Darkness Future
「お待ちしていました、ハンス」
ベッドで待機していた女が静かな声で言う。
「な・・・なぜだっ!? なぜ君がっ!?」
ハンスは目と耳を疑った。
そこにいたのは新妻となったコゼットではなく、別れたはずのウンディーネのミスティだったからだ。
「おのれっ! コゼットをどうした!?」
ミスティは無言で部屋の隅を指差す。
コゼットはそこで結界の中に閉じ込められていた。
彼女の声は聞こえない。
こちらを向いてガラスのような魔法で出来た壁を叩きながら何か叫んでいる。
「本当は消したかった・・・ハンスに尽くすことが出来るのは、私だけなのに・・・」
危険な匂いがするセリフだ。
ハンスの背中に冷たい汗が流れる。
「でも、そんなことしても何にもならないから・・・」
それを聞いて少しハンスは安堵した。
同時に疑問が湧く。
「じゃあ何でこんなことを? ミスティはそんなことをするはずじゃ・・・」
「・・・私は、もう魔物に近くなっている存在・・・自分の気持ちに、自分の欲に忠実に生きたいです・・・」
契約したばかりのころのミスティからは考えられない言葉だ。
そのころのミスティはとにかく献身的で、ときには自分の感情を押し殺すこともあった。
恋人となってからは心を許して打ち明けてくれることもあったが、少なくとも誰かを差し置いたり犠牲にしたりしてまで行動を起こすことはなかった・・・それだけ魔物に近づいてしまったということだ。
そんなミスティがベッドから離れ、近づいてくる。
「くっ・・・」
ハンスは後ずさり、ドアを開けようとしたが・・・
「逃げられませんよ。この部屋には結界を張りました。誰にも邪魔をされません。そこで見ているだけのコゼットを除けば、ここはハンスと私だけの世界です・・・」
とうとうハンスは近づいてきたミスティに抱きしめられる。
「ここをこんなにして・・・呪いで大変だったでしょう。私が楽にして差し上げますね」
ピクリとハンスの逸物と耳が動いた。
「呪い・・・まさかこの呪いは君が・・・」
「そうです、私がかけました。みんなハンスが悪いんですよ? ハンスが私だけを見てくれれば、こんなことはしませんでした。 私と離れることはともかく、他の女を作るなんて許せないです・・・! そんなハンスが節操なしなら、ココもいつも勃っている節操なしになっていたらいいんです!」
ぎゅ!
ミスティが容赦なくハンスの性器を握る。
「ぐぁ!」
「・・・でも、ここを慰められるのは私だけです。付き合ってそんなに経っていないコゼットなんかより、私のほうがずっと上手く慰められます。ずっとずっと、ハンスと一緒にいたんですから・・・!」
いつの間にか拘束の呪文をかけられ、ベッドに押し倒される。
そしてハンスの服と下着を剥ぎ取っていく。
「今から私のことをハンスに刻み付けます。ハンスが他の女なんかに見向きもしないように、他の女なんかじゃ満足できないようにして差し上げます」
呪いによってほぼ常に勃起状態に保たれている性器が現れる。
「よせ、ミスティ! これ以上交わると君は・・・!」
「分かっています。だから、完全に魔物化する前に私は命を絶ちます」
淡々とミスティは言ってのける。
「な・・・何を!?」
「ただ、この国が魔界化するのを防ぐためだけにハンスと別れたり、自殺したりしても、ハンスの心に私は残らないでしょう。今、一緒に死んでも同じこと・・・ならば・・・」
ミスティが顔に軽く笑みを浮かべる。
無邪気な笑みではあったが、残酷な笑みであった。
「ハンスに私を徹底的に刻み込んでから死にます。そして、ハンスには私しかいないということをよく認識してもらってから死んでもらいます。そうすれば、私たちは二人きりに・・・」
そう言ってミスティはハンスの顎を掴み、自分の方を向かせてキスをする。
そのキスは『奪う』という言葉がふさわしい、激しいキスであった。
何もかもを奪うかのように、ミスティの舌がハンスの舌に絡みついたり口内を撫で回したりして、蹂躙する。
「うふふ・・・キスだけで蕩けてしまいましたね。私は、ハンスのイイトコロを全部知っているんですから。それだというのに・・・」
ミスティが顔をしかめる。
「・・・ハンスの身体からコゼットのにおいがします。コゼットにされたキスを体中から感じます! 許せません!」
ミスティの口が下へと向かう。
首筋、肩口、胸、乳首、わき腹、腹、手、太もも、足・・・ハンスの全身にキスが雨のように落とされる。
そして、そのくちびるが避けられていた性器に近づく。
ミスティはハンスの性器にじらすかのようにキスをする。
「ぬ・・・うあ・・・!」
「うふふ・・・弱点は分かっているんですよ。口に含まなくても、気持ちいいでしょう? でも、口に含まれたら何も考えられないくらい気持ちいいですよ?」
そう言って、ミスティはハンスの性器を飲み込んだ。
「くっ・・・!」
ハンスの弱点を知り尽くした舌が容赦なく襲い掛かってくる。
今まではゆっくりと楽しむように、愛おしむように攻めてくるのだが、今はひたすら攻撃的に攻め立ててくる。
「んぐ・・・私のほうが・・・ハンスを良く知っているんですから・・・あむっ!」
弱点を優しく的確に突いてくるミスティのフェラチオは魅力的だったが、盗賊時代に男を知り尽くしたコゼットの攻撃的なフェラチオも魅力的だった。
しかし今ミスティは攻撃的にハンスの弱点を的確についてくる。
甲乙をつけるのは贅沢だが、やはり今のミスティのほうが一枚上手の快楽だった。
「くっ・・あ! で・・・出るっ!」
ミスティのフェラチオによって、自分の中では最速の時間で射精を強制された。
力を失いかける性器が呪いによって瞬時に力を取り戻す。
「まだまだです・・・2回目、いきます」
「ちょ・・・待って! 今は感じすぎる・・・う・・・うあああああ!」
再び容赦ない口唇愛撫が射精直後で敏感になっているハンスを襲う。
快感のあまりハンスは身もだえすらする。
「ま・・・また・・・!」
「いっへひまひははい! わはひのほふひへ! (イッてしまいなさい! 私のお口に!)」
ヴァンパイアを倒した夜に交わったときからクセになった、しゃべりながらのフェラ・・・それによって止めを刺される。
「う・・・ぬあ!」
ハンスの背が弓なりに反り、再びミスティの口内に精液をぶちまける。
「・・・2回目だというのに濃いですね。呪いでどんどん濃い精液を作れるとは言え、ここまで濃いとは・・・コゼットには満足させてもらえなかったようですね」
ベッドの上でぐったりとしているハンスを見下ろしながらミスティは言う。
「当然ですよね。ハンスを満足させるのは私だけなんですから・・・」
歪んだ独占欲がハンスにひたすら叩きつけられる。
「さて、次はこんな嗜好でどうでしょう?」
ミスティが唾液をハンスの性器に垂らす。
唾液にしては粘液質だ。
その唾液をたっぷりと塗りたくられる。
たっぷりと、ありえないほどの量の唾液を垂らすことができるのはやはりミスティが水の精霊・ウンディーネだからだ。
「うふふ・・・ぬちゃぬちゃして気持ちいいですよね? クセになりそうですよね? こんなこと、コゼットや他の女に出来ます?」
「ぬ・・・うあ・・・!」
ハンスはあえぎ声を上げることしかできない。
「私だけを見てください・・・んっ・・・」
ミスティは右手で唾液まみれの男根をしごきながら左手でハンスの顎をつかみ、キスをする。
「うふふ・・・フェラとかじゃこんなに速くしごき上げることはできないですからね・・・ほらほら、どうですか?」
ぐちゃぐちゃぐちゃ・・・粘液質で卑猥な音がひっきりなしに響く。
粘液による感触、圧迫感・・・すばやい刺激は口唇愛撫とはまた違った、しかし甲乙つけがたいほどの快楽であった。
「や・・・やめ・・・また・・・」
「イキそうですか? どうぞイッてください、ハンス・・・」
ミスティの手の動きが一段と速くなった
「ああああああ!」
絶叫を上げてハンスはミスティの手に射精する。
だが、ミスティは手を休めない。
「な、なんでぇ!? 射精しているのにぃ!?」
「その方が気持ちいいでしょう? ほらほら・・・搾ればまだ出るはずですよね?」
手が唾液と精液で白濁するのも構わず、ミスティはしごきたてる。
しごいていただけの動きだった手に、別の動きが加わった。
時々不規則に亀頭を撫でる動きが加わる。
「くっ・・・ちょっと痛い・・・!」
「ちょっとでしょう? 慣れるころには気持ちよくなりますよ・・・」
嗜虐的な笑みを浮かべながらミスティは攻め続ける。
「う・・・ふあああ!」
「ほら、いい声が出てきました。そのまま出してください」
とどめとばかりに亀頭に愛撫が集中的にくわえられる。
耐えられるはずがなかった。
「〜〜〜〜っ!」
声もなくハンスは絶頂に達した。
「気持ちよかったでしょう?こんなこと、わたししかできませんよ?」
「た・・・助けて・・・」
ハンスは搾り出すように助けを求める。
誰でもいいからこの快楽地獄から救って欲しかった。
その言葉を聞いたミスティの目に影が差す。
「酷い・・・まだ私を拒絶するんですか?」
寂しさ、悲しさ、怒り、憎しみ、愛情・・・いろんなものが入り混じっている。
「分かりました。最後の仕上げに移らせていただきます」
もはや動けないハンスにミスティがまたがる。
そのままハンスの性器を、自らの濡れきった性器に押し当て、腰を沈めていく・・・
「うあ・・・ミスティの・・・中・・・」
「懐かしいですか? 嬉しいです。じゃあ最初は昔のように・・・普通に動きます」
ミスティの腰が動き出す。
時に上下に、時に前後に・・・その動きに翻弄されてハンスはまた高まっていく。
「あん! きもち・・・いい! 久しぶりだから・・・私・・・私っ!」
ミスティの身体がぷるぷると震える。
絶頂が近い。
ミスティが絶頂に達すると膣が男を道連れするかのように収縮する。
『う・・・今イカれると、僕もイッてしまう・・・!』
だがどうしようもない。
「イク・・・イッちゃう・・・!」
ミスティが喉を出して身体を弓なりにそらせて絶頂に達した。
膣がハンスの射精を促すように収縮する。
離婚前でも耐えられなかった。
今も耐えられない。
「う・・・うあああ!」
ミスティの膣内にハンスは射精する。
「うふふ・・・やっぱり私がイクと一緒にイッてくれるんですね・・・」
ぐったりと身を預けてきたミスティが満足そうに微笑む。
だが、その笑みがすぐに嗜虐的なものに変わる。
「けれども、今の私はあのときの私とは違います。魔物に近くなったのです。だからこんなこともできるんですよ?」
「う? わ・・・何これ!?」
ハンスが戸惑いの悲鳴を上げた。
彼の性器がミスティの肉壁によって刺激されている。
しかしミスティは腰を動かしていない。
「うふふ・・・私のナカは自由自在に動かせるんですよ?」
「う・・・ううう」
うめき声を上げるハンスの性器はミスティの刺激によって萎える前に再び力を取り戻す。
「じゃあ、まずはこんな動かし方でイカせてあげます」
ミスティの言葉と共に彼女の膣壁がぐにゃぐにゃと蠕動運動をする。
ミスティやコゼットが絶頂に達したときの動きとまた違う動きが続く。
こんな動き方を続けるのは人間では不可能なはずだ。
「あああああ!」
その攻めに耐え切れず、ハンスはたちまち射精する。
「イッちゃいましたね、気に入ってくれました? 気に入ってくれればとっても嬉しいです」
魔物に近づいても献身的な性格は歪んではいるが残っているらしい。
ミスティが満足そうな、しかしどこか狂気めいた笑みを浮かべる。
「では、次はこんな動かし方でイカせてあげます」
吸い上げられるような刺激がハンスを襲う。
その刺激でハンスの性器は萎えることを許されず、嬲られ続けられる。
断続的な吸い上げの刺激によってハンスはまた絶頂に追いやられた。
「すごい動きでしょう? でも、動かすだけじゃないんです・・・」
「え・・・うわ!?」
ハンスが驚いた声を上げる。
ミスティの膣内の感触が変わった。
今までヌルヌルしていた感触から、イボのようなものがあちこちに押し当てられたような感触・・・呪いと絶頂直後の影響でハンスの性器はそれを敏感に感じ取る。
「では、動きますね・・・シンプルに上下運動で・・・」
緩やかにミスティは腰を動かす。
しかし緩やかでも極上な膣内の感触は強力な刺激となってハンスを襲う。
「や・・・やめ・・・」
「やめませんよ・・・ハンスが私しか見れなくなるまで・・・」
ぎゅっとミスティが膣でハンスの男根を締め付けてくる。
「う・・・うあああ!」
「イキそうですか? どうぞ、イッてください」
ミスティの動きが追い込みのように激しくなる。
ミスティにしがみつき、ハンスはまた射精した。
荒い息をしているハンスを見下ろしながらミスティが笑う。
「こんなこと、コゼットや他の女には出来ないでしょう? でも、まだまだですよ。コレを伸ばせば・・・」
「あ・・・あああっ!?」
ミスティの膣の感触が激変する。
イボが伸びてハンスの男根に絡みつく。
これはまるで・・・
「触手が絡みつくようでしょう? もはやコゼットはもとより、普通の女なんかじゃあ満足できませんね」
ミスティが笑う。
邪気がない分、逆に恐ろしい。
「じゃあ、また動きますね・・・」
再び緩やかにミスティが動き出す。
「うあ・・・ああああ!」
ハンスが身を捩って快感で悲鳴を上げる。
ミスティの膣内でハンスの男根は触手に絡みつかれたりかき混ぜられたりしているのだ。
「あ・・あ・・・あ!」
「あ・・・あら・・・」
ミスティが驚いた表情を浮かべて腰の動きを止める。
ハンスが射精してしまったからだ。
「瞬殺でしたね・・・そんなに気持ちよかったですか?」
嬉しそうな笑みをミスティは浮かべる。
そして身体を倒して宣言した。
「これが一番気に入っていただけたようですね。では、この味を忘れられないようにしましょう」
ミスティの腰が非情にも、ハンスの精を搾ろうと、人外の快楽を身体に刻みつけようと激しく動き出した・・・
もう何度射精したか分からない・・・
ミスティの下でハンスは身体を時々震わせて射精する。
だがその感覚が徐々に長くなっている。
身体が快感に慣れてきたからだ。
裏を返せばつまり・・・
「もう私なしでは生きていけない心と身体になりましたね・・・」
狂気を孕んだ満足そうな笑みを浮かべてハンスを見下ろす。
「う・・・あ・・・」
ハンスはうつろな声を上げるだけで答えられない。
凄まじい快感で身体と心が壊れ気味だった。
「どうですか、コゼット。ハンスはもう私なしでは生きていけない心と身体になりましたよ?」
『コゼット・・・』
新たな妻の名前を耳にして、バカになっていた心に理性が少し戻ってくる。
「では、ハンス・・・これでお別れです。水の精霊だった私は水に返りましょう」
ミスティが寂しそうにつぶやく。
しかし、その声は本気だ。
「さようなら、ハンス・・・誰よりも愛しています・・・あの世でも、私を選んでくれることを信じています・・・」
その言葉を残し、ミスティはあっと言う間に水になって跡形もなく姿を消した。
魔力のこもったやや粘液質な水がベッドに、カーペットに染み渡る。
「ハンス!」
「ハンス! 何があった!?」
術者が消えたことにより、結界がとかれたようだ。
部屋の隅にいたコゼットがベッドに駆け寄り、外から何とか入ろうとしていたらしいラングレーが入ってきた。
「ダメだ・・・来るな・・・逃げるんだ・・・! この城はすぐに・・・魔界に・・・!」
ミスティに何回も搾り取られて疲労しきっていたが、ハンスは声を絞り出すようにして二人に告げる。
しかし・・・
「何言ってるの!? あんたを置いてなんか逃げられるわけないじゃない! それに・・・」
コゼットが生暖かい笑みを浮かべる。
「あれだけミスティに挑発されて新妻である私が黙っていられるはずがないじゃない」
コゼットはすでにまた呪いの影響で臨戦態勢に入っているハンスの男根を見つめた。
一方、ラングレーは膝をついてハンスを見ている。
将軍として、ハンスの部下として、命令を待っているときの姿勢だ。
「ラングレー、君は大臣たちや兵士たち、街の人を連れて逃げるんだ・・・頼む」
「承知しました・・・」
ラングレーは一礼して立ち上がり、部屋を出て行った。
「・・・じゃあ、始めよっか。あたしがミスティに負けないこと、教えてあげるわ」
「ま・・・待ってよ、今ヘロヘロで・・・」
「いや! 1秒だって待っていられない!」
ミスティが最期に撒き散らした水の影響もあり、コゼットは脱力しきったハンスに襲い掛かった・・・
30分でラングレーは国民全員の避難の準備をさせた。
「北の森も泉も汚染されているはずだ・・・全員、南西に向かって出発!」
全員が動き出したのを見て、ラングレーは城のほうを一度振り返る。
男の短い悲鳴が切れ切れに聞こえ、それに混じってどこか寂しげな女の嬌声が聞こえてきた。
「・・・ハンス、コゼット・・・いつかまた旅をしような。だから・・・生きて俺たちに合流してくれよ」
むなしい言葉を残して、ラングレーは馬を動かした。
「ハンス・・・ハンスぅ・・・出してよ・・・あたしじゃ満足できないの・・・?」
「う・・・あ・・・」
女が男にまたがって腰を振っている。
部屋に満ちている魔力の影響で、女はレッサーサキュバス化しかけているが、幸か不幸か男が射精していないため、まだレッサーサキュバスになっていない。
男は射精しそうなのに出来ていない状態なので、このままだと心が壊れてしまうのも時間の問題だろう。
女も男を射精に導きたいのに出来ていない状態で、精神的に追い詰められている。
そしてこの部屋は、城は、国は、魔力で汚染されている。
魔界にはなりきっていないが、人が住むのは難しい国になっていた。
「ククク・・・まぁ、そうだろうな」
その様子を、水晶玉を通して見ていた者が暗闇の中つぶやく。
それは、5年前にハンスたちによって倒されたヴァンパイアだった。
倒されはしたが彼女は死ななかった。
こうして人間界から魔界に逃げて身体を休めていた。
そして水晶玉を通してハンスやミスティ、この国の様子を見ていたのだが・・・
「結局はこうなったか・・・ふふふ・・・あーはっはっは!」
自分の予言の通りとなり、おかしくてヴァンパイアは笑う。
水晶玉では男女が絡み合っている様子が映し出され続け、狂い掛けた声が聞こえ続けた・・・
「イッてよハンス・・・ミスティよりあたしを選んだんだったら・・・」
「う・・・うあああ・・・」
ベッドで待機していた女が静かな声で言う。
「な・・・なぜだっ!? なぜ君がっ!?」
ハンスは目と耳を疑った。
そこにいたのは新妻となったコゼットではなく、別れたはずのウンディーネのミスティだったからだ。
「おのれっ! コゼットをどうした!?」
ミスティは無言で部屋の隅を指差す。
コゼットはそこで結界の中に閉じ込められていた。
彼女の声は聞こえない。
こちらを向いてガラスのような魔法で出来た壁を叩きながら何か叫んでいる。
「本当は消したかった・・・ハンスに尽くすことが出来るのは、私だけなのに・・・」
危険な匂いがするセリフだ。
ハンスの背中に冷たい汗が流れる。
「でも、そんなことしても何にもならないから・・・」
それを聞いて少しハンスは安堵した。
同時に疑問が湧く。
「じゃあ何でこんなことを? ミスティはそんなことをするはずじゃ・・・」
「・・・私は、もう魔物に近くなっている存在・・・自分の気持ちに、自分の欲に忠実に生きたいです・・・」
契約したばかりのころのミスティからは考えられない言葉だ。
そのころのミスティはとにかく献身的で、ときには自分の感情を押し殺すこともあった。
恋人となってからは心を許して打ち明けてくれることもあったが、少なくとも誰かを差し置いたり犠牲にしたりしてまで行動を起こすことはなかった・・・それだけ魔物に近づいてしまったということだ。
そんなミスティがベッドから離れ、近づいてくる。
「くっ・・・」
ハンスは後ずさり、ドアを開けようとしたが・・・
「逃げられませんよ。この部屋には結界を張りました。誰にも邪魔をされません。そこで見ているだけのコゼットを除けば、ここはハンスと私だけの世界です・・・」
とうとうハンスは近づいてきたミスティに抱きしめられる。
「ここをこんなにして・・・呪いで大変だったでしょう。私が楽にして差し上げますね」
ピクリとハンスの逸物と耳が動いた。
「呪い・・・まさかこの呪いは君が・・・」
「そうです、私がかけました。みんなハンスが悪いんですよ? ハンスが私だけを見てくれれば、こんなことはしませんでした。 私と離れることはともかく、他の女を作るなんて許せないです・・・! そんなハンスが節操なしなら、ココもいつも勃っている節操なしになっていたらいいんです!」
ぎゅ!
ミスティが容赦なくハンスの性器を握る。
「ぐぁ!」
「・・・でも、ここを慰められるのは私だけです。付き合ってそんなに経っていないコゼットなんかより、私のほうがずっと上手く慰められます。ずっとずっと、ハンスと一緒にいたんですから・・・!」
いつの間にか拘束の呪文をかけられ、ベッドに押し倒される。
そしてハンスの服と下着を剥ぎ取っていく。
「今から私のことをハンスに刻み付けます。ハンスが他の女なんかに見向きもしないように、他の女なんかじゃ満足できないようにして差し上げます」
呪いによってほぼ常に勃起状態に保たれている性器が現れる。
「よせ、ミスティ! これ以上交わると君は・・・!」
「分かっています。だから、完全に魔物化する前に私は命を絶ちます」
淡々とミスティは言ってのける。
「な・・・何を!?」
「ただ、この国が魔界化するのを防ぐためだけにハンスと別れたり、自殺したりしても、ハンスの心に私は残らないでしょう。今、一緒に死んでも同じこと・・・ならば・・・」
ミスティが顔に軽く笑みを浮かべる。
無邪気な笑みではあったが、残酷な笑みであった。
「ハンスに私を徹底的に刻み込んでから死にます。そして、ハンスには私しかいないということをよく認識してもらってから死んでもらいます。そうすれば、私たちは二人きりに・・・」
そう言ってミスティはハンスの顎を掴み、自分の方を向かせてキスをする。
そのキスは『奪う』という言葉がふさわしい、激しいキスであった。
何もかもを奪うかのように、ミスティの舌がハンスの舌に絡みついたり口内を撫で回したりして、蹂躙する。
「うふふ・・・キスだけで蕩けてしまいましたね。私は、ハンスのイイトコロを全部知っているんですから。それだというのに・・・」
ミスティが顔をしかめる。
「・・・ハンスの身体からコゼットのにおいがします。コゼットにされたキスを体中から感じます! 許せません!」
ミスティの口が下へと向かう。
首筋、肩口、胸、乳首、わき腹、腹、手、太もも、足・・・ハンスの全身にキスが雨のように落とされる。
そして、そのくちびるが避けられていた性器に近づく。
ミスティはハンスの性器にじらすかのようにキスをする。
「ぬ・・・うあ・・・!」
「うふふ・・・弱点は分かっているんですよ。口に含まなくても、気持ちいいでしょう? でも、口に含まれたら何も考えられないくらい気持ちいいですよ?」
そう言って、ミスティはハンスの性器を飲み込んだ。
「くっ・・・!」
ハンスの弱点を知り尽くした舌が容赦なく襲い掛かってくる。
今まではゆっくりと楽しむように、愛おしむように攻めてくるのだが、今はひたすら攻撃的に攻め立ててくる。
「んぐ・・・私のほうが・・・ハンスを良く知っているんですから・・・あむっ!」
弱点を優しく的確に突いてくるミスティのフェラチオは魅力的だったが、盗賊時代に男を知り尽くしたコゼットの攻撃的なフェラチオも魅力的だった。
しかし今ミスティは攻撃的にハンスの弱点を的確についてくる。
甲乙をつけるのは贅沢だが、やはり今のミスティのほうが一枚上手の快楽だった。
「くっ・・あ! で・・・出るっ!」
ミスティのフェラチオによって、自分の中では最速の時間で射精を強制された。
力を失いかける性器が呪いによって瞬時に力を取り戻す。
「まだまだです・・・2回目、いきます」
「ちょ・・・待って! 今は感じすぎる・・・う・・・うあああああ!」
再び容赦ない口唇愛撫が射精直後で敏感になっているハンスを襲う。
快感のあまりハンスは身もだえすらする。
「ま・・・また・・・!」
「いっへひまひははい! わはひのほふひへ! (イッてしまいなさい! 私のお口に!)」
ヴァンパイアを倒した夜に交わったときからクセになった、しゃべりながらのフェラ・・・それによって止めを刺される。
「う・・・ぬあ!」
ハンスの背が弓なりに反り、再びミスティの口内に精液をぶちまける。
「・・・2回目だというのに濃いですね。呪いでどんどん濃い精液を作れるとは言え、ここまで濃いとは・・・コゼットには満足させてもらえなかったようですね」
ベッドの上でぐったりとしているハンスを見下ろしながらミスティは言う。
「当然ですよね。ハンスを満足させるのは私だけなんですから・・・」
歪んだ独占欲がハンスにひたすら叩きつけられる。
「さて、次はこんな嗜好でどうでしょう?」
ミスティが唾液をハンスの性器に垂らす。
唾液にしては粘液質だ。
その唾液をたっぷりと塗りたくられる。
たっぷりと、ありえないほどの量の唾液を垂らすことができるのはやはりミスティが水の精霊・ウンディーネだからだ。
「うふふ・・・ぬちゃぬちゃして気持ちいいですよね? クセになりそうですよね? こんなこと、コゼットや他の女に出来ます?」
「ぬ・・・うあ・・・!」
ハンスはあえぎ声を上げることしかできない。
「私だけを見てください・・・んっ・・・」
ミスティは右手で唾液まみれの男根をしごきながら左手でハンスの顎をつかみ、キスをする。
「うふふ・・・フェラとかじゃこんなに速くしごき上げることはできないですからね・・・ほらほら、どうですか?」
ぐちゃぐちゃぐちゃ・・・粘液質で卑猥な音がひっきりなしに響く。
粘液による感触、圧迫感・・・すばやい刺激は口唇愛撫とはまた違った、しかし甲乙つけがたいほどの快楽であった。
「や・・・やめ・・・また・・・」
「イキそうですか? どうぞイッてください、ハンス・・・」
ミスティの手の動きが一段と速くなった
「ああああああ!」
絶叫を上げてハンスはミスティの手に射精する。
だが、ミスティは手を休めない。
「な、なんでぇ!? 射精しているのにぃ!?」
「その方が気持ちいいでしょう? ほらほら・・・搾ればまだ出るはずですよね?」
手が唾液と精液で白濁するのも構わず、ミスティはしごきたてる。
しごいていただけの動きだった手に、別の動きが加わった。
時々不規則に亀頭を撫でる動きが加わる。
「くっ・・・ちょっと痛い・・・!」
「ちょっとでしょう? 慣れるころには気持ちよくなりますよ・・・」
嗜虐的な笑みを浮かべながらミスティは攻め続ける。
「う・・・ふあああ!」
「ほら、いい声が出てきました。そのまま出してください」
とどめとばかりに亀頭に愛撫が集中的にくわえられる。
耐えられるはずがなかった。
「〜〜〜〜っ!」
声もなくハンスは絶頂に達した。
「気持ちよかったでしょう?こんなこと、わたししかできませんよ?」
「た・・・助けて・・・」
ハンスは搾り出すように助けを求める。
誰でもいいからこの快楽地獄から救って欲しかった。
その言葉を聞いたミスティの目に影が差す。
「酷い・・・まだ私を拒絶するんですか?」
寂しさ、悲しさ、怒り、憎しみ、愛情・・・いろんなものが入り混じっている。
「分かりました。最後の仕上げに移らせていただきます」
もはや動けないハンスにミスティがまたがる。
そのままハンスの性器を、自らの濡れきった性器に押し当て、腰を沈めていく・・・
「うあ・・・ミスティの・・・中・・・」
「懐かしいですか? 嬉しいです。じゃあ最初は昔のように・・・普通に動きます」
ミスティの腰が動き出す。
時に上下に、時に前後に・・・その動きに翻弄されてハンスはまた高まっていく。
「あん! きもち・・・いい! 久しぶりだから・・・私・・・私っ!」
ミスティの身体がぷるぷると震える。
絶頂が近い。
ミスティが絶頂に達すると膣が男を道連れするかのように収縮する。
『う・・・今イカれると、僕もイッてしまう・・・!』
だがどうしようもない。
「イク・・・イッちゃう・・・!」
ミスティが喉を出して身体を弓なりにそらせて絶頂に達した。
膣がハンスの射精を促すように収縮する。
離婚前でも耐えられなかった。
今も耐えられない。
「う・・・うあああ!」
ミスティの膣内にハンスは射精する。
「うふふ・・・やっぱり私がイクと一緒にイッてくれるんですね・・・」
ぐったりと身を預けてきたミスティが満足そうに微笑む。
だが、その笑みがすぐに嗜虐的なものに変わる。
「けれども、今の私はあのときの私とは違います。魔物に近くなったのです。だからこんなこともできるんですよ?」
「う? わ・・・何これ!?」
ハンスが戸惑いの悲鳴を上げた。
彼の性器がミスティの肉壁によって刺激されている。
しかしミスティは腰を動かしていない。
「うふふ・・・私のナカは自由自在に動かせるんですよ?」
「う・・・ううう」
うめき声を上げるハンスの性器はミスティの刺激によって萎える前に再び力を取り戻す。
「じゃあ、まずはこんな動かし方でイカせてあげます」
ミスティの言葉と共に彼女の膣壁がぐにゃぐにゃと蠕動運動をする。
ミスティやコゼットが絶頂に達したときの動きとまた違う動きが続く。
こんな動き方を続けるのは人間では不可能なはずだ。
「あああああ!」
その攻めに耐え切れず、ハンスはたちまち射精する。
「イッちゃいましたね、気に入ってくれました? 気に入ってくれればとっても嬉しいです」
魔物に近づいても献身的な性格は歪んではいるが残っているらしい。
ミスティが満足そうな、しかしどこか狂気めいた笑みを浮かべる。
「では、次はこんな動かし方でイカせてあげます」
吸い上げられるような刺激がハンスを襲う。
その刺激でハンスの性器は萎えることを許されず、嬲られ続けられる。
断続的な吸い上げの刺激によってハンスはまた絶頂に追いやられた。
「すごい動きでしょう? でも、動かすだけじゃないんです・・・」
「え・・・うわ!?」
ハンスが驚いた声を上げる。
ミスティの膣内の感触が変わった。
今までヌルヌルしていた感触から、イボのようなものがあちこちに押し当てられたような感触・・・呪いと絶頂直後の影響でハンスの性器はそれを敏感に感じ取る。
「では、動きますね・・・シンプルに上下運動で・・・」
緩やかにミスティは腰を動かす。
しかし緩やかでも極上な膣内の感触は強力な刺激となってハンスを襲う。
「や・・・やめ・・・」
「やめませんよ・・・ハンスが私しか見れなくなるまで・・・」
ぎゅっとミスティが膣でハンスの男根を締め付けてくる。
「う・・・うあああ!」
「イキそうですか? どうぞ、イッてください」
ミスティの動きが追い込みのように激しくなる。
ミスティにしがみつき、ハンスはまた射精した。
荒い息をしているハンスを見下ろしながらミスティが笑う。
「こんなこと、コゼットや他の女には出来ないでしょう? でも、まだまだですよ。コレを伸ばせば・・・」
「あ・・・あああっ!?」
ミスティの膣の感触が激変する。
イボが伸びてハンスの男根に絡みつく。
これはまるで・・・
「触手が絡みつくようでしょう? もはやコゼットはもとより、普通の女なんかじゃあ満足できませんね」
ミスティが笑う。
邪気がない分、逆に恐ろしい。
「じゃあ、また動きますね・・・」
再び緩やかにミスティが動き出す。
「うあ・・・ああああ!」
ハンスが身を捩って快感で悲鳴を上げる。
ミスティの膣内でハンスの男根は触手に絡みつかれたりかき混ぜられたりしているのだ。
「あ・・あ・・・あ!」
「あ・・・あら・・・」
ミスティが驚いた表情を浮かべて腰の動きを止める。
ハンスが射精してしまったからだ。
「瞬殺でしたね・・・そんなに気持ちよかったですか?」
嬉しそうな笑みをミスティは浮かべる。
そして身体を倒して宣言した。
「これが一番気に入っていただけたようですね。では、この味を忘れられないようにしましょう」
ミスティの腰が非情にも、ハンスの精を搾ろうと、人外の快楽を身体に刻みつけようと激しく動き出した・・・
もう何度射精したか分からない・・・
ミスティの下でハンスは身体を時々震わせて射精する。
だがその感覚が徐々に長くなっている。
身体が快感に慣れてきたからだ。
裏を返せばつまり・・・
「もう私なしでは生きていけない心と身体になりましたね・・・」
狂気を孕んだ満足そうな笑みを浮かべてハンスを見下ろす。
「う・・・あ・・・」
ハンスはうつろな声を上げるだけで答えられない。
凄まじい快感で身体と心が壊れ気味だった。
「どうですか、コゼット。ハンスはもう私なしでは生きていけない心と身体になりましたよ?」
『コゼット・・・』
新たな妻の名前を耳にして、バカになっていた心に理性が少し戻ってくる。
「では、ハンス・・・これでお別れです。水の精霊だった私は水に返りましょう」
ミスティが寂しそうにつぶやく。
しかし、その声は本気だ。
「さようなら、ハンス・・・誰よりも愛しています・・・あの世でも、私を選んでくれることを信じています・・・」
その言葉を残し、ミスティはあっと言う間に水になって跡形もなく姿を消した。
魔力のこもったやや粘液質な水がベッドに、カーペットに染み渡る。
「ハンス!」
「ハンス! 何があった!?」
術者が消えたことにより、結界がとかれたようだ。
部屋の隅にいたコゼットがベッドに駆け寄り、外から何とか入ろうとしていたらしいラングレーが入ってきた。
「ダメだ・・・来るな・・・逃げるんだ・・・! この城はすぐに・・・魔界に・・・!」
ミスティに何回も搾り取られて疲労しきっていたが、ハンスは声を絞り出すようにして二人に告げる。
しかし・・・
「何言ってるの!? あんたを置いてなんか逃げられるわけないじゃない! それに・・・」
コゼットが生暖かい笑みを浮かべる。
「あれだけミスティに挑発されて新妻である私が黙っていられるはずがないじゃない」
コゼットはすでにまた呪いの影響で臨戦態勢に入っているハンスの男根を見つめた。
一方、ラングレーは膝をついてハンスを見ている。
将軍として、ハンスの部下として、命令を待っているときの姿勢だ。
「ラングレー、君は大臣たちや兵士たち、街の人を連れて逃げるんだ・・・頼む」
「承知しました・・・」
ラングレーは一礼して立ち上がり、部屋を出て行った。
「・・・じゃあ、始めよっか。あたしがミスティに負けないこと、教えてあげるわ」
「ま・・・待ってよ、今ヘロヘロで・・・」
「いや! 1秒だって待っていられない!」
ミスティが最期に撒き散らした水の影響もあり、コゼットは脱力しきったハンスに襲い掛かった・・・
30分でラングレーは国民全員の避難の準備をさせた。
「北の森も泉も汚染されているはずだ・・・全員、南西に向かって出発!」
全員が動き出したのを見て、ラングレーは城のほうを一度振り返る。
男の短い悲鳴が切れ切れに聞こえ、それに混じってどこか寂しげな女の嬌声が聞こえてきた。
「・・・ハンス、コゼット・・・いつかまた旅をしような。だから・・・生きて俺たちに合流してくれよ」
むなしい言葉を残して、ラングレーは馬を動かした。
「ハンス・・・ハンスぅ・・・出してよ・・・あたしじゃ満足できないの・・・?」
「う・・・あ・・・」
女が男にまたがって腰を振っている。
部屋に満ちている魔力の影響で、女はレッサーサキュバス化しかけているが、幸か不幸か男が射精していないため、まだレッサーサキュバスになっていない。
男は射精しそうなのに出来ていない状態なので、このままだと心が壊れてしまうのも時間の問題だろう。
女も男を射精に導きたいのに出来ていない状態で、精神的に追い詰められている。
そしてこの部屋は、城は、国は、魔力で汚染されている。
魔界にはなりきっていないが、人が住むのは難しい国になっていた。
「ククク・・・まぁ、そうだろうな」
その様子を、水晶玉を通して見ていた者が暗闇の中つぶやく。
それは、5年前にハンスたちによって倒されたヴァンパイアだった。
倒されはしたが彼女は死ななかった。
こうして人間界から魔界に逃げて身体を休めていた。
そして水晶玉を通してハンスやミスティ、この国の様子を見ていたのだが・・・
「結局はこうなったか・・・ふふふ・・・あーはっはっは!」
自分の予言の通りとなり、おかしくてヴァンパイアは笑う。
水晶玉では男女が絡み合っている様子が映し出され続け、狂い掛けた声が聞こえ続けた・・・
「イッてよハンス・・・ミスティよりあたしを選んだんだったら・・・」
「う・・・うあああ・・・」
10/10/18 23:01更新 / 三鯖アキラ(旧:沈黙の天使)
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