連載小説
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魔界鉄道の夜
タタンタタン、タタンタタン・・・
魔界のどことも分からない場所を列車がひた走る。
乗客はたった二人で、静かに列車の揺れに身を任せている。
片方は、誰からも忘れ去られてしまう老人。
片方は、話すことが出来ないゾンビの少女。
彼らの行く先がどこなのかは、彼ら自身も知る由が無い。
ただただ列車に任せて行くだけの旅路。


雑談スレにあった「人と関わる度に人々の記憶から存在が消される老人と一度死んでゾンビになった白痴の少女が列車で旅をする物語」というレスを読んで、宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』を思い出し、書いてみようと思いました。
『星降り丘』14/08/10 18:52
『魔灯花と魔宝石海岸』14/08/16 14:13
『老人と少女の切符』14/08/23 18:41

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