act EX・俺とお前の熱血SS講座
諸注意
このact EXはSS講座と銘打って開始されますが、
ハッキリ言って
役に立ちません！！
大事なことなのでもう一度言います。
絶対に、役に立ちません！！！
どうしても役に立ちたいSS講座をお探しの方は、
露天飛天蹉天様の
「初心者でも大丈夫！今日から書けるエロ魔物娘小説」、
RotWing様の「ヴァンパイア先生の学べるSS」」、
沈黙の天使様の
「ステラのラジオ キラキラ☆星」内の「ラジオ de SS講座のコーナー」
などの本当に役に立つSSをお読みください。
いやマジで。
そういうことを踏まえて、
作者の脳内を「風雲！セラエノ学園」登場キャラによって晒しまくった
熱血SS講座をお楽しみください。
宗近 「最近、作者が本編に力を入れているせいで出番がありませんでしたが、
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
そして３月１１日、現実世界で起こった地震津波災害の被災地の皆様。
無事に今日という日を迎えていますでしょうか。
皆様の無事を、作者に代わりましてお祈り致します。
では、本日は『風雲！セラエノ学園』番外編にようこそ。
本日の講師を務めさせていただきます稲荷の宗近でございます♪」
バフォ「アシスタントのイチゴ参上！
ねーねー、大首領。
普通、SS講座って作者が出演したり、リャナンシーが教える訳じゃが、
何で作者が出なくて、ワシらがやらなきゃいけないのじゃ？」
宗近 「…………それはね、イチゴ。
作者は花粉症で声が出ないし、
リャナンシーが本編か学園に出たか考えてご覧なさい。」
バフォ「……すまん、ワシが悪かったのじゃ。
このSS講座はワシとアヌビスでやっておる
セラエノ学園ラジオ『セラエノ ラジオ☆ジャック』の
出張版という扱いでもあるのじゃ。
最近、ラジオばっかりやってんじゃねーよと思うリスナーも
生ゴミを見るような生暖かい目でSS講座を見ることを推奨するぞぃ♪」
宗近 「最近、とある感想板で私のことを封印するなんか言うから
花粉症で鼻血が止まらないなんて天罰を受けるのですよ。
確かに沈黙の天使様新作『満月の夜の約束』のヒロイン、
琴葉さんは若くて可愛らしい稲荷ではありますから、
気持ちはわからないでもないですけど…。」
バフォ「確かに若いのう。
大首領は本編や学園じゃ確か８００歳くらいじゃったけど、
読み切りに出た時は１２００歳超えｔ。」
（すぱーん）
バフォ「ぶるぅぅあぁぁ！？」
宗近 「歳の話はしないでくださいな。
……あ、あら、私としたことが…、はしたない。
着物だというのに右ハイキックを打ってしまって、
裾が乱れてしまいましたわ♪
では、役に立つかわからないSS講座。
はじまりはじまり～♪」
―――――――――――――――――――――――
一時間目
キャラクターを作ろう！
バフォ「………え、いきなり！？
普通、ここは書く前の準備とか、
企画段階のテクニックとか紹介するのが常じゃろう！？」
宗近 「そんなもの、うちにはないよ？」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
宗近 「実はそうなのです。
このSS講座が役に立たないというのを強調しているのは、
うちの原作者がメモも何も取らないからなのですよ。」
バフォ「あの男、本編を平均５０００字で仕上げておるのに
メモも取らないじゃと！？」
宗近 「ええ、キャラクターが勝手に動くまで待って、
ぶっつけ本番で書いている、というデータをいただきましたわ。」
バフォ「ぶっつけ、じゃなくて『ぶっかけ』本番じゃったら
素敵じゃな、って思っちゃった、ワシ♪」
宗近 「……後で、変化の術使ってふたなりになりましょうか？
ぶっちゃけて言えば、
作者が作品を書く時に使うのは、
過去に投稿した話と設定集、そして資料本ですね。
特にLost in BLUEを執筆する時に、絶対に資料本は必要です。
武器辞典に、軍略の参考に『三国志正史』や『孫子の兵法』を
いつもパソコンの横に積み上げて書いたりしていますね♪」
バフォ「そういえば一度聞いておきたかったのじゃが、
作者ってどうしてSS書き始めたのじゃ？」
宗近 「プロフィールによれば
大学生の頃に小説を書くサークルに在籍していたことが関係していますね。
基本的な作品傾向は今とあまり変わってはいませんでしたが、
当時から魔物娘、という呼び名は知らなかったものの、
雪女などの妖怪物ばかり書いていたのは確かです。
卒業後も作品発表の機会を探していた時に、
健康クロス様のイラストを画像掲示板で見付け、
惚れ込んでホームページを探し出して、
クロビネガでSSを読んでいるうちに書きたくなった…。
まぁ、よくある話ですね。」
バフォ「具体的にはどんな作品読んでおったのじゃ？」
宗近 「リアル世界では京極夏彦の文庫本とか
柴田亜美の『どきばく』を愛読していましたね。
被害報告書、で言えば
露天飛天蹉天様の『タイラント』、
かめやん様の『ストーカー被害３９日目？』、
Vutur(フューター)様の『その手に告げる事無かれ』に
強く影響を受けたと、
さっき花粉症で気管をやられているのに無理矢理喋らせました♪」
バフォ「それでさっきからゲホゲホと死にそうな声を出しておったのか。
さすが、大首領。
鬼の所業じゃな♪
つーか、その作品って全部リザードマン作品！
結局、何か！？
あの男はただのリザ子萌え族か！」
宗近 「そういうことですね。
他にも腐乱死巣様の作品やくびなし様のバフォメット作品にも
強く影響を受けたとも言っていましたね。
ではオチも付きましたし、キャラクターの作り方にいきましょう♪」
骨格を作ろう
宗近 「キャラクターを作るコツは、何を差し置いても骨格です。
別に骨が好きって訳じゃないのですよ？
基本骨格の弱いキャラクターだと、
物語そのものが不安定な話になる、なんてこともよくありますからね。」
バフォ「大首領、何か具体的な例を出してほしいのぅ。
いまいちわかり辛いのじゃ。」
宗近 「それでは最近、本編で出番がない上総乃丞でも出しましょうか♪」
名前：ロウガ
国籍：日本（室町時代後期）
身長：１６８ｃｍ
体重：６９ｋｇ
性格：基本的に熱血漢、だけど過去に色々あって冷めたところもあり
設定：平行世界から来たことに気が付いていない日本の旅人。
幼いリザードマン（アスティア）が拷問に遭っていたところを放っておけず
つい、反魔物派の兵士たちを斬り殺したことで物語が始まる。
ヒロインはロウガの背中を追い、復讐に身を窶し、彼に殺されることを願って
狂気染みた大剣を振るって、１０年の時を経て再び彼の前に立つ。
宗近 「これがあの子の基本データですね。」
バフォ「…むしろ本編じゃなくて前作の設定じゃな、これ。」
宗近 「それは言わないお約束ですよ。
物語は主人公の基本設定を軸に進めていくのが
作者、宿利京祐の執筆方法ですね。」
バフォ「ほうほう、それでキャラが勝手に動くまで待つという訳じゃな。
主人公が書き手の頭の中で動き出して、
それをただ記録していく作業が、あやつの執筆方法か。」
宗近 「そうなのです。
ですから、よく本編の感想板に作り込まれた世界観という風に言われていますが、
作り込まれたというよりも、
私たちが作者の思惑を通り越して、勝手に動き回っているというのが
正しい表現だったりしますね。」
バフォ「ワシらは一応、最終話までの台本を貰っておるから良いが、
あの男、第一話執筆時点で最終話までの道程を考えておるから恐ろしい。
本編第一話はBad Communicationの最終話と同時に考えておったらしいから
あやつの頭の中って、どれだけ妄想が激しいのじゃ！」
宗近 「そんなことだからリアルな友達に変質者扱いされるんですけどね。
では次はお話作りの講義にいきますよ♪」
―――――――――――――――――――――――
二時間目
物語を書こう！
宗近 「書きたい物語を書きなさい。
以上ですよ♪」
バフォ「大首領、それ手抜きすぎ！」
宗近 「だって、それ以上に言えることがないのですよ。
作者だって、銀河英雄伝説や三国志みたいな歴史物を書きたい
というコンセプトに基いていますから、
書きたいという情熱は人それぞれですし、そう言う以外に言い方がないんです。
……とは言っても、さすがに手抜きすぎですよね。
では、講義に移りましょうか。」
①打ち合わせをしよう
バフォ「いきなり難問じゃな。」
宗近 「実際一人では限界が来ます。
それは作者、宿利京祐もそうです。
ですから、彼も本編と学園に関する打ち合わせを
リアルの友人としていますよ。
誤字脱字と文法間違いをメッセを開いたら指摘してくれるので
ありがたい存在だと、彼も言っていましたね。」
バフォ「……ワシはいつつまらんという言葉が来るか戦々恐々としている
という話を聞いたことがあるぞ？」
宗近 「それはオフレコですよ。
同じ趣味の友達がいるのでしたら、
一緒にどんな作品にしたら面白いかを話し合ってみる、というのは
私としてもお奨めですね。」
バフォ「しかし、打ち合わせに屈してはいかんぞ！
面白いネタが出てくるかもしれぬが、
そこは自分の作品ということも忘れてはならん。
打ち合わせとの妥協、ではなく
打ち合わせで出たネタよりさらに面白いものを書いてやるという
気概を忘れては、面白い作品は完成せんぞ。」
宗近 「…うちの作品が面白いか、は置いといてくださいね。」
②熱血成分の微調整
バフォ「これって…、熱血系の作品を書かない限り必要がないような…。」
宗近 「そうなんですけど、宿利作品の傾向として考えると
熱血成分の話は避けては通れない項目なのですよ。
おほん。
では熱血系の展開を連載で書き続けていると
必ず起こる現象なのですが、熱血展開ばかり書いていると
何が熱血なのかがわからなくなります。
作者も愛読書の島本和彦氏の『吼えよペン』を読んでいなければ
対処法がわからなかったと語っていましたが、
まさにそんな状態に陥ったのが、本編５５話くらいの時期です。」
バフォ「確かにその頃から『風雲！セラエノ学園』の執筆を活性化させたのう。
作品の長期化、リアルでの作者自身に起こっていた精神的不安定、
色んな要素が多すぎて、無理に熱血成分出そうとして
作品そのもののノリが悪くなった時期じゃな。」
宗近 「読者様にはどうだったか。
今となっては定かではありませんが、
作者はバランスが悪い、
話に無理が出てきたような気がする、
書きたい話が多すぎるのに書けないジレンマに悩み続けていました。
もしそんな状況がやってきたら、という対処法。
いっぺん、頭を冷やしましょう♪」
バフォ「ちょっち乱暴な表現じゃが、的確な表現じゃな。
一度、充電期間を置くというのは何よりも良い心の休暇じゃ。
もちろん、その間も作品のことを考え続けて存分に練り続けるのじゃ。」
宗近 「執筆から完全に遠ざかってリフレッシュする選択肢もありますが、
作者がそれを出来なかったので、そうした方が良いとも言えません。
それでも完全休養は悪いことではないので是非推奨します♪
では、次の項目です。」
③アイディアが出ない時は
宗近 「アイディアが出ないのに無理に書くと話にも無理が出てきます。
そんな時は思いっ切り遊びましょう。
遊んだり、お風呂に入ってリラックスしていると案外ポ～ンと
出て来たりするものです。」
バフォ「いえす、まむ！
という訳で、ワシもアイディア出すために
『ファンタジーステラＰ（ポケット）２無限』をやってくるのじゃ。」
宗近 「………イチゴ、あなた締め切りいつかわかっているの？」
バフォ「まむ、明日であります、まむ！」
宗近 「……うちのフンドシソフト新作原画が上がって来ないって
ゲーム開発班が泣いていたわ。
私好みの可愛い子はぐっちょんぐっちょんに慰めてあげたけど、
あなたの原画が上がらないと計画が進まないのですよ。
と、いう訳で没収♪
あなたの代わりに私がやっておいてあげますね♪」
バフォ「や、やめるのじゃ！
ラスボスのアヒャヒャ～ンはワシが倒すのじゃー！
わかったのじゃ。
この収録が終わったら１時間で残り２０キャラ分書いてしまうわい！」
宗近 「そうそう、それで良いのです。
ちなみに前作のネフィーちゃんのラジオでも言ってましたが、
作者の例を挙げますと、
モンハンがやりたい、という欲望を利用して作品を一本書き上げる
なんて荒業もよくやっています。
そしてアイディアが出ない、とお悩みの方。
普段読まないような本を図書館で読んだり、
好きな音楽を聴いたり、
散歩とかでぼんやりと考え事をしたりすると、
案外ネタって転がっているものですよ。」
バフォ「（いかりや長助のマネで）次いってみよー。」
―――――――――――――――――――――――
三時間目
バトルシーンを書こう！
バフォ「宿利作品の醍醐味と言えばバトルシーン！
そんなことねーよってツッコミは聞こえないのじゃ。
だってそう言わないとワシの給料が出ないのじゃからな。」
宗近 「板垣恵介氏の『バキ』シリーズを愛読しているだけあって、
やたら心理描写が多かったり、
主人公が空気みたいに扱われているのが作品としての特徴ですね。」
バフォ「……やっぱり、封印しようって言ったのをまだ怒っているのじゃ。
大首領、バトルシーンってどうやって書くの？」
宗近 「作者は元々古流剣術をかじっているので
日本刀による剣術、無手…、素手技ですね。
流派は言えませんが、
彼の亡くなった師匠にそう言った技を教わっていたので、
バトルシーンは自分の身体を動かして、確認しながら書いているそうです。
ちなみに鎧通しは私がオリジナル、ということになっていますが、
実際にはノーインチパンチと呼ばれる
掌底で打つ寸頸を作者が得意技の一つにしているので、
それがモデルです。」
バフォ「…もしかして、本編中とかでのバトルシーンって実体験？」
宗近 「さすがにそれはありません。
作者も良い歳なので捕まりますからね。
でも、極力リアルなバトルを心掛けてはいるそうです。
剣同士をぶつけない、
何人斬り殺しても切れ味の落ちないというような表現はしない、
疲労とか勢いが落ちた状況を詳しく書く、と言った感じですわね♪」
バフォ「………ここは剣と魔法の世界だというのに泥臭いのぅ。」
宗近 「ですから、一撃で勝負が付いたり、
一瞬の交差、僅かな差が勝敗に結び付くという表現が多いですね。
まぁ、今は本編も戦争の真っ只中なので、そういう表現よりも
もっと快刀乱麻な表現が多くなるとは思いますが、
一騎討ちのシーンは、今まで通りになると思いますね。」
バフォ「ところで、大首領～♪」
宗近 「何ですか、気色の悪い声を出して。」
バフォ「ルオゥム戦役編で人気が上がっているノエル帝って、
この後どんな展開になるのじゃ？」
宗近 「そうですね。
私の千里眼によりますと（ワンワンワンワンワンワンワンワン♪）
になって、た（ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン♪）、
（ワンワンワンワンワンワンワンワンワン♪）という結末です。」
バフォ「お…、おお…！？
こっちの台本にはそんなこと書いておらんかったのじゃ！？」
宗近 「実はルオゥム戦役編は龍雅のために書き下ろされた
追加シナリオなのです。
そういえば、ただでさえゲストが多いから、
本編だけでは収まらないと作者がぼやいていましたね。」
バフォ「そ、それはまさか…！」
宗近 「とあるキャラを主人公に据えて外伝を書く！
と作者は言っていましたよ。
本編があんな調子なのでいつになるかわかりませんけどね♪」
―――――――――――――――――――――――
宗近 「（囁き声で）エンディングのコーナー。
皆様、本日の『セラエノ ラジオ☆ジャック』出張版。
俺とお前の熱血SS講座、如何だったでしょうか？」
バフォ「役に立ったとは思えんが、楽しんでもらえたかのぅ？」
宗近 「ハッキリ言って役立たずなSS講座です。
ネタとして見てもらえた幸いですわ。
後でお詫びを込めて、作者に鎧通しを喰らわせますので
それで皆様、ご容赦くださいませ。」
バフォ「…死なれたらワシらの出番がなくなるから
お手柔らかに頼むのじゃ。」
宗近 「お任せなさい♪
では、短い時間ではありましたが、またお会いしましょう♪
宿利京祐以下、宿利作品登場キャラクター全員。
この度の東日本大震災に被災された皆様の無事を心からお祈りしております。
かつては土地神と呼ばれた私の神通力が皆様の下へと
届きますように…。」
バフォ「うちで義援金の受付はやっておらぬぞ。
やるのじゃったら、最寄の基金機構に走るのじゃ！」
宗近 「それでは皆様、御機嫌よう♪」
バフォ「まったの～♪」
ネフェ「え、次回予告をやるんですか？
私、まだ別のお仕事があるのに…。
ええっと…、
緑色の尻尾にリボンを巻いて、少女は元気に走る。
黄色のパーカーとぴっちりスパッツは正義の印。
いつか追い付きたいあの人の背中を目指して、
彼女の学園生活は今日も幕を開けるのであった。
次回、『風雲！セラエノ学園』第１８話。
『うろこ日和～登校編』
愛、覚えていますか？
あ、OKですか？
良かったぁ～♪
あ、お仕事ですね……、え？
SM放送072局ライブフェスタ！？」
このact EXはSS講座と銘打って開始されますが、
ハッキリ言って
役に立ちません！！
大事なことなのでもう一度言います。
絶対に、役に立ちません！！！
どうしても役に立ちたいSS講座をお探しの方は、
露天飛天蹉天様の
「初心者でも大丈夫！今日から書けるエロ魔物娘小説」、
RotWing様の「ヴァンパイア先生の学べるSS」」、
沈黙の天使様の
「ステラのラジオ キラキラ☆星」内の「ラジオ de SS講座のコーナー」
などの本当に役に立つSSをお読みください。
いやマジで。
そういうことを踏まえて、
作者の脳内を「風雲！セラエノ学園」登場キャラによって晒しまくった
熱血SS講座をお楽しみください。
宗近 「最近、作者が本編に力を入れているせいで出番がありませんでしたが、
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
そして３月１１日、現実世界で起こった地震津波災害の被災地の皆様。
無事に今日という日を迎えていますでしょうか。
皆様の無事を、作者に代わりましてお祈り致します。
では、本日は『風雲！セラエノ学園』番外編にようこそ。
本日の講師を務めさせていただきます稲荷の宗近でございます♪」
バフォ「アシスタントのイチゴ参上！
ねーねー、大首領。
普通、SS講座って作者が出演したり、リャナンシーが教える訳じゃが、
何で作者が出なくて、ワシらがやらなきゃいけないのじゃ？」
宗近 「…………それはね、イチゴ。
作者は花粉症で声が出ないし、
リャナンシーが本編か学園に出たか考えてご覧なさい。」
バフォ「……すまん、ワシが悪かったのじゃ。
このSS講座はワシとアヌビスでやっておる
セラエノ学園ラジオ『セラエノ ラジオ☆ジャック』の
出張版という扱いでもあるのじゃ。
最近、ラジオばっかりやってんじゃねーよと思うリスナーも
生ゴミを見るような生暖かい目でSS講座を見ることを推奨するぞぃ♪」
宗近 「最近、とある感想板で私のことを封印するなんか言うから
花粉症で鼻血が止まらないなんて天罰を受けるのですよ。
確かに沈黙の天使様新作『満月の夜の約束』のヒロイン、
琴葉さんは若くて可愛らしい稲荷ではありますから、
気持ちはわからないでもないですけど…。」
バフォ「確かに若いのう。
大首領は本編や学園じゃ確か８００歳くらいじゃったけど、
読み切りに出た時は１２００歳超えｔ。」
（すぱーん）
バフォ「ぶるぅぅあぁぁ！？」
宗近 「歳の話はしないでくださいな。
……あ、あら、私としたことが…、はしたない。
着物だというのに右ハイキックを打ってしまって、
裾が乱れてしまいましたわ♪
では、役に立つかわからないSS講座。
はじまりはじまり～♪」
―――――――――――――――――――――――
一時間目
キャラクターを作ろう！
バフォ「………え、いきなり！？
普通、ここは書く前の準備とか、
企画段階のテクニックとか紹介するのが常じゃろう！？」
宗近 「そんなもの、うちにはないよ？」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
宗近 「実はそうなのです。
このSS講座が役に立たないというのを強調しているのは、
うちの原作者がメモも何も取らないからなのですよ。」
バフォ「あの男、本編を平均５０００字で仕上げておるのに
メモも取らないじゃと！？」
宗近 「ええ、キャラクターが勝手に動くまで待って、
ぶっつけ本番で書いている、というデータをいただきましたわ。」
バフォ「ぶっつけ、じゃなくて『ぶっかけ』本番じゃったら
素敵じゃな、って思っちゃった、ワシ♪」
宗近 「……後で、変化の術使ってふたなりになりましょうか？
ぶっちゃけて言えば、
作者が作品を書く時に使うのは、
過去に投稿した話と設定集、そして資料本ですね。
特にLost in BLUEを執筆する時に、絶対に資料本は必要です。
武器辞典に、軍略の参考に『三国志正史』や『孫子の兵法』を
いつもパソコンの横に積み上げて書いたりしていますね♪」
バフォ「そういえば一度聞いておきたかったのじゃが、
作者ってどうしてSS書き始めたのじゃ？」
宗近 「プロフィールによれば
大学生の頃に小説を書くサークルに在籍していたことが関係していますね。
基本的な作品傾向は今とあまり変わってはいませんでしたが、
当時から魔物娘、という呼び名は知らなかったものの、
雪女などの妖怪物ばかり書いていたのは確かです。
卒業後も作品発表の機会を探していた時に、
健康クロス様のイラストを画像掲示板で見付け、
惚れ込んでホームページを探し出して、
クロビネガでSSを読んでいるうちに書きたくなった…。
まぁ、よくある話ですね。」
バフォ「具体的にはどんな作品読んでおったのじゃ？」
宗近 「リアル世界では京極夏彦の文庫本とか
柴田亜美の『どきばく』を愛読していましたね。
被害報告書、で言えば
露天飛天蹉天様の『タイラント』、
かめやん様の『ストーカー被害３９日目？』、
Vutur(フューター)様の『その手に告げる事無かれ』に
強く影響を受けたと、
さっき花粉症で気管をやられているのに無理矢理喋らせました♪」
バフォ「それでさっきからゲホゲホと死にそうな声を出しておったのか。
さすが、大首領。
鬼の所業じゃな♪
つーか、その作品って全部リザードマン作品！
結局、何か！？
あの男はただのリザ子萌え族か！」
宗近 「そういうことですね。
他にも腐乱死巣様の作品やくびなし様のバフォメット作品にも
強く影響を受けたとも言っていましたね。
ではオチも付きましたし、キャラクターの作り方にいきましょう♪」
骨格を作ろう
宗近 「キャラクターを作るコツは、何を差し置いても骨格です。
別に骨が好きって訳じゃないのですよ？
基本骨格の弱いキャラクターだと、
物語そのものが不安定な話になる、なんてこともよくありますからね。」
バフォ「大首領、何か具体的な例を出してほしいのぅ。
いまいちわかり辛いのじゃ。」
宗近 「それでは最近、本編で出番がない上総乃丞でも出しましょうか♪」
名前：ロウガ
国籍：日本（室町時代後期）
身長：１６８ｃｍ
体重：６９ｋｇ
性格：基本的に熱血漢、だけど過去に色々あって冷めたところもあり
設定：平行世界から来たことに気が付いていない日本の旅人。
幼いリザードマン（アスティア）が拷問に遭っていたところを放っておけず
つい、反魔物派の兵士たちを斬り殺したことで物語が始まる。
ヒロインはロウガの背中を追い、復讐に身を窶し、彼に殺されることを願って
狂気染みた大剣を振るって、１０年の時を経て再び彼の前に立つ。
宗近 「これがあの子の基本データですね。」
バフォ「…むしろ本編じゃなくて前作の設定じゃな、これ。」
宗近 「それは言わないお約束ですよ。
物語は主人公の基本設定を軸に進めていくのが
作者、宿利京祐の執筆方法ですね。」
バフォ「ほうほう、それでキャラが勝手に動くまで待つという訳じゃな。
主人公が書き手の頭の中で動き出して、
それをただ記録していく作業が、あやつの執筆方法か。」
宗近 「そうなのです。
ですから、よく本編の感想板に作り込まれた世界観という風に言われていますが、
作り込まれたというよりも、
私たちが作者の思惑を通り越して、勝手に動き回っているというのが
正しい表現だったりしますね。」
バフォ「ワシらは一応、最終話までの台本を貰っておるから良いが、
あの男、第一話執筆時点で最終話までの道程を考えておるから恐ろしい。
本編第一話はBad Communicationの最終話と同時に考えておったらしいから
あやつの頭の中って、どれだけ妄想が激しいのじゃ！」
宗近 「そんなことだからリアルな友達に変質者扱いされるんですけどね。
では次はお話作りの講義にいきますよ♪」
―――――――――――――――――――――――
二時間目
物語を書こう！
宗近 「書きたい物語を書きなさい。
以上ですよ♪」
バフォ「大首領、それ手抜きすぎ！」
宗近 「だって、それ以上に言えることがないのですよ。
作者だって、銀河英雄伝説や三国志みたいな歴史物を書きたい
というコンセプトに基いていますから、
書きたいという情熱は人それぞれですし、そう言う以外に言い方がないんです。
……とは言っても、さすがに手抜きすぎですよね。
では、講義に移りましょうか。」
①打ち合わせをしよう
バフォ「いきなり難問じゃな。」
宗近 「実際一人では限界が来ます。
それは作者、宿利京祐もそうです。
ですから、彼も本編と学園に関する打ち合わせを
リアルの友人としていますよ。
誤字脱字と文法間違いをメッセを開いたら指摘してくれるので
ありがたい存在だと、彼も言っていましたね。」
バフォ「……ワシはいつつまらんという言葉が来るか戦々恐々としている
という話を聞いたことがあるぞ？」
宗近 「それはオフレコですよ。
同じ趣味の友達がいるのでしたら、
一緒にどんな作品にしたら面白いかを話し合ってみる、というのは
私としてもお奨めですね。」
バフォ「しかし、打ち合わせに屈してはいかんぞ！
面白いネタが出てくるかもしれぬが、
そこは自分の作品ということも忘れてはならん。
打ち合わせとの妥協、ではなく
打ち合わせで出たネタよりさらに面白いものを書いてやるという
気概を忘れては、面白い作品は完成せんぞ。」
宗近 「…うちの作品が面白いか、は置いといてくださいね。」
②熱血成分の微調整
バフォ「これって…、熱血系の作品を書かない限り必要がないような…。」
宗近 「そうなんですけど、宿利作品の傾向として考えると
熱血成分の話は避けては通れない項目なのですよ。
おほん。
では熱血系の展開を連載で書き続けていると
必ず起こる現象なのですが、熱血展開ばかり書いていると
何が熱血なのかがわからなくなります。
作者も愛読書の島本和彦氏の『吼えよペン』を読んでいなければ
対処法がわからなかったと語っていましたが、
まさにそんな状態に陥ったのが、本編５５話くらいの時期です。」
バフォ「確かにその頃から『風雲！セラエノ学園』の執筆を活性化させたのう。
作品の長期化、リアルでの作者自身に起こっていた精神的不安定、
色んな要素が多すぎて、無理に熱血成分出そうとして
作品そのもののノリが悪くなった時期じゃな。」
宗近 「読者様にはどうだったか。
今となっては定かではありませんが、
作者はバランスが悪い、
話に無理が出てきたような気がする、
書きたい話が多すぎるのに書けないジレンマに悩み続けていました。
もしそんな状況がやってきたら、という対処法。
いっぺん、頭を冷やしましょう♪」
バフォ「ちょっち乱暴な表現じゃが、的確な表現じゃな。
一度、充電期間を置くというのは何よりも良い心の休暇じゃ。
もちろん、その間も作品のことを考え続けて存分に練り続けるのじゃ。」
宗近 「執筆から完全に遠ざかってリフレッシュする選択肢もありますが、
作者がそれを出来なかったので、そうした方が良いとも言えません。
それでも完全休養は悪いことではないので是非推奨します♪
では、次の項目です。」
③アイディアが出ない時は
宗近 「アイディアが出ないのに無理に書くと話にも無理が出てきます。
そんな時は思いっ切り遊びましょう。
遊んだり、お風呂に入ってリラックスしていると案外ポ～ンと
出て来たりするものです。」
バフォ「いえす、まむ！
という訳で、ワシもアイディア出すために
『ファンタジーステラＰ（ポケット）２無限』をやってくるのじゃ。」
宗近 「………イチゴ、あなた締め切りいつかわかっているの？」
バフォ「まむ、明日であります、まむ！」
宗近 「……うちのフンドシソフト新作原画が上がって来ないって
ゲーム開発班が泣いていたわ。
私好みの可愛い子はぐっちょんぐっちょんに慰めてあげたけど、
あなたの原画が上がらないと計画が進まないのですよ。
と、いう訳で没収♪
あなたの代わりに私がやっておいてあげますね♪」
バフォ「や、やめるのじゃ！
ラスボスのアヒャヒャ～ンはワシが倒すのじゃー！
わかったのじゃ。
この収録が終わったら１時間で残り２０キャラ分書いてしまうわい！」
宗近 「そうそう、それで良いのです。
ちなみに前作のネフィーちゃんのラジオでも言ってましたが、
作者の例を挙げますと、
モンハンがやりたい、という欲望を利用して作品を一本書き上げる
なんて荒業もよくやっています。
そしてアイディアが出ない、とお悩みの方。
普段読まないような本を図書館で読んだり、
好きな音楽を聴いたり、
散歩とかでぼんやりと考え事をしたりすると、
案外ネタって転がっているものですよ。」
バフォ「（いかりや長助のマネで）次いってみよー。」
―――――――――――――――――――――――
三時間目
バトルシーンを書こう！
バフォ「宿利作品の醍醐味と言えばバトルシーン！
そんなことねーよってツッコミは聞こえないのじゃ。
だってそう言わないとワシの給料が出ないのじゃからな。」
宗近 「板垣恵介氏の『バキ』シリーズを愛読しているだけあって、
やたら心理描写が多かったり、
主人公が空気みたいに扱われているのが作品としての特徴ですね。」
バフォ「……やっぱり、封印しようって言ったのをまだ怒っているのじゃ。
大首領、バトルシーンってどうやって書くの？」
宗近 「作者は元々古流剣術をかじっているので
日本刀による剣術、無手…、素手技ですね。
流派は言えませんが、
彼の亡くなった師匠にそう言った技を教わっていたので、
バトルシーンは自分の身体を動かして、確認しながら書いているそうです。
ちなみに鎧通しは私がオリジナル、ということになっていますが、
実際にはノーインチパンチと呼ばれる
掌底で打つ寸頸を作者が得意技の一つにしているので、
それがモデルです。」
バフォ「…もしかして、本編中とかでのバトルシーンって実体験？」
宗近 「さすがにそれはありません。
作者も良い歳なので捕まりますからね。
でも、極力リアルなバトルを心掛けてはいるそうです。
剣同士をぶつけない、
何人斬り殺しても切れ味の落ちないというような表現はしない、
疲労とか勢いが落ちた状況を詳しく書く、と言った感じですわね♪」
バフォ「………ここは剣と魔法の世界だというのに泥臭いのぅ。」
宗近 「ですから、一撃で勝負が付いたり、
一瞬の交差、僅かな差が勝敗に結び付くという表現が多いですね。
まぁ、今は本編も戦争の真っ只中なので、そういう表現よりも
もっと快刀乱麻な表現が多くなるとは思いますが、
一騎討ちのシーンは、今まで通りになると思いますね。」
バフォ「ところで、大首領～♪」
宗近 「何ですか、気色の悪い声を出して。」
バフォ「ルオゥム戦役編で人気が上がっているノエル帝って、
この後どんな展開になるのじゃ？」
宗近 「そうですね。
私の千里眼によりますと（ワンワンワンワンワンワンワンワン♪）
になって、た（ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン♪）、
（ワンワンワンワンワンワンワンワンワン♪）という結末です。」
バフォ「お…、おお…！？
こっちの台本にはそんなこと書いておらんかったのじゃ！？」
宗近 「実はルオゥム戦役編は龍雅のために書き下ろされた
追加シナリオなのです。
そういえば、ただでさえゲストが多いから、
本編だけでは収まらないと作者がぼやいていましたね。」
バフォ「そ、それはまさか…！」
宗近 「とあるキャラを主人公に据えて外伝を書く！
と作者は言っていましたよ。
本編があんな調子なのでいつになるかわかりませんけどね♪」
―――――――――――――――――――――――
宗近 「（囁き声で）エンディングのコーナー。
皆様、本日の『セラエノ ラジオ☆ジャック』出張版。
俺とお前の熱血SS講座、如何だったでしょうか？」
バフォ「役に立ったとは思えんが、楽しんでもらえたかのぅ？」
宗近 「ハッキリ言って役立たずなSS講座です。
ネタとして見てもらえた幸いですわ。
後でお詫びを込めて、作者に鎧通しを喰らわせますので
それで皆様、ご容赦くださいませ。」
バフォ「…死なれたらワシらの出番がなくなるから
お手柔らかに頼むのじゃ。」
宗近 「お任せなさい♪
では、短い時間ではありましたが、またお会いしましょう♪
宿利京祐以下、宿利作品登場キャラクター全員。
この度の東日本大震災に被災された皆様の無事を心からお祈りしております。
かつては土地神と呼ばれた私の神通力が皆様の下へと
届きますように…。」
バフォ「うちで義援金の受付はやっておらぬぞ。
やるのじゃったら、最寄の基金機構に走るのじゃ！」
宗近 「それでは皆様、御機嫌よう♪」
バフォ「まったの～♪」
ネフェ「え、次回予告をやるんですか？
私、まだ別のお仕事があるのに…。
ええっと…、
緑色の尻尾にリボンを巻いて、少女は元気に走る。
黄色のパーカーとぴっちりスパッツは正義の印。
いつか追い付きたいあの人の背中を目指して、
彼女の学園生活は今日も幕を開けるのであった。
次回、『風雲！セラエノ学園』第１８話。
『うろこ日和～登校編』
愛、覚えていますか？
あ、OKですか？
良かったぁ～♪
あ、お仕事ですね……、え？
SM放送072局ライブフェスタ！？」
11/03/14 22:02更新 / 宿利京祐
戻る
次へ