読切小説
[TOP]
デーモンさん一家。
「おはよう、ゆうた」

 悠太の耳元で凛とした声がささやく。朝のはずなのに目の前は真っ暗だ。
 同時に顔に感じる、マシュマロのように柔らかな感触と温もり。

「(この大きい胸は……エミさん……)」

 ベッドに寝転がったまま悠太が目を開けると、顔を包んでいるのが大きな双丘だとわかった。温かいぽよんとした感触と、甘い匂いが顔中を包んでいる。

「ふ……ふつうに起こしてよ、エミさん」

 メロンの様に大きな乳房の下で悠太の口がもごもごと動く。
 悠太を起こしたのは”母”のデーモン、エミだ。切れ長の黒い目に、セミロングの黒髪と豊かな胸が特徴である。息をするたびにたぷん、とエミの胸は揺れていた。

「ふふ。ちゃんと”ママ”って呼ぶまでどくことはできんな」
「おっぱいで起こせるの、お母さんだけだもんねー」

 悠太の右側から聞こえる、やや間延びした声は”妹”のデビルのマツリだ。くりくりとした丸い目は本来白い部分が黒で染まっており、藍色のショートヘアだ。背は悠太より低いが、胸の膨らみはエミほどではないにしろそれなりにある。

「……どうして私には……ぶつぶつ……」

 悠太の左から聞こえる少し暗い声は”姉”のゲイザー、ムツミ。ちょっと湿っぽい印象と赤い一つ目――顔の真ん中に嵌った大きな一つ目が印象的だ。ロングの黒髪でそのバストは平坦であった。

「わかった、分かったからそろそろどいて、……ママ、」
「そうだな、そろそろ朝ごはんの時間だし……しょうがないっ」

 ゆっくりとエミは身体を起こし、悠太から上半身だけどかせる。しかしエミの身体は仰向けになった悠太のお腹に座ったままで、悠太を悠然と見下ろしている。
 たゆんとした乳房の柔らかさは恋しかったが、とてもそれを口には出せない。

「おにーちゃん、今日はアタシから”食べても”いいよね? いいでしょ?」
「……ぁ、わ……わたしも……」
「まったく、昨日ちゃんと順番は決めただろう? ワタシからだ」

 右からマツリ、左からムツミ。そして上からはエミという形で、やいのやいのと悠太を間に挟んで話し合う三人。
 デーモン、デビル、ゲイザー。三人にとっての食事は『男の精』であり、もちろん食べられるのは悠太のことになる。

「しょーがないなぁ……一番はお母さん、次はアタシ!」
「……あ、ぁうう……わたし、二番だったのに……くすん……」
「じゃあ悠太、おはようのキスだ……んっ……♪」

 エミのぷるんとした紅い唇が悠太の唇に触れる。
 最初は悠太の唇をなぞるように舌を動かし、味わうように唇をしゃぶり尽くしてくる。
 まだ慣れない口の粘膜が触れ合う感覚に悠太は身震いしてしまう。
 ちゅぱちゅぱと淫らな水音が鳴るのも気にせず、エミは熱烈な接吻を続けていく。

「……わ、わたしも……んっ……」
「じゃあアタシも!」

 悠太の右の耳をマツリの舌が、左の耳をムツミの舌が同時に責めてくる。
 耳の穴を舐められる不思議な快楽と、聞こえてくるぬるりとした音が悠太を犯していく。
 中まで舐め尽くそうとするマツリの熱心な愛撫に、おそるおそるといった感じのムツミ。

「んちゅ……ぷはぁ。上手にキスできたな、えらいぞ……♪」

 エミが優しく悠太の頭をさわさわと愛おしそうに撫でる。

「(子ども扱いされるのは恥ずかしいけど……やっぱり撫でられると安心する……)」
「ふむ……やはり最初のセイエキは皆で一緒にいただくことにしよう。
 そっちの方が悠太も疲れが溜まらずに済む」
「わーい!」
「……やった……!」

 エミがそう言うと、三人がかりで悠太のズボンが脱がされていく。
 あっという間に下着まで脱がされ、悠太のピンと張った男根が露わになった。

「ゆーたお兄ちゃんのおちんちん、すっごくイイ匂いする……♪」
「……あ……熱いぃ……ぺろっ、れろっ……」

 れろれろとマツリの舌が右側から竿を元気よく舐め上げる。
 ムツミは小動物のようにチロチロと竿を左側からくすぐるように舐めている。

「じゃあ、いただきます……んむっ」

 エミが亀頭をぱっくりと咥えると、熱い口内にカリ首まで飲み込まれていく。
 魔物娘だけあって破滅的なほどに整った顔立ちと赤黒い男性器とのギャップは激しく、肉棒を咥えるエミの姿はとても淫靡だった。
 僅かに伸びた鼻の下とへこんだ頬の姿が劣情を煽る。

「んん、ゆうはのおひんひん、おいひいぞ……♪」

 もごもごと裏筋に当たる舌先、ぬるりとした唾液の滑りが蕩ける心地を生み出していく。窄められた唇が亀頭をにゅるんと擦っていく快感がたまらない。
 悠太は声を漏らすのを我慢出来ず、三人のトリプルフェラに溶かされていく。

「あ、ああ……、気持ちいい……」
「じゃあタマタマもしゃぶってあげるー」

 マツリの小さな唇が陰嚢をもごもごと咥えた。デリケートな部分を唇で転がされると、ビクビクと身体が反応してしまう。
 片側の玉をすっぽりと咥え込んでは口内でころころと転がしてくる。

「おにーちゃんのタマタマ美味しい……もっともぐもぐするねー」
「あ、あぅ……」
「……わ、わたしは……そうだ!
 ゆうた……おしり舐められるの、弱かったよね……?」
「え? あ、そ、そんなとこ、恥ずかしい……っ」
 
 足を開かされた悠太の股間に、ムツミが顔を埋めてアナルにふーっと優しく息を掛ける。
 唾液でぬめったムツミの舌で肛門粘膜をねっとりと刺激され、悠太は羞恥と快感で声を震わせてしまう。

「ね、姉さん、お尻は、だめっ……」
「ンン……ゆうたの、恥ずかしがる声、かわいい……もっと、聞かせて……?」

 亀頭と陰嚢、アナルの三点責めを受けて悠太はもう限界だった。

「で、出ちゃう……っ」
「そろそろだな……みんな、三人で一緒にフェラだ♪
 ゆうたのおちんちん、めちゃくちゃに舐め尽くすぞ……♪」
「はーい!」
「ん……」

 エミが合図をすると、三枚の舌がピクピクと震える亀頭を舐め回す。
 腰が溶けそうなほどの快感に打ち震えながら、勢いよく射精してしまう。

「ん、出た出た、朝の特濃セイエキ……♪
 今日も元気に射精できたなゆうた、よしよし……♪」
「ぺろっ……んー、すっごく濃いよぉー。お兄ちゃんのセイエキ、おいしー♪」
「……ん……おいしい……」
「あ、あああ……」
「うふふ。セイエキ舐め終わったらゆうたもご飯にしよう。
 さて、今日は誰が”お手伝い”をするかな……?」

 身体中に飛んだ精液を三人に舐めとられながら、悠太は思い出していた。
 彼女たちとどんなふうに”家族”になっていったのかを――。








 悠太がデーモンのエミと交わした”契約”は『二度と寂しくない生活をしたい』だった。

 悠太は早くに両親を亡くし、親類もおらず、十年のあいだ孤児院で暮らしていた男の子だった。
 孤児院での暮らしは不自由ではなかったけれど、家族がいない寂しさはどうしようもなく悠太の宮中にうずまいていた。
 そんな折、十五歳になった悠太を引き取り先として申し出たのがエミの”家族”だ。
 ――ただ、三人の魔物娘たちが集うそれはもちろん普通の家族などではない。

「……えっと」
「悠太くん。キミがウチに来てくれる”契約”をしてくれて良かったよ」
「は……はいっ」

 エミの家の玄関先、悠太は緊張で震えながら深呼吸をしていた。
 まだ魔物娘という種が現代に受け入れられて数年足らずのこと。そもそも、魔物娘たちを悠太が見たのはエミと会ったときが初めてである。
 黒いビジネススーツに身を包んだエミの姿はとても凛々しく、デーモン特有の青い肌を除けば、いかにも仕事のできそうなキャリアウーマンに見えた。

「それで……ウチは魔物娘たちの住む家なのも含めて、色々訳ありなところもあるが……。
 まあ、特に問題はないだろう」
「え? ……えーっと、どういうことですか?」
「この家にはワタシの他にふたり、”姉”と”妹”が二人いてな。
 つまり”母”をしているワタシと、”姉”のむつみと、”妹”のまつりがいる」
「は、はい。そちらは書類でも読みました」
「今は所用で出かけているから……帰ってくるのは夜ごろになる予定だ。
 ……む、すまんな、玄関先で長々話をしてしまった。
 とりあえず家に入ってゆっくりしよう」
「は、はいっ」

 エミは悠太の荷物を持つと、いっしょにぎゅっと手を握った。
 クールな口ぶりのエミからは想像しにくいスキンシップに、悠太は少しドキッとしてしまう。

「……あ、」

 柔らかい掌の感触が悠太の手を包む。青く細長い指をしたエミの手はとても温かい。
 家族の愛に飢えていた悠太にとっては十分に刺激的な温かさだった。

「ん? どうかしたか?」
「いえ、なんでもっ」

 






「ゆうた君……いや、ゆうたが来る日だから、ケーキを用意したんだ。
 さあ、一緒に食べよう」
「い、いただきます……」

 洋室のリビングで二人、エミと悠太は大きなソファに座っていた。 
 エミが用意したのは苺のショートケーキで、とても甘そうに見える。
 ただ、それよりも悠太が気になるのは――

「む? いやにモジモジしているが……どうかしたか?」
「えっと……その、どうして隣に……?」

 自分の隣に寄り添うようにして座っているエミのことだった。
 その仕草は母というより、まるで仲睦まじい恋人のように。
 しかも今は外で着ていたスーツも脱いでおり、ブラやショーツのような下着だけしか身に着けておらず、普段通りの”デーモン”としての姿を見せている。
 いくら家族になったとはいえ男である悠太にとって、肉付きの良いエミの肢体はあまりにも刺激的だった。
 むちむちとした太腿は悠太の身体にすり寄せられ、メロンのように大きな胸は今にも下着から零れ出しそうである。

「うん? こっちのほうがゆうたをいっぱい感じていられると思ったのだが……。
 こういうのは……ダメか?」

 じっと目を見つめられていると、悠太も嫌だとは言えない。
 恥ずかしさはあるので口には出せないけれど、傍に居てくれるのは悠太にとっても嬉しいコトだった。

「あ、いや……そうじゃない、けど……」
「本当か? それなら良かった……ゆうたは優しいな……♪」

 縮こまるようにして座っている悠太の頭を、そっとエミが抱きしめる。
 髪から漂ってくるシャンプーの匂いと、ムチっと肉付きの良いエミの身体の柔らかさが悠太を包み込む。特に悠太の顔が埋まってしまうほど豊満な胸の柔さは筆舌に尽くしがたい。
 性を意識させられ羞恥で顔を真っ赤にする悠太だが、そのままよしよしといたわるようにエミは頭を撫でつづけた。
 それは孤児院で育った悠太にとって、あまりにも甘く優しい愛情表現。

「え、えっと……あ、け、ケーキ食べないと……」
「おっと、そうだったな……じゃあ、ママが食べさせてやろう♪」
「えっ、」

 エミはそういうと、フォークを使ってケーキの一部を掬って悠太に差しだす。
 今すぐにでも食べてみたいけれど、さすがにエミの手から食べさせてもらうのは気恥ずかしくて委縮してしまう。

「ん、食べないのか?」
「えっ、えーと……」
「ああ、そうか。もう”家族”なんだから、こっちの方が良かったな……♪」

 手に持ったクリーム突きのフォークをぱくっとエミが口に含む。
 そのまま、エミは悠太に唇を重ねてきた。

「え? ――っ?!」

 突然の事に反応するヒマもなく、悠太は真っ赤な表情のまま唇を奪われる。
 ぬちゅっ、と粘膜が擦れあう官能的な感覚。
 クリームの甘い味とエミの唾液が混ざり合ったものが悠太の口に流れ込んでいく。
 悠太にとっての初めてのキスは、甘い甘い耽美な味だった。

「ん〜っ、ゆうたのクチビル、すごく柔らかい……♪
 どうだ、ケーキはおいしいか?」
「あ、え、あ……えっと、えっと……」
「ム……もしかして……キスをしたのは、初めてだったのか?」
「あ、あ、あたりまえ、ですっ」
「んん……じゃあゆうたのファーストキスは、ママが奪ってしまったのか……ごちそうさま♪」
「こ……この家では、こういうスキンシップが普通なんですか……?」
「? ワタシ達が何を食べるのか、知らなかったのか?
 いや、『契約書には書いてなかった』からな……当然か♪」

 その表情はまさしく悪魔のような、狡猾そうな微笑み。

「え?」
 ワタシ達は、男の子の”精”が主食なんだ。
 身体をくっつけたり、エッチなコトをしたりして、ゴハンを食べる。
 イチバン良いのは……セイエキ、だがな……♪」
「え……えええ……!?」

 悠太にとってそれは初耳だった。
 エミとの”契約”の内容にはそこまで書いていなかった――いや、エミが書かなかったからだ。
 期待と不安が悠太の心で入り混じる中、エミは気にせず自分のペースを保ち続ける。

「ふふ、恥ずかしがるゆうたの顔、すっごく可愛いぞ……♪
 な、もっとキス、していいか……?」
「えっ……あ、」
「スキあり♪」
「んっ?! んんーっ……!」 

 エミは唇を強く吸ってから舌先を悠太の口内に差し込んでくる。
 くちゅくちゅ、ぬちゅり。
 熱烈なディープキスに目を白黒させながら、エミの好きなように口の中をぬるりと蹂躙されていく。

「まだお昼だから、エッチなことはお預けだが……。
 二人が帰ってくるまで、ずっとキスしている、というのもいいな……? んふふ……♪
「(お、お預けって……キスだけでも、すごくえっちなのに……)」
「そうだ……ママのおっぱいも、味わってみてくれないか?」
「えっ?!」

 エミは自分のブラジャーをそっとずらし、張りのあるたわわな乳房をたゆんと露出させる。
 ツンと勃ったピンク色の乳首が悠太の目を奪った。
 そのままエミは自分の双乳を持ち上げ、悠太の口元へ近づけていく。

「ほら……ママのおっぱい、ちゅうっと吸って……♪」
「(こ、こんな……赤ちゃんでもないのに、母さんのおっぱいにしゃぶりつくなんて……ああでも、カラダが勝手にっ……)」

 強大な魔力を纏った淫靡な肉体と声が、悠太を操るかのように動かす。
 ちゅぱちゅぱ、ちゅっ。
 まるで赤ちゃんに戻ったかのように夢中になって乳房に吸い付いてしまう。
 母乳こそまだ出なかったものの、悠太の口の中は甘くいやらしい味でいっぱいになっていった。

「どうだ?ワタシのおっぱいとケーキ、どっちが甘い……?」
「ん、んんん……ママのおっぱい、おいしいよぉ……」
「ああ……ゆうた、可愛いぞ……よしよし♪」

 授乳をされる幼子のように頭をなでなでされながら、悠太はエミの乳房の甘さに溶かされていった。







「おかえり。ゆうたはもう来ているぞ」
「ただいまー! ほんとー!? お兄ちゃんもう来てるのー?!」
「……ただいま……ゆう、た……?」
 
 日の暮れた夕方。
 リビングのソファでエミと悠太が座っていると、”妹”のマツリと”姉”のムツミが帰ってきた。
 さすがにエミにずっとキスをされていたわけではなかったが、エミの愛情表現は普通の家族を超えた凄まじいものだった。
 『みんなが帰るまで手は出さない』という二人との約束により、さすがに服までは脱がされなかったものの、首筋から上はキスマークでいっぱいになっている。悠太はそれをシャツで隠そうとするのに必死だった。

「ゆ、悠太です。これから、よろしくおねがいします」
「そんなにカタくしなくてもいい。こっちの赤目の、髪が長いのが”姉”のむつみだ」
「……よろ、しく」

 ムツミはゲイザーという種族だ。長い黒髪はぼさっとしていて、どこか暗い印象を受ける。エミとは違い、そのバストは平坦であった。
 背中から伸びる黒い触手は普段から収納しているが、赤い一つ目はそのままだ。
 悠太もその大きな一つ目には最初はびっくりしたものの、口に出す事はなく、見ているうちにすこしずつ慣れていった。

「で、こっちの小っちゃいのが”妹”のまつり」
「よろしくー!」

 マツリはデビルという種族で、藍色のショートヘアという髪型だ。
 外見はエミを幼くしたような感じで、ただ小さいなりに出る所は出ているスタイルの良い体型だ。
 ただ家に帰って来るなり服を脱いでエミと似たような下着姿になってしまったので、流石に悠太も目のやりどころに困った。

 二人の挨拶が終わると、ぱん、と手を合わせてにこやかにエミが口を開く。

「そうだ、お風呂を沸かしてある。
 ゆうた、まつりと一緒に入ってやってくれ」
「えっ?ええっ?」

 突然のことに戸惑い、悠太は目を白黒させる。
 何しろさっき初めて会ったばかりの――それも自分よりも小さい女の子と一緒にお風呂へ入るように言われるとは思っていなかった。

「……え、えっと……わ、わたし……は……」
「むつみはまだガマンだ。
 セイエキを最初に味わうのはマツリから、と約束しているからな……。
 わ……ワタシだってまつりのために我慢してたんだ、分かってくれ」
「……くすん……」

 エミとムツミ、二人のひそひそ話は悠太には聞こえていないようだった。

「じゃあおにいちゃん、早く行こー!」
「ちょっ、ちょっと待って――」

 元気よくマツリに手を引っ張られ、悠太はバスルームまで連れて行かれる。






「ふーん、お兄ちゃんはエミさ……じゃなくて、母さんと”契約”してココに住むことになったんだー」
「う、うん」
「母さん、おっぱい大きいでしょー♪アタシもあれぐらい大きくなれるかな〜?」

 話しながらバスルームの脱衣所でブラジャーとショーツをするする脱いでいくマツリに対し、悠太は戸惑っていた。
 子供なのに確かな膨らみを持ったマツリの肢体と、漂ってくる甘い匂いのせいで悠太の男根は嫌が応にも反応してしまう。

「おにーちゃん、どうしたの?」
「あ……いや、さ、先に入ってていいよ、まつりちゃん」
「……ふーん♪ じゃあ、お兄ちゃんが服脱ぐの、てつだってあげるー♪」
「えっ?! い、いや、自分で脱げるから……!」
「アタシがてつだったららもっと早くぬげるよー?」

 マツリの細い手が悠太のシャツに伸び、ゆっくりとボタンを外される。無理やり振り払うわけにもいかず、そのままされるがままに服を脱がされていく。

「……あれー?パンツの下でなんか出っ張ってるねー……♪」
「あ、あうう……」

 股間の膨らみを幼い妹に指摘され、悠太は羞恥心で顔から火が出そうだった。

「んふふー♪照れてるゆうたお兄ちゃん、かわいー♪
 じゃ、お風呂はいろっか〜」

 手を引っ張られ、悠太とマツリはお風呂に入る。
 自分の緊張と股間の膨らみを誤魔化すため、悠太はマツリが背中を向くようにして、自分の前の椅子へ座らせた。

「ま、まつりちゃん。背中流したげるよ」
「ほんとー? おにいちゃん、やっさし〜!」

 シャワーの温度を調整しながら、マツリにお湯を流していく。
 ハンドタオルを手に取ってボディソープを付けると、マツリが後ろを振り返って言った。

「あ、タオル一つしかないんだった〜♪
 おにいちゃん、マツリの身体、ゴシゴシしてくれるー?」
「え! ……う、うん……」
「やったー! じゃあ、おねがい……♪」

 マツリは後ろを向いて、ばっとバンザイをするように両手を上げた。
 湯気の中、青い肌の裸体が悠太の目に飛び込んでくる。
 確かな膨らみのある乳房に、幼さは残るが肉付きよくスタイルの整った肢体。
 
「(ま、マツリちゃん……恥ずかしく、ないのかな……?)」
「どうしたのー? おにいちゃん、はやくー……♪」
「う、うん……」

 ただ身体を洗うだけ、と邪念を振り払いながら、悠太はハンドタオルでマツリの身体をごしごしと洗っていく。
 できるだけ意識しないようにしているものの、ぷりんと膨らんだ胸や、そこにある小さな乳首が泡の隙間で見えるたびにドキッとしてしまう。
 それに胸のあたりを擦るたびに、

「……んっ♪……あぁっ♪ おにいちゃん、うまいよぉ……♪」

 と、艶っぽい声を出すものだから悠太も気が気でなかった。 
 なんとか上半身を洗い終えると、

「あ、あとは自分でやって、ね?」
「んー……わかったー」

 と言ってくれたので、悠太も胸をなで下ろした。
 しかしほっとしたのも束の間で、マツリが自分の体をタオルで洗い終えると、

「じゃー、アタシもおにーちゃんを洗ったげるー♪」
「……え?! ちょ、ちょっとっ」

 半ば無理やりにタオルを悠太の身体に擦りつけてくる。
 それもいきり立った股間のほうに手を伸ばしてくるので、悠太も慌てて身をくねらせた。
 
「あれ、どーしたのおにいちゃん?」
「じ、自分でやるから……」
「だーめ♪ アタシが洗ってあげるのー♪」

 マツリの手を止めようとするものの、泡の付いたままの身体はぬるぬるして上手く止められない。

「あっ、そうだ♪ アタシのカラダで洗ってあげればいいんだー♪」
「え――うわっ!」

 椅子から立ち上がり、マツリは悠太の肉体にぬるりと身体をすり寄せてくる。
 泡の付いた張りのある青い肌がにゅるんと蠢き、悠太の胸や腕をくまなく泡だらけにしていく。
 身体中をぬるぬる這い回る感触が気持ち良くて、そのまま抵抗できなくなってしまう。

「(ぬ、ヌルヌルしてて、気持ちいい……)」 
「どう、おにいちゃん? 洗って欲しいとこがあったらいってね〜」
「あ、あああ……」
「んふふ〜、いまのお兄ちゃんのカオ、すっごくカワイイよ……♪」

 マツリはまだ細い太腿をすりすりと悠太の足に擦り付けながら、手で腹筋や胸板のあたりをくまなく撫でる。さらに乳首は念入りにくにくにと指先で弄ってきた。
 全身をぬるぬるどろどろにされて、快感で頭の芯が溶けそうになる。もちろん股間は痛いほどに勃起してしまっていた。
 しかしマツリは陰茎には触れず、生殺しの快感を悠太に味合わせており、そろそろ悠太も限界に近づいていた。

「んー、そろそろ流すね〜」
「あ、あうう……」

 シャワーが悠太とマツリの泡を流していく。
 散々焦らされた悠太には、湯水が掛かる刺激さえ快感に感じられてしまう。 
 それに気づいたマツリは泡を流し終えると、悠太の耳元で小悪魔らしく囁いた。

「ね……お兄ちゃん、おちんちんも……してほしい?」
「し……して、ほしい……」
「んふふ♪ よくおねだりできました〜♪」

 マツリの細い腕に頭を抱きしめて頭を撫でられられ、悠太の赤い顔がさらに熱を増す。
 幼い妹になでなでされる心地がどこか背徳的で、とても恥ずかしい。

「じゃあ、おクチでヌいてあげるね……♪」
  
 八重歯を見せて笑みを浮かべながら、マツリは悠太の足の間に入った。
 ちゅっ、と亀頭に唇が触れ、それだけでそそり立った肉棒はびくんと脈動する。

「んあ……むっ、ん〜」
「あ、ああっ……」

 ゆっくり、ゆっくりと口内へ亀頭が押し込まれていく。
 中の粘膜がにゅるりと敏感な先っぽを擦って、ぬるぬるの唾液がペニスを包む。
 幼い妹の、それも狭い口の中に肉棒を咥えられる感覚はすさまじい。

「ん、んむー、んぷっ、」
「う、うああ……」

 温かくぬるっとした粘膜に包まれたかと思うと、裏筋をちろちろと小さな舌先が擦っていく。ざらっとした舌で亀頭を徹底的に責められ、腰が抜けそうな快感が走る。
 
「あ……!そ、そこ、だめぇ……!」
「んふ……♪ ふぐに、いかへてあげる……♪」

 さらにマツリは舌を亀頭の傘に絡みつかせ、まとわりつかせる。
 れろりっ、にちゅぬちゅっ。
 ペニス全体を甘く刺激するように吸い付く動きは激しく、悠太の頭は快感で支配されていく。
 ずちゅっと口内の粘膜が肉棒に密着し、ちゅっちゅっと吸う。同時に玉袋の所も、もみもみと両手で優しく扱われていた。

「で、出る、出ちゃう……っ!」

 悠太の腰から下が甘い快感に包み込まれ、ペニスが脈動する。マツリの狭い口内に悠太は焦らされたぶんだけ強く射精していく。

「ごくっ、ごくごく……っ」
「あ、あふぅっ……」
 
 さらに喉を鳴らしてペニスに吸い付くマツリに、溢れ出る精液が飲み込まれていく。キュッと締め付ける感触がさらに肉棒を刺激し、射精を促していく。
 奥の奥まで、悠太はマツリに精液を搾り尽くされていった。
 まだ腰が抜けそうな快感で立てない悠太の頭を、マツリのふっくらした腕がぎゅっと抱きしめ、すりすりと愛おしそうに撫でた。

「――ぷはぁっ。おいしかった♪ 
 すっごく上手に射精できたね、おにいちゃんっ。えらいえらーい♪
 それじゃあいっしょにお風呂はいろー♪」
「あぅぅ……」

 







「……あ、お、お風呂、上がった、の……」
「あ、むつみさん……いや、むつみお姉さん」

 悠太がお風呂から上がってリビングのソファに座っていると、ムツミがその向かいに座った。ぼさっとした黒髪がソファに垂れており、そのバストは平坦であった。
 ムツミの赤い一つ目や白い肌、ほとんど裸の姿にはまだ慣れないものの、怖いというような感情は悠太にない。
 どちらかといえば、恐々としていたのはムツミの方だったと言っても過言ではなかった。

「お、お姉さん……かぁ。 ……てへへ。
 ……え、えっと……ゆ、ゆうた、くん……?」
「は、はい」
「あ……え、えと……その。わたし、こんな……見た目だし……、
 お姉ちゃんなのに……む、胸もない、けど……こ、こわがらないで……ね……」
「そ、そんな。怖がるなんて」
「……こ、こわく……ない……?」
「はい」

 悠太が返事をすると、ムツミは少しだけじっと悠太を見つめる。
 見つめられるのは少し恥ずかしかったが、視線を逸らすと失礼だと思った悠太はじっと見返した。

「……♪」
「え、えっと。
 むつみさんも、その……マモノムスメ、ってことは、男の人の精を……?」
「……う、うん……」

 悠太の言葉に、ムツミは言いにくそうに顔を赤らめ、もじもじと身体をくねらせる。

「……あ、よ、よかったら……ゆうたのこと、なでなで……しても、いい……?」
「え? い、いいですけど……」

 また何かされるのかと身構えている悠太にとっては意外な反応だった。

「……ほんと……! やった……てへへ♪」

 向かいのソファに座った悠太に、ムツミは恐る恐る近づいていく。
 横に座ると、ゆっくり悠太の頭を抱きしめた。 
 エミやマツリとは違った甘い匂いと、細く痩せたムツミの骨ばった感触が悠太を包む。長い黒髪が頬にかかって少しくすぐったかった。

「(むつみ姉さんは、あの二人ほどエッチなことはしないのかな……。
  ……ちょっとほっとしちゃったかも……)」
「……♪」

 しばらくの間、ムツミは悠太を愛おしそうに撫でまわす。
 なでなで。すりすり。 
 それは自分の匂いを付けたがる犬のような、控えめだけれど優しい愛情表現。
 エミやマツリの行動とはまた違った意味で、悠太の心中は癒されていく。

「……ね、ゆうた……こっち、向いて……?」
「?」

 ムツミはゆっくり悠太から体を離すと、悠太の肩に両手を置きながら言った。
 ――悠太とムツミの視線がばっちりと合う。
 その瞬間、悠太の思考がぐわんと歪む。
 それはゲイザーならではの”暗示”だった。

「え?え……?」
「……ゆうた……もっと、もーっと……おねえちゃんに、甘えて……?」

 悠太の思考がどろどろとしたピンク色に犯されていく。
 目の前にいる女性が、ムツミのことが愛おしくて、甘えたくて仕方がない。
 ともすれば今すぐにでも彼女を襲ってしまいそうな欲望を抑えるのに、悠太は必死だった。

「ゆうた……ゆうたはおねえちゃんに、なにをしてほしい、かな……?」

 暗示に掛かった今、ムツミの声は悠太にとって天使のささやき声のようにも聞こえる。
 普段なら決して口には出せない欲望も、今は吐き出してしまう。

「お、お姉ちゃんにし、シャセイさせて、ほしいぃ……」
「……ね、どんなふうに、してほしい……?」
「あう、あ……て、手で……コスってほしいよお……」
「てへへ……わかった♪」

 ムツミは悠太の下半身のパジャマを脱がし、ソファに悠太を押し倒す。
 さらに悠太のひざ裏に手を入れ、身体を二つ折りにするようにして足を広げさせる。
 おしめを交換する時のようなその格好は俗にいう「ちんぐり返し」という体勢だった。

「え、え……?」

 困惑する悠太を尻目に、マツリは開いた足の間に入った。
 そして悠太のお尻の割れ目に顔を近づけ、アナルにふうっと息を吹きかけ、ピンクの窄まりにちゅっとキスをした。

「ひゃっ!」
「……おしりを責められると……オンナのコみたいに、気持ちよくなれる……♪
 ゆうたも、きっと気に入る、から……♪」

 れろり、と熱いマツリの舌がアナルの表面をぬるぬると舐めしゃぶる。敏感な肛門の入り口を舌でほじられるのは羞恥心と不思議な快感が襲ってくる。
 アブノーマルな性感帯を責められる感覚に身悶えしながら、悠太はがくがくと腰を震わせてしまう。

「あ、あああ……っ、そ、そんなとこぉ……き、きたないからぁ……」
「……ん……ゆうたのカラダに、きたないとこなんてないよ……?」
「う、うぁぁ〜ッ、は、恥ずかしいよぉっ……!」

 さらにはしこしこと、マツリが怒張した悠太の陰茎を手でゆっくりと扱きだす。
 肛門を舐められながら手コキされる未知の快感に悠太は喘ぐことしかできなかった。
 我慢できず、悠太のペニスに精液がせり上がってくる。

「あ、あぁっ、だめっ、お尻舐められながら、出ちゃううっ……」
「ん……いっぱい、出して……?」

 びゅくん、と陰茎が脈動して勢いよく射精する。
 ペニスの先端を包んでいたマツリの左手に精液がほとばしった。
 マツリはそのどろっとした白濁液をれろり、と舐める。悠太に見せつけるかのように。
 そして隅々に飛び散った液をぺろりと舐めながら、よしよしと悠太の頭を撫でる。

「……おいしい……ゆうた、いっぱい出せて、えらいよ……♪」
「あ、はぁぁ……」












「さて……記念すべき初夜、だな」
「んふふー♪ドキドキするー♪」
「……え、えへへ……」

 夜が更けた頃。
 エミたち三人は悠太をベッドルームへと連れて行き、巨大なキングサイズのベッドで一緒になって座っていた。。
 何をされるかは晩ごはんの間に軽く説明されてはいたものの――色々な想いと緊張で悠太は気が気でなかった。

「さて、悠太の童貞はワタシが頂くことになった。
 ふふ……優しくしてやるからな?」
「母さんはいーなー、ファーストキスも貰っちゃったくせにー」
「……ずるい……」
「そう言うな、厳正かつ公平なじゃんけんで決めた結果だろう」

 ショーツを脱ぎながら、仰向けでベッドに寝る悠太の上にエミが膝立ちで跨る。騎乗位の形だ。たぷんとした乳房がプリンのようにぷるんと震えた。
 そこでエミは悠太の緊張に気付いて、ちゅっと軽く頬に口づけをする。
 そして震える悠太の両手を、ぎゅっと優しく握った。

「どうした?……大丈夫だ、怖くないぞ。お母さんに任せておけばいいからな……」
「う、うん……」
「さあ、まずはキスからだ……んちゅっ」

 ふんわりと優しい、聖母のような口づけ。
 本当を言うと悠太も恥ずかしさの方が強かったのだが、エミの優しい目を見ているとそれも落ち着いてきた。
 エミだけでなく、傍にいるムツミやマツリから漂ってくる甘酸っぱい雌の匂いにくらくらしながら、悠太は唾を呑みこむ。

「(い、今からセックスしちゃうんだ……僕のお母さんになる、エミさんと……)」

 母になる女性と性交をする――それはこの家に来るまでとても有り得ない倫理観。
 しかし彼女たちの魔力にあてられ、たった一日でそれはねじ曲がってしまった。
 今はもう、彼女達の胸に抱かれてしまいたいという思いばかりが募っている。

「んむ、はぁっ……もうママのおまんこは、悠太のおちんちんを食べたくて濡れてきてしまったよ」
「う、うん……お母さん……」
「こら、ちゃんとママって呼ぶんだ。
 ワタシは今からゆうたのママで、えっちする相手なんだからな……♪」
 
 エミの膣がペニスの先端にくちゅ、と触れる。熱い蜜液が陰茎にとろりと垂れた。 

「それじゃあ、いくぞっ……んぅっ、」

 薄く毛の生えた割れ目を指で開きながら、エミはゆっくり腰を降ろしていく。

「(ああ……入ってく、エミさんの中に……僕のおちんちんが食べられてくっ……)」
「んぁっ、ゆ、ゆうたのおちんちん、熱いっ……♪」
 
 熱くぬるりとした感触にまずは亀頭が包まれ、そして竿がゆっくり飲み込まれていく。
 肉壁の柔らかなヒダがペニスに絡みつき、ねっとりとした粘膜に包み込まれる快感。エミの優しさを表すかのように甘く柔らかい締め付けは極上の快楽で、気を抜くとすぐにでも果ててしまいそうだった。

「あ、あはぁぁ……」
「んっ……ゼンブ、入った、な……これでゆうたも一人前のオトコだ♪」
「(や、柔らかいヒダヒダが絡みついてくる……すっごく気持ちいい……)」
「どうだ?ママのおまんこ……気持ちいいか?」
「うん……す、すごく気持ちよくて、溶けちゃいそう……」
「ワタシもだ……ゆうたの熱いの、すごく感じるぞ……じゃあ、動くからな……っ」

 ゆっくりとエミが腰を上下に揺らす。
 ぬぷっ、ずぷぷっ。ぱんっ、ぱんっ……。
 蜜液とカウパー、淫らな粘液の交わる音に、肉と肉がぶつかり合う音が寝室に鳴り響く。
 ピストンを繰り返すたび、エミのたわわな乳房もぷるんと揺れる。
 ムツミとマツリは悠太に寄り添いながらも、頬を赤らめて二人の痴態をじっと眺めていた。

「あ、あああっ……ま、ママのなか、すごいよぉっ」
「ン……ああっ、深いトコに当たって、イイっ……!
 も、もっと激しくするぞっ……んあぁっ!」

 ぱちゅぱちゅと肉のぶつかる音は激しくなる。
 悠太もこみあげる快感に耐え切れず、腰をくねらせてしまう。その動きでさらにエミの膣内の甘美な場所を肉根がつつき、ビクンとエミが身体を震わせる。

「あぁっ、んぅっ、ゆ、ゆうたっ、いいぞぉっ……♪」
「そろそろアタシたちも手伝ったげる♪
 おにいちゃんの乳首、舐めてあげるねー♪」
「……んっ……ゆうたの乳首、おいしい……」

 右の乳首にムツミが、左の乳首にマツリが舌を伸ばす。
 チロチロと可愛らしい二つの舌が悠太の乳首を舐め回していく。しゃぶったり、吸い付いたりと丹念に愛撫され、悠太にも更なる快感が走っていく。
 ぬぷぬぷと激しいピストンの刺激に二人の愛撫が重なり、もう悠太は夢心地だった。
 必死で我慢していた射精欲がこみあげ、マグマのように熱く滾っていく。

「あ、ああっ、で、出ちゃうっ、ママぁ、出ちゃうっ」
「よし、ゆ、ゆうたっ、イクときはちゃんと『ママのおまんこに種付けするよっ』って言うんだっ」
「ま、ママぁっ、ママのおまんこに種付けしちゃうよぉっ……!」
「ああっ、わ、ワタシも、い、イクっ……あぁぁ――ッ!」

 きゅうっとペニスへの締め付けが強くなり、エミが一際高い嬌声をあげる。二人の間で汗が飛ぶ。
 限界を迎え、エミと悠太は二人同時に絶頂へ達した。
 びゅる、びゅるるっとエミの膣内へ熱い精液が注がれていく。

「はぁっ、はぁっ……♪ ゆうた、初めてなのに、すごく気持ちよかったぞ……♪
 よく頑張ったな、えらいえらい……♪」
「う、うんっ……」

 性交の快感はすぐには治まらず、その間にもエミは悠太の頭をぎゅっと抱きしめ、優しく頭を撫でた。エミの口元には微笑みが浮かんでいる。
 柔らかい乳房に悠太の顔が埋もれ、射精の脱力感と多幸感に脳が支配される。
 エミの蕩けるような肉体に包まれ、その甘さに溶けてしまいそうだった。

「このまま、ゆうたと一晩中繋がっていたいな……」
「ちょっとー、早く替わってよ母さーん。待ちくたびれちゃったー」
「……わ、わたし、も……」

 エミは二人から囃し立てられ、ようやく二人に気付いたかのように顔を上げる。

「む……まあ仕方ない、か。じゃあゆうた、次も頑張るんだぞ……ちゅっ♪」
「えへへー♪ 次はアタシだからねー。
 思いっきりナデナデして、甘えさせてあげるから、カクゴしてねおにいちゃん……♪」
「あ、あううっ……」

 悠太の長い夜はまだ始まったばかり。
 

 
15/08/28 22:08更新 / しおやき

■作者メッセージ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

母性を感じるらぶらぶが書きたい。そうだ!折角だから全部纏めてセットにしよう!というコンセプトでした。
とにかくいろんな甘やかしえっちが書きたかったのです。
何気に三人称視点でいちゃいちゃを書いたのは初めてかもしれません。こういうのってどっちがいいんだろう…。

ゲイザー姉さんは半引きこもりで、エミさんとマツリちゃんが過激派の仕事で外にいる間でも家でさみしくならないように、という感じ。
なお暗示と射精は限度を超えないようきっちり管理されているもよう。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33