読切小説
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ダブルアナライズ
旦那くん。今日からしばらくは肛門性交で夜を営みたいのだが、構わないだろうか。

ああ、休んでいるところを突然で申し訳ない。私の膣穴は飽きないように魔法でいろいろと弄ってやってはいるが、いつもいつも獣のように私を求めてくれる旦那くんに新たな刺激を与えてやらないとな、と思ったんだ。

本音?それはまあ、不死求道者リッチとしての本分である魔法開発の一環にあたって尻穴が何か新しい糸口をもたらしてはくれないかなと思って……って、なんだそのああやっぱりみたいな顔は。君にとっても願ったり叶ったりだろう、気持ち良いのは気持ち良いんだから。

それにね、鈍くさい君は気づいてないことと思うが、ここ二ヶ月ほどはずっと肛門拡張をしていたんだ。私の体躯はご覧のようにグラマラスとは程遠いし、背だって小さい。そんな調子だから、ケツ穴だって小さいわけだ。度量だけは一人前だと自負しているがね。

……そんな今更のように私の身体をジロジロと眺め回さないでくれるか。魔法でコンプレックスをどうとでもできるとはいえ、君が私自身を好きと言ったんだ。あの言葉、忘れたとは言わせない。

そうして私も君のことを好きになった。好きになったからこそ、愛している人を受け入れるために君がいないところで日夜を通して指でじっくり肛門を広げたりアナルオナニーに挑戦してみたりしたんだ。本来ならここで私を褒めるべきところなんじゃないのか、旦那くん?

……えへへ。

いや、違う。そうじゃなくて、今日のことだ。とどのつまりはアナルセックスを試してみたい。君にも用事があることと思うし、夜までに諸々の実験ができるよう準備しておくから――

……まさしく呆れ果てたな。私の身体に触れただけでここまで勃起できるなんて、条件反射を刷り込まれすぎなんじゃないか。そんなに私の穴は気持ちいいのか?上も下も?

愛する旦那にそうまで言われては、応えてやらねば妻として失格だな。早く射精したいってびくびく疼いてる可愛い君を見て、私の身体も発情し始めたようだし……ふふ、似た者夫婦と喜ぶ場面かな。

ほら、これを。特性配合の潤滑液の瓶だ。肛門は自前で愛液を分泌しない分、そういったもので摩擦の手助けをしないといけない。まあ、もうぐちゃぐちゃになってる私の膣穴から愛液を掬い取ってもいいわけなんだが、言ったように特性配合だ。ぶっちゃけて言うと媚薬効果がある果物やら海藻やらでアホになるくらい気持ちよくなれるローションだな。

うわあ、ちょっと垂らしただけでがくがく反応しすぎだろう……効果てきめんなのはいいんだが、挿入れる前に射精しないように気をつけて。これだけぐちょぐちょにすれば十分かな。

さあ……ほら、君の愛する妻がベッドに膝を付けて恥ずかしいケツ穴をひくひくさせながら見せつけているんだ。そのまま眺めているのもいいが、開いた穴を満たさないでいられるほど辛抱強い君だったかな?

そう、一息に突き込んでほしい。私の処女を奪った時のように、一息に……思いっきり……うわ太っ、おおおおぉっ……すごいビリビリくるな。経箱隔離してなかったら君のおちんちんで殺されるんじゃないかって思ったことは何度もあったが……これは、なかなか……。二重経箱隔離しておいてよかったよ、普段通りの経箱でいたら絶頂に達して何も考えられなくなっていただろうね。

どうだい、初物ケツマンコから処女を奪った感想は。声も出まい。私も軽く潮を吹くくらいには気持ちがよすぎる。いつものような快感信号だけでなく、本来排泄活動に使われる器官を異物で圧迫されているという被征服感が……ちょっと、話は最後まで……く、聞く耳を持たないのだったな、こういう時の君は。

遮二無二に腰を振るような君を見るのは、かなり久しぶりになるかな。私で女体の勉強を繰り返して女殺しの技能を上達させた君でも、リッチが幾重にも魔法を施したアナルの前では童貞に戻ってしまうか。ああ、だが、陵辱されているような心持ちになれるのは新鮮だ。この快感、案外好ましい。

私の肉体はアナルに挿入されてからずっと絶頂を繰り返しているから、相当肛門部分を締め付けてしまってる。ローションを過分に塗りつけておいて正解だったな、一点の締め付けを十分に味わおうとロングピストンする浅ましい知恵の助けになってくれてるじゃないか。

おっと、もう亀頭が膨らみ始めたか。そのままギリギリ限界まで我慢してくれよ、旦那くん。射精を堪えてる最中の君のおちんちんはかなり暴力的でね、私の身体にとてつもない快感をもたらしてくれているんだ。

腸壁が引き裂かれそうなくらいにカリが爪を立ててきて、排泄快楽が尋常じゃない。君の方はどうだい、腸の襞は膣に負けず劣らず君を気持ちよくさせているかな?なんて、君の様子を見れば一目瞭然だね。

射精はいつも通り奥まで押し付けてくれていい。決して私を孕ませることはできない無駄撃ちではあるが、私の腹は膨れる。思う存分、精液を吐き出してくれ。

うん、ご苦労様。私の身体もご満悦だ。アナル、良いな。これから暫くは私の肛門を犯し尽くしてほしい。私の身体も肛門性交にドハマりしたようだし、ファーストステップは順調に終わってくれたな。君に褒美をやろうと思う。

……ふふふ、どうした?そんなに驚いて。これは分身魔法の部分的応用、君のおちんちんのみを投影して発現させただけのことさ。感覚は共有され、射精はそれぞれ別。要するに、一人で二本差しの快感を味わえるってこと。君への褒美としてはこれほどうってつけな魔法はないんじゃないかな?

ほうら、アナルに挿入したままなのに、こうして私の手元にあるおちんちんを撫でるだけで手コキの快感も味わえてるだろう?君が人間の時は感覚がオーバーフローして廃人になる可能性が高かったから使えなかったんだが、君も今となっては立派な魔物だ。インキュバスだ。そう簡単に気をやってくれるなよ?

アナルに挿入してる方も元気を取り戻したようだし、二回戦と行こうじゃないか。さて、この二本目のおちんちんはどうしようかな。咥えて串刺しの体験でもいいし、膣に挿入して更に陵辱されてる感を増しても……。

ああ、そう。まあそうだよね、君はもう私の膣穴にメロメロだもの。私のお口だって搾精器官としては悪くないはずなんだけどな。まあいい、それじゃあ前の穴と後ろの穴でサンドイッチセックスといこうか。

うん、そのまま肛門の抽送は続けてくれてていい。なぜ普通に分身魔法をかけないのかって君は疑問に思うかもしれないが、分身魔法には分身薬と同等の副作用があるのは実感して知っているよね。だが、それを限定的発現にすることによって、快楽のみを抽出して副作用無しにすることができる。

私個人としても、オナニーの要領で君のおちんちんを味わえるのは垂涎ものだ。さあ、それじゃあ挿入れるよ……鼻息が荒くてすまないね、かなり興奮するんだ……っと、これはまた……すごいな。狂おしいほどの快感だ。

ふふふ、君も私も気持ち良すぎて痙攣が止まらないじゃないか。腰を振るのが止められない旦那くんのことが、私は愛おしくてたまらない。ああ、前も後ろも君に満たされてる。どうかな、今の私は名実ともに君だけのものだよ。

膣と腸を隔てる壁が薄いお陰で、君の立派なおちんちんが私の下半身を掌握してしまってるね。どちらかが動く度にもう片方へ押し付けられて、両方の穴が強制的におちんちんの形に変化させられてる。それが私にとっては嬉しくて嬉しくて、我ながらとっても扇情的な表情になってしまってるよ。よだれがダラダラ出てる、情けなくもある顔だけど。

アナルは本来菊門のみしか締め付ける行動はできないわけだが、それが狭隘な膣のお陰で腸内に締め付けを分け与えてるようだね。さっきからずっと背筋がぞくぞくしっぱなしなのもそのためか。イくのが止まらなくて気持ちいいのがずっと続くこの感覚、いつまで経っても飽きそうにないな、私。

絶頂続きで腕にも足にも力が入らなくなってきてるんだけど、膣の方に入ってるおちんちんを動かす私の手だけ元気なのは目を瞑ってほしいな。だって君のこれ、史上最高のディルドなんだもの。

おっ、そろそろ我慢の限界かな。君も私のアナルをオナニー道具のように無茶苦茶に使ってもらって構わない。と言っても、元から私は君のオナホみたいなものだけどさ。

ふふ、やっぱり君は変態だよ。こうしてテレパシーで私のオナホ宣言を聞いてガッチガチに勃起させたおちんちんを更に逞しくさせるなんて、そんなにいいものかい?セックスの最中の実況をやめないでほしいとかも、最初聞いた時は引いたものだ。まあ、私としてもこれは楽しいものだから、やめるつもりは更々ないけど。

もう射精しそうになってるのが手元のおちんちんでわかるよ。睾丸がきゅうっと丸まって、可愛く縮んで……種付けしたい、いっぱいびゅーびゅーしたい、ってびくびくしてる。可愛いなぁ、おちんちんほど素直で可愛らしいものはないよ。

さあ、二重射精の快感の時間だよ。ギリギリもギリギリまで上り詰めて腰を振ることを止めないで、そう、最後に奥に深く鋭くおちんちんを突き刺して……はい、射精……って、ちょっと量が多くないかな?

膣奥に叩きこまれてるおちんちんも、腸内に精液ぶちまけてるおちんちんも、どっちもすごい量と勢いの射精だ。ああもう、私の身体が悦びでのたうち回ってしまってるよ。元々壊れたスピーカーのように喘ぎまくる身体ではあったけど、鉄砲雨も斯くやの射精を受ければどんな魔物娘だってこうなるに決まってるだろう。

ああー……この身悶え方は、しばらくはリフレインしてしまうな。二穴攻め……君も、気に入ったかい?ふふ、めでたい日だとかなにか良いことがあったら、これをやるようにしようか。

私は君が大好きだ。死後の永き時の中で、私は君を飽きさせないためになんでもやってやろうと思ってる。だから……私の傍から離れないでいてくれよ、旦那くん。
15/11/29 17:54更新 / 鍵山白煙

■作者メッセージ
あとがき

リッチちゃんのテレパス通信会話
(旦那くんの反応)
「リッチちゃんの肉体の反応」
リッチちゃんのテレパス通信会話

って順々に流れていく感じでエスパーして読んでください。

本来この作品は他の作家さんに投げてセリフ付けてもらって、セリフからその人の持ち味をパク……学ぼうと思ったものなんですが、さすがにこの形式だとクソすぎるかなと思ったのでボツ。普通に公開することにしました。
でもなんかリレー小説みたいなそういう形式いつかやってみたい。絶対俺が足引っ張るけど。

何も考えずにこういうのを勢いだけで書くの、すごい癒される。めっちゃ楽しい。エロってやっぱ偉大だわ。
結果的に四千文字で、あっさりした感じになって個人的にはかなり満足。リッチさんほんとすき。便利。
読了ありがとうございました。

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