act8・温泉に行こう@
セラエノ学園の裏山にオリハルコン鉱山がある。
だがオリハルコン鉱山とは名ばかりで、出てくるのはオリハルコンを筆頭に金、水晶、魔法石、化石、ウランなど実に多種多様な鉱石に恵まれている。
その日もそんな鉱山では、もはや珍しくもない光景の一つだった。
「………あれ?」
ドワーフたちが今日も鉱山を掘り進んで行く。
小気味の良いツルハシの音が坑道に響き渡る中、若手現場監督は図面とコンパスを見ながら自分たちが間違った方向に掘っていることに気が付いた。
もっとも、この山は間違った方向に掘っていても掘ったら掘った分だけ何かしら貴重な鉱石がドンドン出てくるので、レアな鉱石を前に誰もがハイテンションになり、間違いに気が付かない。
「お、親方〜。何か方向が違いますよ〜。」
「せっからしか!ええね、ワチらはおんしみたいな昨日今日入ったヒヨッコじゃなかと!ワチのツルハシがこっちじゃって言っとっと!!つまりこいつがこっちっち言いよる以上、こっちで間違いなか!!!」
ガキン……
明らかに今までと違う鈍い音。
「ほ、ほんとに大丈夫なんですか!?」
「任せんしゃい!!あ、せぇーのー!!!」
ボゴン………
ドドドド……
「………何ですか、この振動。」
ドドドドドドドド………
「……………すまん。」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
「「た、退却ぅーっ!!!」」
その声に作業に当たっていたドワーフたちが一斉に出口へと走る。
しかし振動の主は彼女たちを逃さなかった。
バッシャーーーーーン
「「温泉だぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!!」」
この山の水脈はどうなっているのか。
間欠泉のように横穴から温泉が噴出する。
その光景は麓の町からも見ることが出来、人々は後にこう語った。
『山がドワーフに小刻みに突かれて、潮吹いてイったのかと思った。』
――――――――――――――――――――
「はい、そんな訳で温泉だ。みんな漬かれよ〜。」
「「「「「「はーい♪」」」」」」」
せっかく湧いた温泉を放置するのはもったいない。
そう言ってロウガは急遽、オリハルコン鉱山横に露天風呂の温泉施設を作った。
ちなみに混浴。
男湯、女湯を作ろうとしたのだが、ロウガが狭い風呂の不愉快さ、そしてたったゴザ一枚で仕切られる女湯が如何に男たちにとって苦痛であるかを説き、ロウガの訳のわからない説得力により混浴として建設されたのである。
『待ちに待った時が来たのだ…。
多くの英霊(のぞきたち)が無駄死にで無かったことの証の為に…
再び混浴の理想を掲げる為に!
理想を追い求めた者たちのために!
同志よ、俺たちは到達したぁぁぁ!!!』
こんな言葉をロウガが言ったとか言わなかったとか…。
「ロウガ、普段家でも私の裸を見ているのに…。」
アスティアはロウガのお猪口に酒を注ぐ。
「わかってないな。家では家の、露天風呂では露天風呂での良さがあるんだ。」
ちゃぽ……
「あ……ん……!ロウガ……、いくら濁り湯だから……って……!」
「クックック…、どうした?湯に当たったか?」
「ゆ……、指で…弄ぶ…の…、だ、駄目…!」
アスティアはロウガにしがみ付いたまま、真っ赤な顔で艶やかな声を押し殺す。
ヌルヌルとした泉質に、真っ黒な濁り湯の中でアスティアは快楽に必死に耐える。
「………まったく、カズサ。お前もいい歳なのに、そんな好色だとは…。学園の生徒に手を出していないだろうな?」
「ふあ!?あ、あ、あ、アヤノ!?」
「アスティア殿、気付かぬ程、良かったのか?」
アスティアはぶくぶくと顔を半分沈ませながら、赤い顔で頷いた。
「…私はカズサと幸せな時間はなかったからね。次の妻が幸せなのは嬉しいことでもあるし、寂しいことでもあるな…。」
「……綾乃、お前は俺を責めるためにわざわざ風呂に入ってきたのか?」
綾乃は首を横に振って、ロウガからお猪口を奪い、クイッと飲み干す。
「恨み言を言うなら、わざわざ化けてまでこっちの世界まで出て来ないさ。私はただ、お前たちの楽しそうな輪に加わりたくて、こっちにいるんだよ。それとね……。」
「それと……?」
「認知してくれ。それだけで良いよ。」
「何だ、そんなことか……。そんな……ん?」
聞きなれない言葉にロウガはみ首を捻る。
「えーっと、綾乃さん。一体何の認知ですか?」
「馬鹿に丁寧だな、カズサ。気味が悪いぞ…。認知は認知だ。お前と私の子供を認知してくれってことだよ。」
「なるほど……、そういうこと……イィィィィィィィィィィィッ!?」
「ま、待て、アヤノ!?どういうことなんだ!」
アスティアが勢い良く立ち上がり、綾乃の肩を揺さぶる。
「……ま、若気の至りと稲荷様の術の結果だが、お前が日の本を出た後に生まれたんだ。」
「ちょ…、ってたった一回で!?」
「その一回で何回やったと思っているんだ、カズサ。まぁ、今こっちの世界にはいないよ。私たちの世界で強く生きているだろうね…。もっとも私は死んだ身だから、あの子が西へ旅立ったってくらいの情報しか覚えていないけどな。だからカズサ、君の子供はあのマイアって娘だけじゃないってことだけどこかで覚えていて欲しい。」
アスティアは綾乃が持つお猪口に酒を注ぐ。
「おっとっとっと……、かたじけない。」
「いえ、まぁ、こっちの世界では本編とまったく関係のない世界なので…、同じロウガの子供を持つ者同士、仲良くしましょう。」
「ああ、こちらこそ。ではご返杯だ。」
綾乃とアスティアは静かに酒を酌み交わし、同じ親同士で打ち解ける。
「……で、ロウガ?」
「…んあ?」
ロウガは身に覚えがありすぎる過去を振り返り、頭の痛い思いをしていた。
「…………帰ったら二人目だ。」
「お、おい!?アスティア!?」
アスティアがロウガの腕に自分の腕を絡める。
「アスティア殿、私も混ぜてもらって良いかな?」
「あ、綾乃まで!?」
綾乃がまるで子供の遊びに混ざるように聞く。
「ええ、もちろん。もっともロウガは一本ですから、一人何回ずつという取り決めもしておきましょう。」
「ま、待て!俺の意思は!?ついでに人のことを本って数えるな!!」
ロウガが懸命にそれを阻止しようとしているが、二人には届かない。
「…そうだ、アスティア殿。本編でロウガの嫁に納まった犬耳のお嬢ちゃん…、何と言う名前であったかな?」
「ネフィー…、ですね。ネフィーも一緒に…。あの子は処女ですから……、少し導いてあげなくては…。」
「それは私がやろう。何、私は女もイケるクチだ。」
「お、お前ら待てぇぇぇぇーーーー!!!」
――――――――――――――――――――
父上も母上も五月蝿いなぁ……。
こう、せっかくいいお湯なのに五月蝿いと情緒がなくなるじゃないか。
「あ、あの〜、マイアさん?」
「何だ、サクラ。」
「僕、いつまでマイアさんに抱かれていれば良いんですか?」
「贅沢な男だな、君も。温泉、混浴、バスタオルすらしないで女の子に抱き締められる。これ以上に何を望むというのかな?」
「ぼ、僕は不満はないんですが……、恥ずかしいというか……。」
「私は恥ずかしくないぞ。」
私はサクラを抱き締める力を少しだけ強める。
恥ずかしそうに俯くサクラが可愛くて、色々と悪戯をしてしまう。
乳首を弄ってみたり、
「ふあ…、ま、マイアさん!?」
耳たぶを甘噛みしてみたり、
「だ、駄目です…!」
耳に息をかけてみたり、
「ひゃん…!?」
そろそろ大きくなったであろうサクラの分身を触ってみたり、
スカッ
……………ん?
もう一度……。
スカッ
んー?
間違えたかな?
「マ、マイアさん…!ら、らめぇ…!」
とりあえずサクラが感じまくる場所でも弄って考えよう。
…彼が一人でしているのを何度か見たけど、凶悪な分身だったのは覚えている。
反り返り方、大きさ、微妙な曲がり方、おそらく硬さも…。
どれもが魔神レベルだったのに、何故掴めないのか…?
「マイアしゃん…!ぼ、僕……、も、もう……!?」
「う〜〜〜ん…。」
「二人して何をしておるか?」
ジャブジャブとダオラさんが近付いてくる。
身体を隠さずに、堂々と歩いて来るのだが…、
そのたびに圧倒的な敗北感に悩まされる。
「あ、ダオラさん。」
「え…、ら、らめぇ!ダオラひゃん…、見ないれくらはい…!!」
いつまで経っても愛撫し続ける私を振り切れず、ついにサクラは快楽に身悶えながら、恥ずかしさのあまり泣き出してしまった。
うむ、可愛いなぁ。
「……マイア、いい加減にやめてやれ。サクラも泣いているし……、それにそなた、何だかそうやってサクラを弄ぶ姿が学園長殿に似てきたな?」
「それは困りましたね。では、そろそろ…。」
そう言ってサクラを弄ぶ手を休める。
やっと快楽から解放されたサクラだったが、まだ思考が戻って来ていないらしく、トロンとした期待に打ち震えた目で私を見ている。
……………ゾクゾクする。
あ、そうだ。
「ダオラさん、一つ聞いても良いですか?」
ちゃぷん
「ん……あぁ〜〜〜〜〜♪ああ、何でも聞くが良い。」
「男の人の……、あそこって突然小さくなるんですか?」
「…………………………は?」
「いえ、まぁ、サクラを見てもらえばわかるんですが…。」
ダオラさんがトロンとした目をしたサクラを見る。
まるで狩る者の目のようなダオラさんの目が光る。
「さ、触っても…、良いかなぁ〜?」
「………クックックックックック、年上の女二人に滅茶苦茶にされるサクラ。何だろう……、考えただけでワクワクする!」
「ふふふ……、お父上にどんどん似てくる。そういえば、先日学芸会で同席した狼少女のフェンちゃん。我の血の繋がらぬ孫であるようだが……、我もサクラの妻、ということになるようであるが、そなた…、そのへんはどう思っておるのか?」
快楽が抜け切っていないサクラは今、何を話しているのか理解していない。
ただ、トロンとして、真っ赤になっている。
……い、今すぐ、イヂめたい!
「そうですね。さすがに良い気分はしないですが……、そこはサクラの自由ですからね。というか私には本編で母という立場の人が二人いますし、あんな父親なので、もう何が起こっても驚かないっていうのが本音ですね。」
「そうか…。本当のことを言うと、我も憤怒の地獄よりサクラに拾われてから、サクラが…、まぁ、気になってはいたのだ。死んだ夫と娘のことを思うと、これまではおどけて襲うだの何だの言っていたのだが……。我もこの少年を……、愛しておる。」
「…………ほんと、無自覚に、モテます…ね!」
ちょっとそんなサクラに嫉妬して、サクラの乳首を摘まむ。
「ひゃん…!」
「はっはっは。まことに未亡人を本気にさせるとは悪い男よな。ところでマイア、そなたとサクラはまだ通じ合っていないようだな。なら、いっそのことここでしてしまえ。」
「え……、でも他の人の目が…。」
「………お父上はすでにアスティア殿といちゃついていたぞ。」
………さっきの声はその声だったのか。
予想はしていたけど、いつか私と同種の妹か、インキュバスの弟が出来るかもしれない。
「ま、そんな訳でサクラが目を醒ます前に、サクラのお宝拝見♪」
まるでお湯の中から引き抜くようにダオラさんが、サクラを持ち上げる。
温泉に温められて桜色に染まった肌。
口惜しいけど、私よりも綺麗な肌が羨ましい。
ダオラさんの視線が一点に集中する。
「大きいでしょう?私と旅をしている時に何回か自慰しているのを見たんですが、魔神レベルの凶悪な……。」
「………………ない。チンも……、タマも……!」
「ええ!?」
快感を与えすぎて、ぼんやりとしたサクラを冷たい石の床の上に横たえる。
今までより少し膨らんだ胸。
女らしい丸い身体のライン。
そして自分たちで見慣れた…股間…。
トロンとした顔が元々の女顔をさらに女らしく引き立てる。
つーか…
「サクラが……、サクラが女の子になっちゃった!?」
「らめぇ…………、み……、見ないれぇ……。」
サクラ……、説得力ないよ…。
だがオリハルコン鉱山とは名ばかりで、出てくるのはオリハルコンを筆頭に金、水晶、魔法石、化石、ウランなど実に多種多様な鉱石に恵まれている。
その日もそんな鉱山では、もはや珍しくもない光景の一つだった。
「………あれ?」
ドワーフたちが今日も鉱山を掘り進んで行く。
小気味の良いツルハシの音が坑道に響き渡る中、若手現場監督は図面とコンパスを見ながら自分たちが間違った方向に掘っていることに気が付いた。
もっとも、この山は間違った方向に掘っていても掘ったら掘った分だけ何かしら貴重な鉱石がドンドン出てくるので、レアな鉱石を前に誰もがハイテンションになり、間違いに気が付かない。
「お、親方〜。何か方向が違いますよ〜。」
「せっからしか!ええね、ワチらはおんしみたいな昨日今日入ったヒヨッコじゃなかと!ワチのツルハシがこっちじゃって言っとっと!!つまりこいつがこっちっち言いよる以上、こっちで間違いなか!!!」
ガキン……
明らかに今までと違う鈍い音。
「ほ、ほんとに大丈夫なんですか!?」
「任せんしゃい!!あ、せぇーのー!!!」
ボゴン………
ドドドド……
「………何ですか、この振動。」
ドドドドドドドド………
「……………すまん。」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
「「た、退却ぅーっ!!!」」
その声に作業に当たっていたドワーフたちが一斉に出口へと走る。
しかし振動の主は彼女たちを逃さなかった。
バッシャーーーーーン
「「温泉だぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!!!」」
この山の水脈はどうなっているのか。
間欠泉のように横穴から温泉が噴出する。
その光景は麓の町からも見ることが出来、人々は後にこう語った。
『山がドワーフに小刻みに突かれて、潮吹いてイったのかと思った。』
――――――――――――――――――――
「はい、そんな訳で温泉だ。みんな漬かれよ〜。」
「「「「「「はーい♪」」」」」」」
せっかく湧いた温泉を放置するのはもったいない。
そう言ってロウガは急遽、オリハルコン鉱山横に露天風呂の温泉施設を作った。
ちなみに混浴。
男湯、女湯を作ろうとしたのだが、ロウガが狭い風呂の不愉快さ、そしてたったゴザ一枚で仕切られる女湯が如何に男たちにとって苦痛であるかを説き、ロウガの訳のわからない説得力により混浴として建設されたのである。
『待ちに待った時が来たのだ…。
多くの英霊(のぞきたち)が無駄死にで無かったことの証の為に…
再び混浴の理想を掲げる為に!
理想を追い求めた者たちのために!
同志よ、俺たちは到達したぁぁぁ!!!』
こんな言葉をロウガが言ったとか言わなかったとか…。
「ロウガ、普段家でも私の裸を見ているのに…。」
アスティアはロウガのお猪口に酒を注ぐ。
「わかってないな。家では家の、露天風呂では露天風呂での良さがあるんだ。」
ちゃぽ……
「あ……ん……!ロウガ……、いくら濁り湯だから……って……!」
「クックック…、どうした?湯に当たったか?」
「ゆ……、指で…弄ぶ…の…、だ、駄目…!」
アスティアはロウガにしがみ付いたまま、真っ赤な顔で艶やかな声を押し殺す。
ヌルヌルとした泉質に、真っ黒な濁り湯の中でアスティアは快楽に必死に耐える。
「………まったく、カズサ。お前もいい歳なのに、そんな好色だとは…。学園の生徒に手を出していないだろうな?」
「ふあ!?あ、あ、あ、アヤノ!?」
「アスティア殿、気付かぬ程、良かったのか?」
アスティアはぶくぶくと顔を半分沈ませながら、赤い顔で頷いた。
「…私はカズサと幸せな時間はなかったからね。次の妻が幸せなのは嬉しいことでもあるし、寂しいことでもあるな…。」
「……綾乃、お前は俺を責めるためにわざわざ風呂に入ってきたのか?」
綾乃は首を横に振って、ロウガからお猪口を奪い、クイッと飲み干す。
「恨み言を言うなら、わざわざ化けてまでこっちの世界まで出て来ないさ。私はただ、お前たちの楽しそうな輪に加わりたくて、こっちにいるんだよ。それとね……。」
「それと……?」
「認知してくれ。それだけで良いよ。」
「何だ、そんなことか……。そんな……ん?」
聞きなれない言葉にロウガはみ首を捻る。
「えーっと、綾乃さん。一体何の認知ですか?」
「馬鹿に丁寧だな、カズサ。気味が悪いぞ…。認知は認知だ。お前と私の子供を認知してくれってことだよ。」
「なるほど……、そういうこと……イィィィィィィィィィィィッ!?」
「ま、待て、アヤノ!?どういうことなんだ!」
アスティアが勢い良く立ち上がり、綾乃の肩を揺さぶる。
「……ま、若気の至りと稲荷様の術の結果だが、お前が日の本を出た後に生まれたんだ。」
「ちょ…、ってたった一回で!?」
「その一回で何回やったと思っているんだ、カズサ。まぁ、今こっちの世界にはいないよ。私たちの世界で強く生きているだろうね…。もっとも私は死んだ身だから、あの子が西へ旅立ったってくらいの情報しか覚えていないけどな。だからカズサ、君の子供はあのマイアって娘だけじゃないってことだけどこかで覚えていて欲しい。」
アスティアは綾乃が持つお猪口に酒を注ぐ。
「おっとっとっと……、かたじけない。」
「いえ、まぁ、こっちの世界では本編とまったく関係のない世界なので…、同じロウガの子供を持つ者同士、仲良くしましょう。」
「ああ、こちらこそ。ではご返杯だ。」
綾乃とアスティアは静かに酒を酌み交わし、同じ親同士で打ち解ける。
「……で、ロウガ?」
「…んあ?」
ロウガは身に覚えがありすぎる過去を振り返り、頭の痛い思いをしていた。
「…………帰ったら二人目だ。」
「お、おい!?アスティア!?」
アスティアがロウガの腕に自分の腕を絡める。
「アスティア殿、私も混ぜてもらって良いかな?」
「あ、綾乃まで!?」
綾乃がまるで子供の遊びに混ざるように聞く。
「ええ、もちろん。もっともロウガは一本ですから、一人何回ずつという取り決めもしておきましょう。」
「ま、待て!俺の意思は!?ついでに人のことを本って数えるな!!」
ロウガが懸命にそれを阻止しようとしているが、二人には届かない。
「…そうだ、アスティア殿。本編でロウガの嫁に納まった犬耳のお嬢ちゃん…、何と言う名前であったかな?」
「ネフィー…、ですね。ネフィーも一緒に…。あの子は処女ですから……、少し導いてあげなくては…。」
「それは私がやろう。何、私は女もイケるクチだ。」
「お、お前ら待てぇぇぇぇーーーー!!!」
――――――――――――――――――――
父上も母上も五月蝿いなぁ……。
こう、せっかくいいお湯なのに五月蝿いと情緒がなくなるじゃないか。
「あ、あの〜、マイアさん?」
「何だ、サクラ。」
「僕、いつまでマイアさんに抱かれていれば良いんですか?」
「贅沢な男だな、君も。温泉、混浴、バスタオルすらしないで女の子に抱き締められる。これ以上に何を望むというのかな?」
「ぼ、僕は不満はないんですが……、恥ずかしいというか……。」
「私は恥ずかしくないぞ。」
私はサクラを抱き締める力を少しだけ強める。
恥ずかしそうに俯くサクラが可愛くて、色々と悪戯をしてしまう。
乳首を弄ってみたり、
「ふあ…、ま、マイアさん!?」
耳たぶを甘噛みしてみたり、
「だ、駄目です…!」
耳に息をかけてみたり、
「ひゃん…!?」
そろそろ大きくなったであろうサクラの分身を触ってみたり、
スカッ
……………ん?
もう一度……。
スカッ
んー?
間違えたかな?
「マ、マイアさん…!ら、らめぇ…!」
とりあえずサクラが感じまくる場所でも弄って考えよう。
…彼が一人でしているのを何度か見たけど、凶悪な分身だったのは覚えている。
反り返り方、大きさ、微妙な曲がり方、おそらく硬さも…。
どれもが魔神レベルだったのに、何故掴めないのか…?
「マイアしゃん…!ぼ、僕……、も、もう……!?」
「う〜〜〜ん…。」
「二人して何をしておるか?」
ジャブジャブとダオラさんが近付いてくる。
身体を隠さずに、堂々と歩いて来るのだが…、
そのたびに圧倒的な敗北感に悩まされる。
「あ、ダオラさん。」
「え…、ら、らめぇ!ダオラひゃん…、見ないれくらはい…!!」
いつまで経っても愛撫し続ける私を振り切れず、ついにサクラは快楽に身悶えながら、恥ずかしさのあまり泣き出してしまった。
うむ、可愛いなぁ。
「……マイア、いい加減にやめてやれ。サクラも泣いているし……、それにそなた、何だかそうやってサクラを弄ぶ姿が学園長殿に似てきたな?」
「それは困りましたね。では、そろそろ…。」
そう言ってサクラを弄ぶ手を休める。
やっと快楽から解放されたサクラだったが、まだ思考が戻って来ていないらしく、トロンとした期待に打ち震えた目で私を見ている。
……………ゾクゾクする。
あ、そうだ。
「ダオラさん、一つ聞いても良いですか?」
ちゃぷん
「ん……あぁ〜〜〜〜〜♪ああ、何でも聞くが良い。」
「男の人の……、あそこって突然小さくなるんですか?」
「…………………………は?」
「いえ、まぁ、サクラを見てもらえばわかるんですが…。」
ダオラさんがトロンとした目をしたサクラを見る。
まるで狩る者の目のようなダオラさんの目が光る。
「さ、触っても…、良いかなぁ〜?」
「………クックックックックック、年上の女二人に滅茶苦茶にされるサクラ。何だろう……、考えただけでワクワクする!」
「ふふふ……、お父上にどんどん似てくる。そういえば、先日学芸会で同席した狼少女のフェンちゃん。我の血の繋がらぬ孫であるようだが……、我もサクラの妻、ということになるようであるが、そなた…、そのへんはどう思っておるのか?」
快楽が抜け切っていないサクラは今、何を話しているのか理解していない。
ただ、トロンとして、真っ赤になっている。
……い、今すぐ、イヂめたい!
「そうですね。さすがに良い気分はしないですが……、そこはサクラの自由ですからね。というか私には本編で母という立場の人が二人いますし、あんな父親なので、もう何が起こっても驚かないっていうのが本音ですね。」
「そうか…。本当のことを言うと、我も憤怒の地獄よりサクラに拾われてから、サクラが…、まぁ、気になってはいたのだ。死んだ夫と娘のことを思うと、これまではおどけて襲うだの何だの言っていたのだが……。我もこの少年を……、愛しておる。」
「…………ほんと、無自覚に、モテます…ね!」
ちょっとそんなサクラに嫉妬して、サクラの乳首を摘まむ。
「ひゃん…!」
「はっはっは。まことに未亡人を本気にさせるとは悪い男よな。ところでマイア、そなたとサクラはまだ通じ合っていないようだな。なら、いっそのことここでしてしまえ。」
「え……、でも他の人の目が…。」
「………お父上はすでにアスティア殿といちゃついていたぞ。」
………さっきの声はその声だったのか。
予想はしていたけど、いつか私と同種の妹か、インキュバスの弟が出来るかもしれない。
「ま、そんな訳でサクラが目を醒ます前に、サクラのお宝拝見♪」
まるでお湯の中から引き抜くようにダオラさんが、サクラを持ち上げる。
温泉に温められて桜色に染まった肌。
口惜しいけど、私よりも綺麗な肌が羨ましい。
ダオラさんの視線が一点に集中する。
「大きいでしょう?私と旅をしている時に何回か自慰しているのを見たんですが、魔神レベルの凶悪な……。」
「………………ない。チンも……、タマも……!」
「ええ!?」
快感を与えすぎて、ぼんやりとしたサクラを冷たい石の床の上に横たえる。
今までより少し膨らんだ胸。
女らしい丸い身体のライン。
そして自分たちで見慣れた…股間…。
トロンとした顔が元々の女顔をさらに女らしく引き立てる。
つーか…
「サクラが……、サクラが女の子になっちゃった!?」
「らめぇ…………、み……、見ないれぇ……。」
サクラ……、説得力ないよ…。
10/12/08 22:22更新 / 宿利京祐
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