エピローグ
※魔王城・ハーレム部屋※
※ラーモ視点※
「ガッビーン、トビラちゃんが、ワーラビットのトビラちゃんがぁぁ!!!」
柴様の目に映ったのは、ワーラビットのトビラちゃんの変わり果てた姿でした。
「あん、ああんっ、柴様からそんなに見つめられたら、私、興奮して股から液がどんどん溢れて水溜まりが出来ちゃうですぅ」
「聞こえない、何も聞こえない!無口キャラでパーティでは+αポジションであるトビラちゃんが、そんな饒舌で卑猥な台詞を言ったりしないぞ!」
「私はずっと前から柴様と猥談をしたかったですぅ。無口だった私をハートの女王様がマーチヘアに変えてくれたですぅ。おかげでエッチな台詞がすらすら言えるようになっただけじゃなく、ほら、足はこんなにフカフカで、身長も高く足長になって、股から愛液ブシャー!極め付けはたゆんたゆんなおっぱいですぅ。ほら、柴様見てくださいですぅ。紐で圧迫されたこのボリューム。柴様の人参さんを優しく挟めば、ほどよい刺激で人参が大きく育って、赤黒くなれば食べ頃で、こうやって、私のお口でパクっと食べれば、中から白いドレッシングがいっぱいおっぱい溢れてくるですぅよ」
「おっぱいにパイズリ。ごくり……い、いやいや、おっぱいは大きければいいとは限らないもんね!同じマーチヘアなら、ミツキちゃんのような清純サイズのおっぱいがあるもんね。メシャス、ミツキちゃんを指名しまーす」
「柴様、ミツキちゃんを連れてきたわ」
「ご指名ありがとうございます。マーチヘアのミツキです。精一杯ご奉仕します」
「精液いっぱいご馳走するですぅか?」
「違います!卑猥な解釈をしないでください、恥ずかしいですよ」
「あらあら、ミツキちゃんの顔が真っ赤。相変わらず真面目なのね」
「メシャスさんもからかわないでください!」
「ハイハイ」
「不思議の国出身のマーチヘアのミツキだ。どうだ、清純だろぅ?」
「何だかマーチヘアらしくないですぅね」
「ガーン!!それミツキが一番気にしてるところ……」
「まあまあ、ミツキちゃんはミツキなりにエロチックな所があって、柴様はそんな貴女に惹かれたのよ」
「メシャスさん……そうでした。不思議の国で柴様と出会い、パール様から調……愛を教えて貰い、ハーレムの国に移って長い年月が経ち、やっとマーチヘア仲間が出来て、嬉しくて涙が止まりません」
「股から涙が止まらないのですぅか?」
「違います!目からです、目」
「目の焦点が合わなくなるほど気持ちいいのですぅか?」
「だーかーら!」
「かーらーだを捧げるのですぅか?」
「ううう……ミツキとトビラ、清純と淫乱、二羽の三月兎が喋るだけでここまで卑猥な会話になるとは、ハーレムの王として感動した!前言撤回だ!二羽とも一緒に愛してやる。俺の人参を沢山食べさせてやる。ラーモ、今夜は宴だ、いつもより多く分身薬を持ってこい!」
「はい、私キキーモラのラーモは、柴様の為にご奉仕します」
こうして祝トビラちゃんマーチヘア転生記念乱交パーティーが始まりました。
※魔王城・食堂※
※レーサ視点※
「えっ、ラヴちゃんとピーシュちゃんが不思議の国に密入国!?」
「そうなのよ。ダクス」
結論からいえば私は晩御飯を食べながら、ダクス達に不思議の国での経緯を話したわ。
「大変な冒険だったわ。何とかラヴとピーシュも助けることが出来たけどね」
「アイリスちゃんが無事に戻ってこれて良かった。ラヴちゃんとピーシュちゃんも」
「ダークプリーストのお姉ちゃん」
「うん」
「……ダクスちゃん。心配してくれてありがとう。でも、私は不思議の国に行くことが出来て良かったと思う」
「アイリスちゃん、どうして?怖くなかったの?」
「チェシャ猫さんがおしろまで案内してくれたし、女王様は優しかったし、何より、おにいちゃんがいてくれたから……私は真のアリスになれた」
「真のアリス?」
「うん。それはね……」
「女王で思い出した!リリム姉妹には変わった秘密があったのよ」
「ラヴちゃんとピーシュちゃんの秘密?」
「そっかアイリスはあの場にいなかったから知らないんだ。ホント変わった秘密でね、この娘達が女王の前でショッ!イテテ、誰よ叩いた奴は!」
「私だが」
「デュイン隊長!?……えっとですね……」
「ふん、自分が何故叩かれたか自覚はあるようだな」
「えっと……デュイン隊長、子供の秘密をバラそうとしてごめんなさい!」
「判った、今回は隊長代理だけで勘弁しよう」
「へ、隊長代理?」
「レーサ、命令だ。君には一週間の間、我が部隊の隊長代理をしてもらう」
「私が隊長代理?辞令も無しに?そういうのはパーズ副隊長がやるんじゃないの?」
「悪いが、パーズは一週間の休暇をとる」
「副隊長が休暇?いつ決まったの?」
「今決めた、すぐに休む、いいか命令は絶対だ、何かあっても私を呼ぶな、何があっても私に助けを求めるな、いい、絶対よ、絶対に部屋を覗いちゃだめだからね、ああ、もう、我慢の限界、早く部屋に戻るわよパーズ!」
「デュインの首が外れてから約一日。我慢した分しっかり精を補給してやる」
「パーズ副隊長、デュイン隊長を抱えてどこへ?」
「行くぞ、デュイーーーーーっ」
「これから一週間交わり休暇よ、あなたぁーーーーーっ」
「……二人とも行っちゃったね」
「副隊長に(性的に)死亡フラグが立ったわ」
Сクリア視点С
「レッサーサキュバスのお姉ちゃん、私達の秘密を変だと思ってるんだ」
「どうしよう、おねえちゃん」
「二人とも何落ち込んでるやんね」
「あっ、まじょ……じゃなかったうえからにじゅう……えっと」
「ピーシュちゃん。別に魔女のお姉ちゃんでも構わないやんね」
「クリアお姉ちゃん」
「まじょのおねえちゃん」
「うんうん」
「私達ってやっぱり」
「リリムとしてへんだよね」
「別に変だとこれっぽっちも思わないやんね」
「そうなの?でもお姉ちゃんは」
「リリムだからくろうしたっていってた」
「確かにウチは人間界を侵略するよりも、魔宝石を集めることが好きやから、周囲から変なリリムと思われたやんね」
「私は人間界の侵略は嫌。人間と魔物には笑顔でいてほしい」
「わたしも、なかよくしてほしい」
「人間界の侵略は他の姉妹に任せて、二人とも自分のやりたい事をやればええんよ」
「自分の」
「やりたいこと?」
「ウチのやりたい事は魔宝石集めやんね」
「私はお笑い」
「わたしもラヴちゃんとおなじおわらい」
「具体的には?」
「具体的?」
「ぐたいてきって?」
「ウチはただ魔宝石を集めてるわけじゃない。レスカティエの堕ちた勇者達のような名のある勇者や魔物たちの魔力を込めた魔宝石を集めたいやんね。ラヴちゃんとピーシュちゃんはどうしてお笑いをやりたいの?」
「お笑いは皆を笑顔にする。笑顔になれば人と魔物は仲良くなれる」
「わらえばみんなけんかしなくなる」
「その為にはどうすればええのか?ウチが今やってることは、質の良い魔宝石を採掘すること。いつか名のある勇者や魔物に会ったら、その魔宝石を渡して魔力を込めてもらう。そうすればこの世に一つとない魔宝石が出来るやんね」
「私達はライブを開きたい」
「わたしたちのネタでみんなわらってほしい」
「そう、それでええやんね。理由と目標、その為の行動があれば誰に何と言われても、変だと思わなくなるし、秘密にする必要はなくなるやんね」
「そっか……」
「そうなんだ」
「これからは人目を気にせず……まぁ習い事も大事やんね。やから、ウチのサバトでお笑いの練習をすればええんよ」
「本当にいいの?」
「めいわくじゃ、ない?」
「気にしないやんね。何なら、ライブを開いてもええんよ」
「ライブやっていいの!?」
「やった」
「いきなりは無理だけど、必要な時にお願いするから、いつでも出来るよう練習頑張るやんね」
「うん、頑張る」
「ありがとう。まじょのおねえちゃん」
「まずは自己紹介の」
「れんしゅうから」
「ラヴです」
「ピーシュです」
「「二人そろって」」
「「ラブ&ピース」」
妹二人が元気になれて良かったやんね。
やっぱり姉妹ってええな。
改めて久しぶりに会いたいと思ったやんね。
アンジェお姉ちゃん。
※アイリス視点※
「ラヴちゃん、ピーシュちゃん。良かったね」
「発掘作業での自己紹介のとき、ピーシュが言おうとしたのはこれだったのか」
「おにいちゃん、いつか見に行こうよラブ&ピースのライブ」
「ああ、もちろんさ」
※
「おにいちゃん、話は変わるけど……」
「いいよ。アイリス」
「デュインお姉ちゃんが旦那さんを抱えて走るのを見て、私もドキドキして、だから」
「うん、僕もドキドキしたよ」
「だから、部屋に戻ろう」
「ああ、家に戻って初めての、真のアリスとなってのエッチだ」
※アイリスとニキスの部屋※
「行くよ、アイリス」
「待っておにいちゃん。その前に」
「魔宝石?まだ色がついてない奴だね」
「ハートの女王様から貰った魔宝石。女王様はおにいちゃんとのエッチのときに握ってって言ってた」
私は仰向けのまま、魔宝石をぎゅっと握りしめます。
「行くよ、アイリス」
「お願い、おにいちゃん」
「あっ、おにいちゃんのおちんちんが、少しずつ、私のなかに入ってゆく」
「痛かったら言って」
「大丈夫、初めておにいちゃんのおちんちんを入れだときよりは痛くないよ」
「奥まで入ったね。次は戻すよ」
「あっおにいちゃんのおちんちんがさっきと逆に動いてる。二度目の時よりスルスル動いてる」
「アイリスの中の感触が、入れるときとは違って、あっ、外れちゃった」
「いいよ、また入れてくれれば、そういえば三度目の時もうっかり外れて、もう一度入れようとしても中々入らなかったね」
「そうだったね。でも今は、えいっ」
「きゃっ思いっきり奥まで、感じるよ、おにいちゃんのおちんちんが」
「まだこれからだ、激しく動くぞアイリス!」
「あん、おにいちゃん、はげしい、はげしすぎるっ、よんどめっ、のときと、おなじくらい、きゃんっ」
「もう限界、出すよ!アイリス!」
「だしてっ、おにいちゃんのあかしを、きおくを、おもいでを、きざみつけてっ」
「アイリス、アイリス、アイリスっ!」
私は、おにいちゃんからの暖かい贈り物を受け取りました。
「ありがとう、おにいちゃん」
「何だよアイリス改めて」
「このありがとうは初めてセックスしてくれた時の分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「アイリス……」
「このありがとうは、私が他のアリスを見て、アリスが交わりの記憶を失うことを知った日、おにいちゃんがベッドの上で私を慰めてくれた時の分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「このありがとうは、その次の日、「アイリスが忘れてもおにいちゃんは忘れない」と言ってくれた分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「このありがとうは、おにいちゃんが激しくセックスをしてくれた日。私の記憶がなくても身体で刻み込むようにしてくれた分。そして、次の日に不思議の国に導かれて」
「私は、真のアリスになれた」
「真のアリスになることで、それまでのおにいちゃんとの愛を思い出すことが出来た」
「もう、忘れない」
その時、握っていた魔宝石が光りだしました。
「色が赤と黒の縞瑪瑙に」
「アヤメの花に変化した」
※不思議の国・女王の城※
※セバス視点※
「今頃、あの兄妹は女王様がくれた魔宝石の変化に驚いてるでしょう」
「アイリスとニキスよ。二人で作った魔宝石を大切にするのじゃよ」
「それにしても女王様は気まぐれですね。金貨はともかく、不思議の国の扉を開ける鏡と鍵を渡すとは」
「間違って使ってもただの鏡と人参じゃ。正しく使って誰かが不思議の国に彷徨ってもそれはそれで面白くなりそうじゃ」
「女王様。そろそろ『兎狩り』が始まります」
「セバスは時間に煩いのう。まあ良い、許す。競技場へ向かうぞ、今日はどんな楽しいことが待っておるのかのう?」
С某日С
Сクリア視点С
「アンジェお姉ちゃん。久しぶりやんね」
「何の用かって?服屋を経営するジョロウグモの相談で魔王城に来てほしいやんね。報酬は金貨ーー」
「来てくれるの!交渉成立やんね」
СおわりС
※ラーモ視点※
「ガッビーン、トビラちゃんが、ワーラビットのトビラちゃんがぁぁ!!!」
柴様の目に映ったのは、ワーラビットのトビラちゃんの変わり果てた姿でした。
「あん、ああんっ、柴様からそんなに見つめられたら、私、興奮して股から液がどんどん溢れて水溜まりが出来ちゃうですぅ」
「聞こえない、何も聞こえない!無口キャラでパーティでは+αポジションであるトビラちゃんが、そんな饒舌で卑猥な台詞を言ったりしないぞ!」
「私はずっと前から柴様と猥談をしたかったですぅ。無口だった私をハートの女王様がマーチヘアに変えてくれたですぅ。おかげでエッチな台詞がすらすら言えるようになっただけじゃなく、ほら、足はこんなにフカフカで、身長も高く足長になって、股から愛液ブシャー!極め付けはたゆんたゆんなおっぱいですぅ。ほら、柴様見てくださいですぅ。紐で圧迫されたこのボリューム。柴様の人参さんを優しく挟めば、ほどよい刺激で人参が大きく育って、赤黒くなれば食べ頃で、こうやって、私のお口でパクっと食べれば、中から白いドレッシングがいっぱいおっぱい溢れてくるですぅよ」
「おっぱいにパイズリ。ごくり……い、いやいや、おっぱいは大きければいいとは限らないもんね!同じマーチヘアなら、ミツキちゃんのような清純サイズのおっぱいがあるもんね。メシャス、ミツキちゃんを指名しまーす」
「柴様、ミツキちゃんを連れてきたわ」
「ご指名ありがとうございます。マーチヘアのミツキです。精一杯ご奉仕します」
「精液いっぱいご馳走するですぅか?」
「違います!卑猥な解釈をしないでください、恥ずかしいですよ」
「あらあら、ミツキちゃんの顔が真っ赤。相変わらず真面目なのね」
「メシャスさんもからかわないでください!」
「ハイハイ」
「不思議の国出身のマーチヘアのミツキだ。どうだ、清純だろぅ?」
「何だかマーチヘアらしくないですぅね」
「ガーン!!それミツキが一番気にしてるところ……」
「まあまあ、ミツキちゃんはミツキなりにエロチックな所があって、柴様はそんな貴女に惹かれたのよ」
「メシャスさん……そうでした。不思議の国で柴様と出会い、パール様から調……愛を教えて貰い、ハーレムの国に移って長い年月が経ち、やっとマーチヘア仲間が出来て、嬉しくて涙が止まりません」
「股から涙が止まらないのですぅか?」
「違います!目からです、目」
「目の焦点が合わなくなるほど気持ちいいのですぅか?」
「だーかーら!」
「かーらーだを捧げるのですぅか?」
「ううう……ミツキとトビラ、清純と淫乱、二羽の三月兎が喋るだけでここまで卑猥な会話になるとは、ハーレムの王として感動した!前言撤回だ!二羽とも一緒に愛してやる。俺の人参を沢山食べさせてやる。ラーモ、今夜は宴だ、いつもより多く分身薬を持ってこい!」
「はい、私キキーモラのラーモは、柴様の為にご奉仕します」
こうして祝トビラちゃんマーチヘア転生記念乱交パーティーが始まりました。
※魔王城・食堂※
※レーサ視点※
「えっ、ラヴちゃんとピーシュちゃんが不思議の国に密入国!?」
「そうなのよ。ダクス」
結論からいえば私は晩御飯を食べながら、ダクス達に不思議の国での経緯を話したわ。
「大変な冒険だったわ。何とかラヴとピーシュも助けることが出来たけどね」
「アイリスちゃんが無事に戻ってこれて良かった。ラヴちゃんとピーシュちゃんも」
「ダークプリーストのお姉ちゃん」
「うん」
「……ダクスちゃん。心配してくれてありがとう。でも、私は不思議の国に行くことが出来て良かったと思う」
「アイリスちゃん、どうして?怖くなかったの?」
「チェシャ猫さんがおしろまで案内してくれたし、女王様は優しかったし、何より、おにいちゃんがいてくれたから……私は真のアリスになれた」
「真のアリス?」
「うん。それはね……」
「女王で思い出した!リリム姉妹には変わった秘密があったのよ」
「ラヴちゃんとピーシュちゃんの秘密?」
「そっかアイリスはあの場にいなかったから知らないんだ。ホント変わった秘密でね、この娘達が女王の前でショッ!イテテ、誰よ叩いた奴は!」
「私だが」
「デュイン隊長!?……えっとですね……」
「ふん、自分が何故叩かれたか自覚はあるようだな」
「えっと……デュイン隊長、子供の秘密をバラそうとしてごめんなさい!」
「判った、今回は隊長代理だけで勘弁しよう」
「へ、隊長代理?」
「レーサ、命令だ。君には一週間の間、我が部隊の隊長代理をしてもらう」
「私が隊長代理?辞令も無しに?そういうのはパーズ副隊長がやるんじゃないの?」
「悪いが、パーズは一週間の休暇をとる」
「副隊長が休暇?いつ決まったの?」
「今決めた、すぐに休む、いいか命令は絶対だ、何かあっても私を呼ぶな、何があっても私に助けを求めるな、いい、絶対よ、絶対に部屋を覗いちゃだめだからね、ああ、もう、我慢の限界、早く部屋に戻るわよパーズ!」
「デュインの首が外れてから約一日。我慢した分しっかり精を補給してやる」
「パーズ副隊長、デュイン隊長を抱えてどこへ?」
「行くぞ、デュイーーーーーっ」
「これから一週間交わり休暇よ、あなたぁーーーーーっ」
「……二人とも行っちゃったね」
「副隊長に(性的に)死亡フラグが立ったわ」
Сクリア視点С
「レッサーサキュバスのお姉ちゃん、私達の秘密を変だと思ってるんだ」
「どうしよう、おねえちゃん」
「二人とも何落ち込んでるやんね」
「あっ、まじょ……じゃなかったうえからにじゅう……えっと」
「ピーシュちゃん。別に魔女のお姉ちゃんでも構わないやんね」
「クリアお姉ちゃん」
「まじょのおねえちゃん」
「うんうん」
「私達ってやっぱり」
「リリムとしてへんだよね」
「別に変だとこれっぽっちも思わないやんね」
「そうなの?でもお姉ちゃんは」
「リリムだからくろうしたっていってた」
「確かにウチは人間界を侵略するよりも、魔宝石を集めることが好きやから、周囲から変なリリムと思われたやんね」
「私は人間界の侵略は嫌。人間と魔物には笑顔でいてほしい」
「わたしも、なかよくしてほしい」
「人間界の侵略は他の姉妹に任せて、二人とも自分のやりたい事をやればええんよ」
「自分の」
「やりたいこと?」
「ウチのやりたい事は魔宝石集めやんね」
「私はお笑い」
「わたしもラヴちゃんとおなじおわらい」
「具体的には?」
「具体的?」
「ぐたいてきって?」
「ウチはただ魔宝石を集めてるわけじゃない。レスカティエの堕ちた勇者達のような名のある勇者や魔物たちの魔力を込めた魔宝石を集めたいやんね。ラヴちゃんとピーシュちゃんはどうしてお笑いをやりたいの?」
「お笑いは皆を笑顔にする。笑顔になれば人と魔物は仲良くなれる」
「わらえばみんなけんかしなくなる」
「その為にはどうすればええのか?ウチが今やってることは、質の良い魔宝石を採掘すること。いつか名のある勇者や魔物に会ったら、その魔宝石を渡して魔力を込めてもらう。そうすればこの世に一つとない魔宝石が出来るやんね」
「私達はライブを開きたい」
「わたしたちのネタでみんなわらってほしい」
「そう、それでええやんね。理由と目標、その為の行動があれば誰に何と言われても、変だと思わなくなるし、秘密にする必要はなくなるやんね」
「そっか……」
「そうなんだ」
「これからは人目を気にせず……まぁ習い事も大事やんね。やから、ウチのサバトでお笑いの練習をすればええんよ」
「本当にいいの?」
「めいわくじゃ、ない?」
「気にしないやんね。何なら、ライブを開いてもええんよ」
「ライブやっていいの!?」
「やった」
「いきなりは無理だけど、必要な時にお願いするから、いつでも出来るよう練習頑張るやんね」
「うん、頑張る」
「ありがとう。まじょのおねえちゃん」
「まずは自己紹介の」
「れんしゅうから」
「ラヴです」
「ピーシュです」
「「二人そろって」」
「「ラブ&ピース」」
妹二人が元気になれて良かったやんね。
やっぱり姉妹ってええな。
改めて久しぶりに会いたいと思ったやんね。
アンジェお姉ちゃん。
※アイリス視点※
「ラヴちゃん、ピーシュちゃん。良かったね」
「発掘作業での自己紹介のとき、ピーシュが言おうとしたのはこれだったのか」
「おにいちゃん、いつか見に行こうよラブ&ピースのライブ」
「ああ、もちろんさ」
※
「おにいちゃん、話は変わるけど……」
「いいよ。アイリス」
「デュインお姉ちゃんが旦那さんを抱えて走るのを見て、私もドキドキして、だから」
「うん、僕もドキドキしたよ」
「だから、部屋に戻ろう」
「ああ、家に戻って初めての、真のアリスとなってのエッチだ」
※アイリスとニキスの部屋※
「行くよ、アイリス」
「待っておにいちゃん。その前に」
「魔宝石?まだ色がついてない奴だね」
「ハートの女王様から貰った魔宝石。女王様はおにいちゃんとのエッチのときに握ってって言ってた」
私は仰向けのまま、魔宝石をぎゅっと握りしめます。
「行くよ、アイリス」
「お願い、おにいちゃん」
「あっ、おにいちゃんのおちんちんが、少しずつ、私のなかに入ってゆく」
「痛かったら言って」
「大丈夫、初めておにいちゃんのおちんちんを入れだときよりは痛くないよ」
「奥まで入ったね。次は戻すよ」
「あっおにいちゃんのおちんちんがさっきと逆に動いてる。二度目の時よりスルスル動いてる」
「アイリスの中の感触が、入れるときとは違って、あっ、外れちゃった」
「いいよ、また入れてくれれば、そういえば三度目の時もうっかり外れて、もう一度入れようとしても中々入らなかったね」
「そうだったね。でも今は、えいっ」
「きゃっ思いっきり奥まで、感じるよ、おにいちゃんのおちんちんが」
「まだこれからだ、激しく動くぞアイリス!」
「あん、おにいちゃん、はげしい、はげしすぎるっ、よんどめっ、のときと、おなじくらい、きゃんっ」
「もう限界、出すよ!アイリス!」
「だしてっ、おにいちゃんのあかしを、きおくを、おもいでを、きざみつけてっ」
「アイリス、アイリス、アイリスっ!」
私は、おにいちゃんからの暖かい贈り物を受け取りました。
「ありがとう、おにいちゃん」
「何だよアイリス改めて」
「このありがとうは初めてセックスしてくれた時の分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「アイリス……」
「このありがとうは、私が他のアリスを見て、アリスが交わりの記憶を失うことを知った日、おにいちゃんがベッドの上で私を慰めてくれた時の分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「このありがとうは、その次の日、「アイリスが忘れてもおにいちゃんは忘れない」と言ってくれた分」
「ありがとう、おにいちゃん」
「このありがとうは、おにいちゃんが激しくセックスをしてくれた日。私の記憶がなくても身体で刻み込むようにしてくれた分。そして、次の日に不思議の国に導かれて」
「私は、真のアリスになれた」
「真のアリスになることで、それまでのおにいちゃんとの愛を思い出すことが出来た」
「もう、忘れない」
その時、握っていた魔宝石が光りだしました。
「色が赤と黒の縞瑪瑙に」
「アヤメの花に変化した」
※不思議の国・女王の城※
※セバス視点※
「今頃、あの兄妹は女王様がくれた魔宝石の変化に驚いてるでしょう」
「アイリスとニキスよ。二人で作った魔宝石を大切にするのじゃよ」
「それにしても女王様は気まぐれですね。金貨はともかく、不思議の国の扉を開ける鏡と鍵を渡すとは」
「間違って使ってもただの鏡と人参じゃ。正しく使って誰かが不思議の国に彷徨ってもそれはそれで面白くなりそうじゃ」
「女王様。そろそろ『兎狩り』が始まります」
「セバスは時間に煩いのう。まあ良い、許す。競技場へ向かうぞ、今日はどんな楽しいことが待っておるのかのう?」
С某日С
Сクリア視点С
「アンジェお姉ちゃん。久しぶりやんね」
「何の用かって?服屋を経営するジョロウグモの相談で魔王城に来てほしいやんね。報酬は金貨ーー」
「来てくれるの!交渉成立やんね」
СおわりС
13/12/15 15:15更新 / ドリルモール
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