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Z部隊員とザバサV
{この世に無意味な知識など存在しない・・・・・
          ただ無駄な知識は存在するが・・・・・・・・・・・}

                    Z部隊教育関連書類より抜粋


「ふう〜〜〜〜〜・・・まあ・・・・・・こんな感じかな?・・・・・・・」

食堂にザバサの声が響く・・・・・・・・・・・・・・

時刻は8時16分・・・・・・・・・・

ヘレーナにザバサが監査長との遭遇について語り終わった所だ・・・・・・

「艦長・・・・質問がいくつか・・・・・・・」

そうヘレーナが聞いてきた・・・・・

「何だ?・・・・・・・・・」

そうザバサが聞くと・・・・・

ヘレーナは少し下を向きながら・・・・・・

「艦長・・・・その・・・・監査長と初めて・・・・
             ・・・・で隊の女性はどう言う反応を?・・・」

(えらく言葉が抜けているが・・・ヘレーナにとってこの手のことを言うのに
  これが限界・・・・だろう・・・・・・・・・・)

そうザバサは思うとヘレーナに答えた・・・・・・

「あ〜・・・何と言うかそのこと皆に話したらな・・・・・・・・」

そう言うとザバサは声を少し裏返し・・・・・・・・


「え?・・・隊長この前まで・・・・・つい誰かと済ましているかと・・・」

「・・・・・意外と奥手・・・・と言うかヘタレですね・・・・・・・・・」


「・・・まあ・・・・そんな感じなこと言われてな・・・・・・・・・・・」

ザバサはどうやらエキドナと初体験を体験する前に隊員達に

誰かともう体験済みだとと思われていた・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうですか・・・・・・」

ヘレーナは若干反応に困っていた・・・・・・・

「まあ・・・・実際私はヘタレだからな!・・・・・・・・」

そう言ってザバサはこの質問に終止符を打った・・・・・・・・・

「ヘレーナ・・・他には?・・・・・・・・・・・・・」

ザバサがそう聞くとヘレーナは

「はい・・・・あと一つだけ・・・・・・・」

そう言いザバサに質問を続けた・・・・・・・・・

「艦長・・・・・その部隊とZ部隊の関係はあるのですか?・・・・」

(・・・若干話がずれている気がするが・・・・・・・・・・)

そう思いながらもザバサは答えた・・・・・・・・

「ある部隊とZ部隊は実質同じ部隊だ・・・・・
           まあ・・・・数は少ないがね・・・・・・・・・・」

そうザバサは答えた・・・・・・・・・

「そうなんですか・・・・・・・・」

「ああ・・・・実際Z部隊に所属する人間の部隊員はここの出身者だぞ・・」

そうヘレーナに対して再回答した・・・・・・・・・・

「・・・まあ・・・・・良い例として副艦長とかがそうだ・・・・・・・・」

「そうですか・・・・副艦長が・・・・・・・・・・・・・・・」

その様な会話が食堂内に響いた・・・・・・・・・


初めの質問から約5分後・・・・・・・・・

「ヘレーナ・・・・他に質問は?・・・・・・・」

「もう大丈夫です・・・艦長・・・・・ありがとうございました・・・・・」

そう礼儀正しく言うヘレーナに対してザバサは

「気にするな・・・このような思い出話時間があればいつでもしてやる・・」

そう気軽に言った・・・・・・

「んん〜〜・・・・・・・・・・んみゃ・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・んにゅ・・・・・・」

ヘレーナとザバサが一時間弱・・・話している間・・・・・・・

エルナとフレイヤはあの様な感じで酔いつぶれていた・・・・・・・

(こいつら・・・どんだけ飲んだんだ?・・・・・・・・・・)

そうザバサは若干呆れながら寝ている二人の横に転がっている瓶を見た・・・

「・・・・・大体二人で一升瓶飲み干しやがった・・・・・・・・・・・・」

ザバサは呆れを通り越して褒めの混じった声でそう言った・・・・・・

「艦長・・・どうしましょうか?・・・・・・・・・・・・」

ヘレーナは二人を見て若干呆れながらザバサに聞いてきた・・・・・・

「・・・・まあ・・・・・・・フレイヤは大丈夫だろう・・・・・・・
                 問題はエルナだな・・・・・・・・・」

そう言いながらザバサはエルナの方を向いた・・・・・・・

「・・・・・・・んにゃ・・・・・むにゃむにゃ・・・・・・・・・・・・」

そう二人の心配を無視しながら当の本人は気持ちよさそうに寝ている・・・・

(・・・・ふふふ・・・良い寝顔だ・・・・・・・・・・)

そうザバサは心の中で思いながらもヘレーナに言った・・・・・・・

「ヘレーナ・・・エルナはとりあえず訓練所で寝かしておこう・・・・・・・
泥酔明けからの戦闘・・・・と言う名目の訓練だ!・・・・・・・・」

「了解しました・・・艦長・・・・・・・・・・・・」

それを聞きヘレーナは一言そう返答すると若干泥酔している

エルナを起こし・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ほら!・・・エルナ!・・・・・さっさと訓練所に行くよ!・・・・・」

そうヘレーナが言うと

「んん〜・・・・もう一本・・・・・・・・・・」

そうエルナは言い返し

「何寝ぼけているの!?・・・この期に及んでまた飲む気!?・・・・・・」

ヘレーナがツッコミ・・・・

「んにゃ・・・・そう・・・・・・艦長の・・・・・・・・・・・・・」

エルナがボケる・・・・・・・・

「・・な・・・・何を言って!・・・・・・・・ああっもうっ!!!・・・」

そんな感じでヘレーナは少し顔を赤くしながらも

エルナに肩を貸して食堂を出てった・・・・・・・・

(・・・艦長のもう一本って・・・・・・
       ・・・私の分の飲料を欲しがっているのかな?・・・・・・)

ザバサはやはり奥手と言うかヘタレである・・・・・・・・

(いや〜・・・それにしても息がピッタリだな・・・・あの2人・・・・・)

そうも思ったザバサは・・・・・

(朝遅刻しないように家まで迎えに来たり夕飯作ったりする・・・・・)

そう自分の世界にザバサは入って行って・・・・・

(世話焼きお母さんキャラだな!・・・・・ふふ・・・・良いものだ・・・)

そう勝手に結論ずけていた・・・・・・・・だが・・・・・・・・・・・・


少し後の訓練所内の様子・・・・・(ヘレーナ・エルナ視点)

休憩室のベンチで横になるエルナとそれを介抱するヘレーナの姿が居た・・・

無論それ以外の隊員も数名・・・・・・・・・・

「ほらエルナ!・・・しっかりしろ!・・・・・・・ってダメか・・・・・」

そう完璧に泥酔しきって横になっているエルナにヘレーナは頭を抱えている

「んにゃ〜・・・・ヘレーナ・・・・・何かおなかがダルイ・・・・・・・」

「猫みたいに鳴くな!・・・・・・・
     それとおなかがダルイのはただの飲みすぎだ!・・・・・・・・」

(ったく・・・・酒が入ると馴れ馴れしくなるんだよな・・・・・・・・・)

そうヘレーナは思いながらもエルナに水を持ってきた・・・・・・・・・・

「ほれ・・・飲めば少しは良くなると思うぞ・・・・・・・・・・・」

「んん〜ありがと・・・・・・ヘレーナ・・・・・・・・・・」

そう言いながらエルナはヘレーナにほほ笑んだ・・・・・・・・・・

「んっ・・・・・早く飲めっ・・・・・・・・・・」

そうほほ笑むエルナの視線から目をそらして言った・・・・・・・

「ではさっそく〜♪・・・・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・」

泥酔して手元がおぼつかないのか水を服にこぼしてしまった・・・・・・・・

「あらら〜・・・・・上手く飲めません!・・・・・・・・・・・・・」

そうエルナはヘレーナに対して断言してきた・・・・・・・・・・

(やっぱり私が居ないとダメだな・・・・・・・・・・・・・)

そう思いながらヘレーナは

「ったく・・・・今回だけだぞ・・・・・・・・・・・・・」

そう言いながらエルナの持っているコップ手に取り・・・・・・・

「恥ずかしいから早く飲め・・・・飲ませているコッチの身にもなれよ・・」

「んん〜♪・・・アリガト・・・・・・・・・」

そんな感じでヘレーナはエルナに水を飲ませてやっていた・・・・・・・・

しかも自分の膝の上で・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ヘレーナちゃんとエルナちゃん・・・・仲が良いわね〜・・・・・・・・」

「大丈夫なんでしょうか?・・・・あの様に甘い感じで・・・・・・・・・」

「まあ問題無いんじゃないかしら?・・・・・・・
   監査長直々のスカウトらしいですし・・・・・・たぶん・・・・・・」

その様な他の隊員の心配も無視して二人は仲良く甘い空間を作り出している

ザバサの考えも粗方間違ってはいなかった・・・・・・・・・・

と言うか完璧に合っていたと言っても過言ではない状態だ・・・・・・・・・


で・・食堂に戻って・・・・・・・・・・

「さてと・・・・・フレイヤを起こすとしますか・・・・・・・・・・・」

そう言うとザバサはフレイヤに向かって・・・・・・・

「起床!・・・・バンッバンッ・・・・・・・・・・・・」

ザバサの愛用銃{ジャッジ}から二発の模偽弾を撃ち込んだ・・・・・・・

その瞬間・・・・・・・・・・・・・

「艦長!・・・・血迷ったか!・・・・・・・・・・・・」

そう言いながらフレイヤはいつの間にかザバサの上を取っていた・・・・・

「泥酔時の戦闘訓練だと思え!・・・・・・・
    第一お前はこれくらいしないと起きないだろう!・・・・・・・・」

「そんなことは断じてない!・・・・」

「それが断じてあるんだよ!・・・・・・・」

そうザバサは言ったがフレイヤは聞く様子はない・・・・・・

「まあ・・・お前は泥酔には強いが・・・・・・・目覚めはな・・・・・・」

そう言いながらザバサはフレイヤに空一升瓶を手を渡した・・・・・・

「ふんっ・・・私は別にこの程度で酔いは来ない・・・・・・・・」

そうフレイヤは言ってきた・・・・・

「まあ良い・・・フレイヤ・・・予定時刻に訓練所に集合だ・・・・・・」

「了解した・・・・・・・じゃあ後でな・・・・・・・・・・・」

「ああ・・・・・また後で・・・・・・・・」

そう言うとフレイヤは食堂から空の一升瓶と共に姿を消した・・・・・・・・

食堂に静けさが戻る・・・・・・・・・

「さて・・・・・片づけは住んでいるし私も一旦部屋に戻るとするか・・・」

そうザバサが食堂を出ようとした時・・・・・・・・・・

「ふふふ・・・・・面白い話をしていたようじゃな・・・・・・・・・・・」

「・・・・エキドナか・・・・・・・・・・」

そう言うザバサの足元に魔法陣が浮かび上がりエキドナが現れた・・・・・・

「・・・・・・何か・・・・・・先ほどの話に問題が?・・・・・・・・・」

そうザバサが聞くと

「お主の申していたことに虚偽はないぞ・・・・・・・・・・・・」

「そうか・・・・でエキドナ・・・・・・・・
・・・・・いや・・・・・・・・・エレノア・・・・何の用だ?・・・・・」

そうザバサがエキドナを名で呼ぶと

「やはり恥ずかしいのう・・・・・・エレノアと呼ばれるのはのう・・・・」

そうエレノアは恥ずかしそうに言って来た・・・・・・・・

「どこが恥ずかしいのだ?・・・・・・
           お前の為に悩んだ挙句に決めた名だぞ・・・・・・」

「じゃがのう〜やはりエレノアちゃんと呼ばれるのはのう・・・・・・・・」

「・・・・・どうしてそうなる・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そうザバサが言っているが実際のところは

エキドナと恐れながら呼ばれていたのに慣れていたので

いきなりエレノア・・・・と言うか部隊内ではエレノアちゃん・・・と

呼ばれていたのが恥ずかしかったと言うのが真意である・・・・・

(まあ・・・だから名で呼ぶ時は二人っきりの時だけと言われたんだっけ)

「まあ良い・・・私の付けた名が二人っきりの時だけでも呼べるならな・・」

「うれしいのう〜・・・我も恥ずかしいがこの名は気に入っていてのう・・」

ザバサとエレノアの間では他の隊員とまた違った接点があるようだ・・・・・

「・・・・・でエレノア・・・・ここに来た用は何だ?・・・・・・・・・」

そうザバサがエレノアに聞くと

「そうじゃ・・・・・ヘレーナとエルナについて聞こうと思ってな・・・・」

そうエレノアが言ってきた・・・・・・・・

「・・・・そうか・・・・それは分かった・・・・
         ・・・・では何故私の体に巻きついてるのだ?・・・・」

どうやらいつの間にかザバサはエレノアに巻きつかれている様だ・・・・・・

「それはのう〜・・・昔話を聞いていたらのう・・・・・・・・・・・」

(・・・・・あっ・・・・・・終わった・・・・・・・・・・・・・・・・)

そうザバサが思った瞬間・・・・・・・・

「我も少しばかり思いだしてのう・・・・・・・・・」

「それで若干だが体の疼きが止まらないと・・・・・・・・・・・」

「そう言うことじゃ♪・・・戻るのはお主の部屋では無くて我の部屋じゃ
そのついでに二人の事も聞けばよい・・・・・・・・・」

そう言うとエレノアは魔法陣の中にザバサを引きこみ始めた・・・・・・・

「まてまてまてまて・・・・私はこの後新兵たちの訓練が・・・・・・・」

そうザバサが言うと

「確か14時頃じゃったぞ・・・・・・・・・・」

時刻は8時36分・・・・・・・・・・

「5時間位は出来るかのう♪・・・・・・」

「ち・・・ちょと待っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そう言い終わらないままザバサは魔法陣の中に姿を消した・・・・・・・

食堂にさらなる静けさが走る・・・・・・

「・・・・・・断る力はあるはずなのに・・・・・・
       ・・・・・・ザバサもまんざらではない様ね・・・・・・・」

そしてそう呟く副艦長と呼ばれる者の姿が食堂に現れた・・・・・・・・・・




{権力と言う言葉が嫌いか・・・・・・私もそうだ・・・・・・・
では権力と言う言葉の意味を信頼という言葉と同じ意味と我々は定義しよう}

とあるZ部隊員とザバサの戦艦の主砲上での会話

                  

10/07/08 12:22更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
エレノアの部屋(引きこまれてすぐ)

「ふふふ・・・・そう言えばお主・・・料理の腕上がったのう?・・・・・」

「そうか・・・・感謝する・・・・・・・・・・・・」

「ふふふ・・・・お主はその程度では思いあがらぬぞ・・・・・・・・・」

「そうか?・・・・・・・・」

「我が保障する・・・・・・・・・・」

「・・・・・感謝する・・・・・・・・エレノア・・・・・・」

「ふふふ・・・・さあ来るのじゃ・・・・・・・・」

***********************************
さあこの後どうなるやら・・・・・・・・・

残念かどうか分かりませんがエレノアとのシーンは軽くカットと言う感じで

副艦長・・・・ごり押しで出してしまいました・・・・・

いつか詳しく・・・・・・・・

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