act29・暴れん坊皇帝〜準備中〜
デルフィニア
「ロリ巨乳同士の対戦か…。いやいや、なかなかに奥深いものだった。」
深夜3時、バトルクラブでの熱いバトルの観客と選手たちの熱気が冷めた頃、バトルクラブの主・黒い龍ことデルフィニアさん(わん♪)歳独身は、何故かコンビニのアイスが食べたくなって、疲れて眠っているであろう従業員たちや友人たちに気を使ってこっそり住処を後にした。
叩き起こせば従業員たちは喜んで彼女のためにアイスクリームを献上することはわかっていたのだが、それでは当たりはずれのスリルが味わえない、と夜の散歩を楽しみつつ、何故かバトルクラブの側に作られたコンビニ『セブンテイル』の明かりに誘われて店に入った。
なお、デルフィニアに関してはチェチェ様著作『激闘!!!バトルクラブ!!!』(面白いよ!)をご覧くださいませませ。(無断宣伝)
デルフィニア
「ふむ……店内の品揃えも申し分ない。それに豊富な雑誌…、週刊魔物セブンの新刊がこの時間に並んでいたとは…。今週の特集は……『モテる!着物で気になるあいつをげっちゅー♪』か。…………くだらんな。くだらんが、一応買っておこう。………あったな、我が好物『ペロペロくん』。これが楽しみでこんな時間に散歩したというものだ。これを……2本っと。」
???(店員)
「いらっしゃいませ〜♪」
デルフィニアがアイスと女性週刊誌をレジに持っていくと、深夜だというのに愛想が良くてハキハキした挨拶で、稲荷の店員が出迎えた。
デルフィニアは、その稲荷の対応に感心しつつ、自分のバトルクラブでも受付に見習わせようなど、今後の方針を頭の中で描きながら支払いを終える。
???(店員)
「ありがとうございました〜。……うふふふふ♪」
入り口の自動ドアを抜けると、お店の前に設置されたゴミ箱の前でアイスの袋を開けると、デルフィニアは美味しそうにアイスを食べ始める。
デルフィニア
「あむ……ちゅ…。おっと、垂れてきた。いかんいかん…れむ……じゅる。それにしても、コンビニ前にたむろする若者すらいないとは……益々以って完璧なコンビニだ。さて、このアイスは……残念だ。はずれてしまったな。どれ、もう1本。」
とアイスの袋を開けた瞬間、デルフィニアは不意に声をかけられた。
こんな時間に誰だ、と声のする方を見ると、暗がりから現れたのは赤いジパングの着物を着た17歳くらいの少年がコンビニの明かりに照らされ、恥ずかしそうに俯きながら、デルフィニアの方に歩いてきた。
???(17歳くらいの少年)
「あ……あの…デルフィニア様ですか…?」
デルフィニア
「如何にも、デルフィニアだが?」
見れば大した力も感じない。
それでもデルフィニアは警戒を怠らず、突然現れた少年に自らの名を告げた。
???(17歳くらいの少年)
「よ、良かったぁ!こんなところでお会い出来るなんて夢のようです!!あ、じ、実はですね…、僕は……その…あなたのファンでして……こんなところでお会い出来ると思っていなかったので、つい声をかけてしまいました御無礼をお許しください…。」
嬉しそうにはにかんだり、申し訳ないのかペコペコ頭を下げたりと忙しく動き回る少年に、デルフィニアの警戒心は解け、ふっと表情が緩んで笑い声を漏らした。
デルフィニア
「クックックックッ……我が魅力も罪なものだな。思わず声をかけたか。それも我がファンと?少年、君は若さに似合わず血生臭い劇場が好きなのだな。」
???
「は、はい…、すみません…。」
デルフィニア
「謝る必要はない。人であれ魔物であれ、抑え切れぬ欲望は果てしないものだ。そうだ、少年。我がファンだと言ったね。ならば、サインと握手でもしてあげようじゃないか。」
お気に入りのアイスを食べたばかりだからか、デルフィニアは上機嫌だった。
少年はサインをくれるという言葉に喜び、急いでコンビニに駆け込むとサインペンを買って、息を切らして再びデルフィニアの下に戻ってきた。
デルフィニア
「よしよし、ではサインをしてあげよう。色紙は売ってなかったのかな?」
???
「はい、売ってなかったので…、背中に書いてもらえますか?」
デルフィニア
「良いだろう。では背中を向けて…。」
買ったばかりのサインペンの先にインクを十分に行き渡らせると、デルフィニアは、背中を向けた少年の大きな蝶の刺繍が入った着物に、自分の名前をデカデカと記す。
デルフィニア
「………む?このデザイン、どこかで見たような?ああ、そうだ少年。最後に君の名前を書いてあげよう。何という名前かな?」
???
「えっと……僕の名前は…。」
その時、デルフィニアからは見えなかったが、少年はニヤリと笑った。
ロウガ
「沢木狼牙君へ、とでも書いてくれや。」
デルフィニア
「はっ!?貴様、あの時のふぇんりるマスク!!!」
ロウガ
「遅い!!!」
ズドンッ
デルフィニア
「ぐぅ…!!」
ロウガ
「………さすがにギリギリで外したか。だが!」
ロウガの不意打ちの鎧通しを喰らい、デルフィニアは腹を抱えて後ろへ下がった。
もしも完全に決まっていれば、最悪内臓と背骨がイカれてしまい、今頃彼女はロウガの足下に平伏していたはずなのだが、さすがにバトルクラブ最強の主だけあり、鎧通しの衝撃は避け切れなかったものの、肝心の最初の一撃である掌底だけはギリギリで交わしていた。
だが、かつて『Bad Communication』(宣伝)で若き日のアスティアを一撃で倒した破壊力は健在で、不完全な衝撃ではあってもデルフィニアの下半身のスタミナを奪うには十分すぎる威力だった。
ちなみに、しつこいようだが『ふぇんりるマスク』に関してはチェチェ様著作『激闘!!!バトルクラブ!!!』(何度も言うけど面白いよ!)にてチャックされたし(無断宣伝)。
デルフィニア
「げほっ…!そ、その技はすでに見切っている。使用者との力量が離れていれば離れている程……まして相手の防御力がなまじ高ければ高い程、威力を発揮する技なのだろう…。発動の衝撃だけで……我が下半身を持っていくとは畏れ入ったぞ。」
???
「それは上総乃丞が未熟なだけですよ。」
デルフィニア
「あ、新手!?」
突然感じた気配にデルフィニアは顔を上げた。
しかし夜空には月が浮かんでいるだけで誰もいなかった。
宗近
「私の能力その1、瞬間移動は堪能いただけましたか♪」
デルフィニア
「下!?き、貴様はコンビニの店員!!」
宗近
「兵は奇道と言いまして、囮はいくら使っても良いのですよ。」
コンビニの店員、もとい宗近は動けないデルフィニアに軽くデコピンをした。
それだけなのに、デルフィニア程の者が身体中の力が抜けてしまったように膝から倒れた。
デルフィニア
「ば、馬鹿な!?この我が、このデルフィニアが倒れている!しかも何故、あのような…子供も倒せぬようなデコピンで……我が身体が大地に伏している!!」
宗近
「極めるとはこういうことを言うのですよ。上総乃丞のような未熟者は、わざわざ全身の力を一点に集めなければ発動出来ませんが、極めれば例えデコピンであろうと、フェラ……こほん♪」
デルフィニア、ロウガ
「「誤魔化した!!」」
宗近
「とりあえずあらゆる動作で相手を沈めることが出来るのです。これが真の鎧通し【極】、我流で身に付けた上総乃丞程度の腕前では辿り着けない奥義です。」
デルフィニア
「しかし……それにしても何故普段の実力が出せないんだ…。我が実力ならば…!」
必死にもがくデルフィニア。
だが、彼女の嘆く通り、まるで強烈な封印でも受けているように力が出ず、鎧通し2発分の影響力下とは言え、そのもがく姿は年頃の女性そのままであった。
デルフィニア
「しかも、何故か我が頭の回りが鈍いというか、行動がギャグっぽい!落ち着け、落ち着けばわかることではないか…!そうか、今回セリフの前に名前が来ているのは登場キャラが多いということなんだな…って違う!!こんなことを理解してどうする!?」
ロウガ
「簡単なことだ。ここはセラエノ空間。お前さんはコンビニのアイス欲しさに、うっかり面白いんだか面白くないんだかわからない、微妙な場所に迷い込んでしまったのさ。まぁ、お前さんの知っての通り、俺はこの世界のあのクソ女と同じ存在らしいから、あいつにちょ〜っと協力してもらっちゃいるけどな。さてさて………、つー訳で縛るか。」
デルフィニア
「あ、や、やめ…!何だ、この痛すぎず緩すぎずという絶妙な縛り具合は!?いや、むしろその趣味がないというのに気持ち良いと思わせる程良い緊縛感…。」
動けないように、ロウガは亀甲縛りでデルフィニアを縛っていく。
年の功なのか。
それともロウガは普段からアスティアと『そういうプレイ』をしているのか。
それはもう惚れ惚れするような手際の良さで、デルフィニアの肌を傷付けないように気を使いながら、しっかりと屈辱と快感をデルフィニアに与えつつ動きを封じてしまった。
デルフィニア
「ふぇんりるマスク、コンビニの店員!我が自由を奪って何が望みだ!身代金か、それともまさか…この世界最高レベルの我が肉体を、獣欲の赴くままに凌辱することが望みなのだな!おのれぇ…、このケダモノどもめ…。」
ロウガ
「………修羅場迎えるのは、サクラと孫だけで十分なんだよ。」
宗近
「まぁまぁ、そのへんは交渉後ということで♪」
宗近がパチン、と指を鳴らすとコンビニが消えてしまった。
煙を立てて消えてしまったコンビニを見て、デルフィニアは自分が化かされたことを初めて実感し、コンビニのアイスに心を奪われて油断していたことを恥じていた。
デルフィニア
「コ、コンビニが…!?」
ロウガ
「あー……、こいつの仕掛けは俺でも見抜けないから落ち込むな。ところで、今回お前さんをこうやってふん縛ったのはな………。」
……………………………。
…………………………。
………………………。
……………………。
デルフィニア
「そ、その程度のことで、こんな大仕掛けをしたのか!?」
宗近
「まぁ、大半は趣味も入っていますけど…。」
ロウガ
「で、面白そうだとは思わんか?」
デルフィニア
「………ここが面白いんだか面白くないんだかわからない微妙な空間だというのなら、断る理由もない。いや、むしろそんな外道なこと、やらいでかぁー!さぁ、ふぇんりるマスク!そしてコンビニの店員よ!我を縛る縄を解くが良い。その面白そうな企み……、無論我にも参加権はあるんだろうな?」
こうして交渉なのか襲撃なのかわからない出来事は終結した。
面白いものを見たいという、薄ら暗い共通項の下に……。
ロウガ
「クックック……、あたぼうよ。これで、舞台は調った!」
宗近
「後は主役を張りたいというあの娘に…。」
デルフィニア
「クックックックッ、思う存分踊ってもらうとするか…!」
ロウガ、宗近、デルフィニア
「「「クックックックックックックックック…!」」」(共鳴)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ノエル
「ああ、そうだ。今株価が落ち着いている内に、フンドシソフトの株を買えるだけ買っておけ。………………簡単なことだ。また『スーパーセラエノ大戦』のカードがバージョンアップする情報を得た。………そうだ。また値上がりしそうなカードが増えることも考えられるし、今度は余のむすm…いや何でもない。……よし、その線で。後は追って指示する。」
ガチャ
ノエル
「失礼。仕事の電話中だったので…。それで余に出演のオファーを?」
ここは株式会社ルオゥムカンパニー社長室。
如何にも品の良い室内は、フカフカのカーペットが引かれ、シンプルながらも安物ではないオーラを発する必要最低限の家具と調度品で飾られている。
そして重厚な社長の机の上に足を組んで座るのは、後2週間で30歳の大台を迎える超やり手女社長・ノエル=ルオゥム29歳独身である。
まるでシャア専用を思わせるような真っ赤なタイトスカートのスーツ。
黒ストッキングを纏ったスラリと伸びる脚には、真っ赤なハイヒールが光沢を放つ。
もしも火傷の痕があったらブラックラg(わん♪)ンのバr(わん♪)イカのようである。
???
「以前君がこちらの世界での出番が少なかったことにぼやいていたと伺ったものでね。ああ、申し遅れたよ。私は間海野芸能プロダクション社長、ルシィ=サワキ。よろしく頼むよ。」
ノエルの前には、大きなサングラスで顔を隠した妖しげなサキュバスっぽい上品な女性。
むしろ、正体を隠して隠し切れていない魔王。
しっかりとした黒のパンツスーツを着こなし、開けたシャツの胸元には細いチェーンのエメラルドのネックレスが、キラリと輝いていた。
もちろんルシィ=サワキは偽名である。
ノエル
「む……聞かれていたのか。確かに前回の出番はひどかった。余はセラエノでの土地を無断拝借されて、その上三振しました的な登場だけでお茶を濁されてなぁ…。そういえば、そちはチーム雷紅狼で見たような気がするのだが?」
ルシィ
「はっはっは、気のせいでしょう。」
ノエル
「む、そうか…。それにしても今思い出しても腹が立つ…。こっちではこんなひどい扱いを受けて、本編では告白する前に決定的な失恋を味わうし…!ろくなことがなさすぎた…。」
ルシィ
「そんな君の願いを叶えに……じゃなかった。うん、今回はそういう話じゃなくてだね、出番はないという君の救済計画を持って来た訳だよ。とりあえず、企画を持って来たから目を通してくれないかな?ああ、読んだら返事は後程、間海野芸能プロのオフィスにtelしてくれれば良いよ。秘書のヴルトームという娘が出るはずだから、返事を聞かせてくれればそれで良い。」
ではこれにて、とルシィ(魔王)は社長室を後にした。
ノエルは残された企画書を手にとって目を通す。
ノエル
「ふむ……時代劇か…?舞台はジパング……題名は『学芸会・暴れん坊皇帝』?何だ、学芸会なのか。ということは収録場所はセラエノ学園か…。すごく嫌な予感しかしない…。」
勉強熱心な秀才タイプのノエルは、以前やった『学芸会・桃太郎』も目を通していた。
それで桃太郎を演じたサクラが、最初から最後まで酷い目にあったことを知っていただけに、このノエル救済計画を断ろうかと思っていたぐらいである。
だが…………。
ノエル
「…………むむむ?こ……これは……!?」
企画書と一緒に置いて行かれた台本に目を通した時、彼女の表情が変わった。
ノエル
「御江戸皇帝ノエルと……紅家の若侍……が出合茶屋で密会…!?つまりアレか!私が皇帝の権威を利用して……年上のお姉さんとしてリードしつつ…龍雅にあんなことやこんなことを……具体的に言えば既成事実として危険日になk(わんわんわん♪)させてしまえば、龍雅争奪レースでアルフォンスに並ぶことも可能ではないか…!!………良い。すごく、良い!!!」
出会茶屋とは掻い摘んで斜めからバッサリ切って、それでいてオブラートに包んだ表現で言うと、現代で言うところのラブホテルのような役割を持った場所である。
ノエルが何故出合茶屋を理解出来たのかは謎ではあるが、一瞬にして彼女は脳内世界のパラダイス銀河へと旅立ち、そしてペガサス幻想(ファンタジー)にコスモを燃やして、イデゲージが輝いてイデを発動させているようである。
ノエル
「………ふふ、ふふふふふふふふふ♪」
ノエルは上機嫌に不気味な笑い声を上げながら電話の受話器を手に取ると、企画書に記された電話番号を、一つ一つ間違えないように丁寧にプッシュする。
(ぷるるるるるる…ぷるるるるる…ガチャ)
ヴルトーム
『はい、こちら魔界の…じゃなかった間海野芸能プロダクションでございます。』
ノエル
「株式会社ルオゥムカンパニー社長のノエル=ルオゥムですが、いただいた企画書の件で…。」
ヴルトーム
『あ、はい、伺っております。』
ノエル
「では、ルシィ社長にお伝えください。是非、出演させていただきたいと。」
ヴルトーム
『え、本当ですか!?ありがとうございます!いやぁ、良かったですよ。きっとうちの陛k…じゃなくて社長の説明では、すごく不備があるでしょうからお断りの電話が来ると思っていたんで………あれ?陛k……いつの間にお帰りになったんで……な、何ですかその凶悪そうな触手は!?これから試す!?誰で?私で!?た、たすけ……きゃあああああああ!!!!!』
(がちゃ…………ぷーっぷーっぷーっ……)
ノエル
「…………用件は伝わったから良いだろう。」
受話器を置いてノエルは大きく息を吐いた。
期待に胸を膨らませ、緊張から来る溜息。
だが思い描くものは、何とも薔薇色というかピンク色な妄想ばかりだった。
ノエル
「私がメインヒロインのお話かぁ…。苦節29年、ついに理想の男性と……うふふ……うふふふふふふふ♪いやぁ長かった。しかもこれを機に他の出演依頼が来たりしたらどうしようかな。やり手女社長は女優もこなす、なんて売込みだとカッコ良いなぁ。子供の頃憧れてた魔女っ娘物の出演も来たりして〜♪テクマクマヤ(わん♪)、テクマクマヤ(わん♪)、お姫様にな〜」
ガチャ
アドライグ(チビver)
「ノエルおかーしゃん、おやつのじかんだよ〜。」
ノエル
「れ〜………ア、アド?」
アドライグ
「うん、アドだよ?」
突如ドアをノックもなしに開けたのは、小さな赤燐のリザードマン。
浮かれて妙なテンションで歌って踊っていたノエルは、その弾けた姿を幼いリザードマン、アドライグにバッチリ目撃されてしまったのである。
アルフォンス
「あ、こら、アドライグ。社長のお部屋に勝手に入っちゃいけませ…ってノエル様?どうなさったのですか、面白珍妙なお姿で固まって…。」
アドライグ
「ママ〜♪」
ノエル
「ア、ア、アルフォンス!?」
さらに後から入ってきた褐色肌のリザードマン、アドライグの母である社長秘書アルフォンスにも、魔女っ娘のようにキャピキャピしたポーズのままショックで固まったままの姿を目撃されてしまった。
アドライグ
「ノエルおかーしゃん、ずるい〜!アドも〜!アドもおゆうぎする〜!!」
アルフォンス
「………………ノエル様、ご安心を。見なかったことにして差し上げます。」
ノエル
「い…………い……!」
その後、社長室から絹を裂くような女の悲鳴が(そのままではあるが)、辺境に轟いたとか轟かなかったとか。
……………………………。
…………………………。
………………………。
……………………。
ちなみに
アドライグ
「むーん・ぷりずむぱわー!めーくあーっぷ♪」(キラッ☆)
ノエル
「おお、可愛いぞアド!よし、こっちのカメラに向かって笑うんだ!」
アルフォンス
「ノエル様、後でダビングをよろしく♪」
ちゃっかり、アドライグの可愛い姿撮影会を社長室でやっていましたとさ。
「ロリ巨乳同士の対戦か…。いやいや、なかなかに奥深いものだった。」
深夜3時、バトルクラブでの熱いバトルの観客と選手たちの熱気が冷めた頃、バトルクラブの主・黒い龍ことデルフィニアさん(わん♪)歳独身は、何故かコンビニのアイスが食べたくなって、疲れて眠っているであろう従業員たちや友人たちに気を使ってこっそり住処を後にした。
叩き起こせば従業員たちは喜んで彼女のためにアイスクリームを献上することはわかっていたのだが、それでは当たりはずれのスリルが味わえない、と夜の散歩を楽しみつつ、何故かバトルクラブの側に作られたコンビニ『セブンテイル』の明かりに誘われて店に入った。
なお、デルフィニアに関してはチェチェ様著作『激闘!!!バトルクラブ!!!』(面白いよ!)をご覧くださいませませ。(無断宣伝)
デルフィニア
「ふむ……店内の品揃えも申し分ない。それに豊富な雑誌…、週刊魔物セブンの新刊がこの時間に並んでいたとは…。今週の特集は……『モテる!着物で気になるあいつをげっちゅー♪』か。…………くだらんな。くだらんが、一応買っておこう。………あったな、我が好物『ペロペロくん』。これが楽しみでこんな時間に散歩したというものだ。これを……2本っと。」
???(店員)
「いらっしゃいませ〜♪」
デルフィニアがアイスと女性週刊誌をレジに持っていくと、深夜だというのに愛想が良くてハキハキした挨拶で、稲荷の店員が出迎えた。
デルフィニアは、その稲荷の対応に感心しつつ、自分のバトルクラブでも受付に見習わせようなど、今後の方針を頭の中で描きながら支払いを終える。
???(店員)
「ありがとうございました〜。……うふふふふ♪」
入り口の自動ドアを抜けると、お店の前に設置されたゴミ箱の前でアイスの袋を開けると、デルフィニアは美味しそうにアイスを食べ始める。
デルフィニア
「あむ……ちゅ…。おっと、垂れてきた。いかんいかん…れむ……じゅる。それにしても、コンビニ前にたむろする若者すらいないとは……益々以って完璧なコンビニだ。さて、このアイスは……残念だ。はずれてしまったな。どれ、もう1本。」
とアイスの袋を開けた瞬間、デルフィニアは不意に声をかけられた。
こんな時間に誰だ、と声のする方を見ると、暗がりから現れたのは赤いジパングの着物を着た17歳くらいの少年がコンビニの明かりに照らされ、恥ずかしそうに俯きながら、デルフィニアの方に歩いてきた。
???(17歳くらいの少年)
「あ……あの…デルフィニア様ですか…?」
デルフィニア
「如何にも、デルフィニアだが?」
見れば大した力も感じない。
それでもデルフィニアは警戒を怠らず、突然現れた少年に自らの名を告げた。
???(17歳くらいの少年)
「よ、良かったぁ!こんなところでお会い出来るなんて夢のようです!!あ、じ、実はですね…、僕は……その…あなたのファンでして……こんなところでお会い出来ると思っていなかったので、つい声をかけてしまいました御無礼をお許しください…。」
嬉しそうにはにかんだり、申し訳ないのかペコペコ頭を下げたりと忙しく動き回る少年に、デルフィニアの警戒心は解け、ふっと表情が緩んで笑い声を漏らした。
デルフィニア
「クックックックッ……我が魅力も罪なものだな。思わず声をかけたか。それも我がファンと?少年、君は若さに似合わず血生臭い劇場が好きなのだな。」
???
「は、はい…、すみません…。」
デルフィニア
「謝る必要はない。人であれ魔物であれ、抑え切れぬ欲望は果てしないものだ。そうだ、少年。我がファンだと言ったね。ならば、サインと握手でもしてあげようじゃないか。」
お気に入りのアイスを食べたばかりだからか、デルフィニアは上機嫌だった。
少年はサインをくれるという言葉に喜び、急いでコンビニに駆け込むとサインペンを買って、息を切らして再びデルフィニアの下に戻ってきた。
デルフィニア
「よしよし、ではサインをしてあげよう。色紙は売ってなかったのかな?」
???
「はい、売ってなかったので…、背中に書いてもらえますか?」
デルフィニア
「良いだろう。では背中を向けて…。」
買ったばかりのサインペンの先にインクを十分に行き渡らせると、デルフィニアは、背中を向けた少年の大きな蝶の刺繍が入った着物に、自分の名前をデカデカと記す。
デルフィニア
「………む?このデザイン、どこかで見たような?ああ、そうだ少年。最後に君の名前を書いてあげよう。何という名前かな?」
???
「えっと……僕の名前は…。」
その時、デルフィニアからは見えなかったが、少年はニヤリと笑った。
ロウガ
「沢木狼牙君へ、とでも書いてくれや。」
デルフィニア
「はっ!?貴様、あの時のふぇんりるマスク!!!」
ロウガ
「遅い!!!」
ズドンッ
デルフィニア
「ぐぅ…!!」
ロウガ
「………さすがにギリギリで外したか。だが!」
ロウガの不意打ちの鎧通しを喰らい、デルフィニアは腹を抱えて後ろへ下がった。
もしも完全に決まっていれば、最悪内臓と背骨がイカれてしまい、今頃彼女はロウガの足下に平伏していたはずなのだが、さすがにバトルクラブ最強の主だけあり、鎧通しの衝撃は避け切れなかったものの、肝心の最初の一撃である掌底だけはギリギリで交わしていた。
だが、かつて『Bad Communication』(宣伝)で若き日のアスティアを一撃で倒した破壊力は健在で、不完全な衝撃ではあってもデルフィニアの下半身のスタミナを奪うには十分すぎる威力だった。
ちなみに、しつこいようだが『ふぇんりるマスク』に関してはチェチェ様著作『激闘!!!バトルクラブ!!!』(何度も言うけど面白いよ!)にてチャックされたし(無断宣伝)。
デルフィニア
「げほっ…!そ、その技はすでに見切っている。使用者との力量が離れていれば離れている程……まして相手の防御力がなまじ高ければ高い程、威力を発揮する技なのだろう…。発動の衝撃だけで……我が下半身を持っていくとは畏れ入ったぞ。」
???
「それは上総乃丞が未熟なだけですよ。」
デルフィニア
「あ、新手!?」
突然感じた気配にデルフィニアは顔を上げた。
しかし夜空には月が浮かんでいるだけで誰もいなかった。
宗近
「私の能力その1、瞬間移動は堪能いただけましたか♪」
デルフィニア
「下!?き、貴様はコンビニの店員!!」
宗近
「兵は奇道と言いまして、囮はいくら使っても良いのですよ。」
コンビニの店員、もとい宗近は動けないデルフィニアに軽くデコピンをした。
それだけなのに、デルフィニア程の者が身体中の力が抜けてしまったように膝から倒れた。
デルフィニア
「ば、馬鹿な!?この我が、このデルフィニアが倒れている!しかも何故、あのような…子供も倒せぬようなデコピンで……我が身体が大地に伏している!!」
宗近
「極めるとはこういうことを言うのですよ。上総乃丞のような未熟者は、わざわざ全身の力を一点に集めなければ発動出来ませんが、極めれば例えデコピンであろうと、フェラ……こほん♪」
デルフィニア、ロウガ
「「誤魔化した!!」」
宗近
「とりあえずあらゆる動作で相手を沈めることが出来るのです。これが真の鎧通し【極】、我流で身に付けた上総乃丞程度の腕前では辿り着けない奥義です。」
デルフィニア
「しかし……それにしても何故普段の実力が出せないんだ…。我が実力ならば…!」
必死にもがくデルフィニア。
だが、彼女の嘆く通り、まるで強烈な封印でも受けているように力が出ず、鎧通し2発分の影響力下とは言え、そのもがく姿は年頃の女性そのままであった。
デルフィニア
「しかも、何故か我が頭の回りが鈍いというか、行動がギャグっぽい!落ち着け、落ち着けばわかることではないか…!そうか、今回セリフの前に名前が来ているのは登場キャラが多いということなんだな…って違う!!こんなことを理解してどうする!?」
ロウガ
「簡単なことだ。ここはセラエノ空間。お前さんはコンビニのアイス欲しさに、うっかり面白いんだか面白くないんだかわからない、微妙な場所に迷い込んでしまったのさ。まぁ、お前さんの知っての通り、俺はこの世界のあのクソ女と同じ存在らしいから、あいつにちょ〜っと協力してもらっちゃいるけどな。さてさて………、つー訳で縛るか。」
デルフィニア
「あ、や、やめ…!何だ、この痛すぎず緩すぎずという絶妙な縛り具合は!?いや、むしろその趣味がないというのに気持ち良いと思わせる程良い緊縛感…。」
動けないように、ロウガは亀甲縛りでデルフィニアを縛っていく。
年の功なのか。
それともロウガは普段からアスティアと『そういうプレイ』をしているのか。
それはもう惚れ惚れするような手際の良さで、デルフィニアの肌を傷付けないように気を使いながら、しっかりと屈辱と快感をデルフィニアに与えつつ動きを封じてしまった。
デルフィニア
「ふぇんりるマスク、コンビニの店員!我が自由を奪って何が望みだ!身代金か、それともまさか…この世界最高レベルの我が肉体を、獣欲の赴くままに凌辱することが望みなのだな!おのれぇ…、このケダモノどもめ…。」
ロウガ
「………修羅場迎えるのは、サクラと孫だけで十分なんだよ。」
宗近
「まぁまぁ、そのへんは交渉後ということで♪」
宗近がパチン、と指を鳴らすとコンビニが消えてしまった。
煙を立てて消えてしまったコンビニを見て、デルフィニアは自分が化かされたことを初めて実感し、コンビニのアイスに心を奪われて油断していたことを恥じていた。
デルフィニア
「コ、コンビニが…!?」
ロウガ
「あー……、こいつの仕掛けは俺でも見抜けないから落ち込むな。ところで、今回お前さんをこうやってふん縛ったのはな………。」
……………………………。
…………………………。
………………………。
……………………。
デルフィニア
「そ、その程度のことで、こんな大仕掛けをしたのか!?」
宗近
「まぁ、大半は趣味も入っていますけど…。」
ロウガ
「で、面白そうだとは思わんか?」
デルフィニア
「………ここが面白いんだか面白くないんだかわからない微妙な空間だというのなら、断る理由もない。いや、むしろそんな外道なこと、やらいでかぁー!さぁ、ふぇんりるマスク!そしてコンビニの店員よ!我を縛る縄を解くが良い。その面白そうな企み……、無論我にも参加権はあるんだろうな?」
こうして交渉なのか襲撃なのかわからない出来事は終結した。
面白いものを見たいという、薄ら暗い共通項の下に……。
ロウガ
「クックック……、あたぼうよ。これで、舞台は調った!」
宗近
「後は主役を張りたいというあの娘に…。」
デルフィニア
「クックックックッ、思う存分踊ってもらうとするか…!」
ロウガ、宗近、デルフィニア
「「「クックックックックックックックック…!」」」(共鳴)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ノエル
「ああ、そうだ。今株価が落ち着いている内に、フンドシソフトの株を買えるだけ買っておけ。………………簡単なことだ。また『スーパーセラエノ大戦』のカードがバージョンアップする情報を得た。………そうだ。また値上がりしそうなカードが増えることも考えられるし、今度は余のむすm…いや何でもない。……よし、その線で。後は追って指示する。」
ガチャ
ノエル
「失礼。仕事の電話中だったので…。それで余に出演のオファーを?」
ここは株式会社ルオゥムカンパニー社長室。
如何にも品の良い室内は、フカフカのカーペットが引かれ、シンプルながらも安物ではないオーラを発する必要最低限の家具と調度品で飾られている。
そして重厚な社長の机の上に足を組んで座るのは、後2週間で30歳の大台を迎える超やり手女社長・ノエル=ルオゥム29歳独身である。
まるでシャア専用を思わせるような真っ赤なタイトスカートのスーツ。
黒ストッキングを纏ったスラリと伸びる脚には、真っ赤なハイヒールが光沢を放つ。
もしも火傷の痕があったらブラックラg(わん♪)ンのバr(わん♪)イカのようである。
???
「以前君がこちらの世界での出番が少なかったことにぼやいていたと伺ったものでね。ああ、申し遅れたよ。私は間海野芸能プロダクション社長、ルシィ=サワキ。よろしく頼むよ。」
ノエルの前には、大きなサングラスで顔を隠した妖しげなサキュバスっぽい上品な女性。
むしろ、正体を隠して隠し切れていない魔王。
しっかりとした黒のパンツスーツを着こなし、開けたシャツの胸元には細いチェーンのエメラルドのネックレスが、キラリと輝いていた。
もちろんルシィ=サワキは偽名である。
ノエル
「む……聞かれていたのか。確かに前回の出番はひどかった。余はセラエノでの土地を無断拝借されて、その上三振しました的な登場だけでお茶を濁されてなぁ…。そういえば、そちはチーム雷紅狼で見たような気がするのだが?」
ルシィ
「はっはっは、気のせいでしょう。」
ノエル
「む、そうか…。それにしても今思い出しても腹が立つ…。こっちではこんなひどい扱いを受けて、本編では告白する前に決定的な失恋を味わうし…!ろくなことがなさすぎた…。」
ルシィ
「そんな君の願いを叶えに……じゃなかった。うん、今回はそういう話じゃなくてだね、出番はないという君の救済計画を持って来た訳だよ。とりあえず、企画を持って来たから目を通してくれないかな?ああ、読んだら返事は後程、間海野芸能プロのオフィスにtelしてくれれば良いよ。秘書のヴルトームという娘が出るはずだから、返事を聞かせてくれればそれで良い。」
ではこれにて、とルシィ(魔王)は社長室を後にした。
ノエルは残された企画書を手にとって目を通す。
ノエル
「ふむ……時代劇か…?舞台はジパング……題名は『学芸会・暴れん坊皇帝』?何だ、学芸会なのか。ということは収録場所はセラエノ学園か…。すごく嫌な予感しかしない…。」
勉強熱心な秀才タイプのノエルは、以前やった『学芸会・桃太郎』も目を通していた。
それで桃太郎を演じたサクラが、最初から最後まで酷い目にあったことを知っていただけに、このノエル救済計画を断ろうかと思っていたぐらいである。
だが…………。
ノエル
「…………むむむ?こ……これは……!?」
企画書と一緒に置いて行かれた台本に目を通した時、彼女の表情が変わった。
ノエル
「御江戸皇帝ノエルと……紅家の若侍……が出合茶屋で密会…!?つまりアレか!私が皇帝の権威を利用して……年上のお姉さんとしてリードしつつ…龍雅にあんなことやこんなことを……具体的に言えば既成事実として危険日になk(わんわんわん♪)させてしまえば、龍雅争奪レースでアルフォンスに並ぶことも可能ではないか…!!………良い。すごく、良い!!!」
出会茶屋とは掻い摘んで斜めからバッサリ切って、それでいてオブラートに包んだ表現で言うと、現代で言うところのラブホテルのような役割を持った場所である。
ノエルが何故出合茶屋を理解出来たのかは謎ではあるが、一瞬にして彼女は脳内世界のパラダイス銀河へと旅立ち、そしてペガサス幻想(ファンタジー)にコスモを燃やして、イデゲージが輝いてイデを発動させているようである。
ノエル
「………ふふ、ふふふふふふふふふ♪」
ノエルは上機嫌に不気味な笑い声を上げながら電話の受話器を手に取ると、企画書に記された電話番号を、一つ一つ間違えないように丁寧にプッシュする。
(ぷるるるるるる…ぷるるるるる…ガチャ)
ヴルトーム
『はい、こちら魔界の…じゃなかった間海野芸能プロダクションでございます。』
ノエル
「株式会社ルオゥムカンパニー社長のノエル=ルオゥムですが、いただいた企画書の件で…。」
ヴルトーム
『あ、はい、伺っております。』
ノエル
「では、ルシィ社長にお伝えください。是非、出演させていただきたいと。」
ヴルトーム
『え、本当ですか!?ありがとうございます!いやぁ、良かったですよ。きっとうちの陛k…じゃなくて社長の説明では、すごく不備があるでしょうからお断りの電話が来ると思っていたんで………あれ?陛k……いつの間にお帰りになったんで……な、何ですかその凶悪そうな触手は!?これから試す!?誰で?私で!?た、たすけ……きゃあああああああ!!!!!』
(がちゃ…………ぷーっぷーっぷーっ……)
ノエル
「…………用件は伝わったから良いだろう。」
受話器を置いてノエルは大きく息を吐いた。
期待に胸を膨らませ、緊張から来る溜息。
だが思い描くものは、何とも薔薇色というかピンク色な妄想ばかりだった。
ノエル
「私がメインヒロインのお話かぁ…。苦節29年、ついに理想の男性と……うふふ……うふふふふふふふ♪いやぁ長かった。しかもこれを機に他の出演依頼が来たりしたらどうしようかな。やり手女社長は女優もこなす、なんて売込みだとカッコ良いなぁ。子供の頃憧れてた魔女っ娘物の出演も来たりして〜♪テクマクマヤ(わん♪)、テクマクマヤ(わん♪)、お姫様にな〜」
ガチャ
アドライグ(チビver)
「ノエルおかーしゃん、おやつのじかんだよ〜。」
ノエル
「れ〜………ア、アド?」
アドライグ
「うん、アドだよ?」
突如ドアをノックもなしに開けたのは、小さな赤燐のリザードマン。
浮かれて妙なテンションで歌って踊っていたノエルは、その弾けた姿を幼いリザードマン、アドライグにバッチリ目撃されてしまったのである。
アルフォンス
「あ、こら、アドライグ。社長のお部屋に勝手に入っちゃいけませ…ってノエル様?どうなさったのですか、面白珍妙なお姿で固まって…。」
アドライグ
「ママ〜♪」
ノエル
「ア、ア、アルフォンス!?」
さらに後から入ってきた褐色肌のリザードマン、アドライグの母である社長秘書アルフォンスにも、魔女っ娘のようにキャピキャピしたポーズのままショックで固まったままの姿を目撃されてしまった。
アドライグ
「ノエルおかーしゃん、ずるい〜!アドも〜!アドもおゆうぎする〜!!」
アルフォンス
「………………ノエル様、ご安心を。見なかったことにして差し上げます。」
ノエル
「い…………い……!」
その後、社長室から絹を裂くような女の悲鳴が(そのままではあるが)、辺境に轟いたとか轟かなかったとか。
……………………………。
…………………………。
………………………。
……………………。
ちなみに
アドライグ
「むーん・ぷりずむぱわー!めーくあーっぷ♪」(キラッ☆)
ノエル
「おお、可愛いぞアド!よし、こっちのカメラに向かって笑うんだ!」
アルフォンス
「ノエル様、後でダビングをよろしく♪」
ちゃっかり、アドライグの可愛い姿撮影会を社長室でやっていましたとさ。
11/10/24 21:54更新 / 宿利京祐
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