連載小説
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野戦調理部隊訓練{喰らうことは重要だ!}
食べる事は意思のある物の必要事項である・・・
何故なら食べなければ確固たる意思と意志を保つ事が出来なくなるからだ。
意思が無ければただの機械・・・意志が無ければただの欲深者になる。
食べることは意思の源であり意志の援護部隊のようなものだ・・・・・・。




時刻は5時35分・・・

「さあ!新兵もとい見習いコックども野戦調理部隊によく来た・・歓迎する」

「ハッ!」・・・威勢のよい新兵たちの声が聞こえる食堂・・・・

先ほどのザバサとフレイヤの諸般の事情で、扉と壁に損害が見られるが

食堂の機能には影響がないため新兵たちの訓練には支障は出ない。

「良し!フレイヤこいつらの紹介を・・・」

「了解した艦長!」

最高の戦士とは状況を素早く読み込むことができ、すぐに状況に合わせて、

切り替えることの出来る機転の利いた者に素質があると言う。

そう言う点からフレイヤは先ほどまでザバサとは斬りあったり、

親しく話していたりしていたが・・・ザバサがまがいなりにも艦長ある・・

と言うことを新兵たちに分からせるようにザバサを立てるようにな

言葉づかいで、機転を利かせている。フレイヤが教育教官長となる

理由が分かる。

「右の者から・・・ヘレーナ、エルナ・・・の二人だ・・・・」

「今周期は適性と志願でこの二人か・・・・」

「はい艦長・・・士官監査長がこの二人が自我・適性と共に良いぞと・・・」

「監査長の彼女のが選んだのだ・・間違いはないだろう・・・・
                後で監査長に礼を言っといてくれ・・・」

「了解しました・・で艦長、時間が無いのでそろそろ始めたほうが・・・」

「そうだな・・的確な判断助かるぞ・・・訓練教官長殿・・・・」

「光栄であります・・艦長どの・・・」

しかしこのリザードマンのフレイヤ・・本当に機転が利いている・・・

リザードマンは優秀な戦士(剣士)が多いと聞くが・・このフレイヤは

その中でも群を抜いているだろう・・・何故なら・・・・

新兵の一人ヘレーナもリザードマンだが・・同じ種族のフレイヤと比べると

未熟さとあどけなさが際立って見える・・・だがヘレーナはフレイヤと歳は

ほぼ同年代で、フレイヤの戦士としてのすごさがここでもうかがえる。

そしてもう一人の新兵エルナはエルフと言う種族で、監査長が直々に

スカウトに行ったという人物と聞かされていたが・・・正直不明な所が多い。

(しかし・・何でこうも性格が気難しい連中ばっかりくるのかね・・・・)

《なあ・・・ミナ・・あのエルナはどういう奴なのだ?・・・・》

一応ザバサはただの人間?ではあるが色々と理由があってテレパシーとかが

使えたりするのだ・・テレパシーでミナに新兵についてこっそり聞いていた。

《ああ・・・エルナは私が行った基礎戦闘訓練ではパーフェクトだったぞ》

《そうか・・・まだ入隊して半月立たないのにな・・・それ以外は?》

《あとは普段無口なのであんまり私のほうでも把握できていないのだ》

《まあ・・少しずつ慣れていけば良いさ・・・》

《まあ・・訓練時の隊員間の意志疎通では問題ないからな・・・》

《ありがとう・・ヘレーナについてはあらかじめ聞いているから大丈夫だ》

テレパシーを終えるとザバサは新しい隊員のほうを向き少し小さい声で・・・

(あとで監査長のところに行くか・・・)

「二人ともこれからよろしくな・・・・・・・」

「よろしく・・・艦長」ヘレーナはそう言い頭を下げた

「(コクコク・・・)」エルナは喋らなかったが首を縦に振った

(まあ・・・あいさつは気持ちの問題だからな・・二人ともいい子だ・・・)

「艦長6時まであと5分弱ですよ!」

フレイヤが言った・・・6時になると朝食に加え戦闘食や特殊任務ようの

特殊食の調理に追われる・・・担当の他の調理部隊員が前日に下ごしらえは

すましているが(何が起きても平気なように食堂の地下に調理室はあります)

最終的に作るのは調理担当の隊員だ・・・今日は新兵訓練だがZ部隊は・・・

何事も経験と慣れと意欲が大事ということで訓練とは名ばかりにいきなり

実践に近いことをさせられる・・・まあ自分の隊員にも他の隊員にも迷惑が

かからないように全力でバックアップはするが・・・

「さて・・ヘレーナとエルナ・・・配置に着けお前たちには
             一般食・・・用は朝食を作ってもらうぞ・・・」

「了解」←ヘレーナ
「コク」←エルナ

二人の返事も聞いた所で、ザバサはフレイヤにも声をかけた

「フレイヤお前も手伝え・・・」

「なっ・・・・なぜ私も手伝うのだ?・・・・・・」

「フレイヤ今日の任務パートナーだったよな?・・・・・」

「そうだが・・・これは任務じゃなくてお前の使命だろ・・・・」

「そう言わずに・・ほらお前も以外に料理できるだろ・・・」

「お前だけには言われたくないわ!・・・」

ザバサとフレイヤが言い争っているうちに少しずつ朝食を食べにくる

隊員がきた・・・

「さあさあ・・食べにくるのは任務関係で作らない連中だから・・・
                         ほら・・援護援護♪」

「し・・仕方ないな・・今回だけだぞ・・・・・」

ザバサがやけに嬉しそうに言うので押しに負けてしまったフレイヤだが・・

                   少し嬉しそうに見えた・・・・・

Z部隊の隊員は身の回りの事は一定のことはできるが、任務とかの関係で、

出来なかったり難しい場合もある・・なのでそこで任務に支障が

出ないように・・・調理部隊のような部隊がある。

助け合いながらも自我(自立とも言う)を大切にするのがZ部隊である。

               


例えば自分ひとりで生きていくための能力を持たなければ・・その者は
永遠に自立と自由を手にすることが出来ないであろう・・・この話は・・・
簡単である・・自分で生きる事が出来なければ他者を頼るしか方法が無いからである・・・自分で生きる能力のないものが他者を何かしらの方法で、
こき使い生きていたとしても、その他者は自分で生きる能力が無いものに
従っているのではなく、金などの別のものに従っているのである。
よって金または着き従っているものが、その自分で生きる能力の無いものから
出なくなったら、今まで居た他者はすぐに別の従ってるものを探すために
自分で生きる能力のないものを捨てるであろう、そうすると・・・
自分で生きる能力のないものは・・・みじめな思いで、闇に消えるだろう。
仮に他者が従っていたものを与え続けられたとしても・・・その他者の
奴隷であることに変わりわないはずだ・・・なぜなら、他者がいなければ
自分で生きる能力のないものは生きられないのだから・・・

自分で生きる能力のあるものは逆に永遠に自由と自立を手にすることが
 できるが、出来ないことも生じる・・・自ら助け合っていれば
  他者に無償で、助けてもらうことができる。
               
{共鳴とは後者のような人々のことの集まりのことを指すのかもしれない}
             
             ザバサ作戦報告書・目標覧の走り書きより抜粋

10/08/10 19:57更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
うん・・・なんか話が少し飛んだ・・・

何とかもう少しで回想系に入れそうだ・・・・

追記・・・エルナは極度の顔見知りです・・・・・・・・・

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