連載小説
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くべられた聖女 黒い棺 グール
くべられた聖女


黒い棺


今日も今日とて拷問日和……尋問最前線の秘密諜報機関でも、国立闘技場でのショーでも悲鳴で悲鳴をかき消す拷問が繰り広げられています。

ノーマンズランド国主であらせられるカタリナ殿下が各地で反魔物国家相手に侵略戦争を行なって下さっているおかげ様で、明けから暮れまでクソ主神教のマゾ豚信者共と一緒に仲良く拷問勤務。

放置プレーがてら仮眠から起きて来ると、我慢できなくなった独り身のダークエルフの局員が拷問対象の上に跨がってダンスを踊っているなど日常茶飯事。面倒なので一緒にまとめて拷問……それが秘密諜報機関の、ひいてはこの私、"黒衣の聖者" ベンジャミン・シュバルツ・リヒターの日常です。

『お''ぎがぐっ……ぎはぎにがぐぎがぐぎが!!!!!!』

くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ……

『……聖女の居所はどこだ?』

くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ……

『知らない、、、ぎっぃ"!ぎはぎにがぐぎがぐぎ!!!』

今拷問してるのは先に滅んだ我が故郷のベルモンテ王国に駐屯していた主神教団兵士の残党だ。聖女の居場所を知っているのだが、なかなか喋ろうとしない。

コイツは一緒に捕らえられた仲間の1人が聖女の居場所を喋ろうとするや否や、『裏切り者め!神の裁きをうけよ!』と叫び、隠し持っていたフリント拳銃で仲間を撃ち殺した。

コイツへの拷問はコイツが撃ち殺した仲間を死霊術でグールに変え、両手足を拘束。目隠しをし、同じく拘束具で頭しか動かせないグールに足の裏だけ舐めさせている。

いつも笑顔を絶やさないカタリナ殿下は珍しくご立腹なご様子で、『聖女の居場所を吐かせろ。殺さなければ如何なる手段も赦す。』とご命令頂いた。

足の裏には快楽の呪印の入れ墨を施し、堕落の実の果汁をたっぷりと塗ってある。それに加え、絶頂禁止呪印、気絶されては困るので感覚覚醒呪印を、暴れられては困るので幼児化薬と人魚の血を用いショタ化を永久付与し、その上で弱体化呪印を施してある。

この憐れなグールの方には反魔力変換術式を施してある。これにより舐めとる事で吸収出来る魔力を対象に返還する。常に飢餓状態の腹ぺこグールに足の裏を舐め回され続ける事となる。

普通は10分と持たずに発狂して脳みそがパーになってしまうだろう。脳みそが受け取る事が出来るキャパシティを遥かに超えた耐え難い苦痛のような快楽がその身を襲うも、狂う事も出来ず、絶頂も出来ず、身動き1つ取れず、もがく事すらも許されない。

2日か……まぁ良く頑張ってる方だと思うよ?

『私は眠いので、そろそろ休ませてもらう。あぁ、そうだ。この2日間頑張った君にご褒美を用意した。』

キュポン……

小瓶の蓋を開け、中身を少年の鼻の穴に無理やり流し込む。

ガボガボッ……ガボッ……ガボ……

『!!!!????ぎっぃ"ぁああぁああぁああぁああぁああぁああぁああ!!!!!』

『そうかそうか。気に入って頂いて何より。タケリダケの濃縮率100倍エキスに魔界豚の睾丸エキス、堕落の果実の果汁にその他諸々を混ぜ込んだ特別なおクスリだ。……明日の朝もう一度だけ質問をする。それが君への私からの最後のチャンスだ。良い返事を期待しているよ。』

絶頂禁止呪印の本領発揮だ。さぁ頑張れ頑張れ。

くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ……

『お''ぎがぐっ……ぎはぎにがぐぎがぐぎが!!!!!!』


『良い夢を……』


ギィ……バタン……


聖女が現れ、信仰を集めている。

古今、宗教の軋轢は内乱を呼び、内乱は国の崩壊を招く。特に他宗教を認めない西方主神教などはその典型だ。

昔何があったかは解らないが、カタリナ殿下は主神教を毛嫌いしている。憎しみにも似た感情を持っているようだ。

さて……

8時間後……あの主神教の残党兵は聖女の居場所を明かした。そのお礼として残党兵の絶頂禁止呪印と感覚覚醒呪印を解き、グールの反魔力返還術式と拘束具を解いた。

『あ"あーーーーー♪』

モシャっ……

『ぁぐ……ーーーーーーーーーーーッ!!!!』

グールは解き放たれた矢の様に残党兵の逸物に食らいついた。その瞬間にグールの頬が風船の様に膨らんだ。鼻からは汚い精液が吹き出ている。それを飲み干すとグールは残党兵の小さな身体を丹念に丹念に舐め回し始めた。

くちゅれろれるれられれるれろ……

『アヒャ!?ハハははHaはハはhaはハハHAはひゃはヒハはははHyゃははヒひはhI HAはゃは』

噴水の様に精液が吹き出る。それを舐めとり、こそぎ、また丹念に丹念に身体を舐め回す。グールの唾液は下手な魔界のアブナイ薬よりも効果がある。術式を施した快楽漬けの身体ではひとたまりもない。……完全に狂ったな。もはや全身性感帯のナメクジショタの完成だ♪

やがて声が出ないほど舐め回すと今度は、その濡れ揃った割れ目を開き、残党兵をその神秘の中に迎え入れた。

『っーーーー!!!!??????』

ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク

『ぼぉ"お"お"ぉぉぉぉおおおおおおお❤❤❤❤❤❤❤❤❤ 』

グールは痙攣して飛び跳ねる。幸せそうでなによりだ。

さぁ、そのまま残党兵君と憐れなグールには快楽を貪り続けてもらおうか。狂っていなくとも、ショタ化に弱体化に快楽の呪印だ。要介護は避けられない。グールの為に精を提供するだけの肉人形だ。

グールはなおもショタを舐め回し、遂に口へくらいついた。長い舌がショタの口の中を凌辱しただけでは飽き足らず食道や胃を犯しているようだ。

『おぁぉお"ォ"ーーーーー❤❤❤❤❤❤❤』

『ーーむ"ぅ"ーーむ"ん"ん''ん"!!!!!』

ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク

2人揃って歓喜の声を上げるも、獣の遠吠えにしか聞こえない。五月蝿いので静かにしてもらおうと思う。

『ヴェニ・イジュトゥール・サクロパグム(来たれ、棺よ』

巨大な棺が2人を呑み込むように現れた。中には堕落の果実の果汁が満載されている。このまま溺れてもらおう。

『おぁぉお"ォ"ーーーーー❤❤❤❤❤❤❤』

『ーーむ"ぅ"ーーむ"ん"ん''ん"!!!!!』

黒い棺の中の紫色の液体に2人が沈む。

『あ"……ぃ……し"……て……る…………』

それが最高の言葉か……

どちらが吐いたかはわからない。

ギィ……バタン!!バシューーッ……

魔法のペンを取り出し、空中に書く。

『堕落神教司教"黒衣の聖者"の名の下に、彼の者らに救済を。神よその諸々の罪を許したまえ……そうあれかし。』

"名もなき兵士とその伴侶快楽に沈み此処に眠る"

書き終えると、その文字は棺に記された。

『ヴェニ・イジュトゥール・マギ・アルゲントゥム……リガーリ・カテナ!(来たれ魔界銀よ、縛れ!』

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ……ガチン!!!!!

黒い棺に魔界銀の鎖……罪が許されるその時までこのまま封印する。

術式を発動させ終わると棺は沈黙した。

『ダフネ!』

『御身の側に。』

『聖女の居場所がわかった。カタリナ殿下にお知らせしろ。……棺は地下最下層にでも適当にころがしておけ。後で奴らの歴史的存在抹消後にパンデモニウム大監獄へ永久安置するよう手配をする。堕落神、魔王陛下両名の許しがない限り開くことは許されない。』

『かしこまりました。旦那様はお優しいのですね。』

サキュバスである我が妻ダフネは頭を深く下げると霞のように消えた。

『……優しい者は拷問官にはならんよ。』

静まり返った地下室に虚しく私の言葉が響いた。



続く
18/07/17 12:52更新 / francois
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■作者メッセージ
と言うわけで、"くべられた聖女" 編がスタートしました。
前作本編のエピローグにて語られたグールちゃんの伏線を半ば無理くり回収しましたが如何でしょうか?もちろん封印されても組んず解れつのイチャコライチャコラです。ご安心ください。

では次回もお楽しみに!

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