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第十九記 -ユニコーン-
…どうしよう。

「ソラ。先程も伝えましたが、私はいないと思って構いません」

そうは言うものの…ユニちゃんも、とてもやりにくそうな感じで、
何度も何度も私とハクさんを交互に見ている。私も同じ状態。

…ハクさんのアドバイスを受けて、来たる深夜、いざ!という時に、
まさか当の本人によってやりにくくなるなんて、思いもしなかった。
でん、と居座るその体勢から、本当に終始見守る御様子…。

「ユニ。いつも通りの接し合いでいいのです。さぁ…」

頷くものの…顔を見合わせ、ヘルプコールを送ってくるユニちゃん。
お互い、フトンの上で正座して見つめ合うこと10分弱。進展なし。

「………そ……ソラ様……」

不意に…きゅっ、と……指先を掴まれる。
…寝間着姿のユニちゃんが、その手を少しずつ……自分の下へ手繰り寄せる。

「…あっ…」

ひとりだけに、恥ずかしい想いをさせちゃいけないと思い…ずっ、と前に出る。

ひざとひざがくっつく距離。
…立て膝になり……腰を掴み……薄目にして、顎を前に出す…。

「…ん……♥」

屈み………ちょん、と触れ合う…口の先。

「………♥」

…ほんの少しだけ離れ………ほんの少しだけ目を開き……、
お互いを確認して……ゆっくり…また唇を近付けていく…。

「……ぁ…っ♥」

つん…と触れる、何か。
…舌。舌先。どちらも、唇より先に触れ合っている。
初めてのことで…ユニちゃんも、少しだけびっくりしているようだった。

「…ちろ…♥ ちろっ…♥」

…そのまま……アイスキャンディーを舐めるように、愛撫される。
なにもせず、そのまま受け入れる…。ユニちゃんのエッチなお顔、ひとりじめ。

「ぺろん…♥ はっ…♥ …ちろちろ…♥」

……まるで…私の大事な部分かのように、丁寧に、丁寧に舌先を舐めてくる…。
愛おしそうな顔…。指を舐める子犬の可愛さにも似ている。すごくかわいい。

「…かわいい…♥ ソラ様…♥ ぺろ…♥」

…私も…同じような顔をしているのかな……。

「ソラ様…♥ ぺろっ…♥ もっと…舌を出して…♥」

頬に手を添えられて…引き寄せられながら……舌を突き出す…。

「…ぁぁ…♥ そうです…♥ 私の…私のソラ様……かわいい…♥♥ ちろ…ちろ…♥」

露出した舌の上面を……フタに付いたヨーグルトを舐め取るように…。

…なんだろう……。いつもと違う…。
うまく言えないけれど……いつもは…穏やかで、静かな感じ……。
今は…感動する本を読んだ後のような……、穏やかだけれど…静かじゃなくて……。
まるで……水の中で燃える炎のような……ふしぎなきもち…。

「はぁっ…♥ ぺろ……ちゅっ♥ ソラ様ぁ…♥ れろ…っ♥」

唾液が舌から垂れ落ちて…、ぽた…、ぽた…と、フトンに水跡が描かれていく…。
どちらの口も…もう、とろとろで……いくつも糸をからめて…。
頭がぼんやりしてきて……中毒になったような…あまったるいここちよさ……。

「はむ…♥ …ソラひゃまの…ひた…♥ わたひの…♥ …ちゅっ……ぢゅるっ…♥♥」

ぱくん、と…痺れる舌を食べられ……熱烈な愛撫…。

それは…なんだかおしゃぶりのようにも見えて……、
目の前で、必死にそれをしゃぶるユニちゃんは…赤ちゃんのようにも見えた…。

「ちゅぅぅ…っ♥♥ ソラひゃま……おいひい…♥ …あむ…♥ あむ、あむ…♥♥」

……ガマンできず……自分のアソコに…手が伸びる…。

オトコのコと、オンナのコ…。左手と、右手で…。
下着を湿らせるふたりのコを、なぐさめるように…布越しに撫でる…。
なでなで…。ふにふに…。やさしく…やさしく自分をなぐさめる……。

………きもちいい……。

「ソラ」

呼ばれ、我に返る。
舌が離れ……見ると…胸の前でお椀状にした両掌から、青い炎を浮かべ…佇むハクさん。
とても幻想的な風景に……恥ずかしさも忘れ、心奪われた…。

「…自ら慰めても、疼きは治りません」

ゆら…と、風も無いのに揺れる炎…。

…自分でしちゃいけない……。
……ユニさんの方へ振り向くと……私を待つ…笑顔がそこにあった…。

「…ソラ様…、何でも言ってください…♥」

……………。

「………♥」

……………。

「…ソラ様っ……♥」

……………。

―………ぉ……。

「ん…?♥」

―………。

「………ふふっ♥」

…ぎゅっ……と…包み込んでくれるような……抱きしめ…。

「…大丈夫です…♥」

「私も…今、とっても恥ずかしいですけれど…」

「…ソラ様にも…いっぱい……恥ずかしくなってほしいです…♥♥」

……耳元で……くすぐったい声で……囁かれる…。

…頭の中で…何かが…ぷちっ、ぷちっ……て…切れていく…。
いろんな……でも…全部が、ユニちゃんへのきもち…ひしめきあってる…。

―……………お…し……。

「…うん…?♥」

―………り…。

「………♥」

―………。

「……おしり、ですか?♥」

―………うん…。

「…おしりの…穴の方、ですか…?♥」

―……………うん……。

「…♥♥♥ わかりました…♥♥」

くるりと…私の身体を反転させ、膝から抱え持つユニちゃん。
…幼い子の用足しをさせるみたいなポーズで……恥ずかしい…。

「折角ですので…」

そのまま膝歩きで……壁に立てかけられた、大鏡の前まで移動される。

「ソラ様に…正直なソラ様自身を、見て頂きます…♥」

…映される……恥ずかしい姿の、自分…。
あまりの羞恥に…呻き、身をよじる。…とても…直視できない……。

「…ソラ様…♥」

膝を下ろし…その上に私を降ろす、ユニちゃん。
太ももだけが膝に乗っている状態で…少しだけ、不安定。

「………♥」

―ぁっ…!?♥

と…ぞわっ、と全身を駆け抜ける…痺れ…。

…ほんのわずかに……おしりの穴を押し上げる……ユニちゃんの指…。
それから逃れるように…きゅっ、と閉じる……敏感な場所…。

「…ふふっ…♥」

―ゃっ…♥ ぁ…♥ ぅ…っ♥

小さく……猫の肉球を押す程度の強さで………ノック。

…無意識に見た鏡…。
そこに映る……やすらぎ…エッチな顔をしたユニさんと……、
口を半開きに…恥ずかしい場所を全て晒した……自分…。

「ソラ様…♥ ほらっ…♥」

すっ…と……空いた手で、私のお尻を少しだけ前に出す。

…より、はっきりと見える……弄られている部分…。
………ヒクヒクして……悦んでいる、小さな穴……。

「…ソラ様は……おしりの穴も、とってもかわいい…♥」

「…舐めてみたいです…♥ 匂いも嗅いで……中まで見て…♥」

「……私……、変態、なのでしょうか……♥」

「でも……全然、嫌じゃありません…♥」

「…オチンチンも…オマンコも…腋…指先…おへそ…足の裏まで…♥」

「ソラ様の、全部…♥ 全部を…知りたいです…♥」

「………そして…♥」

「私の全部も……同じ様に…♥」

「私は…ソラ様の変態になりたいです…♥」

「ソラ様に…私の変態になってほしいです…♥」

「………私も…魔物なんですよ?♥ ソラ様…♥」

……………どう…、しよう……。

今の……今の、は……ずるいっ……。
鏡越しで……とけた表情で見つめられて…。
耳元で……熱い吐息をかけられて…。
背中越しで……張り裂けそうなドキドキを感じて…。

………だいすき、って………おもわない…わけ………ない…っ…。

―……ユニ、ちゃん……。

「はい…♥」

―………オチン…チン…。

「………♥」

―……こす……って……っ♥

「…はいっ……♥♥♥」

細く白い指が……今にも弾けそうな男の子を、そっと抑える…。

―んんっ…!♥♥♥

「ぁ…♥♥ もう、こんなに…♥♥」

親指、人差し指、中指で…大きなストローク……。
皮が雁首に被るたびに……垂れ落ち…亀頭を濡らす……愛液…。

…おしりを弄る指は……輪を描くように、縁を指先でくるくるとなぞってくる。
……むずむずして…奥の方が…うずうずしてくる…。

「…挿れますね…♥ 痛かったら、言ってください…♥」

弄っていた指を口に含みながら…ユニちゃんが、囁く。

………ぐっ…と押される感触に、無意識に息を止めた。
でも…オチンチンの刺激のせいで……簡単に破られる。
うまく力が入らないおしりの穴を…ぐりぐりと押し広げる指…。

……そして………つぷん、と…その先端が入った…。

―ふぁっ…♥♥♥ ゆ……ユニちゃ…、っ…♥♥

「これが……ソラ様の、おしりの中……♥♥♥」

指を飲み込んでいく恥部を…ユニちゃんが、鏡越しに食い入るように見つめてくる…。
…恥ずかしかったけれど………隠さ…ない…。そのまま…。されるがまま…。

………ユニちゃんに……見て…、ほしかった……。

「…大丈夫ですか…?♥ 苦しくありませんか…?♥」

必死で頷きながら……呼吸を整えようとする…。
まるで、おしりと肺が繋がっているかのように…うまく息継ぎができない…。

「すごい…♥ こんなに小さいのに…まだ入って…♥」

………気付いた時には、もう……。
鏡に映るそれは…ユニちゃんの中指を、根元まで……咥え込んでいた…。

「…中…、うにうにしてます…♥♥」

…ゆび……。ゆびのかたち…。
ナカのおにくが…指を舐め上げて…かたちを確認してる…。
おしりの中で……改めて知る…ユニちゃんのゆびのかたち…。

私をきもちよくしてくれる……ゆび………。

「…これは独り言ですが…」

ハクさんの、声。

「お尻の中には、指の第一関節付近に前立腺というものがあり…」

「それを刺激すると、男性器に得も言われぬ快楽が駆けるそうです」

「かつ、その際に亀頭以外を刺激しないようにすると…」

「世にも珍しい、『男性器の潮吹き』が拝める…との話です」

………視線を、上にやる。

「…ソラ様…♥♥」

きゅっ…と、先端があたたかい手の中に包まれる。

「…見たいです…♥♥ ソラ様のオチンチンが……おもらしするところ…♥♥」

…ぐにぐにと…揉み扱かれながら……おしりの中がかき混ぜられる…。

―うくっ…♥♥ ぅぁ…♥♥ あっ…♥♥

「ソラ様…♥♥ ここですか…?♥♥ それとも……この辺…?♥♥」

色んな方向に、ぐい…と押される、ナカのおにく。

…そっちはまだ…耐えられる……。
でも…亀頭の方は……すごくつらい…。
きもちいいのか、痛いのか、わからない……変な感じ…。
幹の部分が…今までにないくらい、かちかちに硬くなっていく…。

―ユニちゃ…っ♥♥ ま、まってっ…♥♥ こ……こっ、ち…♥♥ つら…い…♥♥

「あっ、ごめんなさい…。………このくらい…ですか…?♥」

……頷き………改めて、自分のものを見る…。

………すご…い……。
血管が浮いたの……初めてかもしれない…。
少しだけ、グロテスクだけど………それくらい…感じてる…。
自分ではよくわからないけれど……そんなに、きもちいいんだ……。
亀頭を弄られて……おしりを掻き回されるの……。

………やっぱり……きもちいいんだ………。

―っ!?♥♥♥♥♥ ひぅ…ぅ……ぁっ…!!?!?♥♥♥♥♥

不意に…おなかを鋭いものが貫いたような感覚。

「あっ…♥♥」

―やっ……にゃ…ぁっ♥♥♥♥♥ やぁぁぁぁ…ぁ……♥♥♥♥♥

「…ここ……なんですね♥♥♥ ここが…ソラ様の前立腺…♥♥♥」

なに…? いまの、なに? なに? なに? なに?

「ぁ…ここだけ、少し指触りが違います…♥♥ 少し、つるっとして…♥♥」

―ひぐっ…ぅ…♥♥♥♥♥ だめ…♥♥♥♥ ユニちゃ…♥♥♥♥ だめっ…ぇ…♥♥♥♥

オチンチンが…射精したときみたいに、びくびく跳ねる…。
でも……出ない…。代わりに……何かが根元から…込み上げてくる……。

「ぁ…♥♥♥ 逃げちゃ駄目です、ソラ様…♥♥♥」

引っ込むオチンチンを、逃がすまいと、押し当てるように掴み揉むユニちゃん。

ちがう…。にげてない。
腰はにげてるけれど…そっちは、ちがう。
じゅんび…。なにかを出すための…じゅんび…。それだけわかる…。

―…ユニ……っ…ちゃ…♥♥♥♥

「はい…♥♥♥」

―んくっ…ぅ…♥♥♥♥ …へん、なの………くるっ…♥♥♥♥

「へんなの…ですか…?♥♥♥ …あっ…? ソラ様……急に小さく…」

―…ぁっ…♥♥♥♥♥ …っっっ〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥

きた。

「ぇ…、きゃっ!?」

小さくなったものが、手ごと押し上げ、ぐん、ぐんと大きくなり…。

最大点で、ぷるぷると震えて………。

「…あっ…♥♥♥♥」

ぷしゃっ………と…はじけた……。

「…これが……殿方の潮吹き…♥♥♥♥」

オンナのコの絶頂と同時に…オトコのコの、おしっこをしているような感覚…。
ちょろちょろと流れ出る…白みを帯びた透明の液体が、鏡の自分を汚していく…。

「お尻の方も…きゅうぅ、って…♥♥♥ 前立腺も…どくん、どくん…って…♥♥♥」

…自分の身体を抑えきれず……全身をユニちゃんに投げ出す…。

「…♥♥♥ ソラ様…♥♥♥」

……頭部に感じる……ユニちゃんの、ほほのやわらかさ……。

「…これも独り言ですが…」

「男性器の潮吹きも、女性のそれと似ていて…」

「達した直後に刺激すると、またすぐに潮を吹くそうです」

………亀頭に感じる……ユニちゃんの、ゆびのからまり……。

「…♥♥♥♥」

ぎゅうっ…と、強く握られ………。

―っっ〜〜〜〜〜ぁっ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥

「…今度は…こっちのソラ様も……♥♥♥♥」

…オチンチンを手前に傾けられ……顔や、胸、おなかに…自分の液がかかる……。

「ソラ様…♥♥♥♥ 素敵です…♥♥♥♥」

……朦朧とした意識の中……どろどろの自分を、見る……。

「……ソラ様…♥♥ 次は…ソラ様の女性を、御奉仕させてください…♥♥」

…ぴくん、と……オンナのコの部分に走る…刺激。
……目の前には……アソコを恥ずかしげもなく広げられている…少女…。

「…オチンチンがなくても…、いっぱい…気持ち良くさせてみせます…♥♥」

くちゅ…と音を立て………ナカに入ってくる…ゆび……。
掠れた……でも、艶を帯びた声が……口から飛び出す…。

「…ソラ」

誰かの、声。

「私の助けは、ここまでです」

「後は…貴女次第です。今宵と、これからは」

「…ごゆっくり。ユニ。ソラ」

……………。

「ソラ様…♥♥♥」

―ユニちゃん…♥♥♥

……………

………

12/03/19 00:02更新 / コジコジ
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