第三十一話〜きつねのおやど〜
「なんじゃこりゃあ……。」
それは、純和風の旅館だった。
煌々と明かりが付きながらもその佇まいには侘び寂びを感じられる。
『空間の歪は広範囲に及ぶ模様。実際にはありえない位置に建築物が構成されています。』
そう、確かにこの宿の壁があったところには、「別の店が」あったのだ。
実際にこういう構造をしているとしたら、店の中が狭いを通り越して、存在しない事になる。
「入ってみるか……。人食いハウスとかじゃなければ大丈夫なはずだ。多分。」
「おばけやしき?」
確かにある意味では化け物屋敷かもしれないな。
俺は用心しながら宿の扉を開いた。
〜宿屋『迷い家』〜
見た目通り、中は和風旅館の様相をしていた。なんだかえらく高そうだ。
天井には光を放つ石が取り付けられ、エントランス全体を照らし出している。
「あらぁ、いらっしゃい。よくここを見つけてくれはりましたな?」
暫く待つと、はんなりとした口調の女将さんが出迎えてくれた。黒髪和服美人といったところだろうか。
「ここは……宿屋で合っているのか?部屋は取れるのか?」
「そやぁ。よぅこそ、迷い家へ。部屋ならがらがらにあいとぉよ?ここには殆ど客がきぃひんもんねぇ。」
そんなので経営大丈夫なのか。
『魔力検知。図鑑データ検索…完了。獣人型ウルフ種稲荷。ジパングに生息する獣人型の魔物で、性格は温厚。基本的に森林などに生息しますが、稀に人里でも紛れ込んで生息している事があります。』
ラプラスが魔力を検知し、即座にデータ検索を掛けた。
「あらぁ、もうばれてはるん?あんさんのそれ鋭すぎやわぁ。」
そう言うと、髪が金色へ変化し、ヒョコリと尖った耳が出てきた。和服の後ろからは5本のフサフサした尻尾が覗いている。
「今更何があっても驚かないがな。ここはジパングじゃないぞ?なぜここに?」
俺がそう問いかけると、クスクスと笑って答えてくれた。
「大陸の人もジパングにきはるやろ?それと同じですわぁ。わぁも大陸の人に興味があってん。いろんな人が来はるここに宿をかまえとるんよ。」
本当なら、道に迷った人ぐらいしか入ってこれないんやけど、と苦笑いする。
「迷惑だったか?なら別の場所を当たるが……。」
「久々の客や。うれしゅうてしゃあないよ?わぁは知世(ともよ)言うんよ。あんさんとそっちのお嬢はんはなんていうん?」
そう言えば自分の事を何も言っていなかった。俺の悪い癖だな。
「アルテアだ。アルテア=ブレイナー。こっちの小さいのはメイ。……メイ?」
メイはぽかんとして旅館の中を見渡している。
「ジパングの建物が珍しいらしいな。暫くはこのままだろうから気にしないで欲しい。」
「あんさんはジパングの建物は初めてやないの?えろぅ落ち着いておますな?」
まぁ確かに。ここまで純和風の建物というのはなかなか見たことがない、が。
「なんでだか知らないけど特に驚いていないんだよな。どこかで見慣れていたのかもしれないな。」
『マスターのプライベートスペースは純和風でしたから。それほど気にならないのかもしれません。』
今はAIと繋がっていないが故に行けない俺の部屋……か。
「あんさんジパングの人やったん?ぷらいべーとすぺーすってことは自分の部屋やねぇ?」
「うん、まぁ似たようなもんか。それより宿泊料っていくらなんだ?そこまで余裕がある訳じゃないんだが……。」
「本当なら一人当たり一泊銀貨40枚なんやけど、あんさんがわぁの仕事を少してつどぉてくれたら一人分だけでええよ?」
仕事……ね。
「仕事次第……だな。何日もかかるって言うなら他を当たるつもりだ。」
「心配せんでも今晩中におわりますぇ。お部屋はこちらや。そちらのお嬢さん連れてついてきてなぁ。」
そう言うと静々と旅館の奥へ向かって歩き出した。
俺はまだ硬直状態のメイの靴を脱がして担ぎ上げ、俺の靴と一緒に靴箱へ入れると後を追った。
〜『葛の葉の間』〜
「この部屋で一泊銀貨40枚って……どう見ても価格破壊だろ。」
老舗の和風高級旅館の一室のような佇まい。
畳に床の間、掛け軸に障子にちゃぶ台と純和風の装いだ。天井にはロビーと同じように光る石が取り付けられている。現世界だと一泊何万円するだろうか。
「宿の働き手はみんなわぁの式神やさかい。さほど金はかかっとらんのよ?」
彼女の脇からトコトコと白い小人がお盆を持って部屋へ入ってきて、ちゃぶ台の上にお茶と煎餅を置き、またトコトコと出て行った。
「すげぇ……。」
『あの程度の動きであれば現世界でのロボットでも再現可能ですが。』
「コストが違うだろ、コストが。」
彼女はクスクス笑うと、一歩下がって部屋の外へ。
「ほんなら、仕事の準備が終わりましたらお呼びしますさかい。くつろいでくれなはれ。」
彼女が襖を閉めて、廊下の奥へと歩いて行く。
「ほへ〜……」
あぁ、今の今までこいつの事を忘れていた。
俺はメイを座布団に座らせ、俺も向かい側に座る。
「ほれ、煎餅食うか?」
お盆の中の煎餅を一枚取って、メイに咥えさせる。
「なにこれ〜?」
「煎餅って菓子だな。パリパリしていて美味いはずだ。」
実は実物を見るのはこれが初めてなのだが。
俺も煎餅を取って一口齧る。パリパリとした食感と醤油の香ばしい香りがマッチして美味い。
メイも気に入ったのか、小動物のようにカリカリと齧っている。
煎餅で口の中に水分が少なくなったので、お茶を啜る。こちらも緑茶特有の甘さと渋さが程よい加減でまた美味い。
『アルテアはん?温泉の用意ができたさかい、入っていっておくんなはれ。部屋を出て左をずぅっと奥へ進んだところにあるさかい。ほな。』
どこかから知世の声が。よく見ると、柱に何かが書いた紙が貼り付けてある。
『遠隔通信用の装置でしょうか。あれだけ薄型の物がこれだけの高音質で音声を伝えられるとは驚愕の至です。』
「まぁその技術に興味が有るのもわかるが……今は風呂だな。行くぞ、メイ。」
風邪を引いている間は濡れタオルで拭くぐらいしか出来なかったからな。ここでいろいろ落として行こう。
「あふろ〜?」
「アフロじゃない、お風呂だ。」
俺はバックパックの中からタオルを……。
「……しまった。」
タオルが馬車の中のアレでいろいろくっついている。
心なしかうす甘い匂いが部屋の中に漂い始めた。
「ま、風呂で落とせばいいか。」
『私はこの部屋で待機しています。伝言を聞く必要もあるでしょうから。』
「あぁ、頼む」
タオルを丸めると小脇に抱え、メイの手を引いて部屋を出る。
目指すは温泉だ。
「脱衣所が一つしかねぇ!?」
温泉の入り口は一つしか無かった。所謂混浴という奴である。
「……ま、今更か。」
一瞬で動揺がなくなるあたり俺もすっかりこの世界の人である。
「おふろ〜おふろ〜♪あに〜といっしょにおふろ〜♪」
メイは先程からご機嫌である。
〜脱衣所〜
脱衣所ののれんをくぐると、風呂近く特有の高温多湿の空気に包まれる。
夏も近いということもあって若干不快指数が増すが、風呂前の風情だと思えば苦にもならない。
「ほら、脱いだ脱いだ。」
俺は適当にメイの服をひっペがしていく。
「きゃ〜♪」
手で局部を隠しているが、全然隠れていない。むしろ隠す気がない。
はしゃぐメイの胸元で凶悪な塊がバインバインと揺れる。
まぁこのままじゃ色気もへったくれも無いがな。
「中にはいったら体を洗ってから湯船に入れよ?」
「あ〜い♪」
俺も服を脱ぎ、籠に入れて中に入る。
久しぶりの入浴に気分が浮つく。ここで盛大に体の垢でも落とすとしよう。
「ヒノキ風呂かい。贅沢だなぁおい。」
流石に露天風呂ではなかったが、総ヒノキのいい香りのする風呂場だった。
メイは不思議そうに鼻をヒクヒクさせている。
手桶にお湯を汲んで、汚れたタオルを洗う。
「ん?こいつは……。」
洗い場になっている所に木箱が置いてある。
「石鹸か。気が効いているもん……だ……?」
『粉せっけん モイライ魔術ギルド併設エルファサバト製造』
手広く商売しているなぁ……アイツ。
石鹸は別段いかがわしいものではなく、ごく普通の石鹸であった。
少し取って、タオルの汚れを落とす。
湯船の近くに椅子を二つ置いて、メイを一つに座らせる。
「メイ、こっち来い。頭洗って背中流してやるから。」
「あ〜い。」
彼女の頭にお湯をかけて石鹸をまぶし、ゴシゴシ洗ってやる。
「〜♪」
「目に入ったら染みるから目は閉じとけよ。」
角があると洗いづらいなぁとか考えつつも、頭を洗い終わる。
手桶にお湯を汲んで、石鹸を流す。
「次は背中ですよ……っと」
石鹸をタオルに含ませて泡立て、背中を擦る。
「うわ、タオルがドロドロだ。ちゃんと洗ってるか?」
「みずあびはしてる〜。」
まぁ俺も似たようなもんか。
「前は自分で洗えるか?」
「ううん、やって〜♪」
やれやれ。
「甘え過ぎだ……ってやってやる俺も甘やかし過ぎだけどな。」
少し彼女を引き寄せてタオルで擦る。タオルと腕で押し潰されてメイの胸がグニグニと形を変える。
「やぁん♪」
変な声は無視だ。無視。
「終わったっと。」
お湯で泡を流して完了だ。
メイのつるつるとしたゆで卵のような肌が姿を表した。
「次は俺の背中を頼む。ほれ、タオル。」
彼女にまだ泡が立っているタオルを渡して背中を向ける。
「いくよ〜?」
「こいや〜。」
<ベチーン!>
彼女が俺にタオルを当てて擦ろうとした瞬間、彼女の怪力で俺が床に押し付けられる。
ある程度石鹸まみれになっていたから摩擦は無いにしても、地味に痛い。
「いてぇ……」
「あれぇ?つよすぎた?」
これだから力の加減ができない奴は困る。
「そ〜だ♪あに〜、そのまま〜。」
彼女が石鹸の箱を開ける。何をするつもりだ?
「えい♪」
<むにゅん>
柔らかくヌメる物が背中に押し付けられる。
「ぬるぬる〜♪」
「ホント……お前どこでこういう知識を仕入れてくるんだろうな。」
彼女は自分の体に石鹸を擦りつけ、泡だらけにした体を摺りつけてきている。
「ん……は……あにぃ……これ、きもちいい♪」
「こっちは落ち着かないぞ……。」
主に下が。
しばらくして背中も足も泡だらけになると、背中をペチペチと叩いてくる感触が。
「あにぃ、まえも〜」
「いや、流石に前は自分で……。」
「まえも〜♪」
聞く気がありませんこの子。
「……。」
どの道力尽くでひっくり返されるので、自分から体を回す。
案の定俺の息子は感涙を流して立ち上がっていた。
「たってる〜♪」
「誰のせいだと思ってやがる。」
そして、また体を密着させると体を擦り付けてくる。
メイの柔らかい胸が俺の胸板の上で自由自在にぐねぐねと形を変えていた。
「あにぃ……あにぃ……あにぃ……!」
向かい合わせで動いているせいで、入っているように錯覚してしまう。
「あまり後ろに下がるなよ?運悪くホールインワンとか言ったら目も当て……」
<ズルン、ズブ、ブツ>
「ふぁぁぁぁぁあああ!?」
目も当てられない。どうやら運悪くホールインワンしてしまったようだ。
「言わんこっちゃ無い……。大丈夫か?」
コクコクと首を振るメイ。まだ痛いのか体中がビクビクと震えている。
「痛かっただろうに……。すぐに抜く……」
「きもち……ぃぃ……」
マジか。
「あにぃ、もっとうごいていい?」
「お前がいいって言うならいいけどさ。痛くないのか?」
「?」
痛くないらしい。確かに抵抗を突き破った感触はあったのだが……。
「まぁ、いいか。倫理とか貞操とか……も、今更過ぎるな。」
俺はメイの小さな体を抱きしめて、下から突き上げ始める。石鹸でぬるぬると滑るが、その感触も気持ちがいい。
「あまり外に出ていると風邪引きそうだから早めにするぞ。」
「あ、あにぃ、あにぃぃ!」
もう返事もできないらしい。うわ言のように俺を呼んでいる。
温かな彼女の中を突き抜け、引き戻し、また突き上げる。
幼い膣内は狭く襞も殆ど無いが、その締め付けで俺を射精へと導いていく。
「めい……!そろそろ……出るぞ!」
「あにぃ、だして、だしてぇ!」
直前で引き抜くためにメイの腹の下あたりに腕を……って足でしがみつかれている!?
「めい……離せ……足を……はな……ぁぁぁあああああ!」
「はぁぁぁぁぁあああ!♪」
必死の抵抗も虚しく、俺のモノで一杯になっている膣内にさらに大量の精液が注ぎこまれていく。白濁は狭い膣内には収まりきらず、ブクブクという音を立てながら結合部から溢れてきた。
「あぁ、もう。どいつもこいつも……。」
叱ろうとして彼女を見る。
「あにぃ〜……ん〜……♪」
しかし、幸せそうに頬ずりをしている彼女を見て、どうでもよくなった。
〜脱衣所〜
俺とメイが風呂場でヌチョっていた時、脱衣所では……。
「……乱入しよかおもうたら先越されましたなぁ……。」
狐がすごすごと退散していましたとさ。
〜風呂場〜
「はぁ〜……やっぱ風呂ってのはいいもんだな。」
ゆったりと湯船に浸かり、伸びをする。メイはバシャバシャと湯船の中を泳いでる。
「ほらほら、風呂の中で泳がない。じっくり浸かってなさい。」
彼女を引き寄せて股の間に座らせる。
「ん〜……♪」
最初ははしゃいでいたが、俺の腕の中にすっぽりと収まると大人しくなった。
呑気に鼻歌なぞ歌っている。
「しっかしホント日本人臭いよな……俺って。箸使うし温泉好きだし和食大好きだし。」
おまけに挙動まで日本人と来たものだ。
「あにぃ……熱い。」
体が小さい分温まりやすいのだろうか。メイの体全体に赤みが差してきた。
「そうだな。そろそろ出るか。」
俺は彼女を抱き上げると湯船の外に下ろし、自分も湯船から出る。
「先に脱衣所に行ってな。俺は少し片付けしてから行くから。」
「あ〜い。」
使った手桶と椅子を元に戻して脱衣所へ戻る。
脱衣所には、真新しいタオルと浴衣が二つずつ置いてあった。
「これは……。聞かれていたか?」
「へちっ!」
メイが濡れて寒そうにしていたので、それ以上考えるのはやめて彼女の水気を拭き取る。
浴衣を着せて帯を締めてやれば浴衣ホブゴブリンの完成だ。
「意外と破壊力高いな……。」
浴衣から深い谷底が口をあけている……。って見とれている場合ではない。
自分も体を拭いて浴衣に袖を通す。
「よし、部屋へ戻るか。」
脱いだ服を抱えて、部屋に戻ることにした。
〜客間『葛の葉の間』〜
部屋に戻ると、既に布団が敷いてあった。
『マスターが入浴中に式神が敷いていきました。なかなかの手際でしたよ。』
「ありがたいもんだ。今日は野宿覚悟だったから尚更にな。」
メイが敷いてある布団をぼふぼふと叩いている。
「ジパングのベッドみたいなもんだ。危険な物じゃないから安心しろ。」
「ん〜♪」
別に危険な物と認識している訳じゃないらしい。ふわふわの布団の上でごろごろと転げまわっている。
「あまり暴れるなよ?埃が飛ぶから。」
隅に置かれたちゃぶ台の上の茶を啜る。もう大分ぬるくなってはいたが、割と美味かった。
『アルテアは〜ん?仕事の用意ができてはります。案内しますんで入り口までおこしやす〜。特に着替えも持ってくる物も必要ありんせん。そのままおいでやす。』
例のスピーカーのような符から知世の声がした。
「仕事は解ったが……武器もいらなきゃ着替えもしなくていいってどんな仕事だ?」
『順当に行けば旅館内の雑務ではないでしょうか。』
順当に行けば……ね。
「雑務のほぼ全てを式神がやっているのに手伝いって必要なのか……?」
『推測するに、あの式神は紙製です。水回りの仕事は流石に人の手が必要なのでしょう。』
なるほどね。
「それじゃ、メイ。俺は仕事を手伝いに行ってくるからお前は先に寝ていてくれ。」
「あ〜い♪」
メイは未だに布団の上をゴロゴロしている。そのうち眠くなって寝てしまうだろう。
俺は部屋を出てロビーへと向かうことにした。
〜宿屋『迷い家』 エントランス〜
エントランスまで行くと、知世が据え付けられた椅子に座っていた。
「来はりましたか。ほな、行きましょか。」
「んで、仕事って何だ?式神じゃ出来ないような水回りとかそんなんか?」
俺は彼女に仕事内容を確認するが、彼女はクスクスと笑うだけだ。
「確かに、式神にはできまへんなぁ。別に水回りのことやおまへんのやけどねぇ。」
増々意味が分からない。
「この部屋ですわぁ。ささ、はいりなはれ。」
一つの部屋に追い込まれるように入れられる。
「この匂い……何だ?お香か?」
室内は薄暗く、何かのお香のような匂いが立ち込めている。
そして布団が一枚敷かれていて……。
「……別に襖を閉めるのは不思議じゃないんだが……。何故鍵を掛けるんだ?」
後ろで襖を閉める音と、鍵を掛けるような音がする。というかこの部屋の襖には鍵があるのか。
「いややわぁ。夜にしはる男と女のお勤め言うたら一つしかありまへんわぁ。」
意図せず唾を飲み込んでしまう。しかも焚かれている香の効果なのか、妙に下半身が熱い。
「さっきはあのお嬢ちゃんとお楽しみやったさかいなぁ。今度はわぁとしてくれまへんか?」
後ろから抱きすくめられて、股間をまさぐられる。
「ははは……明日の朝日拝めるかな……これ。」
もう今日で3回も出していたっけ……。
彼女を布団の上で四つん這いにさせて、秘所と胸をまさぐる。胸は大きすぎず小さすぎず。秘所も綺麗な物である。
「綺麗だな。流石というかなんというか。」
「いけない人やわぁ。誰彼構わずそんなこと言うてはるん?」
思ったことを素直に口に出してしまうのは俺の癖らしい。それ故に色んな奴が寄ってくるんだろうな。
「自覚なしに言っているみたいだからな。そのおかげで色々苦労しているよ……。」
「くふ♪天性のたらしやねぇ。はよぅ直さんと今より寄って来はりますぇ?」
悪戯小僧でも見るような目で見ないで下さい。
少し湿ってきた膣口に、指を潜り込ませる。
中は温かく、入り口辺りがザラザラとしていた。
「努力はしてみるさ。でもあまり期待はできそうもないな。なんせ性分だし。」
指を折り曲げてザラザラとした部分を擦る。弱い場所だったのか、彼女の体がピクピクと震えている。
「はぁっ……♪その口の上手さと手管でしたらぁ、あっという間に堕ちてまうでしょうなぁ。」
「これもごく最近覚えた技術なんだけどな……。悦ぶ場所を見つけちゃ覚えしていたらこうなったというか。」
Gスポットと同時にクリトリスを弾き、乳首もクニクニと押しつぶす。
「そこぉ……、それ、ええわぁ……♪」
ふさふさと尻尾が揺れる。
「この尻尾も気持ちが良さそうだな。手入れが大変だろうに。」
胸をまさぐっている手を離し、尻尾を撫でる。髪の毛のようなサラサラとした手触りではないが、フカフカと何時までも触っていたくなる感触だ。
「わぁの……っ自慢の尻尾や。気持ち……ええでっしゃろ?」
「あぁ、いいなこれは。何時までも触っていたくなる。」
尻尾と秘所をいじり続けていると、もどかしそうに彼女が尻を振っている。
「なぁ、もう我慢できひんわぁ……っ。はよぅ……はよぅ入れておくれやす……。」
秘所からは雫が零れ、太腿から垂れてきている。
「なぁ、このガチガチなのってこの匂いのせいか?」
俺は浴衣を解いて息子を露出させる。先程出したばかりだと言うのに、既に元気を取り戻していた。
「せやぁ……せやさかいはよぅ入れて……」
<ずぷぅ>
「〜〜〜〜〜っ!?♪」
意識を別方向へ向けておき、挿入する。心の準備が出来ていなかったせいで、声にならない嬌声を上げて悶える知世。尻尾の毛が総毛立ち、耳がプルプルと震えている。
「ぅぁ……やべ……。」
しかし、こちらも想定外の事態が。蕩けきった秘所は俺のモノを柔らかく包みこみ、最上とも言える快感をもたらす。
「少し、このままでもいいか?気持よすぎて少しでも動いたら出そうだ。」
「わぁに……いけずして……っおいて何いうてはりますん?早うても……ん、かまへんから動いておくれやす……。」
そう言うと、ゆるゆると腰を打ちつけてくる。スローペースなのだが、それが逆に強い快感になって俺に襲いかかってくる。
「っ……そこまで言うなら……動くさ!」
彼女の尻たぶを掴んで、荒々しく突く。ぶつかり合うたびにパンパンと卑猥な音がする。
「あぁ!ええよ、もっとつよぅ!」
「ぁぐ、っっっ!?」
鋭く突いた分締め付けが強くなり、緩めた途端に優しく包みこんでくる。
今までの相手はまだ我慢が効く程度が多かったが、これは抵抗すら無駄という気がしてくる。
どこまでも柔らかく、どこまでも絡みついてくる知世の秘所は全くもって未知の経験だった。
「で、ぁ……ぁぁぁぁぁああ!」
もはや言葉にもならない。呆気無く精を放ってしまった俺に、彼女は優しく微笑みかけてきた。
「たんと出してくれはりましたなぁ……アルテアはんの子種で一杯やわぁ……。」
快感が強すぎてまだ膝がガクガクしている。モノを引き抜いてへたり込むと、彼女はその上に覆いかぶさってきた。
「一回だけやなんてさみしい事言わへんよなぁ?もっとあんさんを感じさせてぇな。」
彼女はまだ精液が滴り落ちている秘裂を俺のモノにあてがい、腰を落としてきた。
香のせいか、全く萎えない俺の息子。射精直後の敏感なモノに優しく絡みつく膣壁。
「確かに硬いままだけどさ、これって意外と……キツいんだぜ……。」
実際に快感と痛みが同量程度に伝わってくる。
これで度を超した快感を流し込まれたら2,3日立ち上がれなくなるかも知れない。
「ほんならぁ、暫くこのまんまで動かんでおくさかい。口ぐらいは動かせはりますなぁ?」
彼女がゆっくりと顔を近づけてくる。
「ちゅぅ……ちゅ、んぅ……ふ……」
唇が触れ合う。目の前一杯に彼女の顔が広がり、彼女の甘い匂いでクラクラする。
腕を背中に回し、彼女の口内を貪るように下を這わせる。
「はぁ、ぅん……ちゅる……はふ」
舐め回す動きに合わせて互いにゆっくりと腰を振り始める。
優しく、柔らかく。されど貪欲に、熱く絡みつくその感覚に夢中になってしまう。
「ふふ……♪あんさんかわええなぁ。こないとろとろに蕩けきった顔しはってぇ。」
<ザザッ>
『随分とだらしない顔だな。そんなに気持ちがいいのか?』
<ザザッ>
「っ!?」
突如走る頭の痛みに、頭を押さえる。今のは……。
「どないしはったん?ずいぶん顔色があきまへんなぁ……。」
心配して覗き込んでくる知世。
「大丈夫だ……。少し頭が痛かっただけでな。」
「無理はあきまへんぇ?わぁはあんさんを壊したいわけやおまへんのやから。」
大丈夫だとばかりに、彼女の中を突き込んでやる。心配そうな表情はあっという間に消え失せ、蕩けるような笑顔に切り替わる。
「あきまへん♪そない強ぅ突きあげたらいってま……ぁ、ぁぁ!」
「っ!知世!ともよぉ!」
当然あっという間に俺の限界が来て、彼女の中に大量の精液を注ぎこんでしまう。今度は彼女も絶頂出来たのか、全身を震わせている。
「ぁ……はぁ〜……いきなしはあかん言うたのにぃ。やっぱりあんさんいけずやわぁ。」
「情事の最中に相手に心配そうな顔をさせるほど俺は無粋じゃないって事だ。」
そう言うと、彼女は嬉しそうに額を胸板に擦りつけてくる。
「あきまへん言うたやろぉ?そないな口説き文句……わぁが落ちてまうやないの……。」
あ、なんか雰囲気が桃色に……。
「そ、そろそろ部屋に戻ってもいいか?明日も動かないといけないからあまり夜遅くまでは……。」
彼女を上からどけようと思い、彼女の体に手をかけて下ろそうと
<ガシッ>
失敗。彼女は布団に俺を強く押し付ける。
「こんだけ燃やしておいて何処いきなはるん?あんさんは据え膳頂かんほど甲斐性なしやあらへんよなぁ?」
結局、もう一回絞られました。
〜客間『葛の葉』〜
「生きてる……俺、生きてるよ……。」
激戦を乗り切って布団へ倒れこむ。ふかふかの布団が俺を優しく招き入れてくれた。
『どれだけ過酷な水仕事だったんですか。』
「壊れた蛇口とホースの修理……もう寝る。」
『この世界に蛇口やホースは無いはずですが。おやすみなさいませ、マスター』
メイは、もう寝ていた。彼女を抱き寄せ、目を閉じる。
彼女の温かい体温で、あっという間に夢の中へと落ちて行った。
それは、純和風の旅館だった。
煌々と明かりが付きながらもその佇まいには侘び寂びを感じられる。
『空間の歪は広範囲に及ぶ模様。実際にはありえない位置に建築物が構成されています。』
そう、確かにこの宿の壁があったところには、「別の店が」あったのだ。
実際にこういう構造をしているとしたら、店の中が狭いを通り越して、存在しない事になる。
「入ってみるか……。人食いハウスとかじゃなければ大丈夫なはずだ。多分。」
「おばけやしき?」
確かにある意味では化け物屋敷かもしれないな。
俺は用心しながら宿の扉を開いた。
〜宿屋『迷い家』〜
見た目通り、中は和風旅館の様相をしていた。なんだかえらく高そうだ。
天井には光を放つ石が取り付けられ、エントランス全体を照らし出している。
「あらぁ、いらっしゃい。よくここを見つけてくれはりましたな?」
暫く待つと、はんなりとした口調の女将さんが出迎えてくれた。黒髪和服美人といったところだろうか。
「ここは……宿屋で合っているのか?部屋は取れるのか?」
「そやぁ。よぅこそ、迷い家へ。部屋ならがらがらにあいとぉよ?ここには殆ど客がきぃひんもんねぇ。」
そんなので経営大丈夫なのか。
『魔力検知。図鑑データ検索…完了。獣人型ウルフ種稲荷。ジパングに生息する獣人型の魔物で、性格は温厚。基本的に森林などに生息しますが、稀に人里でも紛れ込んで生息している事があります。』
ラプラスが魔力を検知し、即座にデータ検索を掛けた。
「あらぁ、もうばれてはるん?あんさんのそれ鋭すぎやわぁ。」
そう言うと、髪が金色へ変化し、ヒョコリと尖った耳が出てきた。和服の後ろからは5本のフサフサした尻尾が覗いている。
「今更何があっても驚かないがな。ここはジパングじゃないぞ?なぜここに?」
俺がそう問いかけると、クスクスと笑って答えてくれた。
「大陸の人もジパングにきはるやろ?それと同じですわぁ。わぁも大陸の人に興味があってん。いろんな人が来はるここに宿をかまえとるんよ。」
本当なら、道に迷った人ぐらいしか入ってこれないんやけど、と苦笑いする。
「迷惑だったか?なら別の場所を当たるが……。」
「久々の客や。うれしゅうてしゃあないよ?わぁは知世(ともよ)言うんよ。あんさんとそっちのお嬢はんはなんていうん?」
そう言えば自分の事を何も言っていなかった。俺の悪い癖だな。
「アルテアだ。アルテア=ブレイナー。こっちの小さいのはメイ。……メイ?」
メイはぽかんとして旅館の中を見渡している。
「ジパングの建物が珍しいらしいな。暫くはこのままだろうから気にしないで欲しい。」
「あんさんはジパングの建物は初めてやないの?えろぅ落ち着いておますな?」
まぁ確かに。ここまで純和風の建物というのはなかなか見たことがない、が。
「なんでだか知らないけど特に驚いていないんだよな。どこかで見慣れていたのかもしれないな。」
『マスターのプライベートスペースは純和風でしたから。それほど気にならないのかもしれません。』
今はAIと繋がっていないが故に行けない俺の部屋……か。
「あんさんジパングの人やったん?ぷらいべーとすぺーすってことは自分の部屋やねぇ?」
「うん、まぁ似たようなもんか。それより宿泊料っていくらなんだ?そこまで余裕がある訳じゃないんだが……。」
「本当なら一人当たり一泊銀貨40枚なんやけど、あんさんがわぁの仕事を少してつどぉてくれたら一人分だけでええよ?」
仕事……ね。
「仕事次第……だな。何日もかかるって言うなら他を当たるつもりだ。」
「心配せんでも今晩中におわりますぇ。お部屋はこちらや。そちらのお嬢さん連れてついてきてなぁ。」
そう言うと静々と旅館の奥へ向かって歩き出した。
俺はまだ硬直状態のメイの靴を脱がして担ぎ上げ、俺の靴と一緒に靴箱へ入れると後を追った。
〜『葛の葉の間』〜
「この部屋で一泊銀貨40枚って……どう見ても価格破壊だろ。」
老舗の和風高級旅館の一室のような佇まい。
畳に床の間、掛け軸に障子にちゃぶ台と純和風の装いだ。天井にはロビーと同じように光る石が取り付けられている。現世界だと一泊何万円するだろうか。
「宿の働き手はみんなわぁの式神やさかい。さほど金はかかっとらんのよ?」
彼女の脇からトコトコと白い小人がお盆を持って部屋へ入ってきて、ちゃぶ台の上にお茶と煎餅を置き、またトコトコと出て行った。
「すげぇ……。」
『あの程度の動きであれば現世界でのロボットでも再現可能ですが。』
「コストが違うだろ、コストが。」
彼女はクスクス笑うと、一歩下がって部屋の外へ。
「ほんなら、仕事の準備が終わりましたらお呼びしますさかい。くつろいでくれなはれ。」
彼女が襖を閉めて、廊下の奥へと歩いて行く。
「ほへ〜……」
あぁ、今の今までこいつの事を忘れていた。
俺はメイを座布団に座らせ、俺も向かい側に座る。
「ほれ、煎餅食うか?」
お盆の中の煎餅を一枚取って、メイに咥えさせる。
「なにこれ〜?」
「煎餅って菓子だな。パリパリしていて美味いはずだ。」
実は実物を見るのはこれが初めてなのだが。
俺も煎餅を取って一口齧る。パリパリとした食感と醤油の香ばしい香りがマッチして美味い。
メイも気に入ったのか、小動物のようにカリカリと齧っている。
煎餅で口の中に水分が少なくなったので、お茶を啜る。こちらも緑茶特有の甘さと渋さが程よい加減でまた美味い。
『アルテアはん?温泉の用意ができたさかい、入っていっておくんなはれ。部屋を出て左をずぅっと奥へ進んだところにあるさかい。ほな。』
どこかから知世の声が。よく見ると、柱に何かが書いた紙が貼り付けてある。
『遠隔通信用の装置でしょうか。あれだけ薄型の物がこれだけの高音質で音声を伝えられるとは驚愕の至です。』
「まぁその技術に興味が有るのもわかるが……今は風呂だな。行くぞ、メイ。」
風邪を引いている間は濡れタオルで拭くぐらいしか出来なかったからな。ここでいろいろ落として行こう。
「あふろ〜?」
「アフロじゃない、お風呂だ。」
俺はバックパックの中からタオルを……。
「……しまった。」
タオルが馬車の中のアレでいろいろくっついている。
心なしかうす甘い匂いが部屋の中に漂い始めた。
「ま、風呂で落とせばいいか。」
『私はこの部屋で待機しています。伝言を聞く必要もあるでしょうから。』
「あぁ、頼む」
タオルを丸めると小脇に抱え、メイの手を引いて部屋を出る。
目指すは温泉だ。
「脱衣所が一つしかねぇ!?」
温泉の入り口は一つしか無かった。所謂混浴という奴である。
「……ま、今更か。」
一瞬で動揺がなくなるあたり俺もすっかりこの世界の人である。
「おふろ〜おふろ〜♪あに〜といっしょにおふろ〜♪」
メイは先程からご機嫌である。
〜脱衣所〜
脱衣所ののれんをくぐると、風呂近く特有の高温多湿の空気に包まれる。
夏も近いということもあって若干不快指数が増すが、風呂前の風情だと思えば苦にもならない。
「ほら、脱いだ脱いだ。」
俺は適当にメイの服をひっペがしていく。
「きゃ〜♪」
手で局部を隠しているが、全然隠れていない。むしろ隠す気がない。
はしゃぐメイの胸元で凶悪な塊がバインバインと揺れる。
まぁこのままじゃ色気もへったくれも無いがな。
「中にはいったら体を洗ってから湯船に入れよ?」
「あ〜い♪」
俺も服を脱ぎ、籠に入れて中に入る。
久しぶりの入浴に気分が浮つく。ここで盛大に体の垢でも落とすとしよう。
「ヒノキ風呂かい。贅沢だなぁおい。」
流石に露天風呂ではなかったが、総ヒノキのいい香りのする風呂場だった。
メイは不思議そうに鼻をヒクヒクさせている。
手桶にお湯を汲んで、汚れたタオルを洗う。
「ん?こいつは……。」
洗い場になっている所に木箱が置いてある。
「石鹸か。気が効いているもん……だ……?」
『粉せっけん モイライ魔術ギルド併設エルファサバト製造』
手広く商売しているなぁ……アイツ。
石鹸は別段いかがわしいものではなく、ごく普通の石鹸であった。
少し取って、タオルの汚れを落とす。
湯船の近くに椅子を二つ置いて、メイを一つに座らせる。
「メイ、こっち来い。頭洗って背中流してやるから。」
「あ〜い。」
彼女の頭にお湯をかけて石鹸をまぶし、ゴシゴシ洗ってやる。
「〜♪」
「目に入ったら染みるから目は閉じとけよ。」
角があると洗いづらいなぁとか考えつつも、頭を洗い終わる。
手桶にお湯を汲んで、石鹸を流す。
「次は背中ですよ……っと」
石鹸をタオルに含ませて泡立て、背中を擦る。
「うわ、タオルがドロドロだ。ちゃんと洗ってるか?」
「みずあびはしてる〜。」
まぁ俺も似たようなもんか。
「前は自分で洗えるか?」
「ううん、やって〜♪」
やれやれ。
「甘え過ぎだ……ってやってやる俺も甘やかし過ぎだけどな。」
少し彼女を引き寄せてタオルで擦る。タオルと腕で押し潰されてメイの胸がグニグニと形を変える。
「やぁん♪」
変な声は無視だ。無視。
「終わったっと。」
お湯で泡を流して完了だ。
メイのつるつるとしたゆで卵のような肌が姿を表した。
「次は俺の背中を頼む。ほれ、タオル。」
彼女にまだ泡が立っているタオルを渡して背中を向ける。
「いくよ〜?」
「こいや〜。」
<ベチーン!>
彼女が俺にタオルを当てて擦ろうとした瞬間、彼女の怪力で俺が床に押し付けられる。
ある程度石鹸まみれになっていたから摩擦は無いにしても、地味に痛い。
「いてぇ……」
「あれぇ?つよすぎた?」
これだから力の加減ができない奴は困る。
「そ〜だ♪あに〜、そのまま〜。」
彼女が石鹸の箱を開ける。何をするつもりだ?
「えい♪」
<むにゅん>
柔らかくヌメる物が背中に押し付けられる。
「ぬるぬる〜♪」
「ホント……お前どこでこういう知識を仕入れてくるんだろうな。」
彼女は自分の体に石鹸を擦りつけ、泡だらけにした体を摺りつけてきている。
「ん……は……あにぃ……これ、きもちいい♪」
「こっちは落ち着かないぞ……。」
主に下が。
しばらくして背中も足も泡だらけになると、背中をペチペチと叩いてくる感触が。
「あにぃ、まえも〜」
「いや、流石に前は自分で……。」
「まえも〜♪」
聞く気がありませんこの子。
「……。」
どの道力尽くでひっくり返されるので、自分から体を回す。
案の定俺の息子は感涙を流して立ち上がっていた。
「たってる〜♪」
「誰のせいだと思ってやがる。」
そして、また体を密着させると体を擦り付けてくる。
メイの柔らかい胸が俺の胸板の上で自由自在にぐねぐねと形を変えていた。
「あにぃ……あにぃ……あにぃ……!」
向かい合わせで動いているせいで、入っているように錯覚してしまう。
「あまり後ろに下がるなよ?運悪くホールインワンとか言ったら目も当て……」
<ズルン、ズブ、ブツ>
「ふぁぁぁぁぁあああ!?」
目も当てられない。どうやら運悪くホールインワンしてしまったようだ。
「言わんこっちゃ無い……。大丈夫か?」
コクコクと首を振るメイ。まだ痛いのか体中がビクビクと震えている。
「痛かっただろうに……。すぐに抜く……」
「きもち……ぃぃ……」
マジか。
「あにぃ、もっとうごいていい?」
「お前がいいって言うならいいけどさ。痛くないのか?」
「?」
痛くないらしい。確かに抵抗を突き破った感触はあったのだが……。
「まぁ、いいか。倫理とか貞操とか……も、今更過ぎるな。」
俺はメイの小さな体を抱きしめて、下から突き上げ始める。石鹸でぬるぬると滑るが、その感触も気持ちがいい。
「あまり外に出ていると風邪引きそうだから早めにするぞ。」
「あ、あにぃ、あにぃぃ!」
もう返事もできないらしい。うわ言のように俺を呼んでいる。
温かな彼女の中を突き抜け、引き戻し、また突き上げる。
幼い膣内は狭く襞も殆ど無いが、その締め付けで俺を射精へと導いていく。
「めい……!そろそろ……出るぞ!」
「あにぃ、だして、だしてぇ!」
直前で引き抜くためにメイの腹の下あたりに腕を……って足でしがみつかれている!?
「めい……離せ……足を……はな……ぁぁぁあああああ!」
「はぁぁぁぁぁあああ!♪」
必死の抵抗も虚しく、俺のモノで一杯になっている膣内にさらに大量の精液が注ぎこまれていく。白濁は狭い膣内には収まりきらず、ブクブクという音を立てながら結合部から溢れてきた。
「あぁ、もう。どいつもこいつも……。」
叱ろうとして彼女を見る。
「あにぃ〜……ん〜……♪」
しかし、幸せそうに頬ずりをしている彼女を見て、どうでもよくなった。
〜脱衣所〜
俺とメイが風呂場でヌチョっていた時、脱衣所では……。
「……乱入しよかおもうたら先越されましたなぁ……。」
狐がすごすごと退散していましたとさ。
〜風呂場〜
「はぁ〜……やっぱ風呂ってのはいいもんだな。」
ゆったりと湯船に浸かり、伸びをする。メイはバシャバシャと湯船の中を泳いでる。
「ほらほら、風呂の中で泳がない。じっくり浸かってなさい。」
彼女を引き寄せて股の間に座らせる。
「ん〜……♪」
最初ははしゃいでいたが、俺の腕の中にすっぽりと収まると大人しくなった。
呑気に鼻歌なぞ歌っている。
「しっかしホント日本人臭いよな……俺って。箸使うし温泉好きだし和食大好きだし。」
おまけに挙動まで日本人と来たものだ。
「あにぃ……熱い。」
体が小さい分温まりやすいのだろうか。メイの体全体に赤みが差してきた。
「そうだな。そろそろ出るか。」
俺は彼女を抱き上げると湯船の外に下ろし、自分も湯船から出る。
「先に脱衣所に行ってな。俺は少し片付けしてから行くから。」
「あ〜い。」
使った手桶と椅子を元に戻して脱衣所へ戻る。
脱衣所には、真新しいタオルと浴衣が二つずつ置いてあった。
「これは……。聞かれていたか?」
「へちっ!」
メイが濡れて寒そうにしていたので、それ以上考えるのはやめて彼女の水気を拭き取る。
浴衣を着せて帯を締めてやれば浴衣ホブゴブリンの完成だ。
「意外と破壊力高いな……。」
浴衣から深い谷底が口をあけている……。って見とれている場合ではない。
自分も体を拭いて浴衣に袖を通す。
「よし、部屋へ戻るか。」
脱いだ服を抱えて、部屋に戻ることにした。
〜客間『葛の葉の間』〜
部屋に戻ると、既に布団が敷いてあった。
『マスターが入浴中に式神が敷いていきました。なかなかの手際でしたよ。』
「ありがたいもんだ。今日は野宿覚悟だったから尚更にな。」
メイが敷いてある布団をぼふぼふと叩いている。
「ジパングのベッドみたいなもんだ。危険な物じゃないから安心しろ。」
「ん〜♪」
別に危険な物と認識している訳じゃないらしい。ふわふわの布団の上でごろごろと転げまわっている。
「あまり暴れるなよ?埃が飛ぶから。」
隅に置かれたちゃぶ台の上の茶を啜る。もう大分ぬるくなってはいたが、割と美味かった。
『アルテアは〜ん?仕事の用意ができてはります。案内しますんで入り口までおこしやす〜。特に着替えも持ってくる物も必要ありんせん。そのままおいでやす。』
例のスピーカーのような符から知世の声がした。
「仕事は解ったが……武器もいらなきゃ着替えもしなくていいってどんな仕事だ?」
『順当に行けば旅館内の雑務ではないでしょうか。』
順当に行けば……ね。
「雑務のほぼ全てを式神がやっているのに手伝いって必要なのか……?」
『推測するに、あの式神は紙製です。水回りの仕事は流石に人の手が必要なのでしょう。』
なるほどね。
「それじゃ、メイ。俺は仕事を手伝いに行ってくるからお前は先に寝ていてくれ。」
「あ〜い♪」
メイは未だに布団の上をゴロゴロしている。そのうち眠くなって寝てしまうだろう。
俺は部屋を出てロビーへと向かうことにした。
〜宿屋『迷い家』 エントランス〜
エントランスまで行くと、知世が据え付けられた椅子に座っていた。
「来はりましたか。ほな、行きましょか。」
「んで、仕事って何だ?式神じゃ出来ないような水回りとかそんなんか?」
俺は彼女に仕事内容を確認するが、彼女はクスクスと笑うだけだ。
「確かに、式神にはできまへんなぁ。別に水回りのことやおまへんのやけどねぇ。」
増々意味が分からない。
「この部屋ですわぁ。ささ、はいりなはれ。」
一つの部屋に追い込まれるように入れられる。
「この匂い……何だ?お香か?」
室内は薄暗く、何かのお香のような匂いが立ち込めている。
そして布団が一枚敷かれていて……。
「……別に襖を閉めるのは不思議じゃないんだが……。何故鍵を掛けるんだ?」
後ろで襖を閉める音と、鍵を掛けるような音がする。というかこの部屋の襖には鍵があるのか。
「いややわぁ。夜にしはる男と女のお勤め言うたら一つしかありまへんわぁ。」
意図せず唾を飲み込んでしまう。しかも焚かれている香の効果なのか、妙に下半身が熱い。
「さっきはあのお嬢ちゃんとお楽しみやったさかいなぁ。今度はわぁとしてくれまへんか?」
後ろから抱きすくめられて、股間をまさぐられる。
「ははは……明日の朝日拝めるかな……これ。」
もう今日で3回も出していたっけ……。
彼女を布団の上で四つん這いにさせて、秘所と胸をまさぐる。胸は大きすぎず小さすぎず。秘所も綺麗な物である。
「綺麗だな。流石というかなんというか。」
「いけない人やわぁ。誰彼構わずそんなこと言うてはるん?」
思ったことを素直に口に出してしまうのは俺の癖らしい。それ故に色んな奴が寄ってくるんだろうな。
「自覚なしに言っているみたいだからな。そのおかげで色々苦労しているよ……。」
「くふ♪天性のたらしやねぇ。はよぅ直さんと今より寄って来はりますぇ?」
悪戯小僧でも見るような目で見ないで下さい。
少し湿ってきた膣口に、指を潜り込ませる。
中は温かく、入り口辺りがザラザラとしていた。
「努力はしてみるさ。でもあまり期待はできそうもないな。なんせ性分だし。」
指を折り曲げてザラザラとした部分を擦る。弱い場所だったのか、彼女の体がピクピクと震えている。
「はぁっ……♪その口の上手さと手管でしたらぁ、あっという間に堕ちてまうでしょうなぁ。」
「これもごく最近覚えた技術なんだけどな……。悦ぶ場所を見つけちゃ覚えしていたらこうなったというか。」
Gスポットと同時にクリトリスを弾き、乳首もクニクニと押しつぶす。
「そこぉ……、それ、ええわぁ……♪」
ふさふさと尻尾が揺れる。
「この尻尾も気持ちが良さそうだな。手入れが大変だろうに。」
胸をまさぐっている手を離し、尻尾を撫でる。髪の毛のようなサラサラとした手触りではないが、フカフカと何時までも触っていたくなる感触だ。
「わぁの……っ自慢の尻尾や。気持ち……ええでっしゃろ?」
「あぁ、いいなこれは。何時までも触っていたくなる。」
尻尾と秘所をいじり続けていると、もどかしそうに彼女が尻を振っている。
「なぁ、もう我慢できひんわぁ……っ。はよぅ……はよぅ入れておくれやす……。」
秘所からは雫が零れ、太腿から垂れてきている。
「なぁ、このガチガチなのってこの匂いのせいか?」
俺は浴衣を解いて息子を露出させる。先程出したばかりだと言うのに、既に元気を取り戻していた。
「せやぁ……せやさかいはよぅ入れて……」
<ずぷぅ>
「〜〜〜〜〜っ!?♪」
意識を別方向へ向けておき、挿入する。心の準備が出来ていなかったせいで、声にならない嬌声を上げて悶える知世。尻尾の毛が総毛立ち、耳がプルプルと震えている。
「ぅぁ……やべ……。」
しかし、こちらも想定外の事態が。蕩けきった秘所は俺のモノを柔らかく包みこみ、最上とも言える快感をもたらす。
「少し、このままでもいいか?気持よすぎて少しでも動いたら出そうだ。」
「わぁに……いけずして……っおいて何いうてはりますん?早うても……ん、かまへんから動いておくれやす……。」
そう言うと、ゆるゆると腰を打ちつけてくる。スローペースなのだが、それが逆に強い快感になって俺に襲いかかってくる。
「っ……そこまで言うなら……動くさ!」
彼女の尻たぶを掴んで、荒々しく突く。ぶつかり合うたびにパンパンと卑猥な音がする。
「あぁ!ええよ、もっとつよぅ!」
「ぁぐ、っっっ!?」
鋭く突いた分締め付けが強くなり、緩めた途端に優しく包みこんでくる。
今までの相手はまだ我慢が効く程度が多かったが、これは抵抗すら無駄という気がしてくる。
どこまでも柔らかく、どこまでも絡みついてくる知世の秘所は全くもって未知の経験だった。
「で、ぁ……ぁぁぁぁぁああ!」
もはや言葉にもならない。呆気無く精を放ってしまった俺に、彼女は優しく微笑みかけてきた。
「たんと出してくれはりましたなぁ……アルテアはんの子種で一杯やわぁ……。」
快感が強すぎてまだ膝がガクガクしている。モノを引き抜いてへたり込むと、彼女はその上に覆いかぶさってきた。
「一回だけやなんてさみしい事言わへんよなぁ?もっとあんさんを感じさせてぇな。」
彼女はまだ精液が滴り落ちている秘裂を俺のモノにあてがい、腰を落としてきた。
香のせいか、全く萎えない俺の息子。射精直後の敏感なモノに優しく絡みつく膣壁。
「確かに硬いままだけどさ、これって意外と……キツいんだぜ……。」
実際に快感と痛みが同量程度に伝わってくる。
これで度を超した快感を流し込まれたら2,3日立ち上がれなくなるかも知れない。
「ほんならぁ、暫くこのまんまで動かんでおくさかい。口ぐらいは動かせはりますなぁ?」
彼女がゆっくりと顔を近づけてくる。
「ちゅぅ……ちゅ、んぅ……ふ……」
唇が触れ合う。目の前一杯に彼女の顔が広がり、彼女の甘い匂いでクラクラする。
腕を背中に回し、彼女の口内を貪るように下を這わせる。
「はぁ、ぅん……ちゅる……はふ」
舐め回す動きに合わせて互いにゆっくりと腰を振り始める。
優しく、柔らかく。されど貪欲に、熱く絡みつくその感覚に夢中になってしまう。
「ふふ……♪あんさんかわええなぁ。こないとろとろに蕩けきった顔しはってぇ。」
<ザザッ>
『随分とだらしない顔だな。そんなに気持ちがいいのか?』
<ザザッ>
「っ!?」
突如走る頭の痛みに、頭を押さえる。今のは……。
「どないしはったん?ずいぶん顔色があきまへんなぁ……。」
心配して覗き込んでくる知世。
「大丈夫だ……。少し頭が痛かっただけでな。」
「無理はあきまへんぇ?わぁはあんさんを壊したいわけやおまへんのやから。」
大丈夫だとばかりに、彼女の中を突き込んでやる。心配そうな表情はあっという間に消え失せ、蕩けるような笑顔に切り替わる。
「あきまへん♪そない強ぅ突きあげたらいってま……ぁ、ぁぁ!」
「っ!知世!ともよぉ!」
当然あっという間に俺の限界が来て、彼女の中に大量の精液を注ぎこんでしまう。今度は彼女も絶頂出来たのか、全身を震わせている。
「ぁ……はぁ〜……いきなしはあかん言うたのにぃ。やっぱりあんさんいけずやわぁ。」
「情事の最中に相手に心配そうな顔をさせるほど俺は無粋じゃないって事だ。」
そう言うと、彼女は嬉しそうに額を胸板に擦りつけてくる。
「あきまへん言うたやろぉ?そないな口説き文句……わぁが落ちてまうやないの……。」
あ、なんか雰囲気が桃色に……。
「そ、そろそろ部屋に戻ってもいいか?明日も動かないといけないからあまり夜遅くまでは……。」
彼女を上からどけようと思い、彼女の体に手をかけて下ろそうと
<ガシッ>
失敗。彼女は布団に俺を強く押し付ける。
「こんだけ燃やしておいて何処いきなはるん?あんさんは据え膳頂かんほど甲斐性なしやあらへんよなぁ?」
結局、もう一回絞られました。
〜客間『葛の葉』〜
「生きてる……俺、生きてるよ……。」
激戦を乗り切って布団へ倒れこむ。ふかふかの布団が俺を優しく招き入れてくれた。
『どれだけ過酷な水仕事だったんですか。』
「壊れた蛇口とホースの修理……もう寝る。」
『この世界に蛇口やホースは無いはずですが。おやすみなさいませ、マスター』
メイは、もう寝ていた。彼女を抱き寄せ、目を閉じる。
彼女の温かい体温で、あっという間に夢の中へと落ちて行った。
11/07/23 10:46更新 / テラー
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