第五章 お二人、ご家族、ご近所さん。そして、未来と世界
過去、お二人が歩んで来られた道には、どんな出来事がありましたか。
今、手を取り合って日々を過ごされるお二人の前には、どんな喜びがありますか。
そして、未来のお二人とこの世界は、どんな風になっていると思われますか。
いよいよ、最終第五章。この世界には、愛と平和があふれています。
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≪ 質問 : 41
魔物さんと結婚したことに対する、周囲の人たちの反応は? ≫
・ファラオを妻に持つ男性
「『お前、すげぇな。これ以上ないレベルの逆玉の輿じゃないか』と、友人知人・親族一同から言われました。確かにその通りだと思うのですが、天然ボケでいつもポワンポワンしている妻を見ていると、“この子は本当に王様なのかな?”と疑問を感じることもしばしばです」
・セルキーを妻に持つ男性
「大勢の人達から、妻がかぶっている帽子について訊ねられました。愉快なデザインでありながら、驚異的な防寒性と保温性を有しているあの帽子。中には「お願いだから売ってくれ!」と仰る方もいましたが、残念ながらお譲りすることは出来かねます。はい」
・ケプリを妻に持つ男性
「地元のみんなを遺跡に招き、結婚報告会を兼ねたパーティーを開きました。群れの面々が見せる献身的かつ的確な動きに、みんな目を白黒させていましたね。ケプリは、ただの魔力シュートマニアではないということを伝える、良い機会になりました」
・アリスを妻に持つ男性
「自分は自警団に所属しているのですが、彼女の姿を見た同僚達が絶句しちゃって……。自分を押しのけて円陣を組み、『どういうこと?』・『犯罪の匂いがしねぇか?』・『っていうか犯罪だろ?』・『愛ロリ無罪?』などと審議すること小一時間。とりあえず、無罪評決が出て良かった」
・クラーケンを妻に持つ男性
「一見するとSっぽいのに、話してみると穏やか・おっとりな彼女。そのため友人達からは、『このギャップ萌え野郎め! モゲてしまえ!』と何だかよくわからない罵声を飛ばされました。ギャップ萌えでも、別にいいじゃない。魔物さんだもの」
・稲荷を妻に持つ男性
「親戚のちびっ子連中から『もふもふ尻尾のお姉ちゃん』と呼ばれ、それはそれは懐かれていました。そして、子供の特権を活かして彼女の尻尾に飛びつく様子を見た大人達が『いいなぁ。自分も触りたいのになぁ』と羨ましがる構図に。確かに、彼女の尻尾は最高の触り心地ですからね〜」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「“ジパングの絵物語では、雷を受けた人物の骨が透けて見える描写があった”ってなことを友人が言ったので、試しに嫁が雷を落としたみたところ……そんな愉快な現象は起こらず。とりあえず感電した友人の処理は、知り合いのセイレーンさん(未婚)に任せておきました」
・龍を妻に持つ男性
「うちの親戚一同は、彼女を一目見た途端に拝みまくりでした。みんな口々に『ジパングの人達が神と崇める気持ちがわかるなぁ』と。確かに、彼女の慈愛に満ちた笑みと溢れ出すカリスマ性は、本物ですからね。とはいえ、普段の彼女は甘いモノが大好きな、可愛い乙女なのですが」
・白蛇を妻に持つ男性
「もしもコイツが浮気をしたら、どうするんだい? 結婚式の際、酔っ払った親戚のおじさんが放った問いかけに、妻はうっとりするほど美しく微笑んで答えました。『先祖伝来の刀で心の臓を抉った後、私も喉を突いて果てます』。宴の雰囲気が、一瞬で吹き飛んでしまいました」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「オアシスの傍らにある、【御用の方はこちらの綱を引いてください】という看板と綱。グイとそれを引っ張ると、ゴゴゴっと砂が割れて嫁登場。さらにその口が割れて、裸の俺が登場。そして、一連の流れを見た友人達……揃ってドン引き。おかしいなぁ。良いアイデアだと思ったのになぁ」
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≪ 質問 : 42
ご近所さんとの関係は、どんな感じですか? ≫
・グラキエスを妻に持つ男性
「一見、冷たくて無愛想な彼女ですが、雪山で暮らす魔物の皆さんとは結構仲良くやっているようです。例えば、イエティさんが『グラキエスさぁ〜ん♪』と手を振ってくれば、無表情なままですけど、彼女も手をブンブン振り返してますし。意外とお茶目さんなんですよ」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「半年ほど前、嫁がくしゃみをした拍子に雷が発生 → たまたまその下を歩いていたホブゴブリンさんに直撃 → 昏倒の後、復活 → 何故か“頭の回転が驚異的に早いホブゴブリン”になる → 部下のゴブリンさん達から大変感謝される……という出来事がありました。そんな感じです」
・アポピスを妻に持つ男性
「ファラオさん達が暮らす遺跡の横に、私たち夫婦が暮らす館が建っています。遺跡まで何とか辿り着いたものの、その入り口で干からびて死にかけていたカミさんを私が保護したのです。で、愛し合った結果、カミさんの興味が全て私に向いてしまい、現在の状態に落ち着いたという訳です」
・ハニービーを妻に持つ男性
「【夕方の川原で殴りあった後、友情が芽生える理論】ではないですが、うちの巣の住人は近所に暮らすホーネットさん達と大変仲良しです。以前はものすごく険悪な関係だったらしいのですが、喧嘩を繰り返すうちに親友になってしまった、と。ま、何事も平和で仲良しが一番ですよね」
・ケプリを妻に持つ男性
「時々、ラージマウスやデビルバグのご家族ご一行が、社会科見学にやって来ます。“たくさんのメスと一人のオス”という似通った点を持つ皆さんにとって、我々ケプリ一家の暮らしは興味深いものであるようです。ちなみに、見学後はみんなで仲良くバーベキューを楽しみます」
・クイーンスライムを妻に持つ男性
「つい先日、外周警備担当の分体がご近所さん家の息子さん(七歳)に告白されました。『私には、仕えるべき主がいるので……』とゴメンナサイを伝えた結果、ワンワン泣かれてしまって大変だったそうです。少年よ。男は様々な経験を積んで成長するものだ。だから泣くな!」
・サラマンダーを妻に持つ男性
「受験に失敗して落ち込んでいた知人の娘さんを熱く激しく励まして立ち直らせ、翌年に本来の志望校より二ランク上のアカデミー合格へと導きました。知人からは大変感謝され、お礼として超高級ハムをいただきました。めっちゃ美味しかったです」
・ローパーを妻に持つ男性
「近所に住む皆さんのおかげで、カミさんの以外な才能が開花しました。それは、餅つき。餅をつく、捏ねる、仕上げるを一人で完遂できてしまうため、一躍スーパーヒロイン状態に。その大活躍ぶりには、僕も夫として鼻が高かったです」
・ダークスライムを妻に持つ男性
「近所に住むダークプリーストさん、ダークエルフさん、ダークエンジェルさんらと共に【ダーク協同組合】という組織を運営しています。なお、ダークマターさんは色々と規格外なのでメンバーに加える予定はないそうです。先週は、組合員総出で近所のゴミ拾いをしていました。平和的です」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「岩山地帯と砂漠地帯の境目で、ワームさんと遭遇。その様子を上空から見ていたブラックハーピーさん達は、『アホの子対決だ。ある意味、頂上決戦だ』とワクワク。結果は……意味不明の会話を交わした後、嫁とワームさんの間に何故か友情が成立&ガッチリ握手。引き分けでした」
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≪ 質問 : 43
奥さんは専業主婦ですか? それとも、何かお仕事を? ≫
・リビングドールを妻に持つ男性
「持ち前の技能……という表現は間違っているかも知れませんが、“人形作り”と“フリルを活かした小物作り”の講師として働き、生徒の皆さんから大変な人気を頂戴しています。お給料の方も、正直私より良いくらいで。うぅぅむ、夫としての威厳が」
・リッチを妻に持つ男性
「“どんな馬鹿なガキンチョも、わずか三週間の特訓で難関アカデミーに合格させる奇跡の女”として、そこそこ有名です。ただ、どんな方法で勉強を教えているかについては、黙秘させていただきます。相手が子供なので性的な手は使っていませんが、あ、あれは恐ろしすぎる」
・クラーケンを妻に持つ男性
「時折、漁師さん達の求めに応じて【クラーケンのスミ】を提供しています。それなり以上の収入になるので、家系的に大変助かっています。が、彼女の可憐な唇からモモモモモ……と漆黒のスミが吐き出される様は、何度見ても慣れることが出来ません。美人が台無しです」
・アポピスを妻に持つ男性
「『冥府の王たるこのワタクシが、市井の民と共に働く必要などございませんわ!』という言葉だけを聞くと何だかヤな感じですが、要するに『専業主婦としてダーリンを支えたいの♪』という妻なりの意思表示なのです。妻は言葉遣いが大げさなので、慣れるまでが大変でした……」
・イエティを妻に持つ男性
「冬季限定ですが、ボランティアで山岳救助の仕事をしています。昨年は、雪深い森に迷い込んでしまった幼い姉妹を見事に発見、救出しました。紫色の唇でガタガタと震えている二人を優しく抱きしめ、『もう大丈夫だよ』と微笑む女房は、まるで女神様のように美しかったです!」
・ジョロウグモを妻に持つ男性
「親友のアラクネさん夫婦と共に、服屋を経営しています。開店に漕ぎ着けるまでには大小様々な問題がありましたが、現在ではお得意様にも恵まれ、経営もしっかりと軌道に乗っています。自分も営業担当として参加しているのですが、毎日楽しいですよ」
・ラミアを妻に持つ男性
「一応、専業主婦です。厳密に言うと、僕を監視することに忙しいから働きに出られないんですよね。会社で仕事をしていても、どこからともなく彼女の視線を感じるんです。で、窓の方を見ると、彼女が顔を半分だけ出してこちらをジ〜っと……。ラミアの愛は、むせるほど深いです」
・ゴーストを妻に持つ男性
「専業主婦ですが、毎年夏祭りのお化け屋敷を監修しています。何せ本物のゴーストですから、人間をビビらせる技術に関しては天下一品。今では“あの街のお化け屋敷は超本格派!”と評判を呼び、遠方からもお客さんがお見えになる程です」
・ワーシープを妻に持つ男性
「街の保育園で【お昼寝のお姉さん】をやっています。カミさんの力を持ってすれば、どんな利かん坊でもあっという間にお眠ですからね。ただ、勢い余って保育士の皆さんも寝かしつけ、園長先生が大慌てになることもあるようです。いや、申し訳ない」
・ワームを妻に持つ男性
「一度だけ岩盤掘削工事に参加したことがあるのですが、【穴掘り楽しい状態!】に突入してしまい、色んな意味で収集がつかなくなりました。カミさんは気分が良くなると時も場所もわきまえずに俺の体を求めてきますから、まさかの公開まぐわいショーに……」
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≪ 質問 : 44
嫁姑問題とか、大丈夫ですか? ≫
・セルキーを妻に持つ男性
「全く問題ないですね。僕の母は服作りが趣味なのですが、いつも嫁のためにセーターや帽子を編んでくれています。嫁も、『お義母さんの腕は天下一品よね』と感心しながら、それらを大喜びで着ています。ちなみに、僕の分も編んで送ってくれるので、うちは常時ペアルックです」
・ワイトを妻に持つ男性
「生前は、とある王家の娘だった妻。一方、僕は貧乏農家の三男坊。出逢えただけでも十分に奇跡なのですが……妻が、母の作る家庭料理を気に入ること気に入ること。『こんな美味しいお料理、初めてですわ!』と歓喜の声をあげながらムシャムシャしている妻に、母も思わずにっこりです」
・デュラハンを妻に持つ男性
「僕の母親は、なかなか気難しいタイプなのですが……彼女の騎士としての礼儀正しく、どこまでもスキのない振る舞いを見て、“なるほど流石!”と感心していました。首が取れると大変ですけど、デュラハンは魔物の中でも貴重な良識派ですからね」
・ラージマウスを妻に持つ男性
「妻と私の母は、一度も顔を合わせたことがありません。別に喧嘩をしているとか、結婚に反対しているとか、そういう訳ではないのです。単純に、母が【子供の頃、就寝中にネズミに鼻を齧られた】というトラウマを持っているだけなのです。ただ、この問題が意外と根深く、大きくて……」
・アカオニを妻に持つ男性
「ジパングでは酒に強い人間のことを『ザル』と表現するそうですが、俺のオカンはその上を行く『枠』です。引っかかるザルの目すらない、脅威のレベル。だからこそ、アカオニである女房とも平気な顔で渡り合っちゃうんでしょうね。……マジで、俺のオカンは人間なのかな?」
・アマゾネスを妻に持つ男性
「若い頃は、女騎士としてブイブイいわせていたお袋。現在も鍛錬を欠かしていないため、その強さは妻をして『義母様、お見事!』と言わせるレベルです。騎士と戦士の心を持つ者同士、とても仲が良いのですが、自分的には息子としても夫としても、肩身が狭い毎日です」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「『いくら何でもお乳丸出しはどうかと思うから、これを着けてなさい』と、母がブラジャーを進呈。嫁は大喜びでそれを装着した後……自分の消化液でブラジャーを溶解させて、台無しに。シクシクと泣く嫁、案の定の結果に納得する僕、頭を抱える母。そりゃ、そうなりますよねぇ」
・リビングドールを妻に持つ男性
「そりゃもう、仲良しですよ。と、言いますか、ある日道端で倒れていた彼女を母が連れて帰って来たことが、全ての始まりでしたからね。お互い、名前に“ちゃん付け”で呼び合って、いつも楽しそうにしています。まるで本物の親子のような雰囲気ですよ」
・マンティコアを妻に持つ男性
「うちのおふくろは、誰もが認める大らかで優しいのんびり屋。そんなおふくろに対しては、流石の彼女も『か、勝てる気がしねぇ……』とタジタジです。マンティコア独特の強気と意地悪を超越するのは、どこまでも天然自然な母の力なのかも知れません」
・リッチを妻に持つ男性
「母は、広く笑いの文化が根付いた西の商都の出身です。そのため、無口・冷静・無表情の三拍子が揃っている妻を見ると、何としてでも笑わせたくなるらしく、あの手のこの手の大攻勢をかけています。なお、先日遂にその努力が実を結び、妻が鼻から牛乳を吹き出しました。大惨事でした」
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≪ 質問 : 45
奥さんには、どんな魔物さんの友達がいますか? ≫
・リビングドールを妻に持つ男性
「やはり魔法物質型同士として通じ合うものがあるのか、近所に住む提灯おばけさんと仲良しです。また、二人が立ち上げたフリーマーケットやゴミの分別回収運動は優秀な取り組みとして認められ、州政府から賞状をいただきました。どんなときも、物を大切にする心を忘れずに」
・ファラオを妻に持つ男性
「一口に『王』と言っても、その統治の姿勢は様々であると思います。うちのカミさんは徹底した家族主義者なので、遺跡で共に暮らすみんなとも和気藹々とした雰囲気を作り出しています。本当、王と家来ではなく、“頼れるお姉ちゃんと妹達”みたいな感じなんですよね」
・リッチを妻に持つ男性
「サラマンダーやオーガといった、豪放磊落系の魔物さんと仲が良いようです。妻曰く、『彼女達の明るさと裏表のなさは、実に心地良くて好ましい』のだそうで。この辺りは、人間時代、研究機関のギスギスした雰囲気に苦しめられ、心身の調子を崩した妻ならではの感覚なのかも知れません」
・つぼまじんを妻に持つ男性
「うちの奥さんは人見知りが激しいのですが、ミミックの友人達とは腹を割った話が出来るようです。やっぱり似通った特性を持つ者同士、馬が合うのでしょうね。友人の皆さんが話し役、奥さんが聞き役で上手く役割分担も出来ているようです」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「サンダーバードである彼女は、感情が高ぶりすぎると自身の雷の力で感電状態に陥ってしまいます。そのため、感情制御の方法としてジパングの哲学や呼吸法を学ぶべく、週三回のペースで白蛇さんの社へ通っています。勉強嫌いの彼女ですが、しっかりと頑張っているみたいですよ」
・ネレイスを妻に持つ男性
「レッサーサキュバスさんやワーウルフさんなど、自分と同じように“人間の女性 → 魔物”という変化を経験した方と話が合うようです。天気の良い日は、港の桟橋なんかに腰掛けて色々とお喋りしてるみたいですね。話題の詳細は知りませんが、たぶん桃色トークなのでしょう」
・ネコマタを妻に持つ男性
「同じネコマタさん、ワーキャットさん、そして……猫。普通の猫。ただしメス限定。そうした面々が月に二回、村の広場で定例集会を開いています。村のみんなは慣れたものですが、事情を知らない人が見たら一体何事かと思うでしょうね。もう何と言うか、猫まみれですから」
・グールを妻に持つ男性
「嫁が墓場で『お〜い』と声をかけると、お墓の中からボコボコとゾンビやスケルトンの皆さんが出て来ます。嫁が言うには、『人間の子供がやる、○○ちゃ〜ん遊びましょ〜と同じ』だそうですが、心臓の弱い人があの光景を見たらショックで死ぬと思います」
・リャナンシーを妻に持つ男性
「彼女の妹とその友達数名が、男性同士の恋愛を描いた作品にどっぷりとハマり、【腐リャナンシー】になっちゃったそうです。何だか常軌を逸した熱中ぶりらしく、時には『ホモぉ……ホモぉ……』とうわ言を発しているとか。一度誰かに相談した方が良いのでしょうか」
・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「やはり類は友を呼ぶのか、妻の友達は巨乳の方ばかりですね。それも魔物さんだけではなく、人間の方まで。本当、全体的に【どたぷ〜ん】という感じです。みなさんが集まっている所をバフォメットさんが目撃したなら、『あ、悪魔の集いじゃ!』とか仰るんじゃないでしょうか」
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≪ 質問 : 46
お子さんとの日常は、どんな感じですか? ≫
・グラキエスを妻に持つ男性
「好き嫌いは許さない派の嫁(常に冷静沈着) VS 断固ニンジンは食べないぞ派の娘(常に冷静沈着)。無言で繰り広げられる両者の戦いは、その見た目に反して非常に熱く、スリリングです。二人とも変な所で頑固だから、なかなか決着がつかないんですよねぇ」
・ケンタウロスを妻に持つ男性
「仰向けで寝ている上に乗って全体重をかければ、お父さんは呻き声を上げながら起きるのか! 日々確実に成長している娘は、寝ている私の起こし方について妙なコツを掴んだようです。ケンタウロスは体が大きいですからね。幼い子供でも、のしかかられるとキツいんですよ……」
・ワーウルフを妻に持つ男性
「童話『赤頭巾ちゃん』の絵本を手にした妻が、娘に問いかけます。 “訪ねて来る赤頭巾ちゃんは、可愛い男の子。お婆さんのふりをして待ち構えているのが、君。さぁ、どうやって男の子を仕留める?” あぁ、ワーウルフの教育ってこんな感じなんだ……と、深く納得してしまいました」
・ゆきおんなを妻に持つ男性
「ある日、幼い娘が嫁の大切な化粧道具に手を出し、色々なものを自分の顔に塗りまくりました。しかし、嫁はそのイタズラを叱らず、『あらあら』と笑いながら優しく化粧の手ほどきをしてあげたのです。嫁曰く『女の子なら、誰もが通る道ですわ』。うん。僕の嫁は、良い嫁だ!」
・イエティを妻に持つ男性
「極寒の雪山でも、ビキニ&マフラー姿の嫁。一方、元気満点の娘はその上を行くマフラーオンリー。見ているこちらが凍えてしまいそうな光景なのですが、対抗心を燃やした嫁が『それじゃあ、お母さんもぉ〜!』とか言ってマフラーオンリーの姿に。君達、頼むから落ち着いてください」
・妖狐を妻に持つ男性
「『今日の晩ご飯は私が作るからね!』と高らかに宣言した娘。夜、夫婦揃って仕事場から帰宅すると、エプロン姿の娘がモジモジしながら言いました。『おかえり! ねぇ……ご飯にする? ライスにする? それとも、オ・コ・メ?』。娘よ。失敗したのなら、素直にそう言いなさい」
・アオオニを妻に持つ男性
「先日、娘から【お父さんが私をナデナデするべき十の理由】というレポートを渡されました。流石は、アオオニ。論理的で大変結構。そして今日、今度はカミさんから【あなたが私をイカせるべき二十の理由】というレポートを渡されました。娘に張り合っちゃって、可愛いなぁもぅ!」
・マンティコアを妻に持つ男性
「どういう理屈なのかよくわかりませんが、娘は本当に心優しくて泣き虫な、親の贔屓目抜きに可愛い女の子です。お腹を痛めて生んだ妻ですら『……何でアタシから、こんな乙女が生まれたんだ?』と首を傾げてしまう程に。これも生命の神秘、なのでしょうか?」
・クラーケンを妻に持つ男性
「嫁さんが繰り出す“水中高い高い”は、凄いですよ。先端に色のついた触腕で娘を抱き上げ、朗らかに『高いたかぁ〜い♪』と言いながら水面めがけて放り投げるのですが、そのパワーと速度が半端なものではありません。だけど、娘はキャッキャと大笑い。クラーケン、恐るべし」
・クノイチを妻に持つ男性
「あれ? どうして娘が二人いるんだ? と思ったら、分身の術でした。うちの娘、まだ三歳なんですけどね。この調子で行くと、五歳頃には『父上。そちらは残像でございます』とか何とかやりだすんじゃないでしょうか。残像上手の母娘っていうのも、妙に面白いですが」
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≪ 質問 : 47
過激派の反魔物国家をどう思いますか? ≫
・ワーキャットを妻に持つ男性
「彼らの考えは彼らの考えとして、この世界に必要な物だと思います。みんなが完全に同じ方向を向いている世界なんて、心の底から気持ち悪いと思いますし。ただ、その考えを押し通すために暴力や流血の手段を用いることは許せません。それだけは、絶対に許せないのです」
・ファラオを妻に持つ男性
「もっと肩の力を抜いて、世界の広さをあるがままに受け止めれば良いのに、と思います。うちの奥さんも、『主神教団の人達は、あまりにも頭でっかちすぎるのよね』と溜息をついてますし。武力や暴力に頼りすぎる者は、いつかその力で己自身を滅ぼすことになるんですけどね……」
・マンティコアを妻に持つ男性
「ギラリと瞳を輝かせながら、嫁が言いました。『いいぜ。ウチらを嫌い、殺すってんなら、トコトンやりな。だけど、全ての物事には落とし前って奴が必要になるんだ……クククっ! 奴らの未来が楽しみだねぇ!』。つまりはまぁ、そういう未来が訪れるのだと思います。きっと」
・アポピスを妻に持つ男性
「『ごちゃごちゃ言っていないで、戦って誰が最強か決めれば良いのよ』と、妻が申しております。少々過激な意見ではありますが、あちらにはあちらの、こちらにはこちらの主張がある限り、それも一つの方法ではありましょう。ひと度妻が参戦すれば、事態は混沌の極みに陥ると思いますが」
・バフォメットを妻に持つ男性
「以前、妻にこのことについて訊ねたことがあるのですが、穏やかに微笑むだけで何も答えてくれませんでした。自分としては、“焦らずとも、そのうちわかる”という意味だと解釈しているのですが、果たしてその真意と真相は……?」
・マーメイドを妻に持つ男性
「反魔物主義の人間に血液を目当てに捕獲され、殺される寸前の恐怖を味わった……。私の妻の心には、そんな忌まわしい事件の記憶が刻み込まれています。悪夢にうなされ、涙と共に飛び起きた妻を抱きしめる度、わたしの胸中には、黒い感情の渦が生まれてしまうのです」
・狐火を妻に持つ男性
「『正面からちゃんとケンカしはるんなら、別に構いまへんえ。せやけど、拉致やら暗殺やら、そういうセコい真似をしはるんでしたら……そら、ウチらにも考えがありますわなぁ』。魅力的なつり目をスゥっと細めて、彼女が笑いました。魔物サイドは、既に覚悟が完了している模様です」
・ドラゴンを妻に持つ男性
「大きな宝石を掲げながら、妻が言いました。『一つの宝石でも、その掲げ方や光の当て方を変えれば億千万の表情を見せる。この世界も同じことよ。だが、あの連中にはそれがわからぬ。まったく、哀れなことよな』。妻のメッセージ、皆様にも届きましたでしょうか?」
・刑部狸を妻に持つ男性
「戦が起これば、ヒト・モノ・カネが動く。ヒト・モノ・カネが動けば、商いの好機が訪れる。商いの好機が訪れれば、頭の悪い連中を内側から崩せる。頭の悪い連中を内側から崩せば、この世に平和が訪れる。 以上、俺もその通りだと思う、うちのカミさんの言葉でした」
・ダークマターを妻に持つ男性
「武闘派の反魔物国家が過激な声明を発表する度、彼女がニンマリと笑うんです。普段見せる卑猥な感覚にあふれた笑みではなく、いずれ訪れるであろう未来を見越した、重くて深い笑みなんです。その真意を訊ねてみたいのですが……まぁ、正解は時の流れが示してくれるでしょう」
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≪ 質問 : 48
過激派の魔物さん達をどう思いますか? ≫
・アルプを妻に持つ男性
「いいぞ、もっとやっちゃえ! というのが、正直な気持ちです。魔物さんが現在のように美しく愛しい存在になったことは、ある種の必然だと思うんですよね。世界の形が変わりつつあるというのなら、思い切って一気に行ってしまえばいいんじゃないかと思っています」
・稲荷を妻に持つ男性
「力や勢いで物事を動かすことは、大小様々な軋轢を生み出すことにつながります。性と快楽の喜びに塗りつぶしていくという方法が、果たして本当に正しいと言えるのかどうか。自分としては、もっとペースダウンした穏やかなやり方でも良いような気がするのですが」
・リザードマンを妻に持つ男性
「窮地に陥った魔物さんや親魔物派の皆さんを救うため、激しい攻勢をかける。それは正当かつ必要な行動である。けれども、ただ己の快楽や主義主張のためだけにデタラメな攻撃を仕掛けるのならば、それは反魔物派の暴挙と同じなのではないか……というのが、僕達夫婦の意見です」
・ダークプリーストを妻に持つ男性
「大陸の半分くらいを一気に制圧して、相手の出方を見るという手もあるんじゃないでしょうか。堕落神の信奉者としては、一日も早く彼らが“こちら側”に来ることを期待しています。堕落の喜びを一度でも味わえば、余計な思いなんて吹き飛ぶと思うんだけどなぁ」
・大百足を妻に持つ男性
「君はどう思うと妻に訊ねた所、“私にはよくわかりません。家族三人で仲良く暮らすことが出来れば、ただそれだけで幸せですから”という主旨の返答が。スケールの小さな話になってしまいますけど、自分も同じ気持なんですよねぇ。この幸せが続くなら、他はもう何でもOKです」
・エキドナを妻に持つ男性
「人魔の夫婦から男の子が生まれるようになるまでは、もう少し慎重な行動を取るべきではないでしょうか。一気呵成に世界を魔に染め上げた結果、見渡す限り女の子だらけの状態に……なんてことになったら、色々と大変でしょうし。何事にも、順序ってものが必要ですからね」
・ワイトを妻に持つ男性
「『魔物と快楽を忌み嫌う彼らに対する最大の罰。それは、彼らをその渦中に放り込んであげることなのよ』と彼女は言います。過激派の魔物達は、討伐と制裁、そして婿選びを一気に行う精鋭部隊なのよ、とも。うぅむ、なるほど。言われてみれば、確かにその通りですよね」
・ケプリを妻に持つ男性
「『過激派の一員になれば、魔力の塊を思う存分シュートし放題かぁ。相当に楽しいだろうなぁ。知り合いのケプリ隊に勧めてみようかなぁ』とか何とか危険なことを呟き始めたので、深いキスをして黙らせておきました。ケプリの集団心理って、変な方向に転ぶと危ないんですから」
・ヴァンパイアを妻に持つ男性
「人魔が見せる、清濁併せ持った言動を愛でること。それが貴族たる我が妻の趣味なのですが……曰く、『度が過ぎる振る舞いは、香りばかりがキツい酒のように価値がない』。この世界を一色に染めきってしまうことは、果たして美しいと言えるのか否か、ですね」
・リリムを妻に持つ男性
「人間の姉妹にも、それぞれの考えや哲学があるでしょう? 私達も同じよ。全員がデルエラ姉様と同じ価値観じゃないってワケ。 ……彼女の言葉を聞いて、なるほどそりゃそうだよなぁと納得。まぁ何事も、なる様になって行くんじゃないかというのが、我々夫婦の見解です」
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≪ 質問 : 49
十年以上先の未来について、思いを馳せてみてください。 ≫
・提灯おばけを妻に持つ男性
「良い意味で、何も変わらないでしょう。自分は彼女を大切に扱い、思いを寄せ続け、彼女もまたそれに応え続けてくれると思います。【大切にする】ということ。それこそが、人間と提灯おばけとの関係において最も大きな要素なのです」
・狐憑きを妻に持つ男性
「妖狐様や稲荷様に変化するのか、あるいはこのまま狐憑きであり続けるのか。そのいずれにしても、夫婦仲良く、晴れ時々エロスな感じで生きていたいですね。あと、是非とも家族を増やしたいです。娘をこの腕に抱く日まで、色々な意味で頑張ってみたいと思います」
・ワームを妻に持つ男性
「十年経とうが、百年経とうが、嫁は嫁だと思います。素直で、単純で、よく笑う、俺だけの愛しいお馬鹿ちゃんです。そして、嫁にとっての俺も、大切なお馬鹿ちゃんであることでしょう。他人の声や視線なんて、関係ありません。俺達夫婦には、俺達夫婦なりの幸せがあるのです」
・バイコーンを妻に持つ男性
「ハーレムの構成員が増え、嫁の毛並みはさらに良くなり、私は何処をどんな風に解析しても間違いのないインキュバスであり……。私としては、何事もほどほどが肝要だと思うのですが、嫁の熱い野心と怪しい微笑みに触れると、ついつい流されてしまって。でも本当に、どうなるのでしょう」
・白蛇を妻に持つ男性
「私は、妻の嫉妬深さを知りません。恐らく、相当に深い情念の持ち主だとは思うのですが、知らないのです。何故なら、私が妻にべた惚れだから。まったく自分でも呆れる程なのですが、心の底から妻が好きで好きでたまらないのです。だから間違いなく、十年後の私も同じ調子でいると思います」
・ウシオニを妻に持つ男性
「十年後ということは、娘が十五歳かぁ。もう一人前になって夫を捕まえたり、僕達の元から巣立ったりしてるかも知れないなぁ。カミさんは『中途ハンパな野郎にウチの娘はやらねぇ!』とか言ってますけど、親父としては娘の自主性を大切にしてやりたいんですよねぇ」
・メロウを妻に持つ男性
「海沿いの小さな村に、可愛らしいペンションを建てる。それが、今後十年以内に達成したい、僕達夫婦の目標です。陸に暮らす皆さん用の部屋はもちろん、海に暮らす皆さんにもご利用いただける素敵な海中部屋も備えたペンション……。苦労してでも努力する価値はあると思っています!」
・インプを妻に持つ男性
「義姉さんがアークインプへ変異したので、十年以内にはうちの奥さんも同じ道をたどる……のかな? まぁ、たとえそうなっても、ならなくても、自分の奥さんに対する愛情は変わりませんけどね。つまらないイタズラを仕掛けたり、仕掛けられたりの毎日が、とっても愛しいのです」
・エンジェルを妻に持つ男性
「人魔が仲睦まじく暮らす親魔物主義の現実に触れ、『これは許されるべき素晴らしい世界なのではないか』という考えを抱いた彼女。大きな苦悩と数々の対話の末、現在はこの国の福祉と教育に携わり、充実した日々を送っています。これからも、世界が平和でありますように!」
・サキュバスを妻に持つ男性
「今日、彼女と朝昼晩三発営みました。一年後も、五年後も、十年後も、たぶん営んでいるでしょう。言葉にすると何だそりゃって感じですが、俺達夫婦にとっちゃ食事や入浴と同じくらい普通のコトなんですよね。だから十年後も、そんな“日常”を送ってると思いますよ。幸せに、ね」
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≪ 質問 : 50
やっぱり、最後はこれでしょう……奥様への愛の言葉をどうぞ! ≫
・ワイトを妻に持つ男性
「冷たい雨が降る夜の墓地。その中央で美しい鎮魂の歌を歌い上げていた君。あの瞬間から、私は君に恋をし続けています。君のためならば、昼夜の概念も、生死の境界線も、全てをひっくり返してみせましょう。愛しき君よ、どうかこれからも、永遠に私のそばに居てください」
・バフォメットを妻に持つ男性
「うがいが苦手とか、セロリとピーマンが食べられないとか、可愛い動物を見ると赤ちゃん口調になっちゃうとか、寄せて上げるブラを隠し持っているとか、そういう意外性も含めて、私はあなたを愛しています。喜怒哀楽を分かち合いながら、共に手を取り合って生きていきましょうね」
・ミノタウロスを妻に持つ男性
「よせやい、照れ臭いじゃねぇかと笑われるかも知れないけど、僕は君のことが大好きなんだ。寝起きの顔も、娘と遊んでいる横顔も、家事に悪戦苦闘している困り顔も、全部まとめて愛しているんだ。今までも、これからも、一緒に幸せになりましょう!」
・アルラウネを妻に持つ男性
「春夏秋冬をあなたと抱き合って過ごせることに、僕は無常の喜びを感じています。そして、あなたも僕と同じことを考えてくれているのなら、もう他に何も言うことはありません。頼りなくて特に得手もない男だけど、今後ともよろしくお願いします!」
・ガーゴイルを妻に持つ男性
「『ずっと私と一緒にいてさ、飽きない? 大丈夫?』。お前は、時々こう言うね。で、その度に俺はデコピンをお見舞いしてるんだけど……飽きる訳がないでしょうが。この世でただ一人、本気で惚れた女と四六時中一緒にいる。男にとって、これ以上の名誉と喜びがあると思うか?」
・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「娘達と一緒に、すやすや昼寝している君。無邪気なその寝顔を見ていると、僕は愛しさと喜びが暴走して、腹の底から叫びたくなるんです。『うおぉぉぉ! 僕は今、猛烈に幸せだあぁぁっ!』って。君達を驚かせたくないから毎回我慢してるんだけど、今度一回やってみようかな?」
・ワーシープを妻に持つ男性
「隙あらばクークー眠るお前さんが好きです。モコモコの毛にシャンプーすると、泡立ちすぎてお化けみたいになるお前さんが好きです。毛を刈ると何故かツリ目になって、女王様口調になるお前さんが好きです。その他にも、とにかく全部、お前さんのやることなすこと全部が好きなのです」
・アヌビスを妻に持つ男性
「『貴方の幸せは、私の幸せ。私の幸せは、貴方の幸せ。共に天に召されるその日まで、この予定は絶対に変わらない。いかなる異議も認めない。そういうことだ』。顔を真っ赤にしながらの、君からもらったプロポーズ。はい。全て了解しました。永遠にその予定を守りましょう!」
・エキドナを妻に持つ男性
「確かに、大家族に憧れてはいたけれど、それがあなたと一緒にこれほど賑やかな形で実現することになろうとは。人生は不思議というか、あなたは最高だというか。何にしても、愛するあなたと娘達は、俺が全力で守ります。この先もずっと、俺達は最強の幸せ家族です。愛してるぜ!」
・リリムを妻に持つ男性
「僕だけが知っている、素顔の貴方。魔王の娘ではなく、高潔なるリリムでもなく、ただ一人の女性としての貴方。心から告げます。僕は、貴方を愛しています。面倒な理屈も大仰な宣誓もなく、ただひたすらに、貴方を愛しています。素顔の貴方の微笑みが、これからも永遠に輝き続けますように」
今、手を取り合って日々を過ごされるお二人の前には、どんな喜びがありますか。
そして、未来のお二人とこの世界は、どんな風になっていると思われますか。
いよいよ、最終第五章。この世界には、愛と平和があふれています。
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≪ 質問 : 41
魔物さんと結婚したことに対する、周囲の人たちの反応は? ≫
・ファラオを妻に持つ男性
「『お前、すげぇな。これ以上ないレベルの逆玉の輿じゃないか』と、友人知人・親族一同から言われました。確かにその通りだと思うのですが、天然ボケでいつもポワンポワンしている妻を見ていると、“この子は本当に王様なのかな?”と疑問を感じることもしばしばです」
・セルキーを妻に持つ男性
「大勢の人達から、妻がかぶっている帽子について訊ねられました。愉快なデザインでありながら、驚異的な防寒性と保温性を有しているあの帽子。中には「お願いだから売ってくれ!」と仰る方もいましたが、残念ながらお譲りすることは出来かねます。はい」
・ケプリを妻に持つ男性
「地元のみんなを遺跡に招き、結婚報告会を兼ねたパーティーを開きました。群れの面々が見せる献身的かつ的確な動きに、みんな目を白黒させていましたね。ケプリは、ただの魔力シュートマニアではないということを伝える、良い機会になりました」
・アリスを妻に持つ男性
「自分は自警団に所属しているのですが、彼女の姿を見た同僚達が絶句しちゃって……。自分を押しのけて円陣を組み、『どういうこと?』・『犯罪の匂いがしねぇか?』・『っていうか犯罪だろ?』・『愛ロリ無罪?』などと審議すること小一時間。とりあえず、無罪評決が出て良かった」
・クラーケンを妻に持つ男性
「一見するとSっぽいのに、話してみると穏やか・おっとりな彼女。そのため友人達からは、『このギャップ萌え野郎め! モゲてしまえ!』と何だかよくわからない罵声を飛ばされました。ギャップ萌えでも、別にいいじゃない。魔物さんだもの」
・稲荷を妻に持つ男性
「親戚のちびっ子連中から『もふもふ尻尾のお姉ちゃん』と呼ばれ、それはそれは懐かれていました。そして、子供の特権を活かして彼女の尻尾に飛びつく様子を見た大人達が『いいなぁ。自分も触りたいのになぁ』と羨ましがる構図に。確かに、彼女の尻尾は最高の触り心地ですからね〜」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「“ジパングの絵物語では、雷を受けた人物の骨が透けて見える描写があった”ってなことを友人が言ったので、試しに嫁が雷を落としたみたところ……そんな愉快な現象は起こらず。とりあえず感電した友人の処理は、知り合いのセイレーンさん(未婚)に任せておきました」
・龍を妻に持つ男性
「うちの親戚一同は、彼女を一目見た途端に拝みまくりでした。みんな口々に『ジパングの人達が神と崇める気持ちがわかるなぁ』と。確かに、彼女の慈愛に満ちた笑みと溢れ出すカリスマ性は、本物ですからね。とはいえ、普段の彼女は甘いモノが大好きな、可愛い乙女なのですが」
・白蛇を妻に持つ男性
「もしもコイツが浮気をしたら、どうするんだい? 結婚式の際、酔っ払った親戚のおじさんが放った問いかけに、妻はうっとりするほど美しく微笑んで答えました。『先祖伝来の刀で心の臓を抉った後、私も喉を突いて果てます』。宴の雰囲気が、一瞬で吹き飛んでしまいました」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「オアシスの傍らにある、【御用の方はこちらの綱を引いてください】という看板と綱。グイとそれを引っ張ると、ゴゴゴっと砂が割れて嫁登場。さらにその口が割れて、裸の俺が登場。そして、一連の流れを見た友人達……揃ってドン引き。おかしいなぁ。良いアイデアだと思ったのになぁ」
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≪ 質問 : 42
ご近所さんとの関係は、どんな感じですか? ≫
・グラキエスを妻に持つ男性
「一見、冷たくて無愛想な彼女ですが、雪山で暮らす魔物の皆さんとは結構仲良くやっているようです。例えば、イエティさんが『グラキエスさぁ〜ん♪』と手を振ってくれば、無表情なままですけど、彼女も手をブンブン振り返してますし。意外とお茶目さんなんですよ」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「半年ほど前、嫁がくしゃみをした拍子に雷が発生 → たまたまその下を歩いていたホブゴブリンさんに直撃 → 昏倒の後、復活 → 何故か“頭の回転が驚異的に早いホブゴブリン”になる → 部下のゴブリンさん達から大変感謝される……という出来事がありました。そんな感じです」
・アポピスを妻に持つ男性
「ファラオさん達が暮らす遺跡の横に、私たち夫婦が暮らす館が建っています。遺跡まで何とか辿り着いたものの、その入り口で干からびて死にかけていたカミさんを私が保護したのです。で、愛し合った結果、カミさんの興味が全て私に向いてしまい、現在の状態に落ち着いたという訳です」
・ハニービーを妻に持つ男性
「【夕方の川原で殴りあった後、友情が芽生える理論】ではないですが、うちの巣の住人は近所に暮らすホーネットさん達と大変仲良しです。以前はものすごく険悪な関係だったらしいのですが、喧嘩を繰り返すうちに親友になってしまった、と。ま、何事も平和で仲良しが一番ですよね」
・ケプリを妻に持つ男性
「時々、ラージマウスやデビルバグのご家族ご一行が、社会科見学にやって来ます。“たくさんのメスと一人のオス”という似通った点を持つ皆さんにとって、我々ケプリ一家の暮らしは興味深いものであるようです。ちなみに、見学後はみんなで仲良くバーベキューを楽しみます」
・クイーンスライムを妻に持つ男性
「つい先日、外周警備担当の分体がご近所さん家の息子さん(七歳)に告白されました。『私には、仕えるべき主がいるので……』とゴメンナサイを伝えた結果、ワンワン泣かれてしまって大変だったそうです。少年よ。男は様々な経験を積んで成長するものだ。だから泣くな!」
・サラマンダーを妻に持つ男性
「受験に失敗して落ち込んでいた知人の娘さんを熱く激しく励まして立ち直らせ、翌年に本来の志望校より二ランク上のアカデミー合格へと導きました。知人からは大変感謝され、お礼として超高級ハムをいただきました。めっちゃ美味しかったです」
・ローパーを妻に持つ男性
「近所に住む皆さんのおかげで、カミさんの以外な才能が開花しました。それは、餅つき。餅をつく、捏ねる、仕上げるを一人で完遂できてしまうため、一躍スーパーヒロイン状態に。その大活躍ぶりには、僕も夫として鼻が高かったです」
・ダークスライムを妻に持つ男性
「近所に住むダークプリーストさん、ダークエルフさん、ダークエンジェルさんらと共に【ダーク協同組合】という組織を運営しています。なお、ダークマターさんは色々と規格外なのでメンバーに加える予定はないそうです。先週は、組合員総出で近所のゴミ拾いをしていました。平和的です」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「岩山地帯と砂漠地帯の境目で、ワームさんと遭遇。その様子を上空から見ていたブラックハーピーさん達は、『アホの子対決だ。ある意味、頂上決戦だ』とワクワク。結果は……意味不明の会話を交わした後、嫁とワームさんの間に何故か友情が成立&ガッチリ握手。引き分けでした」
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≪ 質問 : 43
奥さんは専業主婦ですか? それとも、何かお仕事を? ≫
・リビングドールを妻に持つ男性
「持ち前の技能……という表現は間違っているかも知れませんが、“人形作り”と“フリルを活かした小物作り”の講師として働き、生徒の皆さんから大変な人気を頂戴しています。お給料の方も、正直私より良いくらいで。うぅぅむ、夫としての威厳が」
・リッチを妻に持つ男性
「“どんな馬鹿なガキンチョも、わずか三週間の特訓で難関アカデミーに合格させる奇跡の女”として、そこそこ有名です。ただ、どんな方法で勉強を教えているかについては、黙秘させていただきます。相手が子供なので性的な手は使っていませんが、あ、あれは恐ろしすぎる」
・クラーケンを妻に持つ男性
「時折、漁師さん達の求めに応じて【クラーケンのスミ】を提供しています。それなり以上の収入になるので、家系的に大変助かっています。が、彼女の可憐な唇からモモモモモ……と漆黒のスミが吐き出される様は、何度見ても慣れることが出来ません。美人が台無しです」
・アポピスを妻に持つ男性
「『冥府の王たるこのワタクシが、市井の民と共に働く必要などございませんわ!』という言葉だけを聞くと何だかヤな感じですが、要するに『専業主婦としてダーリンを支えたいの♪』という妻なりの意思表示なのです。妻は言葉遣いが大げさなので、慣れるまでが大変でした……」
・イエティを妻に持つ男性
「冬季限定ですが、ボランティアで山岳救助の仕事をしています。昨年は、雪深い森に迷い込んでしまった幼い姉妹を見事に発見、救出しました。紫色の唇でガタガタと震えている二人を優しく抱きしめ、『もう大丈夫だよ』と微笑む女房は、まるで女神様のように美しかったです!」
・ジョロウグモを妻に持つ男性
「親友のアラクネさん夫婦と共に、服屋を経営しています。開店に漕ぎ着けるまでには大小様々な問題がありましたが、現在ではお得意様にも恵まれ、経営もしっかりと軌道に乗っています。自分も営業担当として参加しているのですが、毎日楽しいですよ」
・ラミアを妻に持つ男性
「一応、専業主婦です。厳密に言うと、僕を監視することに忙しいから働きに出られないんですよね。会社で仕事をしていても、どこからともなく彼女の視線を感じるんです。で、窓の方を見ると、彼女が顔を半分だけ出してこちらをジ〜っと……。ラミアの愛は、むせるほど深いです」
・ゴーストを妻に持つ男性
「専業主婦ですが、毎年夏祭りのお化け屋敷を監修しています。何せ本物のゴーストですから、人間をビビらせる技術に関しては天下一品。今では“あの街のお化け屋敷は超本格派!”と評判を呼び、遠方からもお客さんがお見えになる程です」
・ワーシープを妻に持つ男性
「街の保育園で【お昼寝のお姉さん】をやっています。カミさんの力を持ってすれば、どんな利かん坊でもあっという間にお眠ですからね。ただ、勢い余って保育士の皆さんも寝かしつけ、園長先生が大慌てになることもあるようです。いや、申し訳ない」
・ワームを妻に持つ男性
「一度だけ岩盤掘削工事に参加したことがあるのですが、【穴掘り楽しい状態!】に突入してしまい、色んな意味で収集がつかなくなりました。カミさんは気分が良くなると時も場所もわきまえずに俺の体を求めてきますから、まさかの公開まぐわいショーに……」
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≪ 質問 : 44
嫁姑問題とか、大丈夫ですか? ≫
・セルキーを妻に持つ男性
「全く問題ないですね。僕の母は服作りが趣味なのですが、いつも嫁のためにセーターや帽子を編んでくれています。嫁も、『お義母さんの腕は天下一品よね』と感心しながら、それらを大喜びで着ています。ちなみに、僕の分も編んで送ってくれるので、うちは常時ペアルックです」
・ワイトを妻に持つ男性
「生前は、とある王家の娘だった妻。一方、僕は貧乏農家の三男坊。出逢えただけでも十分に奇跡なのですが……妻が、母の作る家庭料理を気に入ること気に入ること。『こんな美味しいお料理、初めてですわ!』と歓喜の声をあげながらムシャムシャしている妻に、母も思わずにっこりです」
・デュラハンを妻に持つ男性
「僕の母親は、なかなか気難しいタイプなのですが……彼女の騎士としての礼儀正しく、どこまでもスキのない振る舞いを見て、“なるほど流石!”と感心していました。首が取れると大変ですけど、デュラハンは魔物の中でも貴重な良識派ですからね」
・ラージマウスを妻に持つ男性
「妻と私の母は、一度も顔を合わせたことがありません。別に喧嘩をしているとか、結婚に反対しているとか、そういう訳ではないのです。単純に、母が【子供の頃、就寝中にネズミに鼻を齧られた】というトラウマを持っているだけなのです。ただ、この問題が意外と根深く、大きくて……」
・アカオニを妻に持つ男性
「ジパングでは酒に強い人間のことを『ザル』と表現するそうですが、俺のオカンはその上を行く『枠』です。引っかかるザルの目すらない、脅威のレベル。だからこそ、アカオニである女房とも平気な顔で渡り合っちゃうんでしょうね。……マジで、俺のオカンは人間なのかな?」
・アマゾネスを妻に持つ男性
「若い頃は、女騎士としてブイブイいわせていたお袋。現在も鍛錬を欠かしていないため、その強さは妻をして『義母様、お見事!』と言わせるレベルです。騎士と戦士の心を持つ者同士、とても仲が良いのですが、自分的には息子としても夫としても、肩身が狭い毎日です」
・サンドウォームを妻に持つ男性
「『いくら何でもお乳丸出しはどうかと思うから、これを着けてなさい』と、母がブラジャーを進呈。嫁は大喜びでそれを装着した後……自分の消化液でブラジャーを溶解させて、台無しに。シクシクと泣く嫁、案の定の結果に納得する僕、頭を抱える母。そりゃ、そうなりますよねぇ」
・リビングドールを妻に持つ男性
「そりゃもう、仲良しですよ。と、言いますか、ある日道端で倒れていた彼女を母が連れて帰って来たことが、全ての始まりでしたからね。お互い、名前に“ちゃん付け”で呼び合って、いつも楽しそうにしています。まるで本物の親子のような雰囲気ですよ」
・マンティコアを妻に持つ男性
「うちのおふくろは、誰もが認める大らかで優しいのんびり屋。そんなおふくろに対しては、流石の彼女も『か、勝てる気がしねぇ……』とタジタジです。マンティコア独特の強気と意地悪を超越するのは、どこまでも天然自然な母の力なのかも知れません」
・リッチを妻に持つ男性
「母は、広く笑いの文化が根付いた西の商都の出身です。そのため、無口・冷静・無表情の三拍子が揃っている妻を見ると、何としてでも笑わせたくなるらしく、あの手のこの手の大攻勢をかけています。なお、先日遂にその努力が実を結び、妻が鼻から牛乳を吹き出しました。大惨事でした」
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≪ 質問 : 45
奥さんには、どんな魔物さんの友達がいますか? ≫
・リビングドールを妻に持つ男性
「やはり魔法物質型同士として通じ合うものがあるのか、近所に住む提灯おばけさんと仲良しです。また、二人が立ち上げたフリーマーケットやゴミの分別回収運動は優秀な取り組みとして認められ、州政府から賞状をいただきました。どんなときも、物を大切にする心を忘れずに」
・ファラオを妻に持つ男性
「一口に『王』と言っても、その統治の姿勢は様々であると思います。うちのカミさんは徹底した家族主義者なので、遺跡で共に暮らすみんなとも和気藹々とした雰囲気を作り出しています。本当、王と家来ではなく、“頼れるお姉ちゃんと妹達”みたいな感じなんですよね」
・リッチを妻に持つ男性
「サラマンダーやオーガといった、豪放磊落系の魔物さんと仲が良いようです。妻曰く、『彼女達の明るさと裏表のなさは、実に心地良くて好ましい』のだそうで。この辺りは、人間時代、研究機関のギスギスした雰囲気に苦しめられ、心身の調子を崩した妻ならではの感覚なのかも知れません」
・つぼまじんを妻に持つ男性
「うちの奥さんは人見知りが激しいのですが、ミミックの友人達とは腹を割った話が出来るようです。やっぱり似通った特性を持つ者同士、馬が合うのでしょうね。友人の皆さんが話し役、奥さんが聞き役で上手く役割分担も出来ているようです」
・サンダーバードを妻に持つ男性
「サンダーバードである彼女は、感情が高ぶりすぎると自身の雷の力で感電状態に陥ってしまいます。そのため、感情制御の方法としてジパングの哲学や呼吸法を学ぶべく、週三回のペースで白蛇さんの社へ通っています。勉強嫌いの彼女ですが、しっかりと頑張っているみたいですよ」
・ネレイスを妻に持つ男性
「レッサーサキュバスさんやワーウルフさんなど、自分と同じように“人間の女性 → 魔物”という変化を経験した方と話が合うようです。天気の良い日は、港の桟橋なんかに腰掛けて色々とお喋りしてるみたいですね。話題の詳細は知りませんが、たぶん桃色トークなのでしょう」
・ネコマタを妻に持つ男性
「同じネコマタさん、ワーキャットさん、そして……猫。普通の猫。ただしメス限定。そうした面々が月に二回、村の広場で定例集会を開いています。村のみんなは慣れたものですが、事情を知らない人が見たら一体何事かと思うでしょうね。もう何と言うか、猫まみれですから」
・グールを妻に持つ男性
「嫁が墓場で『お〜い』と声をかけると、お墓の中からボコボコとゾンビやスケルトンの皆さんが出て来ます。嫁が言うには、『人間の子供がやる、○○ちゃ〜ん遊びましょ〜と同じ』だそうですが、心臓の弱い人があの光景を見たらショックで死ぬと思います」
・リャナンシーを妻に持つ男性
「彼女の妹とその友達数名が、男性同士の恋愛を描いた作品にどっぷりとハマり、【腐リャナンシー】になっちゃったそうです。何だか常軌を逸した熱中ぶりらしく、時には『ホモぉ……ホモぉ……』とうわ言を発しているとか。一度誰かに相談した方が良いのでしょうか」
・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「やはり類は友を呼ぶのか、妻の友達は巨乳の方ばかりですね。それも魔物さんだけではなく、人間の方まで。本当、全体的に【どたぷ〜ん】という感じです。みなさんが集まっている所をバフォメットさんが目撃したなら、『あ、悪魔の集いじゃ!』とか仰るんじゃないでしょうか」
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≪ 質問 : 46
お子さんとの日常は、どんな感じですか? ≫
・グラキエスを妻に持つ男性
「好き嫌いは許さない派の嫁(常に冷静沈着) VS 断固ニンジンは食べないぞ派の娘(常に冷静沈着)。無言で繰り広げられる両者の戦いは、その見た目に反して非常に熱く、スリリングです。二人とも変な所で頑固だから、なかなか決着がつかないんですよねぇ」
・ケンタウロスを妻に持つ男性
「仰向けで寝ている上に乗って全体重をかければ、お父さんは呻き声を上げながら起きるのか! 日々確実に成長している娘は、寝ている私の起こし方について妙なコツを掴んだようです。ケンタウロスは体が大きいですからね。幼い子供でも、のしかかられるとキツいんですよ……」
・ワーウルフを妻に持つ男性
「童話『赤頭巾ちゃん』の絵本を手にした妻が、娘に問いかけます。 “訪ねて来る赤頭巾ちゃんは、可愛い男の子。お婆さんのふりをして待ち構えているのが、君。さぁ、どうやって男の子を仕留める?” あぁ、ワーウルフの教育ってこんな感じなんだ……と、深く納得してしまいました」
・ゆきおんなを妻に持つ男性
「ある日、幼い娘が嫁の大切な化粧道具に手を出し、色々なものを自分の顔に塗りまくりました。しかし、嫁はそのイタズラを叱らず、『あらあら』と笑いながら優しく化粧の手ほどきをしてあげたのです。嫁曰く『女の子なら、誰もが通る道ですわ』。うん。僕の嫁は、良い嫁だ!」
・イエティを妻に持つ男性
「極寒の雪山でも、ビキニ&マフラー姿の嫁。一方、元気満点の娘はその上を行くマフラーオンリー。見ているこちらが凍えてしまいそうな光景なのですが、対抗心を燃やした嫁が『それじゃあ、お母さんもぉ〜!』とか言ってマフラーオンリーの姿に。君達、頼むから落ち着いてください」
・妖狐を妻に持つ男性
「『今日の晩ご飯は私が作るからね!』と高らかに宣言した娘。夜、夫婦揃って仕事場から帰宅すると、エプロン姿の娘がモジモジしながら言いました。『おかえり! ねぇ……ご飯にする? ライスにする? それとも、オ・コ・メ?』。娘よ。失敗したのなら、素直にそう言いなさい」
・アオオニを妻に持つ男性
「先日、娘から【お父さんが私をナデナデするべき十の理由】というレポートを渡されました。流石は、アオオニ。論理的で大変結構。そして今日、今度はカミさんから【あなたが私をイカせるべき二十の理由】というレポートを渡されました。娘に張り合っちゃって、可愛いなぁもぅ!」
・マンティコアを妻に持つ男性
「どういう理屈なのかよくわかりませんが、娘は本当に心優しくて泣き虫な、親の贔屓目抜きに可愛い女の子です。お腹を痛めて生んだ妻ですら『……何でアタシから、こんな乙女が生まれたんだ?』と首を傾げてしまう程に。これも生命の神秘、なのでしょうか?」
・クラーケンを妻に持つ男性
「嫁さんが繰り出す“水中高い高い”は、凄いですよ。先端に色のついた触腕で娘を抱き上げ、朗らかに『高いたかぁ〜い♪』と言いながら水面めがけて放り投げるのですが、そのパワーと速度が半端なものではありません。だけど、娘はキャッキャと大笑い。クラーケン、恐るべし」
・クノイチを妻に持つ男性
「あれ? どうして娘が二人いるんだ? と思ったら、分身の術でした。うちの娘、まだ三歳なんですけどね。この調子で行くと、五歳頃には『父上。そちらは残像でございます』とか何とかやりだすんじゃないでしょうか。残像上手の母娘っていうのも、妙に面白いですが」
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≪ 質問 : 47
過激派の反魔物国家をどう思いますか? ≫
・ワーキャットを妻に持つ男性
「彼らの考えは彼らの考えとして、この世界に必要な物だと思います。みんなが完全に同じ方向を向いている世界なんて、心の底から気持ち悪いと思いますし。ただ、その考えを押し通すために暴力や流血の手段を用いることは許せません。それだけは、絶対に許せないのです」
・ファラオを妻に持つ男性
「もっと肩の力を抜いて、世界の広さをあるがままに受け止めれば良いのに、と思います。うちの奥さんも、『主神教団の人達は、あまりにも頭でっかちすぎるのよね』と溜息をついてますし。武力や暴力に頼りすぎる者は、いつかその力で己自身を滅ぼすことになるんですけどね……」
・マンティコアを妻に持つ男性
「ギラリと瞳を輝かせながら、嫁が言いました。『いいぜ。ウチらを嫌い、殺すってんなら、トコトンやりな。だけど、全ての物事には落とし前って奴が必要になるんだ……クククっ! 奴らの未来が楽しみだねぇ!』。つまりはまぁ、そういう未来が訪れるのだと思います。きっと」
・アポピスを妻に持つ男性
「『ごちゃごちゃ言っていないで、戦って誰が最強か決めれば良いのよ』と、妻が申しております。少々過激な意見ではありますが、あちらにはあちらの、こちらにはこちらの主張がある限り、それも一つの方法ではありましょう。ひと度妻が参戦すれば、事態は混沌の極みに陥ると思いますが」
・バフォメットを妻に持つ男性
「以前、妻にこのことについて訊ねたことがあるのですが、穏やかに微笑むだけで何も答えてくれませんでした。自分としては、“焦らずとも、そのうちわかる”という意味だと解釈しているのですが、果たしてその真意と真相は……?」
・マーメイドを妻に持つ男性
「反魔物主義の人間に血液を目当てに捕獲され、殺される寸前の恐怖を味わった……。私の妻の心には、そんな忌まわしい事件の記憶が刻み込まれています。悪夢にうなされ、涙と共に飛び起きた妻を抱きしめる度、わたしの胸中には、黒い感情の渦が生まれてしまうのです」
・狐火を妻に持つ男性
「『正面からちゃんとケンカしはるんなら、別に構いまへんえ。せやけど、拉致やら暗殺やら、そういうセコい真似をしはるんでしたら……そら、ウチらにも考えがありますわなぁ』。魅力的なつり目をスゥっと細めて、彼女が笑いました。魔物サイドは、既に覚悟が完了している模様です」
・ドラゴンを妻に持つ男性
「大きな宝石を掲げながら、妻が言いました。『一つの宝石でも、その掲げ方や光の当て方を変えれば億千万の表情を見せる。この世界も同じことよ。だが、あの連中にはそれがわからぬ。まったく、哀れなことよな』。妻のメッセージ、皆様にも届きましたでしょうか?」
・刑部狸を妻に持つ男性
「戦が起これば、ヒト・モノ・カネが動く。ヒト・モノ・カネが動けば、商いの好機が訪れる。商いの好機が訪れれば、頭の悪い連中を内側から崩せる。頭の悪い連中を内側から崩せば、この世に平和が訪れる。 以上、俺もその通りだと思う、うちのカミさんの言葉でした」
・ダークマターを妻に持つ男性
「武闘派の反魔物国家が過激な声明を発表する度、彼女がニンマリと笑うんです。普段見せる卑猥な感覚にあふれた笑みではなく、いずれ訪れるであろう未来を見越した、重くて深い笑みなんです。その真意を訊ねてみたいのですが……まぁ、正解は時の流れが示してくれるでしょう」
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≪ 質問 : 48
過激派の魔物さん達をどう思いますか? ≫
・アルプを妻に持つ男性
「いいぞ、もっとやっちゃえ! というのが、正直な気持ちです。魔物さんが現在のように美しく愛しい存在になったことは、ある種の必然だと思うんですよね。世界の形が変わりつつあるというのなら、思い切って一気に行ってしまえばいいんじゃないかと思っています」
・稲荷を妻に持つ男性
「力や勢いで物事を動かすことは、大小様々な軋轢を生み出すことにつながります。性と快楽の喜びに塗りつぶしていくという方法が、果たして本当に正しいと言えるのかどうか。自分としては、もっとペースダウンした穏やかなやり方でも良いような気がするのですが」
・リザードマンを妻に持つ男性
「窮地に陥った魔物さんや親魔物派の皆さんを救うため、激しい攻勢をかける。それは正当かつ必要な行動である。けれども、ただ己の快楽や主義主張のためだけにデタラメな攻撃を仕掛けるのならば、それは反魔物派の暴挙と同じなのではないか……というのが、僕達夫婦の意見です」
・ダークプリーストを妻に持つ男性
「大陸の半分くらいを一気に制圧して、相手の出方を見るという手もあるんじゃないでしょうか。堕落神の信奉者としては、一日も早く彼らが“こちら側”に来ることを期待しています。堕落の喜びを一度でも味わえば、余計な思いなんて吹き飛ぶと思うんだけどなぁ」
・大百足を妻に持つ男性
「君はどう思うと妻に訊ねた所、“私にはよくわかりません。家族三人で仲良く暮らすことが出来れば、ただそれだけで幸せですから”という主旨の返答が。スケールの小さな話になってしまいますけど、自分も同じ気持なんですよねぇ。この幸せが続くなら、他はもう何でもOKです」
・エキドナを妻に持つ男性
「人魔の夫婦から男の子が生まれるようになるまでは、もう少し慎重な行動を取るべきではないでしょうか。一気呵成に世界を魔に染め上げた結果、見渡す限り女の子だらけの状態に……なんてことになったら、色々と大変でしょうし。何事にも、順序ってものが必要ですからね」
・ワイトを妻に持つ男性
「『魔物と快楽を忌み嫌う彼らに対する最大の罰。それは、彼らをその渦中に放り込んであげることなのよ』と彼女は言います。過激派の魔物達は、討伐と制裁、そして婿選びを一気に行う精鋭部隊なのよ、とも。うぅむ、なるほど。言われてみれば、確かにその通りですよね」
・ケプリを妻に持つ男性
「『過激派の一員になれば、魔力の塊を思う存分シュートし放題かぁ。相当に楽しいだろうなぁ。知り合いのケプリ隊に勧めてみようかなぁ』とか何とか危険なことを呟き始めたので、深いキスをして黙らせておきました。ケプリの集団心理って、変な方向に転ぶと危ないんですから」
・ヴァンパイアを妻に持つ男性
「人魔が見せる、清濁併せ持った言動を愛でること。それが貴族たる我が妻の趣味なのですが……曰く、『度が過ぎる振る舞いは、香りばかりがキツい酒のように価値がない』。この世界を一色に染めきってしまうことは、果たして美しいと言えるのか否か、ですね」
・リリムを妻に持つ男性
「人間の姉妹にも、それぞれの考えや哲学があるでしょう? 私達も同じよ。全員がデルエラ姉様と同じ価値観じゃないってワケ。 ……彼女の言葉を聞いて、なるほどそりゃそうだよなぁと納得。まぁ何事も、なる様になって行くんじゃないかというのが、我々夫婦の見解です」
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≪ 質問 : 49
十年以上先の未来について、思いを馳せてみてください。 ≫
・提灯おばけを妻に持つ男性
「良い意味で、何も変わらないでしょう。自分は彼女を大切に扱い、思いを寄せ続け、彼女もまたそれに応え続けてくれると思います。【大切にする】ということ。それこそが、人間と提灯おばけとの関係において最も大きな要素なのです」
・狐憑きを妻に持つ男性
「妖狐様や稲荷様に変化するのか、あるいはこのまま狐憑きであり続けるのか。そのいずれにしても、夫婦仲良く、晴れ時々エロスな感じで生きていたいですね。あと、是非とも家族を増やしたいです。娘をこの腕に抱く日まで、色々な意味で頑張ってみたいと思います」
・ワームを妻に持つ男性
「十年経とうが、百年経とうが、嫁は嫁だと思います。素直で、単純で、よく笑う、俺だけの愛しいお馬鹿ちゃんです。そして、嫁にとっての俺も、大切なお馬鹿ちゃんであることでしょう。他人の声や視線なんて、関係ありません。俺達夫婦には、俺達夫婦なりの幸せがあるのです」
・バイコーンを妻に持つ男性
「ハーレムの構成員が増え、嫁の毛並みはさらに良くなり、私は何処をどんな風に解析しても間違いのないインキュバスであり……。私としては、何事もほどほどが肝要だと思うのですが、嫁の熱い野心と怪しい微笑みに触れると、ついつい流されてしまって。でも本当に、どうなるのでしょう」
・白蛇を妻に持つ男性
「私は、妻の嫉妬深さを知りません。恐らく、相当に深い情念の持ち主だとは思うのですが、知らないのです。何故なら、私が妻にべた惚れだから。まったく自分でも呆れる程なのですが、心の底から妻が好きで好きでたまらないのです。だから間違いなく、十年後の私も同じ調子でいると思います」
・ウシオニを妻に持つ男性
「十年後ということは、娘が十五歳かぁ。もう一人前になって夫を捕まえたり、僕達の元から巣立ったりしてるかも知れないなぁ。カミさんは『中途ハンパな野郎にウチの娘はやらねぇ!』とか言ってますけど、親父としては娘の自主性を大切にしてやりたいんですよねぇ」
・メロウを妻に持つ男性
「海沿いの小さな村に、可愛らしいペンションを建てる。それが、今後十年以内に達成したい、僕達夫婦の目標です。陸に暮らす皆さん用の部屋はもちろん、海に暮らす皆さんにもご利用いただける素敵な海中部屋も備えたペンション……。苦労してでも努力する価値はあると思っています!」
・インプを妻に持つ男性
「義姉さんがアークインプへ変異したので、十年以内にはうちの奥さんも同じ道をたどる……のかな? まぁ、たとえそうなっても、ならなくても、自分の奥さんに対する愛情は変わりませんけどね。つまらないイタズラを仕掛けたり、仕掛けられたりの毎日が、とっても愛しいのです」
・エンジェルを妻に持つ男性
「人魔が仲睦まじく暮らす親魔物主義の現実に触れ、『これは許されるべき素晴らしい世界なのではないか』という考えを抱いた彼女。大きな苦悩と数々の対話の末、現在はこの国の福祉と教育に携わり、充実した日々を送っています。これからも、世界が平和でありますように!」
・サキュバスを妻に持つ男性
「今日、彼女と朝昼晩三発営みました。一年後も、五年後も、十年後も、たぶん営んでいるでしょう。言葉にすると何だそりゃって感じですが、俺達夫婦にとっちゃ食事や入浴と同じくらい普通のコトなんですよね。だから十年後も、そんな“日常”を送ってると思いますよ。幸せに、ね」
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≪ 質問 : 50
やっぱり、最後はこれでしょう……奥様への愛の言葉をどうぞ! ≫
・ワイトを妻に持つ男性
「冷たい雨が降る夜の墓地。その中央で美しい鎮魂の歌を歌い上げていた君。あの瞬間から、私は君に恋をし続けています。君のためならば、昼夜の概念も、生死の境界線も、全てをひっくり返してみせましょう。愛しき君よ、どうかこれからも、永遠に私のそばに居てください」
・バフォメットを妻に持つ男性
「うがいが苦手とか、セロリとピーマンが食べられないとか、可愛い動物を見ると赤ちゃん口調になっちゃうとか、寄せて上げるブラを隠し持っているとか、そういう意外性も含めて、私はあなたを愛しています。喜怒哀楽を分かち合いながら、共に手を取り合って生きていきましょうね」
・ミノタウロスを妻に持つ男性
「よせやい、照れ臭いじゃねぇかと笑われるかも知れないけど、僕は君のことが大好きなんだ。寝起きの顔も、娘と遊んでいる横顔も、家事に悪戦苦闘している困り顔も、全部まとめて愛しているんだ。今までも、これからも、一緒に幸せになりましょう!」
・アルラウネを妻に持つ男性
「春夏秋冬をあなたと抱き合って過ごせることに、僕は無常の喜びを感じています。そして、あなたも僕と同じことを考えてくれているのなら、もう他に何も言うことはありません。頼りなくて特に得手もない男だけど、今後ともよろしくお願いします!」
・ガーゴイルを妻に持つ男性
「『ずっと私と一緒にいてさ、飽きない? 大丈夫?』。お前は、時々こう言うね。で、その度に俺はデコピンをお見舞いしてるんだけど……飽きる訳がないでしょうが。この世でただ一人、本気で惚れた女と四六時中一緒にいる。男にとって、これ以上の名誉と喜びがあると思うか?」
・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「娘達と一緒に、すやすや昼寝している君。無邪気なその寝顔を見ていると、僕は愛しさと喜びが暴走して、腹の底から叫びたくなるんです。『うおぉぉぉ! 僕は今、猛烈に幸せだあぁぁっ!』って。君達を驚かせたくないから毎回我慢してるんだけど、今度一回やってみようかな?」
・ワーシープを妻に持つ男性
「隙あらばクークー眠るお前さんが好きです。モコモコの毛にシャンプーすると、泡立ちすぎてお化けみたいになるお前さんが好きです。毛を刈ると何故かツリ目になって、女王様口調になるお前さんが好きです。その他にも、とにかく全部、お前さんのやることなすこと全部が好きなのです」
・アヌビスを妻に持つ男性
「『貴方の幸せは、私の幸せ。私の幸せは、貴方の幸せ。共に天に召されるその日まで、この予定は絶対に変わらない。いかなる異議も認めない。そういうことだ』。顔を真っ赤にしながらの、君からもらったプロポーズ。はい。全て了解しました。永遠にその予定を守りましょう!」
・エキドナを妻に持つ男性
「確かに、大家族に憧れてはいたけれど、それがあなたと一緒にこれほど賑やかな形で実現することになろうとは。人生は不思議というか、あなたは最高だというか。何にしても、愛するあなたと娘達は、俺が全力で守ります。この先もずっと、俺達は最強の幸せ家族です。愛してるぜ!」
・リリムを妻に持つ男性
「僕だけが知っている、素顔の貴方。魔王の娘ではなく、高潔なるリリムでもなく、ただ一人の女性としての貴方。心から告げます。僕は、貴方を愛しています。面倒な理屈も大仰な宣誓もなく、ただひたすらに、貴方を愛しています。素顔の貴方の微笑みが、これからも永遠に輝き続けますように」
13/08/31 02:23更新 / 蓮華
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