歓迎のお茶会と新たな旅立ち
Μタマゴの里・お茶会会場Μ
Μ初太視点Μ
「これより『討伐隊来訪記念パーティー』を開催する」
「にゃーん♪早速魔物化みゃんこにあなたのツィンポを入れて♪」
「勿論だ」
「待てそこの輩、まだ早いぞ!」
「え〜魔物化したからいいじゃない」
「もう魔力塊でギンギンさ〜」
『お楽しみは後にして食事にしましょう?』
「そうね食事にしましょう」
「食べながらヤルのも悪くないな」
「ヤル気満々だった二人が大人しくなったぞ」
「へーくん、あのメガホン、結構使えるわね?」
「満知子、何でオレの顔を見ながら言うの!?」
Μお茶会開始Μ
『クラウン様、飲み物デス』
「ふむ、中々の美味だ」
『有難うゴザイマス』
「あの鎧の兵士は何だ?」
「あれは銀貨兵、ハートの女王様が銀貨で作った人工兵だよ」
「ふーん、それにしてもあのクラウンというマッドハッター、まるで王様だな」
「どうやら女王様の友人であるN国の王を尊敬していて、王の真似事をしてるの」
「だからあんなに偉そうなのか」
「ただ本人は一度もその王様に会ったことが無いから、勝手な想像なんだけどね」
「何だ、似非王様か。兵士達を沈静化する程の力があるからつい……」
「クラウンさんの胞子は人間にしか効果が無いみたいだよ」
「もしそのN国の王様がアレを見たら一体どんな顔をするんだろうな?」
「そうだね、王様だから、立派な口髭から怒号が飛び出すだろうね」
「確かにそうかもな。王様の貫禄って奴だな」
Μ平也視点Μ
「養鶏場から卵を持ってきたよ〜」
「ムッギにワーラよ、余のために甘くとろける媚薬入りの卵を持ってきてくれたか」
「いえ、クラウンさんの為ではありません」
「(-ロ-;)」
「ぬゎにぃ、クラウンがショックで固まったぞ」
「判りやすい反応ね」
「皆さんの為に数多くの卵から選別してきました」
「この箱が媚薬入りの卵、こちらの方は子供化の卵、これは大人化の卵、因みに普通の卵もあるよ」
「媚薬以外の卵もあるんだな」
「稀に特殊な卵が産まれるから、きちんと選別する必要があるの」
「ムッギが卵を見分けて、オレが卵を運ぶんだ」
「おーい、卵だけじゃ物足りないぞ」
「心配ないわ平也さん、今からこれをコックさんに調理してもらうから」
「コック?」
「あの人がコックさんよ」
「コック帽を被ったマッドハッターか」
「へーくん以上のイケメンよね。何故か顔半分を髪の毛で覆ってるけど」
「満知子、オレは女に負けたのか……」
「調理、開始!」
「ぬゎにぃ、瞬時に卵を割り、小麦粉と混ぜて生地を作っただと!」
「一つずつパイ生地の形になってゆき、虜の果実を綺麗に添えて、釜戸へと投入されてゆくわよ!」
「タイマーがなったよ、カウ、ベレ、取り出して」
「はい、ジェフ料理長」
「あちちっ」
「コックが作り、料理長が他のメンバーに細かく指示を出すのか」
「パイからいい香りがする、美味しそう」
「はい、虜のパイよ」
「熱いので食べるときは注意してくださいね」
「もぐもぐ、うめえ、マジうめえ!」
「参ったわ、パイ生地のサクサク感と虜の果実の甘味がマッチしてる。こんなに美味しいパイは初めてよ!」
「よし、満知子の為にそれ以上に美味しい平也特製精クリームをトッピング」
「しなくて結構よ。はむはむ♪」
「(-ロ-;)」
Μ初太視点Μ
「討伐隊の皆様も召し上がれ」
「ぐぐぐ」
「ごくり」
「討伐隊の連中、食べないのか」
「まだ躊躇してるんだね」
「う〜美味しそう。でも食べたら後戻り出来なくなる〜」
「おーい、N-964だっけ?泣くより食べなきゃ身体が持たないぞ」
「初太の言うとおりだよ、ぼくが渡したタルトを初太は美味しく食べてくれたよ〜」
「でも……」
「だったら、一緒に食べませんか?」
「あのマッドハッターは」
「確か診療所で魔物化したΜ-810さんだね」
「はい、焼きたてを召し上がれ」
「……パクっ、ムシャムシャ」
「一瞬躊躇したが、パイを口にしたぞ」
「同じ討伐隊からの差し出しだから安心感があったんだよ」
「ごくっ……うっうっ、美味しい、凄く美味しいよ」
「泣くほど美味しいかったのね、いっぱい食べてお腹と心を満たしましょう」
「うん」
「良かった、泣き止んで」
「あの二人が結ばれるのは確定だね」
Μマドラ視点Μ
「はむっ美味い」
「焼きたてのパイは熱々で美味しいね、初太」
「そうだな、マドラ。虜の果実のパイはいつ食べてもーー」
「不味い!」
「うぉっ!」
「初太、大丈夫?」
「大丈夫だマドラ、ビックリして椅子から転げ落ちただけだ」
「キミ、討伐隊の娘だっけ?大声ださないでよ。隣にいる初太が驚いたじゃないか」
「大声出して当然よ、この精クリームをパイにトッピングしたら不味くなったわ!」
「気持ちは判るよ。ぼくも最初はキミと同じ感想だったから」
「マドラも食べたことがあるのか?」
「うん、マッドハッターに成り立ての頃は精補給食品で精を補給してたよ」
「そうなの?よく食べれたわね」
「まぁ本物には適わないけどね。アレがそうだよ」
「Μ-810さんの中、しっとりして気持ちいいです」
「また泣いてますよ、泣き虫なんですね」
「泣いちゃうくらい気持ちいい、出るっ」
「あっ、これが本物の精の味、もう精補給食品なんて食べられないよ♪」
「羨ましい、私だけハブられたから」
「そのうち素敵な出会いがあるよ。ぼくと初太のように」
「……それまで精補給食品で我慢しなきゃいけないのか」
「ふっふっふー♪それならこの注射タイプは如何?」
「ナースさん、いつの間に!?」
「初太、またビックリしてる」
「注射タイプって何ですか?」
「精補給剤入りの注射器よ。口に含まずとも直接身体から精を補給できるわ」
「ホントですか?是非とも注射してください」
「勿論よ、女王様認定の腕を見せてあげる♪」
「認定?」
「ナースさんは女王様から注射タイプの精補給剤の使用・所持が許可された数少ない住民だよ」
「マドラちゃんの言う通り、女王様からお注射の腕を認められました」
「注射の腕が必要なのね」
「因みに私の夫はお注射に失敗し、怒った女王様は夫に『眠りネズミの刑』を執行し、一ヶ月間眠らされました♪」
「えっ、たかが注射一本で?」
「私も最初は何でかなーと思いましたけど、子供のように睨む女王様のお顔を見て何となく察しがつきましたけどね♪」
「へぇー意外、私達討伐隊に媚薬を撒き散らし、強力な一撃を放った女王様がね……」
「でも、眠った夫の姿がドーマウスのように可愛かったから、女王様には感謝してます♪」
「あの、ナースさん」
「あの時の彼は眠りながら精を放出して、その匂いを嗅いだら劣情を覚えて、眠ったまま彼を犯しました。それから耳元で愛の言葉を囁き続けーー」
「注射は?(涙)」
「先生、しっかり」
「うわ、ナース先生があっちの世界に行ってるよ」
「シャンプさん、満知子さん」
「ねぇ、注射は?」
「注射ならあたしがしますよ、一応資格持ってるので」
「シャンプーハットのお姉さん、お願いします」
「まずはアルコールを塗るわねーー」
Μ
「それでへーくんを置いて、こっちに来たわけ」
「満知子さんも小悪魔だね」
「放置プレイだからいいのよ」
「満知子〜オレを放置するなよ〜」
「げっ、来ちゃった」
「三人とも見ろ、クラウンがマッドハッター達を集めて何かするみたいだぞ」
「夫婦二組と、帽子屋単体、計三組か」
「討伐隊を倒した夫婦がいるわね」
「彼らは競技場で活躍中の自警団の面々だよ」
「それでは我が自警団のショーを始めよう」
「「待ってました〜」」
「カウとベレが仕事そっちのけで盛り上がってるわね」
「まずはヘイルムとカーブのタイマン勝負!」
「夫婦で闘うのか?」
「夫婦同士で闘う競技での人気者だからね。因みに魔界銀製の棒を使うから致命傷を負う事はない」
「はあっ!」
「とりゃっ!」
(゚ロ゚;)
「凄い、討伐隊を圧倒した時以上の早さと動き!衝撃がこちらにも伝わってくるっ!討伐隊の時は本気をだしていなかったのか!」
(゚ロ゚;)(゚ロ゚;)(゚ロ゚;)
「討伐隊の面々が開いた口が塞がらない状態になってるわよ」
「「きゃー闘う姿が美しーい♪」」
「カウとベレが声援を上げているだと!」
「二人が闘う間、他の演目も披露しよう。ベス、ボル」
「さっきの野球帽夫妻か」
「野球種目で活躍中の夫婦だよ、妻のベスがキャッチャーで、夫のボルは四番でピッチャー」
「知性派のマッドハッターがキャッチャーなら、ピッチャーの力を十二分に出せると見た」
「彼らが披露するのはキャッチボールだ」
「キャッチボールかよ!」
「満知子さんがツッコミをいれるの!?」
「そこのウサミミ、ただのキャッチボールだと思うな!」
「参ったわ〜カチンときた」
「ボルが球を投げるぞ」
ブンッ!ガシッ!
(゚ロ゚;)
「ぬゎにぃ、ボールが見えなかったぞ!」
「時速140kmで投げたのだ」
「マジかよ!」
「驚くのまだ早い、彼らが投げてるのは魔力塊、投げれば投げる程、互いに興奮状態になり最後は」
(・//-//・;) ポッ
「ぬゎにぃ、二人共グローブを投げ捨て、優勝が決まったかのように互いに抱き合っただと!」
「参ったわ、ズボンを脱ぎ始めたわ」
「一汗かいた後の交わり、凄く気持ちよさそう」
「精と魔力のキャッチボールだな」
「次は彼女の拳を味わうが良い」
「赤いヘッドギアに、白と水色のジャージ風燕尾服を着用したマッドハッターか」
「行け銀貨兵達よ。ドギアを倒すのだ」
「複数の銀貨兵が襲うだと?危なーい!」
「ふんっ」『あがっ』「ハアッ!」『ぐへっ』
「ぬゎにぃ、マッドハッターがパンチ一つで銀貨兵を次々と倒してゆく!」
「彼女はドギア、競技場で活躍中のボクサーだよ」
「ヘイルム夫婦も下半身の武器を使っての闘いに移行したぞ」
「きゃー交わる姿も美しい♪」
「カウとベレが黄色い声援を上げてるぞ……」
(´д`;) ハァハァ
「見よ、これが余の自警団だ!」
「もう我慢出来ないっ」
「交じっちゃう♪」
「討伐隊の面々が交わり始めたぞ!」
「何だこれ」
Μショー終了Μ
「夫婦成立おめでとう」
「魔物化おめでとう」
「今夜は記念事が多い日だ〜」
「へーくん、初太、パイのお代わり持ってきて」
「えー」
「俺達が持ってくるのかよ」
『いいから、行け!』
「わかったわかった」
「メガホンで怒鳴るなよ〜」
「これが本家のお茶会か、誰が交わろうとも些細な事で、夫婦成立や魔物化で盛り上がるなんて」
「……満知子さんはお茶会に参加したことは無かったのですか?」
「初太捜しで忙しくて、そんな暇は無かったわ。だからこういうイベントは新鮮で、アタシもへーくんと一緒に……」
「満知子さん……」
「参ったわ、あたしも人のことは言えないよね」
「そうですよね、不思議と魔物娘としての本能が勝っちゃいますからね」
「そうそう、夫との交わりを優先してさ」
「夫の精はご馳走ですし」
「魔物娘になって良かったと思うわ、へーくんを色仕掛けで堕とすことが出来たし」
「私もです。初太と初めて会った時から何かビビっと来るものを感じたんです」
「へぇーマドラさん、その話詳しく聞かせて」
「勿論ですよ満知子さん、平也さんの話を聞かせてください」
「うんっ」
Μ
「マドラに満知子、やけに楽しげに話してるな」
「二人だけでガールズトークはズルいぞー何を話してたんだ」
「「ナイショ♪」」
Μ翌朝Μ
「君達はこれからどうするの?」
「仲間達を探すよ」
「まずは食料の確保をしないとな」
「ここから北にあるソーンファームに行ってみたら?あそこなら精や食料の確保が出来るわよ」
「餞別、三日分の食料が詰まったリュックだよ」
「注射タイプも入ってますよ」
「こんなに沢山も?私達は貴方達に……」
「困った時は助け合うのが里の信条だからね」
「余はそなたらの凱旋をいつでも歓迎するぞ」
「さようなら〜」
「元気でね〜」
Μ
「アタシ達もラピッドタウンに戻るわ、ブルーグさんが心配してるから、飛脚運送に顔を出さないと」
「じゃあね、まちたん、平也さん」
「また顔をだすから、マドっち」
「ぬゎにぃ、お前等いつの間にそんな関係に『さっさと帰るよ』うん帰る」
( -_-)≡( ;゚_゚)┛ テクテク
「あのメガホン、効果抜群だな」
「確かに」
「私達もお家に帰りましょ」
「ああ」
Μ続くΜ
Μ初太視点Μ
「これより『討伐隊来訪記念パーティー』を開催する」
「にゃーん♪早速魔物化みゃんこにあなたのツィンポを入れて♪」
「勿論だ」
「待てそこの輩、まだ早いぞ!」
「え〜魔物化したからいいじゃない」
「もう魔力塊でギンギンさ〜」
『お楽しみは後にして食事にしましょう?』
「そうね食事にしましょう」
「食べながらヤルのも悪くないな」
「ヤル気満々だった二人が大人しくなったぞ」
「へーくん、あのメガホン、結構使えるわね?」
「満知子、何でオレの顔を見ながら言うの!?」
Μお茶会開始Μ
『クラウン様、飲み物デス』
「ふむ、中々の美味だ」
『有難うゴザイマス』
「あの鎧の兵士は何だ?」
「あれは銀貨兵、ハートの女王様が銀貨で作った人工兵だよ」
「ふーん、それにしてもあのクラウンというマッドハッター、まるで王様だな」
「どうやら女王様の友人であるN国の王を尊敬していて、王の真似事をしてるの」
「だからあんなに偉そうなのか」
「ただ本人は一度もその王様に会ったことが無いから、勝手な想像なんだけどね」
「何だ、似非王様か。兵士達を沈静化する程の力があるからつい……」
「クラウンさんの胞子は人間にしか効果が無いみたいだよ」
「もしそのN国の王様がアレを見たら一体どんな顔をするんだろうな?」
「そうだね、王様だから、立派な口髭から怒号が飛び出すだろうね」
「確かにそうかもな。王様の貫禄って奴だな」
Μ平也視点Μ
「養鶏場から卵を持ってきたよ〜」
「ムッギにワーラよ、余のために甘くとろける媚薬入りの卵を持ってきてくれたか」
「いえ、クラウンさんの為ではありません」
「(-ロ-;)」
「ぬゎにぃ、クラウンがショックで固まったぞ」
「判りやすい反応ね」
「皆さんの為に数多くの卵から選別してきました」
「この箱が媚薬入りの卵、こちらの方は子供化の卵、これは大人化の卵、因みに普通の卵もあるよ」
「媚薬以外の卵もあるんだな」
「稀に特殊な卵が産まれるから、きちんと選別する必要があるの」
「ムッギが卵を見分けて、オレが卵を運ぶんだ」
「おーい、卵だけじゃ物足りないぞ」
「心配ないわ平也さん、今からこれをコックさんに調理してもらうから」
「コック?」
「あの人がコックさんよ」
「コック帽を被ったマッドハッターか」
「へーくん以上のイケメンよね。何故か顔半分を髪の毛で覆ってるけど」
「満知子、オレは女に負けたのか……」
「調理、開始!」
「ぬゎにぃ、瞬時に卵を割り、小麦粉と混ぜて生地を作っただと!」
「一つずつパイ生地の形になってゆき、虜の果実を綺麗に添えて、釜戸へと投入されてゆくわよ!」
「タイマーがなったよ、カウ、ベレ、取り出して」
「はい、ジェフ料理長」
「あちちっ」
「コックが作り、料理長が他のメンバーに細かく指示を出すのか」
「パイからいい香りがする、美味しそう」
「はい、虜のパイよ」
「熱いので食べるときは注意してくださいね」
「もぐもぐ、うめえ、マジうめえ!」
「参ったわ、パイ生地のサクサク感と虜の果実の甘味がマッチしてる。こんなに美味しいパイは初めてよ!」
「よし、満知子の為にそれ以上に美味しい平也特製精クリームをトッピング」
「しなくて結構よ。はむはむ♪」
「(-ロ-;)」
Μ初太視点Μ
「討伐隊の皆様も召し上がれ」
「ぐぐぐ」
「ごくり」
「討伐隊の連中、食べないのか」
「まだ躊躇してるんだね」
「う〜美味しそう。でも食べたら後戻り出来なくなる〜」
「おーい、N-964だっけ?泣くより食べなきゃ身体が持たないぞ」
「初太の言うとおりだよ、ぼくが渡したタルトを初太は美味しく食べてくれたよ〜」
「でも……」
「だったら、一緒に食べませんか?」
「あのマッドハッターは」
「確か診療所で魔物化したΜ-810さんだね」
「はい、焼きたてを召し上がれ」
「……パクっ、ムシャムシャ」
「一瞬躊躇したが、パイを口にしたぞ」
「同じ討伐隊からの差し出しだから安心感があったんだよ」
「ごくっ……うっうっ、美味しい、凄く美味しいよ」
「泣くほど美味しいかったのね、いっぱい食べてお腹と心を満たしましょう」
「うん」
「良かった、泣き止んで」
「あの二人が結ばれるのは確定だね」
Μマドラ視点Μ
「はむっ美味い」
「焼きたてのパイは熱々で美味しいね、初太」
「そうだな、マドラ。虜の果実のパイはいつ食べてもーー」
「不味い!」
「うぉっ!」
「初太、大丈夫?」
「大丈夫だマドラ、ビックリして椅子から転げ落ちただけだ」
「キミ、討伐隊の娘だっけ?大声ださないでよ。隣にいる初太が驚いたじゃないか」
「大声出して当然よ、この精クリームをパイにトッピングしたら不味くなったわ!」
「気持ちは判るよ。ぼくも最初はキミと同じ感想だったから」
「マドラも食べたことがあるのか?」
「うん、マッドハッターに成り立ての頃は精補給食品で精を補給してたよ」
「そうなの?よく食べれたわね」
「まぁ本物には適わないけどね。アレがそうだよ」
「Μ-810さんの中、しっとりして気持ちいいです」
「また泣いてますよ、泣き虫なんですね」
「泣いちゃうくらい気持ちいい、出るっ」
「あっ、これが本物の精の味、もう精補給食品なんて食べられないよ♪」
「羨ましい、私だけハブられたから」
「そのうち素敵な出会いがあるよ。ぼくと初太のように」
「……それまで精補給食品で我慢しなきゃいけないのか」
「ふっふっふー♪それならこの注射タイプは如何?」
「ナースさん、いつの間に!?」
「初太、またビックリしてる」
「注射タイプって何ですか?」
「精補給剤入りの注射器よ。口に含まずとも直接身体から精を補給できるわ」
「ホントですか?是非とも注射してください」
「勿論よ、女王様認定の腕を見せてあげる♪」
「認定?」
「ナースさんは女王様から注射タイプの精補給剤の使用・所持が許可された数少ない住民だよ」
「マドラちゃんの言う通り、女王様からお注射の腕を認められました」
「注射の腕が必要なのね」
「因みに私の夫はお注射に失敗し、怒った女王様は夫に『眠りネズミの刑』を執行し、一ヶ月間眠らされました♪」
「えっ、たかが注射一本で?」
「私も最初は何でかなーと思いましたけど、子供のように睨む女王様のお顔を見て何となく察しがつきましたけどね♪」
「へぇー意外、私達討伐隊に媚薬を撒き散らし、強力な一撃を放った女王様がね……」
「でも、眠った夫の姿がドーマウスのように可愛かったから、女王様には感謝してます♪」
「あの、ナースさん」
「あの時の彼は眠りながら精を放出して、その匂いを嗅いだら劣情を覚えて、眠ったまま彼を犯しました。それから耳元で愛の言葉を囁き続けーー」
「注射は?(涙)」
「先生、しっかり」
「うわ、ナース先生があっちの世界に行ってるよ」
「シャンプさん、満知子さん」
「ねぇ、注射は?」
「注射ならあたしがしますよ、一応資格持ってるので」
「シャンプーハットのお姉さん、お願いします」
「まずはアルコールを塗るわねーー」
Μ
「それでへーくんを置いて、こっちに来たわけ」
「満知子さんも小悪魔だね」
「放置プレイだからいいのよ」
「満知子〜オレを放置するなよ〜」
「げっ、来ちゃった」
「三人とも見ろ、クラウンがマッドハッター達を集めて何かするみたいだぞ」
「夫婦二組と、帽子屋単体、計三組か」
「討伐隊を倒した夫婦がいるわね」
「彼らは競技場で活躍中の自警団の面々だよ」
「それでは我が自警団のショーを始めよう」
「「待ってました〜」」
「カウとベレが仕事そっちのけで盛り上がってるわね」
「まずはヘイルムとカーブのタイマン勝負!」
「夫婦で闘うのか?」
「夫婦同士で闘う競技での人気者だからね。因みに魔界銀製の棒を使うから致命傷を負う事はない」
「はあっ!」
「とりゃっ!」
(゚ロ゚;)
「凄い、討伐隊を圧倒した時以上の早さと動き!衝撃がこちらにも伝わってくるっ!討伐隊の時は本気をだしていなかったのか!」
(゚ロ゚;)(゚ロ゚;)(゚ロ゚;)
「討伐隊の面々が開いた口が塞がらない状態になってるわよ」
「「きゃー闘う姿が美しーい♪」」
「カウとベレが声援を上げているだと!」
「二人が闘う間、他の演目も披露しよう。ベス、ボル」
「さっきの野球帽夫妻か」
「野球種目で活躍中の夫婦だよ、妻のベスがキャッチャーで、夫のボルは四番でピッチャー」
「知性派のマッドハッターがキャッチャーなら、ピッチャーの力を十二分に出せると見た」
「彼らが披露するのはキャッチボールだ」
「キャッチボールかよ!」
「満知子さんがツッコミをいれるの!?」
「そこのウサミミ、ただのキャッチボールだと思うな!」
「参ったわ〜カチンときた」
「ボルが球を投げるぞ」
ブンッ!ガシッ!
(゚ロ゚;)
「ぬゎにぃ、ボールが見えなかったぞ!」
「時速140kmで投げたのだ」
「マジかよ!」
「驚くのまだ早い、彼らが投げてるのは魔力塊、投げれば投げる程、互いに興奮状態になり最後は」
(・//-//・;) ポッ
「ぬゎにぃ、二人共グローブを投げ捨て、優勝が決まったかのように互いに抱き合っただと!」
「参ったわ、ズボンを脱ぎ始めたわ」
「一汗かいた後の交わり、凄く気持ちよさそう」
「精と魔力のキャッチボールだな」
「次は彼女の拳を味わうが良い」
「赤いヘッドギアに、白と水色のジャージ風燕尾服を着用したマッドハッターか」
「行け銀貨兵達よ。ドギアを倒すのだ」
「複数の銀貨兵が襲うだと?危なーい!」
「ふんっ」『あがっ』「ハアッ!」『ぐへっ』
「ぬゎにぃ、マッドハッターがパンチ一つで銀貨兵を次々と倒してゆく!」
「彼女はドギア、競技場で活躍中のボクサーだよ」
「ヘイルム夫婦も下半身の武器を使っての闘いに移行したぞ」
「きゃー交わる姿も美しい♪」
「カウとベレが黄色い声援を上げてるぞ……」
(´д`;) ハァハァ
「見よ、これが余の自警団だ!」
「もう我慢出来ないっ」
「交じっちゃう♪」
「討伐隊の面々が交わり始めたぞ!」
「何だこれ」
Μショー終了Μ
「夫婦成立おめでとう」
「魔物化おめでとう」
「今夜は記念事が多い日だ〜」
「へーくん、初太、パイのお代わり持ってきて」
「えー」
「俺達が持ってくるのかよ」
『いいから、行け!』
「わかったわかった」
「メガホンで怒鳴るなよ〜」
「これが本家のお茶会か、誰が交わろうとも些細な事で、夫婦成立や魔物化で盛り上がるなんて」
「……満知子さんはお茶会に参加したことは無かったのですか?」
「初太捜しで忙しくて、そんな暇は無かったわ。だからこういうイベントは新鮮で、アタシもへーくんと一緒に……」
「満知子さん……」
「参ったわ、あたしも人のことは言えないよね」
「そうですよね、不思議と魔物娘としての本能が勝っちゃいますからね」
「そうそう、夫との交わりを優先してさ」
「夫の精はご馳走ですし」
「魔物娘になって良かったと思うわ、へーくんを色仕掛けで堕とすことが出来たし」
「私もです。初太と初めて会った時から何かビビっと来るものを感じたんです」
「へぇーマドラさん、その話詳しく聞かせて」
「勿論ですよ満知子さん、平也さんの話を聞かせてください」
「うんっ」
Μ
「マドラに満知子、やけに楽しげに話してるな」
「二人だけでガールズトークはズルいぞー何を話してたんだ」
「「ナイショ♪」」
Μ翌朝Μ
「君達はこれからどうするの?」
「仲間達を探すよ」
「まずは食料の確保をしないとな」
「ここから北にあるソーンファームに行ってみたら?あそこなら精や食料の確保が出来るわよ」
「餞別、三日分の食料が詰まったリュックだよ」
「注射タイプも入ってますよ」
「こんなに沢山も?私達は貴方達に……」
「困った時は助け合うのが里の信条だからね」
「余はそなたらの凱旋をいつでも歓迎するぞ」
「さようなら〜」
「元気でね〜」
Μ
「アタシ達もラピッドタウンに戻るわ、ブルーグさんが心配してるから、飛脚運送に顔を出さないと」
「じゃあね、まちたん、平也さん」
「また顔をだすから、マドっち」
「ぬゎにぃ、お前等いつの間にそんな関係に『さっさと帰るよ』うん帰る」
( -_-)≡( ;゚_゚)┛ テクテク
「あのメガホン、効果抜群だな」
「確かに」
「私達もお家に帰りましょ」
「ああ」
Μ続くΜ
14/03/29 21:59更新 / ドリルモール
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