連載小説
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番外編01 司令と副官の作戦会議
【作戦03を振り返る 〜性機能障害の可能性〜】

副官「うーん・・・」

司令「む?どうしたのかね?」

副官「いえ、作戦03を振り返っていたのですが
   性機能不全のスパイというのは、今後も可能性があるなと
   考えていたところでして。」

司令「性機能不全か・・・
   確かに途中までは上手くいっていたが
   私としてはもう通用しないと考えている。」

副官「どういうことでしょうか?」

司令「うむ。性機能不全・・・性機能障害とも言うな。
   男なら勃起不全や射精障害、女性なら膣機能障害などがあるが
   ほとんどの場合、本人達はそれを『治したい』と思っているのだ。」

司令「そして魔界というのは、男女の交わりを絶対至上とするだけあって
   性に関する技術が非常に高度に進化していると聞く。」

司令「そんな所に、性機能障害で悩んでいる人間を送り込んで
   果たしてまっとうに作戦を遂行できると思うかね?」

副官「な、なるほど・・・
   自分の性機能障害を治せる可能性があるとしたら
   それを餌に魔物に堕落させられる可能性が極めて高くなる・・・ということですね。」

司令「そういうことだ。作戦03が途中まで上手くいっていたのは
   『性機能不全』よりむしろ『女性不信』のおかげなのだが
   それさえもダークプリーストによって攻略されてしまった。」

副官「そこまでお考えだったとは・・・自分の考えの甘さを思い知りました。」

司令「いや、私も試行錯誤と手探りの連続だ。だからこそ、君のような有能な副官が必要になる。
   これからもよろしく頼むぞ。」

副官「りょ、了解!」





【作戦05の一幕 〜突っ込む?突っ込まれる?〜】

副官「司令!作戦05の人選を行いました!」

司令「ふむ…ひとつ確認をしたいのだが
   今回選んだホモはその・・・『突っ込む側』『突っ込まれる側』の
   どちらかね?」

副官「え?突っ込・・・何のことですか?」

司令「あぁ。セクハラのつもりはないのだ。
   しかし作戦成功のために、確認しておかなければならないことなのだ。」

副官「えっと・・・申し訳ありません。
   質問の理由をお聞かせ願えますか?」

司令「うむ。ホモには大雑把に分けて2種類のタイプがあってだな。
   セックスの際に、棒を突っ込むのが『男役』
   穴に突っ込まれるのが『女役』となっている。」

司令「そしてこれは私の推察なのだが・・・
   女役のホモには、本人の意識無意識に関わらず
   『女性への憧れ』『女性になりたい欲望』があるのではないかと考えている。」

司令「そんな女役のホモをレスカティエに送り込んだらどうなるか・・・
   私の考えでは、女性化の欲望を魔物につけ込まれて
   『アルプ』に堕落させられてしまう危険が高い。」

副官「な、なるほど・・・ホモだというだけで
   魔物に誘惑されないというわけで無いのですね。」

司令「うむ。可能性に過ぎないが、堕落の危険は可能な限り下げたい。
   すまないが、今回の人選をもういちどチェックして
   生粋の『男役』をレスカティエに送り込むようにしてくれたまえ。」

副官「了解!」

こうして2人は筋金入りの男役のホモを送り込んだのだが
ストレスで入院するとはさすがに予想できなかったとさ。
13/07/14 19:18更新 / プロミス
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