連載小説
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討伐中(意味深)
「 旦那様。起きた? 」







彼女の声がする。耳にとても良く響く透き通る優しい声だった。
とても気持ちが良い感触と心地良い睡魔といい匂いがして僕は起き上がることができなかった。
どうやら僕は気がついたら寝ていたらしい。ええと、僕はなんでここで寝ていたんだったっけ。
少し記憶が曖昧だった。だけど意識が戻って僕はすぐ現状を認識できた。
ぼくはおっぱいにつつまれていたのである。
ちがう。
僕は彼女の腕の中で抱きしめられて眠っていたのである。
一糸まとわぬ姿の彼女と僕。僕は彼女のおっぱいに顔を沈めた状態で寝ていた。
すりすりくんくん。やわらかふよふよぷよぷよさらさらたゆんたゆん。おっぱいがぼくをまどわす。





よし。





僕は二度寝を決心した。









「 ・・・旦那様。起きて? 続き、しないの? 」

はい、おはようございます!
僕は自分の持てる力の全てを使い、強烈な睡魔とおっぱいから抜け出すことに成功した。
どんな勇者でも出来ないだろうと思われるこの誘惑から僕は脱出することが出来たのだ!
褒めて!
恐るべきはおっぱいの魔力。この一日で僕をどれほど堕落への道に誘ったのだろう。
全部おっぱいのせいだ!おっぱいが悪いんだ!僕は悪くない!抗うすべを知らなかっただけだ!
だが僕はもうこの誘惑から抜けだした!もうこの誘惑に惑わされることは無い!きりっ!

「 ・・・ 揉みたい? 」

「 はい! 」

僕は魂を込めて力強く頷いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



昨晩の私の予想はあたっていた。旦那様のほうから触っていいですかと、言ってきた。
だけど予想外の事が起きた。いやある意味では予想の範囲内だったのだけれども。
旦那様は夢中になりすぎて覚えてないのかもしれない。けれど私は忘れない。
私と旦那様の初めてのことを。



一番最初は恐る恐る、といった感じで触れてきた。
すぐに私の乳房の感触を確かめるように、弱く慎重に揉まれた。
乳房を中心に柔らかさと肌の触感をかなり長い間ゆっくり撫で、揉まれた。
刺激としては弱く、苦痛を全く感じない愛撫。それをひたすら長い間私に与え続けた。
手だけでなく頬で触れたり、胸元の匂いを嗅がれたり、凄い恥ずかしかった。
心臓の鼓動が早くなっていったのは旦那様にも知られ、胸に耳を押し付け直接聞かれた。
生きている音を聞かれ、とても興奮してるんだねと。旦那様は無邪気に喜んだ。
そして恋人達の口づけを、あらためて交わした。
旦那様は私が興奮した甘い吐息を出してる事に気が付いただろう。
弱い刺激であったが、常に旦那様は私の乳房を撫で、揉むことをやめなかった。
更に乳房を舐められた。私の身体はびくんと反応してしまった。
私の味も詳細に告げられた。甘い、けどしょっぱい。汗の味がするね。美味しいよ。
恥ずかしさで顔から火が出そうだった。思わず顔を手で覆ってしまった。
でも旦那様は一切舌を止めること無く、乳房の殆どを舐めた。

この間、旦那様は乳房を丁寧に刺激するだけで。
早く弄ってと主張している乳首には一切触らなかった。


弱い快楽。これが魔物娘として、女として旦那様を欲している私にとっては拷問に等しかった。


そして旦那様は。次は何して欲しい?と私に質問を投げかけた。


旦那様は悪魔なのだろうか。
わざわざそれを聞いてきたのは確認のためか、私の羞恥心を煽るためか。
多分前者だ。旦那様は自覚していないが、魔物娘である私が完全に弄ばれている。
天然の女殺しなのかもしれない。それが私の旦那様。もう離れることは出来そうにない。
精神的にも、肉体的にも。だ。

「 わ、私の乳首を。乳首を弄ってください・・・! 」

先ほどから周りは刺激を貰っているのにずっと寂しくしている所を弄ってくださいと懇願した。
以前の威厳など欠片もなくなってる自分が居ることだけは自覚できた。
乳房を揉まれるだけでこれである。最後までやったらぐちゃぐちゃにされてしまうのだろう。

そんな私の声が余程寂しそうにしているように聞こえたのか、旦那様は更に私を堕としてきた。

きゅ。

「 〜〜〜〜!!!ああああ! 」

今までの弱い愛撫ではなく、旦那様は最初の最初に強く乳首をつねった。
電撃が走ったような感覚。頭が真っ白になり、ふわっとした気持ちになった。
弱い愛撫で出来上がってしまった私は、これだけで達してしまったのだ。
達してしまった私にかまわず、旦那様はそのまま愛撫を続けた。
コリコリと乳首を指で弄ばされた。その間私は甘い声を上げることしか出来なかった。
旦那様には私の甘い声が、もっともっと、と言ってるようにしか聞こえなかっただろう。
強弱をつけながら旦那様は私の乳首をいじり尽くした。時たま引っ張られ、時たま弾かれた。
ひたすら乳首だけを弄られた。
頭がどうにかなりそうだった時に旦那様は更なる快楽を私に与えてくれた。
ぺろり。乳首をご主人様が口に含み、舐めてきたのである。
背筋がぞくぞくした、のけぞってしまった。
しかしこの快楽を与えてくれる旦那様は夢中に乳首を舐め続けた。
更に甘咬みしたり、強く吸ったりした。
私は旦那様の頭を弱くつかみながら、また達してしまった。


私は放心したかのように脱力してしまった。
旦那様は乳首を弄ることをやめ、胸を鷲掴みにして揉みしだきだした。
最初の愛撫よりは強いが、乳首のような強烈な刺激を与えてくるわけではない。
ただ胸全体を揉みしだかれることで、快楽が全体に広がっていく感じがしてきた。



もうあたまのなかはピンク色の靄がかかっていてどうしようもなくなってきた。



心の中で淫蕩な言葉を叫ぶ。

したいしたいすごいしたいもうがまんできないすぐいれてほしいめちゃくちゃにしてほしい。
はやく。はやく乱暴してください!はやく犯してください!はやく壊してください!


しかし、自分に最期に残ってしまったプライドが旦那様を誘惑することを許さなかった。
ましてや自分自身を慰めることなど論外である。それが自分を苦しめている。
自らの内側から強く主張している被虐心と旦那様のためと誓った心が相反していた。
私はこんなにも勝手な醜い生き物だったのか。今日自らに科した誓いすら守れぬと言うのか。



自分の秘所が洪水のように塗れてることにやっといま気がついた。
まるで漏らしたかのようにベッドが濡れてしまっている。
旦那様はぜったい気がついてる。恥ずかしくて旦那様から目を逸らしてしまった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



その時僕はいっぱいいっぱいだった。
彼女を喜ばせたい。でも彼女が痛くないようにしなければならない、と頭を只管動かしていた。
たぶんこうすれば気持ちいいのだろう。といろんなことを試してみた。
おっぱいのきれいなピンク色の部分は、触っていいかどうか分からなかったのだ。
見てから非常に敏感なところなんだろうな、と思えたから僕は彼女の許しを得てから触った。
その時の声で、ああ今までは弱かったんだな。強くやったほうがいいのかな?と判断できた。
彼女が思わず声を出したので、少し強すぎたのかもしれなかった。だからつねるのはもうやめた。
でもいじってほしいと言われたし、彼女が負担にならない程度に強いのと弱いのを混ぜた。
口を使ったのは、指を使うより舌を使ったほうが柔らかいし繊細な動きが出来る気がしたからだ。
歯は強い快楽を彼女に捧げる為にやった。強さの加減は直感で出来た。
彼女の力が抜けたあとは全体を揉んで、出来る限り彼女が気持ち良い状態を維持したかった。



もう完全におっぱい揉むだけじゃない状況になってしまったのは僕でも理解できる。
完全に彼女のスイッチは入ってしまっている。そのスイッチを入れたのは間違いなく僕だ。
蕩けた顔、だらしなく弛緩した目からはハートマークが浮かんで見える気がする。
でも、僕は思った。


ここからどうすればいいんですか、誰か教えてください。
さっっぱりわからなかった。


いや待った。まず僕がやるべきこと。今までやってきたことを思い出すんだ。
僕がやってきた事はすべて彼女をしっかり見ることから始まった。
そう、何事も受け身の姿勢は良くない。
つまり僕がやることは彼女が次に何を欲しているかを見極めること・・・!
まずは彼女をよく見る。足の間がびしょびしょだ。
でもおしっこの匂いじゃなくてもっとエッチな匂い。
それが性的な興奮から来ることは僕でもわかった。
だけどそこから先はいろんな意味で未知の領域。
女の子の裸とか見たことはないから、ここがどんな形になっているのか検討もつかない。
そうか・・・自分の知識不足がこんなところまで来るとは。本当に愚かしい僕を呪いたい。
だけど今、それを知ることが出来る。いや、僕はそれを知識として吸収しなければならない!
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と誰かが言った気がする!行くぞ!



「 足と足の間、じっくり見させてください!余すところなく全部! 」



小突かれた。痛い。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



旦那様から要求されたならしかたがないよね。
恥ずかしくて思わずぽかっと殴っちゃったけど、私の性欲が望んでいた展開だった。
そう、旦那様はじっくり見せてくださいと、余すところなく全部、と言った。
恥ずかしすぎて死んでしまいそうだけど、ぜんぶみせなきゃ・・・
そう、このぐちゃぐちゃに濡れた秘部を、旦那様にじっくり見られるのだ。
もう完全に旦那様のおもちゃにされることを望んでいる女の部分を全部。
秘部を覆うぐしゃぐしゃに濡れた布をしゅるりと脱ぎ捨てる。もう隠すことは出来ない。

「 旦那様。私の、恥ずかしいトコロ・・・・です。 」
両足を自分で広げ、太ももを自分の手でつかんで秘部をさらけ出す。
ああ、旦那様に見られてる。全部見られてる。・・・きもちいい。

「 旦那様が思う通り、私のここを好きに使ってください。 」

旦那様は私の秘部を凝視していたが、すぐに私にわざわざ聞いてきた。
どうして欲しいですか。と。
旦那様、ひどい。わざわざ私の欲望をさらけ出したいんですか。ならもう。

「 旦那様と交わりたい・・・私を壊して、ください。 」

自ら、秘部に指をあて広げながら愛しい旦那様にそう宣言した。

15/05/09 01:25更新 / うぃすきー
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■作者メッセージ
次で終わると云ったな。あれは嘘だ。

この旦那様があまりにも漢らし過ぎてどうしよう。

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