連載小説
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第十四話 三条姉弟と肉欲の宴
「通信、三条天満。」
二人に連絡をつけることが成功した二日後のこと。
試しにもう一度通信魔法をしてみたけれど、やっぱり天満にはつながらない。
本当にどこに行っちゃったんだろうな、天満の奴。これだけ僕に心配させて、もし会えたら頭ぐりぐりしてやっても許されるんじゃないのかな。
「って、考えてる時点でシスコンなんだろうな。」
そんなことを思いながら、椅子に座る。
ここで暮らす日々ももう十日目になる。
僕たちはここに居場所を手に入れられているんだろうか。
捨てた向こうの世界での生活に未練があったわけじゃないんだけれど(遺産はさておき)たまにここで一人屯する時間ができるとそんなことばかり考えてしまう。
吹雪とは「今度会話するときは生の音声で」ということになってしまったから連絡するわけにもいかない、そういうわけで、近くにいるはずの如月に連絡をつけてみようと思って立ち上がる。
『如月、聞こえるかな?』
試しに通信をとってみると、
『昊君!? ちょうどよかった、私たちのこと匿ってもらえるようにクルツの偉い人に交渉してもらえないかな!?』
『焦ってるね、解った頑張ってみるよ。』
通信を切ってから、偉そうな人を考えてみる。
偉い人って言ったらクロードさんとルミネさんかな? あの二人が人間と魔物の領主のはずだし、とりあえず研究所から出て行こうとしたところで、部屋のドアが開かないことに気が付いた。
ノブを回してみるとしっかり回るんだけど、けれども押してあけるはずのドアはまるで外側に恐ろしく重い何かでも置かれてしまったかのようにびくともしてくれない。
何かあって閉じ込められてしまっているようだ、仕方ない。
「通信、ルミネさん、苗字知らないや繋がってくれ!」
繋がった感覚はしなかった、けどとりあえず
(ルミネさん? 聞こえますか? ルミネさん!?)
やけっぱち気味にルミネさんに呼びかけてみる、しかしまったく返事はない。
「やだよ? 昊。あたし以外の人のことなんて考えたら。」
そう僕の背後で言ったのは、ここ数日聞いていなかったけど前の世界ではしょっちゅう聞いていた僕の唯一の家族。
振り向くと、そこには天満がいた。
ただし、一部が前とは変わってしまっていた。
もともと豊満だった体、特に胸が前より少し大きくなっていて、それに全体的に雰囲気に妖艶さが増している。それに何よりも、天満の体には、僕が一緒にいた時にはなかったものが出来上がっていた。
ルミネさんのものに比べたら小さい角、弱弱しい羽に、細い尻尾。
ルミネさんと同じだけどいくらかみすぼらしい、サキュバスの証が天満の体にはできていた。
けど、それよりも大事なことが僕にはあった。
「天満………」
どうやっても通信のできなかった姉が、今僕の目の前にいる。
そのことにどうしようもなく安堵している自分がいるのだ。
「無事で、よかった。」
「それはあたしのセリフだよ?」
天満は間違いなくそう言った。
「この世界には、エッチな魔物がいっぱいいるんだよ、そんな体だけが目当ての連中に昊が襲われちゃってないかってずっと心配だったんだから。」
そう言いながら、天満は近づいてくる。
僕たちが通っていた制服の夏服の下から、天満の体のラインが浮き出ている。
それに何より、どうやら天満はブラをつけていない。
そのせいで、ちょっと乳首の目立つマニアックにエロい格好になっている。
「天満、ブラどうしたの?」
「来る途中で壊れて落ちちゃった、おっぱいちょっとおっきくなったからね。」
僕の質問に、笑いながら答えつつ天満は近づいてくる。
何か、接近を許したらまずいんじゃないかと頭のどこかで警鐘がなっている。
けど、相手は天満だ、唯一の僕の肉親だ、それが僕に危害を加えるとは思えない。
「何にもわからない世界で、いつ襲われるともわからない状態、怖かったよね?」
「いや……そこまででもないかな?」
「無理しなくていいんだよ、これからはあたしが守ってあげるから。」
微妙に会話が成立してない、僕今まで天満にだけは本音で話さなかったこと一度もなかったはずなのに。っていうか基本嘘はつかないのに。
「だから、」
天満は何か恐ろしく有無を言わせない威圧感のある目をして、
「昊の全部を、あたしに頂戴。」
そう言った。
反射的に攻撃スイッチが入りそうになって、それに任せなかったのが失策だった。
天満はスカートを外し、体格変化の影響か少しお尻に食い込んでいるショーツを露出させると、僕の目の前で跪く。
お腹のあたりにはピンク色の毛が生えている。
天満は笑顔のまま僕の社会の窓を開いて躊躇なく息子を取り出す。
「ふふふ、久しぶりだねー。」
楽しそうに天満は言う、その久しぶりが、僕の股間に向けられているのかそれとも僕に向けられているのかはわからないけど、それは問題じゃないだろう。
「ちょっと、天満何してっ!」
ぱくん
天満はそうやって、僕の息子を口に含んだ。
おかしいだろ! そこは口に含む部位じゃない!
そんな風に思いながら抵抗しようとしたけれど、僕の腰に腕をまわした天満の力は僕が知っている彼女の力よりもずっと強くて、全然抵抗が意味をなさない。
じゅるっべろぉっ
そんな音が股間から響いた。
熱くて湿り気のある何かが、僕の息子を撫でまわしている。
いいや違う、これは撫でまわしているんじゃなくて舐めまわしているんだ。天満の舌が、アイスキャンディーでも舐めるみたいに僕の息子を舐めている。
ぢゅぷぢゅるぐちゅちゅぅ、れろれろえろれろ
天満の舌が僕の息子に絡み付くように表面を細かく舐めまわしてくる。
生まれて初めてされる性的な行為、しかもそれを行っているのは実の姉。
「ちょっ、待って……天満、こんなのおかしいだろ」
「ンぷあっ。おかしくないよ。」
僕の発言に対して、わざわざ口を息子から離して返事をしてくる。
息子から、粘ついた唾液が天満の口に向かって糸を引いている。
「むしろ今までがおかしかったんだよ、ずっとずっと、好きだったのにお姉ちゃんだからなんて理由で我慢して、昊がほかの誰かと仲良くするところも、女の子に告白されたところも見て見ぬふりしてきたなんて。」
天満の表情は真剣そのものだった、今までずっとこんなことを黙ってきたんだろうか。
「昊をとられるかもしれないってずっと怖かったのに我慢して、見守るしかないなんてあたしに対して理不尽すぎたんだよ……あんなの、不平等だった。」
どうして僕は気づけなかったんだろう、たった一人の家族が悩んでいることに。
「天満……ご」
「ごめんはナシ、昊に拒否権もない。」
そう冷たい瞳で言い切った天満は、僕の息子をもう一度口に含む。
じゅるっぢゅるぢゅぢゅぢゅぢゅるるるっあむあむむちゅぅうう
激しい舌遣いで亀頭を刺激して、そしてカリ裏に優しく歯をひっかける、そうして僕の息子が快感に耐えきれずに吐き出した先走りを美味しいジュースでも飲むみたいに吸い取って、
ぢゅるぢゅるぢゅぷぢょぶっ
もう一度、より濃厚な液を搾り取ろうとさらに舌遣いを激しくする。
「あ……ぅ…天満……あまみぃ……」
腰が抜けそうな快感の中でも振り切れないほど無駄に頑丈な僕の理性は、「こんなことを姉弟でしてはいけない」と強く僕を引き留める、けどまともな言葉が口から出てきてはくれず、まるで哀願しているような声になる。
それに気をよくしたのか、天満は嬉しそうに目を細めて更に口の奥、喉のあたりまで僕の息子を飲み込もうとしていく、けれど、
「ぐぼっ! がほっ!」
むせた。
そしてギチギチに怒張した僕の息子も吐き出してしまい、その瞬間に油断してしまったからだろう、耐え続けてきた僕の射精欲の堰が音を立てて崩壊して、
「出るッ!!!」
びゅぅうううううううううう
音が出るほど激しく、僕は天満の顔に生まれて初めて出す精液をぶっかけていた。
「あっあっだめっ、昊のザーメン零れちゃう。」
顔をつたって落ちていきそうな僕の白濁液を、天満は必死に手で掬っては美味しそうに口に運んでいく。掬いきれずに床に落ちた精液に至っては床に這いつくばってでも残さず舐めつくす。
まるで雌犬のような実の姉のその仕草に、僕は興奮してしまっていた。
「昊のザーメン美味しい……もっと飲ませて。」
そんな風に僕を見上げてくる天満を拒む気はさらさらなく、天満の言葉にゆっくりうなずくと、天満はとても嬉しそうにもう一度僕の息子を口に含む。
ちゅぷちゃぷぴちゃぷちゅ にゅぐぐぐぐぐ
優しく愛撫するように舐め上げてから、今度こそ喉の奥まで僕の息子を飲み込む。
それだけではなく、天満は器用に僕の下半身を裸にすると、
じゅろころころくりじゅぬ こきゅごりゅぐにゅごきゅ
露出した玉袋を舐めながら喉の奥で亀頭を愛撫するという器用な技をやってのける。
気持ちよさのあまり僕が一度腰を振ってしまうと、天満は次の瞬間には両腕で僕の腰をしっかり押さえつけて、「あたしに任せて、昊は何もしなくていいよ、ってかスルナ」と言いたげな、優しげかつ迫力のある目を向けてきた。
目だけで謝ると、天満は満足したようにまた僕の息子を舐めはじめる。
上から彼女を見下ろすような姿勢になっていて気付かなかったけど、天満の股間の下には小さな水たまりができていた。
ぐっちょぐちょに濡れてるんだ……
そんな風に思いながら、けれども意識のほとんどは股間に集中。
ぬぢゅびちゃぢゅぷぐぷ
こきゅごきゅごくっきゅぅうううう
天満の激しくも心地よい攻めは、油断したら暴発してしまいそうなほど気持ちいい。
そして、天満が「飲ませて欲しい」という目を僕に向けてくるのと同時。
躊躇なく僕は
どびゅぅうううううううううううううっ!
「むぐぅうう―――――――――――――っ!!」
天満の口の中に、さっきまでマッサージされていたおかげなのかやたら調子が良くなった精巣に貯めこまれた白濁液をたっぷり流し込んだ。
大量の精液を放つ僕も、それを口で受け止める天満も放精の瞬間からずっとびくびくと体を痙攣させていて、その光景はまるで二人そろって電流でも流されてしまっているかのようだった。
天満のお腹からピンク色の毛が抜け落ちていく。それと一緒に角や翼、それに尻尾もちょっと大きくなって、よりルミネさんの持っていたものに近づく。
「ふふふ、美味し、ほんとに昊のザーメンってすっごく美味しいよ……」
顔を蕩けさせてうっとりいう天満は、凄くいやらしかった。
「今度は、下のお口で味あわせて……」
そう言って、天満は僕たちの服を全部脱がして、または脱いで、僕を床の上に座らせた。


「えへへへへ。」
今から、あたしは昊のおチンチンをあたしのおまんこに突っ込む。
想像するだけで意識が飛んじゃいそうなんだから、多分入れたらすごいことになると思うのに、全然怖くない、むしろすっごく嬉しい。
今あたしたちは二人して完全に全裸。昊はあたしが裸にひん剥いた、そしてあたしは自分で脱いだ。
メリオに変えてもらってから体のあちこちに生えてたピンク色の毛は、昊のザーメン二回飲んだら簡単に抜けちゃった、なんだったんだろあれ。
そんなこと、どうでもいいよね。
「入れるよ、入れちゃうよ、あたしの処女昊にあげちゃう、代わりに昊の童貞もらっちゃう、いっぱい気持ちよくしてあげるからいっぱい気持ちよくしてね。」
そう言いながら、あたしは床に座らせた昊の体で自己主張するみたいに元気に立ってるおチンチンに向かってゆっくり腰を下ろす。
おまんこはもう何か近づけたら飲み込んじゃいそうなほど昊が欲しくてたまらなくってパクパクおねだりしてるから、別段何かしなくてもちゃんと入ると思う。
腰を下ろして、そして昊のおチンチンの頭とあたしのおまんこの入口がちょっと触れた瞬間、
「はぁあああああああっ!!」
昊のザーメンを口の中に直接ごちそうしてもらった時みたいな体中に電撃が走ったみたいな猛烈な絶頂に襲われて、体から力が抜ける。
ぬ゙ぢゅぐぢゅぷちっじゅぶぅううううううっ!!
「を゙お゙ぉわ゙ぁ――――――――――――――――――――っ!!!」
その瞬間、せりあがってきた昊のチンチンがあたしのおまんこを奥の奥まで貫いた。
天国が見えそうなほどの気持ちよさにあたしは絶叫して、全身を壊れたおもちゃみたいにガクガク痙攣させてみっともなくイきまくる。
フラッシュでも焚いたみたいに真っ白になった視界の中でいろんな色の線香花火が、あたしの知るようなはかなさとは無縁の派手さでひたすらにバチバチと目の前で踊る。
どのくらい経ったのか、それとも全然経ってないのかわからないけど、線香花火も全部燃え尽きるとあたしの視界に色が戻ってくる。
あたしは昊の腰の上に座り込んでいて、昊は苦しそうな表情であたしの下に座っている。
「ひろいよ、そらぁ……いきなり突くなんてぇ……」
呂律の回らない声で、あたしは昊に抗議する。
「いや、僕全然動いてないよ、触った瞬間天満がイって、勝手に腰を落して僕の息子を飲み込んだんだ。」
昊は抗議する目であたしのことを見てくる、そんな目で見ないでよ、また子宮疼くじゃん♪
そんな風に思いながら動こうとして、体に力が入らないことに気づく。
「あ……あれ?」
どんなに力を入れようとしてもいうことを聞いてくれない。
もしかして、あたし腰抜けちゃってる?
全然下半身に力が入ってくれないのは多分それが原因だ。
「あのさ、昊、ちょっと悪いんだけど動いてくれない?」
自分で動けないんだから仕方がない、昊に動いてもらおう。
昊はため息ひとつつくと、腰をゆっくり引く。
ずぱぁん!
そして遠慮なくあたしの腰に叩きつける。
「ンっはぁあ――――――――――ッ!!」
頭の中が真っ白になるほどキモチイイ一撃、さすがあたしの弟。
「一回一回そんな大きな声出されたら集中できないだろ。」
そう言って、昊はあたしの口を左手で優しく、けれど問答無用で塞ぐ、
塞ぐんならキスしてよぉ――
そう目で訴えるけど、気づいてくれない。
空いている方の手であたしの腰をつかんだ昊は、
ずぱん! ぱん! ぱちゅん! ずちゅん!
大きな音が鳴るほど乱暴にあたしの腰に向かってピストンを始める。
「ンふっむグっンン―――――っ!」
あたしは口から出ていきそうな喘ぎ声を強制的に我慢させられる。
それが余計にあたしの興奮をあおる、多分腰が抜けてなかったらあたし今頃がむしゃらに腰をふりまくって喘いでたと思う。
ぱん! ぱん! ぱんぱんぱんぱんぱん!
昊もキモチイイみたいで、だんだん腰の動きが早くなってくる。
一発突かれるごとに昊のチンチンのカリがあたしの愛液を掬い出してるはずなのに、あたしの中が濡れていないことはない、どんどん中であふれてきて、それを掻き出されたせいで股間が濡れてるのがわかる。
濡れてるのは股間だけじゃない、気持ちいと体温が上がるみたいで体中汗だくだし、気持ち良すぎて喜びのあまり流れる涙があたしの顔をグチャグチャに濡らしている。
何かせり上がってきてるのがわかる、イきそうなのがわかる。
しかも今までとは規模が違う、絶対こんなの受け止められないってほどデカい。今までのだってすごかったのに、こんなの直撃したらあたしは壊れるんじゃないのかってほど「とんでもない」のが来てる。
「んフっ、ふぅうっ! むぅぐぅ―――――――!!」
「だめっだめっ! 壊れる!」そう言いたいのに、口をふさがれてるせいで言えない。
なのに昊は、
「僕も壊れるかも、けどいいよね、一緒に壊れようか。」
そんな風に言ってくれた。
テレパシー? 以心伝心?
どっちにしろそんなの素敵! 素敵すぎてイク!!
ほとんど無意識、どこかに跳んで行っちゃうことを怖がってたのかそれとも昊のことを全身で感じたいと思ったのか、あたしは昊の体に抱き着いていた。
そしてあたしたちの限界が訪れる。
「天満っ! アマミィっ!!」
「ンふゔ―――――――――――――――――――――――っ!!」
どぶどぶごぼぶびゃじゅぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!
ぶっしゃぁああああああああああああああああああああああっ!!
潮を吹くのと同時に訪れた昊のとんでもないレベルの放精を食らって、あたしの視界が全部精液色に染まる、まるでさっき顔中に精液をかけられた瞬間がフラッシュバックしてるみたいだ。
時間の感覚も消え果て、あたしがむしろ一生射精されてたいと思いすらしたのとほぼ同時に、昊の射精が終わる。
あたしの中に流れ込んできた昊の子種。こんなにたくさん、子宮いっぱいになるほど注がれちゃったから、子供できちゃったかも。それでいいか、子供の名前はどんなのにしよう、どんな子が生まれるんだろうな。
「えへへ……元気に生まれてきてね……」
昊の精液がたっぷり詰まったお腹を撫でながらあたしは呟く。


おかしい。
何がおかしいって、僕が天満に情欲を抱いていることがおかしい。
だって僕は天満のことを姉として認識していたことはあっても彼女のことを異性として認識していたことはなかったから。
それなのに、僕は今天満の右足をつかんで持ち上げ、左足の上に乗る姿勢で彼女の膣に向かって、固く大きくそそり立った強直を乱暴にねじ込んでいる。
「んっぁっはぁん! もっと、もっとやってよぉ!」
冷静な頭の部分で止めようとするけれど、僕は完全に天満との情事の背徳感とそして何より彼女の与えてくる快感に夢中になっていた。
ずじゅっずぢゅっぱぢゅん! じゅぱん! ぱんぱん!
どんなにピストンしてもきっちり吸い付いてくる天満の膣は搾り取らんがばかりに必死に締めつけてくる、どうやら中に注がれるのがよっぽどお気に召したようだ。
「いいの? 子供に響くよ?」
天満はどうやら自分が妊娠したと錯覚してるみたいだから、そう言ってあげる。
「んあぁっ! 納得してくれるよ、だってザーメン美味しいもん。」
意味不明だけどどうやらやめるつもりがないことだけは容易に理解できる返事。
「じゃ、もっといっぱい孕んじゃおうか、双子がいいかな? それとも三つ子? まさかの四つ子? そうなると生活費大変だろうけど。」
そう言いながら、すでに僕の精液でいっぱいになっている天満の子宮に息子を軽く押しつける、それだけで天満は軽くイっているらしく、体を跳ねさせて僕に切なそうな顔を向けてくる。
「何人でもぉっ! 二人きりの家族じゃなくて、イッパイ作ろうっ!」
冗談で言ったつもりの僕の幸せ家族計画に、天満も乗ってきた。
「そうだね、たくさん産んでよ? 『お母さん』?」
僕のその一言で、天満は完全に火が付いたらしい。
先ほどまで以上にぎゅうぎゅうと膣が息子を締め付けてきて、少し痛いくらいだ。
「生む生むぅっ! 昊とあたしの子供いっぱい作って生みまくるっ! だから何度だっていつだって妊娠させてよ! 『お父さん』!!」
本当に心の底から僕の息子を孕んで産み落とすことを夢想してる目をしていた、そんな倫理観のぶっ飛んだ実の姉に向かって種付けをするという倫理にもとる行動を、僕は確かに楽しんでいる。
「頑張るよ、いや『頑張ろう』だね、『お母さん』」
「うんっ! だから出して、妊娠させてぇっ!!」
「うん。」
どびゅぶぅるるるるるるるるるるるるるるるっ!!
大量に再生産された精液が、天満の子宮の中に突入する。
「ひア゙っはあ゙―――――――――――――――――――――――――――っ! 受精きだぁ――――――――――――――――――――――――っ!!」
もはや絶叫しているのか絶頂しているのかもしくはその両方なのかもわからないほどに割れた声を上げ、涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を歓喜に染め、体中の汗腺から噴出した珠のような汗と股間から惜しげもなく吐き出される愛液で濡れ鼠になりながら、天満は種付けされる快感を貪る。
「あぁ――――――――っ!! 嬉しいよぉっ! うれししゅぎりゅよぉっ! あたし昊の赤ちゃん産めるんだぁっ!!」
ほとんど白目をむきながら、天満は自分が僕の子供を妊娠したことを確信する。
「嬉しいのはいいんだけど、ちょっと派手にやり過ぎよ。」
そんな冷たい声が、僕たちを正気に戻した。
「ルミネ……さん……それにツィリアさんも……」
恐ろしく不機嫌そうな、それこそ視線で人を殺せそうな迫力で、二人はドアを開けて立っていた。
「うそ、だってあたし結界を。」
「甘く見ないでよお嬢ちゃん、私はこのクルツの『魔物の領主』なのよ? 自分の土地で余所から来たお嬢ちゃんに好き勝手されて我慢できるほど、私は心が広くないの。」
「強行突破には呆れたがな、さて、貴殿に何か弁明はあるか?」
ツィリアさんが肩をすくめながら言う。
「お仕置きは、何がいいかしら?」
恐ろしげな笑顔で、ルミネさんは天満に向かって言った。
「ちょっと待ってください、天満は僕の姉で……」
「あらそうなの、ならまぁ仕方ないから許すわ。」
そう言ったルミネさんの表情は、それでもまだ険しかった。




11/07/15 22:44更新 / なるつき
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■作者メッセージ
ヤンデレ? いいえ病的ブラコンです
体型変化率 B88→96 W57→59 H79→84

このように二人以上のセットネームの場合二人の視点がところどころ変更されながら語られます、まぁ一番多くなるのはこの二人ですし、そもそもセットは貴重な例外と言えますが。

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