連載小説
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翌日
「ふあぁ・・ん、朝か・・?」
安らかな眠りから覚め目を動かし外を見ると、まだ闇が覆っていた。
朝と呼ぶにはまだ早い時間帯のようだ。
「すー・・椿・・すき・・」
体には愛しのワイバーン、ラーシュ・ラグナスが覆いかぶさっている。
こちらの胸元に顔を押しつけ静かに眠っていた。
そうか・・つい、いつもの癖で早起きしてしまったのか・・

ため息をつき次に自らの左腕が少々だが動くことに気づく。
こんなに回復が早かっただろうか・・?
疑問に思ったが動かせるのならば彼女を抱いてやれる。
そう思い、左腕を彼女の背中に回そうとした、がまだ動きがぎこちなく
プルプルと揺れて翼に当たってしまった。
「ん・・椿・・起きてたのか・・?」
更に残念なことにラーシュを起こしてしまう。
「何だ、起きちゃったか、まだ寝ててよかったのに。」

そう言って今度こそ、彼女を抱きしめた。
「ん・・ふぅ・・気持ち良い・・はぁ・・」
手を上下に動かし背中をさすると、彼女は目を閉じこちらの胸に頬擦りをし始める。
そのまま彼女をさすっていたのだが、お尻の辺りに手が来ると彼女の反応は一変した。

「んっ・・!椿・・!そこはっ、駄目っ・・!」
顔は赤くなり息も微かに乱れている。
「駄目って・・どうしたんだ?」
「そこは、尻尾だけは駄目なんだ、バランスを取るためにあるから・・
感覚が他の所に比べて、鋭くなってるんだ・・」
それを聞いて、二つの感情が俺の中に芽生える。
一つは「弱いなら、触られたくないよな」という気持ち。
もう一つは「触りまくっておかしくなるラーシュを見たい」という気持ち。
どうするか・・とここで、ラーシュの視線に少し期待が混じっているのに気付く。
・・なんだ、お前本当は触ってほしいんじゃないか?
そう思い、手を尻尾の付け根から離し彼女の反応を見てみる。

「そうだ・・尻尾じゃなければ、何処でも良いから・・」
そう言ってはいるが、彼女は少し残念そうにしていた。
やっぱりか・・じゃ、遠慮なくさせてもらおう・・
再び、彼女の尻尾に手を添える。
「え、ちょっ・・椿、さっきの話聞こえてなかったのか?そこは駄目だと・・」
そして彼女の制止を無視して付け根から先の方へ擦り上げてみた。

「ひあぁぁっ!?駄目ぇっ、尻尾は止めろっ!止めてくれえぇっ!」
すると、彼女はビクビクと快感に震える。
さらに真ん中の辺りを、某柱の男の如くウィンウィンと両手で撫でさすった。
「止めろってぇっ!つばきぃぃっ!そこ駄目ぇぇっ!」
ラーシュは更なる快感に真っ赤な顔で喘いでいた。
そんな彼女に意地悪な追撃を加える。
「止めろとは言うが・・ラーシュ、お前全然止めて欲しそうにないぞ・・?
それどころかもっとして欲しそうだがな・・。」
「はぁっ、そんなわけっ、無いだろぅっ・・」
息を乱しながら反論してくるが、
その言葉は真っ赤になった表情のせいでまったく説得力は無い。

「そうか・・本当にいやだったら反抗できるよな。
またさっきみたいにするから、今度は力で止めろよ?」
「ああっ、望むところだっ、あっやめっこのっ、んあぁっ!?」
またも尻尾を撫でさする。
彼女は最初、言葉通りに抵抗しようとしたがすぐに快楽に流された。
男が自慰のときにそうするように、尻尾を上下に扱く。
「ふぅああぁんっ!だめだぁっ!それぇぇっ、気持ち良すぎてぇぇ・・!」
「ん?おかしいな・・止めて欲しいんだろ?」
少し扱くスピードを落とすと、蕩けた表情でおねだりしてきた。
「あっ、だめぇっ、止めないでぇっ!もっとぉっ、もっとしてぇっ!」
「どうして欲しい?こうか?それとも、こう?いやこうかな?」

くるくると尻尾に手を巻いてみたり、つーっとなぞってみたり。
そうしているうちにラーシュは快感で段々おかしくなってきたようだ。
「そ、そうっ、あっ、うあんっ♥気持ちいよぉっ♥ひやぁぁぁっ♥」
「お前本当に、尻尾弱いんだな・・敵に握られたらどうするんだよ、こんな風にさ?」
言って、尻尾の付け根付近をギュっと握る。
すると彼女は嬌声を張り上げ、快感に悶えた。

「ひああぁっ♥椿が触ってるから気持ちいのぉっ♥ほかの奴に触られてもっ♥
こんなになんてならないよぉぉ♥うやぁぁん♥いいよおぉっ♥」
・・そろそろやめた方が良いかな・・でも、これちょっと楽しいな・・
結局続けることにして、ある方法を思いつく。
「なぁラーシュ、少し体を持ち上げてくれないか?
いま、すっごく気持ち良くなれそうなこと思いついた。」
「わ、わかったっ♥じゃあ持ち上げるぞっ・・」

そう言って持ち上がる彼女の横をすり抜け、背後に回り、後背位の姿勢を取る。
ペニスは昨日から繋がったままだったが、先程までの行為もあり問題なく動いた。

「どうするんだ・・?こんな姿勢を取らせて・・♥」
疑問を口にはすれど、そこには大きな期待が込められているのが分かる。
その期待に応えるべく、挿入したままのペニスを突き込む。
「うんっ、あっ・・気持ち、良いけどっ尻尾はもうしないのかっ?」
「くっ・・やっぱり凄い締め付けだ・・安心しろ、尻尾もいじってやるから」
そう言い、目の前に揺れている尻尾に口を近づけ、一舐めしてみた。
「くぅっ!?お、お前っ!今舐めたなっ!?」
「む・・嫌だったか?こっちの方が気持ちいいと思ったんだが・・」
そう言ってはいるがこちらは止める気などない。
今度は先端を口に含み、そのまま舐め続けた。
「っ・・ふぁ・・やっぱり、嫌じゃない・・♥
というかぁ・・さっきより、優しくてぇ・・気持ちいよぉ・・♥」
「れろ、んっん・・んふ・・あむっ・・」
「ふぁん・・♥いいよぉ・・ペニスも、押し込んでぇ・・♥」
振り返った彼女の横顔には蕩けた表情が映り、
足はこちらの腰を挟んでペニスを押し込もうとしている。

次に、尻尾の裏の部分、表と比べて柔らかくなっている部分に舌を這わせ何度も舐め回した。
その度にラーシュの体は震え、膣内の肉はキュッと締めつけてくる。
「ふやぁぁっ♥♥だめぇぇ♥♥気持ち良すぎてぇっ♥イクぅっ♥
尻尾とおマンコ同時にいじられてぇっ、おかしくなるぅぅぅ♥♥」
どうやら絶頂が近いようだ、とはいっても
舐める度に来る股間への快感にこちらもそろそろやばいのだが。
「っ・・あむっ・・良いぞっ、そのままイってもっ!
気付いてないだろうがっ、俺も結構、来てるからなっ!」
最後とばかりに付け根の辺りに歯を立てた瞬間、彼女は達した。

「は、ぁっ!ふぇっ、はあああああっ♥♥ひやあああああああぁんっ♥♥♥」
その快感の証拠に、こちらのペニスを締め付ける動きも恐ろしく甘美な物となる。
ヌチョヌチョと一時の休みもなく、上下左右から与えられる快楽に俺自身も
「うあああっ!ふっ、はあぁっ!あああぁぁぁあ・・・・っ!!」
声を張り上げて、絶頂していた。


気付けば、もう朝日が昇り始めている。
「ふふ・・椿・・だめって、言ったのにぃ・・♥」
「そんなこと・・言ったってさ、お前も、気持ち良かっただろ・・?」
「気持ち良くないなんて、言ってないじゃないか・・♥」
その後ペニスをなんとか引き抜き尻尾を体に巻かれながら、
彼女の背中に寝そべりつつそんな会話をしているとザリーが入ってきた。

「やっと済んだかなぁ!?
こっちは早起きして、訓練を済ませ手紙を届けに行こうとしたら何だお前ら!?
部屋の外にまで音だだ洩れで交わって!」
顔を真っ赤にして怒る彼女をラーシュはさらに煽る。
「もう、なんだその程度でそんなに怒って・・
あ、さては旦那に構ってもらえなくって、イライラしてるんだなぁ?」
「違うわ馬鹿者!
むしろお前達のせいでムラムラして、ベッドの上で朝の再試合をした!」
面白そうだったので、続けて俺も煽りに参加する。
「なら良かったじゃないですか。
朝から旦那さんに愛してもらったんでしょ?」
すると、さらに顔を真っ赤にして言い返してきた。
「いや!それは良いんだ、問題なのは・・!」
そして大声で叫ぶ!

「お前達があんまり大きな声でヤるもんだから、それに触発されて
訓練に来るやつらが一人もいなかったんだよ!!!」
あーなるほど、一人で訓練する羽目になったのか。
そりゃぁ寂しいよな、ご愁傷様、だが私は謝らない。
そう考えつつ、先程のザリーの言葉で気になった部分を問う。
「まぁまぁ、落ち着いてください。
ところでさっき、手紙って・・」
「あ・・そうそう、手紙。
住所は朱連殿から、宛先はお前だったので渡しに来たのだ。」
幾分か落ち着いたのか、冷静な顔に戻り思い出したように懐を探る。
そして見つけ出すと封を開け渡してきた。
早速読んでみる。

「えーと、何々・・?竜風朱連、葵より、竜風椿へ・・父さんと母さんからか。」
父さんはともかく、母さんはあまり手紙を書かない。
ちなみに言っておくと、母さんは人間。
結構マイペースでふんわりしていて動じないという感じの人だ。

「立派にラーシュを娶ったか・・って・・参った、全部お見通しか。
これからも戦士として誇り高く在りなさい、か・・真面目だな、父さんは。
父さんは腰が痛いです・・?ぎっくり腰にでもなったか?
ん・・母さんから大事な知らせがあるから・・?何だろ。」
「椿、二通目がある。こっちが葵さんからじゃないか?」
渡された二通目を見ると、そこにはこう書いてあった。


=椿、元気にしてるかな?突然ですが母さんは龍になりました〜!!=
「はぁ〜〜!?何だよそれ!唐突すぎるだろ!」
驚きつつも続きを読んでみる。

=えっとね?神社で売ってたお守りを買ったの。
そしたら夜、ボワワ〜ンって龍になっちゃったのよ。
で、何だか体が熱くって、朱連のことで頭が一杯になって押し倒しちゃった。
それはもうたくさん愛してくれたわぁ〜。
今度、ラーシュちゃんと一緒に帰ってらっしゃいね?
お母さんが、色々と教えてあげるから。=

「・・それで、父さん腰が痛いって言ってたのか・・
というか、母さん動じなさ過ぎだろ・・」
と、そこでザリーから、言葉がかかる。
「そうそう、お前とラーシュは科目をすっ飛ばしての竜騎士認定だそうだ。
まぁ、あれだけの腕前と愛し合いっぷりなら納得だな。」
といって、もう一枚パスポートのような物を渡された。
それには俺とラーシュの名前が書かれている。

「それが認定書だ、それが無くては海を越えてはならん決まりだからな。
だから、ラーシュはそちらへ行けなかったのだ。
だが、それがある以上は何処へでも行ける。
里帰りもよし、どこかへ仕えるもよし、だ。」
それを聞き、ラーシュと話をする。
「じゃあラーシュ、まずは父さんに会いに行こう。」
「ああ、そうだな、龍となった葵さんにも会ってみたい。」
窓を開け放ち荷物をまとめそこから外に出る。
ラーシュは少々出にくそうだったが問題は無かった。
振り返り、二人でザリーに礼を言う。

「世話になりました。
じゃあ、ザリーさんの国によることがあったら連絡しますね。」
「旦那とは、互いに仲良くしたいものだ、それではまたいつか会おう。」
「ああ、二人とも元気でな。」

そして竜となったラーシュに跨る。
初めてのはずだが、不思議と恐怖は無かった。
「よし・・行くぞ、ラーシュ!」
「ああ、目指すはジパングだな!」
飛び立ち、空を駆ける。
空は雲一つない満天の青空。
それが俺達の未来のように思えて、俺はラーシュの首筋にキスをする。
ラーシュはうれしそうに唸り、応えてくれた。


・・続かないよ?
13/08/27 08:49更新 / GARU
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■作者メッセージ
終わったぁ!尻尾いじるの楽しすぎ!
え〜GARUです。
ワイバーンは一番好きな種族なので完結出来て良かったです。

次回作は・・どうしようかなぁ。
まぁ、その時にまたお会いしましょう、それでは!

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