倒したあと
「 おっぱいみせてください! 」
結論として僕はこの台詞を堂々とした気持ちで言った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私を旦那様の色に塗り替えてください。彼女はそう言った。
彼女は魔物娘である。未だ若造の僕にでもどんな要求をされているのか理解は出来た。
だが、僕にはさっぱり女性の経験が無い。というか僕は未だ成人すらしていない身だ。
普段話す女性を脳内で列挙してみる。
母上、お屋敷の老女中さん、食堂のおばちゃん、昔遊んでいた女の子達くらいだった。
僕はどうやら致命的に女の子と話していた経験が無い。
自分から求婚をしておきながらこれからどうすればいいのかさっぱりわからないのだ。
彼女は僕の手を取ってとても幸せそうに微笑んでいる。
彼女の手と爪は、とても滑らかで人を傷つけることなど出来ないように柔らかく思えた。
魔物娘にはたしか鱗や爪などを自分の意志で柔らかくすることが出来ると本に書いてあった。
だから、もう彼女には僕を傷つけるような気持ちはないのだろう。
互いの手を取り、ただ触れ合う。僕も彼女もこの時が尊いと思えた。
戦ってた時とは別人かのようにも見えるけれども、それでもとても彼女らしい笑みだと思った。
僕はこの笑顔が見れただけでも世界一の果報者だな。と思えた。
それはどんな財宝よりも価値があった時間であった。
だから僕の人生、僕の選択は意味がないものではなかった。だけど、これからどうしよう。
「 どうしたんだい旦那様。 」
悩んでいる僕の顔を見て彼女がきょとんとした表情を浮かべながら僕の顔を覗きこんでくる。
いまだ彼女に背がおいついてない僕に合わせるかのように腰を曲げて顔を近づけた。
彼女の長い髪が僕の肌に振れる。大人の女性の色気、それととてもいい匂いもする。
胸元が強調され、健康な色の肌は思わず触りたいような気持ちになった。
彼女の頬はすこし赤く染まっていて、それが僕にとってはとても愛しい物に思えた。
たぶん無自覚でやっているだろうがこれが魔物娘の誘惑なのか、と実感できた。
ドキドキドキドキ。心臓の鼓動が早くなった。多分僕の顔は真っ赤だ。緊張する。
「 ふふ、どうやら女の子に耐性は無いらしいね旦那様。 」
意地悪な、それでいて蠱惑的な笑みを彼女は浮かべた。
どうやら僕の経験不足を見透かされたらしい。
でも僕は今の彼女の誘惑から答えを導き出すことが出来た。僕に足りないもの。
そう、僕には欲求が!エロスが足りない!思いだせ、自分の知りえる性的欲求を!
思い出したのは近所のガキ大将が女の子のスカートを捲り上げるあのイタズラ。
僕はやったことがないが好きな女の子に構って欲しいという欲求だったのだろう。
彼女と戦っていた僕もやってることは実質的には同じだった。そうか、分かった!
僕は彼女のために目指さねばならない事を悟った。
その領域にたどり着かなければ彼女を喜ばす事が出来ない。そうとすら思えたのだ。だから!
決意と覚悟を胸に秘め、そして彼女に改めて向き合う。
不思議そうな顔を浮かべ首をかしげる彼女が居る。その彼女に向けて僕は宣言した。
「 僕は、貴女のためにエロガキになる・・・! 」
鉄よりも堅い誓い。それは彼女を倒すといつか心に誓った時と同じくらいの重さであった。
「 だから、 おっぱいみせてください! 」
小突かれた。いたい。
「 いったいどんな過程を得てそういった結論に至ったんだ!
常々思っていたけど君は馬鹿だな! 」
顔を真っ赤にした彼女がそう告げた。
うむむ。僕があまり賢くないことを彼女はよく知っているらしい。
覚える魔法を全部覚えてから一切勉強をしなくなってしまった僕はたしかに勉強が苦手だ。
でもどうしてそれを知っているのだろう。
僕が勉強をサボっている姿を見せたことは無いと思うけども。
彼女は恥じらいと迷いの表情を浮かべて、そっぽを向いてしまった。
嫌われてしまった!僕は完全に失敗してしまったと思い込んだ。
しかし彼女は僕を見ずにこう言ってくれた。
「 す、少しだけだぞ。 」
躊躇いながら言った口調だ。此方に背を向けてもじもじした姿がとてもかわいらしい。
彼女から許しを得た。僕はそれで救われた気分になった。期待と希望で胸が一杯になった。
「 ありがとうございます! 」
「 感謝するな!馬鹿者! 」
また小突かれた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
むらむらする。
ああ私の旦那様はかわいいな。すこし常識知らずだが頭も良い。
私から勝利をもぎ取ることが出来るほど強くてかっこよくてかわいいとか反則じゃなかろうか。
旦那様の手に触れているだけで本当に幸せな気持ちでいっぱいになった。
魔物娘に変化してだいぶ経つが、魔物娘になって本当に良かったと心から思える。
前から本能に従い、彼を攫って自分のものにして無茶苦茶にしたいという気持ちがずっとあった。
しかしそれを実行しなくて本当に良かった。
旦那様を攫っていたら彼はここまで強くはなれなかっただろう。
だから、彼を正しく自分に勝った上位のドラゴンとして認識できるようになったのだ。
あとはゆっくり本能に従うだけ。
旦那様が強くなっていったように徐々に愛を育んでいこうと思っていた。
でも、おっぱいなんか見せたらどうなってしまうのだろう。
押し倒すんじゃなかろうか。いや、押し倒されるんじゃなかろうか。
というか多分この流れは絶対触っていいですかと言われる。絶対。間違いない。
しかも念入りにいじくり回される。
あ、だめだもう想像だけでお腹の奥がきゅんきゅんと唸ってる。
今まで自慰すらしたことがない身体が完全に女として覚醒している。
旦那様は興味本位で私の身体を貪るだろう。
私のことを大切に扱いながらそれでもおもちゃの様に扱われる。
ぞくぞくした。まだ手をつないでるだけ、旦那様をまだ寝床に案内してる段階である。
おっぱい見せるから、しかたがないね。当然寝床で見せるよね。
と自分に言い訳しながら期待している。
まだ私の妄想である。ああでもこの妄想はすぐ未来に実現することだ。私は確信した。
旦那様に女にされる、その事実が全身と心の奥底から感動を産んでいた。
ドラゴンの本能が強い雄にめちゃくちゃにされろ、と心の底から叫んでいる。
従わないつもりは一切ない。
その時が訪れたら初心な小娘の如くなすがままにされてしまうだろう。
でも旦那様、少年に自分の肌を見せるのはやっぱり恥ずかしいな。と思う。
淫らに堕ちた自分の姿を見せたくないなとも思った。自分から堕ちるのは論外だとも思った。
これは自らの誇りというよりは少年の憧れを汚したくないという願望であった。
旦那様の要求には全て答えよう。それは旦那様が望んだことだ。旦那様に堕とされるなら本望だ。
でも自分から求めるのは自分の淫らさから来るものだ。
それは、少年が憧れた綺麗さでは無いと知っている。
だから旦那様に要求された以上に私の淫らさを見せることはしない、と心に決めた。
箍が外れたように自身から溢れ出る性欲を解消出来るのは旦那様だけ。
もう魔物娘の本能がこの身体と心を旦那様専用のものにしてしまった。
その喜びはまだ私しか知らない。
でも手を振れてるだけでさっきの誓いを破ってしまいそうです。
自分を制御するのに必死になった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「 ここなら良いだろう。適当にその辺りに腰掛けてくれ旦那様。 」
案内された場所はドラゴンの寝床である。
金銀財宝が集められている部屋を通り過ぎ、綺麗に整えられたベッドが洞窟に設置してある。
どうやら魔法のベッドらしい。財宝の一つと聞いた。周りは魔法の明かりで照らされている。
椅子などは無く、腰掛けるものはベッドだけなのでそこに座る。隣に彼女が座った。
僕の心臓の鼓動がドクンドクンと脈動し、その間隔はとても早くなった。
「 旦那様。お願いがあるのだが・・・ あ、あのだな。その。なんだ。 」
彼女がお願いをする。とても恥ずかしそうに彼女は切り出そうとする。とてもかわいい。
彼女のお願いとはなんだろう。僕はちょっとだけ考えて。自らの過ちに気がついた。
僕は本当に愚か者だ!
「 ゴメン、僕が愚かだった。 だから、そのお願いを君から言わせない。 」
僕もそれを口に出すことはなかった。彼女は気づいてくれた、と安堵して目を閉じた。
目を閉じた彼女に口づけをした。
とても甘く。とても柔らかかった。
非常に長い時間口づけを交わしていたと思うが、多分10秒にも満たない時間だった。
離れた時、彼女の目が開いてとても寂しそうな表情をした。
でもすぐに今までの比ではないほど幸せで満たされたような花のような笑顔を僕に見せてくれた。
口づけが上手くいったかどうかは定かではなかったが、上手い下手は些細なことだと知った。
彼女を幸せにしてあげることば僕の人生をかけた使命だと、その時悟ったのだ。
顔を離したあと、お互いに無言の時間が過ぎた。どう話を切り出せばいいのか分からなかった。
恥ずかしさとばつの悪さが混じって、もじもじとお互いを見てはお互いに目を逸らしてしまった。
流石にこのタイミングでさっき口に出した言葉を出す勇気はなかった。
やったら確実に愚行の類である。
彼女が落ち着くまで待とう、いや。今日はやめようとすら思った。
「 わ、私の胸を見たい、んだったな。 」
彼女が切り出した。しどろもどろになりながら僕を見てそう告げた。
ぼくはぜんりょくでくびをたてにふった。傍から見たら相当情けないと思う。
だが僕はひたすら真剣だった。彼女をもっと見たいという気持ちでいっぱいだったのだ。
僕の方に身体を向け、彼女が顔を真赤にしながら胸元の鱗と布地に手を掛けた。
ぷるん。
2秒待ってください。
脳内全僕、大・歓・喜。素晴らしい、おおブラヴォー!脳内全僕がスタンディングオベーションである。その柔らかい音が聞こえてきそうなおっぱいは僕の魂を確かに揺さぶった。今の脱いだ瞬間のおっぱいの揺れは僕の記憶どころか魂にまで刻み込まれ、例え記憶を失ったとしても今の感動はもう失われることはないだろうと思われる。いや記憶どころか転生した所で彼女のおっぱいが揺れる瞬間は間違いなく覚えてるだろう!間違いない!もう僕は彼女のおっぱいなしでは生きていけないかもしれない、いや、もう僕は彼女のおっぱいの為に生きてると言っても過言ではないと言い切れるね!自分の性的欲求が少ないと先ほど言ったがあれはどうやら嘘だったらしい、このおっぱいに僕の魂は釘付けになっていることからしてああ僕もエロガキとしての資格はあったんだなとどこか納得した、どうやらこの段階まで彼女のおっぱいへの欲求が分かってなかったとも言える。愚か過ぎる自分を呪いたくなる。彼女に惹かれたのはこのおっぱいの素晴らしさのためだったのか、彼女の母性に惹かれてしまったのかな、と自分を見つめなおす機会にもなりそうな気がしたけれどもいや違う、彼女を神様だと思ったのは彼女の神々しさと溢れる母性故だったのかなと今一度納得しなおした。やはりおっぱいは偉大だったのである。僕はその偉大さにひれ伏すことしか出来そうにない。それにしても、それにしても!おっぱいである。この感動は言葉で表すのは難しいというかいくら言葉で尽くそうとしても無駄である、そう言葉は明らかに足りない!そうそれがおっぱい。彼女のおっぱいを見れた僕はもうこのまま死んだとしても悔いはないだろう。いやまてよ、そうか、これが走馬灯!僕死ぬのか!
「 食いつくように見るな旦那様。さすがに、恥ずかしい。 」
現世に戻ってきました。ショック死するかと思った。
理性を取り戻せ僕!一瞬で新たな領域にたどり着きかけた僕は自分を取り戻すことに成功する。
あ、鼻血出た。甲斐甲斐しく彼女が僕の鼻を拭いてくれた。その間も僕は揺れるおっぱいから目を背ける事が出来なかった。僕の鼻のあたりまで伸ばした腕の隙間からぷるんぷるん揺れるおっぱいが僕を誘惑するんだ!血色が良く張りのあるおっぱいが僕の前で悩ましく揺れるんだ!ピンク色のおっぱいの先から僕の目は離せなくなっちゃうんだ!だって仕方がないじゃないか!僕だって男の子だ!
「 旦那様には刺激が強すぎたかな・・・ 」
顔を真赤にしながら、それでも隠そうとしない彼女に対して僕は魂を込めて発言した。
「 触っていいですか! 」
また小突かれた。
結論として僕はこの台詞を堂々とした気持ちで言った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私を旦那様の色に塗り替えてください。彼女はそう言った。
彼女は魔物娘である。未だ若造の僕にでもどんな要求をされているのか理解は出来た。
だが、僕にはさっぱり女性の経験が無い。というか僕は未だ成人すらしていない身だ。
普段話す女性を脳内で列挙してみる。
母上、お屋敷の老女中さん、食堂のおばちゃん、昔遊んでいた女の子達くらいだった。
僕はどうやら致命的に女の子と話していた経験が無い。
自分から求婚をしておきながらこれからどうすればいいのかさっぱりわからないのだ。
彼女は僕の手を取ってとても幸せそうに微笑んでいる。
彼女の手と爪は、とても滑らかで人を傷つけることなど出来ないように柔らかく思えた。
魔物娘にはたしか鱗や爪などを自分の意志で柔らかくすることが出来ると本に書いてあった。
だから、もう彼女には僕を傷つけるような気持ちはないのだろう。
互いの手を取り、ただ触れ合う。僕も彼女もこの時が尊いと思えた。
戦ってた時とは別人かのようにも見えるけれども、それでもとても彼女らしい笑みだと思った。
僕はこの笑顔が見れただけでも世界一の果報者だな。と思えた。
それはどんな財宝よりも価値があった時間であった。
だから僕の人生、僕の選択は意味がないものではなかった。だけど、これからどうしよう。
「 どうしたんだい旦那様。 」
悩んでいる僕の顔を見て彼女がきょとんとした表情を浮かべながら僕の顔を覗きこんでくる。
いまだ彼女に背がおいついてない僕に合わせるかのように腰を曲げて顔を近づけた。
彼女の長い髪が僕の肌に振れる。大人の女性の色気、それととてもいい匂いもする。
胸元が強調され、健康な色の肌は思わず触りたいような気持ちになった。
彼女の頬はすこし赤く染まっていて、それが僕にとってはとても愛しい物に思えた。
たぶん無自覚でやっているだろうがこれが魔物娘の誘惑なのか、と実感できた。
ドキドキドキドキ。心臓の鼓動が早くなった。多分僕の顔は真っ赤だ。緊張する。
「 ふふ、どうやら女の子に耐性は無いらしいね旦那様。 」
意地悪な、それでいて蠱惑的な笑みを彼女は浮かべた。
どうやら僕の経験不足を見透かされたらしい。
でも僕は今の彼女の誘惑から答えを導き出すことが出来た。僕に足りないもの。
そう、僕には欲求が!エロスが足りない!思いだせ、自分の知りえる性的欲求を!
思い出したのは近所のガキ大将が女の子のスカートを捲り上げるあのイタズラ。
僕はやったことがないが好きな女の子に構って欲しいという欲求だったのだろう。
彼女と戦っていた僕もやってることは実質的には同じだった。そうか、分かった!
僕は彼女のために目指さねばならない事を悟った。
その領域にたどり着かなければ彼女を喜ばす事が出来ない。そうとすら思えたのだ。だから!
決意と覚悟を胸に秘め、そして彼女に改めて向き合う。
不思議そうな顔を浮かべ首をかしげる彼女が居る。その彼女に向けて僕は宣言した。
「 僕は、貴女のためにエロガキになる・・・! 」
鉄よりも堅い誓い。それは彼女を倒すといつか心に誓った時と同じくらいの重さであった。
「 だから、 おっぱいみせてください! 」
小突かれた。いたい。
「 いったいどんな過程を得てそういった結論に至ったんだ!
常々思っていたけど君は馬鹿だな! 」
顔を真っ赤にした彼女がそう告げた。
うむむ。僕があまり賢くないことを彼女はよく知っているらしい。
覚える魔法を全部覚えてから一切勉強をしなくなってしまった僕はたしかに勉強が苦手だ。
でもどうしてそれを知っているのだろう。
僕が勉強をサボっている姿を見せたことは無いと思うけども。
彼女は恥じらいと迷いの表情を浮かべて、そっぽを向いてしまった。
嫌われてしまった!僕は完全に失敗してしまったと思い込んだ。
しかし彼女は僕を見ずにこう言ってくれた。
「 す、少しだけだぞ。 」
躊躇いながら言った口調だ。此方に背を向けてもじもじした姿がとてもかわいらしい。
彼女から許しを得た。僕はそれで救われた気分になった。期待と希望で胸が一杯になった。
「 ありがとうございます! 」
「 感謝するな!馬鹿者! 」
また小突かれた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
むらむらする。
ああ私の旦那様はかわいいな。すこし常識知らずだが頭も良い。
私から勝利をもぎ取ることが出来るほど強くてかっこよくてかわいいとか反則じゃなかろうか。
旦那様の手に触れているだけで本当に幸せな気持ちでいっぱいになった。
魔物娘に変化してだいぶ経つが、魔物娘になって本当に良かったと心から思える。
前から本能に従い、彼を攫って自分のものにして無茶苦茶にしたいという気持ちがずっとあった。
しかしそれを実行しなくて本当に良かった。
旦那様を攫っていたら彼はここまで強くはなれなかっただろう。
だから、彼を正しく自分に勝った上位のドラゴンとして認識できるようになったのだ。
あとはゆっくり本能に従うだけ。
旦那様が強くなっていったように徐々に愛を育んでいこうと思っていた。
でも、おっぱいなんか見せたらどうなってしまうのだろう。
押し倒すんじゃなかろうか。いや、押し倒されるんじゃなかろうか。
というか多分この流れは絶対触っていいですかと言われる。絶対。間違いない。
しかも念入りにいじくり回される。
あ、だめだもう想像だけでお腹の奥がきゅんきゅんと唸ってる。
今まで自慰すらしたことがない身体が完全に女として覚醒している。
旦那様は興味本位で私の身体を貪るだろう。
私のことを大切に扱いながらそれでもおもちゃの様に扱われる。
ぞくぞくした。まだ手をつないでるだけ、旦那様をまだ寝床に案内してる段階である。
おっぱい見せるから、しかたがないね。当然寝床で見せるよね。
と自分に言い訳しながら期待している。
まだ私の妄想である。ああでもこの妄想はすぐ未来に実現することだ。私は確信した。
旦那様に女にされる、その事実が全身と心の奥底から感動を産んでいた。
ドラゴンの本能が強い雄にめちゃくちゃにされろ、と心の底から叫んでいる。
従わないつもりは一切ない。
その時が訪れたら初心な小娘の如くなすがままにされてしまうだろう。
でも旦那様、少年に自分の肌を見せるのはやっぱり恥ずかしいな。と思う。
淫らに堕ちた自分の姿を見せたくないなとも思った。自分から堕ちるのは論外だとも思った。
これは自らの誇りというよりは少年の憧れを汚したくないという願望であった。
旦那様の要求には全て答えよう。それは旦那様が望んだことだ。旦那様に堕とされるなら本望だ。
でも自分から求めるのは自分の淫らさから来るものだ。
それは、少年が憧れた綺麗さでは無いと知っている。
だから旦那様に要求された以上に私の淫らさを見せることはしない、と心に決めた。
箍が外れたように自身から溢れ出る性欲を解消出来るのは旦那様だけ。
もう魔物娘の本能がこの身体と心を旦那様専用のものにしてしまった。
その喜びはまだ私しか知らない。
でも手を振れてるだけでさっきの誓いを破ってしまいそうです。
自分を制御するのに必死になった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「 ここなら良いだろう。適当にその辺りに腰掛けてくれ旦那様。 」
案内された場所はドラゴンの寝床である。
金銀財宝が集められている部屋を通り過ぎ、綺麗に整えられたベッドが洞窟に設置してある。
どうやら魔法のベッドらしい。財宝の一つと聞いた。周りは魔法の明かりで照らされている。
椅子などは無く、腰掛けるものはベッドだけなのでそこに座る。隣に彼女が座った。
僕の心臓の鼓動がドクンドクンと脈動し、その間隔はとても早くなった。
「 旦那様。お願いがあるのだが・・・ あ、あのだな。その。なんだ。 」
彼女がお願いをする。とても恥ずかしそうに彼女は切り出そうとする。とてもかわいい。
彼女のお願いとはなんだろう。僕はちょっとだけ考えて。自らの過ちに気がついた。
僕は本当に愚か者だ!
「 ゴメン、僕が愚かだった。 だから、そのお願いを君から言わせない。 」
僕もそれを口に出すことはなかった。彼女は気づいてくれた、と安堵して目を閉じた。
目を閉じた彼女に口づけをした。
とても甘く。とても柔らかかった。
非常に長い時間口づけを交わしていたと思うが、多分10秒にも満たない時間だった。
離れた時、彼女の目が開いてとても寂しそうな表情をした。
でもすぐに今までの比ではないほど幸せで満たされたような花のような笑顔を僕に見せてくれた。
口づけが上手くいったかどうかは定かではなかったが、上手い下手は些細なことだと知った。
彼女を幸せにしてあげることば僕の人生をかけた使命だと、その時悟ったのだ。
顔を離したあと、お互いに無言の時間が過ぎた。どう話を切り出せばいいのか分からなかった。
恥ずかしさとばつの悪さが混じって、もじもじとお互いを見てはお互いに目を逸らしてしまった。
流石にこのタイミングでさっき口に出した言葉を出す勇気はなかった。
やったら確実に愚行の類である。
彼女が落ち着くまで待とう、いや。今日はやめようとすら思った。
「 わ、私の胸を見たい、んだったな。 」
彼女が切り出した。しどろもどろになりながら僕を見てそう告げた。
ぼくはぜんりょくでくびをたてにふった。傍から見たら相当情けないと思う。
だが僕はひたすら真剣だった。彼女をもっと見たいという気持ちでいっぱいだったのだ。
僕の方に身体を向け、彼女が顔を真赤にしながら胸元の鱗と布地に手を掛けた。
ぷるん。
2秒待ってください。
脳内全僕、大・歓・喜。素晴らしい、おおブラヴォー!脳内全僕がスタンディングオベーションである。その柔らかい音が聞こえてきそうなおっぱいは僕の魂を確かに揺さぶった。今の脱いだ瞬間のおっぱいの揺れは僕の記憶どころか魂にまで刻み込まれ、例え記憶を失ったとしても今の感動はもう失われることはないだろうと思われる。いや記憶どころか転生した所で彼女のおっぱいが揺れる瞬間は間違いなく覚えてるだろう!間違いない!もう僕は彼女のおっぱいなしでは生きていけないかもしれない、いや、もう僕は彼女のおっぱいの為に生きてると言っても過言ではないと言い切れるね!自分の性的欲求が少ないと先ほど言ったがあれはどうやら嘘だったらしい、このおっぱいに僕の魂は釘付けになっていることからしてああ僕もエロガキとしての資格はあったんだなとどこか納得した、どうやらこの段階まで彼女のおっぱいへの欲求が分かってなかったとも言える。愚か過ぎる自分を呪いたくなる。彼女に惹かれたのはこのおっぱいの素晴らしさのためだったのか、彼女の母性に惹かれてしまったのかな、と自分を見つめなおす機会にもなりそうな気がしたけれどもいや違う、彼女を神様だと思ったのは彼女の神々しさと溢れる母性故だったのかなと今一度納得しなおした。やはりおっぱいは偉大だったのである。僕はその偉大さにひれ伏すことしか出来そうにない。それにしても、それにしても!おっぱいである。この感動は言葉で表すのは難しいというかいくら言葉で尽くそうとしても無駄である、そう言葉は明らかに足りない!そうそれがおっぱい。彼女のおっぱいを見れた僕はもうこのまま死んだとしても悔いはないだろう。いやまてよ、そうか、これが走馬灯!僕死ぬのか!
「 食いつくように見るな旦那様。さすがに、恥ずかしい。 」
現世に戻ってきました。ショック死するかと思った。
理性を取り戻せ僕!一瞬で新たな領域にたどり着きかけた僕は自分を取り戻すことに成功する。
あ、鼻血出た。甲斐甲斐しく彼女が僕の鼻を拭いてくれた。その間も僕は揺れるおっぱいから目を背ける事が出来なかった。僕の鼻のあたりまで伸ばした腕の隙間からぷるんぷるん揺れるおっぱいが僕を誘惑するんだ!血色が良く張りのあるおっぱいが僕の前で悩ましく揺れるんだ!ピンク色のおっぱいの先から僕の目は離せなくなっちゃうんだ!だって仕方がないじゃないか!僕だって男の子だ!
「 旦那様には刺激が強すぎたかな・・・ 」
顔を真赤にしながら、それでも隠そうとしない彼女に対して僕は魂を込めて発言した。
「 触っていいですか! 」
また小突かれた。
15/05/09 22:08更新 / うぃすきー
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