連載小説
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かつどう8:おいしいです
ここはどこにでもある魔界

その三丁目にある三毛猫通りにある物置小屋
そこに非公式の騎士団が結成されていた


その団名は…【アリス騎士団】




「おか〜をこ〜え〜いこ〜うよ〜」
「口笛 吹きつぅ〜つですぅ♪」
「空は澄み 青空だお♪」
「ま、まきばを さして…です」
「歌おう〜♪朗かに〜♪」
「(自主規制)もに てをとり」
「「「「「「ららららら らららら〜」」」」」」

今日は山で日帰り合宿のためピクニックを歌いながらキャンプ場に向っています
前回のお便りから団長が山に行きたいと強く強請ったので皆で行くことにしたのです
っといっても…半ば駄々を捏ねていたんですけどね、その時の団長の可愛さと言ったら…

「わわ、妖狐お姉さん鼻血でてるですぅ!」

「え?あ…」

「お姉さんえっちなのです、わは〜♪」

「ちょ、ち、違います!」

そんなこんなでキャンプ場に付きました
秋の実りである栗を拾えるため、多くの人で賑わっている…はずなんですが

「あれ?誰もいないですぅ」

「そうですね、今日は貸切状態で楽しめそうですね♪」

「はい!たのしめます!」

「団長、かけっこ勝負するんだお!」

「はい!」

到着すると早々に団長とキッドちゃんは追いかけっこで遊んでいます
初めてのキャンプ場で皆はしゃいでいますが
団長とキッドちゃんは特にその場にじっとしていられない程にはしゃいでいます

「落ち葉が綺麗ですぅ…うっとり…」

「そうだねぇ…あ、そうだ落ち葉で何か作るです」

「はいですぅ♪」

レタスちゃんと潮ちゃんは落ち葉を拾って何かをするようです
何が出来るのかはちょっと楽しみですね♪

「当方も混ざるのです♪」

それを見ていたポテチちゃんも落ち葉集めに参加しました
皆が楽しく遊んでいる間に妖狐お姉さんは持ってきた荷物から調理に必要な物を出し始めています

「…人払いご苦労、引き続きよろしく」

「へい、姉御」

妖狐お姉さんはキャンプ小屋の影に隠れている誰かにそう言いましたが
他の皆は遊びに夢中で聞こえていないようです

料理器具の準備が終わりみんなの方へ目を向けてみると
レタスちゃん達は落ち葉でアクセサリーと作っているようです
落ち葉の指輪、王冠、そしてディ…ってえええ!?
妖狐お姉さんはポテチちゃんが作っているものに驚きましたが…あえて没収はしません
二人はそれが何かは分かっていないしポテチちゃんは楽しそうにしていたので取り上げるなんて事はできないからです
ポテチちゃん…才能の無駄遣いをしている気がします


一方、団長たちは何かを投げて遊んでいました

「えいや〜!」

「くらえだお〜!!」

よく見るとイガ栗です…二人は避けては投げ、避けては投げていますが
イガ栗を平気な顔で投げている事には驚きです

「ひっさつぅ〜!くりとりすあた〜っくぅ」

「ちょっとまったあああああああ!!!!!!(汗)」

流石にこれは全力で阻止します

「リスさん投げちゃダメですよ団長!」

「はい、ごめんなさい」

リスを一緒に投げようとした団長を全力で阻止すると
二人に栗拾いをして貰うことを思いつきました
こうすればクリを投げ合うこともないと考えたのです


「団長〜キッドちゃ〜ん、栗拾い行ってきてもらえますか〜?」

「はい、ひろいます!」

「任せるんだお!」

「わはー!キノコ狩りするのです!」

「わたしは…何をすればいいんですぅ?」

「それじゃあご飯の用意を手伝って貰えますか?」

「ぼ、ぼくも…する」

こうして団長とキッドちゃんは栗を拾いに
ポテチちゃんはキノコを狩りに
レタスちゃんと潮ちゃんは妖狐お姉さんとご飯の支度を始めました

「えぐ…うっえぅ…」

涙目になりながら潮ちゃんたまねぎを切っています

「〜♪」

レタスちゃんは人参とじゃがいもを剥いて
妖狐お姉さんは火を起こし始めています

「はい、ただいま!」

「たくさん取れたんだお!」

篭から溢れる程にクリを集めて二人が戻ってきました
地中でクリも何個か転がっています

クリは実を取り出してお湯の中へ…
役目を終えた二人は再び追いかけっこをして遊び始めています

「キノコとれた〜♪」

ポテチちゃんが篭の中一杯にして戻ってきました
斑模様の赤いキノコ、緑のキノコ、紫やレインボーな物…
なんかぬめっているキノコから何か似ているキノコ等様々なキノコを拾ってきました
調べてみると……(自主規制)が入りそうな作用があるキノコばかりなので食べさせることが出来ません
ポテチちゃんは残念がってはおらず、キノコを狩った行動だけで満足しているようです
妖狐お姉さんはこっそりと袋の中に入れてお持ち帰りすることを決めました


茹でて冷ましたクリを剥き、包丁で渋皮を取り除くとご飯と一緒に炊き始めした
ご飯の火加減は潮ちゃんが管理、妖狐お姉さんはカレーを煮込んでいます
完成が近づくにつれてカレーの香りが周囲に漂い始め
団長とキッドちゃんは追いかけっこをやめてテーブルでまだかまだかと待っています
レタスちゃんとポテチちゃんは食器の用意を始め
ご飯の炊け具合を見るだけなので潮ちゃんもテーブルで待機させました
最後にルーの味を確認して…完成!

「みんな〜ご飯できましたよ〜♪」

「わーい!」
「お腹ぺこぺこだお!」
「待ちきれないですぅ♪」
「……くすん…」
「カレーカレー♪」


…おや?皆が喜んでいる中で潮ちゃんだけが涙目になっています

「潮ちゃん、どこか具合でも悪いんですか?」

「ぐっ……う、ううん…ぼ、ぼく……お友達とキャンプとかいったこと無くて…
 ご飯も頑張って、楽しくて…そ、その…嬉しいのに……くすん…涙が…な、なんで…かな……」

「あ、ああ…うれし泣きですね、良い涙ですから気にしちゃだめですよ♪」

「はい、うれしいとなきます!でもないたらみんなかなし〜です!」

「は、はい……ズズッ…(にこり)」

潮ちゃん…うれし泣きするほど嬉しかったようです

「それじゃあ、皆さん!いただきます!」

「はい、いただきます!」
「いただきますだお!」
「いただくですぅ♪」
「い、いただきますです」
「ゴチになるのです!」


パクパクパク……

「おいしいです!」
「美味しいですぅ♪」
「美味しいんだお!バグバグバグ」
「わぁ…おいしい…おいしい…」
「上手に出来てよかったです♪」
「(゚д゚)ウマーなのです♪」



こうようの
やまでしょくすは
うまいかな

妖狐、心の俳句………お粗末さまでした



こうして秋のキャンプ場を貸切な状態で満喫しながらカレーと栗ご飯を食べたあと
お片づけをして山を降りて今日の日帰り合宿は終わりました



                                                 ―つつく―






11/05/15 18:27更新 / ロッテン
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■作者メッセージ
―おまけコーナー―


美「お便りこ〜な〜ですぅ……うぅ…ちょっと食べ過ぎました…」
あ「はい…おなかいっぱいです…」
美「カレー美味しかったですね団長♪」
あ「はい!またいきましょう!」
美「そうですね♪次回は…春にでも♪」
あ「はい、そうしましょう!」
美「それでは、お手紙を読みます〜」
あ「はい、おねがいします!」

美「キッドちゃん可愛いよ〜もちろん他の娘も可愛いけど、キッドちゃんが可愛いよ〜 紅葉 さんより」
キ「ふっふん!わっちが一番可愛いのは常識だお♪…うぅ……食べ過ぎたお…」
あ「いぎあり!いちばんかわいいのはありちゅです!」
キ「あ、あとで決着つけるんだお…今は動きたくないんだお…」
あ「はい、ありちゅもうごきたくないです!」

美「次読みます〜」

美「妖孤お姉さんは尻尾何本有るんですか? ななし さんより」
美「………(涙)」
あ「はい、いっぽんです!」
美「団長ぅ〜言わないでくださいよ…(肉銃を使ってもいいですけど…当たったら、責任とってくださいね?)」

美「次…行きます」

美「妖狐お姉さんお疲れ様です。これ、どうぞ(紅茶缶)今度皆さんで飲んでください。 星村 空理 さんより」
美「ありがとうございます、紅茶缶はキャンプ場の時に皆でご馳走させてもらいました♪」
あ「はい、ほしむらさんありがとうございます!」
キ「美味しかったんだお!」
レ「ご馳走様ですぅ♪」
潮「あ、ありがとうです」
ポ「わは〜今度は(自主規制)を混入させるのです」
美「ポ、ポテチちゃん、それはダメ!絶対!」
ポ「半分冗談なのです♪」
美「半分って…」
ポ「残りは優しさなのです」
美「は、はぁ……」

美「次、読みますね」

美「泣くって不思議ですよねぇ…だんちょう達はどんな夢をみるんでしょうかねぇ…
  さて、美孤様お疲れ様でした。 つ 旦 夢見月 さんより」
美「ありがとうございます(ペコリ)感情で流す涙はストレス物質も一緒に排出するそうなので
  気分がスッキリして心地よい眠りが出来た結果、良い夢をみるようです」
あ「はい!わるいやつをえいや〜したゆめをみました!」
キ「世界一のサバトを築き上げた夢を見たんだお!いつか実現させるんだお!」
レ「わたしは…農園を経営してる夢ですぅ」
潮「ぼ、ぼくは……お友達100人で遊んだ夢です」
ポ「世界の玩具を集めた夢なのです♪」

美「次行きますね」

美「能天気にやっていそうだったアリス騎士団も、喧嘩したり泣いたり怒ったりして、成長していくんですね・・ 沈黙の天使 さんより」
あ「はい、いつかよ〜こおね〜さんみたいにおおきくなります!」
ポ「ボインボインなのです!むっふ〜♪」
美「ちょっと意味が違うような…(お詫びは一晩付き合うって事で♪)」

美「それでは最後のお手紙です」

美「クロスオーバーをやるらしいです。キッドちゃんもどうかお? ななし さんより」
キ「ガタッ!ちょっと行ってくるだお!!!!!!」
美「あ、ちょっとキッドちゃん……行っちゃった…とりあえず今回のお手紙はこれで終わりです」
あ「はい、おつかれさまでした!」
美「はい、団長さんもお疲れ様でした♪」

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