなかったな・・・”

『悲しい、事故だったね・・・』

”そろそろ帰るか・・・”

『これって、食べられるのかな
もちろん食事的な意味でね』

”お前の妄想を持ってしても、歯が立たないのか?”

『ダメ・・・なんにも浮かばない
ダーリンを食べる方法なら、星の数ほど思いつくのに・・・
もちろん、性的な意味でね!』

”お前もこいつらと一緒にリリースできれば良いのに・・・
じゃ、お前ら、自然に帰れ!”

【お前も連れて行クマーーーー!!!!】
【道ずれクマーーーーーーー!!!!】

”うわっ!!こいつら、こんな岩場の足場が悪いところで引っ張るな!!”

【俺様を釣った罰クマーーーーーーー!!!!!】

”いや、お前らが勝手に釣れたんだろうが!!
うわぁぁぁああああああああ!!!!”

ヒューーーーーン・・・ドポン!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

”な、なんだ!?”

【ダイソンクマーーーーーー!!!!】
【逃げるクマーーーーーーー!!!】
【吸引力の変わらない、ただ一つの幼女クマーーーーーー!!!】


ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!

”う、渦潮!?
海流から察するに、これは自然に出来た渦潮じゃない・・・
ってことは、まさか・・・昼の・・・!!!!
ゴボゴホボボボボボボボ!!!!!”


・・・・・

(ここは・・・俺は、確か、渦潮に飲み込まれて・・・)

(な、なんだ!?
脳が紳士にハッキングされているような・・・この感覚は!?
ち、違う!!
俺は紳士じゃない!!!!
お・・・わ、私は、決して・・・紳士などでは・・・)

ウワァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

・・・・・・

”ょぅυょが寂しいというからには仕方ないな!!!
おじさんがずっと遊んであげよう!!
イヤッホォォォオオオオオオゥ!!!
めくるめく、ロリコンの世界へ、さぁ行くぞ!!!”

『ダーリンの妄想が、私の中まで・・・入ってくる!?
やだ・・・す、しゅごしゅぎるのぉおおおおお!!!』


なんとか、無事に帰してもらえた

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

あの岩場のすぐ近くに渦潮が・・・
あの渦潮はカリュブディスの渦潮ですね
誰か飛び込んだのでしょうか?

さて、僕はこれから海鮮料理を食べに行ってきます
ここの名物は、クマ――!!の塩焼き、だそうですね
クマ――!!って何でしょうか
10/07/15 23:15更新 / poke
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■作者メッセージ
”自分もいろんな穴に吸い込まれたいです
積極的なロリが自分の中での最強説”

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