連載小説
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壷にあるは妖精か、それとも・・・
「ハート・・・ハート・・・このままだと倒れてしまう・・・!」
緑色の服を身にまとい、左手に剣、右手に盾を携える勇者は必死に壷を持ち上げては割り、持ち上げては割りを繰り返し、回復アイテムを探している。
「目もかすむ・・・うんしょ・・・えいっ!」
なぜか壷を覗き込むようなことをせず、持ち上げて割らないと中身を確認できないのが彼の悪い癖だ。
ガシャン!
「ひゃ〜!」
「あっ! 妖精さんだ! でもこれは虫取り網で捕まえて、いざ倒れたときに回復してもらおう・・・!」
虫取り網を取り出した彼は出てきた妖精(?)を捕まえて瓶の中に入れ、再び回復アイテム探しのために壷を割り始めた・・・


何とか彼はハートを見つけて回復し、そのダンジョンをクリアした。
危機感が過ぎると、先ほどの妖精のことを急に思い出した。
「そういえばさっきの妖精、飛んでいなかったし、変な悲鳴を上げていたな・・・」
妖精を捕まえたビンを取り出して眺めてみると、気絶した褐色の肌を持つ幼女体型の少女がいた。
「やっぱり妖精さんじゃないや! お〜い、大丈夫?」
勇者はビンの蓋を開けて覗き込むようにして声をかけた。
・・・それが失敗だった。



「うわぁ! こ・・・腰が止まらないよ! うぅ・・・また出るぅ!」
「ひゃああ! こ・・・怖いけど気持いいぃ! またイッちゃう〜!」
ビンの中にいたのは妖精ではなく、なんとつぼまじんだった。
勇者はビンを覗き込んでしまったためビンに吸い込まれ、そして自動的に誘惑魔法をかけられてつぼまじんとほぼ無意識的に交わっているのだ。
「はぁはぁ・・・つ、つぼまじんさん、な・・・なんとかしてよう!」
「はぁ・・・はぁ・・・無理だよぅ・・・あなたがさっきあたしの壷を割っちゃったし、そのために新しい魔法をこのビンにかけるのにほとんどあたしは魔力を使っちゃったから・・・あなたをこのビンから出せるくらいの魔力を蓄えるまであなたから精をもらわないと・・・」
「そ・・・そんな・・・あうう!」
再び自動の誘惑魔法が発動し、勇者は腰を振り始める。
別に精が枯れるという心配は、彼はしていない。
魔物娘と交わること自体も特に気にしていない。
だが・・・
「全面ガラス張りで中の様子が丸見えなのは恥ずかしいからなんとかしてくれ〜!」
10/10/26 23:38更新 / 三鯖アキラ(旧:沈黙の天使)
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■作者メッセージ
ラブホのガラス張りシャワールームは拷問だと思います。
横に相手がいて見られるのと、ガラス一枚隔てられて見られるのと、何か恥ずかしさが違う・・・///
なんか・・・ガラス一枚が間にあると油断している面を見られてしまいそうで・・・///
そんな「ガラス一枚隔たりが逆に恥ずかしい」ということから考え付いたネタなのですが・・・やばいですね、そのために日本最大手の某ゲーム会社の看板キャラを「参考」に使っちゃいましたよ(汗)
ち・・・チクらないでください><

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