連載小説
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這う飛竜
俺は今、得物の手入れを済まし椅子から外を眺めていた。
早めに宿をとったので、二日は宿を拠点に出来る。
ラーシュには退屈をさせるだろうが今日一日はゆっくりするつもりだ。
前に寄った港程ではないが、この街も活気に溢れている。
ホルスタウロスやドワーフが商いをしていたり、
サバトの物であろうテントから怪しげな煙が吹き出していたり。
またあるところでは真昼間からサキュバスが愛を確かめ合っていた。
「うん・・ここもいいところだな、宿をとって正解だったか。」
一人呟いていると背後から声が掛かる。

「なぁなぁ、椿〜?」
ワイバーンとは思えぬその声に苦笑し振り返れば、彼女の尾はだらしなく流れ
大空を思うがままに駆けるその体もベッタリとベッドに張り付いていた。
「・・どうした、ラーシュ。」
そのあまりの状態に正直驚きつつ尋ねると彼女はそのニヤけた表情のまま
甘えた声で尾をブランブランとゆっくり左右に振りつつ言ってくる。
「キスしたい。」「そんだけじゃないだろ・・」
こうして甘えてくる彼女はほんとに可愛いな、と思いつつ
ラーシュが寝そべっている大きなベッドの上に立つと
彼女は足をいきなり掴んでくる。
「ん、捕まえたぞぉ・・」
その言うと今度は両腕を膝の裏に回し足を引き込もうとしてきた。
ベッドの上ということもありバランスを崩し、ふんわりとしたベッドの上に倒れる。

「っ、おわっと・・」
後ろ手を支えにして上半身を起こすと今度は肩に手を掛けてきた。
俺の体はゆっくりと倒されその上を彼女が這い寄って来る。
「なぁ・・キスしてもいいか?」
「いいけど・・ふあ・・むっ、んう・・ん・・」
二回目の問いに答え続けようとした言葉は、
もう待てない、とでも言うような彼女の口に塞がれた。
そのままどちらからともなく自然と舌を入れ、より深いキスを楽しむ。
「れう、ん・・あむっ・・ふ・・」「むっ・・んふ・・ぁ・・む・・」
しばらく互いの口を味わった後、先程言い切れなかった言葉を口にする。
「ん・・はぁ・・ラーシュ、キスだけじゃ・・満足できないだろ?」
「この程度じゃ、満足なんてしないぞ、私は・・」
ラーシュはそう言うと俺の下着を脱がし、あらわになった乳首を見つめた。

「ん・・勃っているな、椿の乳首・・」
「ラーシュ、あんまり見続けられると・・っ!!」
恥ずかしいんだけど、そう続けようとした言葉はまたもや遮られる。
乳首を彼女の爪によって軽く擦られたのだ。
じんわりとした快感が流れぴくっと体が反応する。
「ふふ・・お前はここが弱いからな、私が尻尾が弱いように・・」
続けて口に含み舌でペロペロと舐めまわして来た。
舌が先端を通るたびに先程と同じように体が反応してしまう。
「くあっ、はあっ、うあ・・ぅっ・・」
続く快感に一人流されていると、ラーシュは尻尾を俺の右手に乗せ
「お前だけ気持ち良くなるのはずるいぞ・・私も気持ち良くしてくれ・・」
そう言いながらまた乳首を舐め始めた。

再開された快楽に身を震わせながら、
右手の上にある硬くてしなりのある尻尾を上下に撫でていく。
あまり力は入れずにそっと掌で包み込んだりしてやると
「っ・・そうだ、私も・・気持ちよくなってきたよ・・んっ・・」
ラーシュも快感を感じて来たようでいい声を出してくれている。
少し強く握りこみ、与える快感を大きくしてやると
「ふ、あっ・・っまったく、やり返してやるっ・・」
また少し顔が赤くなった後舐めまわしていた右の乳首から口を離すと、
今度は左の乳首を舐めまわし始めた。

「あっ・・!おまっ、そっちは、うはあっ!?あ、ああ・・!!」
「くく・・お前は左乳首の方が感度が高いからな・・」
そう言った彼女だが、ある誤算をしていた。
いきなり気持ち良くなったりすると俺は手をギュッとしてしまう。
つまり、今右手の中にある尻尾を思いっきり握ってついでに滑ったのだ。
しかし、乳首も未だ口の中にあってその衝撃で唇に挟まれた。
だから・・こうなる。
「ふふ・・弱点があるのは私だけでは・・んあっ!!くおぉ・・!!」
「っぁ・・!!はあ、ひあああ!ラ、らーひゅ!そ、そろそっ、うあ!!」
二人してびくびくと震えて抱き合う。

「すまない・・やりすぎたな、お前が感じてくれるのが嬉しくって・・」
「良いよラーシュ、俺だって同じような感じだったから・・」
少しした後、見つめ合いながら軽い会話を交わしてまたキスをする。
「じゃあ・・はむぅ、んっ・・んっ・・れう・・っん・・」
「む・・ああ、んちゅ・・んは・・な、そろそろしたいだろ?」
キスをした後に彼女に問う。
何を、とは言わないのはとっくに分かりきったことであるからだ。
俺の問いに彼女はコクと頷くとゆっくりと腰を上げた。
ラーシュの手は俺の体の横で彼女自身の体を支えている。
だから俺が自分の手で裸になった。
その間に彼女も翼と尻尾以外ほとんど鱗が無い状態になっている。
胸の辺りの布のようなものも支えていた爪も消え、胸がプルンと揺れていた。
あまりに綺麗だったので凝視していると
「・・あまり、見るな・・自信がないんだ。」

ラーシュはそう言っているが大きい方だと思う。
そりゃあ、ホルスタウロス等と比べたのならば劣るが十分に魅力的だ。
「お前な・・こんなもの持っててそんな事言ったら、小さい子たちが一斉に怒ってしまうぞ。」
言いつつ、彼女の胸を一舐めする。
「んっ・・そうか、お前はこれで魅力的に思っているんだな・・では、ふふ・・」
言って俺の顔に彼女は胸を乗せてくる。
頬から柔らかい感触が伝わりなんだか安心する、
と同時に股間のそれもますます硬くなってくるのも感じていた。
「ん・・そうか、こっちも挟んでほしいか。
だが・・私はお前の顔を可愛がりたいし・・そうだ!」
次に彼女はこちらのカチカチになったペニスを太腿で挟んで揺すってきた。
足が上下するたびにわずかに消していない鱗が擦れて絶妙な快感を送り込んでくる。
お返しと俺も目の前でゆさゆさと揺れる胸の先端を舐めた。
ピクンと彼女の体が反応するのがまた可愛い。
「どうだ・・?気持ち良いか?」「っ・・ああ、とても良いよ・・」

互いにそうしているのは気持ちが良かったが、
長い間それが続くとそろそろ・・という気持ちになってくる。
ラーシュは顔が真っ赤に染まり、はぁはぁと息も荒げていた。
俺も股間をギリギリイかない程度で擦られ続けているのは少々堪えた。
いつも彼女にそれを言われるので今日はこちらから言ってみる。
「ラーシュ・・っ、俺の・・お前の中に入れたい・・」
「ん・・わかった、やっと本番だな・・」
この瞬間を待っていたのだ、とラーシュは俺のペニスを解放し・・
「じゃあ、行くぞ・・さっきまで焦らし続けたから、一瞬かもな・・」
股を大きく広げ、腰を降ろし彼女のとろけたヴァギナが俺のペニスに触れる。
それだけで軽くイきそうになるがそのままぬぷぬぷと中に俺のペニスは吸い込まれていく。
いつもなら彼女との交わりをゆっくりと楽しめるはずだったが今日に限っては
焦らされ続けたのもあって、入れた直後にすぐに達してしまった。

「ん・・!あ、ごめっ・・ふ、あっあああ・・・っ!!」
そんな俺をとても愛おしそうに見つめラーシュは口づけてくる。
「んふ・・椿・・何を謝っているんだ・・何回も出すうちの・・
たった一回じゃないか・・はむ・・ん・・」
口づけながらもひくひくと彼女の膣内は蠢いていた。
まるで、この程度では足りないから何度でもイって良いんだぞ、と言うかのように。
「あ・・でも・・だぞ、ラーシュ。
何度も出すからこそ、っ・・一回一回を濃密にしたいんだ・・」
彼女を改めて抱きしめる。
「んっ・・分かっているさ・・さっきのも・・気持ちよかったよ・・」
対して彼女も腕をこちらの背中に回して抱きしめてくる。
その間にもペニスはゆっくりと飲み込まれ遂にすべてが彼女の中に入った。
「ああ・・この瞬間が好きだ・・全身で、体の中からも外からもお前を感じることができる・・」
「っ・・俺もだけど・・一番好きなのはまだ、っこの瞬間じゃないだろ?」

言いつつ下から突き上げてやると
「ふぁ・・!何を・・言ってるっ・・そんな・・分かり切ったことを・・」
彼女の体はビクンと震え、膣内はキュッと締まってくる。
その刺激につい彼女を抱きしめる強さを一瞬強くしてしまう。
「あ・・お前も、今感じたな・・?良いぞ・・二回目を出させてやる・・♥」
そのまま彼女は腰を上下に振って、ペニスを膣全体で擦ってくる。
ぬるぬるとした内面と強くなる締め付けに
「ん・・っ・・はっ、あっ・・イっ、くおああああっ・・!!」
彼女の言うとおり二度目の射精をした。
先程よりも大きな射精後の快感に浸っていたが、彼女の膣はお構いなしに
三度目の射精を促してくる。
「あっ・・!ちょっと・・ぉっ!今はっ、そこっ、されるとヤバいってぇぇ!!」
我ながらみっともない声を上げると彼女は胸に顔を乗せて来た。
「良いじゃないか・・♥その代わりドンドン突いてきてくれ・・
私も、実は一回さっきイってるんだぞ・・?」
「えぇ・・っ?なんだよ、お前だけ声出さずに、ずるいぞ・・っ・・」
言い合ううちにも、もぞもぞと射精欲求が込み上げてくる。

「ぁ・・またっ・・!ラーシュぅっ・・!!」
「良いぞぉっ・・また、私の中にたっぷり出せっ・・♥♥」
彼女が腰を押しつけてきた次の瞬間俺は三度目の射精を迎えた。
「ぅあああぁああ・・!!・・んっ・・ぅ・・はぁっ・・はぁっ・・」
「んぅあっ!!・・またっ熱いのがナカにぃぃぃっ・・!!」
今度はハッキリと彼女がイくのも聞き取ることが出来る。
三回も射精をしたというのに俺もペニスも休もうとは思わなかった。
それどころかもっとラーシュを楽しませたい、もっと気持ち良くなりたい、
もっともっと、と欲求はさらに深まっていく。
それは彼女も同じようで鼻息も荒くハアハアと熱っぽい声を上げている。
その態度自体が更なる快楽を求めていることを示していた。

「・・ラーシュ、尻尾を触っても良いか?お前をもっと気持ち良くしたい。」
問うと背中に回した俺の両手に尾を触れさせつつ、
ピンと立った乳首に口を近づけ返してくる。
「椿のここもいじって良いなら良いぞ・・♥」
承諾の意で両手を使い尾を扱いてやるとビクビクッと反応した後彼女も乳首を舐め回してきた。
勿論、腰を振ることも忘れてはいない。

「ふあっ・・!ラーシュ、良いっ、もっとっ・・!!」
「はむ・・んっ・・!椿・・私もだっ、気持ち良いよぉっ・・!!」
互いに知り尽くした弱点を責め合いながらイったばかりの敏感な秘所で交わる。
その為、快感の度合いは加速度的に増えていった。
「あっ、ああっ!!おかしくっ、なり、そうだぁっ!!」
「椿ぃっ!!良いぞ、おかしくなってっ!私の中で壊れてぇッ!!」
その熱が増せば増すほど互いの弱点を責める動きもより苛烈になっていく。
最初は舐めるだけだったラーシュの乳首責めもいつしか歯によっての甘美な鋸へと変わり、
彼女の尻尾を責める俺の手も撫でる動きから爪を立て引っ掻く動きに変わっている。
絶え間無いどころかどんどん強くなる快感の中俺達はフルスロットルで絶頂へと突っ込んだ。
「あ・・!!んおあああぁっ、あっああぁあぁぁぁ!!ラァッ、シュぅぅっ!!駄目だっ、壊れるっ・・おかしく、なるっあああああ!!」
「ひやあああぁぁっっ♥♥凄いのがぁぁあぁ♥♥私の中でっ、椿のペニスがぁ♥♥
ドクンドクンってぇぇ♥♥くおおおっ♥私もっ、ドロドロになるぅぅぅ♥♥」
抱き合うことすら出来ず、それでも体はくっ付けたまま快感に浸る。
ドクドクとラーシュの膣に精を注ぎ続け、彼女の体はそれを受け入れていた。

しばらくして、やっと体が動くくらいにはなってきた頃、彼女と見つめ合い
始まりの時よりももっと長く深く口づけを交わす。
「ふあっ・・む・・ん・・んんっ・・ん・・れうん・・ちゅ・・」
「んふっ・・ん・・あむ・・ん・・あ・・んむ・・ん・・はぁっ・・♥」
口を離し彼女から垂れてくる唾液の糸さえ愛おしく思え、それを口で受け止めた。
何も味がしないはずの唾液はほんのりと甘い。
未だに目がトロンとしている彼女はとても眠そうだ。
「は・・っ・・なぁ、ラーシュ?俺も一個お願いしても良いか?」
「ん・・?何だぁ・・椿ぃ・・?」
「もう夜までずっとこのまま、寝ようと思うんだ。だから、夜になったら・・な?」
「そう言うことか・・♥良いぞ・・少し休憩したら、夜にまた・・ん・・♥♥」
彼女はそのまま俺の胸に顔を押し付け眠りに入った。
俺も彼女と同じく今は休みたかったので彼女の頭を撫でながら思う。
ラーシュは寝付きが良く、眠っているととても可愛い。
もちろんいつもも可愛いが、見た目上かっこいいというのが先立つので
やっぱりキュートよりもクールが映える。
だが、今のようにべったりとくっついて甘えてくることがあると、それまた
可愛いのだ。

「俺も、可愛い嫁を貰ったもんだ・・ふあ・・ねむ・・俺も寝よっと・・」
おやすみ、と一言呟き俺も彼女の鱗の布団へと潜る。
上から布団も被ってはいるがやはり彼女が一番気持ち良かった。



14/09/21 18:29更新 / GARU
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■作者メッセージ
クロビネガの注意書きを読んだ結果、移したんですが・・
これって、大丈夫ですかね・・?

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