第四十三記 -クノイチ-
「…その御方は、このチューゼンジ湖の底で眠っているのです」
白蛇…ハクさんが手で示す先には……紅葉した山々を逆さまに映した、広大な湖。
…この湖の底に、リムさんの身体を治す方法を知っているかもしれない魔物がいる…。
クノさんとハクさんの話では、その魔物はジパングでも1,2番目に偉い魔物。
普通、個人の願いを聞くために、姿を見せることなんて無い…って言ってた。
幸いなことに、今回だけは、あることを条件に会わせてもらえることになったのだ。
というわけで、私とクノさん、ハクさん以外は、お屋敷のお茶の間でお留守番。
「ソラ」
傍らに立ち、私を呼ぶクノさん。
「ありのままで良い。…臆するな」
…クノさん、いつも通り…威風堂々としている。
第一印象こそ、すごく恐かったけれど…そんなの、今はどこ吹く風。
…私の身体について、魔界まで情報を探しに出てくれたこと…。
ハクさんからそれを聞いた時……嬉しい、って気持ちが溢れた。
だって、たった一度しか会っていない私を、そこまで気にしてくれて…。
その一度っていうのも、クノさんが私を助けてくれた…っていうお話なのに…。
その優しさ……心の強さが、こんなに人を強く見せるのかな…。
「…では…」
呟き……ぼぅ、と…ハクさんの指先に灯る…青い炎。
あの日見たものと同じ…、水の中で燃えているような炎…。
ゆらゆらと揺れるそれは…ハクさんが放るように手を振ると、
指から離れ………湖の中へ、とぷん…と落ち……沈んでいった…。
……………。
「………」
「………」
…………あっ。
「…御目覚めになった様です」
炎が沈んでいった場所に、何か…動く影が見える。
大きい。魚や動物じゃない。あれが…さっき話していた、魔物。
龍。
「なんぞ…妾に何か用かえ、ハク」
ざぶんっ…と音を立て、宙に浮かび現れる…大きな大きな姿。
上半身…人間の姿に当たる部分は、背の高い大人くらいのものだけれど、
大きいのは、ハクさんやメディちゃんと同じような…長く伸びた下半身。
そこには、ラミア種には無い、たてがみのような毛が先端まで生えている。
人間の姿の部分も、かなり特徴的。
鹿の様な角。大きな胸の元に埋め込まれた、変わった形の宝玉。
手は、服の隙間から見える…肩までは人間のそれと変わらないけれど、
袖を抜けた先は、どんな強固な鎧でも引き裂いてしまいそうな、獣の爪を持つ腕に。
その両の手が大事そうに抱えている…金色の球体。これも、ふわふわと浮いている。
…見た目からして、他の魔物とは一線を画す…何かを感じる。
「御気分は如何ですか?」
「さあてのう…。寝起きで頭が働かんかいに」
……訛り…なのかな?
「して、わざわざ妾を呼ぶとは、良い男でも連れてきてくれたのかえ?」
「いいえ。龍様の御力をお借りしたく、御目覚めになって頂きました」
ロン様。ちょっと男の子っぽい名前。
「力添えと言わばんば、ハク、妾の全て、ぬしに託したであろう」
「『水神』としての役目も、子を持たずして衰えた妾の後を継ぎ…」
「ぬしは、妾を安心して眠りにつける様にしてくれた。其れは間違いか?」
「いいえ。お借りしたいのは、知恵の御力です」
「知恵…とな?」
「はい。その齢二千となる御身に刻まれた知恵、御拝借ください」
私が話すと舌を噛みそうな言葉を、淡々と交わすハクさん。
それにしても、齢二千…って、つまり……2000歳、ってことだよね?
魔物娘の中には、とても長生きな種もいるって図鑑には載っていたけれど、
私が80歳まで生きられたとしても…25回分の人生。圧倒的。
「その知恵とは?」
「我々の仲間に、魔物の身でありながら男性器を宿した者が居ます」
「ほう…」
少し身を乗り出し…興味深げに、私を見るロン様。
「その者かえ?」
「いいえ。西洋の魔物…リリムです」
「王の娘か。それは滑稽な」
宙を泳ぎながら…地を這う蛇のように……龍が私の目の前へ近付いてくる。
「ならば、此の者は妾の使いを望む、新たな蛇となる者か」
「いいえ」
ハクさんの答えに、表情を変え…振り向く。
「…贄か?」
「はい。男の贄です」
「男とな!?」
また、表情が一転。先程から眉一つ動かさないクノさんと、とても対照的。
「…ぬし、歳は幾つか?」
問われ……素直に、答える。
「………ハク」
「はい」
「此の者は、人間なのだな?」
「はい」
「男なのだな?」
「はい。ですが、女でもあります」
「成年ではないのだな?」
「はい」
「………」
……私の方へ向き直り……複雑な表情を浮かべるロン様。
「…一先ず、続きを申せ」
「はい。その者の男性器を失くすことは出来るのでしょうか?」
「出来るぞえ。しかし、無理であろうて」
…? 出来るのに、無理…?
「無理、と言いますのは?」
「其れが出来るのは、浄化の技を持つ、天上に住む者共のみ…」
「魔物の身では、其れを受ける事は叶わぬ」
…つまり、リムさんの身体を治すことは出来る。
出来るけれど…それが出来るのは、いわゆる神様や天使様だけ。
神様や天使様は、魔物と対立しているから、結果として無理…ってことかな…?
……なら……。
「そうなのですか…」
「無念ではありらんば、諦めるがよい。ぬし達が支えて…」
…ううん。
「ぬ?」
探そう。
天使様を探して、頼んでみよう。
リムちゃんの身体を治してください、って。
「…いや、ぬしよ。天使は魔物を拒んでいるかいに…」
違う。
それは、今は拒んでいるだけで…。
人間同士が喧嘩してしまった時のような…そんな感じなだけ。
それなら、仲直りできないはずがない。
天使と魔物が、仲良くなれないワケじゃない。
天使と魔物が、仲良くなっちゃいけないワケじゃない。
仲良くなれるはずなんだ。
だって…人間と魔物だって、仲良くなれたんだから。
前魔王時代では、お互いを憎み合っていた人間と魔物が、今ではそうじゃない。
おしゃべりしたり、手を繋いだり、どきどきしたり、愛し合ったり…。
一生のパートナーとなる形だってある。
仲良くなってほしい。みんな、みんな…。
「………」
―教えてくれて、ありがとうございますっ。
「…ふふっ。はははっ。いや、愉快な童子だ。面白い。ぬし、名は何だ?」
―ソラ。ソラです。
「ソラ、か。ソラ。空。そのままだ、まるで空の様に青い」
「好い…好い青さだ。妾にはもう無いものだ」
微笑み…どこか懐かししそうな、愛おしいものを見る様な瞳のロン様。
「ハク」
「はい」
「先程の問いの答え…、ソラも同じ悩みを持つ身かえ?」
「はい。しかし、ソラは悩んではおりません」
「しからば命ずる。ハクよ、ぬしが贄を喰え」
「…私が、ですか?」
…贄、って…私のことだよね?
食べるっていうのは…事前にハクさんから説明があった、アレをすることだよね?
……え? ハクさんと、するの…?
「ぬしには似合いぞ。光源氏も悪くはなかろうて」
「ですが…」
「よい。ぬしが此の者を妾の前に出したのは…」
「妾に見合う、好ましい者と考えたが故であろう?」
「はい」
「気持ちは有難いが、やはり妾は成熟した男しか好めぬ」
「老い先も短い。此の者が若くして一人身を残すのは、余りにも不憫ぞ」
「…今の水神は、ぬしだ、ハク。贄はぬしが喰え」
「…龍様…」
「………御好意の程、感謝致します」
「よい、よい」
「ですが、ならば私も水神として、命じたく思います」
「ぬ?」
…くるりと、クノさんの方へ向き直るハクさん。
「九乃。貴女が贄を喰らいなさい」
「………」
…え? え?
今度はハクさんとじゃなくて、クノさんとなの?
え? 私、押し付けられあってる?
「…命令ならば、従う」
「はい、これは水神としての、私に仕える貴女への命令です」
仕える…って、ハクさんとクノさん、友達同士じゃなかったの?
あれ? どういうこと? ハクさん、クノさんに命令するような人じゃないのに…。
…どうしよう。分からないことだらけになってきた…。
「…成程、其の様なからくりか」
「ハク。ぬし、妾がこうするであろう事を読みおうたな?」
「はい」
「はっは。参った、参った。よもや、当て馬にされらすわんとは」
「光源氏を抱くは、其のクノイチであったか。はっはっは」
……あの、誰か説明を……。
「ハク。ぬしが幼い頃、友が出来たと、喜んで私に伝えていた覚えがある」
「九乃…といったか。其のクノイチがそうかえ?」
「はい」
「しからば、九乃よ」
「はっ」
「これは水神としての命ではない。ハクを愛す者としての願いだ」
「友として、今のぬしの気持ちを、ハクに伝えてほしい」
「…はっ」
「九乃よ、今の妾らは対等だ」
「…承知した。龍の願い、叶えよう」
「うむ。感謝する」
……………。
「…ハク」
「はい、九乃」
「………有難う」
「…九乃」
「一夜の…過ちでしたか?」
「…ふっ」
「正夢であった」
「富士よりも美しく、鷹よりも雄々しく、茄子よりも美味な夢だ」
「まあ」
「…ハク。龍」
「はい」
「うむ」
「私の、この子に対する伽技…」
「ごらんあそばせ」
…不意に。
「蚊帳篭り」
蒸し暑い夜が、訪れた。
「………」
…網の囲いの中に、私と、クノさんと、お布団。
暗く、静まった空間に響くのは、鈴虫や蛙達の歌声。
薄い障子戸を透して差し込む、淡く幻想的な月の光。
手元にある枕の傍には、ぶたさんの形をした…わずかな煙を出す、何か。
どう見ても、さっきまで私が居た場所とは違う…。
「…ソラ」
クノさんを見やると……三つ指を付き、頭を垂れている姿。
「宜しくお願い致します…」
…ぼんやりと、それを眺め………ハッとして、慌てて止める。
もう色々と、頭が追いつけない。パンクしおう。
「…この地方の作法だ。気に掛けず、いつも通りで良い」
そんなこと言われても…土下座されて、いつも通りでなんていられないよ…。
「ソラ」
立ち上がり、私をまっすぐ見つめる…クノさんの黒い瞳。
「私の伽は、ソラには少々荒っぽい。…受け入れてくれるか?」
………頷く。
「…有難う…」
そう言って……私の前で………マスクを外す、クノさん……。
「これで私も…抜け忍だ」
……きれい……。
ううん、クノさんが綺麗なのは、マスクがあっても分かることだけれど。
そうじゃなくて…そうじゃなくてっ。なんて言えばいいのかな。
きれいなの。どうしようもないくらい…例えられないくらい、きれいなのっ。
勝手に言葉に出ちゃうくらい、きれいなの…。
「…ふふ♥」
マフラー、髪留め、鎧、服…。
全てを脱いで…クノさんの身体が、白と黒のコントラストになる。
…当然、見惚れる私…。
「…いきなりだが……強めの技を、ゆくぞ?♥」
……技?
「釣瓶上げ」
―きゃっ!?
突然、足が宙に……違う、身体が宙に浮く。
その一瞬の後に感じる、身体中の僅かな痛み。
パニックになって、必死で自分の身体を見回す。
「…痛いか?」
…身体中が……縄で絡められて……吊るされている…。
それに、いつの間にかはだかんぼになってる。
縛り方は、なんかエッチで…恥ずかしい部分は、ちゃんと見える様な縛り方…。
隠れているのは、女の子の部分とお尻くらいで、ご丁寧に…オチンチンまで縛られてる…。
縛られた恰好も、すごく恥ずかしい恰好だし、身体が横のまま、自由が利かない…。
両手は後ろに、腰の部分で。足は折り畳まれてて、出来るのは開くのと閉じるのくらい。
「…大丈夫そうだな」
私の様子を見終え…傍らに下がる縄を指に一巻きする、クノさん。
……あれって、まさか…。
「…♥」
くい、とその指が下がり……同時に、私の身体に食い込む…細い縄。
鈍い痛み…我慢は出来るけれど、痛いと認識できる感覚が走り…。
並走する……熱さ。摩擦と、痛みによる刺激の熱。
全身が…かぁっ……と、燃え上がる…。
『ほう、良い趣味だ。縄か』
『九乃の得意な技の一つです』
どこかから、小さく響く…誰かの声。
…痛い…。痛いのは…間違いない。
けれど……。
「ふふ…♥」
くいっ。
―あうっ…!♥
…オチンチンが……すごく、勃起しちゃってる…。
大きくなればなるほど、ぎりぎりと縄が食い込むのに…。
まるで、もっと喰い込んでほしいって言わんばかりに…おっきくなっていく…。
おつゆも垂らして…。まるで……まるで………。
きもちいい、って……身体が感じているみたいで…。
「良い眺めだ…♥ 両の性から、汁が滴り落ちて…♥」
縄が締まるに連れて…海老反りになっていく身体…。
そのせいで、まるであそこをクノさんに突き付ける様な形になって…。
見てください、って言っているような……恥ずかしい恰好…。
………でも……恥ずかしさと一緒に………込み上がる、あるキモチ……。
「…ソラ♥」
クノさん…。
「勃起…しているな♥」
……………。
「…恥ずかしいか?♥」
……頷く…。
「ふふ…♥」
…ゆっくりと……クノさんは、私のふとももに内側から手を添え、
その幸せそうな顔を……恥ずかしい部分に……近付けた…。
「…ソラの男根は…」
「長さは…約二寸半。太さは…約七分。皮は肌色。…亀頭は、桃色」
「味は……んっ…ちゅ……♥」
―やぅぅっ♥♥♥
「…少し甘い。乳菓子に似た味だ」
「感度は敏感…。臭いは……濃く、雌を惑わすもの…♥」
裏筋を、つつーっ…と這う、悪戯な指先。
それに素直に反応する…私の、オチンチン…。
「…出したいか?♥」
……頷く。
「…♥ んっ…♥ …んぐっ………ぢゅるっ…♥」
―ひゃっ!?♥♥♥
「蟲毒の壺」
なにっ? なに、これ…っ?
クノさんにぱっくり咥えられたオチンチンが……何か、変っ…。
ぴりっ…て……静電気みたいのが…色んなところから…ぴりぴりって…っ。
だめっ…これっ………へんっ………きもちいいっ……。
「ぢゅるるっ…♥ …ふふっ…♥ …ちゅぅぅ……っ♥」
―やぁっ♥ だめっ♥ でるっ♥ でちゃ………っっっ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥
「…んっ…♥」
―………ぁ…?♥ ぇ……?♥
………でな、い……。
「…今宵は、目一杯耐えてもらうぞ…♥」
…縄。縄が…精液の通り道を、ふさいじゃってる…。
オチンチンは、あんなに…びくん、びくんってしてるのに……飛び出してこない…。
……きもちよさと……物足りなさだけが、積もって……。
「釣瓶落とし」
と…急に世界が暗転し……気付けば、身体が布団の上。
「さて…♥」
…縛られているのは、そのままに。
私のおへそ辺りから伸びた紐を掴み…私に寄るクノさん。
…不安も……恐さもなく………あるのは……期待……。
「…ソラ。先に言っておく」
覆い被さり……私のお尻を抱え、少しだけ持ち上げる。
「綺麗にしてある…。心配召されるな」
……………あっ。
「んんっ…♥♥♥」
ぬるんっ…と……ナカに滑り込む。
…クノさんの…おしり……。
クノさんのおしりのナカに…オチンチンが、入っちゃってる…。
「…ふふ…♥」
くいっ。
―きゃううぅぅっ♥♥♥♥♥
ぎゅううっ……と…全身に喰い込む縄…。
余りの喰い込みに…胸は膨れ上がり……背中は辛いほどに曲がり……
快感は耐えられないほどに流れ込んで………ぼんっ、と爆発した…。
―ひぅぅっ♥♥♥ ひぅっ…♥♥♥ ひゃぁぁ…っ♥♥♥
『…堕ちたな♥』
『…ソラ…♥』
「っ…♥ …分かるか? ソラ…♥ 絶え間なく達しているのが…♥」
―クノさっ…♥♥♥ クノさぁんっ♥♥♥ ださせてっ♥♥♥ ださせてぇっ♥♥♥
「…愛い…♥」
…達している身体に……新たな、刺激…。
―っっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥
「ソラにも…この心地良さを…♥」
―はきゅうぅっ…♥♥♥ おしりっ…♥♥♥ やっ…♥♥♥ やぁぁっ…♥♥♥
「…動かすぞ、ソラ♥ どちらも…♥」
―ひっ…!?♥♥♥♥♥ だめっ♥♥♥♥♥ だめえええぇぇぇぇっっ♥♥♥♥♥
「はっ…♥♥♥ んっ…♥♥♥ …これはっ…♥♥♥」
―っっ♥♥♥♥♥ っっ♥♥♥♥♥ っっっ♥♥♥♥♥♥♥
「私もっ…♥♥♥ すぐにっ…♥♥♥ 果ててっ…♥♥♥」
ぢゅぷんっ!
―にゃあああぁぁぁぁぁんっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
「………ふふっ…♥♥♥」
………いちばん深いところで……動きを止める、クノさん……。
…やだ……。やめないで……クノさんっ…。
「…ソラ♥」
迫る……クノさんの、顔…。
「…今、口付けをすれば……縄は解ける…♥」
えっ…?
「だが…そうすれば、この夢は覚める…♥」
……………。
「…どうする…?♥」
……………。
………そんなの…。
そんなの、決まってる。
「……ぁ…♥」
また……次の夢を見ればいいんだ。
「ん…っ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」
どぷんっ。
「んんんん〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥♥♥」
どくっ。どぷっ。どぷっ。どぷんっ。どくっ。どくっ。どくっ。どくっ。
「ふはっ…♥♥♥ だ、だめだ…っ♥♥♥ 腹に収まりきらぬっ…♥♥♥」
びゅーっ。びゅっ。びゅるるっ。びゅっ。びゅっ。びゅるっ。びゅっ。
「ま…まだ出るのかっ…?♥♥♥ くぅぅっ…♥♥♥」
とぷっ。とくんっ。とぷっ。とぷっ。とぷん…。とぷっ…。とぷ…。
「っ…く……くるし…っ♥♥♥ 身体が…出すのを……拒んでっ…♥♥♥」
………ぴゅっ…。……とくん………。…………とろ…っ……。
「はーっ…♥♥♥ はーっ…♥♥♥ はーっ…♥♥♥」
……………。
「………とまっ……た…か……♥」
……………。
「……んっ………くぅぅ……っ♥」
「はっ…♥ はーっ…♥ はぁ…っ……♥」
……………。
「…♥」
「………提案が、ある…♥」
「…二度寝……しないか…?♥」
「…♥」
「……ソラ……♥」
……クノさん……♥
……………
………
…
「ふぅ…。中々に良いものを見た」
「良かったですね、九乃…」
「うむ。愛とは真に素晴らしきもの」
「はい。愛とは真に素晴らしいもの」
「天晴れ、天晴れ」
「めでたし、めでたし」
……………
………
…
白蛇…ハクさんが手で示す先には……紅葉した山々を逆さまに映した、広大な湖。
…この湖の底に、リムさんの身体を治す方法を知っているかもしれない魔物がいる…。
クノさんとハクさんの話では、その魔物はジパングでも1,2番目に偉い魔物。
普通、個人の願いを聞くために、姿を見せることなんて無い…って言ってた。
幸いなことに、今回だけは、あることを条件に会わせてもらえることになったのだ。
というわけで、私とクノさん、ハクさん以外は、お屋敷のお茶の間でお留守番。
「ソラ」
傍らに立ち、私を呼ぶクノさん。
「ありのままで良い。…臆するな」
…クノさん、いつも通り…威風堂々としている。
第一印象こそ、すごく恐かったけれど…そんなの、今はどこ吹く風。
…私の身体について、魔界まで情報を探しに出てくれたこと…。
ハクさんからそれを聞いた時……嬉しい、って気持ちが溢れた。
だって、たった一度しか会っていない私を、そこまで気にしてくれて…。
その一度っていうのも、クノさんが私を助けてくれた…っていうお話なのに…。
その優しさ……心の強さが、こんなに人を強く見せるのかな…。
「…では…」
呟き……ぼぅ、と…ハクさんの指先に灯る…青い炎。
あの日見たものと同じ…、水の中で燃えているような炎…。
ゆらゆらと揺れるそれは…ハクさんが放るように手を振ると、
指から離れ………湖の中へ、とぷん…と落ち……沈んでいった…。
……………。
「………」
「………」
…………あっ。
「…御目覚めになった様です」
炎が沈んでいった場所に、何か…動く影が見える。
大きい。魚や動物じゃない。あれが…さっき話していた、魔物。
龍。
「なんぞ…妾に何か用かえ、ハク」
ざぶんっ…と音を立て、宙に浮かび現れる…大きな大きな姿。
上半身…人間の姿に当たる部分は、背の高い大人くらいのものだけれど、
大きいのは、ハクさんやメディちゃんと同じような…長く伸びた下半身。
そこには、ラミア種には無い、たてがみのような毛が先端まで生えている。
人間の姿の部分も、かなり特徴的。
鹿の様な角。大きな胸の元に埋め込まれた、変わった形の宝玉。
手は、服の隙間から見える…肩までは人間のそれと変わらないけれど、
袖を抜けた先は、どんな強固な鎧でも引き裂いてしまいそうな、獣の爪を持つ腕に。
その両の手が大事そうに抱えている…金色の球体。これも、ふわふわと浮いている。
…見た目からして、他の魔物とは一線を画す…何かを感じる。
「御気分は如何ですか?」
「さあてのう…。寝起きで頭が働かんかいに」
……訛り…なのかな?
「して、わざわざ妾を呼ぶとは、良い男でも連れてきてくれたのかえ?」
「いいえ。龍様の御力をお借りしたく、御目覚めになって頂きました」
ロン様。ちょっと男の子っぽい名前。
「力添えと言わばんば、ハク、妾の全て、ぬしに託したであろう」
「『水神』としての役目も、子を持たずして衰えた妾の後を継ぎ…」
「ぬしは、妾を安心して眠りにつける様にしてくれた。其れは間違いか?」
「いいえ。お借りしたいのは、知恵の御力です」
「知恵…とな?」
「はい。その齢二千となる御身に刻まれた知恵、御拝借ください」
私が話すと舌を噛みそうな言葉を、淡々と交わすハクさん。
それにしても、齢二千…って、つまり……2000歳、ってことだよね?
魔物娘の中には、とても長生きな種もいるって図鑑には載っていたけれど、
私が80歳まで生きられたとしても…25回分の人生。圧倒的。
「その知恵とは?」
「我々の仲間に、魔物の身でありながら男性器を宿した者が居ます」
「ほう…」
少し身を乗り出し…興味深げに、私を見るロン様。
「その者かえ?」
「いいえ。西洋の魔物…リリムです」
「王の娘か。それは滑稽な」
宙を泳ぎながら…地を這う蛇のように……龍が私の目の前へ近付いてくる。
「ならば、此の者は妾の使いを望む、新たな蛇となる者か」
「いいえ」
ハクさんの答えに、表情を変え…振り向く。
「…贄か?」
「はい。男の贄です」
「男とな!?」
また、表情が一転。先程から眉一つ動かさないクノさんと、とても対照的。
「…ぬし、歳は幾つか?」
問われ……素直に、答える。
「………ハク」
「はい」
「此の者は、人間なのだな?」
「はい」
「男なのだな?」
「はい。ですが、女でもあります」
「成年ではないのだな?」
「はい」
「………」
……私の方へ向き直り……複雑な表情を浮かべるロン様。
「…一先ず、続きを申せ」
「はい。その者の男性器を失くすことは出来るのでしょうか?」
「出来るぞえ。しかし、無理であろうて」
…? 出来るのに、無理…?
「無理、と言いますのは?」
「其れが出来るのは、浄化の技を持つ、天上に住む者共のみ…」
「魔物の身では、其れを受ける事は叶わぬ」
…つまり、リムさんの身体を治すことは出来る。
出来るけれど…それが出来るのは、いわゆる神様や天使様だけ。
神様や天使様は、魔物と対立しているから、結果として無理…ってことかな…?
……なら……。
「そうなのですか…」
「無念ではありらんば、諦めるがよい。ぬし達が支えて…」
…ううん。
「ぬ?」
探そう。
天使様を探して、頼んでみよう。
リムちゃんの身体を治してください、って。
「…いや、ぬしよ。天使は魔物を拒んでいるかいに…」
違う。
それは、今は拒んでいるだけで…。
人間同士が喧嘩してしまった時のような…そんな感じなだけ。
それなら、仲直りできないはずがない。
天使と魔物が、仲良くなれないワケじゃない。
天使と魔物が、仲良くなっちゃいけないワケじゃない。
仲良くなれるはずなんだ。
だって…人間と魔物だって、仲良くなれたんだから。
前魔王時代では、お互いを憎み合っていた人間と魔物が、今ではそうじゃない。
おしゃべりしたり、手を繋いだり、どきどきしたり、愛し合ったり…。
一生のパートナーとなる形だってある。
仲良くなってほしい。みんな、みんな…。
「………」
―教えてくれて、ありがとうございますっ。
「…ふふっ。はははっ。いや、愉快な童子だ。面白い。ぬし、名は何だ?」
―ソラ。ソラです。
「ソラ、か。ソラ。空。そのままだ、まるで空の様に青い」
「好い…好い青さだ。妾にはもう無いものだ」
微笑み…どこか懐かししそうな、愛おしいものを見る様な瞳のロン様。
「ハク」
「はい」
「先程の問いの答え…、ソラも同じ悩みを持つ身かえ?」
「はい。しかし、ソラは悩んではおりません」
「しからば命ずる。ハクよ、ぬしが贄を喰え」
「…私が、ですか?」
…贄、って…私のことだよね?
食べるっていうのは…事前にハクさんから説明があった、アレをすることだよね?
……え? ハクさんと、するの…?
「ぬしには似合いぞ。光源氏も悪くはなかろうて」
「ですが…」
「よい。ぬしが此の者を妾の前に出したのは…」
「妾に見合う、好ましい者と考えたが故であろう?」
「はい」
「気持ちは有難いが、やはり妾は成熟した男しか好めぬ」
「老い先も短い。此の者が若くして一人身を残すのは、余りにも不憫ぞ」
「…今の水神は、ぬしだ、ハク。贄はぬしが喰え」
「…龍様…」
「………御好意の程、感謝致します」
「よい、よい」
「ですが、ならば私も水神として、命じたく思います」
「ぬ?」
…くるりと、クノさんの方へ向き直るハクさん。
「九乃。貴女が贄を喰らいなさい」
「………」
…え? え?
今度はハクさんとじゃなくて、クノさんとなの?
え? 私、押し付けられあってる?
「…命令ならば、従う」
「はい、これは水神としての、私に仕える貴女への命令です」
仕える…って、ハクさんとクノさん、友達同士じゃなかったの?
あれ? どういうこと? ハクさん、クノさんに命令するような人じゃないのに…。
…どうしよう。分からないことだらけになってきた…。
「…成程、其の様なからくりか」
「ハク。ぬし、妾がこうするであろう事を読みおうたな?」
「はい」
「はっは。参った、参った。よもや、当て馬にされらすわんとは」
「光源氏を抱くは、其のクノイチであったか。はっはっは」
……あの、誰か説明を……。
「ハク。ぬしが幼い頃、友が出来たと、喜んで私に伝えていた覚えがある」
「九乃…といったか。其のクノイチがそうかえ?」
「はい」
「しからば、九乃よ」
「はっ」
「これは水神としての命ではない。ハクを愛す者としての願いだ」
「友として、今のぬしの気持ちを、ハクに伝えてほしい」
「…はっ」
「九乃よ、今の妾らは対等だ」
「…承知した。龍の願い、叶えよう」
「うむ。感謝する」
……………。
「…ハク」
「はい、九乃」
「………有難う」
「…九乃」
「一夜の…過ちでしたか?」
「…ふっ」
「正夢であった」
「富士よりも美しく、鷹よりも雄々しく、茄子よりも美味な夢だ」
「まあ」
「…ハク。龍」
「はい」
「うむ」
「私の、この子に対する伽技…」
「ごらんあそばせ」
…不意に。
「蚊帳篭り」
蒸し暑い夜が、訪れた。
「………」
…網の囲いの中に、私と、クノさんと、お布団。
暗く、静まった空間に響くのは、鈴虫や蛙達の歌声。
薄い障子戸を透して差し込む、淡く幻想的な月の光。
手元にある枕の傍には、ぶたさんの形をした…わずかな煙を出す、何か。
どう見ても、さっきまで私が居た場所とは違う…。
「…ソラ」
クノさんを見やると……三つ指を付き、頭を垂れている姿。
「宜しくお願い致します…」
…ぼんやりと、それを眺め………ハッとして、慌てて止める。
もう色々と、頭が追いつけない。パンクしおう。
「…この地方の作法だ。気に掛けず、いつも通りで良い」
そんなこと言われても…土下座されて、いつも通りでなんていられないよ…。
「ソラ」
立ち上がり、私をまっすぐ見つめる…クノさんの黒い瞳。
「私の伽は、ソラには少々荒っぽい。…受け入れてくれるか?」
………頷く。
「…有難う…」
そう言って……私の前で………マスクを外す、クノさん……。
「これで私も…抜け忍だ」
……きれい……。
ううん、クノさんが綺麗なのは、マスクがあっても分かることだけれど。
そうじゃなくて…そうじゃなくてっ。なんて言えばいいのかな。
きれいなの。どうしようもないくらい…例えられないくらい、きれいなのっ。
勝手に言葉に出ちゃうくらい、きれいなの…。
「…ふふ♥」
マフラー、髪留め、鎧、服…。
全てを脱いで…クノさんの身体が、白と黒のコントラストになる。
…当然、見惚れる私…。
「…いきなりだが……強めの技を、ゆくぞ?♥」
……技?
「釣瓶上げ」
―きゃっ!?
突然、足が宙に……違う、身体が宙に浮く。
その一瞬の後に感じる、身体中の僅かな痛み。
パニックになって、必死で自分の身体を見回す。
「…痛いか?」
…身体中が……縄で絡められて……吊るされている…。
それに、いつの間にかはだかんぼになってる。
縛り方は、なんかエッチで…恥ずかしい部分は、ちゃんと見える様な縛り方…。
隠れているのは、女の子の部分とお尻くらいで、ご丁寧に…オチンチンまで縛られてる…。
縛られた恰好も、すごく恥ずかしい恰好だし、身体が横のまま、自由が利かない…。
両手は後ろに、腰の部分で。足は折り畳まれてて、出来るのは開くのと閉じるのくらい。
「…大丈夫そうだな」
私の様子を見終え…傍らに下がる縄を指に一巻きする、クノさん。
……あれって、まさか…。
「…♥」
くい、とその指が下がり……同時に、私の身体に食い込む…細い縄。
鈍い痛み…我慢は出来るけれど、痛いと認識できる感覚が走り…。
並走する……熱さ。摩擦と、痛みによる刺激の熱。
全身が…かぁっ……と、燃え上がる…。
『ほう、良い趣味だ。縄か』
『九乃の得意な技の一つです』
どこかから、小さく響く…誰かの声。
…痛い…。痛いのは…間違いない。
けれど……。
「ふふ…♥」
くいっ。
―あうっ…!♥
…オチンチンが……すごく、勃起しちゃってる…。
大きくなればなるほど、ぎりぎりと縄が食い込むのに…。
まるで、もっと喰い込んでほしいって言わんばかりに…おっきくなっていく…。
おつゆも垂らして…。まるで……まるで………。
きもちいい、って……身体が感じているみたいで…。
「良い眺めだ…♥ 両の性から、汁が滴り落ちて…♥」
縄が締まるに連れて…海老反りになっていく身体…。
そのせいで、まるであそこをクノさんに突き付ける様な形になって…。
見てください、って言っているような……恥ずかしい恰好…。
………でも……恥ずかしさと一緒に………込み上がる、あるキモチ……。
「…ソラ♥」
クノさん…。
「勃起…しているな♥」
……………。
「…恥ずかしいか?♥」
……頷く…。
「ふふ…♥」
…ゆっくりと……クノさんは、私のふとももに内側から手を添え、
その幸せそうな顔を……恥ずかしい部分に……近付けた…。
「…ソラの男根は…」
「長さは…約二寸半。太さは…約七分。皮は肌色。…亀頭は、桃色」
「味は……んっ…ちゅ……♥」
―やぅぅっ♥♥♥
「…少し甘い。乳菓子に似た味だ」
「感度は敏感…。臭いは……濃く、雌を惑わすもの…♥」
裏筋を、つつーっ…と這う、悪戯な指先。
それに素直に反応する…私の、オチンチン…。
「…出したいか?♥」
……頷く。
「…♥ んっ…♥ …んぐっ………ぢゅるっ…♥」
―ひゃっ!?♥♥♥
「蟲毒の壺」
なにっ? なに、これ…っ?
クノさんにぱっくり咥えられたオチンチンが……何か、変っ…。
ぴりっ…て……静電気みたいのが…色んなところから…ぴりぴりって…っ。
だめっ…これっ………へんっ………きもちいいっ……。
「ぢゅるるっ…♥ …ふふっ…♥ …ちゅぅぅ……っ♥」
―やぁっ♥ だめっ♥ でるっ♥ でちゃ………っっっ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥
「…んっ…♥」
―………ぁ…?♥ ぇ……?♥
………でな、い……。
「…今宵は、目一杯耐えてもらうぞ…♥」
…縄。縄が…精液の通り道を、ふさいじゃってる…。
オチンチンは、あんなに…びくん、びくんってしてるのに……飛び出してこない…。
……きもちよさと……物足りなさだけが、積もって……。
「釣瓶落とし」
と…急に世界が暗転し……気付けば、身体が布団の上。
「さて…♥」
…縛られているのは、そのままに。
私のおへそ辺りから伸びた紐を掴み…私に寄るクノさん。
…不安も……恐さもなく………あるのは……期待……。
「…ソラ。先に言っておく」
覆い被さり……私のお尻を抱え、少しだけ持ち上げる。
「綺麗にしてある…。心配召されるな」
……………あっ。
「んんっ…♥♥♥」
ぬるんっ…と……ナカに滑り込む。
…クノさんの…おしり……。
クノさんのおしりのナカに…オチンチンが、入っちゃってる…。
「…ふふ…♥」
くいっ。
―きゃううぅぅっ♥♥♥♥♥
ぎゅううっ……と…全身に喰い込む縄…。
余りの喰い込みに…胸は膨れ上がり……背中は辛いほどに曲がり……
快感は耐えられないほどに流れ込んで………ぼんっ、と爆発した…。
―ひぅぅっ♥♥♥ ひぅっ…♥♥♥ ひゃぁぁ…っ♥♥♥
『…堕ちたな♥』
『…ソラ…♥』
「っ…♥ …分かるか? ソラ…♥ 絶え間なく達しているのが…♥」
―クノさっ…♥♥♥ クノさぁんっ♥♥♥ ださせてっ♥♥♥ ださせてぇっ♥♥♥
「…愛い…♥」
…達している身体に……新たな、刺激…。
―っっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥
「ソラにも…この心地良さを…♥」
―はきゅうぅっ…♥♥♥ おしりっ…♥♥♥ やっ…♥♥♥ やぁぁっ…♥♥♥
「…動かすぞ、ソラ♥ どちらも…♥」
―ひっ…!?♥♥♥♥♥ だめっ♥♥♥♥♥ だめえええぇぇぇぇっっ♥♥♥♥♥
「はっ…♥♥♥ んっ…♥♥♥ …これはっ…♥♥♥」
―っっ♥♥♥♥♥ っっ♥♥♥♥♥ っっっ♥♥♥♥♥♥♥
「私もっ…♥♥♥ すぐにっ…♥♥♥ 果ててっ…♥♥♥」
ぢゅぷんっ!
―にゃあああぁぁぁぁぁんっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
「………ふふっ…♥♥♥」
………いちばん深いところで……動きを止める、クノさん……。
…やだ……。やめないで……クノさんっ…。
「…ソラ♥」
迫る……クノさんの、顔…。
「…今、口付けをすれば……縄は解ける…♥」
えっ…?
「だが…そうすれば、この夢は覚める…♥」
……………。
「…どうする…?♥」
……………。
………そんなの…。
そんなの、決まってる。
「……ぁ…♥」
また……次の夢を見ればいいんだ。
「ん…っ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」
どぷんっ。
「んんんん〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥♥♥」
どくっ。どぷっ。どぷっ。どぷんっ。どくっ。どくっ。どくっ。どくっ。
「ふはっ…♥♥♥ だ、だめだ…っ♥♥♥ 腹に収まりきらぬっ…♥♥♥」
びゅーっ。びゅっ。びゅるるっ。びゅっ。びゅっ。びゅるっ。びゅっ。
「ま…まだ出るのかっ…?♥♥♥ くぅぅっ…♥♥♥」
とぷっ。とくんっ。とぷっ。とぷっ。とぷん…。とぷっ…。とぷ…。
「っ…く……くるし…っ♥♥♥ 身体が…出すのを……拒んでっ…♥♥♥」
………ぴゅっ…。……とくん………。…………とろ…っ……。
「はーっ…♥♥♥ はーっ…♥♥♥ はーっ…♥♥♥」
……………。
「………とまっ……た…か……♥」
……………。
「……んっ………くぅぅ……っ♥」
「はっ…♥ はーっ…♥ はぁ…っ……♥」
……………。
「…♥」
「………提案が、ある…♥」
「…二度寝……しないか…?♥」
「…♥」
「……ソラ……♥」
……クノさん……♥
……………
………
…
「ふぅ…。中々に良いものを見た」
「良かったですね、九乃…」
「うむ。愛とは真に素晴らしきもの」
「はい。愛とは真に素晴らしいもの」
「天晴れ、天晴れ」
「めでたし、めでたし」
……………
………
…
12/04/12 00:03更新 / コジコジ
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