闇の花嫁と腐敗の王者
※魔王城・ハーレム部屋・カーテン内※
※リーゼ視点※
「ヴァラちゃん、三名通るよ」
「お気をつけて」
黒いカーテンをくぐる抜ける柴様とパール様、そしてわたし。
「キリカちゃん、三名通るよ」
「お気をつけて」
白いカーテンをくぐり抜ける柴様とパール様、そしてわたし。
※闇の部屋※
「内装はわたし達がいる部屋と殆ど変わりませんね。ただ、灯りは魔灯花から蝋燭の火に変わってますが」
「ただの火じゃないわ。闇精霊の魔性の業火よ」
「闇精霊って魔界を形作るものと言われるーー」
ベチャ
足下に粘液の感触
「液体の、海?」
『おかえりなさいませ柴様』
液体の海から現れたのは
女給仕
女兵士
女魔法使い
女商人
女神官熟女女騎士少女女魔導士幼女筋肉娘美女海女前髪っ娘女医者幼なじみ女性店員細身娘看護婦聖女女戦士女児女狩人老女麗人女学者妹巫女肥満娘女料理人姉女剣士メイド女友達農女母娼婦侍女女性聖職者女子女闘士眼鏡娘女忍者村娘女山賊貴婦人男装少女
全員が女性の姿をしたスライム
『闇の花嫁達が参られます』
彼女達が壁添いに縦一列で並ぶと、引潮のように余剰部分が道を作り
道を通るように全身黒いローブの魔物娘達が現れました。
見えない闇を象徴するかのように。
「柴様ぁ」
その内の一人がローブよりも暗い闇色の蛇の身体を柴様に巻き付けます。
「アポロは相変わらず独占欲が強いな〜」
「柴様に褒めてもらえて光栄ですわぁ」
「拘束を解きなさい、アポロ」
パール様は威圧感のあるトーンで、アポロと呼ばれるラミア属に言います。
「何その態度ぉ、もう一度毒を注いであげましょうかぁ?パールちゃん♪」
「その時はまた三人で交じり合いましょ。あの時のように」
「……止めておくわぁ。今は夫一筋よぉ」
アポロさんは拘束を解きます。
「やっとディナールームへ移動か」
「もうすぐしばさまとエッチできるぞ」
「あははーせっくすだー」
「待ちくたびれて柴様を襲おうと思ったわ」
「でも報酬として一人ずつ柴様とたっぷり交われるなら、王様の警護ぐらい安いものよ」
黒いローブの妻たちが際どい発言をしています。
「パール様、彼女達に任せるのはかえって危険なのでは?」
「彼女達だからこそ警備を任せるのよ。何せ相手は旧時代から生き続ける腐敗の王者、威圧感に押し潰されることなく任務をこなせる実力と精神が必要よ」
「それだけ今回の依頼主は大物なのですね」
「後は当の本人が出席してくれるかどうかだけど……」
※眠らずの国・王の間※
※ラーモ視点※
「すみませんでした!」
私はベルフィード様に向かって深々と頭を下げます。
ベルフィード様をオスと見間違えるなんて……もし機嫌を損ねて出席拒否されたら皆に合わせる顔がありません。
「構わぬ、余も昔はオスだった」
「え?」
ベルフィード様は語ってくれました。
みすぼらしい老人として人間の生涯を終え、骸骨の容姿を持つ不死の王として甦ったこと。今の魔王の代替わりにより肉体を得て今の姿へと生まれ変わったことを
「余の身体は細身であるが故に男物の服を着ているのだ。そなたが余をオスと見間違えても何ら不思議ではない」
「骸骨から美少女になるなんてびっくりです。一国の王子様が生前の姿のままワイトになったのかと思いました」
「面白いことを言うキキーモラだな。確かに我々のように旧時代から仕える者達は陛下を『女王』ではなく『王』と呼ぶ。その方がしっくりくるからな」
と、側近であるデュラハンが言います。
「因みに国王は旧時代の骸骨の姿へ戻れるのよ」
「そうなの!」
「白ヴァル、余計な事を吹き込むな!」
「ナディア様、私は事実を言ったまでです。事実ドラゴンだって旧時代の竜の姿に変われますし」
「旧時代の姿になれるなんて……まるで心のどこかで魔物娘への変化を拒んでいるのかな……」
「キキーモラ、さっきから一言多いぞ!それだけ陛下の魔力は強大だということだ!」
「構わぬ」
鶴の一声でナディアさんを止めます。
「……失礼しました陛下」
王様の威圧感より、側近達の視線が痛いです。
本当にベルフィード様を連れ出すことは出来るのかな?
※ハーレム部屋※
※リーゼ視点※
「いってらっしゃいませ、皆様」
ヴァラさんに見送られ、パール様と柴様は黒いカーテンをくぐり抜けます。
闇妻こと闇の花嫁達を率いて
「誰?」
「闇の花嫁よ」
「ひいっ!」
「お疲れさまです」
「チッ」
「ああ…お姉様ぁ」
「黒尽くしの変な人達だ」
「逃げろー」
「お久しぶりです女王様」
「視姦されちゃう!」ビクンビクン
闇妻達の行進に、妻達の様々な視線が集まります。
「きゃっ」コケッ
その一人が転び
ドバッ
ローブの中から水が溢れだし周囲を水浸しに
「何で水が!?」
「溢れちゃうよぉ」
「びちょびちょだー」
突然のハプニングに妻達は驚きと水に包まれます。
「しおしおぱ〜」
水に触れたおおなめくじの身体が縮み幼女化
大きな胸を支えていた服がぶかぶかとなり、服の隙間から微かな膨らみと小さな桃色の突起が見えます。
「ペロッ……海水」
わたしが水を味見している間に
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
床にドラゴンの腕がたたき込まれ盛り上がり、海水を塞き止め
「竜巻よ、水を巻き上げろ」
少女が起こす竜巻が海水を巻き込み闇妻のローブの中へと戻ります。
あの二人はついさっきドラゴン属四匹の様子見とアリス達を説得したーー
「皆さんごめんなさい、海水を身体に纏わないと落ち着かなくて」
主犯である闇妻が周囲の妻達に頭を下げる中、その二人は闇に紛れるように闇妻の列に加わります。
「しばさま〜」
涙目で柴様に縋り着くおおなめくじ(幼女)。
「おーよしよし、恐かっただろーメナク」
「せっくす〜せっくす〜」
「ごめんな、今は忙しいんだ」
「やだ〜せっくす〜」
「柴様、一回くらい交わってあげてもいいのでは?」
「リーゼちゃん、おおなめくじは長い時間を掛けて交わる事を好むから、一度交わりを始めてしまうと、数時間、下手したら一日中交わる羽目になるの。メナクちゃんの為にも何とかしてあげたいけど……」
「クンクン……少し先に俺の精液が残ってるな。それも床一面」
「ならメナクちゃんにその精液を飲ませるわよ」
パール様はメナクちゃんを抱き抱えて
「みんな、私についてきなさい!」
パール様は馬の足で掛け抜けます。
「速っ」
乗馬した時も速いとは思いましたが、あれほどとは。
「リイナ、どっちが早く到着が競争よ」
「勝ったほうが報酬の際に先に頂くということで」
ワームの時とは比較にならない速さでパール様を追う闇の花嫁達。
これが闇の花嫁。
それでもわたしは追い掛けます。例え心臓が張り裂けても
※眠らずの国・王の間※
※ラーモ視点※
「ところで、ハーレムの国の者がどのような用件で参られたのだ?」
私の心臓の鼓動が落ち着きを取り戻した頃、ベルフィード様はメシャスさんに尋ねます。
「ベルフィード様をハーレムの国へ招待に来ました」
「何故?」
「え?これあなたが書いたんじゃないの?」ヒラヒラ
懐から出した手紙を見たベルフィード様は脱兎の如くメシャスさんの所へ
「寄越せ!」
手紙を奪って内容を確認します。
まるで初めて読むかのように……
震えるベルフィード様の口からは発せられた意外な言葉
「余はこんな手紙を書いた覚えはないぞ!」
どういうこと?
※ハーレム部屋※
※リーゼ視点※
「ハァハァ、やっと、追い付きました」
床一面に広がる精液を舐める妻達。
フェアリーやラージマウスそしてゾンビ達が甘い蜜に群がるように舌で舐めとる中にメナクが混じっています。
「どうだ?美味いか?」
「うん、おいしぃ〜」
「俺の精液だからな、どんな餌よりもご馳走だろう?」
メナクが精液を摂取する度に身体が成長し、服がふくよかな胸元を支えます。
「柴様ありがとう〜」
「みんな俺の妻で家族だ。家族の為ならこれくらい朝飯前だ」
精を啜る妻達は照れています。
「ハァハァ同着だったな、リイナ」
「ハァハァ決着は次に持ち越しですわ、ゆうこさん」
「やだぁそんな風に言われたら余計噛み付きたくなるわぁ」
「何を言う、柴様を噛むのはこの俺だ!」
「きゃはは」
「あははー」
「流石我が主」
「それでこそ忠誠を誓うに相応しい」
ほのぼのとした会話をする闇妻達。
彼女達も柴様の事が大好きな所はわたし達と変わらないのですね。
「ハーレムの国っていい国ですね。王様が直々にハーレムを観たいと依頼するのもわかる気がします」
「うーん、果たしてそうかな?」
「柴様、何か気になることでも?」
「本当に王様が手紙を書いたのかなって思ってね」
「まさか偽物とか?」
「いや、羊皮紙には多種多様のアンデッド型の匂いがした、ワイトの匂いもだ。眠らずの国からの手紙と見て間違いない。だが文体からはリッチの匂いが強かった。つまりあの手紙は王様ではなく側近であるリッチが執筆したと俺は思う」
「リッチ……」
※眠らずの国※
※ラーモ視点※
「誰だ勝手に出したのはー!?」
「私です、息抜きによいと思ったので」
名乗り出たのはリッチのフィリアさん。
「息抜きって、フィリア……」
「あと最近多忙でしたでしょう?リフレッシュ休暇です」
困惑する私に対し、メシャスさんは動じることなく
「今更中止には出来ませんよね」
「それでも断ると言ったら?」
「断らなくなるまで説得します」
「ならば諦めるまで断り続ける」
「勿体ないよークリマを含めて七人のワイト達が同じ夫にりょーじょくされるんだよーしかも八人目が誕生するかもしれないのにーこんなエロあり滅多にないんだからー」
「それでも行かぬ」
クリマちゃんの説得でも首を縦に振らないベルフィード様。
「本当に出席しないのですか?」
私は同じ徹を踏まないようベルフィード様に尋ねます。
「そうだ」
「ワイトの性交ですよ、ベルフィード様と同じ種族の「同じ種族だからこそだ!」
私は竦みます。
「余は国を支える王だ。一匹のメスに成り下がることは出きぬ。ワイトが凌辱される姿を見て、もしそれが余の未来だと思ったら……」
ベルフィード様は恐れていると同時にどこか哀しそうで……だから私は
「ベルフィード様は、ワイトが夫から凌辱されるのを見たことがあるのですか?」
「……余が主催するイベントでは、ワイト自ら夫を犯したり、夫から襲うよう誘惑するのは何度も見ている。言わばワイト優位の性交だ」
一拍おいて
「ただワイトは一夫一妻が基本なため、ワイトのハーレムは極めて珍しい、七人いるだけでも感心している」
「だったら尚更見るべきです。お願いします、一度でいいから柴様とワイト達が交わる所を見てください」
私はベルフィード様に深く頭を下げます。
「ベルさま、逃げちゃだめ」
ドッペルゲンガーの少女がベルフィード様に駆け寄ります。
「あの娘は心から頭を下げてるんだよ。打算や企みが一切ないの……」
「バルトの言うとおりですよ陛下」
「ご決断を」
「私と先輩を蜜と触手攻めにした国王が他国の見物に怯えては国民に示しがつきません」
「堕落の喜びは一生忘れません」ジュルリ
「いっそハーレムの一員にしてもらったらどうです?」
「シビラよ、余の伴侶は婿養子に来てくれる相手ではないといかんだろうがー!」
ベルフィード様は叫んだ事を赤面し、コホンと咳をします。
「メシャスよ。改めて余をハーレムの国へ連れていってくれ、ワイトのフルコースを見せてもらおう」
「畏まりましたベル様」
「あとファラオの調教もあるけどねー」
「それもあったな……」
※
「ベルさま、影武者頑張るから」
「任せたぞ、バルトよ」
「陛下不在の間、国は我々が守ります」
「頼んだぞナディア、そして戦乙女達よ」
「手土産の香辛料です、ベルフィード様」
「すまんなフィリアよ、行って来る」
「イクわよ」
「帰還、ハーレム部屋前」
「ごーホーム」
「行きましょう」
ジュボ!ジュポ!「イクですぅぅ!!」ブシャァァ…
私達はトビラちゃんの人参自慰で魔王城へワープします。
ベルフィード様と共に
※続く※
※リーゼ視点※
「ヴァラちゃん、三名通るよ」
「お気をつけて」
黒いカーテンをくぐる抜ける柴様とパール様、そしてわたし。
「キリカちゃん、三名通るよ」
「お気をつけて」
白いカーテンをくぐり抜ける柴様とパール様、そしてわたし。
※闇の部屋※
「内装はわたし達がいる部屋と殆ど変わりませんね。ただ、灯りは魔灯花から蝋燭の火に変わってますが」
「ただの火じゃないわ。闇精霊の魔性の業火よ」
「闇精霊って魔界を形作るものと言われるーー」
ベチャ
足下に粘液の感触
「液体の、海?」
『おかえりなさいませ柴様』
液体の海から現れたのは
女給仕
女兵士
女魔法使い
女商人
女神官熟女女騎士少女女魔導士幼女筋肉娘美女海女前髪っ娘女医者幼なじみ女性店員細身娘看護婦聖女女戦士女児女狩人老女麗人女学者妹巫女肥満娘女料理人姉女剣士メイド女友達農女母娼婦侍女女性聖職者女子女闘士眼鏡娘女忍者村娘女山賊貴婦人男装少女
全員が女性の姿をしたスライム
『闇の花嫁達が参られます』
彼女達が壁添いに縦一列で並ぶと、引潮のように余剰部分が道を作り
道を通るように全身黒いローブの魔物娘達が現れました。
見えない闇を象徴するかのように。
「柴様ぁ」
その内の一人がローブよりも暗い闇色の蛇の身体を柴様に巻き付けます。
「アポロは相変わらず独占欲が強いな〜」
「柴様に褒めてもらえて光栄ですわぁ」
「拘束を解きなさい、アポロ」
パール様は威圧感のあるトーンで、アポロと呼ばれるラミア属に言います。
「何その態度ぉ、もう一度毒を注いであげましょうかぁ?パールちゃん♪」
「その時はまた三人で交じり合いましょ。あの時のように」
「……止めておくわぁ。今は夫一筋よぉ」
アポロさんは拘束を解きます。
「やっとディナールームへ移動か」
「もうすぐしばさまとエッチできるぞ」
「あははーせっくすだー」
「待ちくたびれて柴様を襲おうと思ったわ」
「でも報酬として一人ずつ柴様とたっぷり交われるなら、王様の警護ぐらい安いものよ」
黒いローブの妻たちが際どい発言をしています。
「パール様、彼女達に任せるのはかえって危険なのでは?」
「彼女達だからこそ警備を任せるのよ。何せ相手は旧時代から生き続ける腐敗の王者、威圧感に押し潰されることなく任務をこなせる実力と精神が必要よ」
「それだけ今回の依頼主は大物なのですね」
「後は当の本人が出席してくれるかどうかだけど……」
※眠らずの国・王の間※
※ラーモ視点※
「すみませんでした!」
私はベルフィード様に向かって深々と頭を下げます。
ベルフィード様をオスと見間違えるなんて……もし機嫌を損ねて出席拒否されたら皆に合わせる顔がありません。
「構わぬ、余も昔はオスだった」
「え?」
ベルフィード様は語ってくれました。
みすぼらしい老人として人間の生涯を終え、骸骨の容姿を持つ不死の王として甦ったこと。今の魔王の代替わりにより肉体を得て今の姿へと生まれ変わったことを
「余の身体は細身であるが故に男物の服を着ているのだ。そなたが余をオスと見間違えても何ら不思議ではない」
「骸骨から美少女になるなんてびっくりです。一国の王子様が生前の姿のままワイトになったのかと思いました」
「面白いことを言うキキーモラだな。確かに我々のように旧時代から仕える者達は陛下を『女王』ではなく『王』と呼ぶ。その方がしっくりくるからな」
と、側近であるデュラハンが言います。
「因みに国王は旧時代の骸骨の姿へ戻れるのよ」
「そうなの!」
「白ヴァル、余計な事を吹き込むな!」
「ナディア様、私は事実を言ったまでです。事実ドラゴンだって旧時代の竜の姿に変われますし」
「旧時代の姿になれるなんて……まるで心のどこかで魔物娘への変化を拒んでいるのかな……」
「キキーモラ、さっきから一言多いぞ!それだけ陛下の魔力は強大だということだ!」
「構わぬ」
鶴の一声でナディアさんを止めます。
「……失礼しました陛下」
王様の威圧感より、側近達の視線が痛いです。
本当にベルフィード様を連れ出すことは出来るのかな?
※ハーレム部屋※
※リーゼ視点※
「いってらっしゃいませ、皆様」
ヴァラさんに見送られ、パール様と柴様は黒いカーテンをくぐり抜けます。
闇妻こと闇の花嫁達を率いて
「誰?」
「闇の花嫁よ」
「ひいっ!」
「お疲れさまです」
「チッ」
「ああ…お姉様ぁ」
「黒尽くしの変な人達だ」
「逃げろー」
「お久しぶりです女王様」
「視姦されちゃう!」ビクンビクン
闇妻達の行進に、妻達の様々な視線が集まります。
「きゃっ」コケッ
その一人が転び
ドバッ
ローブの中から水が溢れだし周囲を水浸しに
「何で水が!?」
「溢れちゃうよぉ」
「びちょびちょだー」
突然のハプニングに妻達は驚きと水に包まれます。
「しおしおぱ〜」
水に触れたおおなめくじの身体が縮み幼女化
大きな胸を支えていた服がぶかぶかとなり、服の隙間から微かな膨らみと小さな桃色の突起が見えます。
「ペロッ……海水」
わたしが水を味見している間に
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
床にドラゴンの腕がたたき込まれ盛り上がり、海水を塞き止め
「竜巻よ、水を巻き上げろ」
少女が起こす竜巻が海水を巻き込み闇妻のローブの中へと戻ります。
あの二人はついさっきドラゴン属四匹の様子見とアリス達を説得したーー
「皆さんごめんなさい、海水を身体に纏わないと落ち着かなくて」
主犯である闇妻が周囲の妻達に頭を下げる中、その二人は闇に紛れるように闇妻の列に加わります。
「しばさま〜」
涙目で柴様に縋り着くおおなめくじ(幼女)。
「おーよしよし、恐かっただろーメナク」
「せっくす〜せっくす〜」
「ごめんな、今は忙しいんだ」
「やだ〜せっくす〜」
「柴様、一回くらい交わってあげてもいいのでは?」
「リーゼちゃん、おおなめくじは長い時間を掛けて交わる事を好むから、一度交わりを始めてしまうと、数時間、下手したら一日中交わる羽目になるの。メナクちゃんの為にも何とかしてあげたいけど……」
「クンクン……少し先に俺の精液が残ってるな。それも床一面」
「ならメナクちゃんにその精液を飲ませるわよ」
パール様はメナクちゃんを抱き抱えて
「みんな、私についてきなさい!」
パール様は馬の足で掛け抜けます。
「速っ」
乗馬した時も速いとは思いましたが、あれほどとは。
「リイナ、どっちが早く到着が競争よ」
「勝ったほうが報酬の際に先に頂くということで」
ワームの時とは比較にならない速さでパール様を追う闇の花嫁達。
これが闇の花嫁。
それでもわたしは追い掛けます。例え心臓が張り裂けても
※眠らずの国・王の間※
※ラーモ視点※
「ところで、ハーレムの国の者がどのような用件で参られたのだ?」
私の心臓の鼓動が落ち着きを取り戻した頃、ベルフィード様はメシャスさんに尋ねます。
「ベルフィード様をハーレムの国へ招待に来ました」
「何故?」
「え?これあなたが書いたんじゃないの?」ヒラヒラ
懐から出した手紙を見たベルフィード様は脱兎の如くメシャスさんの所へ
「寄越せ!」
手紙を奪って内容を確認します。
まるで初めて読むかのように……
震えるベルフィード様の口からは発せられた意外な言葉
「余はこんな手紙を書いた覚えはないぞ!」
どういうこと?
※ハーレム部屋※
※リーゼ視点※
「ハァハァ、やっと、追い付きました」
床一面に広がる精液を舐める妻達。
フェアリーやラージマウスそしてゾンビ達が甘い蜜に群がるように舌で舐めとる中にメナクが混じっています。
「どうだ?美味いか?」
「うん、おいしぃ〜」
「俺の精液だからな、どんな餌よりもご馳走だろう?」
メナクが精液を摂取する度に身体が成長し、服がふくよかな胸元を支えます。
「柴様ありがとう〜」
「みんな俺の妻で家族だ。家族の為ならこれくらい朝飯前だ」
精を啜る妻達は照れています。
「ハァハァ同着だったな、リイナ」
「ハァハァ決着は次に持ち越しですわ、ゆうこさん」
「やだぁそんな風に言われたら余計噛み付きたくなるわぁ」
「何を言う、柴様を噛むのはこの俺だ!」
「きゃはは」
「あははー」
「流石我が主」
「それでこそ忠誠を誓うに相応しい」
ほのぼのとした会話をする闇妻達。
彼女達も柴様の事が大好きな所はわたし達と変わらないのですね。
「ハーレムの国っていい国ですね。王様が直々にハーレムを観たいと依頼するのもわかる気がします」
「うーん、果たしてそうかな?」
「柴様、何か気になることでも?」
「本当に王様が手紙を書いたのかなって思ってね」
「まさか偽物とか?」
「いや、羊皮紙には多種多様のアンデッド型の匂いがした、ワイトの匂いもだ。眠らずの国からの手紙と見て間違いない。だが文体からはリッチの匂いが強かった。つまりあの手紙は王様ではなく側近であるリッチが執筆したと俺は思う」
「リッチ……」
※眠らずの国※
※ラーモ視点※
「誰だ勝手に出したのはー!?」
「私です、息抜きによいと思ったので」
名乗り出たのはリッチのフィリアさん。
「息抜きって、フィリア……」
「あと最近多忙でしたでしょう?リフレッシュ休暇です」
困惑する私に対し、メシャスさんは動じることなく
「今更中止には出来ませんよね」
「それでも断ると言ったら?」
「断らなくなるまで説得します」
「ならば諦めるまで断り続ける」
「勿体ないよークリマを含めて七人のワイト達が同じ夫にりょーじょくされるんだよーしかも八人目が誕生するかもしれないのにーこんなエロあり滅多にないんだからー」
「それでも行かぬ」
クリマちゃんの説得でも首を縦に振らないベルフィード様。
「本当に出席しないのですか?」
私は同じ徹を踏まないようベルフィード様に尋ねます。
「そうだ」
「ワイトの性交ですよ、ベルフィード様と同じ種族の「同じ種族だからこそだ!」
私は竦みます。
「余は国を支える王だ。一匹のメスに成り下がることは出きぬ。ワイトが凌辱される姿を見て、もしそれが余の未来だと思ったら……」
ベルフィード様は恐れていると同時にどこか哀しそうで……だから私は
「ベルフィード様は、ワイトが夫から凌辱されるのを見たことがあるのですか?」
「……余が主催するイベントでは、ワイト自ら夫を犯したり、夫から襲うよう誘惑するのは何度も見ている。言わばワイト優位の性交だ」
一拍おいて
「ただワイトは一夫一妻が基本なため、ワイトのハーレムは極めて珍しい、七人いるだけでも感心している」
「だったら尚更見るべきです。お願いします、一度でいいから柴様とワイト達が交わる所を見てください」
私はベルフィード様に深く頭を下げます。
「ベルさま、逃げちゃだめ」
ドッペルゲンガーの少女がベルフィード様に駆け寄ります。
「あの娘は心から頭を下げてるんだよ。打算や企みが一切ないの……」
「バルトの言うとおりですよ陛下」
「ご決断を」
「私と先輩を蜜と触手攻めにした国王が他国の見物に怯えては国民に示しがつきません」
「堕落の喜びは一生忘れません」ジュルリ
「いっそハーレムの一員にしてもらったらどうです?」
「シビラよ、余の伴侶は婿養子に来てくれる相手ではないといかんだろうがー!」
ベルフィード様は叫んだ事を赤面し、コホンと咳をします。
「メシャスよ。改めて余をハーレムの国へ連れていってくれ、ワイトのフルコースを見せてもらおう」
「畏まりましたベル様」
「あとファラオの調教もあるけどねー」
「それもあったな……」
※
「ベルさま、影武者頑張るから」
「任せたぞ、バルトよ」
「陛下不在の間、国は我々が守ります」
「頼んだぞナディア、そして戦乙女達よ」
「手土産の香辛料です、ベルフィード様」
「すまんなフィリアよ、行って来る」
「イクわよ」
「帰還、ハーレム部屋前」
「ごーホーム」
「行きましょう」
ジュボ!ジュポ!「イクですぅぅ!!」ブシャァァ…
私達はトビラちゃんの人参自慰で魔王城へワープします。
ベルフィード様と共に
※続く※
14/07/07 06:01更新 / ドリルモール
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