第五話
В魔王場・ハーレム部屋В
Вビューティ視点В
「はうっ、身体が熱いよぉ!」
「ハートの女王様、ウォッカに、何をしたの?」
「ビューティ、無表情で睨むでない」
「ウォッカが、苦しんでる」
「あれは、悶えているのじゃ」
「どっちも、同じ」
「無闇に魔力を放出するなまた倒れるぞ。余は洗礼を与えただけじゃ」
「せん、れい?」
「お主も気になっていたじゃろう。魔物娘が固有種へと変化する瞬間を」
「まさか、ウォッカは」
「ウォッカは生まれ変わるのじゃ、誇り高きドラゴンから性的に誇り高きジャバウォックへとな」
「ウォッカさん、大丈夫?」
「鱗が藍色に変色してる〜」
「ウォッカ、しっかりしろ」
「オナニー、く、来るな。今のアタシに近づくな。頭が、頭が、頭が!」
「二日酔いか?酒ばかり飲んでるからだ!」
「違う、頭の中が、桃色に染まってゆくんだ」
「桃色?」
「鱗は藍色なのに〜」
「さっきから、オナニーとディープキスをしたいと思ったり、オナニーの手でアタシの胸を激しく揉んでほしいと望んだり、オナニーの子を孕みたいと願ったり、そんな考えばかり頭に浮かぶんだ……」
「それって魔物娘にとっては当然の事ですよね?」
「変じゃな〜い」
「それが大問題なのだ、アタシは誇り高きドラゴンだ、姉上がくれたこの身体を、誇りを、そして想いを失ってたまるか!」
「ウォッカ、貴女……あのね、ウォッカ、あたしはーー」
「お姉様ー!」
「たいへんたいへん」
「ラヴ、ピーシュどうしたの?アンジェ姉さんやクリアまで血相変えて」
「む?何の用だ第十九王女と第二十一王女、こっちは今取り「この卑怯者がっ!」バシーン! 「何故黙ってたやんね!」ビターン ほぶぅ」
「今度は姉妹二人からビンタ!?」
「姉妹ビンタだ〜」
「お、オナニー……」
「愉快じゃのう、アンジェラとクリアがオナニーにビンタするとは」
「女王様!笑ってる場合じゃありません!」
「そうやんね、緊急事態やんね!」
「皆、大変なの!」
「これをみて」
「鏡に何か映っておるのか?」
「鎧兜を纏った兵士が、沢山、映ってる」
『魔王場は目と鼻の先だ』『我らエネミス帝国の討伐隊が』『邪悪なる魔物娘と堕落した人間を倒す』『堕ちた勇者共々討伐する』『一万人の兵士が討伐する』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』
「一万人の兵士が、魔王城を、攻める?」
「オナニー、兵士が他にもいた事を何故黙っていたのじゃ?」
「言ったはずだぞ?『討伐隊』がお前達を一網打尽にすると」
「ふむ、嘘はついていないようじゃな、しかし、偶然とはいえリリムの殆どが魔王城に集合している時に襲撃するとはのう。負け戦、いや喘ぎ戦も同然じゃ」
「いやいや女王様、襲撃自体が問題やんね」
「姉妹達は今、父の件でピリピリしてるのよ?そんな状況で教団兵の襲撃があったら、急進派のリリム達が何をしでかすか検討がつかないわ!」
「今、この事実を知るのは、恐らく、あたし達だけ、誰にも知られることなく、速やかに対処する」
「ビューティの言う通り、ABC三姉妹だけで解決するしかなさそうね」
「何人たりとも、魔王城に踏み込ませるわけにはいかないやんね」
「お主ら三人だけで一万人を相手するのか?……ふむふむ」
「ハートのお姉様」
「かがみをつかってなにしてるの?」
「兵士達の現在位置を特定した。銀貨兵たちよ」
「銀貨で出来た兵士だ」
「こんどはごにん」
「神輿に変形するのじゃ」
「兵士の一人が神輿の台に変形して、残りの四人がそれを担いだ」
「まつりだわっしょい」
「皆の者、神輿に乗るじゃ。皆で力を合わせて教団兵を止めるのじゃ」
「身体が浮いてる?」
「女王様の杖を用いた魔法やんね」
「あれ?ピーシュ、私も浮いてる」
「わたしも」
「身体が台と密着してる」
「降りれな〜い」
「はぁっ、はぁっ」
「何故俺も神輿に乗るんだ?俺はエネミス帝国側の人間だぞ」
「オナニーは捕虜じゃ」
「言い切った!」
「女王様、捕虜はともかく、ラヴやピーシュ達も連れていくん?、第一移動なら、転送ポータルを使うべきやんね」
「クリアよ、いい質問じゃ。兵士の中には魔術士もおるから、魔力探知や転送妨害されないよう直接行くのじゃ、因みにラヴとピーシュを連れていくのは余の気まぐれじゃ」
「いやいや、気まぐれで幼い妹達を巻き込まないでくださる?」
「ラヴとピーシュが余が守る。アンジェラが心配するだけ野暮なのじゃ」
「私達も皆を」
「まもりたい」
「ラヴ、ピーシュ、判った、行こう」
「まってービューティ」
「ふにゅ、間に合った」
「ボイン、ウール」
「はーい、これワーシープの毛皮入り袋だよー」
「ふにゅ、これで兵士達をすやすや眠らせて」
「……ありがとう、二人共」
「礼はいいよー私達はー」
「ふにゅ、親友だから」
「よし、貨兵の神輿出動じゃ」
В魔王城廊下В
「女王様、兵士達の居場所は、ご存知、ですか?」
「居場所ならこの鏡が教えてくれるのじゃ、我らは外に出て、兵士達の前へと立ちふさがる。戦闘の際は目立たないよう、余の魔法陣で音や魔力の漏洩を防ぐから思う存分暴れるが良い」
「あの〜女王様」
「何じゃ、アンジェラよ」
「さっきから私達、目立ってませんか?」
「何、あれ?」
「リリム様達が担がれてるわ」
「何かのパレードかしら」
「ママー、あの人達変わった乗り物に乗ってるー」
「しっ、観てはいけません!」
「物凄く目立ってるやんね……」
「心配いらぬ」
「女王様、カップを出して、何を?」
「ビューティよ、観ておれ。このカップに息を吹き掛けると……」
ふーっ
「何かしら、霧?」
「桃色の霧だわ、ああん身体が火照って……」
「今すぐ旦那とエッチしたーい」
「ママー、隣のお兄さんとセックスしていーい?」
「いいわよ、ママも一緒に見届けてあげるわ」
「女王様、あの霧は?」
「『媚薬の霧』じゃ、魔物娘がこの霧を吸うと、夫との交わり、あるいは夫探しに夢中になって、今日の事はすっかり忘れるじゃろう」
「ここは魔王城だから、交わりは日常茶飯事やんね」
「ところで女王様、そもそも我々はドコへ向かってるのですか?」
「教団兵へ続くルートの近道となる部屋へ向かっておる」
「……つかぬこと聞きますが、その部屋は?」
「ディナールームじゃ」
Вディナールーム通路В
「む?前方にデュラハンとバフォメット確認、銀貨兵よ、ストップじゃ」
「待て、ここから先は関係者以外立ち入り禁止だ」
「さもないと儂の魔宝石弾でお仕置きじゃ」
「この声、まさかハラーン?」
「魔宝石弾?もしかして、師匠?」
「アンジェラ姫!?」
「クリア、何故お主がここに?」
「貴女達こそどうしてここにいるの?」
「本日はパール様が、お客様にディナーを遇しており、俺達はその警護を任されて『百合百合の刑』い、る……ああん、フォーバ、君の唇が欲しいっ」
「儂もじゃ、ハラーンよキスしてくれ」
「うん、まずはソフトキスから」
「チュッ」
「チュッチュ、チュグッ」
「チュグッ、チュッチュ」
「神輿よ、邪魔者は消えた。このまま進むのじゃ」
「ちょっと待て」
「待てと言っても進むのじゃ、例えディナー中で有ろうとも進むのじゃ、む?前方にオーガとミノタウロスを確認」
「おうおう、柴の旦那の邪魔し『ロリクッキー』ようとする奴はパクッ」
「モフッ」
「なんだ、からだがこどもに?」
「もー!」
「効果は通常のクッキーより強力じゃ、当分の間ロリになっておれ!次はゴブリンの大群か『睡眠の刑』」
「zzz」
「zzz」
「zzz」
「暫くは眠っておれ」
「あの、女王様、何も、そこまでしなくても……」
「アンジェお姉様が」
「なみだめ」
「何をしてるのですか…女王様!」
「あっ、ネコだ!」
「チェシャ猫があらわれた」
「久しぶりじゃのう、メシャス」
「女王様…ディナーの邪魔をしないで下さい。本日のお客様は誰なのかご存知ですか?」
「知っておる。だから遠慮せずに堂々と立ち入るつもりじゃ」
「女王様…貴女って人は…」
「心配しなくていいわ、メシャス」
「アンジェラちゃん?」
「責任は私がとる」
「…判ったわ、あたしはパール様とベルフィード様の護衛に戻るわ」
「ネコが」
「きえた」
「今、ベルフィードって、言った?」
「ビューお姉様?」
「ウチの耳にも、しっかり届いたやんね」
「クリアおねえさま?」
「女王様、突入を、考え直して、ください」
「ビューティの言うとおりやんね、眠らずの国の王の身に何かあれば、国レベルの問題に発展するやんね!」
「嫌じゃ」
「何で平然と即答出来るんや!」
「クリアお姉様の口調が」
「ちがう」
「アンジェ姉さんも、何か、言って」
「どうしよう〜お義母様からのお仕置きが〜三日間の触手プレイだけじゃ済まされないよ〜怖いよ〜怖いよ〜」
「アンジェ姉さん、気をしっかり、持って」
「三人ともその程度で騒ぐでない!」
「ここは通さないでござる」
『正座足の刑』
「足が痺れたでござるーっ!」
「そなたらは、魔物娘の世界を作った両親の娘じゃろう」
「「貴女も娘でしょ」」
「柴様は私が守る」
「パール様は僕が守る」
『貧乳ウェハースと巨乳プリン』
「パク、私の胸が俎板に!?」
「モグ、僕の胸が巨乳に!?」
「父親が倒れた今、娘であるそなたらがしっかりせんでどうする」
「「最早父親関係ないし」」
「アリアリアリアリアリ」
「カサカサカサカサカサ」
「『銅貨兵』達よ、ジャイアントアントとデビルバグの群れを止めるのじゃ」
「アリー」
「バグッ」
「そんな事では、幼き妹に悪い影響を与えるぞ」
「「女王様が妹達にとって一番の悪影響よ!」」
「生意気な口を、三人共、神輿から降りるのじゃ」
「ヘブッ!振り落とされた!」
「理不尽やんね!」
「あたしも、巻き添え?」
「じゃまするのじゃー!」ドコーン
「女王様、扉を壊して、入った」
「あの女王!やりたい放題やって〜!」
「ビュー姉、アンジェ姉、急ぐやんね。女王様が余計な事をせんうちに」
「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」
「全裸の男が、飛び出してきた」
「あれは、お義父様の分身体よ!」
「猛スピードでこっちに来るやんね」
「くんくん、違う」
「くんくん、違う」
「くんくん、違う」
「くんくん……嫁だー!」
「「「嫁だー!」」」
「四人一斉に、人虎に、襲い掛かった」
「四本の肉棒が口、胸、腹筋、オマンコを凌辱してるやんね」
「お義父様は、自分の妻の匂いを嗅ぎ分ける事が出来るのよ……二人共、今はディナールームに向かうわよ」
ВディナールームВ
「何やコレ」
「ワイト達が、一斉に、凌辱されてる」
「ラヴ、ピーシュ、いるなら返事して」
「あら、アンジェラちゃん。数ヶ月ぶりね」
「お、お義母様!?」
「あのバイコーンは、確か」
「ハーレムの国の主、パール様やんね」
「驚いたわ、大事なお客様のディナー中に、突然ハートの女王が乱入してきたから」
「あの、お義母様、その大事なお客様の安否は?」
「ベルフィード様ならメシャスが安全な場所へ避難させたわ。幸いにもハートの女王の魔術で眠らされただけよ」
「ホッ、良かった」
「こっちは全然良くないわよぉぉぉ〜?」
「ヒイイィッ!」
「凄い魔力を、感じる」
「激おこやんね」
「ハートの女王が、私の夫に分身薬を飲ませたせいで、ディナーは滅茶苦茶。ドロシーとバージャが女王様を抑えてるけど、倒されるのも時間の問題よねぇぇぇ〜?」
「お義母様、お許しを……」
「貴女の処分は後で言い渡すわ、今は壁穴から見える一万の兵士を何とかしなさい」
「壁に吹抜の、穴?」
「ほら噂をすれば、サインが来たわ」
「L、O、V、E……ラブ」
「ラヴちゃんのサインやんね、あそこに教団兵がおるやんね」
「カフェオレ、人形からの、バルーン」
『飛ばすからァしっかり捕まっててェ〜』
「アンジェラ、ビューティ、クリア、無事に帰ってくるのよ」
「……はい、お義母様」
※報告書※
我々エネミス帝国討伐隊は魔王城へ進行中、O-721と接触、魔物娘を率いていることから処罰対象と判断、排除を執行した。
しかし、強力な結界が張っており、敵全員無傷、その間にリリムの少女が「サイン下さい」と言いながら、魔王城に向かって合図用の発煙筒で「LOVE」のサインを描いており、数分後にリリム三名が到着
リリム達は何故か三名共
サハギンの水着を着用しておりーー
※続く※
Вビューティ視点В
「はうっ、身体が熱いよぉ!」
「ハートの女王様、ウォッカに、何をしたの?」
「ビューティ、無表情で睨むでない」
「ウォッカが、苦しんでる」
「あれは、悶えているのじゃ」
「どっちも、同じ」
「無闇に魔力を放出するなまた倒れるぞ。余は洗礼を与えただけじゃ」
「せん、れい?」
「お主も気になっていたじゃろう。魔物娘が固有種へと変化する瞬間を」
「まさか、ウォッカは」
「ウォッカは生まれ変わるのじゃ、誇り高きドラゴンから性的に誇り高きジャバウォックへとな」
「ウォッカさん、大丈夫?」
「鱗が藍色に変色してる〜」
「ウォッカ、しっかりしろ」
「オナニー、く、来るな。今のアタシに近づくな。頭が、頭が、頭が!」
「二日酔いか?酒ばかり飲んでるからだ!」
「違う、頭の中が、桃色に染まってゆくんだ」
「桃色?」
「鱗は藍色なのに〜」
「さっきから、オナニーとディープキスをしたいと思ったり、オナニーの手でアタシの胸を激しく揉んでほしいと望んだり、オナニーの子を孕みたいと願ったり、そんな考えばかり頭に浮かぶんだ……」
「それって魔物娘にとっては当然の事ですよね?」
「変じゃな〜い」
「それが大問題なのだ、アタシは誇り高きドラゴンだ、姉上がくれたこの身体を、誇りを、そして想いを失ってたまるか!」
「ウォッカ、貴女……あのね、ウォッカ、あたしはーー」
「お姉様ー!」
「たいへんたいへん」
「ラヴ、ピーシュどうしたの?アンジェ姉さんやクリアまで血相変えて」
「む?何の用だ第十九王女と第二十一王女、こっちは今取り「この卑怯者がっ!」バシーン! 「何故黙ってたやんね!」ビターン ほぶぅ」
「今度は姉妹二人からビンタ!?」
「姉妹ビンタだ〜」
「お、オナニー……」
「愉快じゃのう、アンジェラとクリアがオナニーにビンタするとは」
「女王様!笑ってる場合じゃありません!」
「そうやんね、緊急事態やんね!」
「皆、大変なの!」
「これをみて」
「鏡に何か映っておるのか?」
「鎧兜を纏った兵士が、沢山、映ってる」
『魔王場は目と鼻の先だ』『我らエネミス帝国の討伐隊が』『邪悪なる魔物娘と堕落した人間を倒す』『堕ちた勇者共々討伐する』『一万人の兵士が討伐する』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』『討伐』
「一万人の兵士が、魔王城を、攻める?」
「オナニー、兵士が他にもいた事を何故黙っていたのじゃ?」
「言ったはずだぞ?『討伐隊』がお前達を一網打尽にすると」
「ふむ、嘘はついていないようじゃな、しかし、偶然とはいえリリムの殆どが魔王城に集合している時に襲撃するとはのう。負け戦、いや喘ぎ戦も同然じゃ」
「いやいや女王様、襲撃自体が問題やんね」
「姉妹達は今、父の件でピリピリしてるのよ?そんな状況で教団兵の襲撃があったら、急進派のリリム達が何をしでかすか検討がつかないわ!」
「今、この事実を知るのは、恐らく、あたし達だけ、誰にも知られることなく、速やかに対処する」
「ビューティの言う通り、ABC三姉妹だけで解決するしかなさそうね」
「何人たりとも、魔王城に踏み込ませるわけにはいかないやんね」
「お主ら三人だけで一万人を相手するのか?……ふむふむ」
「ハートのお姉様」
「かがみをつかってなにしてるの?」
「兵士達の現在位置を特定した。銀貨兵たちよ」
「銀貨で出来た兵士だ」
「こんどはごにん」
「神輿に変形するのじゃ」
「兵士の一人が神輿の台に変形して、残りの四人がそれを担いだ」
「まつりだわっしょい」
「皆の者、神輿に乗るじゃ。皆で力を合わせて教団兵を止めるのじゃ」
「身体が浮いてる?」
「女王様の杖を用いた魔法やんね」
「あれ?ピーシュ、私も浮いてる」
「わたしも」
「身体が台と密着してる」
「降りれな〜い」
「はぁっ、はぁっ」
「何故俺も神輿に乗るんだ?俺はエネミス帝国側の人間だぞ」
「オナニーは捕虜じゃ」
「言い切った!」
「女王様、捕虜はともかく、ラヴやピーシュ達も連れていくん?、第一移動なら、転送ポータルを使うべきやんね」
「クリアよ、いい質問じゃ。兵士の中には魔術士もおるから、魔力探知や転送妨害されないよう直接行くのじゃ、因みにラヴとピーシュを連れていくのは余の気まぐれじゃ」
「いやいや、気まぐれで幼い妹達を巻き込まないでくださる?」
「ラヴとピーシュが余が守る。アンジェラが心配するだけ野暮なのじゃ」
「私達も皆を」
「まもりたい」
「ラヴ、ピーシュ、判った、行こう」
「まってービューティ」
「ふにゅ、間に合った」
「ボイン、ウール」
「はーい、これワーシープの毛皮入り袋だよー」
「ふにゅ、これで兵士達をすやすや眠らせて」
「……ありがとう、二人共」
「礼はいいよー私達はー」
「ふにゅ、親友だから」
「よし、貨兵の神輿出動じゃ」
В魔王城廊下В
「女王様、兵士達の居場所は、ご存知、ですか?」
「居場所ならこの鏡が教えてくれるのじゃ、我らは外に出て、兵士達の前へと立ちふさがる。戦闘の際は目立たないよう、余の魔法陣で音や魔力の漏洩を防ぐから思う存分暴れるが良い」
「あの〜女王様」
「何じゃ、アンジェラよ」
「さっきから私達、目立ってませんか?」
「何、あれ?」
「リリム様達が担がれてるわ」
「何かのパレードかしら」
「ママー、あの人達変わった乗り物に乗ってるー」
「しっ、観てはいけません!」
「物凄く目立ってるやんね……」
「心配いらぬ」
「女王様、カップを出して、何を?」
「ビューティよ、観ておれ。このカップに息を吹き掛けると……」
ふーっ
「何かしら、霧?」
「桃色の霧だわ、ああん身体が火照って……」
「今すぐ旦那とエッチしたーい」
「ママー、隣のお兄さんとセックスしていーい?」
「いいわよ、ママも一緒に見届けてあげるわ」
「女王様、あの霧は?」
「『媚薬の霧』じゃ、魔物娘がこの霧を吸うと、夫との交わり、あるいは夫探しに夢中になって、今日の事はすっかり忘れるじゃろう」
「ここは魔王城だから、交わりは日常茶飯事やんね」
「ところで女王様、そもそも我々はドコへ向かってるのですか?」
「教団兵へ続くルートの近道となる部屋へ向かっておる」
「……つかぬこと聞きますが、その部屋は?」
「ディナールームじゃ」
Вディナールーム通路В
「む?前方にデュラハンとバフォメット確認、銀貨兵よ、ストップじゃ」
「待て、ここから先は関係者以外立ち入り禁止だ」
「さもないと儂の魔宝石弾でお仕置きじゃ」
「この声、まさかハラーン?」
「魔宝石弾?もしかして、師匠?」
「アンジェラ姫!?」
「クリア、何故お主がここに?」
「貴女達こそどうしてここにいるの?」
「本日はパール様が、お客様にディナーを遇しており、俺達はその警護を任されて『百合百合の刑』い、る……ああん、フォーバ、君の唇が欲しいっ」
「儂もじゃ、ハラーンよキスしてくれ」
「うん、まずはソフトキスから」
「チュッ」
「チュッチュ、チュグッ」
「チュグッ、チュッチュ」
「神輿よ、邪魔者は消えた。このまま進むのじゃ」
「ちょっと待て」
「待てと言っても進むのじゃ、例えディナー中で有ろうとも進むのじゃ、む?前方にオーガとミノタウロスを確認」
「おうおう、柴の旦那の邪魔し『ロリクッキー』ようとする奴はパクッ」
「モフッ」
「なんだ、からだがこどもに?」
「もー!」
「効果は通常のクッキーより強力じゃ、当分の間ロリになっておれ!次はゴブリンの大群か『睡眠の刑』」
「zzz」
「zzz」
「zzz」
「暫くは眠っておれ」
「あの、女王様、何も、そこまでしなくても……」
「アンジェお姉様が」
「なみだめ」
「何をしてるのですか…女王様!」
「あっ、ネコだ!」
「チェシャ猫があらわれた」
「久しぶりじゃのう、メシャス」
「女王様…ディナーの邪魔をしないで下さい。本日のお客様は誰なのかご存知ですか?」
「知っておる。だから遠慮せずに堂々と立ち入るつもりじゃ」
「女王様…貴女って人は…」
「心配しなくていいわ、メシャス」
「アンジェラちゃん?」
「責任は私がとる」
「…判ったわ、あたしはパール様とベルフィード様の護衛に戻るわ」
「ネコが」
「きえた」
「今、ベルフィードって、言った?」
「ビューお姉様?」
「ウチの耳にも、しっかり届いたやんね」
「クリアおねえさま?」
「女王様、突入を、考え直して、ください」
「ビューティの言うとおりやんね、眠らずの国の王の身に何かあれば、国レベルの問題に発展するやんね!」
「嫌じゃ」
「何で平然と即答出来るんや!」
「クリアお姉様の口調が」
「ちがう」
「アンジェ姉さんも、何か、言って」
「どうしよう〜お義母様からのお仕置きが〜三日間の触手プレイだけじゃ済まされないよ〜怖いよ〜怖いよ〜」
「アンジェ姉さん、気をしっかり、持って」
「三人ともその程度で騒ぐでない!」
「ここは通さないでござる」
『正座足の刑』
「足が痺れたでござるーっ!」
「そなたらは、魔物娘の世界を作った両親の娘じゃろう」
「「貴女も娘でしょ」」
「柴様は私が守る」
「パール様は僕が守る」
『貧乳ウェハースと巨乳プリン』
「パク、私の胸が俎板に!?」
「モグ、僕の胸が巨乳に!?」
「父親が倒れた今、娘であるそなたらがしっかりせんでどうする」
「「最早父親関係ないし」」
「アリアリアリアリアリ」
「カサカサカサカサカサ」
「『銅貨兵』達よ、ジャイアントアントとデビルバグの群れを止めるのじゃ」
「アリー」
「バグッ」
「そんな事では、幼き妹に悪い影響を与えるぞ」
「「女王様が妹達にとって一番の悪影響よ!」」
「生意気な口を、三人共、神輿から降りるのじゃ」
「ヘブッ!振り落とされた!」
「理不尽やんね!」
「あたしも、巻き添え?」
「じゃまするのじゃー!」ドコーン
「女王様、扉を壊して、入った」
「あの女王!やりたい放題やって〜!」
「ビュー姉、アンジェ姉、急ぐやんね。女王様が余計な事をせんうちに」
「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」
「全裸の男が、飛び出してきた」
「あれは、お義父様の分身体よ!」
「猛スピードでこっちに来るやんね」
「くんくん、違う」
「くんくん、違う」
「くんくん、違う」
「くんくん……嫁だー!」
「「「嫁だー!」」」
「四人一斉に、人虎に、襲い掛かった」
「四本の肉棒が口、胸、腹筋、オマンコを凌辱してるやんね」
「お義父様は、自分の妻の匂いを嗅ぎ分ける事が出来るのよ……二人共、今はディナールームに向かうわよ」
ВディナールームВ
「何やコレ」
「ワイト達が、一斉に、凌辱されてる」
「ラヴ、ピーシュ、いるなら返事して」
「あら、アンジェラちゃん。数ヶ月ぶりね」
「お、お義母様!?」
「あのバイコーンは、確か」
「ハーレムの国の主、パール様やんね」
「驚いたわ、大事なお客様のディナー中に、突然ハートの女王が乱入してきたから」
「あの、お義母様、その大事なお客様の安否は?」
「ベルフィード様ならメシャスが安全な場所へ避難させたわ。幸いにもハートの女王の魔術で眠らされただけよ」
「ホッ、良かった」
「こっちは全然良くないわよぉぉぉ〜?」
「ヒイイィッ!」
「凄い魔力を、感じる」
「激おこやんね」
「ハートの女王が、私の夫に分身薬を飲ませたせいで、ディナーは滅茶苦茶。ドロシーとバージャが女王様を抑えてるけど、倒されるのも時間の問題よねぇぇぇ〜?」
「お義母様、お許しを……」
「貴女の処分は後で言い渡すわ、今は壁穴から見える一万の兵士を何とかしなさい」
「壁に吹抜の、穴?」
「ほら噂をすれば、サインが来たわ」
「L、O、V、E……ラブ」
「ラヴちゃんのサインやんね、あそこに教団兵がおるやんね」
「カフェオレ、人形からの、バルーン」
『飛ばすからァしっかり捕まっててェ〜』
「アンジェラ、ビューティ、クリア、無事に帰ってくるのよ」
「……はい、お義母様」
※報告書※
我々エネミス帝国討伐隊は魔王城へ進行中、O-721と接触、魔物娘を率いていることから処罰対象と判断、排除を執行した。
しかし、強力な結界が張っており、敵全員無傷、その間にリリムの少女が「サイン下さい」と言いながら、魔王城に向かって合図用の発煙筒で「LOVE」のサインを描いており、数分後にリリム三名が到着
リリム達は何故か三名共
サハギンの水着を着用しておりーー
※続く※
14/02/24 22:34更新 / ドリルモール
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