連載小説
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人間界の夏はいくもんじゃないよ
東京から、森に戻ってきた。

東京は蒸し暑い・・・。

本当ここはすごしやすい・・。

「そんなにししょーの住んでたとこ」

「蒸し暑いワン???」

近くの川で、水浴びしてる俺に

一緒に飛び込んだ弟子2匹

俺の汗だくの姿みて分かっただろう?

まとわりついて離れないんだよ、これが。

「ううう、うちらまずいニャいですか」

「べとべと・・・気持ち悪いワン・・・・。」

たしかに両手足毛むくじゃらなミレイとウェルフには

確実に地獄だな・・・・。

「ふん、汗まみれ愛液まみれで重なりあうのがロマンなんだよ

ま、お子様にはわかるまい。」

目の前に全裸のミノタウルス。

おばちゃん、なんでここにいる・・・・。

「あんたのあせのにおいをかぎながら交尾されたいよねぇ」

まぁ、これ以上言うと収集突かないので

ジェット・アッパー並みの鉄拳食らわしましたが。

ぷかぷか池に浮いてるおばちゃんを見ながら

「太い人浮かびやすいって本当か・・・」

と正直思ってしまった。

「いいんスかししょー、あのばばぁ放置しても」

いいよ、いいよ、こんなパンチで死ぬタマじゃない。

「・・・・たしかに・・・・

体だけは丈夫だからニャぁ・・・・そこは見習いたい」

他は見習うなよ・・・とくに性的なところは・・。

「しかし、とーきょーって地獄だワンね、たぶん」

ウェルフが風を涼みながら、ふと漏らした。

「でも・・・涼しくなったらいってみたいワン

ご主人様が生まれ育った町に・・・・・」

あ、生まれは別だから。 東京は学生の時の棲家だから。

「あー、ししょー約束。

秋になったらとーきょーに連れて行くことー

ミレイも興味津々。

そうなると、こいつらに人間界のおきてを教えんと。

道に飛び出しそうで怖い。

アキバは魔物娘結構多いし、監視官のテイルもいる。

歩行者天国復活するって噂だから、安全かもしれんな。

そうこう考えてるうちに

「さすが、あたしの旦那サマねぇ。

愛のこぶしか心までヒットしちゃうのよ(はあと)」

おばさん、回復力たかいし

べつに旦那になる筋合いはないし。

おばさんだけは東京にはつれていかねぇ

存在自体いろんな意味で犯罪だw



10/07/04 09:41更新 / Gすと・くま
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■作者メッセージ
もともとは「蒸し暑い」という題材だけですが、
ちょっと加えたらそこからはみだしました(^^;;

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