第四話
不思議の国・女王の間
メシャス視点
｢あら、女王様がアイリスちゃんを解放しちゃったわ｣
｢びっくりして漏らしちゃったですぅ｣
｢あたし達はもう少し様子を見ましょう｣
｢はいですぅ先輩｣
※アイリス視点※
｢まだ帰らないじゃと？｣
｢はい、女王様｣
｢アイリス、何言ってるの？やっと元の世界に帰れるのよ｣
｢レーサちゃん。ごめん……｣
｢アイリスよ。まさか『水時刑』から解放されたことが不満か？｣
｢いいえ女王様。極刑から解放してくれてありがとうございます。あ、でも極刑は嫌じゃありませんでした。おにいちゃんとのエッチはとても気持ち良かったです。でも……｣
｢でも？｣
｢……私たちと一緒に『水時刑』を受けているチェシャ猫さんたちも解放してください｣
｢ああ、あの二人のことか。じゃがアイリスも知っておるじゃろう。あの二人が何をしたかを｣
｢はい、チェシャ猫さんたちは女王様のために、白いバラを赤く塗って、私とおにいちゃんはそのお手伝いをしました｣
｢余は庭園の白い薔薇を全て赤い薔薇に植えかえろと言ったのじゃ。赤く塗れとは言っておらん｣
｢でもそれは……｣
｢つまり、彼らは薔薇を全て植え替えるというルールを破り、嘘をついたことになる。じゃから……どうした？アイリスの兄、ニキス挙手をして。何か言いたいのか？｣
｢はい、女王様は全て植えかえろと共に二時間という期限を設けました。しかし、二時間以内に全て植え替えるのは無理だと思います｣
｢ほぅ、ニキス。余の条件にケチをつけるのか？｣
｢はい、それだけではなく女王様は、途中で一時間に変更しましたね？｣
｢そうじゃ、途中で気が変わったからのう｣
｢だったら、貴女は嘘をついたことになる｣
｢何じゃと？｣
｢事前に決めたルールを守らない事が嘘だというのなら、女王様も二時間というルールを守らなかった。よって女王様は嘘をついた｣
｢なっ……｣
｢嘘や隠し事が嫌いと言いながら、女王様も嘘をついてますよね？｣
｢うっ、そ、そんなの……そんなのはっ！｣
｢あらあら女王様とあろうお方が、失敗しちゃったねぇ｣
｢め、メシャス！丁度いいところに来た、この者が、この者が、余を嘘つき呼ばわりしたのじゃ、だからメシャス、この者たちを捕まえるのじゃ！｣
｢んー。女王様ぁ珍しく慌ててるわねぇ。そんなに図星だったの？嘘をついたこと｣
｢はぁ？ま、まさか、そんなわけあるか、二時間で植え替えろという命令を、嘘などと！｣
｢まぁ！女王様は二時間で植えかえろという嘘をついたの？嘘つきなんだねぇ｣
｢め、メシャス？い、一体何を、企んで？｣
｢イーケないんだぁイーケないんだぁ。魔王様に言ってやろう。イーケないんだぁイーケないんだぁ。魔王様に言ってやろう｣
｢うっううう……余は、余は嘘つきなどではない｣
｢あれあれ？泣いちゃうの？嘘つきでさらに泣き虫なんだね。もし許して欲しかったらアイリスちゃんのお願いに応えたら？｣
｢お、お願い？｣
｢極刑者の解放よ。まぁ女王様のことだから、いきなり解放しても面白くないし、アイリスちゃん達が出来るような条件を出してみたらどうかしら？｣
｢……ぐすっ、ちーん……ふん、よかろう。アイリスの願い通り庭師とチャルを解放しよう。じゃが条件がある｣
｢条件は何ですか？｣
｢『女王の庭園』にある白い薔薇全てお前たち兄妹の手で赤に染めよ。時間はいくら掛けても良い。手伝って貰ってもよい。じゃがペンキで薔薇を塗るな。薔薇が可哀想じゃ｣
｢ありがとうございます。女王様｣
｢……礼などいらぬ。余は部屋に戻る。あ、そうじゃ、ラヴとピーシュ｣
｢え、私？｣
｢は、はい｣
｢二人とも余の部屋に来い、アンジェラの話の続きじゃ。それが終わったらさっきのあれ、他にもあったら余に披露するのじゃ｣
｢は、はいっ｣
｢がんばります｣
※レーサ視点※
｢どうしてこうなった｣
結論から言えば女王の命令で私達は薔薇を赤く染める作業をする羽目になった。
｢しかも子供二人が女王様に連れていかれたし｣
｢まぁまぁ落ち着くやんね。争わないだけでも良かったやんね｣
｢クリア、あんたはあの娘達の妹で、女王はあんたの姉なんでしょ。何か一言ぐらい言いなさいよ｣
｢ニキスとメシャスが説得してくれたから、ウチが口を出す必要は無かったやんね｣
｢ニキスはまだしも、あの猫は単に女王をからかっただけじゃ……あれ？あの猫は何処に行ったの？ホント神出鬼没ね｣
｢今は薔薇の染色作業が先やんね。アイリスちゃん。庭園に案内してほしいやんね｣
｢はい。レーサちゃんも一緒に手伝って｣
｢……しょうがないわね。手伝ってあげる｣
処刑場への道
メシャス視点
｢先輩、女王様にあんな可愛い一面があったなんてびっくりですぅ｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
｢不思議の国クリトリスですぅ？興奮して濡れちゃうですぅ｣
｢トビラはホントエッチねえ。マーチヘアの素質はあるとは思ったけどそこまでエッチならこうしてやる｣
｢やんっ先輩。紐でおっぱいと股を縛っちゃダメですぅ。乳首と襞が擦れちゃうですぅ｣
｢いいじゃない、暫らくの間、全裸に紐だけファッションにしなさい｣
｢はいですぅ｣
｢さぁお遊びはここまでにして、処刑場『水時刑』に入るわよ｣
処刑場・水時刑
｢水時計の中でチェシャ猫と夫が媚薬の雨を浴びながらエッチしてるですぅ。ああんっ激しすぎて観てるだけでも股の紐がぐちゃぐちゃになるですぅ｣
｢トビラ、彼女たちに興奮する気持ちは判るけど、用があるのは上の空間よ｣
｢上には赤い液体が入ってるだけですぅが？｣
｢この液体はアイリスちゃんとお兄ちゃんとの愛の証よ｣
※女王の庭園※
※レーサ視点※
｢ここの薔薇を全部赤く染めるの？｣
結論から言えば私は庭園の広さに唖然としていた。
｢真っ白な薔薇がいっぱいやんね｣
｢広すぎるよ｣
｢ペンキで塗りたくなる気持ちも判るな｣
｢問題はどうやって赤く染めるかだ｣
｢あの女王、肝心な所だけは教えてくれないんだから！｣
｢やだぁレーサちゃん。女王様は教えたわよ？『お前たち兄妹の手で赤に染めよ』とね｣
｢ですぅ｣
｢猫と兎、何しに来たの!?｣
｢あらレーサちゃん。略するなんて女王様みたい｣
｢過程を省略して即ハメですぅ｣
｢裏切り者は略称で充分よ｣
｢やだぁ折角作業に必要なモノを持ってきたのに｣
｢瓶？｣
｢ただの瓶じゃないわ。ポイントは中身よ｣
｢赤い液体？｣
｢これはアイリスちゃんとお兄ちゃんがエッチした証よ。これを一滴、白い薔薇に垂らせば……ほら｣
｢なっ、白い薔薇が赤く染まった……｣
｢ここの薔薇は特定の液体を使って自然着色が出来るの｣
｢いや、一瞬で薔薇が赤く染まるなんてあり得ないわよ｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
｢あのメシャスさん。ここの薔薇全部染めるにはその量だけでは足りないと思います｣
｢アイリスちゃん鋭い。薔薇全部染めるためには多くの液体を土に浸すの。だ・か・ら｣
｢今からアイリスちゃんはお兄ちゃんとセックスしてもらうわ｣
※アイリス視点※
｢行くよアイリス｣
｢うん、おにいちゃん｣
おにいちゃんのおちんちんが私の中に入ってゆきます。
｢うっ｣
｢アイリス！｣
何度も味わった痛みが私の身体を襲います。
｢痛くないよ。おにいちゃん｣
｢行くよアイリス｣
おにいちゃんの優しさが私を気持ち良くさせます。
｢おにいちゃん、私の赤い液体が流れて庭の土に染み込んでゆく｣
｢ああ、僕との愛の証が庭中に伝わってゆくよ｣
お願い私の処女の証。バラを赤く染めてください。
全部染まるまで、何度も何度も証を捧げます。
※レーサ視点※
｢デュインちゃんはパーズくんとそこで厚い口付けを交わして、兄妹に媚薬が散布するわ｣
｢口付けだけなのか？｣
｢いくよデュイン、むちゅっ｣
｢いいわよその調子。クリアちゃんはペドリーくんと一緒に頂点にある薔薇を赤く染めて｣
｢箒に乗るやんね。お兄ちゃん｣
｢瓶は僕が持つよ｣
皆がそれぞれ、庭園の薔薇を赤く染めるために作業をしている。
私にも何か出来ることは……。
｢何つったってるの？ほら、レーサちゃんも買い出しにイクわよ｣
｢台詞の直後に私の身体に紐を巻き付けないで、というよりあんたは何で兎の股に手を入れてるのよきゃあっ｣
※商店街※
｢何でワープしてるのよ！｣
｢マーチヘアの愛撫が転送魔術発動条件よ。ここでゼリーを買うわ｣
｢ゼリー？｣
｢アリス専用の即効性処女回復ゼリーよ。それを貴女がアイリスちゃんに食べさせるの｣
｢私が？｣
｢貴女が一番アイリスちゃんと付き合いが長いでしょ。好きな人に食べさせてもらうデザートは美味な味よ｣
｢……判ったわ。私にも手伝わせて、メシャス｣
｢了解｣
※翌朝※
※女王の部屋※
※女王視点※
｢お目覚めの時間です。女王様、ラヴ様、ピーシュ様｣
｢むぅ、セバス。あと五分｣
｢……しょーとこんと｣
｢……もみもみ｣
｢報告があります。庭園の薔薇が全て赤く染まりました｣
｢そうか……それは結構なこと……何じゃと！｣
｢ひやっ｣
｢びっくり｣
｢ほ、本当かセバス？｣
｢目が覚めちゃった｣
｢いいゆめだったのに｣
｢ご自身で確認しては如何でしょうか？｣
｢すぐ行く、セバスはラヴとピーシュの着替えと朝食を出すのじゃ｣
｢畏まりました。女王様｣
※女王の庭園※
｢女王様、おはようございます。昨夜はお楽しみでしたね｣
｢メシャスよ。余は妹たちのコントや漫才を見せてもらっただけじゃ｣
｢どうでしょう女王様。この美しく着色された薔薇達は。アイリスちゃんが一晩でヤってくれました｣
｢ほぅ、たった一晩で庭の薔薇を全て赤く染めるとはの。皆に褒美をやらねば……む、全員眠っておるのか。起きるのじゃ！｣
｢きゃあっ｣
｢誰だ！｣
｢何事やんね｣
｢うわあ、びっくりした｣
｢敵襲か!?｣
｢体制をとれ！｣
｢皆の衆、目覚めたか。おや、まだ劣とトビラが寝ておるのか？｣
｢ぐー｣
｢先輩～そんな姿でオナニーしちゃ私も漏れちゃうですぅ～｣
｢そんな奴には媚薬の放水じゃ｣
｢ひゃあん｣
｢股がびちょびちょですぅ｣
｢どうじゃ目覚めの気分は？｣
｢ああん、股がムズムズしちゃう｣
｢最高ですぅ、愛液が止まらないですぅ｣
｢愉快、愉快じゃ。暫らく横になっておれ。そうじゃ忘れておった、えいっ｣
｢あれ？｣
｢ここは……女王様ﾆｬ｣
｢チェルとその夫よ。そなたらの罪は免除しよう。これに懲りたら赤い薔薇を大事にするのじゃ｣
｢……はい、女王様｣
｢頑張りますﾆｬ｣
※アイリス視点※
｢よかったね。おにいちゃん｣
｢ああ、そうだな｣
｢さて、最早そなたらはこの国におる理由は無いじゃろう。メシャスよ。この者達を出口まで案内するのじゃ｣
｢了解、女王様｣
｢メシャスよ。今度戻ってくるときは、アイリスや余の姉妹達の話を聞かせてくれ。約束じゃ｣
｢約束しました｣
｢それとアイリス、真のアリスとなった褒美じゃ、三つの袋を受け取るのじゃ｣
｢魔宝石がいっぱい｣
｢鏡と人参が入ってる｣
｢これは金貨やんね｣
｢アイリスはその魔宝石をニキスとの性交時に握るのじゃ。鏡はラヴとピーシュ。人参はトビラに渡すのじゃ。金貨はクリアが使うのじゃ｣
｢ありがとうございます。女王様｣
｢これだけあれば、アンジェを呼び出せる｣
※帰り道※
※レーサ視点※
｢見て、マーチヘアが人参加えて夫が股のジュースを飲んでるわ｣
｢はぁはぁまだ股が疼く、メシャス、近くに未婚の男いないの？｣
｢んー、いないわねぇ。帰るわよレーサちゃん｣
｢やっぱりあんたは信用出来なーいっ！｣
｢出口は近いわ。トビラ｣
｢ぴくっピクッ、見つけたですぅ｣
｢皆しっかり捕まってて……ぴょんっ｣
｢ぴょんっ｣
※魔王城・食堂※
｢イテテ、皆いるよね｣
結論からいえばアイリス,ニキス,クリア,ペドリー,デュイン,パーズ,ラヴ,ピーシュ,トビラ,メシャス,そして私レーサ全員帰還。
｢レーサちゃん!?｣
｢びっくりした!?一日で戻ってきたの？｣
｢え？こっちは三日間冒険したのに？｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
※続く※
メシャス視点
｢あら、女王様がアイリスちゃんを解放しちゃったわ｣
｢びっくりして漏らしちゃったですぅ｣
｢あたし達はもう少し様子を見ましょう｣
｢はいですぅ先輩｣
※アイリス視点※
｢まだ帰らないじゃと？｣
｢はい、女王様｣
｢アイリス、何言ってるの？やっと元の世界に帰れるのよ｣
｢レーサちゃん。ごめん……｣
｢アイリスよ。まさか『水時刑』から解放されたことが不満か？｣
｢いいえ女王様。極刑から解放してくれてありがとうございます。あ、でも極刑は嫌じゃありませんでした。おにいちゃんとのエッチはとても気持ち良かったです。でも……｣
｢でも？｣
｢……私たちと一緒に『水時刑』を受けているチェシャ猫さんたちも解放してください｣
｢ああ、あの二人のことか。じゃがアイリスも知っておるじゃろう。あの二人が何をしたかを｣
｢はい、チェシャ猫さんたちは女王様のために、白いバラを赤く塗って、私とおにいちゃんはそのお手伝いをしました｣
｢余は庭園の白い薔薇を全て赤い薔薇に植えかえろと言ったのじゃ。赤く塗れとは言っておらん｣
｢でもそれは……｣
｢つまり、彼らは薔薇を全て植え替えるというルールを破り、嘘をついたことになる。じゃから……どうした？アイリスの兄、ニキス挙手をして。何か言いたいのか？｣
｢はい、女王様は全て植えかえろと共に二時間という期限を設けました。しかし、二時間以内に全て植え替えるのは無理だと思います｣
｢ほぅ、ニキス。余の条件にケチをつけるのか？｣
｢はい、それだけではなく女王様は、途中で一時間に変更しましたね？｣
｢そうじゃ、途中で気が変わったからのう｣
｢だったら、貴女は嘘をついたことになる｣
｢何じゃと？｣
｢事前に決めたルールを守らない事が嘘だというのなら、女王様も二時間というルールを守らなかった。よって女王様は嘘をついた｣
｢なっ……｣
｢嘘や隠し事が嫌いと言いながら、女王様も嘘をついてますよね？｣
｢うっ、そ、そんなの……そんなのはっ！｣
｢あらあら女王様とあろうお方が、失敗しちゃったねぇ｣
｢め、メシャス！丁度いいところに来た、この者が、この者が、余を嘘つき呼ばわりしたのじゃ、だからメシャス、この者たちを捕まえるのじゃ！｣
｢んー。女王様ぁ珍しく慌ててるわねぇ。そんなに図星だったの？嘘をついたこと｣
｢はぁ？ま、まさか、そんなわけあるか、二時間で植え替えろという命令を、嘘などと！｣
｢まぁ！女王様は二時間で植えかえろという嘘をついたの？嘘つきなんだねぇ｣
｢め、メシャス？い、一体何を、企んで？｣
｢イーケないんだぁイーケないんだぁ。魔王様に言ってやろう。イーケないんだぁイーケないんだぁ。魔王様に言ってやろう｣
｢うっううう……余は、余は嘘つきなどではない｣
｢あれあれ？泣いちゃうの？嘘つきでさらに泣き虫なんだね。もし許して欲しかったらアイリスちゃんのお願いに応えたら？｣
｢お、お願い？｣
｢極刑者の解放よ。まぁ女王様のことだから、いきなり解放しても面白くないし、アイリスちゃん達が出来るような条件を出してみたらどうかしら？｣
｢……ぐすっ、ちーん……ふん、よかろう。アイリスの願い通り庭師とチャルを解放しよう。じゃが条件がある｣
｢条件は何ですか？｣
｢『女王の庭園』にある白い薔薇全てお前たち兄妹の手で赤に染めよ。時間はいくら掛けても良い。手伝って貰ってもよい。じゃがペンキで薔薇を塗るな。薔薇が可哀想じゃ｣
｢ありがとうございます。女王様｣
｢……礼などいらぬ。余は部屋に戻る。あ、そうじゃ、ラヴとピーシュ｣
｢え、私？｣
｢は、はい｣
｢二人とも余の部屋に来い、アンジェラの話の続きじゃ。それが終わったらさっきのあれ、他にもあったら余に披露するのじゃ｣
｢は、はいっ｣
｢がんばります｣
※レーサ視点※
｢どうしてこうなった｣
結論から言えば女王の命令で私達は薔薇を赤く染める作業をする羽目になった。
｢しかも子供二人が女王様に連れていかれたし｣
｢まぁまぁ落ち着くやんね。争わないだけでも良かったやんね｣
｢クリア、あんたはあの娘達の妹で、女王はあんたの姉なんでしょ。何か一言ぐらい言いなさいよ｣
｢ニキスとメシャスが説得してくれたから、ウチが口を出す必要は無かったやんね｣
｢ニキスはまだしも、あの猫は単に女王をからかっただけじゃ……あれ？あの猫は何処に行ったの？ホント神出鬼没ね｣
｢今は薔薇の染色作業が先やんね。アイリスちゃん。庭園に案内してほしいやんね｣
｢はい。レーサちゃんも一緒に手伝って｣
｢……しょうがないわね。手伝ってあげる｣
処刑場への道
メシャス視点
｢先輩、女王様にあんな可愛い一面があったなんてびっくりですぅ｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
｢不思議の国クリトリスですぅ？興奮して濡れちゃうですぅ｣
｢トビラはホントエッチねえ。マーチヘアの素質はあるとは思ったけどそこまでエッチならこうしてやる｣
｢やんっ先輩。紐でおっぱいと股を縛っちゃダメですぅ。乳首と襞が擦れちゃうですぅ｣
｢いいじゃない、暫らくの間、全裸に紐だけファッションにしなさい｣
｢はいですぅ｣
｢さぁお遊びはここまでにして、処刑場『水時刑』に入るわよ｣
処刑場・水時刑
｢水時計の中でチェシャ猫と夫が媚薬の雨を浴びながらエッチしてるですぅ。ああんっ激しすぎて観てるだけでも股の紐がぐちゃぐちゃになるですぅ｣
｢トビラ、彼女たちに興奮する気持ちは判るけど、用があるのは上の空間よ｣
｢上には赤い液体が入ってるだけですぅが？｣
｢この液体はアイリスちゃんとお兄ちゃんとの愛の証よ｣
※女王の庭園※
※レーサ視点※
｢ここの薔薇を全部赤く染めるの？｣
結論から言えば私は庭園の広さに唖然としていた。
｢真っ白な薔薇がいっぱいやんね｣
｢広すぎるよ｣
｢ペンキで塗りたくなる気持ちも判るな｣
｢問題はどうやって赤く染めるかだ｣
｢あの女王、肝心な所だけは教えてくれないんだから！｣
｢やだぁレーサちゃん。女王様は教えたわよ？『お前たち兄妹の手で赤に染めよ』とね｣
｢ですぅ｣
｢猫と兎、何しに来たの!?｣
｢あらレーサちゃん。略するなんて女王様みたい｣
｢過程を省略して即ハメですぅ｣
｢裏切り者は略称で充分よ｣
｢やだぁ折角作業に必要なモノを持ってきたのに｣
｢瓶？｣
｢ただの瓶じゃないわ。ポイントは中身よ｣
｢赤い液体？｣
｢これはアイリスちゃんとお兄ちゃんがエッチした証よ。これを一滴、白い薔薇に垂らせば……ほら｣
｢なっ、白い薔薇が赤く染まった……｣
｢ここの薔薇は特定の液体を使って自然着色が出来るの｣
｢いや、一瞬で薔薇が赤く染まるなんてあり得ないわよ｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
｢あのメシャスさん。ここの薔薇全部染めるにはその量だけでは足りないと思います｣
｢アイリスちゃん鋭い。薔薇全部染めるためには多くの液体を土に浸すの。だ・か・ら｣
｢今からアイリスちゃんはお兄ちゃんとセックスしてもらうわ｣
※アイリス視点※
｢行くよアイリス｣
｢うん、おにいちゃん｣
おにいちゃんのおちんちんが私の中に入ってゆきます。
｢うっ｣
｢アイリス！｣
何度も味わった痛みが私の身体を襲います。
｢痛くないよ。おにいちゃん｣
｢行くよアイリス｣
おにいちゃんの優しさが私を気持ち良くさせます。
｢おにいちゃん、私の赤い液体が流れて庭の土に染み込んでゆく｣
｢ああ、僕との愛の証が庭中に伝わってゆくよ｣
お願い私の処女の証。バラを赤く染めてください。
全部染まるまで、何度も何度も証を捧げます。
※レーサ視点※
｢デュインちゃんはパーズくんとそこで厚い口付けを交わして、兄妹に媚薬が散布するわ｣
｢口付けだけなのか？｣
｢いくよデュイン、むちゅっ｣
｢いいわよその調子。クリアちゃんはペドリーくんと一緒に頂点にある薔薇を赤く染めて｣
｢箒に乗るやんね。お兄ちゃん｣
｢瓶は僕が持つよ｣
皆がそれぞれ、庭園の薔薇を赤く染めるために作業をしている。
私にも何か出来ることは……。
｢何つったってるの？ほら、レーサちゃんも買い出しにイクわよ｣
｢台詞の直後に私の身体に紐を巻き付けないで、というよりあんたは何で兎の股に手を入れてるのよきゃあっ｣
※商店街※
｢何でワープしてるのよ！｣
｢マーチヘアの愛撫が転送魔術発動条件よ。ここでゼリーを買うわ｣
｢ゼリー？｣
｢アリス専用の即効性処女回復ゼリーよ。それを貴女がアイリスちゃんに食べさせるの｣
｢私が？｣
｢貴女が一番アイリスちゃんと付き合いが長いでしょ。好きな人に食べさせてもらうデザートは美味な味よ｣
｢……判ったわ。私にも手伝わせて、メシャス｣
｢了解｣
※翌朝※
※女王の部屋※
※女王視点※
｢お目覚めの時間です。女王様、ラヴ様、ピーシュ様｣
｢むぅ、セバス。あと五分｣
｢……しょーとこんと｣
｢……もみもみ｣
｢報告があります。庭園の薔薇が全て赤く染まりました｣
｢そうか……それは結構なこと……何じゃと！｣
｢ひやっ｣
｢びっくり｣
｢ほ、本当かセバス？｣
｢目が覚めちゃった｣
｢いいゆめだったのに｣
｢ご自身で確認しては如何でしょうか？｣
｢すぐ行く、セバスはラヴとピーシュの着替えと朝食を出すのじゃ｣
｢畏まりました。女王様｣
※女王の庭園※
｢女王様、おはようございます。昨夜はお楽しみでしたね｣
｢メシャスよ。余は妹たちのコントや漫才を見せてもらっただけじゃ｣
｢どうでしょう女王様。この美しく着色された薔薇達は。アイリスちゃんが一晩でヤってくれました｣
｢ほぅ、たった一晩で庭の薔薇を全て赤く染めるとはの。皆に褒美をやらねば……む、全員眠っておるのか。起きるのじゃ！｣
｢きゃあっ｣
｢誰だ！｣
｢何事やんね｣
｢うわあ、びっくりした｣
｢敵襲か!?｣
｢体制をとれ！｣
｢皆の衆、目覚めたか。おや、まだ劣とトビラが寝ておるのか？｣
｢ぐー｣
｢先輩～そんな姿でオナニーしちゃ私も漏れちゃうですぅ～｣
｢そんな奴には媚薬の放水じゃ｣
｢ひゃあん｣
｢股がびちょびちょですぅ｣
｢どうじゃ目覚めの気分は？｣
｢ああん、股がムズムズしちゃう｣
｢最高ですぅ、愛液が止まらないですぅ｣
｢愉快、愉快じゃ。暫らく横になっておれ。そうじゃ忘れておった、えいっ｣
｢あれ？｣
｢ここは……女王様ﾆｬ｣
｢チェルとその夫よ。そなたらの罪は免除しよう。これに懲りたら赤い薔薇を大事にするのじゃ｣
｢……はい、女王様｣
｢頑張りますﾆｬ｣
※アイリス視点※
｢よかったね。おにいちゃん｣
｢ああ、そうだな｣
｢さて、最早そなたらはこの国におる理由は無いじゃろう。メシャスよ。この者達を出口まで案内するのじゃ｣
｢了解、女王様｣
｢メシャスよ。今度戻ってくるときは、アイリスや余の姉妹達の話を聞かせてくれ。約束じゃ｣
｢約束しました｣
｢それとアイリス、真のアリスとなった褒美じゃ、三つの袋を受け取るのじゃ｣
｢魔宝石がいっぱい｣
｢鏡と人参が入ってる｣
｢これは金貨やんね｣
｢アイリスはその魔宝石をニキスとの性交時に握るのじゃ。鏡はラヴとピーシュ。人参はトビラに渡すのじゃ。金貨はクリアが使うのじゃ｣
｢ありがとうございます。女王様｣
｢これだけあれば、アンジェを呼び出せる｣
※帰り道※
※レーサ視点※
｢見て、マーチヘアが人参加えて夫が股のジュースを飲んでるわ｣
｢はぁはぁまだ股が疼く、メシャス、近くに未婚の男いないの？｣
｢んー、いないわねぇ。帰るわよレーサちゃん｣
｢やっぱりあんたは信用出来なーいっ！｣
｢出口は近いわ。トビラ｣
｢ぴくっピクッ、見つけたですぅ｣
｢皆しっかり捕まってて……ぴょんっ｣
｢ぴょんっ｣
※魔王城・食堂※
｢イテテ、皆いるよね｣
結論からいえばアイリス,ニキス,クリア,ペドリー,デュイン,パーズ,ラヴ,ピーシュ,トビラ,メシャス,そして私レーサ全員帰還。
｢レーサちゃん!?｣
｢びっくりした!?一日で戻ってきたの？｣
｢え？こっちは三日間冒険したのに？｣
｢それが不思議の国クオリティよ｣
※続く※
13/12/13 22:35更新 / ドリルモール
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