読切小説
[TOP]
闇の夜から〜グールちゃんのしゃぶしゃぶ快楽地獄〜

それはある紅い月の夜の出来事。俺は近くのコンビニで炭酸水と
つまみでも買いに行こうと思って歩いていた。肌寒い初冬の風を
感じながら明滅する古びた街灯と満月だけを頼りに街路を歩く。


街中は妙に静かだ。いくら田舎街だとはいえ時間は午後8時ごろ。
時折住宅から聞こえてくる『荒い息の音』、甲高い『何かの声』
を除けば人為的な物音など一つとして聞こえてこない……。



不気味に感じつつも歩みを止めることは無かったが、その時。




フッ



と街灯が消えた。それも視界に入っていた街灯の全てが一斉に。

「……」

あまりの異常事態に声すら出ない。一寸先すら見えない闇の中
俺は歩みを止めて携帯電話のバックライトを付けようとした。


そう、ポケットに手を入れて携帯を取り出す……。


ポケットには財布しか入っていない。もう片方のポケットも、
上着の方にも……


面倒だからという理由で携帯は持ってきてはいなかった。
ここまで自分のものぐさを呪ったことは人生の中でも少ない。




「こーんばんわ♥アンタこんな夜遅くに何をしてんの?」

「…………」



気が付いたら街灯はもとの明るさを取り戻していた。そうして目の前
にはセーラー服姿の見た目16歳程の少女が一人。健康的に日焼けした
肌にクリーム色の髪。むちむちとした太ももに肉感的ながら肉が付き
すぎていない腹。そして服を押し上げる様な豊かな胸をしていた。

先程までの事態が解せないが、もそも街灯が消えたなら月の光が見える
はず。今日は雲一つない快晴。それも鮮烈なまでに目に残る紅い満月が
浮かんでいる今宵、街灯などなくても辺りを照らすにはあまりにも十分
すぎる。


そうしてぼうっっとしていると、少女が俺に猜疑の眼差しを投げかけて
来る。


「なあに?アタシの体を嘗め回すみたいに見つめて……サカってんの?」

まずい。観察癖が出てしまっていたようだ。ここは下手に言葉で弁解
するのは悪手。全身を使ってこちらに敵意が無いことを伝えた。

「…………」

「ふーん……まあいいや、」



いつの間にか女の子は俺の隣にいた。俺の気付かないうちに音も立てず
気配も気づかせず……。





ドスッ

「……!?」


ドサッ

全身の力が抜けて俺は道に倒れる。一瞬何が起きたか分からなかったが、
首に残るジンジンとした感覚や倒れた後に視界に入った彼女の構えから
見て手刀で頸椎を殴られたことを理解した。

こんな華奢な女子供の力で地に倒れ伏すなんてありえない。

遠のく意識の中で俺は命の危機を感じる事と、自らの脆弱さを呪う事しか
できなかった……。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



混濁していた闇の中から意識が目覚めると股間に奇妙な感覚を覚えた。
なんというかぬめぬめとしたものが這っているというか、生ぬるい何かに
腰まで浸かっているような感覚というか。

そして耳には吸い付くような水音が聞こえてくる。

はっきり言えばよく分からない状態だ。それが快か不快かもわからないし
どんな状況なのかもさっぱりとわからない。


俺は目を開けた。



俺が居たのは古びた作業小屋のような空間。部屋のあちこちにモノが散乱
しているが生活感の類は一切感じない。俺は一人用のベッドで仰向けに
寝そべっていた。






「はむっ はむっ じゅるるぅっ 」


目が覚めたとき、あの少女が俺のペニスのしゃぶり付いていた。



あまりにも唐突な出来事に驚いていた俺だが、この現状が夢ではなく
本当に起こっているのだとを理解した瞬間に今までに蓄積されていた
快楽が一気に襲い掛かってきた。

竿の奥まで口の中に頬張り、丹念に磨き上げるように舌で撫でまわす。
唾液という潤滑油に満ちた口内でもて遊ぶように舌と口肉をペニスの
先端に絡ませたかと思うと、カリと裏筋の両方が同時に責められ、
ぐにぐにと亀頭を不規則に締め付けられる。

凄まじい快楽の波に飲まれた俺のペニスはソレに耐えきることも出来ない。
目覚める前から蹂躙され続けたであろう竿・亀頭・裏筋・カリ、その全て
が熱く滾り、精嚢から精液を掬い上げる。




びゅるるぅーーっ びゅううううっ びゅくん びゅくん

「んんっ んふふふふ♥」


俺は名も知らぬ少女……それも俺に対して暴行を加えたような女の口内に男の
欲望の全てをまき散らした。その快楽は無意識のうちに彼女の頭を押さえつけ
肉棒を口内に押し込んでしまう程だ。その背徳は俺を興奮させ……興奮が快楽
を、快楽が昇りあがっていく精液の量を増やし、彼女の小さな口ならば溢れて
       なかだし
しまう程の量を口内射精してしまった。

しかし彼女の口からは一滴の精液すら……いや、もしかすると精子の一粒すら
溢していないのではと思う程に汚れていない。

ちゅっぽん

凄まじい快楽の奔流によって再び意識を失いそうになった俺だが、
少女の行動によってまたもや驚愕し、意識を覚醒させてしまった
その行動とは……



「くちゅくちゅくちゅっじゅるるるるぅ……


 んくっんくっんくっ……はうぅぅぅぅぅんっ♥」



少女は精液を一滴残らず『飲み干した』。まるで極上の甘露を愉しむ
ように口内で空気と精液を転がして少しずつ惜しむように飲み下す。
俺には理解できない。確かに風俗やらデリヘルなんかだとサービスの
一環として口に射精した精液を飲むことがあるらしいが、好き好んで
飲むような女はよっぽどの変態を除いて居るわけがないはずだ。

彼女はその『よっぽどの変態』なのか?通りすがりの男を殴って失神
させた後、意識が覚めるまで……下手をすれば数時間の間延々と口淫を
し続ける程に……唯々『精液を飲みたかった』のか?



そう考えると途端にこの女が恐ろしく感じる……しかしそれ以前に
コイツは得体のしれない恐ろしさがある。精神病患者や殺人犯への
サイコホラーじみた恐怖ではない。例えるなら悍ましい化け物を見て
いるような気分……それこそ怪談じみた恐ろしさである。



「どうしたのぉ?まるでアタシをどうしようもない変態みたいな目で見ちゃって
 ……アンタだって名前も顔も知らない女の子に気持ちよくされちゃった
        『変態』    じゃん♥」


彼女の声はもはや俺の心には聞こえていない。そもそも男を昏倒させられるような
剛腕を持った少女の腕が、ここまで華奢で筋肉の少ない腕なわけが無い。その考え
に加えて先程俺の身に降りかかった数多くの異常な出来事……。

謎のうめき声、

彼女が現れる前の視界の闇、

そして謎の少女に殴り倒され、人の身では耐えられない程の快楽を与えられている
この現状……全ての異常事態が繋ぎ合わされた結果、俺は突拍子の無い仮説を
思いついた






コイツは人間ではない?



確証はない。常識的でもない。だがこの不安定な仮説は極限まですり減らされた
俺の神経に『確実な事実として』染み込んだ。

先程まで性的興奮によって早鐘を鳴らしていた心臓がさらに激しく動き始める。
心臓から押し出された血液はまるで氷水のように冷え切り、やがて全身が凍り
付くような恐怖に支配されていった……

「…………ッ!!!」


俺は逃げようとした、この女は『明らかにおかしい』『明かに人間じゃない』
『明らかに狂っている』!

しかし体は動かない。拘束具なんてつけられていないにも関わらず彼女を手で
押さえつける事はできたのに……逃げようとしている今は指先一本程も動かない。



「今のアンタはね?えっちな事以外じゃあ体が動かないようになってんの。
 そういう魔法が全身に効いているんだよ?

 もう…… に げ ら れ な い よ?」





「…………っ!?!?」

思わず悲鳴を上げそうになったが、あまりの恐怖に口が開閉するだけで声が出ない。
ただ口から息が漏れるだけ。そうか。その魔法とやらが何時から俺に掛けられたのかは
知らない。


だが『コイツは危険だ』!

全身の神経が俺に逃げろと警鐘を鳴らす……でも逃げようにもどうしようもない!
動けないのだから!身体のありとあらゆる箇所が縮み上がるほどの恐怖を
俺は味わっていた。




だがなぜか……。



俺はペニスがこれまでにない程ギンギンに勃起している。しかも空気が触れる
わずかな感覚ですら甘い快楽に感じるほど敏感に、タマはさっきあれ程に射精
したとは思えない程精液でパンパンに膨れ上がっている。まるで一週間微弱な
快楽を与えられ続け、それでも射精を許されなかった『射精管理』をされた
様な欲求、タマり具合だ。


「ねえ、アタシはね……『グール』っていう種族なんだよ♥一度グールに
 しゃぶられちゃったおちんぽはぁ、とろとろの敏感おちんぽになっちゃって
 どんな状況でも勃起しちゃって、少しの刺激でも射精しちゃうくらいんの
 早漏さんになっちゃうの」



少女がそう言うと勃起したイチモツのそばに顔を近づけて……


ぺろっ


と一舐めした。



その瞬間

ビクビクッ ビクンッ

「ン゙ッ!?!?!?!?!?!?」


俺の人生のあらゆる快楽を足しても到底かなわないような電撃じみた
刺激が俺のペニスを走る。

その電気信号は一瞬で俺の脳内に届き……。



びゅうううううっ! びゅびゅびゅうーっ!


「きゃはは♥ウケる〜♥」

ペニスは凄まじい勢いで精液を吐き出す。その精液の全ては彼女の
小麦色の顔を白く汚し、その茶と白のコントラストが射精によって
萎えかけた俺のペニスを著しく回復させる。


むくむくっ

「きもちいでしょ?あむっ♥」

彼女が気まぐれに唇で甘噛みしただけでも……

びゅうびゅうっ!びゅーっ!びゅー!

射精してしまう。ぷるぷるの唇が亀頭を挟み、優しくも決して離さない
ようにペニスをホールドする。


「ふぉれおひゃぶってゃらふぉうなるかな〜♥」

「……ッ!……ッ!!!」


軽くイジられただけでも射精してしまう程に敏感になった俺のモノ……。
先程の凄まじい口技を受けてしまったらそれこそ死んでしまうこもしれない!
俺は動かない体の……精一杯を使って首を振り、拒否を表す……。


そうした時、彼女はペニスから口を離す。


思いが通じたのか?彼女は口角を歪に吊り上がらせて
獲物を前にした肉食動物のように目を爛々と輝かせて……






「そんな風に喘いじゃうくらい激しくして欲しいんだ♥
 じゃあさっきみたいな手加減は抜きでヌキヌキしたげるね?」



彼女は口を大きく開けると口から唾液でぬらぬらと艶めく舌を
出した。それは太さこそ普通の人間と同じものの、その全長は
俺の指先から前腕の終わり程の長さ。

ゆらゆら空を蠢くと舌が、ペニスに触れないようにしながら
ゆっくりとソレを包囲する……。


「なふぁいれひょう?んふふふふ」



俺の腰や腹に彼女の媚薬じみた唾液が垂れていく。

ぽたっ ぽたっ

粘性のあるローションのような感触が俺の体を蝕み、その箇所に
柔らかな快楽と微熱を孕ませる……。


「いたらきまぁふ♥♥」


しゅるるるるゅ  にちゃあ♥



長い長い舌がペニスに巻き付く、媚薬によってどろどろに濡れた
桜色の触手は敏感になったモノを隙間なく包み、容赦なく蹂躙する。
まるでした自体が別の生き物のように蠢き、俺のモノはその微かな
動きの一つずつに魅了されたかのように蕩けていく。



「――――――――ッ!!!!!!」


先程ありえない程の早漏にされてしまった俺がその性技に耐えきれる
はずがない。




びゅるるびゅるるぅーーっ びゅううううっ びゅうっびゅうぅ……


あっけなく射精してしまった。

「ううぅん♥ もっふぁいなぁい♥」


にゅるにゅるにゅるるるるっ ぺろぺろぺろぺろぉっ

彼女は精液を掬い上げる為により激しくペニスを嘗め回す。
渦のような動きで扱きあげられてしまった上、彼女の唾液が
ペニスの隅々までに塗りたくられた事により萎え始めていた
ソレは一瞬で堅牢さを取り戻す。



「〜〜〜〜〜ッ……―――ッ」

声が出ない喉で金切り声をあげながら溢れる快楽に身を
よじらせる。しかし逃げ切ることはできない。彼女の舌は
まさに決して逃げられない『快楽の牢獄』だろう……。

快楽地獄はまだまだ終わらない。




びゅびゅううううううううううっ!!! びゅううっ!

俺のタマは射精するための精液をどんどん作り出し、
壊れた蛇口のように精液を吐き出し続ける

「いやあん、またれたのぉ♥」



びゅるるるっ びゅるるるるるっ

射精が止まらない。精液が無限に湧き出すように、体中の
生命エネルギーを睾丸で精子に作り変えながら、その全てを
彼女の舌に吐き出し続ける……っ


びゅううううっ びゅうううううぅっ

とぐろを巻く舌のわずかな隙間から精液が漏れ出していく。
大量の精液を味わう事の出来ることに興奮しているのか、
蕩けきった顔で俺を見つめている。



「もっふぉ、もっふぉざーめんてょうだぁい♥♥♥」


びゅるるるっびゅううっ びゅうううっ!




びゅびゅっ びゅうううっ





びゅう……びゅう……



そうして俺は快楽の津波に押し流されて、飲み込まれてしまい……



俺の意識はブラックアウトした。












目が覚めた時、相当な時間横になっていたはずなのに外は相変わらず夜だ。

「……。夢じゃなかったのか」


隣で眠る少女の姿を確認し、先ほどの気が狂わんばかりの快楽の数々が
現実であったことを思い知った。

むくっ


あれだけ弄ばれた後なのにまだ精力が残っていたのか……。

「……。」

ふと少女の乳房が目に付いた。セーラー服の柔らかい布地にくるまれている
外見年齢に不相応な程発達したおっぱい……。俺はいつの間にかソレに手を
伸ばしていた……。



がちゃり、


ふと扉が開いた。

「寝ている女性のおっぱいを触るとは……キミもなかなかの好きものだね」


と思ったら俺の目の前に黒いローブを被った女性がいた。唯一露出している
顔は青白い……どころか石膏のように真っ白で、艶やかな肌にわずかな月光
が反射されている。とてつもなく色っぽい。


「やあやあ私は名もなき死霊術死。種族はリッチだ。そこに居るグール…
 名は『エイラ』と言うんだが、彼女に頼まれて色々な工作をしていた者だよ。」

「……。彼女は…………一体?」

「エイラと関わった時点で君には知る『義務』がある。彼女や私はだな……」

俺は彼女に色々な事を説明された。人間の精液を糧に生きる『魔物』だという。
エイラと彼女はその中でも屍に魂が宿った『アンデッド』という種類らしい。
そしてなにより全ての魔物達は人間を愛しているので、人間を搾り殺す事は
しないのだという。マジかよ。うっそくせえ。


「先程の話だが……エイラが現れる前に君から視界を奪ったのも、君を動けなくする
 魔法をかけたのも、そして……」


その時、開けっ放しの扉の外から悲鳴やら喘ぎ声が聞こえてきた。

「男よ!男おおおおおおおおおお!!!!」
「うわあ何だあコイツらぁ!」
「あうぅぅぅぅ……男、精液ぃ……。」
「もう朝の9時なのに真っ暗じゃねえか!って何だこのゾンビ軍団!かわいい!」

外で何かが起きている。それも天変地異級の何かが……
先程から無表情だった彼女はむかつく笑みを浮かべながら叫んだ。



「この町で今現在起こっているアウトブレイク……もとい大規模な魔界化も……
 全部私の所為だ!はははははっ!少年、全部私の所為だ!フフッ」

「……」

呆れてものが言えない以前にコイツのした事がいまいち理解できない。

「昨日、この町の独身男性数千世帯の家にあるコンピューターに『魔物召喚プログラム』
 を送り込んでおいてね……。召喚された彼女達が交わる魔力から巨大なゲートを
 開かせていただいた。ゲートの先は『不死者の世界』。もう我々の世界と
 この国を隔てるもの等何一つない!これこそ完璧なバイオハザー…」

「うっさいよ!せっかくダーリンと寝てるんだから起こさないで!!!」


あっ、エイラが起きた。あと寝起きですこぶる機嫌悪いらしい。

「や……やあ、お目覚めはいかがかなエイラ?」
「アンタの所為でサイアクなんですけどー!」

「……」

なんやかんやで仲のいい友人同士なのかもしれない。少しだけほっこりする。


「お詫びに一つ良い情報を……先程少年は、盛って君の胸を盗み揉みしようと
 していた。」

「……へぇ、マジ〜?」


ほっこり終了のお知らせ。

その言葉を聞いた瞬間、不機嫌な顔をしていた彼女はいやらしい笑みへと
表情を変える。



あっこれやばくね?

「それじゃあ……今度はおっぱいでイジめてあげようかな〜」

いくら溜まっているとはいえ、またあそこまで絞りつくされたら
今度こそ精神が持ちそうに無い……。

「大丈夫、今度は全身を満遍なくイジって……アタシのおっぱいに
 甘え続けるようになるだけだから♥ばぶばぶ〜って♥」



それは何が大丈夫なのだろうか?


「おっとエイラ、私にも仕事があるからこの辺で消えさせてもらうよ」

「はいはい、ありがとね〜
             さあダーリン♥今度は1週間ぐらい
 えっちしようね〜♥」


にぎっ


エイラはそっと逃げようとしていた俺の股間を掴む。

「――――〜〜〜〜ッ!」

びゅるびゅるびゅるるっ


「逃げようとした分も い っ ぱ い 搾り取るからねえ〜 ♥」




俺はこの時初めて、命の危機とは違う方向の恐怖を知った。


16/11/03 19:28更新 / なめろう

■作者メッセージ
くう〜憑かれました、書くのが大変な作品でありましたよ。
リアルが忙しくてなかなか書けませんでしたけど
これからもぼちぼち書いていくのでお楽しみにしてください。

最後まで読んでいただき感謝です!

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33