先取りする孵化と造園する触手
※魔王城・ディナールーム※
※リーゼ視点※
わたしの目の前で奇妙なことが起こりました。
テンタクル・ブレインのテンタ君が変化したのです。
その姿はまるでテンタ君が女の子になったような…
「テンタ!俺の嫁!」
柴様の分身体はさらに興奮した様子でテンタ君の触手を引きちぎります
「テンタ!」
「テンタ!」
「テンタ!」
テンタ君に気づいた柴様が名前を連呼しながら向かってきて
「テンタ」ギュウウン「おおお」バタッ
「テン」ギュウウン「あっ!」ドサッ
「テ」ギュウウン「あへ〜」ベターン
その横を猫の手が通り過ぎると、分身達が一斉に気絶しました。
「やっほーテンタひさしぶりー」
猫の手の象った鉤爪を放ったクリマちゃんが加勢に来たようです。
「く、クリマちゃん、な、何度も顔を会わせているよ」
「クリマが言いたいのはー」「嫁!」ペトッバタッ「その姿になるのがひさしぶりだってことー」
「し、しばさまが嬉しそうに気絶してる……」
「興奮しちゃったー?ならいつものアレやっちゃうー?」
「う、うん」
「テンタ、俺の嫁うぉっ!」
テンタ君が腕や両足からどばっ、と無数の触手が流れ出るように飛び出し柴様を縛り上げます
以前テンタ君が触手を操った時とは比べ物に成らない程の量の触手が柴様達を縛り上げ、噛み付き、淫猥な音を立て、凌辱しています。
「嫁ぇ!」
ですが柴様は触手を容易く引きちぎっていきます。
テンタ君の四肢の触手が増加
「い、一本じゃダメなら十本、十本じゃだめなら百本」
柴様がいくら引きちぎっても触手は次々と飛び出し
「ひ、百本じゃダメなら千本、千本じゃダメなら一万!」
多勢に無勢と言っていいでしょうか、触手に縛られた柴様の動きが停止。あたり一面触手が生い茂ったかのような庭園と化しています。
「はぁっ、い、いつもより甘くてくせになりそう、だ、ダメ耐えなきゃ」
「触手の一本一本が脈打っている…」
「触手を通して柴様の精を吸い取っているのー」
「すごい、テンタ君に精を吸い取る力があったなんて」
「吸い取るも何もーテンタの種族はテンタクルでー魔物娘が精を食料するのは当然だよー」
「魔物娘って……テンタ君って女の子なのですか!?」
「えーリーゼってもしかしてーテンタを男の子だと思ってたのー?」
図星でした。
「リーゼがテンタにキスしたからーちょっと変だなーと思ってたけどー」
「だって、テンタ君にキスしたら顔を真っ赤にしたのですよ」
「ご、ごめんなさい、き、キスだけで顔を真っ赤になってしまって。ぼ、ぼくたちテンタクルは女の子も襲っちゃう種族なので」
「テンタ君が…女の子…つまり柴様の嫁…」
「ベルさまは気づいていたみたいだけどねー」
「でも、テンタ君はつい先程まで『テンタクル・ブレイン』そのものでしたし」
「テンタってテンタクルの中でも相当恥ずかしがりやだからねー普段は魔物化前のテンタクル・ブレインに偽態してるのー」
「嫁!」「嫁!」「嫁!」
そうこうしているうちに別の分身体が攻めてきます。
クリマちゃんが猫の手で柴様の精を吸い気絶させていますが、柴様の軍勢は収まる気配はありません。
「これはちょっとやばいかもねー。なんか嫁の数だけ分身が生まれ続けているようだしー」
「お、応援を呼びます」
『<_@/-:<_¥^|_"# (!':^ "$#!$"#'$@/"##゙%-: ゙(|_!(』
テンタ君が触手に何かを伝えると、触手たちが何処へと向かいます
「今、テンタ君なんて言ったの?」
「そっかー触手語だからわかんないかー今テンタはこう言ったのー『しょくしゅさんたちにおうえんをよんでください』って」
「し、触手の森の触手達に助けを求めます。す、少しでも多く時間を稼いでください」
「ですよねー救援が来る前に司令塔であるテンタが押し倒されたら意味無いよねーリーゼちゃんテンタを守ろうー」
「クリマちゃん、そう言われましても、タケリダケのせいで力が出なくて守れるかどうか……」
「そうでもないよーほら」
「あそこで戦っているのは…サラダ先輩?」
サラマンダーのサラダ先輩が、柴様の一人と交戦を繰り広げています。
「サラ、マンダー!」ザンッ
「オウッ」ビュウッ
炎を纏った片剣が柴様の男根に刺激を与え、柴様は悶絶し、その場で倒れます。
「嫁―!」
「サラ、マンダー!」コンッ
「あふ〜」ドピュッ
わたしに向かって猛ダッシュをしてきた柴様の睾丸に剣を打ち込み、射精。
「リーゼちゃん、大丈ブイ?」
「いく〜」ピュー
サラマンダーのサラダ先輩がブイサインをしながら、柴様を気絶させていきます
「あの、サラダ先輩はタケリダケの影響を受けていないのですか?」
「影響?」
「だって、タケリダケから香る夫の精でどうしても力が出ない筈ですよ」
「リーゼちゃん、何か勘違いしてない?」
「――え?」
「ちなみに今の台詞は駄洒落じゃないよ、『ナニか』でもなければ『シてない』でもないよ」
「嫁」
「嫁」
「嫁」
三人の柴様がこちらへ向かってきます。
当然男根をそそり立たせながら
「サラ、マンダー」カンッ
「サラ、マンダー!」ペシッ
「サラ、マンダー」チョン
「ん〜〜」ドピュ
「おう〜」ドクドク
「あは〜」ジワー
「凄い、軽く攻撃しただけなのに一撃で倒すなんて…」
「倒しているじゃない、調教だよ」ゲシッビュッ「調教は、何よりも超強力な攻撃だよ♪」
調教、確か以前パール様がドラゴン達にやっていたのと同じ――
確かにサラダ先輩が柴様を一人一人、悶絶や気絶させる時の表情はどこか艶めいています。
まるで柴様を愛しているかのように。
「そうか、わたしはずっと倒すことばかり考えていました。でも射精させるつもりで倒せば、愛を持って攻撃すれば本来の力を出せるのですね」
「それでも腕力はいつもよりよわんりょくになるけど♪充分戦えるよ」
そうとわかれば――
「ごめんなさい、はぁっ!」
「ぐへ!」
わたしは渾身の力……いえ愛の力を込めて、柴様を峰打ち
「嫁!」
「出してください!はぁつ!」
「よめ〜」
しかし、何度剣を打ち込んでも射精してくれません
「えいっ!」
「うわぁ〜」ドバァ!
後ろからクリマちゃんが援護してくれました。
「大丈夫ー?」
「すみません…クリマちゃんやサラダ先輩のように上手くいかなくて」
「いきなり射精なんて無理だよークリマだってワイトになりたての頃は上手くいかなかったもーん」
「やはり、柴様の体から香る精が無意識のうちに力を弱めているようです…」
「これは精の放出を止めるしかないねー」
「そんなことできるのですか?」
「あるよー不思議の国には精の放出を止める薬があってー」
「嫁!」プスッ「あふっ!」
柴様のお尻に刺さる一本の注射器、すると急にその柴様にだけ精の匂いがしなくなります。
「これなら、ごめんなさい!」
「あはっ」
精の匂いが止まった柴様を峰打ちで気絶、柴様のお尻に刺さった注射器を抜きます。
「この注射器は確か闇嫁の一人が持っていたもの?」
「無事じゃったか?」
現れたのは先程柴様に対抗していた四人の闇嫁
柴様に注射器を打ち込み、白い液体を噴射し、高速移動で翻弄し、物を投げつけた嫁たちです。
「やったーフォーカードがきてくれたー」
「ふぉーかーど?」
「柴様がドロシーちゃん達と一緒に不思議の国に訪れたとき固有種も嫁にしたのーその中でーチェシャ猫のメシャスを含めた五人の精鋭達だよー」
うおおおとディナールームが混雑するほどの柴様の大群がこちらへ向かってきます。
「反対側はお主ら二人に任せる、こっちはワシ達姉妹で片付けるのじゃ」
後方の闇嫁は注射器と噴射で応戦
「ここには投げるものはないのう、仕方がない、はぁっ!」
「嫁〜ぐへっ!」
フォーカードの一人が手をかざすと白い半透明の壁が出現、楕円状の壁はまるで卵の殻を思わせます。
柴様達が壁に激突し通り抜け出来ません。
「すごい、こんな高度な障壁を一瞬で」
「いや、これはあくまで一時しのぎに過ぎん」
「嫁!」ガン!
「嫁!」ゴン!
「嫁!」ゲシ!
柴様達が頭や腕で乱暴に壁を殴り続けると、少しずつですが殻に皹が入ります
「嫁ぇ!」ブルン!
特に勃起した男性器を使った破壊が効果覿面
我慢汁を垂らした肉槌があっという間に皹を広げます
「ハンダンの殻バリアも夫のおちんぽには勝てなかったよーだね」
「クリマちゃん、笑い事じゃありませんよ! うわ、また柴様が増援にきた」
「殻バリアもそろそろ限界かのう、このままじゃ埒があかん。ジュップよ、今こそアレを産むときじゃ」
「本当にいいの? 姉さんのことを考慮して今までずっと産むのを我慢していたのに?」
「構わん、ワシもそろそろ姪っ子が欲しいと思ったところじゃ」
「すぐに伯母と姪っ子の関係じゃなくなるけどね」
「それもそうじゃな」
「三十秒後にバリアを解除する、その瞬間に産卵するのじゃぞ」
「はーい」
フードの頭を脱いで、素顔をさらします
「ハーピー?」
見た目は空を飛びながら急降下して柴様を犯すハーピーに似ています。
違いといえば飛行には適しない爆乳と羽毛がピンク色をしていること、何だか触り心地がよさそう…
触り心地に優れたようなふわっとしたそれで、下腹部を撫でるように愛撫
羽毛が襞の内部、上部にある突起をくすぐる度、透明の液体が滴り落ちます。
「ん、あっ、あっ」
その乱れ様はフードの間からでも爆乳がぶるぶると揺れるのが見える程
「あっはぁぁ!」
じゅっぷじゅっぷ、と大きな水音を立てながら、闇のフードにハートの紋様が浮かび上がり――
「バリア解除なのじゃ」
「あはっ、あはぁっ、う、うまれるううううううう」
じゅっぷじゅっぷ……スポポポポーン!
「えええ!!!」
わたしは驚いてしまいました。
なぜなら彼女の女性器から無数の卵が飛び出してきたからです。
パリン「あふっ」
パンッ「おうっ」
グチョ「うおお」
卵の雨が柴様たちを次々と直撃、辺りが一面黄色と白濁に染まります。
全身が黄身と白身塗れ……見ようによってはいやらしいと思っていると
「だぁー」
「ばぶー」
「あうー」
黄身が独りで動いて胎児の形をとります。
まるで黄色いスライムのように
「えっちしよ」
「ちんこだ、いただきます」
「ここにいれて」
生まれたてにも係わらず、魔物の本能に従うかのように精を搾り取る胎児達
「おいしい」
「あはん」
「げぷっ」
精液を体中に注がれた胎児達はどこか嬉しそうで艶やかな表情をしており、貪欲に精を搾ろうと腰を動かし、柴様達も彼女達のテクニックで骨抜きにされています。
「どれ、もっと良く見てみるとするかの、ワシと同じハンプティ・エッグの痴態をな」
フードを脱いだその顔は黄色い胎児達とよく似ていて、彼女のほうがやや大人びています(それでも見てくれは少女ですけど)
「ああん……娘達が、気持ちよさそうにエッチしてる…見てるだけでアソコがジュップジュップしそう」
ハーピーの方は産卵疲れで座り込んでいますが、その表情は嬉しそうに涎を垂らしています(ついでに股から愛液が垂れています)
わたしは桃色のハーピーと黄身のスライムを交互に見てあることに気づきます
「あの二人、何となく似ているような……」
「それもそうだよーハンダンとジュップは同じ母親から産まれた姉妹だよー」
「そうなのですか、どう見ても種族が違いますが」
「確かーお母さんがハンプティ・エッグでーお姉ちゃんのハンダンが純粋なハンプティ・エッグとして産まれてー妹のジュップが本来のージャブジャブとして産まれたのー」
「え、え?」
「こ、混乱しますよね、タ、タマゴが先か、に、にわとりが先かのようなものですから」
「嫁の数だけ分身を生み出す女王様の魔術でも、流石に生まれたての魔物娘には対応できぬはずじゃ」
「いいわぁ、あれだけ止まり木があるなら一本くらい止まってもいいかな」
「今はまだよせ、一方的に犯されるのがオチじゃ」
「それもそうね、今はナデナデするだけにしてこうっと」
ジュップ様が立ち上がり、軽くステップを踏みます
「うん、背負っていた荷物から解放されたように身体がとっても軽い――わぁ!」
一瞬消えたのかと思いました。
「ふぅ、百人ナデナデ終わり」
先程とは比べ物にならないくらいの速度で動いたのでしょう、一瞬で移動し、一瞬にして戻ったのだと気づきました。
「んぁぁ!」
「むほぉ!」
「ひゃう!」
遠くから柴様の悲鳴と宙を舞う白濁の噴水が目に映ります。
「これが、闇嫁の実力…」
「き、来ました」
「来たって、きゃあ!」
今度はわたし達の後ろから大量の触手が襲ってきます。
わたしは思わず剣を握りますが、触手達はわたしの横を通り過ぎて
「んぁぁ」「ばぶー」
「触手キモチイイ」「あはー」
「ぬるぬるしてぅ」「だぁー」
柴様と胎児達の間を取り囲むように交わりのサポートを始めました。
「リーゼちゃんーあれがテンタが呼んできた応援だよー」
「よかった、てっきり新手の敵かと思いました」
「でも思ったより早かったねーテンタ何かしたー?」
「じょ、女王様が作った吹き抜けを通ってきました」
「なるほどー近道を使ったかーこれは女王様に感謝しなきゃねー」
たった数本の触手で柴様が次々と縛られます。
「すごい、千本以上使わないと拘束できなかった触手がなぜ」
「あれは触手の森から来たただの触手、タケリダケ関係なく縛ることが出来るよー」
「あふっ」
「おんっ」
「ひゃー」
クリマちゃんが解説する間にも外から応援に駆けつけた触手が柴様を捕らえ、捕らえそこねた触手達は次の獲物を探しに奥へと向かいます。
上下左右触手が美味しげ柴様と交わる嫁達を陵辱するという絵図に、魔物化したことで魔界の光景に嫌悪感を抱かなくなったわたしですら不気味さと恐怖を隠しきれません
「この触手たち、いつもよりいっぱい食しゅてるね♪」
「え、えっとこの前とってもでっかい魔界豚がやって来て触手を食い荒らしてしまったので、え、栄養を蓄えようとしているそうです」
「いいじゃーん結果的にクリマ達を助けているからー」
一方、サラダ先輩とテンタ君とクリマちゃんは平然と会話をしています。
落ち着いてわたし、このわたしにもまだ出来ることが……
「……そうだハーレム部屋の嫁を助けにいかないと。あそこにも暴走した柴様が嫁達を襲っているから」
「だ、大丈夫です。む、向こうにも愛の女神部隊を始めとした精鋭が、し、柴様を止めてくれると思います」
「大丈夫ってテンタ君……」
言葉はたどたどしくても、嫁の無事を信じているテンタ君の顔を見ていると、新人のわたしは言い返す言葉がありません。
それに注射器と噴射で援護をする闇嫁達と
「あはっ、サワサワするだけでビュービュー出しちゃう柴様にアソコがジュップジュップしてきたわ」
「姪っ子達よ、ワシの手本どおりに夫に黄身を飲ませるのじゃ」
触手で拘束された柴様を羽毛で撫でるジャブジャブのジュップ様と、自らの身体を食べさせるハンプティ・エッグのハンダン様
着実に柴様を気絶させているフォーカード達を見ていると、わたしが心配するだけ野暮に思えてくるのです。
「じゃあーここで解散しよークリマはーワイト達とポワイちゃんの様子を見てくるねー」
「ぼ、ぼくはジュップ様たちのお手伝いをします」
「いいね、触手で柴様のおこぼれを食しゅするいい機会だしね♪」
「ち、ちがいます、り、リーゼが勇気を出してぼくを守ってくれたから、ぼ、ぼくもみんなを守らないと思っただけで」
「じょーだん、じょーだん」
「わたしは、パール様に状況を報告しに行ってきます。報告した後は…そうだ、ベル様、まだ眠っているのかな…?」
※続く※
※リーゼ視点※
わたしの目の前で奇妙なことが起こりました。
テンタクル・ブレインのテンタ君が変化したのです。
その姿はまるでテンタ君が女の子になったような…
「テンタ!俺の嫁!」
柴様の分身体はさらに興奮した様子でテンタ君の触手を引きちぎります
「テンタ!」
「テンタ!」
「テンタ!」
テンタ君に気づいた柴様が名前を連呼しながら向かってきて
「テンタ」ギュウウン「おおお」バタッ
「テン」ギュウウン「あっ!」ドサッ
「テ」ギュウウン「あへ〜」ベターン
その横を猫の手が通り過ぎると、分身達が一斉に気絶しました。
「やっほーテンタひさしぶりー」
猫の手の象った鉤爪を放ったクリマちゃんが加勢に来たようです。
「く、クリマちゃん、な、何度も顔を会わせているよ」
「クリマが言いたいのはー」「嫁!」ペトッバタッ「その姿になるのがひさしぶりだってことー」
「し、しばさまが嬉しそうに気絶してる……」
「興奮しちゃったー?ならいつものアレやっちゃうー?」
「う、うん」
「テンタ、俺の嫁うぉっ!」
テンタ君が腕や両足からどばっ、と無数の触手が流れ出るように飛び出し柴様を縛り上げます
以前テンタ君が触手を操った時とは比べ物に成らない程の量の触手が柴様達を縛り上げ、噛み付き、淫猥な音を立て、凌辱しています。
「嫁ぇ!」
ですが柴様は触手を容易く引きちぎっていきます。
テンタ君の四肢の触手が増加
「い、一本じゃダメなら十本、十本じゃだめなら百本」
柴様がいくら引きちぎっても触手は次々と飛び出し
「ひ、百本じゃダメなら千本、千本じゃダメなら一万!」
多勢に無勢と言っていいでしょうか、触手に縛られた柴様の動きが停止。あたり一面触手が生い茂ったかのような庭園と化しています。
「はぁっ、い、いつもより甘くてくせになりそう、だ、ダメ耐えなきゃ」
「触手の一本一本が脈打っている…」
「触手を通して柴様の精を吸い取っているのー」
「すごい、テンタ君に精を吸い取る力があったなんて」
「吸い取るも何もーテンタの種族はテンタクルでー魔物娘が精を食料するのは当然だよー」
「魔物娘って……テンタ君って女の子なのですか!?」
「えーリーゼってもしかしてーテンタを男の子だと思ってたのー?」
図星でした。
「リーゼがテンタにキスしたからーちょっと変だなーと思ってたけどー」
「だって、テンタ君にキスしたら顔を真っ赤にしたのですよ」
「ご、ごめんなさい、き、キスだけで顔を真っ赤になってしまって。ぼ、ぼくたちテンタクルは女の子も襲っちゃう種族なので」
「テンタ君が…女の子…つまり柴様の嫁…」
「ベルさまは気づいていたみたいだけどねー」
「でも、テンタ君はつい先程まで『テンタクル・ブレイン』そのものでしたし」
「テンタってテンタクルの中でも相当恥ずかしがりやだからねー普段は魔物化前のテンタクル・ブレインに偽態してるのー」
「嫁!」「嫁!」「嫁!」
そうこうしているうちに別の分身体が攻めてきます。
クリマちゃんが猫の手で柴様の精を吸い気絶させていますが、柴様の軍勢は収まる気配はありません。
「これはちょっとやばいかもねー。なんか嫁の数だけ分身が生まれ続けているようだしー」
「お、応援を呼びます」
『<_@/-:<_¥^|_"# (!':^ "$#!$"#'$@/"##゙%-: ゙(|_!(』
テンタ君が触手に何かを伝えると、触手たちが何処へと向かいます
「今、テンタ君なんて言ったの?」
「そっかー触手語だからわかんないかー今テンタはこう言ったのー『しょくしゅさんたちにおうえんをよんでください』って」
「し、触手の森の触手達に助けを求めます。す、少しでも多く時間を稼いでください」
「ですよねー救援が来る前に司令塔であるテンタが押し倒されたら意味無いよねーリーゼちゃんテンタを守ろうー」
「クリマちゃん、そう言われましても、タケリダケのせいで力が出なくて守れるかどうか……」
「そうでもないよーほら」
「あそこで戦っているのは…サラダ先輩?」
サラマンダーのサラダ先輩が、柴様の一人と交戦を繰り広げています。
「サラ、マンダー!」ザンッ
「オウッ」ビュウッ
炎を纏った片剣が柴様の男根に刺激を与え、柴様は悶絶し、その場で倒れます。
「嫁―!」
「サラ、マンダー!」コンッ
「あふ〜」ドピュッ
わたしに向かって猛ダッシュをしてきた柴様の睾丸に剣を打ち込み、射精。
「リーゼちゃん、大丈ブイ?」
「いく〜」ピュー
サラマンダーのサラダ先輩がブイサインをしながら、柴様を気絶させていきます
「あの、サラダ先輩はタケリダケの影響を受けていないのですか?」
「影響?」
「だって、タケリダケから香る夫の精でどうしても力が出ない筈ですよ」
「リーゼちゃん、何か勘違いしてない?」
「――え?」
「ちなみに今の台詞は駄洒落じゃないよ、『ナニか』でもなければ『シてない』でもないよ」
「嫁」
「嫁」
「嫁」
三人の柴様がこちらへ向かってきます。
当然男根をそそり立たせながら
「サラ、マンダー」カンッ
「サラ、マンダー!」ペシッ
「サラ、マンダー」チョン
「ん〜〜」ドピュ
「おう〜」ドクドク
「あは〜」ジワー
「凄い、軽く攻撃しただけなのに一撃で倒すなんて…」
「倒しているじゃない、調教だよ」ゲシッビュッ「調教は、何よりも超強力な攻撃だよ♪」
調教、確か以前パール様がドラゴン達にやっていたのと同じ――
確かにサラダ先輩が柴様を一人一人、悶絶や気絶させる時の表情はどこか艶めいています。
まるで柴様を愛しているかのように。
「そうか、わたしはずっと倒すことばかり考えていました。でも射精させるつもりで倒せば、愛を持って攻撃すれば本来の力を出せるのですね」
「それでも腕力はいつもよりよわんりょくになるけど♪充分戦えるよ」
そうとわかれば――
「ごめんなさい、はぁっ!」
「ぐへ!」
わたしは渾身の力……いえ愛の力を込めて、柴様を峰打ち
「嫁!」
「出してください!はぁつ!」
「よめ〜」
しかし、何度剣を打ち込んでも射精してくれません
「えいっ!」
「うわぁ〜」ドバァ!
後ろからクリマちゃんが援護してくれました。
「大丈夫ー?」
「すみません…クリマちゃんやサラダ先輩のように上手くいかなくて」
「いきなり射精なんて無理だよークリマだってワイトになりたての頃は上手くいかなかったもーん」
「やはり、柴様の体から香る精が無意識のうちに力を弱めているようです…」
「これは精の放出を止めるしかないねー」
「そんなことできるのですか?」
「あるよー不思議の国には精の放出を止める薬があってー」
「嫁!」プスッ「あふっ!」
柴様のお尻に刺さる一本の注射器、すると急にその柴様にだけ精の匂いがしなくなります。
「これなら、ごめんなさい!」
「あはっ」
精の匂いが止まった柴様を峰打ちで気絶、柴様のお尻に刺さった注射器を抜きます。
「この注射器は確か闇嫁の一人が持っていたもの?」
「無事じゃったか?」
現れたのは先程柴様に対抗していた四人の闇嫁
柴様に注射器を打ち込み、白い液体を噴射し、高速移動で翻弄し、物を投げつけた嫁たちです。
「やったーフォーカードがきてくれたー」
「ふぉーかーど?」
「柴様がドロシーちゃん達と一緒に不思議の国に訪れたとき固有種も嫁にしたのーその中でーチェシャ猫のメシャスを含めた五人の精鋭達だよー」
うおおおとディナールームが混雑するほどの柴様の大群がこちらへ向かってきます。
「反対側はお主ら二人に任せる、こっちはワシ達姉妹で片付けるのじゃ」
後方の闇嫁は注射器と噴射で応戦
「ここには投げるものはないのう、仕方がない、はぁっ!」
「嫁〜ぐへっ!」
フォーカードの一人が手をかざすと白い半透明の壁が出現、楕円状の壁はまるで卵の殻を思わせます。
柴様達が壁に激突し通り抜け出来ません。
「すごい、こんな高度な障壁を一瞬で」
「いや、これはあくまで一時しのぎに過ぎん」
「嫁!」ガン!
「嫁!」ゴン!
「嫁!」ゲシ!
柴様達が頭や腕で乱暴に壁を殴り続けると、少しずつですが殻に皹が入ります
「嫁ぇ!」ブルン!
特に勃起した男性器を使った破壊が効果覿面
我慢汁を垂らした肉槌があっという間に皹を広げます
「ハンダンの殻バリアも夫のおちんぽには勝てなかったよーだね」
「クリマちゃん、笑い事じゃありませんよ! うわ、また柴様が増援にきた」
「殻バリアもそろそろ限界かのう、このままじゃ埒があかん。ジュップよ、今こそアレを産むときじゃ」
「本当にいいの? 姉さんのことを考慮して今までずっと産むのを我慢していたのに?」
「構わん、ワシもそろそろ姪っ子が欲しいと思ったところじゃ」
「すぐに伯母と姪っ子の関係じゃなくなるけどね」
「それもそうじゃな」
「三十秒後にバリアを解除する、その瞬間に産卵するのじゃぞ」
「はーい」
フードの頭を脱いで、素顔をさらします
「ハーピー?」
見た目は空を飛びながら急降下して柴様を犯すハーピーに似ています。
違いといえば飛行には適しない爆乳と羽毛がピンク色をしていること、何だか触り心地がよさそう…
触り心地に優れたようなふわっとしたそれで、下腹部を撫でるように愛撫
羽毛が襞の内部、上部にある突起をくすぐる度、透明の液体が滴り落ちます。
「ん、あっ、あっ」
その乱れ様はフードの間からでも爆乳がぶるぶると揺れるのが見える程
「あっはぁぁ!」
じゅっぷじゅっぷ、と大きな水音を立てながら、闇のフードにハートの紋様が浮かび上がり――
「バリア解除なのじゃ」
「あはっ、あはぁっ、う、うまれるううううううう」
じゅっぷじゅっぷ……スポポポポーン!
「えええ!!!」
わたしは驚いてしまいました。
なぜなら彼女の女性器から無数の卵が飛び出してきたからです。
パリン「あふっ」
パンッ「おうっ」
グチョ「うおお」
卵の雨が柴様たちを次々と直撃、辺りが一面黄色と白濁に染まります。
全身が黄身と白身塗れ……見ようによってはいやらしいと思っていると
「だぁー」
「ばぶー」
「あうー」
黄身が独りで動いて胎児の形をとります。
まるで黄色いスライムのように
「えっちしよ」
「ちんこだ、いただきます」
「ここにいれて」
生まれたてにも係わらず、魔物の本能に従うかのように精を搾り取る胎児達
「おいしい」
「あはん」
「げぷっ」
精液を体中に注がれた胎児達はどこか嬉しそうで艶やかな表情をしており、貪欲に精を搾ろうと腰を動かし、柴様達も彼女達のテクニックで骨抜きにされています。
「どれ、もっと良く見てみるとするかの、ワシと同じハンプティ・エッグの痴態をな」
フードを脱いだその顔は黄色い胎児達とよく似ていて、彼女のほうがやや大人びています(それでも見てくれは少女ですけど)
「ああん……娘達が、気持ちよさそうにエッチしてる…見てるだけでアソコがジュップジュップしそう」
ハーピーの方は産卵疲れで座り込んでいますが、その表情は嬉しそうに涎を垂らしています(ついでに股から愛液が垂れています)
わたしは桃色のハーピーと黄身のスライムを交互に見てあることに気づきます
「あの二人、何となく似ているような……」
「それもそうだよーハンダンとジュップは同じ母親から産まれた姉妹だよー」
「そうなのですか、どう見ても種族が違いますが」
「確かーお母さんがハンプティ・エッグでーお姉ちゃんのハンダンが純粋なハンプティ・エッグとして産まれてー妹のジュップが本来のージャブジャブとして産まれたのー」
「え、え?」
「こ、混乱しますよね、タ、タマゴが先か、に、にわとりが先かのようなものですから」
「嫁の数だけ分身を生み出す女王様の魔術でも、流石に生まれたての魔物娘には対応できぬはずじゃ」
「いいわぁ、あれだけ止まり木があるなら一本くらい止まってもいいかな」
「今はまだよせ、一方的に犯されるのがオチじゃ」
「それもそうね、今はナデナデするだけにしてこうっと」
ジュップ様が立ち上がり、軽くステップを踏みます
「うん、背負っていた荷物から解放されたように身体がとっても軽い――わぁ!」
一瞬消えたのかと思いました。
「ふぅ、百人ナデナデ終わり」
先程とは比べ物にならないくらいの速度で動いたのでしょう、一瞬で移動し、一瞬にして戻ったのだと気づきました。
「んぁぁ!」
「むほぉ!」
「ひゃう!」
遠くから柴様の悲鳴と宙を舞う白濁の噴水が目に映ります。
「これが、闇嫁の実力…」
「き、来ました」
「来たって、きゃあ!」
今度はわたし達の後ろから大量の触手が襲ってきます。
わたしは思わず剣を握りますが、触手達はわたしの横を通り過ぎて
「んぁぁ」「ばぶー」
「触手キモチイイ」「あはー」
「ぬるぬるしてぅ」「だぁー」
柴様と胎児達の間を取り囲むように交わりのサポートを始めました。
「リーゼちゃんーあれがテンタが呼んできた応援だよー」
「よかった、てっきり新手の敵かと思いました」
「でも思ったより早かったねーテンタ何かしたー?」
「じょ、女王様が作った吹き抜けを通ってきました」
「なるほどー近道を使ったかーこれは女王様に感謝しなきゃねー」
たった数本の触手で柴様が次々と縛られます。
「すごい、千本以上使わないと拘束できなかった触手がなぜ」
「あれは触手の森から来たただの触手、タケリダケ関係なく縛ることが出来るよー」
「あふっ」
「おんっ」
「ひゃー」
クリマちゃんが解説する間にも外から応援に駆けつけた触手が柴様を捕らえ、捕らえそこねた触手達は次の獲物を探しに奥へと向かいます。
上下左右触手が美味しげ柴様と交わる嫁達を陵辱するという絵図に、魔物化したことで魔界の光景に嫌悪感を抱かなくなったわたしですら不気味さと恐怖を隠しきれません
「この触手たち、いつもよりいっぱい食しゅてるね♪」
「え、えっとこの前とってもでっかい魔界豚がやって来て触手を食い荒らしてしまったので、え、栄養を蓄えようとしているそうです」
「いいじゃーん結果的にクリマ達を助けているからー」
一方、サラダ先輩とテンタ君とクリマちゃんは平然と会話をしています。
落ち着いてわたし、このわたしにもまだ出来ることが……
「……そうだハーレム部屋の嫁を助けにいかないと。あそこにも暴走した柴様が嫁達を襲っているから」
「だ、大丈夫です。む、向こうにも愛の女神部隊を始めとした精鋭が、し、柴様を止めてくれると思います」
「大丈夫ってテンタ君……」
言葉はたどたどしくても、嫁の無事を信じているテンタ君の顔を見ていると、新人のわたしは言い返す言葉がありません。
それに注射器と噴射で援護をする闇嫁達と
「あはっ、サワサワするだけでビュービュー出しちゃう柴様にアソコがジュップジュップしてきたわ」
「姪っ子達よ、ワシの手本どおりに夫に黄身を飲ませるのじゃ」
触手で拘束された柴様を羽毛で撫でるジャブジャブのジュップ様と、自らの身体を食べさせるハンプティ・エッグのハンダン様
着実に柴様を気絶させているフォーカード達を見ていると、わたしが心配するだけ野暮に思えてくるのです。
「じゃあーここで解散しよークリマはーワイト達とポワイちゃんの様子を見てくるねー」
「ぼ、ぼくはジュップ様たちのお手伝いをします」
「いいね、触手で柴様のおこぼれを食しゅするいい機会だしね♪」
「ち、ちがいます、り、リーゼが勇気を出してぼくを守ってくれたから、ぼ、ぼくもみんなを守らないと思っただけで」
「じょーだん、じょーだん」
「わたしは、パール様に状況を報告しに行ってきます。報告した後は…そうだ、ベル様、まだ眠っているのかな…?」
※続く※
16/08/16 22:15更新 / ドリルモール
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