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第二十一話 昊と初戦
あっという間に一カ月が経過して、宣戦の日。
「拡声魔法、一から三まで魔法陣展開、固定。」
魔術書を開いた僕の左斜め前方向に一つずつ等間隔で魔法陣が発生して、そしてその場の地面に吸い付くように徐々に固定される。その間五分ほど。
王国全域にまで声を広げようと思うとそれだけでも魔法陣の用意と発動にかなり時間がかかる、三十分ぐらい構築完了にはかかるんじゃないだろうか。
「よくわからんのだが、こんな風に国全体に通達する必要とかあんのか? そんな面倒なことせずに電撃戦挑んで一気に潰してやればいいんじゃないのかよ。」
隣でヤンキー座りで僕の様子を見ていた吹雪がそんなことを言う、天満は電撃戦の意味がよくわかっていないらしく首を傾げてる。
吹雪と一緒にクルツに来た魔物の二人はまだ準備に手間取っているらしい。
「いや、クルツ人も僕たちも並みの兵士よりはずっと強いけど、それでも敵の方が圧倒的に数は多い、一気に攻勢に出たところでクルツ軍は外での戦いはほぼ初めてだってこともあるし、一気に潰すには不利があるよ。」
そうでなかったら僕もこんなことはしていない自信があるしそれに姫様だってわざわざ宣戦布告して敵がいることを伝えようとも思わなかっただろう、まだまだ理由はある。
「それに姫様の味方はクルツ軍や僕たちだけじゃない、リオネイ軍もそのうち協力に馳せ参じてくれるだろうし、それに一度は敗走してるとはいえ王国にはまだレジスタンスや味方の騎士団の生き残りが潜伏してる。戦意が完全になくなってないなら、彼らも呼応して動いてくれるはずだよ。」
どれだけの数になるかはわからないけれどそれでも敵軍の半分に頭数だけでも揃えばいい方だろう、その中で戦力がどれだけになるのかも不明。
不確定要素は多すぎるくらい多いけど、でもどうにかできる可能性がある分ましだと思う。
「起動、四から六まで展開固定。」
等間隔で三つの魔法陣が発生する、これが固定できた段階で基本構築は終わりで、あとは範囲式を入力していくだけ。
「やっていらっしゃますね、昊さん。朝早くからすみません。」
動きやすそうなハーフパンツに長袖のシャツという普通の女の子のような恰好をした姫様が、リィレさんと如月を伴って僕たちのところに来た。
如月はこの世界に来た時と同じ制服姿、どうやらこれが一番落ち着くらしい。
リィレさんは服屋のトリニスタさんに新調してもらった動きやすそうな衣服に革製の軽そうな鎧の組み合わせ、防御力より機動性を重視した装備らしい。
「別にかまいませんよ、緊張してよく寝れなかったくらいですし。」
これは事実、天満と一緒に寝てたけどあんまり眠れなくって、そのあとムラムラきた天満を冷静にするために飽きるくらいキスしてたらいつのまにか朝になっていた。
人間だったころから天満は僕とキスしたがってたからなぁ。
「ところで姫さん、クルツの人たちの動きはどうなんだ?」
「どうなんでしょう?」
姫様は優雅なしぐさで首を傾げて見せた、どうやらこの人も把握していないらしい。
「そこらへんはご心配なく。」
姫様の背後から、ハロルドさんとネリスさんが姿を現した、その後ろには数十人のクルツ住民がそれぞれ戦闘に使う武具を持って、整然と列を作っている。
「クルツ軍より兵力およそ百、寡兵ではありますが王女殿下の軍に加わります。クルツ軍のまとめ役には領主の代理として僕とネリスが抜擢されました。よろしくお願いします。」
「勇者ロイドパーティがアイリさんを除き全員参加ですか、それに百と言えばクルツ軍のおよそ三分の二となりますが、大丈夫なのですか?」
並んでいる人たちを見て姫様が言う、しかしネリスさんは平然とした様子で、
「防衛には重要戦力五人がいればほぼ事足ります、それに彼らは自らの意志で志願した人々ですので、追い返すのも無粋でしょう。」
と答えた、どうやら全く心配はしていないようだ。
「……そうですか、でしたら皆さんにご同行いただきます。いきなりですが、軍師役はどなたでしょう。」
「これからの戦について、少しお話したいことがあります。キサラギさんのお友達のお三方にも出席してほしいのですが……」
「……拡声魔法、このまま放置はできないんですが……」
話を進めようとしていた姫様に言わせてもらう、ここから僕が一定以上の距離をとってしまったら、また拡声魔法は最初から組み直しだ。
「あらそうですか……では先にそちらから済ませてしまいましょうか。使えますか?」
「ええいつでも、そこの円の上に行ってください、僕が起動します。」
僕の指示したとおりに姫様は拡声魔法の中心になっている魔法円の中に行く。
「範囲式入力開始、第一正面より右に七十度、距離固定。第二正面より右に二十度、距離固定。加えて第一第二を連結。」
王国の南東部から北東部にかけてをほぼ全域カバーできるように、魔法の距離式をつなげていく、次に正面の王都方面に距離式を伸ばしてからそれをさっきの第二直線と繋げる、これでおよそ半分。
「入力、第四正面より左に四十度、距離固定。加えて第三第四を連結。第五正面より左六十度距離固定。第四第五を連結、構築式展開を終了、拡声魔法陣、起動。」
仕込んでいた範囲式が魔法陣の中に入力され、そして僕の「起動」の合図とともに緑色の光を放つ、拡声魔法が正常に発動した合図だ。
『「これでいいのですか?」』
魔法によって人の頭の中に自動的に届く声と、姫様の肉声がダブって聞こえたことから、魔法は正常に間違いなく作動しているものだと推察される。
『ローディアナ王国全土にお住いの皆様へ、わたくしアリアンロッド・フォン・ローディアナから非常に重要なお知らせがあります。』
少し緊張した面持ちで、姫様が言葉をつなぐ。声色も心なしか固い。
『王国が隠してきたことを……今までにこの国で、すべての責任を魔物になすりつけて貴族がなしてきた罪を……私は今ここに公表します。』
それからのち、姫様は王国貴族の、そして貴族議会の犯してきた罪をできる限り刻銘に一つ一つ並べ上げた上で、最後にこう告げた。
『私は、貴族議会を告発し、この不正を正すため、現在王国の最高権力を牛耳っている貴族議会及び、現国王マウソルに対し、クルツ自治領と連名で宣戦を布告します。国民の皆様、この戦いどちらが正しいか、どちらを信じるべきかは……お一人お一人に委ねます。』
強い言葉でそう言ってから、姫様は拡声魔法の効力を切らせた。
「緊張しました……とっても。」
姫様は振り返ってどこかぎこちない笑顔で僕たちに向けてそう言った。
「お疲れ様です、さっそくで済みませんが、作戦会議を。」
そう言って、リィレさんは持ってきていた一枚の羊皮紙を広げる、そこにはクルツ領域を含めた王国の地図が書き込んであった、明らかにクルツ領域とほかの部分で筆跡が違うところを見ると、外界から持ち込んだ地図を書き足した感じだ。
「まず戦いになるのは、ガラグナ領主であるガズラ男爵メーヴェンの兵でしょう、兵力はおよそ三百、クルツ軍の三倍の兵力になります。」
「……姫様、クルツから兵をお出しするとはいえ、一応旗印は貴女になります。であるならばクルツ軍と呼称してしまうことには問題があるかと。」
ハロルドさんが真面目な口調でそう言った、確かに言っていることには一理ある。
今は揚げ足取りに感じるかもしれないけど後々のことを考えると今のうちに正しておくことが必要と考えることもできる。
この戦争、あくまでクルツは手を貸すだけで、姫様にかかっているといっても過言ではない、それなのにクルツ軍と呼んでは、クルツが中心と勘違いしかねない。
「ではまぁ……王女軍とでも呼称しましょうか。」
姫様はどこか面倒くさそうにそう言った、名前なんかどうでもいいと思ってたんだろうな。
「とりあえず、ガラグナ軍はこちらの兵力の三倍の規模があります、敵軍の中心は歩兵部隊、特に領主護衛の精兵は数こそ二十人ですが厄介な相手です。」
「対策は?」
「………あまり考えていませんでした。」
ハロルドさんの質問にあっさりととても頼りない答えが返された。
ため息をついてから、僕の個人的な意見を述べさせてもらう。
「クルツを早いうちに出て、クルツ領域に入る森で迎え撃つのが得策だと思います。」
見通しが悪く障害物も多い森では数の利を活かしづらい、むしろ数があった方が味方が邪魔になって動きづらくなるケースも発生する。
それに見通しが悪いからこそできる手もあるだろう、今まで正面からの衝突や、もしくは無防備な相手への奇襲しかしたことがないという自分たちに不利な環境下での戦闘をしたことのない王国軍には初めての策が。
「部隊を中央と左右に分け、中央部隊が敵に接触、そのまま後退しながら敵を陽動し、隠密に接近した左右の部隊がこれを挟撃します、簡単な策ですが効果は大きい。」
見通しの悪い森の中では地の利をどれだけ活かせるのかが重要になる。
この手段なら人数の不利をある程度補って戦うことも可能なはずだ。
「中央の陽動部隊に姫様とリィレさん、それに僕と天満に加えてクルツの人たちを四十。左翼に吹雪その連れの二人、それとクルツの人を三十、如月とハロルドさんネリスさんを含めた三十人を右翼に展開させ、僕の通信魔法で連絡します。」
説明を終えるまでみんなが黙って聞いていた、感心する人疑問のありそうな顔をする人、そんな中で代表して口を開いたのはハロルドさんだった。
「……上策……なのかよくわかんないな、今まであんまり作戦とかが必要じゃない防衛戦ばっかりしてきたから、こういう『戦争』らしい戦いは初めてだし策もよく知らない。」
そんなことを言う、僕だってこの戦法は漫画などで呼んだくらいで実際に使ってるところを見た記憶はないし、これで合ってるわけでもないかもしれない。
ただ、「こうしたら有効なんじゃないか」と思う手段を言ってみただけだ。
「いい案が思い浮かぶでもないなら、これでやってみましょう。」
そう言ったのはネリスさんだった、失敗することは考えてないみたいだ。
「……ソラの策はよくできていると私は思う、人数の不利を補うには地の利を生かすことと敵の意表を突くこと、それに有利な環境を作り上げることが重要という点では、敵を三方向から攻撃し、一か所に戦力を集中させないこの戦術は非常に有意義だ。」
長い間黙っていたリィレさんがいきなりそう言った。
「決まりですね、では初戦はクルツ領域北部の森林地帯、作戦はソラさんのおっしゃったとおりの戦術をとりましょう、では最後に一言。」
姫様が一瞬だけ言葉をためてから、
「必ず、勝ちましょう。」
強い意志を瞳に垣間見せた少女の姿は、本当に僕より年下なのかすら疑問に思うほどだった。


そこから一日、僕たちはクルツ領域北部の森林地帯で陣を張って待機していた。
わざと目立つように少し開けた場所に幕舎を立て、敵に発見されやすいように火も起こす。
どんな手段かはよくわからないけど、ランスの偵察の限りでは確かに森の前に敵軍はいるらしい、その数は姫様の予想通り三百。敵将は濃い髭面の小男。
『こちら吹雪、部隊の潜伏が完了した。』
『同じく如月、部隊はしっかり隠れてるから、簡単には見つからないよ。』
両翼の二人から連絡が来る、僕はそれを確認して姫様に「潜伏完了」の合図を送る。
「敵が動いた、偵察斥候らしき男五人が敵本陣から扇状に歩いてる。」
ランスがそんなことを言いながら、前方を見据える、木々がうっそうと茂る森の中では本当に近距離まで接近しない限り相手が見えないこともあるから、注意が必要だ。
待つこと一分、前方に白い革鎧を着た小柄な男が現れると、すぐに空に何かを放って逃げ出した、男の放った何かが光を放つ。
「信号弾か、深追いせずに敵襲に備えろ!」
リィレさんが落ち着いて味方に指示を出す、その声と同時に敵を追おうとしていた数人が動きを止めると戻ってくる。
「来たぞ、馬鹿正直に全軍できやがった。」
ランスの声はほとんど聞こえなかった、其れよりもずっと大きくけたたましい音がする。
「うぉおおおおおおおおおっ!!!」
どどどどどどどどどどどどどどど
鬨の声と、地鳴りのような足音が正面から響いてくる、敵襲だ。
剣と大きな盾を持った兵士たちを先頭に、きのこの傘のような陣形で敵軍が向かってくる。
「起動、土巨人の右手。」
ランスのその言葉と同時に、僕たちの手前に土でできた巨大な腕が出現する。
「どけろ。」
その言葉と同時に、薙ぎ払うように手が男たちを襲う。
ずががががががががが
「ぎゃぁああああああああっ!!!」
これ以上ないほど単純な質量の暴力によって前衛を務めていた大きな盾を持つ兵士の過半数が吹っ飛ばされる。
敵に激突すると思っていなかったのだろうかそれとも一瞬で自分たちの目の前にいた部隊が壊滅したことに驚いたのか、相手の顔には驚愕がうかがえる。
「行くぞっ! 私に続け!!」
リィレさんのその声とともに、王女軍が攻勢に出る。
「……あれ? 僕もしかして手持無沙汰?」
反応が遅れて戦場の外に取り残された僕は、隣の天満に向かって聞いてみた。
「連絡しなさいって、吹雪たちに。」
天満の冷静なつっこみに今の役目を思い出し、通信魔法を開始。
『二人とも、戦闘開始してるから急いでこっちに合流してくれないか?』
『おせぇよ! もうとっくにそっちに向かってるっつーの!!』
『私も今向かってる、でもちょっと、私たちのところに人が飛んできて……』
如月の言う飛んできた人たちっていうのは今さっきランスがぶっ飛ばした人たちだろうな。
目の前の集団は応戦を始めるが、先手を取られ気後れしているのか、それとも個々人の実力の差なのか、王女軍が明らかに押している。
「指揮官が逃げた、フブキかキサラギに追わせろ。」
ランスがそんなことを言う、そういえばこの人も戦闘開始から一歩も動いてない。
綺麗な銀髪が風にたなびいている、この人はクロードさんや兄二人とは顔の系統が違う。
「えっと、うん!」
『如月、敵の指揮官をしてる男が逃げた、急いで誰かと一緒に追いかけて捕まえて。』
『え!? あわかった、じゃあネリスさん一緒に来てっ!!』
『いや僕に言ってもしょうがないし!!』
通信でボケた如月とドタバタ気味に連絡しながら、しかし如月は間違いなく僕の通信を受け取ってくれたみたいで助かった。
「間に合わないな、やれやれ……」
隣でランスが退屈そうに言った、そういえばさっきから彼はどんな手段で持って敵の指揮官のことを監視しているんだろう。
「ランスは前線に加わらなくていいの?」
「俺の本業は頭脳職、第一戦闘スタイルは範囲火力の『人形遣い』なんだ、お前やネリスみたいな応用の利く魔法使いじゃないんだよ、あんな乱戦じゃ味方を巻き込む。」
『人形遣い』は僕みたいに魔力で何かを発生させる魔術師じゃなく、もともとある物質を魔法や魔術で制御下においてそれで戦闘する魔術師だ、物理的に高い火力を引き出せる反面もとからある物質を使う分制限が多くて今はあまり人気のないタイプだと聞いている。
だからランスは最初からほとんど動きがなかったんだと感心していると、樹上から二つの影がランスの後ろに跳んできた。
「ランスはただ動くのが面倒なだけ。」
「もっともらしいこと言ってるけどにゃぁ。」
その二人は魔物だった、発育が良くて背の高い灰色の毛をしたワーキャットと、小柄で幼女な体型の黄色の毛をしたワーキャットの二人。
二人ともハーフパンツにスポーツブラのような薄手のシャツの上に、革製の防具を身に着けている、姉妹なのだろうか息がよくあっている。
「シェンリ、クリム、お前ら戦ってこなくていいのか?」
「ハロルド兄と、フブキたちの部隊が合流したら敵は逃げたやつばっかり、もう相手に戦意はない。」
灰色の髪をした方がランスの質問に答える。
「……確かに逃げてるな、この戦は俺たちの圧勝か。」
ランスが何かを見るような動きをしてからそう告げる。
結局僕も天満も何もしてないけど、それでも勝つには勝てたみたいだ。


数分して集合が終わると、ランスは投降した兵士や倒して捕まえた兵士たちを魔法で作ったロープで縛り上げ、一か所にまとめた。
その数およそ二百二十、残り八十の兵は逃走してしまった、目下捜索中。
「我々の快勝です、この調子で…と行きたいところですが背後を突かれないためにもまずは逃げたメーヴェンを追わなくてはいけません、恐らく中心都市にある館に逃げ込んだのでしょう……」
姫様の言葉尻に勢いがなくなっていく、言いたいことはわかる。
次は籠城した相手との戦いになる、ガチガチに守りを固められるとなると完全にクルツの人間は経験したことのない守る相手に攻撃する戦いになる。
おまけに、市街地での戦闘となれば市民を巻き込まないように戦う必要も出てくる。
今回みたいな奇襲作戦も使えない、どうするべきか。
「放置して他にってことはできないのか?」
吹雪の隣にいたサラマンダー、確かハートという名前だったと思う、そのハートがそんなことを言い出す、隣で吹雪も首を縦に振っているが、
「そうもいかない、皆も知っている通り、我々は本来一国の軍隊に喧嘩を売るなど自殺行為に等しいほど少数だ、戦闘中に背後から奇襲を受けて挟まれたら、あっという間に壊滅する。」
冷静な意見を代表して述べたのはリィレさんだ、僕もその意見に賛成。
それに一度貴族を抑えて、そいつの館を調べるなりするのは個人的に賛成。
こっちのやってることが正しいと、民に知らせるいい情報源になるかもしれない。
「では次はガラグナ中心都市ギズですね、初めての攻城になりますが……何か作戦のある方はいらっしゃいますか?」
「俺に一応……勝算もあるにはある。」
手を挙げたのはランスだった。ハロルドさんと姫様とリィレさんが同時に彼を見る。
僕も興味があって彼の方を見る、二人のワーキャットの頭を撫で、膝枕しながら地面に座った青年は、あまり気合いの感じられない顔で周囲の視線を受け止めている。
「どんな手段ですか?」
姫様の質問に対して、ランスは鞄の中から手のひらサイズの人形を取り出すと、
「こいつを使う。」
と、性格の悪そうな笑顔を見せながら言った。

11/10/07 07:47更新 / なるつき
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■作者メッセージ
開幕から王女軍圧勝!
次は攻城戦、一体ランスの提案する「作戦」とは? そして人形の意味は?

すいません。

ローディアナ王国における魔術師の基本タイプ
ソーサラー(元素使い)
魔術・魔法を利用しエネルギー・物体を作り出してそれを使用する魔術師、現在もっとも一般的。火力などはもっとも純粋に使用者の力量を問われる反面極めて使い勝手の良い魔法が多く、応用力に優れる。昊・英奈がこれに分類される

ドールマスター(人形遣い)
元からある物体を魔法・魔術によって使役し利用する、今はあまり多くないが一時期最強を誇った。物理火力に優れ、弱い術師でもある程度の威力は約束されているが制約が多く使い勝手はよくない。ランスがこれに分類される。

イリュージョニスト(幻術師)
相手の五感に対し作用させる魔法を使う、数は人形遣い以上に少ない。使用の難しい魔法が多く直接攻撃もできないなどデメリットは非常に多いが応用次第で恐ろしい。ネリスが該当。

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