連載小説
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定休日〜改築〜定休日
 
〜届け出の確認はしっかりと〜

今日からは暫くお休みだからゆっくり羽を伸ばせるわ〜♪それに、今日が最後の御風呂かと思うとしみじみしちゃうわね・・・。明日になったら全て取り壊して新しく改築されるかと思うと・・何か感慨深いものを感じちゃうわ。そうだわ。今日で終わりだから最後の御風呂は私がゆっくり頂いちゃいましょう。どうせ御客様も来ないんだから私が独り占めしてもいいわよね。


「ふぅ・・・、やっぱり御風呂はいいわね。温もるし、綺麗になるし。それに一人で入ると尻尾全部出せるから楽だわ♪」

流石に尻尾九本全部出すと浴槽が凄い事になっちゃってるわね。御風呂なんだか尻尾なんだか・・。

「誰も居ないし・・・じっくり尻尾を洗えるわね」

本当なら・・此処で洗いたくなかったけど。今日ぐらいはいいわよね。最後の日なんだから。

「・・んっ!・・・はぁ・・尻尾の先端コリコリするだけでも気持ちいいの・・。んん・・そぅ・・根元まで指を這わせて・・ぁん♪」

今のスゴイのぉ・・・、尻尾の根元手前が凄く気持ち良かったの♥あぁん・・・これを後8回も繰り返さなきゃならないなんて・・・・快感♪

あら、ヤダ。今の妄想でちょっとだけ濡れちゃったわ。早くシャワーで洗い流さないと狐火ちゃんが出てきちゃう。いくらなんでも銭湯の浴場で狐火ちゃんを生んじゃったら大変な事になってしまうわ。はぁ、危なかった〜。尻尾は最後にして先に体洗っちゃいましょ。

「女の子のお肌は男殺しの武器なのよ〜♪柔らかい腕も〜細い足も〜あの人を射止めるだけに磨かれるのよ〜♪このおっぱいも未だ見ぬ旦那様の為だけにあるのよ〜♪」

腋もお腹も綺麗綺麗にしましょうね〜。・・・・・。いつ見てもぴったり閉じてるわねぇ、私の一本線・・・。鏡に映ってる私の大事な一本筋・・、いつまで待たなきゃいけないのかしら。情けないわねぇ・・・今まで私の指しか受け付けた事が無いなんて。この・・・指しか・・。

「・・ちょっとぐらいならいいわよね、誰も居ないんだし・・・・ぁ♥」

あぁ、右手の中指が入り口をぐりぐりしちゃってるの〜♪はぁ・・すごいわ、指を大事な所で洗っちゃうのって凄く気持ちいいわ。このねっとりと指に絡み付く感触が最高なのよ♪んふぅ・・手全体に透明なボディローションが染み渡っていくのを感じるだけで御肌がツヤツヤになってる感じがするの♪

「あはっ♪手がローションまみれになってるわ♪もったいないからおっぱいにも塗ってツヤツヤにしなきゃね♥」

自前のねっとりローションがおっぱいに染み込んでいくのがわかるわ〜♪んふふふ・・・、もっともっとお肌を磨いて綺麗にしなきゃ。


「準備出来たかい?」

「もうちょっとですぜ姐さん!!」


なんだか外が騒がしいわね?今日は何かあったのかしら?ま、そんな事より続き続き♥

「ん・・そう・・そこがいいの。ぁん♪膜にイタズラしちゃダメなんだから〜♪」

もう、せっかちさんなんだから〜♪ここは女の子の大事な所だから指なんかでイタズラしちゃダメなんですからね。んふぅ・・そう・・・そうよ、上手いわ。あっ、そこはダメ!お姉さんの弱い所ばかり責めないで!

「・・・・んんっ!!」

はぁ・・はぁ・・・良かったわ〜♪でも・・いつまでも右手が恋人なのは悲しいわよね・・・。さて、すっきりしましたし一度洗い流しましょうか。

「んーーー♪ローションのおかげかしら。お肌がツヤツヤになって気持ちいいわ♪・・・そ、それじゃあ次は尻尾のほうを・・・」

まずは・・一本目を。

「んはぁぁぁぁぁーー♪先端シュッシュするだけでダメなのぉぉーー!!」

はぁはぁ・・・、ま、まだ一本目洗い終わってないのに膝が震えてきちゃう・・。・・・そうだわ、いいこと思いついた!

「・・・こうやって尻尾を抱き締めながら体で洗えば・・・アーーーッ!!ダメッ!尻尾が余計に感じちゃうううう!!毛がおっぱいと大事な所に擦れて体が痺れてきちゃうっ♥」

はぁはぁ・・・一番ダメな事だわ。ううっ・・普通にブラッシングしながら洗いましょ・・。

はぁ〜・・・お姉さん悲しいわ〜。折角の銭湯独り占めなのに、尻尾を洗ってくれる人が居ないなんて凄く寂しい。はっ!?ダメダメ!こんな事で弱気になっちゃ銭湯に来てくれる御客様に悪いわ。


「姐さん!用意出来ましたぜ!いつでもいけます!」

「よっしゃあ!んじゃ・・・せーのでいくよ!・・・・・せーのっ!!」


-ドゴォォォォ・・・・・・ンン-


「ちょっ!?ちょっと何なの!?なんで急に壁が崩れて無くなって・・・・」

へ?壁が・・無い?外が丸見え・・・・私・・今裸・・・。

「イ・・・・・イヤァァァァァァアッァァッァッァアッァアァーーーー!」

「あっ!?・・・・・お、女将さんの・・はだか・・・げぼぁっ!?」

「何見てんだい!このバカ熊!あっち向いてろ!」

なんで!?なんでいきなり壁が壊されちゃったのよー!?

「女将さん何してんのさ?今日から工事だから湯を全部抜いてくれって頼んだはずだけど何で風呂入ってるの?」

え?今日・・・から?嘘・・ヤダ・・・、私勘違いしてたわ。

「熊っち、あんたが今持ってるアチシのタオル貸しな・・・あいよ、女将さん」

「ぁ、ありがとう・・・」

「んじゃあさ、そろそろ工事始めるから女将さんは奥に引っ込んでてよ。湯はアチシと熊でちゃっちゃと抜いちまうから。それに他の連中も手伝ってくれるみたいだから、さ・・早く早く」

他の連中って・・・あ。

「よっ!手伝いにきてやったぜ」
「此処は私の憩いの場だしな」

「メルシュ・・それにプレシャナ・・」

「ちーす、アタシも来たぜー。工事にゃ電気が必要だろ?アタシの電気バンバン使ってくれていいぞ」
「改築工事終わったら私が大々的に宣伝しますよ!」

「ライナ・・葵・・」

皆・・皆ありがとう・・・。この銭湯がこんなに皆に慕われてて・・・本当に幸せ・・。嬉しすぎて涙が出ちゃいそう・・。

「・・・・ところでさ・・」

「何かしら?」

「いつまでタオル一枚で立ってるつもりなんだ?」



・・・・・・・・・・・・・・。







             『それを早く言いなさいよぉぉーーー!!』



15/03/08 22:49更新 / ぷいぷい
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■作者メッセージ
今回はJackryさんのリクエストで『番台さん』『こっそりオナニー』『改築工事(ハプニング)』でした。

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