第七話 塩田町・ソルド
スコッド達がキャラバンに乗せてもらうことになってから数日後、キャラバンの周囲で数人がランニングをしていた。
魔物娘も居れば男たちもいる、その中でも特に目立つのが2mを超す巨体のアルだった。
その巨躯からは想像できないほど軽やかな走りは他の者も思わず付いて行きそうな雰囲気を醸し出していた。
そんな彼がふと視界に入った人物の元へ駆け寄る。
「調子はどうだ?」
「どうもこうも無いな・・・慣れんと使いづらい」
男としては平均的な身長、軽く逆だった髪に深緑色のバンダナを額に巻いている。
アルの友人、弓兵のスコッドだ。
彼が向いていた方を見ると数本の矢が突き刺さった的が30m程先に立っている、どの矢もほぼど真ん中に刺さっていて弓の腕は落ちていない様だとアルは心の中で喜んだ。
だからこそスコッドが言った使いづらいと言うのが分からなかった。
「どうしてだ?近距離とは言えしっかり当たってるじゃないか」
「普通の矢はな、問題はこっちだ」
そう言うとスコッドの掌から蒼と黒が混じったような色をした魔力の球体が浮かび上がり、それを弓につがえると球体は棒状に変化した。
それを的に放つ。
魔力の矢は的の中央に命中し、ペンキをぶちまけたように的全体に魔力がドロドロとした液状に広がっていく。
だからこそ、しっかりあたっているではないかという視線をスコッドに向けるアル。
「今のは二矢目だ、普通の矢と違って落ちるってことがないから感覚が違うんだよ。それに落ちてこない、長距離放つと途中で消滅するなんざ俺の戦法に合わん」
そう言いながらも三、四、五と次々に魔力の矢で的を射抜いていくスコッド。
スコッドの戦い方としては弓兵でありながら相手の懐に潜り込んだり落下させた矢などで相手の意識外から攻撃するのが主流だ、それから考えれば空に打ち上げて落下しないとか弧を描いて落ちてこない矢というのは使いにくいのかもしれない。
「まぁあれだ、魔力の込め方次第でそこら辺は変えていけるかもしれないからな、練習あるのみと言うことだ。」
「そうか・・・頑張ってくれ」
「あぁ、せっかくお前が用意してくれた力だ、ありがたく使わせてもらうよ」
手をひらひらと振り、男たちはそれぞれの妻の元へ戻ることにした。
・
・
・
みきゅ〜、みきゅ〜。
スコッドが弓の慣らし、ニミュがキャラバンの人の手伝いをしていた頃、ティナは眠っていた。
というよりも此処数日ろくに動いていない、眠るか転がるかごはんを食べるかペチンペチンと音を鳴らしながら這っているか。
ちなみにスコッド達が居るのはこの前宿泊したあの小屋だ。
何しろ歩かなくていいのだ、ご飯の手伝いとかはするがキャラバンが移動している時なんて部屋でゴロゴロしている位しかやることが無い。
スコッドやニミュは魔界豚の移動が人間の駆け足より少し速い位なので魔界豚と並走してランニングしたりしているが水陸両用生物にはそんな事はしたくない。
もちろんお日様に照らされながらの散歩は気持いい、だがそれより寝転んで浴びるお日様のほうがぽかぽかしてうとうとできるのだ。
だから動かない。
セックスしていれば運動自体はしっかりできてるだろうしと思ってたり。
「まーたお前は寝てるのか」
「むぅいー・・・」
ふと声が聞こえたので見てみればスコッドが帰ってきていた。
ゴロゴロと丸めた絨毯を転がすように転がってスコッドの足元に近づき擦り寄るティナ。
最早野生生物系の魔物娘にあるまじき堕落っぷりである。
これならまだアントアラクネの方が動いているかもしれん。
外に連れ出そうとスコッドがティナを持ち上げる、その時スコッドに電撃が走った。
「・・・おい」
「むきゅぅ、なんだよぉ」
「ティナ、お前太ったか?」
何かの思い違いだと思ったスコッドは一度ティナを下ろしてもう一度抱える。
気のせいではなかった、重くなっている!
予想で数キロといった所だろうか、確実に重くなっている。
「むっ!失礼なことを言うなよー!見よこのスラっとした身体を・・・・お?」
流石に太ったと言われては寝ぼけた意識もハッキリしてくるというものだ、ティナは自分の身体を見せるために伸ばしていた下半身の毛皮を戻し上着をめくってお腹を見せる。
ついでに自分でお腹を触る・・・・・・すると、つまむことが出来た。
ぷにょんとなんとも触り心地良さそうなお肉が。
「・・・」
「・・・」
「次の街でキャラバン降りるぞ」
「う、運動することにするんだよ」
その後、ニミュとも話し合ったがティナのぽにぽにボディ解消のため自堕落な生活が出来るキャラバンから次の街で降りることにした。
たかが数日でこれなのだ、もしも一ヶ月とかの長期間で居続けたらセルキーではなくオーク体型になってしまいかねない。
という訳で
塩田で栄え、この大陸で使われる塩の半数以上を生産している塩の産地ソルドへ到着したのだった。
海から漂う潮風が草原とはまた違ういい香りを味あわせてくれる。
「本当に降りるのか?」
「あぁ、一緒にいきたいのは山々だがうちのアザラシがトドになりかねないからな」
「そうか...お互い旅を続けていればまた会えることもあるだろう」
「アル、次に会った時は美味しいものお願いするんだよ!」
「わかった、それまでに霞と一緒に料理の腕をもっと上げておこう」
ぴょんぴょん跳ねているティナの頭をアイコンタクトでスコッドに許可をもらった後で優しく撫でるアル。
スコッドはふと思い出したことをアルに尋ねる。
「そうだアル、この前ルルーが言っていたんだがミルリアって町とかその町の西にあるところに住んでる異世界から来た人間の話ってどうなんだ?」
「ミルリアはホルスタウロスミルクや酪農系で栄えた町・・・というかデカくなりすぎて国に近いな、旅人の話を聞くと城壁に近い壁とか作り始めたらしい。人物のほうはカイさんの事だな、俺も何度か会っているぞ。見ればすぐわかる特徴と持ってるから大丈夫だろう」
「特徴?お前みたいにデカイとかそれとも小柄なのか?」
「いいや、男なのに狼の耳と尻尾が生えているんだ」
「は?魔物娘じゃないのに?」
「どうやらそういう世界から来たらしい。あとは両目の色が違っていたり顔に・・・こう、傷が幾つかデカイのがあるからわかるだろう、背丈は丁度お前ぐらいだ」
アルのジェスチャーだと左目に斜めの傷、右頬に三本の傷があるらしい。
「ずいぶんとユニークな奴だな」
「人間としてもユニークな人だ、スコッド達なら気に入ってもらえるだろう」
「わかった、場所的に暫く先の事だとは思うが覚えておこう」
後は軽い別れの挨拶だけ。
先ほどから姿を見せていなかったニミュはどうやら霞と話をしていたらしい。
他の世話になったキャラバンの人達とも挨拶をして別れる。
キャラバンの姿が見えなくなるまで見ておきたかったが結構長蛇な列な所為で見えなくなるまでと言うと結構な時間見ていなくてはならないので先頭が見えなくなった所で取っておいた宿に戻ることにした。
買い物自体としては流石塩の産地、塩が安いし干し肉や干し魚の保存食関係がこれでもかと揃っていて更になかなか安い。
これなら必要な分買っておけば次の次の町ぐらいまでは塩も余裕で持つだろうとスコッドはニミュと話したりした。
そして買い物など旅の準備が終わった頃ティナが海へ行こうとスコッド達に提案するのだった。
・
・
・
「きゃっほぉぉ!!海なんだよー!」
此処最近のぐーたらは何処へやら、まさに水を得た魚の如くはしゃぐティナ。
潜ったかと思えばジャンプして俺達の背より高く跳ぶ。
水しぶきを纏いながら宙を跳ぶその姿はまさしく人魚だった。
この辺は塩田が近いということもありきめ細かい砂で出来ている砂浜だ、今は太陽が隠れているお陰で砂もそこまで熱くは無い。
はしゃいで泳ぎ、魚を追いかけ、捕まえた魚を俺に向けて投げてくる。コレを晩飯にする気か?どれもコレも手の平サイズであと10匹は無いと全員の腹は膨れ無さそうである。
近くに落ちていた桶に海水を入れ、ティナが投げてきた魚を放り込んだら波が届かない所で足を伸ばして座り、ティナを眺める。
そんな俺の隣にニミュが座った。
潮風が彼女の黒髪を靡かせる。
「やっぱりティナはああやって元気じゃないと駄目だね」
「そうだな、ああやって元気いっぱいな奴だから好きになったんだ、キャラバンでゴロゴロしてるアレはあんまり好きじゃないかな...ところでニミュは行かないのか?」
無理無理と手を振りながら彼女は言う。
「陸育ちで私泳げないし、服だって塩だらけにする訳にはいかないから・・・まさか、裸で泳いで欲しいの?」
「なっ!?」
「ふふふ、冗談よ」
くすくすと笑う彼女の笑顔を見るとなぜだか目を逸らしたくなる・・・普段が真面目だから冗談なのか本気なのか分からんっ!
「みゅふー!」
ざっぱーんと波音を響かせながらティナが俺達の所まで大ジャンプして飛んできた。
ずさささと砂の上を滑った後俺達の足を掴んで止まる。
「久々の海はどうだ?」
「みきゅ〜♪生き返るって感じなんだよ〜♪ランニングなんてとことこ走るだけより海を泳ぐほうが全身使うし運動になるんだよ〜♪」
目の前でピチピチ跳ねるアザラシを撫でる。
いつものと違いしっとりとした触り心地でこれはこれで気持いいと思えた。
「じゃあ、これから海沿いで進む?」
「いんや、今まで通り陸をジグザグって感じで進むんだよ」
「いいのか?」
「うん、急ぐって言うなら二人共私の毛皮に入って泳げば最南端まで数日でたどり着ける自信あるけど、そういう旅じゃないしね」
まず俺達が毛皮に入った状態で泳げるって事が驚きだしその驚異的なスピードとその自信もすごいと思うのは俺だけだろうか。
二人には説明したが俺の目的である昔の仲間というか友人を探すっていうのはアルに聞いて殆どが今どういう生活をしているのか知ることが出来たので完了していると言ってもいい。
とは言っても生きているかどうか、何処に住んでいるのかというのがわかっただけなので近くに立ち寄れたら会いに行きたい。
だから、片っ端から村を見ていくんじゃなくてティナが行きたいように行って、その上で友人たちと会えればいいと思っている。
「むうぃ〜♪もっと撫でて欲しいんだよ〜」
ニミュがティナの頭を撫でれば自分から頭を手に押し付けるティナ。
キャラバンから降りると聞いた時の顔とは全く違ういつものティナの笑顔だ。
これまでで分かったことと言えば、こいつはどうやら自分で動かなくていいという環境になると何処までもグータラしてしまうようという事だ、俺達がしっかりしないと・・・。
「ん〜?どうしたのさスコッむきゅっ」
ニミュにだっこされながら俺の頬をつついてくるティナ。
それに俺もティナの頬で遊んでお返しにする。
こねこねと平でこねたり、両端引っ張ってどこまで伸びるか遊んだり。
おー、伸びる伸びる。
「むぅいー!にゃにふるんはほふひょほー!」
「お前は可愛いって思ってただけだ」
さて・・・次はどんな町へ行けるだろうか。
つづく
☆小話その1
「むきゅ〜久々に泳ぎすぎて疲れたんだよ・・・休もうと思ってもこの辺砂場だらけだし、お?良い岩場あるじゃないか」
岩場までダッシュして寝心地良さそうなところにスポッと収まってちょっと休憩・・・。
お天気はいいし、潮風もいい感じだし・・・むふー。
む、視線を感じるんだよ。
おうっおうっ
・・・こんな所にもアシカ達は居やがるんかい、なんだよ。しかもうじゃうじゃいるし。
まったく、また遊ばれたら溜まったもんじゃないしスコッドのところに戻るんだよ。
そう思って岩場から離れようとした時、うっかり足を滑らせてしまってアシカ達の群れに落下!
「あいたたた・・・ん?なんだよ、事故なんだからそんなにこっち見なくてもいいじゃないか・・・ちょっ!?やめっ!?」
アシカたちは私をボールみたいに跳ね上げたり転がしたりして遊びだす!?
「むきゅぅ!?やーめーてー!」
そして、一瞬の浮遊感。
デジャブ。
ざぼーんと海に落下。
「・・・またお前らは・・・ゆるさないんだよー!!!」
むきぃぃぃぃぃぃ!!!
「なにアシカを追っかけてんだあいつは?」
☆小話その2
晩御飯が終わって、スコッドとティナは晩酌のお酒とかつまみとかを買いに行き私は部屋に残った。
二人が宿を出て歩き出したのを音で探知、うんあの歩く早さなら20分は戻ってこないかな・・・。
自分の荷物からバイブを取り出す、それも普通の形じゃなくて球体が幾つもつながっていて根本は拳大、先端がビー玉位とだんだん小さくなっているタイプ、しかも底が吸盤になっていて床や壁に付けられる。
二人にはまだ言っていないが私の腸内は監禁時代に仕込まれた特殊なスライムによって排泄物とかは無くなっている。
だから弄りたくなったら清掃する必要が無い。
パレオを取り、ホットパンツを押し上げる男根をホットパンツ腰になで上げる。
きっと今日もするだろう行為を、ティナの肉壷を想像しただけでイキそうになる。
煩わしくなり急いで下着ごと脱ぎ捨て、V字開脚の状態で足は壁に当て、壁に付けたアナルバイブをアナルにあて、ゆっくりと入れていく。
ローションなんて必要無い、肩の力を抜いて球体の連鎖を受け入れていく・・・一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。
押し広げられ球体の一番円の大きな所を通り越せばちゅるんと入り込んでくるこの感触、二人と出会ってからアナルオナニーしてなかったから2週間ぶりだろうか。
だけど一番気持いいのは引き抜く時だ・・・きっとすぐにイッてしまう。
その時に私のちんぽ汁がぶち撒けられてしまう、そうなったら二人に私がオナニーをしていたことがバレてしまう。
ふふ、でも私にはそんな心配は必要ない...。
捕まった時からずっとやっていた柔軟体操、それにワーウルフの柔軟性で私の身体はかなり柔らかいものになっていた。
180度の開脚はもちろんそのまま上半身を床につけることも出来る、つまり。
「あぁむっ」
私は自分の肉棒の先端を咥えられるのだ、亀頭から少し根元側までだが。
自分の物を自分で咥えて舐めまわしフェラするこの感触・・・。
気持ちよすぎて離れてしまわないように枷鎖で私の背中と太腿を通すように鎖を伸ばして締め上げ、力を抜いても咥え続けれるようにする。
今日はスコッドをどんな風にイジメようか、それとも徹底的にいじめてもらおうか、その事を考える度に舐め回す舌も激しくなる。
「んっ...いけはい」
危ない、もう少しで射精してしまうところだった。
あくまでフェラはドロドロ液を撒き散らさないための事であって主役ではない。
枷鎖を壁に固定して引き戻す事で私の身体を壁に近づけ、アナルバイブを進めていく。
5つまで入れたからあと4つ、ゆっくり感触を楽しみながら飲み込んでいって最期に拳大の大きさの玉。
あぁ、もうすぐギチギチに広げられるあの感触がぁ♪
「お...おぉぉっ♪」
限界手前まで広げられる尻穴、見えないけれど絶対エロい...。
自分の尻穴の広がり方を想像しながら鈴口を舐めまわす、もうすぐ、もうすぐ全部入るっ!
ちゅぽん♪
「ふっーっ♪ふっー♪」
入った♪全部入ったぁ♪これよ、この圧迫感とド変態なことをしているっていう背徳感が欲しかったのぉ♪
壁に引き寄せていた鎖を外し、尻の穴をこれでもかと締め上げる。
チンポも連動して私の口の中で跳ね、我慢汁をドロドロと垂れ流しにして私の中を汚していく。
あとは...壁を両足で蹴ればバイブがズルズルと引き抜ける...間違いなくイける♪
いち...にぃ...さっんんんんんん゛っ〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪
きゅぽぽぽぽぽぽんっ♪♪
「うぐぅぅっぅぅぅ♪♪♪」
きたぁぁ♪肛門がめくれ上がるこの感触ぅぅイグゥゥゥゥッ♪
ちんぽも一緒にイッちゃうぅ♪
「んぐっ、んぐっ...ごくっごくっ、ごきゅっ」
我ながらどれだけ出せば気が済むのぉ♪
飲みきれなくて鼻の方まで来てすごく痛いんだけどぉ♪
「はぁ...はぁ....、はぁぁ・・・」
片付けして...なんかジュースとか飲んで口の中の匂いある程度消さないと・・・はがぁっ!?
「ただいまー・・・ってどうしたんだニミュ、布団の上でうずくまって」
「あ、あははー、変なポーズしてたからか腹筋が攣っちゃってー・・・」
「大丈夫かい?うーん、可愛そうだしえっちは明日にするかいスコッド?」
「そうだな、今日はしっかり休めニミュ」
「う、うん」
ちくしょううううううううううう!!!!
腹筋攣るんならもう二度とセルフフェラなんてしないーーーーー!!!!
ちくしょううううううぅっ!
☆おまけ、ティナ。
魔物娘も居れば男たちもいる、その中でも特に目立つのが2mを超す巨体のアルだった。
その巨躯からは想像できないほど軽やかな走りは他の者も思わず付いて行きそうな雰囲気を醸し出していた。
そんな彼がふと視界に入った人物の元へ駆け寄る。
「調子はどうだ?」
「どうもこうも無いな・・・慣れんと使いづらい」
男としては平均的な身長、軽く逆だった髪に深緑色のバンダナを額に巻いている。
アルの友人、弓兵のスコッドだ。
彼が向いていた方を見ると数本の矢が突き刺さった的が30m程先に立っている、どの矢もほぼど真ん中に刺さっていて弓の腕は落ちていない様だとアルは心の中で喜んだ。
だからこそスコッドが言った使いづらいと言うのが分からなかった。
「どうしてだ?近距離とは言えしっかり当たってるじゃないか」
「普通の矢はな、問題はこっちだ」
そう言うとスコッドの掌から蒼と黒が混じったような色をした魔力の球体が浮かび上がり、それを弓につがえると球体は棒状に変化した。
それを的に放つ。
魔力の矢は的の中央に命中し、ペンキをぶちまけたように的全体に魔力がドロドロとした液状に広がっていく。
だからこそ、しっかりあたっているではないかという視線をスコッドに向けるアル。
「今のは二矢目だ、普通の矢と違って落ちるってことがないから感覚が違うんだよ。それに落ちてこない、長距離放つと途中で消滅するなんざ俺の戦法に合わん」
そう言いながらも三、四、五と次々に魔力の矢で的を射抜いていくスコッド。
スコッドの戦い方としては弓兵でありながら相手の懐に潜り込んだり落下させた矢などで相手の意識外から攻撃するのが主流だ、それから考えれば空に打ち上げて落下しないとか弧を描いて落ちてこない矢というのは使いにくいのかもしれない。
「まぁあれだ、魔力の込め方次第でそこら辺は変えていけるかもしれないからな、練習あるのみと言うことだ。」
「そうか・・・頑張ってくれ」
「あぁ、せっかくお前が用意してくれた力だ、ありがたく使わせてもらうよ」
手をひらひらと振り、男たちはそれぞれの妻の元へ戻ることにした。
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みきゅ〜、みきゅ〜。
スコッドが弓の慣らし、ニミュがキャラバンの人の手伝いをしていた頃、ティナは眠っていた。
というよりも此処数日ろくに動いていない、眠るか転がるかごはんを食べるかペチンペチンと音を鳴らしながら這っているか。
ちなみにスコッド達が居るのはこの前宿泊したあの小屋だ。
何しろ歩かなくていいのだ、ご飯の手伝いとかはするがキャラバンが移動している時なんて部屋でゴロゴロしている位しかやることが無い。
スコッドやニミュは魔界豚の移動が人間の駆け足より少し速い位なので魔界豚と並走してランニングしたりしているが水陸両用生物にはそんな事はしたくない。
もちろんお日様に照らされながらの散歩は気持いい、だがそれより寝転んで浴びるお日様のほうがぽかぽかしてうとうとできるのだ。
だから動かない。
セックスしていれば運動自体はしっかりできてるだろうしと思ってたり。
「まーたお前は寝てるのか」
「むぅいー・・・」
ふと声が聞こえたので見てみればスコッドが帰ってきていた。
ゴロゴロと丸めた絨毯を転がすように転がってスコッドの足元に近づき擦り寄るティナ。
最早野生生物系の魔物娘にあるまじき堕落っぷりである。
これならまだアントアラクネの方が動いているかもしれん。
外に連れ出そうとスコッドがティナを持ち上げる、その時スコッドに電撃が走った。
「・・・おい」
「むきゅぅ、なんだよぉ」
「ティナ、お前太ったか?」
何かの思い違いだと思ったスコッドは一度ティナを下ろしてもう一度抱える。
気のせいではなかった、重くなっている!
予想で数キロといった所だろうか、確実に重くなっている。
「むっ!失礼なことを言うなよー!見よこのスラっとした身体を・・・・お?」
流石に太ったと言われては寝ぼけた意識もハッキリしてくるというものだ、ティナは自分の身体を見せるために伸ばしていた下半身の毛皮を戻し上着をめくってお腹を見せる。
ついでに自分でお腹を触る・・・・・・すると、つまむことが出来た。
ぷにょんとなんとも触り心地良さそうなお肉が。
「・・・」
「・・・」
「次の街でキャラバン降りるぞ」
「う、運動することにするんだよ」
その後、ニミュとも話し合ったがティナのぽにぽにボディ解消のため自堕落な生活が出来るキャラバンから次の街で降りることにした。
たかが数日でこれなのだ、もしも一ヶ月とかの長期間で居続けたらセルキーではなくオーク体型になってしまいかねない。
という訳で
塩田で栄え、この大陸で使われる塩の半数以上を生産している塩の産地ソルドへ到着したのだった。
海から漂う潮風が草原とはまた違ういい香りを味あわせてくれる。
「本当に降りるのか?」
「あぁ、一緒にいきたいのは山々だがうちのアザラシがトドになりかねないからな」
「そうか...お互い旅を続けていればまた会えることもあるだろう」
「アル、次に会った時は美味しいものお願いするんだよ!」
「わかった、それまでに霞と一緒に料理の腕をもっと上げておこう」
ぴょんぴょん跳ねているティナの頭をアイコンタクトでスコッドに許可をもらった後で優しく撫でるアル。
スコッドはふと思い出したことをアルに尋ねる。
「そうだアル、この前ルルーが言っていたんだがミルリアって町とかその町の西にあるところに住んでる異世界から来た人間の話ってどうなんだ?」
「ミルリアはホルスタウロスミルクや酪農系で栄えた町・・・というかデカくなりすぎて国に近いな、旅人の話を聞くと城壁に近い壁とか作り始めたらしい。人物のほうはカイさんの事だな、俺も何度か会っているぞ。見ればすぐわかる特徴と持ってるから大丈夫だろう」
「特徴?お前みたいにデカイとかそれとも小柄なのか?」
「いいや、男なのに狼の耳と尻尾が生えているんだ」
「は?魔物娘じゃないのに?」
「どうやらそういう世界から来たらしい。あとは両目の色が違っていたり顔に・・・こう、傷が幾つかデカイのがあるからわかるだろう、背丈は丁度お前ぐらいだ」
アルのジェスチャーだと左目に斜めの傷、右頬に三本の傷があるらしい。
「ずいぶんとユニークな奴だな」
「人間としてもユニークな人だ、スコッド達なら気に入ってもらえるだろう」
「わかった、場所的に暫く先の事だとは思うが覚えておこう」
後は軽い別れの挨拶だけ。
先ほどから姿を見せていなかったニミュはどうやら霞と話をしていたらしい。
他の世話になったキャラバンの人達とも挨拶をして別れる。
キャラバンの姿が見えなくなるまで見ておきたかったが結構長蛇な列な所為で見えなくなるまでと言うと結構な時間見ていなくてはならないので先頭が見えなくなった所で取っておいた宿に戻ることにした。
買い物自体としては流石塩の産地、塩が安いし干し肉や干し魚の保存食関係がこれでもかと揃っていて更になかなか安い。
これなら必要な分買っておけば次の次の町ぐらいまでは塩も余裕で持つだろうとスコッドはニミュと話したりした。
そして買い物など旅の準備が終わった頃ティナが海へ行こうとスコッド達に提案するのだった。
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「きゃっほぉぉ!!海なんだよー!」
此処最近のぐーたらは何処へやら、まさに水を得た魚の如くはしゃぐティナ。
潜ったかと思えばジャンプして俺達の背より高く跳ぶ。
水しぶきを纏いながら宙を跳ぶその姿はまさしく人魚だった。
この辺は塩田が近いということもありきめ細かい砂で出来ている砂浜だ、今は太陽が隠れているお陰で砂もそこまで熱くは無い。
はしゃいで泳ぎ、魚を追いかけ、捕まえた魚を俺に向けて投げてくる。コレを晩飯にする気か?どれもコレも手の平サイズであと10匹は無いと全員の腹は膨れ無さそうである。
近くに落ちていた桶に海水を入れ、ティナが投げてきた魚を放り込んだら波が届かない所で足を伸ばして座り、ティナを眺める。
そんな俺の隣にニミュが座った。
潮風が彼女の黒髪を靡かせる。
「やっぱりティナはああやって元気じゃないと駄目だね」
「そうだな、ああやって元気いっぱいな奴だから好きになったんだ、キャラバンでゴロゴロしてるアレはあんまり好きじゃないかな...ところでニミュは行かないのか?」
無理無理と手を振りながら彼女は言う。
「陸育ちで私泳げないし、服だって塩だらけにする訳にはいかないから・・・まさか、裸で泳いで欲しいの?」
「なっ!?」
「ふふふ、冗談よ」
くすくすと笑う彼女の笑顔を見るとなぜだか目を逸らしたくなる・・・普段が真面目だから冗談なのか本気なのか分からんっ!
「みゅふー!」
ざっぱーんと波音を響かせながらティナが俺達の所まで大ジャンプして飛んできた。
ずさささと砂の上を滑った後俺達の足を掴んで止まる。
「久々の海はどうだ?」
「みきゅ〜♪生き返るって感じなんだよ〜♪ランニングなんてとことこ走るだけより海を泳ぐほうが全身使うし運動になるんだよ〜♪」
目の前でピチピチ跳ねるアザラシを撫でる。
いつものと違いしっとりとした触り心地でこれはこれで気持いいと思えた。
「じゃあ、これから海沿いで進む?」
「いんや、今まで通り陸をジグザグって感じで進むんだよ」
「いいのか?」
「うん、急ぐって言うなら二人共私の毛皮に入って泳げば最南端まで数日でたどり着ける自信あるけど、そういう旅じゃないしね」
まず俺達が毛皮に入った状態で泳げるって事が驚きだしその驚異的なスピードとその自信もすごいと思うのは俺だけだろうか。
二人には説明したが俺の目的である昔の仲間というか友人を探すっていうのはアルに聞いて殆どが今どういう生活をしているのか知ることが出来たので完了していると言ってもいい。
とは言っても生きているかどうか、何処に住んでいるのかというのがわかっただけなので近くに立ち寄れたら会いに行きたい。
だから、片っ端から村を見ていくんじゃなくてティナが行きたいように行って、その上で友人たちと会えればいいと思っている。
「むうぃ〜♪もっと撫でて欲しいんだよ〜」
ニミュがティナの頭を撫でれば自分から頭を手に押し付けるティナ。
キャラバンから降りると聞いた時の顔とは全く違ういつものティナの笑顔だ。
これまでで分かったことと言えば、こいつはどうやら自分で動かなくていいという環境になると何処までもグータラしてしまうようという事だ、俺達がしっかりしないと・・・。
「ん〜?どうしたのさスコッむきゅっ」
ニミュにだっこされながら俺の頬をつついてくるティナ。
それに俺もティナの頬で遊んでお返しにする。
こねこねと平でこねたり、両端引っ張ってどこまで伸びるか遊んだり。
おー、伸びる伸びる。
「むぅいー!にゃにふるんはほふひょほー!」
「お前は可愛いって思ってただけだ」
さて・・・次はどんな町へ行けるだろうか。
つづく
☆小話その1
「むきゅ〜久々に泳ぎすぎて疲れたんだよ・・・休もうと思ってもこの辺砂場だらけだし、お?良い岩場あるじゃないか」
岩場までダッシュして寝心地良さそうなところにスポッと収まってちょっと休憩・・・。
お天気はいいし、潮風もいい感じだし・・・むふー。
む、視線を感じるんだよ。
おうっおうっ
・・・こんな所にもアシカ達は居やがるんかい、なんだよ。しかもうじゃうじゃいるし。
まったく、また遊ばれたら溜まったもんじゃないしスコッドのところに戻るんだよ。
そう思って岩場から離れようとした時、うっかり足を滑らせてしまってアシカ達の群れに落下!
「あいたたた・・・ん?なんだよ、事故なんだからそんなにこっち見なくてもいいじゃないか・・・ちょっ!?やめっ!?」
アシカたちは私をボールみたいに跳ね上げたり転がしたりして遊びだす!?
「むきゅぅ!?やーめーてー!」
そして、一瞬の浮遊感。
デジャブ。
ざぼーんと海に落下。
「・・・またお前らは・・・ゆるさないんだよー!!!」
むきぃぃぃぃぃぃ!!!
「なにアシカを追っかけてんだあいつは?」
☆小話その2
晩御飯が終わって、スコッドとティナは晩酌のお酒とかつまみとかを買いに行き私は部屋に残った。
二人が宿を出て歩き出したのを音で探知、うんあの歩く早さなら20分は戻ってこないかな・・・。
自分の荷物からバイブを取り出す、それも普通の形じゃなくて球体が幾つもつながっていて根本は拳大、先端がビー玉位とだんだん小さくなっているタイプ、しかも底が吸盤になっていて床や壁に付けられる。
二人にはまだ言っていないが私の腸内は監禁時代に仕込まれた特殊なスライムによって排泄物とかは無くなっている。
だから弄りたくなったら清掃する必要が無い。
パレオを取り、ホットパンツを押し上げる男根をホットパンツ腰になで上げる。
きっと今日もするだろう行為を、ティナの肉壷を想像しただけでイキそうになる。
煩わしくなり急いで下着ごと脱ぎ捨て、V字開脚の状態で足は壁に当て、壁に付けたアナルバイブをアナルにあて、ゆっくりと入れていく。
ローションなんて必要無い、肩の力を抜いて球体の連鎖を受け入れていく・・・一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。
押し広げられ球体の一番円の大きな所を通り越せばちゅるんと入り込んでくるこの感触、二人と出会ってからアナルオナニーしてなかったから2週間ぶりだろうか。
だけど一番気持いいのは引き抜く時だ・・・きっとすぐにイッてしまう。
その時に私のちんぽ汁がぶち撒けられてしまう、そうなったら二人に私がオナニーをしていたことがバレてしまう。
ふふ、でも私にはそんな心配は必要ない...。
捕まった時からずっとやっていた柔軟体操、それにワーウルフの柔軟性で私の身体はかなり柔らかいものになっていた。
180度の開脚はもちろんそのまま上半身を床につけることも出来る、つまり。
「あぁむっ」
私は自分の肉棒の先端を咥えられるのだ、亀頭から少し根元側までだが。
自分の物を自分で咥えて舐めまわしフェラするこの感触・・・。
気持ちよすぎて離れてしまわないように枷鎖で私の背中と太腿を通すように鎖を伸ばして締め上げ、力を抜いても咥え続けれるようにする。
今日はスコッドをどんな風にイジメようか、それとも徹底的にいじめてもらおうか、その事を考える度に舐め回す舌も激しくなる。
「んっ...いけはい」
危ない、もう少しで射精してしまうところだった。
あくまでフェラはドロドロ液を撒き散らさないための事であって主役ではない。
枷鎖を壁に固定して引き戻す事で私の身体を壁に近づけ、アナルバイブを進めていく。
5つまで入れたからあと4つ、ゆっくり感触を楽しみながら飲み込んでいって最期に拳大の大きさの玉。
あぁ、もうすぐギチギチに広げられるあの感触がぁ♪
「お...おぉぉっ♪」
限界手前まで広げられる尻穴、見えないけれど絶対エロい...。
自分の尻穴の広がり方を想像しながら鈴口を舐めまわす、もうすぐ、もうすぐ全部入るっ!
ちゅぽん♪
「ふっーっ♪ふっー♪」
入った♪全部入ったぁ♪これよ、この圧迫感とド変態なことをしているっていう背徳感が欲しかったのぉ♪
壁に引き寄せていた鎖を外し、尻の穴をこれでもかと締め上げる。
チンポも連動して私の口の中で跳ね、我慢汁をドロドロと垂れ流しにして私の中を汚していく。
あとは...壁を両足で蹴ればバイブがズルズルと引き抜ける...間違いなくイける♪
いち...にぃ...さっんんんんんん゛っ〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪
きゅぽぽぽぽぽぽんっ♪♪
「うぐぅぅっぅぅぅ♪♪♪」
きたぁぁ♪肛門がめくれ上がるこの感触ぅぅイグゥゥゥゥッ♪
ちんぽも一緒にイッちゃうぅ♪
「んぐっ、んぐっ...ごくっごくっ、ごきゅっ」
我ながらどれだけ出せば気が済むのぉ♪
飲みきれなくて鼻の方まで来てすごく痛いんだけどぉ♪
「はぁ...はぁ....、はぁぁ・・・」
片付けして...なんかジュースとか飲んで口の中の匂いある程度消さないと・・・はがぁっ!?
「ただいまー・・・ってどうしたんだニミュ、布団の上でうずくまって」
「あ、あははー、変なポーズしてたからか腹筋が攣っちゃってー・・・」
「大丈夫かい?うーん、可愛そうだしえっちは明日にするかいスコッド?」
「そうだな、今日はしっかり休めニミュ」
「う、うん」
ちくしょううううううううううう!!!!
腹筋攣るんならもう二度とセルフフェラなんてしないーーーーー!!!!
ちくしょううううううぅっ!
☆おまけ、ティナ。
15/05/31 19:28更新 / ホシニク
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