体重計
〜ダイエット〜
なんだよなんだよチクショウ!!あんにゃろう・・アイツの胸ばっかり見やがって・・。どうせアタシの胸は筋肉だよ!脂肪じゃなく筋肉の塊だよ!身長もバカでかいし、腹なんて腹筋でガッチガチだよ!だからってアタシの前でアイツの胸とか太腿ばっか見なくてもいいだろ。アタシだって女なんだぞ。オーガだからって心まで頑丈って訳じゃないんだぞ。くそったれぇ!
-ガンッ!!-
あ、いけね・・、壁凹んじまった・・。
「ちょっと!煩いわよ!」
「わ、わりぃ・・。ちょっとぶつかっちまった・・」
「静かにしてよね」
あー、やべ。もうちょいでお隣さんまで貫通するとこだった。はぁ、・・・アイツ、やっぱ女らしい魔物娘のほうが好きなんかなあ。ああツマンネ、TVでも見るか。
『今日の街角特集・貴方の街の銭湯屋さん
えー、今日は金玉の湯へとお邪魔させて頂いております。地元では知る人ぞ知る隠れた名湯だそうで美容に良し、ダイエットに良し、婚活に良し、と三拍子揃った・・・ 』
「へっ!何が美容に良し、ダイエットに良し、婚活に良しだよ。そんな都合のいい銭湯あるわきゃねえだろ。そんなのがあるんなら・・・・・って、金玉の湯じゃねえかあああああ!?」
おいおいおいおい、どうなってんだよ。金玉の湯ってそんなにいいとこなんかよ。そんなの聞いてないぞ!って、どうせTVだから大袈裟に言ってんだろうよ。アタシは騙されねえぞ。・・・ん?
『あ、ちょうどいいところにお客さんが・・・すいませーん、突撃取材いいですかー?』
・・・。ちょっと待て。こ、こいつライナじゃねえか。なんでライナが映ってやがんだよ。
「いや〜、アタシさー、この銭湯のおかげで旦那出来ちまってねー♪もう旦那が毎日放してくれなくってさー♥ぁ、来た来た。あいつがアタシの旦那さ♪」
うぐぐぐぐぐ・・、あのライナがぁぁぁ。最近見かけねぇと思ったら結婚してやがったのかああ!て、ちょっと待て。今なんて言った?銭湯のおかげで旦那が出来ただと?・・・騙されて元々・・行ってみっか・・。
「・・・来ちまった・・。ちょいと遠かったが・・来ちまった」
別にTVを信用してるわけじゃないぞ。ちょいと気になったから来ちまっただけなんだよ。どうやら取材は終わってるみたいだな。やれやれ・・しゃーねえな、ちょっとだけ騙されてやっか。ええと、確か二百円だったな。
「いらっしゃ〜い。あら、初めての方ですわね」
「ん、ああ」
「ゆっくりしていってね♪」
くっ・・、番台の妖狐の胸でけえ・・。何食ったらあんだけでかくなるんだよ。あれじゃあ牛じゃねえか。アタシの胸もあんだけでかけりゃちったあ女らしくアイツに見てもらえるんかな。あー、やめやめ。さっさと風呂入っちまおう。
うおっ!?なんでこんなに客が居んだよ!あーくそ!やっぱやめときゃ良かったか。しゃーねえ、洗うだけ洗ったらさっさと帰っちまおう。やっぱ来るんじゃなかっ・・・。お、体重計じゃねえか。どれ久しぶりに計量してみっか。
「・・・・・・・・」
ミテナイミテナイミテナイミテナイ・・・、アタシは何もミテナイ。●●●kgあっただなんてミエテナイ。こりゃヤバイ・・。いくらなんでも3桁はマズイだろ。身長がデカイからとか筋肉のせいで重いとか言い訳になんねえよ。くそっ!こうなりゃここでダイエットしてやんよ!都合良くサウナとかもありやがるし。
<カラララララ・・・・>
「お?店の外見の割りには中は結構広いじゃねえか。これならゆっくり出来そうだ」
へえー、いい感じに揃ってるじゃないか。泡風呂に電気風呂に薬湯にサウナに水風呂に露天か。お、露天風呂の脇に打たせ湯まであるじゃないか。こりゃなかなか・・。それじゃ早速サウナだな!一気に痩せてやんぜ。
「サウナに入るのならタオル持っていきなさい!年頃の若い子が全裸だなんてはしたない!」
-ベシッ-
「うぷっ!?な、なんだあ!?どこから飛んできたんだ!?」
うぇ!?番台の妖狐が投げてきたのか。よっしゃ、体に巻いたし入るかー。・・・なんでここにヴァルキリーが居んだよ・・・。
「・・・なんだ?私に何か用か?」
「なんでこんなとこに居んだよ・・。戦争でもおっぱじめようってのか?」
「ふんっ、お前には関係無い事だ」
「あーそうかい、それじゃ御自由に」
クソッ!なんでこんなやつと一緒にサウナに入んなきゃいけないんだ。ん?こいつ何してんだ?腹なんぞ抓んで・・。
「おい、何してんだ?」
「・・・ッ!なんでもない!私の事は気にするな!」
「・・・ああ、なるほどな。そんな所を抓むって事は・・」
「何が言いたい・・貴様」
アタシは軽く手を差し出す。どうやら向こうさんはわかってないようだ。人が手を出しゃわかるだろ。って、アタシは魔物娘か。
「ほら、あんたも手を出せよ」
「よくわからんが・・こうか?」
差し出された手を掴み固い握手を交わす。
「あんたも・・仲間だったんだな」
「・・・まさか・・お前もなのか!?」
どうやら気付いてくれたようだ。同じダイエット仲間ということに。気付けば意気投合し何度もサウナに入るアタシとヴァルキリー。互いに愚痴を零し合い何度も相槌を打つ。どうやら向こうも向こうで苦労してるみたいだな。
「そうなんだ!こちらに来てからというもの・・天界には無かった甘い物の誘惑に何度も負けてしまって・・」
「あー、わかるわかる。アタシも初めて食った時はおかわりしちまったもんなー」
「そうだろう、そうだろう!っと、いかん。そろそろ戻らないと」
「そうかい?それじゃ今度改めてな」
パタンと小さくドア音を立てて帰っていくヴァルキリーを見送ってアタシもサウナ室から出る。んぁ〜〜、いい感じに体が引き締まったぜ。これなら少しぐらい減ってるかもな。そんじゃ次は、っと。
「あー・・・この露天風呂最高だぜー♪これで熱燗の一本でも出てくりゃもっと最高なんだけどな♪」
ちょいと一杯キュッと呑んでみてえとこだがここは我慢だ。呑んじまったら来た意味がねえ。しゃあねえな、今回はこの露天風呂で我慢すっかー。あー、空を見上げながら風呂に入るってのもオツなもんだな。
「・・・ふぁっ!?いっけねぇ、寝ちまってたみたいだな・・」
あー、どれぐらい寝てたんだ。結構長風呂しちまったみてえだが。ま、いっか。そろそろ帰るとすっか。
<カラララララ・・・・・>
「・・・・ど、どんだけ落ちたか・・」
ゴクリとアタシの喉が鳴ったのがわかる。こんな緊張今まで感じた事無かったぞ。ええい!女は度胸よ!
「・・・・・!な、なんとか【ピー】g減ってくれたか・・」
ほっと胸を撫で下ろす。これでアタシも多少は細く見られるかもしれないな。って、無理か。たかが【バキューン♪】g減った程度じゃアイツは気付かないよな。しゃーねえ、地道に頑張るしかないか。んじゃ帰りにちょいと一本だけビールでも呑んでいくか。
「ビール貰うぞー」
「は〜い。まいどあり〜♪」
んぐっ♪んぐ、んんぐぅ♪かはぁ〜〜!うっめえなー。うっしゃあ!明日も頑張ってダイエットしてみっか。
「あれ?先輩何してんすか?」
「なっ!?なんでお前が此処に居んだよ!」
よりにもよって何でコイツが金玉に来てるんだ。
「いや、俺近所に住んでるんですよ。だからちょくちょくここに来てますよって、あれ?先輩少し痩せました?」
「んぁ、・・ああ、まあな・・」
コイツ結構見てるんだな。アタシがダイエットしたのはわかってないみたいだけど。
「もったいないなぁ・・・」
「ぁ?何がもったいないんだ?」
「先輩の筋肉って憧れてたんすよ。俺もこれぐらい逞しかったらなあって」
「な、何言ってやがんだ!?お前いつもアオオニの燐の腹とか胸とか太腿ばかり見てただろうが!」
「ち、違いますよ!見てたのは見てましたけど別の意味で見てたんすよ!」
別の意味?何の事言ってんだかわかんねえぞ。
「燐先輩の筋肉もすごいとは思うんすけど、メルシュ先輩の筋肉にはまだまだだなあって」
えっ?じゃ、じゃあ・・いつも燐ばかり見てたのは・・。もしかしてアタシの筋肉と比べてたって事なのか。それってもしかして・・もしかすると今までのアタシは・・勘違いしてたって事か!?
「俺、燐先輩じゃなくメルシュ先輩のほうが好きっすからねー」
「・・・・・・」
「あれ?どしたんすか、メルシュ先輩?」
それじゃあアタシがやってた事って無意味なのか!?コイツに見てもらう為にダイエットしたっつうのに!あーもう、ちっくしょう!
「こんな時に言うんじゃねぇー!」
「ぐはっ!ちょ・・・メルシュ先輩・・・なんで背中に乗っかってくるんすか・・・」
「うっせー!アタシを背負って家まで連れてけ!」
「そんな無茶苦茶な・・ううぅ・・」
ふんっ!これぐらいの罰は当然だな。って、おい。なんかグラグラしてやがんぞ。しっかりしろよ。
「ふんぐぅぅぅ・・・先輩・・・お・・重い・・・っす・・・へぶっ!?」
「うわっ!?」
げ、アタシの体重で潰れちまいやがった・・・。全く貧弱なやつだなあ。たかが●●●kg程度だろうが。・・・。
『やっぱりダイエットしよう・・・』
なんだよなんだよチクショウ!!あんにゃろう・・アイツの胸ばっかり見やがって・・。どうせアタシの胸は筋肉だよ!脂肪じゃなく筋肉の塊だよ!身長もバカでかいし、腹なんて腹筋でガッチガチだよ!だからってアタシの前でアイツの胸とか太腿ばっか見なくてもいいだろ。アタシだって女なんだぞ。オーガだからって心まで頑丈って訳じゃないんだぞ。くそったれぇ!
-ガンッ!!-
あ、いけね・・、壁凹んじまった・・。
「ちょっと!煩いわよ!」
「わ、わりぃ・・。ちょっとぶつかっちまった・・」
「静かにしてよね」
あー、やべ。もうちょいでお隣さんまで貫通するとこだった。はぁ、・・・アイツ、やっぱ女らしい魔物娘のほうが好きなんかなあ。ああツマンネ、TVでも見るか。
『今日の街角特集・貴方の街の銭湯屋さん
えー、今日は金玉の湯へとお邪魔させて頂いております。地元では知る人ぞ知る隠れた名湯だそうで美容に良し、ダイエットに良し、婚活に良し、と三拍子揃った・・・ 』
「へっ!何が美容に良し、ダイエットに良し、婚活に良しだよ。そんな都合のいい銭湯あるわきゃねえだろ。そんなのがあるんなら・・・・・って、金玉の湯じゃねえかあああああ!?」
おいおいおいおい、どうなってんだよ。金玉の湯ってそんなにいいとこなんかよ。そんなの聞いてないぞ!って、どうせTVだから大袈裟に言ってんだろうよ。アタシは騙されねえぞ。・・・ん?
『あ、ちょうどいいところにお客さんが・・・すいませーん、突撃取材いいですかー?』
・・・。ちょっと待て。こ、こいつライナじゃねえか。なんでライナが映ってやがんだよ。
「いや〜、アタシさー、この銭湯のおかげで旦那出来ちまってねー♪もう旦那が毎日放してくれなくってさー♥ぁ、来た来た。あいつがアタシの旦那さ♪」
うぐぐぐぐぐ・・、あのライナがぁぁぁ。最近見かけねぇと思ったら結婚してやがったのかああ!て、ちょっと待て。今なんて言った?銭湯のおかげで旦那が出来ただと?・・・騙されて元々・・行ってみっか・・。
「・・・来ちまった・・。ちょいと遠かったが・・来ちまった」
別にTVを信用してるわけじゃないぞ。ちょいと気になったから来ちまっただけなんだよ。どうやら取材は終わってるみたいだな。やれやれ・・しゃーねえな、ちょっとだけ騙されてやっか。ええと、確か二百円だったな。
「いらっしゃ〜い。あら、初めての方ですわね」
「ん、ああ」
「ゆっくりしていってね♪」
くっ・・、番台の妖狐の胸でけえ・・。何食ったらあんだけでかくなるんだよ。あれじゃあ牛じゃねえか。アタシの胸もあんだけでかけりゃちったあ女らしくアイツに見てもらえるんかな。あー、やめやめ。さっさと風呂入っちまおう。
うおっ!?なんでこんなに客が居んだよ!あーくそ!やっぱやめときゃ良かったか。しゃーねえ、洗うだけ洗ったらさっさと帰っちまおう。やっぱ来るんじゃなかっ・・・。お、体重計じゃねえか。どれ久しぶりに計量してみっか。
「・・・・・・・・」
ミテナイミテナイミテナイミテナイ・・・、アタシは何もミテナイ。●●●kgあっただなんてミエテナイ。こりゃヤバイ・・。いくらなんでも3桁はマズイだろ。身長がデカイからとか筋肉のせいで重いとか言い訳になんねえよ。くそっ!こうなりゃここでダイエットしてやんよ!都合良くサウナとかもありやがるし。
<カラララララ・・・・>
「お?店の外見の割りには中は結構広いじゃねえか。これならゆっくり出来そうだ」
へえー、いい感じに揃ってるじゃないか。泡風呂に電気風呂に薬湯にサウナに水風呂に露天か。お、露天風呂の脇に打たせ湯まであるじゃないか。こりゃなかなか・・。それじゃ早速サウナだな!一気に痩せてやんぜ。
「サウナに入るのならタオル持っていきなさい!年頃の若い子が全裸だなんてはしたない!」
-ベシッ-
「うぷっ!?な、なんだあ!?どこから飛んできたんだ!?」
うぇ!?番台の妖狐が投げてきたのか。よっしゃ、体に巻いたし入るかー。・・・なんでここにヴァルキリーが居んだよ・・・。
「・・・なんだ?私に何か用か?」
「なんでこんなとこに居んだよ・・。戦争でもおっぱじめようってのか?」
「ふんっ、お前には関係無い事だ」
「あーそうかい、それじゃ御自由に」
クソッ!なんでこんなやつと一緒にサウナに入んなきゃいけないんだ。ん?こいつ何してんだ?腹なんぞ抓んで・・。
「おい、何してんだ?」
「・・・ッ!なんでもない!私の事は気にするな!」
「・・・ああ、なるほどな。そんな所を抓むって事は・・」
「何が言いたい・・貴様」
アタシは軽く手を差し出す。どうやら向こうさんはわかってないようだ。人が手を出しゃわかるだろ。って、アタシは魔物娘か。
「ほら、あんたも手を出せよ」
「よくわからんが・・こうか?」
差し出された手を掴み固い握手を交わす。
「あんたも・・仲間だったんだな」
「・・・まさか・・お前もなのか!?」
どうやら気付いてくれたようだ。同じダイエット仲間ということに。気付けば意気投合し何度もサウナに入るアタシとヴァルキリー。互いに愚痴を零し合い何度も相槌を打つ。どうやら向こうも向こうで苦労してるみたいだな。
「そうなんだ!こちらに来てからというもの・・天界には無かった甘い物の誘惑に何度も負けてしまって・・」
「あー、わかるわかる。アタシも初めて食った時はおかわりしちまったもんなー」
「そうだろう、そうだろう!っと、いかん。そろそろ戻らないと」
「そうかい?それじゃ今度改めてな」
パタンと小さくドア音を立てて帰っていくヴァルキリーを見送ってアタシもサウナ室から出る。んぁ〜〜、いい感じに体が引き締まったぜ。これなら少しぐらい減ってるかもな。そんじゃ次は、っと。
「あー・・・この露天風呂最高だぜー♪これで熱燗の一本でも出てくりゃもっと最高なんだけどな♪」
ちょいと一杯キュッと呑んでみてえとこだがここは我慢だ。呑んじまったら来た意味がねえ。しゃあねえな、今回はこの露天風呂で我慢すっかー。あー、空を見上げながら風呂に入るってのもオツなもんだな。
「・・・ふぁっ!?いっけねぇ、寝ちまってたみたいだな・・」
あー、どれぐらい寝てたんだ。結構長風呂しちまったみてえだが。ま、いっか。そろそろ帰るとすっか。
<カラララララ・・・・・>
「・・・・ど、どんだけ落ちたか・・」
ゴクリとアタシの喉が鳴ったのがわかる。こんな緊張今まで感じた事無かったぞ。ええい!女は度胸よ!
「・・・・・!な、なんとか【ピー】g減ってくれたか・・」
ほっと胸を撫で下ろす。これでアタシも多少は細く見られるかもしれないな。って、無理か。たかが【バキューン♪】g減った程度じゃアイツは気付かないよな。しゃーねえ、地道に頑張るしかないか。んじゃ帰りにちょいと一本だけビールでも呑んでいくか。
「ビール貰うぞー」
「は〜い。まいどあり〜♪」
んぐっ♪んぐ、んんぐぅ♪かはぁ〜〜!うっめえなー。うっしゃあ!明日も頑張ってダイエットしてみっか。
「あれ?先輩何してんすか?」
「なっ!?なんでお前が此処に居んだよ!」
よりにもよって何でコイツが金玉に来てるんだ。
「いや、俺近所に住んでるんですよ。だからちょくちょくここに来てますよって、あれ?先輩少し痩せました?」
「んぁ、・・ああ、まあな・・」
コイツ結構見てるんだな。アタシがダイエットしたのはわかってないみたいだけど。
「もったいないなぁ・・・」
「ぁ?何がもったいないんだ?」
「先輩の筋肉って憧れてたんすよ。俺もこれぐらい逞しかったらなあって」
「な、何言ってやがんだ!?お前いつもアオオニの燐の腹とか胸とか太腿ばかり見てただろうが!」
「ち、違いますよ!見てたのは見てましたけど別の意味で見てたんすよ!」
別の意味?何の事言ってんだかわかんねえぞ。
「燐先輩の筋肉もすごいとは思うんすけど、メルシュ先輩の筋肉にはまだまだだなあって」
えっ?じゃ、じゃあ・・いつも燐ばかり見てたのは・・。もしかしてアタシの筋肉と比べてたって事なのか。それってもしかして・・もしかすると今までのアタシは・・勘違いしてたって事か!?
「俺、燐先輩じゃなくメルシュ先輩のほうが好きっすからねー」
「・・・・・・」
「あれ?どしたんすか、メルシュ先輩?」
それじゃあアタシがやってた事って無意味なのか!?コイツに見てもらう為にダイエットしたっつうのに!あーもう、ちっくしょう!
「こんな時に言うんじゃねぇー!」
「ぐはっ!ちょ・・・メルシュ先輩・・・なんで背中に乗っかってくるんすか・・・」
「うっせー!アタシを背負って家まで連れてけ!」
「そんな無茶苦茶な・・ううぅ・・」
ふんっ!これぐらいの罰は当然だな。って、おい。なんかグラグラしてやがんぞ。しっかりしろよ。
「ふんぐぅぅぅ・・・先輩・・・お・・重い・・・っす・・・へぶっ!?」
「うわっ!?」
げ、アタシの体重で潰れちまいやがった・・・。全く貧弱なやつだなあ。たかが●●●kg程度だろうが。・・・。
『やっぱりダイエットしよう・・・』
14/10/13 22:52更新 / ぷいぷい
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