アヌビス登場
なんとかリザードマンとの一戦を退けて、賞金を手に人里まで降りて行ったものの・・・
元居た場所は、[今居る村]の目先の[オルソラ砂漠]を越えた先に在る村を更に一個抜けた場所だと印されている。
凄く遠い場所に来てしまった様だ・・・
「・・・不幸だ。」
不幸中の幸いだ・・・、今は早朝の様だ
砂漠も今日中には越える事が出来るはずだ
「取り敢えずは、砂漠を越える準備が先決だな」
新しく服を買い、[ハイパーオロナミンZ]とか記載された怪しい回復薬を特売で5つ購入、ギルドに入会、etc・・・
それでも、金には余裕がある。
「帰ったら、リアを遊びに誘って連れ回すか・・・」
そんな事を考えながら、出発する。
どれくらい歩いただろう・・・
だんだん視界が険しくなってきた。
先が見えなくなる前に避難先を探さないと・・・
「っ!?・・・だっ、脱水症状・・・?」
このタイミングで・・・最悪だ・・・
声に成らない思いと共に、両膝から倒れ込む。
その先に人影が見えた気がした・・・
「・・・・・・ココは・・・」
気が付くと見慣れない天井が広がっていた。
どこなのだろう?
ゆっくり身体を起こし、立ち上がる。
床はヒンヤリとした感触。
石の床・・・だろうか?
ドアをキィ・・・と押し開けると家庭的な風景と雰囲気に満たされている。
隅々まで行き届いた掃除、明るい室内、ホノカに香る甘い匂い・・・
「・・・綺麗な部屋だな。」
「気が付いたのか・・・」
不意に声を掛けられビクッと振り返る。
露出度の高めな服を身に着け、大きく可愛い獣手で腕組みをしている彼女を視界に捉える。
「君はぁ・・・?」
「アナタの命の恩人ですよ」
「あぁ、そっか・・・ありがとうございます、えぇ〜っと」
「ウルフ種アヌビスのルーテシアよ」
「そっか、ありがとうルーテシアちゃん。」
「でも、仲が良い友はルーって呼ぶ。」
「・・・?」
「今日からココに住みなさい。」
「フェッ!?」
「朝昼晩の決まった時間にご飯、一緒に食べようね?」
「あぁ・・・うん・・・」
「生殖行為は必ず二回、朝と夜。お風呂でミミをケアしてから」
「・・・・・・」
「不満か?なんなら、三回でも良いぞ?」
「いや、その・・・ココに住むの?」
「・・・?・・・そうか、エミーが居るんだったな。確かに心配だ・・・」
可愛い獣手を顎に当て、悩み始める。
次の瞬間にドォ〜ンと、口で言いながらドアに突撃してくる人物が・・・
「エミーっ!!ドアに突っ込むなと何回言えばっ!?」
「はっはぁ〜ごめぇ〜ん、ルールー」
「たくっ・・・」
「っ!? ナニこの子?あたしの為に捕まえて来たの?ありがとぉ〜」
「嫌、彼は私の夫だ。手ェ〜出さないでね?」
「えぇ〜アンタばっかしズルい!私にも分けてよぉ〜」
なんだ、コイツ?
俺の話なのは解るが、現状把握できない・・・
俺がルーテシアと夫婦関係?
あぁ、そうか・・・夢だよな?
どっからが夢なんだ?
エミーがコチラを覗き込んでいた
「大丈夫かにゃ?」
「えっ、うん。平気」
「あたしはエミー、宜しくにゃん♪」
「宜しく・・・にゃん?」
「エミーっ!!手ェ出すな!」
「はにゃ?挨拶くらい」
「行こう、ダーリン・・・」
「だっ、ダーリン!?俺の名は八神零人」
「ヤガミ・レイト?」
「ぅん・・・呼ぶなら、零人にして」
「レイト♪美味しそうな・・・」
ジュルリと涎を拭くエミーを横目で見ながら、考える。
かなりヤバい状況の様だ。
新しい魔物に遭遇するなんて・・・
「レイト疲れたろう?もう寝よう・・・」
「えっ!?今って何時?」
「ナンジ?時間の事?闇時だけど?」
「・・・そんなに経ったのか・・・」
「今日は寝よう。」
俺の手を引き、寝室へ連れ込む。
「あっ、あたしもぉ〜」
部屋へ入ろうとするのを扉を閉め、阻止する。
「お前の部屋へ帰れ!」
「あたしにも愛を・・・」
「自室に戻らないと・・・」
「イヤァ〜ン、マミー化?ルールーのエッチ♪」
なんとか追い返し、一息を吐くルーテシアの頭を撫でる。
「君も悪い魔物じゃ無いんだね?」
「やっ、気安く頭を撫でるな///」
「ハイハイ・・・」
パッと手を挙げ止める。
「全くもぅ・・・///」
布団へ入り背を向ける。
「明日の朝から健康の為に生殖行為。済んだら朝食を採る。・・・何時まで突っ立っている?早く入りなさい。」
「えっ?」
「さっ、寒いだろ?」
「・・・はぁ・・・」
ゆっくりと布団内へ侵入。
後ろから抱きしめる。
「なっ、なっ、ナニをする!?/////」
「あっ、つい・・・ごめんね、嫌だった?」
「いゃ、別に構いはしないが・・・」
「君の匂いも、ミミも、手も、可愛いなぁ」
「・・・バカァ///」
「・・・ありがとうね、助けてくれて」
「もぅ寝なさい。」
「うん。」
リア・・・もう二日目だな・・・
早く帰らないと、心配してるだろうな。
でも、ルーテシアの事も気になる・・・
俺は、どうすればいいの?
アレ?
俺がこの世界に来て出会う魔物全てに交友関係を持っているが、本当に邪険視するべきなのだろうか?
まだ、解らない・・・
だからこそ、独自の観点で見て動く事が出来るのか?
深く考える事を止めた・・・
元居た場所は、[今居る村]の目先の[オルソラ砂漠]を越えた先に在る村を更に一個抜けた場所だと印されている。
凄く遠い場所に来てしまった様だ・・・
「・・・不幸だ。」
不幸中の幸いだ・・・、今は早朝の様だ
砂漠も今日中には越える事が出来るはずだ
「取り敢えずは、砂漠を越える準備が先決だな」
新しく服を買い、[ハイパーオロナミンZ]とか記載された怪しい回復薬を特売で5つ購入、ギルドに入会、etc・・・
それでも、金には余裕がある。
「帰ったら、リアを遊びに誘って連れ回すか・・・」
そんな事を考えながら、出発する。
どれくらい歩いただろう・・・
だんだん視界が険しくなってきた。
先が見えなくなる前に避難先を探さないと・・・
「っ!?・・・だっ、脱水症状・・・?」
このタイミングで・・・最悪だ・・・
声に成らない思いと共に、両膝から倒れ込む。
その先に人影が見えた気がした・・・
「・・・・・・ココは・・・」
気が付くと見慣れない天井が広がっていた。
どこなのだろう?
ゆっくり身体を起こし、立ち上がる。
床はヒンヤリとした感触。
石の床・・・だろうか?
ドアをキィ・・・と押し開けると家庭的な風景と雰囲気に満たされている。
隅々まで行き届いた掃除、明るい室内、ホノカに香る甘い匂い・・・
「・・・綺麗な部屋だな。」
「気が付いたのか・・・」
不意に声を掛けられビクッと振り返る。
露出度の高めな服を身に着け、大きく可愛い獣手で腕組みをしている彼女を視界に捉える。
「君はぁ・・・?」
「アナタの命の恩人ですよ」
「あぁ、そっか・・・ありがとうございます、えぇ〜っと」
「ウルフ種アヌビスのルーテシアよ」
「そっか、ありがとうルーテシアちゃん。」
「でも、仲が良い友はルーって呼ぶ。」
「・・・?」
「今日からココに住みなさい。」
「フェッ!?」
「朝昼晩の決まった時間にご飯、一緒に食べようね?」
「あぁ・・・うん・・・」
「生殖行為は必ず二回、朝と夜。お風呂でミミをケアしてから」
「・・・・・・」
「不満か?なんなら、三回でも良いぞ?」
「いや、その・・・ココに住むの?」
「・・・?・・・そうか、エミーが居るんだったな。確かに心配だ・・・」
可愛い獣手を顎に当て、悩み始める。
次の瞬間にドォ〜ンと、口で言いながらドアに突撃してくる人物が・・・
「エミーっ!!ドアに突っ込むなと何回言えばっ!?」
「はっはぁ〜ごめぇ〜ん、ルールー」
「たくっ・・・」
「っ!? ナニこの子?あたしの為に捕まえて来たの?ありがとぉ〜」
「嫌、彼は私の夫だ。手ェ〜出さないでね?」
「えぇ〜アンタばっかしズルい!私にも分けてよぉ〜」
なんだ、コイツ?
俺の話なのは解るが、現状把握できない・・・
俺がルーテシアと夫婦関係?
あぁ、そうか・・・夢だよな?
どっからが夢なんだ?
エミーがコチラを覗き込んでいた
「大丈夫かにゃ?」
「えっ、うん。平気」
「あたしはエミー、宜しくにゃん♪」
「宜しく・・・にゃん?」
「エミーっ!!手ェ出すな!」
「はにゃ?挨拶くらい」
「行こう、ダーリン・・・」
「だっ、ダーリン!?俺の名は八神零人」
「ヤガミ・レイト?」
「ぅん・・・呼ぶなら、零人にして」
「レイト♪美味しそうな・・・」
ジュルリと涎を拭くエミーを横目で見ながら、考える。
かなりヤバい状況の様だ。
新しい魔物に遭遇するなんて・・・
「レイト疲れたろう?もう寝よう・・・」
「えっ!?今って何時?」
「ナンジ?時間の事?闇時だけど?」
「・・・そんなに経ったのか・・・」
「今日は寝よう。」
俺の手を引き、寝室へ連れ込む。
「あっ、あたしもぉ〜」
部屋へ入ろうとするのを扉を閉め、阻止する。
「お前の部屋へ帰れ!」
「あたしにも愛を・・・」
「自室に戻らないと・・・」
「イヤァ〜ン、マミー化?ルールーのエッチ♪」
なんとか追い返し、一息を吐くルーテシアの頭を撫でる。
「君も悪い魔物じゃ無いんだね?」
「やっ、気安く頭を撫でるな///」
「ハイハイ・・・」
パッと手を挙げ止める。
「全くもぅ・・・///」
布団へ入り背を向ける。
「明日の朝から健康の為に生殖行為。済んだら朝食を採る。・・・何時まで突っ立っている?早く入りなさい。」
「えっ?」
「さっ、寒いだろ?」
「・・・はぁ・・・」
ゆっくりと布団内へ侵入。
後ろから抱きしめる。
「なっ、なっ、ナニをする!?/////」
「あっ、つい・・・ごめんね、嫌だった?」
「いゃ、別に構いはしないが・・・」
「君の匂いも、ミミも、手も、可愛いなぁ」
「・・・バカァ///」
「・・・ありがとうね、助けてくれて」
「もぅ寝なさい。」
「うん。」
リア・・・もう二日目だな・・・
早く帰らないと、心配してるだろうな。
でも、ルーテシアの事も気になる・・・
俺は、どうすればいいの?
アレ?
俺がこの世界に来て出会う魔物全てに交友関係を持っているが、本当に邪険視するべきなのだろうか?
まだ、解らない・・・
だからこそ、独自の観点で見て動く事が出来るのか?
深く考える事を止めた・・・
10/12/11 00:54更新 / 紫炎-sien-
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