連載小説
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後編
 街中から甲高い声がする。
 女の人の、高い声。するどくて、でも優しい声。
 羽や角のある女の子が、男の人の上に乗っている。その大半はボクやネネロと同じくらいの、小さな女の子だ。

「私たちのサバトは、最初からこの国を魔界にするつもりだった……とかは、どうでもいいかな」

 薄暗い小さな家の中、魔法で街の様子を見せてくれたネネロが、後ろから抱き着いてくる。
心なしか、胸を押しつけられているような、そんな気がする。

「私は、エディに幸せになって欲しい。だから、国を変えるね」

 国が変わっていく、その様子をボクは見ている。
 女の人がどんどん子どもになって、男の人がみんな、小さな女の子に襲われている。

「なに、これ………」

 男の人の上に乗って、激しく跳ねる女の子たち。
 彼女たちは一体、なにをしているんだろうか。

 分からない。だけど、女の子たちはみんな幸せそうに笑っていた。
 その笑顔は、どこかネネロがボクに向ける笑い顔と似ている気がする。

 そして、男の人たちもまた、どこか優しい顔をしていた。
 最初は怖そうだったけど、徐々に優しくなっていって。今では、女の子を抱きしめたり、キスしたりする人もいる。

「みんな、愛し合っているんだよ。
 好き好き大好き、って想いを伝えあっているの」

 ネネロの言うように、みんな恋人みたいだった。
 悲鳴はだんだん消えて、“好き”って言葉が代わりに叫ばれてる。
 みんな、幸せそう。そう思ったら、なんだか身体が熱くなった。

「……いいな。……なんだか、羨ましいや」

 抱きしめ合う街の人々に、ボクとネネロの姿が重なる。ボクも、あんな風にできたら。ネネロとああやって想い合えたら。
 だけど、やり方がわからない。ただハグするだけじゃ違うし、キスするだけでもないみたい。いったい、どうすればいいんだろう?

「ねぇ……私もエディに愛してほしいの…♡おねがい…♡」

「うん、それはモチロンだけど……。でも、ボクはどうしたらいいか……」

 愛し方の分からないボクの手を、ネネロが握る。

「大丈夫だよ、私が教えてあげるから……♡ほら、きて…♡」

 手を引かれて、ベッドに案内される。そのままネネロはベッドの上に座り込んで、ポンポンと布団を叩いた。同じように、上がってきて、ってことみたい。

「お、お邪魔します……」

 なんともないことのはずなのに、ネネロのベッドに入るって思うと、変に緊張しちゃう。
 身体をベッドに乗せれば、ギシリと音がした。
 同時に、甘い匂いがした。ベッドに染み付いたネネロの匂いだ。

「ありがとうね。……じゃあ、服を脱いで?」

「えっ!?いや、それはそのっ、恥ずかしいよ!?」

 服を脱いでって、つまりは裸になって、ってことでしょ?
 それはなんだか…いけない気がする。

「んー、そっか。じゃあ、エディはそのままでいいよ。
 私は脱ぐけどね?私の全部をエディに見て欲しいから……♡」

 言うや否や、ネネロが来ていた服をすべて脱いでしまう。
 ネネロの、裸。見ちゃいけないのに、目が離せない。ごくんと、つばを飲み込む。

「……どう?私の裸、変じゃない?」

 膝立ちになって聞いてくるネネロ。
 隠すつもりもないらしく、自らの体を見せつけてくる。

「えと、その………キレイ、だと思う。うん、すっごくカワイイよ…」

 それが素直な感想だ。月明りに照らされた白い肌はとってもキレイ。
 小さなお胸も、ピンク色の乳首も、少し恥ずかしそうな顔も、ネネロの全部がかわいらしい。

 「いっぱい見ていいよ…♡私はもう、キミだけのモノだから…♡」

 ずい、とベッドに手をついて近くに這ってくる。
四つん這いの格好の彼女は、しっぽと耳もあいまって、ネコみたいだった。
 息がかかってしまうほどに近い。少し手を伸ばせば、ネネロに触れられる。
けど、ボクはどうしたらいいか分からなくて、ただただネネロに見惚れていた。

「嬉しい…私で興奮してくれてる…♡もっと、気持ちよくなって♡」

「こうふん……?きもちいい…?」

「あはっ、まだ分からないよね。
 いいよ、これから一緒に、感じていこうね…♡」

 今度はボクのほうが、頭を撫でられる。
 ポンポンと優しく撫でていた手は、頭から頬へ、頬から首へと下りていく。

「……ちょっと、ごめんね」

「え?…ってなんでズボンを脱がすの!?」

 お腹のあたりまで下りた手が、ボクのズボンを脱がしていく。
 突然のことにパニックになったボクは、抵抗することもできなかった。

「これが、エディの…♡すっかり勃っちゃったね♡」

「たつ…?いや、そんなことより!ジッと見ないでよ!」

 ズボンがなくなれば、当然今まで隠していた物が見えてしまう。
 その……ボクのおちんちん、とか。

「ごめんごめん。……それにしても、おちんちん、すっかり大きくなっちゃったね…♡」

 ネネロに見られて、顔から火が出そう。
 それに、おちんちんが変な感じだ。いつもと違って大きくなってるのもそうだし、ビクビクって震えてるのもそうだ。そのうえ、なんだかムズムズするし……。

「皮は被ってるよね…。エディはまだ子供だし」

「っ!?ちょっとネネロ!そんなの触っちゃ汚いよ!」

 ネネロがおちんちんに手を触れる。

「ひっ!?なに…?なんか、ゾクゾクって……!?」

 人間と違う、黒くてふかふかの大きな手に、おちんちんが包まれた瞬間、なんとも言えない感覚がした。背中に電気が走ったような、鋭くて心地いい感じ。

「慣れてないから、敏感になってるね…。
 優しく剥くけど、もし痛かったら言ってね?」

「え、むく?むくって何を……っ!?」

 ネネロがおちんちんの皮を優しく引っ張った瞬間、再び心地いい感覚に襲われた。
 だけどそれの感覚はさっきよりも強くて、思わずのけ反ってしまう。

「!ごめん、痛かった!?大丈夫!?」

「い、いや……痛くないよ。でも、なんかピリピリして…!」

 心配そうなネネロを安心させたくて、どうにか笑って見せる。
 本当に痛くはないんだ。ただ、初めての刺激にびっくりしただけ。
 ふと見れば、皮が剥けて先っぽが丸出しになってた。

「えーと、ここからどうするの?街の人たちみたいに、ネネロがボクの上に乗るの?」

「そうだね。エディも初めてだし、そっちのほうがいいかな。それじゃ、横になって」

 どうしておちんちんを触ったのとか、なんで女の子が上に乗ると愛し合うことになるのとか、色々と疑問はあるけど……。とりあえず言う通り寝転がる。

「ありがと♡いっぱい、気持ちよくするからね……♡♡」

 直後、温かくてぬるぬるした感触がした。

「んひゃあっ♡…すごい♡ちょっと擦っただけで、こんなにも……♡」

 股の部分でおちんちんをぐちゅぐちゅと擦られる。

「なにこれ…!?なんか、ゾクゾクって…!」

「エディも感じてるんだね♡それが『気持ちいい』だよ♡
 恋人はね、こうやって一緒に気持ちよくなって愛し合うんだよ…♡♡」

 言ってる間もずっと、ゾクゾクが止まらない。
 ネネロに触れているだけでドキドキする。
 そっか、これが“気持ちいい”って感じなんだ。

「じゃあ、ネネロも気持ちいい?ゾクゾク、してる?」

 一緒に気持ちよくなるのが恋人なら、ネネロはどうなんだろう?
 ボクだけ気持ちよかったら、なんかイヤだ。ネネロにも気持ちよくなってほしい。

「うん♡とっても気持ちいいよ♡……ほら、見て。
 私のココ……おまんこ、って言うんだけどね。
 女の子は気持ちよくなったら、おまんこからお汁が溢れちゃうの♡」

 擦れ合っている部分…ピンク色でひくひくしてる所。
 おまんこからは、コップの水をひっくり返したみたいに濡れていた。

「すごい……なんか、ドキドキする…」

 お汁がいっぱいで、それだけネネロが気持ちよくなってくれてるのも嬉しいけど……それ以上に、おまんこを見たら何故か息が荒くなる。たぶん、ボクは“興奮”して気持ちよくなってるんだと思う。

「これでも十分気持ちいけど……もっとたくさん気持ちよくなれるよ♡」

「ホント?」

「うん、本当だよ♡」

 ぐちゅり。ネネロの手に支えられて、おちんちんが丁度おまんこの下になる。
 粘ついたお汁は絶えず滴っていた。

「おまんこの中におちんちんを挿いれるとね、とっても気持ちいんだよ…♡♡そうやって愛し合うんだ…♡♡」

「え……?それって……いいの?こんなの入れたらダメなんじゃ……?」

 流石に困惑してしまう。だって、おしっこする部分だよ?
 それを体の中に押し込むなんて、いけないことなんじゃ…?

「駄目なんかじゃないよ。女の子のココはね、男の子のおちんちんを挿れてもらうためにあるんだから♡♡」

「そうなの……?」

 確かに、ボクは女の子に詳しくない。おまんこ、っていうモノも知らなかったくらいだ。だったら、ネネロの言うことが正しい気がしてくる。

「女の子はね、好きな人に奥まで突き入れてもらって……おまんこを滅茶苦茶にして欲しいの♡」

 吐息交じりの声が、耳に入ってくる。すると、どうしてか、ボクもおちんちんをネネロに入れてみたくなってきた。
 だんだんと、“いけない”って思いが消えていく。“したい”が湧き上がって、ネネロのおまんこから目が離せない。

「エディが大好き…♡♡だから、私を滅茶苦茶にして…♡♡」

 耳元で囁かれた言葉に、ボクは頷くことしか出来なかった。

「それじゃあ、行くよ。ゆっくり……ゆっくりぃ……♡んぁぁ…っ♡」

 少しずつ、おちんちんがネネロの中に入っていく。
 ネネロの中は温かくて、ぬるぬるの、うねうねで。入れば入るだけ、気持ちいい。
 腰が抜けてしまいそう。ゆっくりなのに、身体が小さく跳ねちゃう。

「っあ♡……全部、はいったぁ♡♡エディのが、奥までぇ……♡♡」

 根元までネネロに飲み込まれてしまった。

「すごく気持ちいいよ…!抱きしめられてるみたい…!」

 おちんちん全部で、ネネロを感じる。
 この気持ちいいは、ただ抱き合うだけじゃ、絶対に感じられない。

「大好きだよ、ネネロ。キミとこんなことができるなんて……ボクはなんて幸せなんだ…!」

「あはは……大袈裟だよ、エディ」

「おおげさなもんか!だって、少し前までは、二度と会えないって思ってたんだもん!」

 この国が魔界にならなかったら、今こうやって気持ちいいを分かち合うことはできなかったと思う。

「一緒にいられて嬉しいよ!カッコ悪いけど……本当に逃げられるか、とか…不安だったからさ…」

 一生ネネロと一緒にいるつもりではあったけど、ボクみたいな子どもにどこまでの事ができるかは心配だった。
 それを、ネネロ達が全部解決してくれたんだ。こんなのも嬉しくて、幸せなことはないはずだ。

「あは、は……エディは、優しいね……」

 ぽたり。
 胸に温かい雫が落ちる。

「ネネロ…?もしかして、泣いてる?」

 ネネロの肩は、震えていた。

「私は、知ってたんだよ。今夜中に、この国は魔界になるって……!
 なのに、エディに来て欲しくて黙ってたんだ…!」

「それって、どういう」

「嘘をついたんだよ!私は!キミに迎えに来てほしくて!家族よりも私を選んでほしくて!
 お別れする気なんて最初からなかったのに!ただエディに愛されたくて、嘘を、ついた…ッ!」

 ぎゅっと、肩をつかまれる。

「私、最低だよね。自分勝手な理由で、キミを苦しめた。大好きなだなんて言いながら、キミに重い決断をさせたんだよ。
 嫌いになったよね。こんな、卑怯な私なんて。本当は、こうやってキミの恋人になる資格なんてないんだよ。エディと愛し合うなんて、私はしたらいけないのに」

「ネネロ」

 体を起こして、そっと抱きしめてあげる。

「あ……♡」

「ボクは、ネネロが大好きだから。キミがウソつきでも、大好きなんだ」

 子どものボクには、ネネロがなにか悪いことをした、くらいのことしか分からない。
 それが、どうして最低なのかは分からない。
 分かるのは、ネネロがウソつきでも、好きって気持ちが変わらないことだけ。

「ネネロも、ボクのことが好き?」

「大好きだよ!この世のなによりも!エディさえいれば私はそれでいいの!
 ずっとキミといたい、キミにだけ見つめてもらいたい、キミだけに愛してほしいの!!」

「じゃあ、それでいいんじゃないかな?」

 もう一度、ネネロとキスをする。なんとなく、キスがしたかった。

「んっ♡……エディ…♡」

「好きだよ。だから、ボクと一緒にいてほしいな」

 なんだか、顔が熱いや。
 照れくさいような、でも幸せなような、そんな感じ。

 でもそんなボクよりも、ネネロのほうが真っ赤だった。
 りんごみたいなほっぺたで、泣いていた目はなんだかとろんとしてる。
 その顔がすっごくかわいくて、ボクの胸の中が、どくんっ、ってした。

「……うん♡」

 今度はネネロからキスされる。
 何度も、何度も、口と口がくっついちゃう。

「ありがとう、エディ。絶対に、幸せにするから。世界中の誰よりも、幸せにする。
 もう二度と苦しめない。私を選んでくれた貴方を、ずっと気持ちよくしてみせるから…♡」

 首に腕を回されて、抱きしめられる。

「ゆっくり、動かすね。たくさん、気持ちよくなって♡」

 ネネロの腰が、ゆっくり、ゆっくりと持ち上がっていく。
 すると柔らかくてなんだか甘い感触が、おちんちんから伝わってきた。

「んっ♡きもちいぃ……♡
 今度は、ゆっくり、腰を落としてぇ……ひゃぁんっ♡」

 おちんちんが抜けそうになったかと思えば、ネネロがまたおまんこの中に入れていく。
 ゾクゾクっ、って感じが、おちんちんの先っぽからして、ボクは思わず体がはねてしまった。

「ネネロっ、これ、なんか……すごいよ……っ」

「あはぁ♡嬉しい♡私で感じてくれてるんだね♡」

 そう言っている間も、ネネロの動きは止まらない。
 ゆるやかなに腰を上げたり下ろしたりして、ボクにゾクゾクした感じをおくってくる。

「うひゃっ!?なに、なにこれっ、おちんちんが、こすれてる……!?」

「うん、そうだよ……んあぁ♡
 私のおまんこの襞とぉ、エディのおちんちんが擦り合ってるの♡」

 今まで感じたことのない感覚に、ボクはわけがわからなくなりそう。
 おまたの所からくちゅくちゅって音がするたびに、頭がちかちかする。

「はぁん♡エディが、私で気持ちよくなってくれてる……♡
 うれしいよぉ♡もっと、もっと、きもちよくなってぇ♡」

「うぅ、ネネロ……っ」

 気持ちいい感じに、ネネロを抱きしめる力が強くなる。

「ネネロは、気持ちいい……?
 ボクと、おんなじ感じになってる……?」

 ボクと一緒だったらいいなぁって、そんなことを聞いてみる。
 するとネネロは、どうしてかすごくうれしそうな顔をした。

「エディと繋がってるんだから、気持ちいいに決まってるよ……♡
 溶けちゃいそうなくらい幸せでぇ……んっ、あぁ……♡
 我慢、してないと……めちゃくちゃに、なっちゃいそうで……はぁあん♡」

 ネネロのうれしそうな顔が、ときどきゆがんでしまう。
 息は全力で走った後みたいにとぎれとぎれで、ときどき歯を食いしばってるみたい。

「ネネロ……なにか、がまんしてるの?」

「んぅっ♡う、うん、激しくしないように、我慢してる。
 そうしないと、自分本位なえっちになっちゃうから……」

「えぇと、ボクはネネロに我慢なんてしてほしくないよ……?」

「っ、だ、だめだよ……!
 私、エディを気持ちよくするんだって、決めたばかりだから……っ」

 なにか意地になっているみたいに、ネネロは目つきをするどくした。
 それはそれでかわいいけど、でもボクは、ネネロの好きなようにしてほしい。

「ボクは、ネネロが気持ちよくなってくれたほうが、しあわせだよ」

「う、ぁあ……だめ、だめ……♡
 やだぁ……私、おさえが……やぁ……♡」

「お願い、ネネロ。キミの好きなようにして」

「っ!あっ、あぁっ……!
 エディ……!エディっ、エディィィッ!!」

 瞬間、ぐちゅりと重い音がして、さっきまでと比べ物にならないくらいの気持ちいいが、ボクの全身にかけぬけた。

「んくっ!?ね、ネネロ……!?」

「わ、私はっ、私は!優しくリードするつもりだったのにっ!
 なのに、こんな、んひゃあぁっ♡こんなの、ズルいっ、ズルいよぉっ♡♡」

 頭をふりながら、ネネロがはげしく上下にはねる。
 そのたびにきれいな黒の髪の毛がゆれて、ネネロのすがたをきれいにする。

「エディっ、エディぃ♡キミはいつも、んひぃっ♡
 わたしを、みだすのっ♡エディが、わたしをへんにするのっ♡」

「え、えっと……ごめん、ね?」

「やぁっ、あやまらないでよっ♡エディはわるくないのっ♡
 すきぃっ、すきなのっ♡だいすきなのぉっ♡」

 もしかしたら怒ってるのかもって思ったけど、そうじゃないらしい。
 ネネロは「好き」ってさけびながら、めちゃくちゃに腰をふってくる。
 でもそれは、とんでもなく気持ちいい。
 さっきまでのゆっくりなのもすごく気持ちいい感じだったけど、今のはげしいのもとってもいい。

「あぁあんっ♡エディのおちんちんっ、きもちいぃよぉ♡
 こんなのだめぇっ♡がまんできないよぉっ♡」

 ネネロがボクの首元に顔をおしつけてきた。
 腕やしっぽ、羽も背中に回されてるから、体の全部でしがみつかれてるみたい。

「しあわせっ、しあわせぇっ♡んやぁぁっ♡
 おまんこのおくにっ、エディのがあたってるよぉっ♡
 これしゅきっ、きもちいいっ♡エディがだいしゅきぃいっ♡」

「っ、ボクも、ボクも!ネネロが大好きだよっ!」

「あひゃぁんっ♡うれしいっ、うれしいよぉっ♡
 おねがいっ、もっといって♡もって、すきっていってぇっ♡♡」

 ねだるみたいなネネロに、ボクはなんども、「大好き」って伝える。
 好きって言えば言うだけ、ボクは胸が温かくなっていった。
 そして、好きを伝えるネネロのことが、もっともっと、好きになっていく。

「うっ、ネネロ……おちんちんが、へんな感じして……っ!」

「あはっ♡そっかぁ♡射精も、イくのもっ、はじめてなんだね♡」

「しゃ、しゃせい……?」

「とっても、きもちいことだよっ♡
 男の子と女の子はっ、あいしあうとイっちゃうの♡」

「なに、かは……わかんないけどっ……!
 ネネロは、いっしょに……イクが、したいかな……?」

「っ〜〜〜〜♡♡♡
 うん、うんっ♡エディといっしょにイキたいのっ♡♡」

「じゃあ、いっしょに……!」

「あはぁあっ♡うれしいよぉっ♡
 エディのはじめてのぜっちょうっ、わたしでしてぇっ♡♡
 はじめてのせーえきも、わたしのナカにそそいでほしいよぉっ♡♡」

 ネネロが言っていることは、あんまりわからないけど、これからなにかが起こってることはわかった。
 だけどきっと、ネネロが求めてるってことは、いいことなのだろう。
 それにボクも、このままでいたかったから、いまさら止めるなんて、できっこない。

「ネネロっ、好きっ!ネネロ、ネネロっ!」

「わたしもすきぃっ♡あんっ♡あぁんっ♡
 エディ、キスっ♡キスしたいっ♡して、してぇえっ♡」

 言われるがままに、ボクはネネロにキスをする。
 くちびるとくちびるがくっつくと、口の中にぬるりとした物が入ってきた。
 たぶんネネロの舌が入ってきたのだろう。

「んちゅっ、んむっ、んんぅ〜♡
 キス♡エディと、ちゅぅ、ちゅっ♡
 ちゅむっ、キス、すきぃっ♡ん、ちゅぅ♡♡」

 ネネロはそのまま、頬のうらがわとか、あごの上とか、ボクの舌だとかをなめてくる。
 最初はびっくりしたけど、でもなんだか、舌と舌が絡まるのが気持ちよくて、いつの間にかボクはネネロを受け入れていた。

「ちゅっ、んぅっ♡、ふ、はぁあんっ♡
 あぁ、もうだめぇ♡わたしも、もう、イクぅ……っ♡」

 小さくふるえるネネロが、ボクに体をすりつけてきた。
 なんだか、甘えてくれてるみたいでかわいい。

「ネネロ……っ!」

「エディもっ、んぁっ♡もうげんかい、だよねっ♡
 いいよ、イこっ♡いっしょに、いっしょにぃ……っ♡♡」

 ネネロが腰をくねららせて、おちんちんをはげしく抜きさしする。
 頭がちかちかする、体がかくかくする。
 体をおくから、なにかがはじけてしまいそう。

「あっ、あ、あぁあっ♡♡イクっ、イクぅっ♡
 すきっ、すきすきすきぃいっ♡ひゃぁああっっ♡♡」

 ネネロが好きでたまらない。ネネロが大好きしか考えられない
 ネネロと一緒にいられる幸せが、あふれてくる。

「んひゃぁあああっっ♡♡イクぅぅっ♡♡
 エディといっしょにイクぅううぅんあぁぁあぁあああっっ♡♡♡」

「う、ぁあっ!ネネロぉっ!!」

 おちんちんの先が、ネネロの奥のやわらかい物にふれて、食いこむ。
 それがどうしようもなく気持ちよくて、ボクの中から、幸せが大きくはじけた。

「ひぃああぁぁっっ♡♡でてるっ、でてるぅっ♡
 エディのせーえきっ、しきゅうでうけとめてるぅぅうっ♡♡
 しあわせ、しあわしぇぇええぇええぇぇっっっ♡♡♡」

 なにかがおちんちんから出ていくような感覚とともに、とてつもない“気持ちいい”が体中に広がっていく。
 ネネロも同じような気持ちよさをかんじているのだろうか。
 ネネロは叫びながら、ボクに強く抱きついてくる。
 手足や羽にしっぽだけじゃなく、おまんこまできつくしがみついてきて、ネネロはびくんびくんってしていた。

 でもそれは、ボクも同じ。
 ボクもまた、力いっぱいにネネロを抱きしめて、何度も何度も体をふるわせた。
 全身でネネロを感じて、すっごく温かい気持ちになって、幸せになる。

「あぁあんっ♡あ、ひゃぁあ……♡
 あはぁ♡しあわせぇぇ……♡♡」

 気持ちいい感じが落ち着くと、ネネロはとろけたみたいな息をはいた。
 それから力が抜けたみたいに、ボクにもたれかかってくる。

「エディ……♡どう、だったかな……?気持ちよかった……?」

「うん、すっごく、気持ちよかったよ」

「そっかぁ……♡うん、私も気持ちよかったぁ……♡」

 そういって、ネネロがボクにキスをしてきた。
 さっきみたいな、舌を入れるようなのじゃなくて、くちびる同士を合わせるみたいなキスだ。
 これもなんだか、ネネロと好きが通じ合う気がして、気持ちいい。

「ん……あっ、そういえばネネロ。
 ボク、おちんちんがへんな感じしたんだけど……」

「んー?……あぁ、射精したことないんだったら、混乱しちゃうか」

「そうだ、しゃせい?っていったい……わぁっ!?」

 質問しようとしたボクを、ネネロは優しく押したおしてきた。
 ふかふかのベッドを頭の後ろで感じながら、ボクはネネロを見上げる。

「あはは♡いいよ、これからたくさん、教えてあげるね♡」

 ネネロは舌なめずりをして、ボクを真っ直ぐに見つめてくる。
 その目は、かわいい女の子みたいだけど……同時に、魔物みたいだった。

「さっきは私がエディを貪っちゃったからぁ……♡
 今度こそ、優しくリードしてあげる♡」

「えっ、どういうこと……んあっ!?」

 おまんこがぎゅってなって、おちんちんがぴくんって反応した。
 それでようやく気づく。まだまだ、ボクはネネロと気持ちよく、愛し合うんだって。

「おねがい♡今夜はずっと、私を愛してぇ♡」

 そんなの、断れるわけがない。
 ボクはこくんとうなずいた。

 ネネロが満面の笑みを浮かべて、またボクにキスをする。
 それから、ボクたちはずっと、気持ちよくて幸せになって、大好きなのを伝えあった。






■■■■■






 人にはみんな、ヒミツがあるらしい。
 だからボクにも、ボクだけのヒミツがあった。

「エディとデート♡すっごく楽しいね♡」

 魔界になった街の中を、ボクとネネロは堂々と歩いていた。
 石で作られた大通りには、当然たくさんの人がいる。
 だけど、ボクは誰にも怒られたりしていない。

「ネネロとこうして外でも遊べるなんて、思わなかったよ」

 ボクの腕を抱きしめて歩くネネロを見て、つぶやく。
 少し前なら、魔物である彼女が出歩いていたら、大騒ぎだっただろう。

 でも、今はそうじゃない。
 国が魔界になって、大人も子どもも、たくさんの人が魔物になった。
 そういうわけで、今はもう魔物が街にいるなんて当たり前。
 誰も、ボクとネネロを見て叱ったりなんてしない。

「あははっ!えいっ♡」

 ちゅっ、とほっぺにやわらかい物が当たった。
 それがネネロのくちびるだって気づいて、ボクは顔が熱くなってしまう。

「もうっ!照れちゃって可愛いなぁ!」

「かわいいって……ていうか、なんで急にキスしたの?」

「んー?したくなったからじゃ、ダメ?」

「う……」

 上目づかいで聞いてくるネネロに、ボクはたじたじだ。
 こういうとき、ボクは彼女に勝てないや。

「全然、いやじゃないよ。むしろうれしくて……。
 えっと、なんていうか……大好きだなぁって、思うっていうか……」

「へぇ……♡そっか、大好き、かぁ♡」

 ネネロがにへらと笑顔になる。
 それから彼女は、そっとボクの手を引っ張ってきた。

「ねぇ、エディ……♡
 もっと、大好きを感じたいって言ったら、シてくれる?」

「えっ、それは……!」

 ネネロがなにを言ってるかは、もう分かる。
 あの日の夜に、他でもないネネロにたくさん教えてもらったから。

「外でそういうことするのは、恥ずかしいことなんじゃ、ないかな……!」

「えー?いいじゃんっ♡私たち、好き同士なんだし♡
 あぁん♡エディに気持ちよくしてもらって、幸せになりたいなぁ♡」

 ネネロは今も、ボクの手を引いている。
 彼女の向かおうとする先は、路地裏だ。

 そういえば最近、路地裏で愛し合っている人たちを見かけたりするけど……ボクとネネロが同じことをするというのは……!

「おねがい、エディ……♡
 私、ほしいの♡せつないの……♡」

「っ、も、もう!ネネロはしょうがないんだから!」

 結局ボクも、ネネロと愛し合いたい気持ちがおさえられなかった。
 素直になって、ネネロと一緒に路地裏に入っていく。

「あはぁ♡私もう、我慢できないよぉ……っ♡」

「ネネロ……」

「うん?どうしたの?」

「大好きだよ」

「っ♡♡私も、エディが大好き♡♡」

 ネネロがぎゅっと抱きついてくる。
 ボクも、温かい気持ちになって、彼女を目一杯に抱きしめた。

「私は、エディとずっと一緒にいるから♡
 だからこれからも、たくさん愛し合って、たくさん幸せになろうねっ♡」

 そうしてどちらともなく、キスをする。

 ボクのヒミツは……ネネロと友達だっていうヒミツはなくなった。
 だけど代わりに、ボクは新しいヒミツを、ネネロと共有する。

 ――――たくさん愛し合ったっていう、とっても幸せなヒミツを。



23/07/03 14:27更新 / めがめすそ
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