連載小説
[TOP][目次]
1月1日
ウィン「うわぁ、凄く綺麗な朝ごはん!」
理恵「『おせち』っていうのよ。今日に向けてずっと練習してきたの。本当はもっと豪華なんだけどね。」
ウィン「そんなことないよ。凄く美味しそうだよ!…ね、食べて良い?」
理恵「慌てない慌てない。二人そろってね。」
理ウィ「いただきまーす!」



理恵「初詣に行こう!」
ウィン「はつもうで?」
理恵「初詣は、神社に行って神様に『今年1年良い年になりますように』ってお願いすることなの。」
ウィン「か、神様に!?」(ビクビク)
理恵「どうしたの?」
ウィン「あたし魔物だから平気かなぁ…?」
理恵「…大丈夫だと思うよ。一概に神様って言っても本当の神様だったり、昔の偉人だったり妖怪だったりするから。『天狗』っていうウィン…ハーピーに近い妖怪を祀ってる神社もあるからね。」
ウィン「ふ〜ん。」
理恵「今日は皆初詣行くから、ほんとはウィンは行けないんだけど…。」
ウィン「?」
理恵「誰も来ない神社を発見しました!」
ウィン「おぉ〜!」
理恵「おそらく誰も来ないから姿隠さなくて良いよ。」
ウィン「やった♪」



理恵「というわけで到着!」
ウィン「ホントに誰も居ない…と言うか、神社ボロボロだし。」
理恵「ボロボロでも、結構凄い神様を祀ってるらしいよ。」
ウィン「どんな神様?」
理恵「よく知らないけど…はい、お金あげるからお賽銭しよ。」
ウィン「は〜い。」



チャリンチャリン


理恵(ウィンと一緒に元気に過ごせますように…。)
ウィン(理恵と楽しく暮らせますように…。)

?「汝…。」
ウィン「…?」
理恵「何?」
?「羽根を持つ者よ…。」
ウィン「あ、あたしの事?」
?「汝、元の世界に戻りたいか?」
ウィン「も、戻れるの?」
?「あぁ。久しぶりの賽銭の礼だ。」
理恵「ウィン、良かったわね!」
ウィン「う、うん…。」
?「どうした?嬉しくないのか?」
ウィン「戻れるのは嬉しいけど…理恵を独りにするのは嫌だ。」
理恵「ウィン…。」
?「クックック…。ならば、そっちの女も送れるが…どうする?」
理恵「私は…。」
ウィン「…。」
理恵「私は…ウィンと共に行きたい。」
?「良いのか?もうこちらには戻れぬぞ?」
理恵「両親はもう居ない。友人や祖母には…悪いとは思うけど。それでもウィンと居たい!」
?「分かった。ならば明日、もう一度ここに来るが良い。むこうに送ってやろう。」
10/01/02 00:38更新 / SIN
戻る 次へ

■作者メッセージ
というわけで、次回で現代編終了のお知らせ。次は異世界(図鑑世界)編をお送りします。




理恵「現代と図鑑世界を混ぜていいの?」
作者「実は分かりません。」
ウィン「えー。」
理恵「どうするのよ。」
作者「とりあえず、ジバングという設定が元からあるので、それをなんとか応用して。」
理恵「はぁ…。」
ウィン「ま、頑張ってあたし達を幸せにしてね。」
作者「それはもちろん!……ウィンさん、貴女の言ってもらいたい台詞が…。」
ウィン「?……うん、了解。」




ウィン「あたしは!理恵と添い遂げる!」
理恵「さ、作者ーーーーー!」

作者「そ、それでは皆さん良い年を〜!」

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33