連載小説
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不器用な三角関係
またこの人か。全く、何度注意したら直してくれるんだ。本当に懲りない人だな。

「ちょっと痛いですよー?我慢してくださいねー」

「ふぁがが、ほへはひっはふぇ・・・」

はいはい、何言ってるかわかりませんので一気にしますね。まずは此処と。

「ひはぁぁぁーー、ふはぅひょへわ・・!!」

次は此処と・・・。

「んはぁぁあーーーー!!」

はいはい、わかりましたから大声を上げないでください。はい、終わりましたよ。最後に洗浄して・・はい、これでうがいしてくださいね。

「あふぁぁ〜〜・・、ぺっ・・。んぁー・・・痛かったわぁ・・」

「痛いと解ってるのでしたら・・これに懲りてお酒と甘い物は控えてください。と、言っても聞きそうにないですね」

「・・・・ふんっ!」

ま、いいですけど。患者が居ての私ですから。はい、次の方ーどうぞー。

「しぇんせー・・・、犬歯がむずむずします・・」

また貴女ですか・・・。どれどれ?あー・・、何か硬い物を噛んでしまったようですね。犬歯に僅かですが傷が・・。

「全く貴女ときたら・・どうせいつものように骨ごと肉を齧ったのでしょう?あれほど歯は大事にしなさいと言ったのに・・」

「ひゅみまひぇん・・しぇんしぇー・・」

「しょうがない人ですねー・・。それじゃそこに座って」

「ふぁぃ・・・」

ふーむ、ワーウルフの牙っていつ見てもすごいですねー。これはこれで治療のし甲斐がある。ふむふむ、・・・こうなってるのか。ん?これは何かな?

「ヒャゥン!!」

「何かありますね??」

あー、これか。骨の欠片が歯肉と歯の間に刺さってたんですか・・。これならすぐに治療出来ますね。

「はい、あーんしてください」

「んぁー・・」

菌が入らないように洗浄してからちょっとだけ麻酔を・・、さて抜きますか。

「はい、抜きますよー。・・・・はい、終わりましたー」

「ぉ?ぉ?・・・・むずむずしてたのが無くなったよ!ありがとう先生!」

「はいはい・・、次から骨ごと齧らないようにしてください」

はい次の方ー。と、…もう診察時間終了ですか。それじゃ、器具の洗浄をしてから帰りますか。そうだ、今度ワーウルフの歯を調べてみよう。あの歯はなかなか興味深い。いや、スフィンクスの患者の歯型を調べてみようか。・・・猫や犬と同じ治療でいいのか?いや、人?である以上は私達とあまり変わりない歯の質かもしれないし。うーむ、魔物娘達が現れてから私の探究心が膨らみ過ぎて爆発寸前だ。

「先生・・・、お願いですから、その手の動き止めてくれませんか?」

「おっ?これは失礼しました・・」

最近になってから魔物娘の歯型を想像する度に手がワキワキと不自然に動き出す。隣でインプラント歯の手入れをしていた三隅君が冷めた目線で私を見ている。

「そんな目で見ないでくださいよ・・。どうしても気になるんですよ・・、魔物娘達の歯は種族問わず皆同じなのか・・。それともやはり種族によって多少の違いがあるのか・・。三隅君は興味無いかね?」

「ないです、例え違っていても私はそれに倣って造るだけが御仕事なのですから」

はぁ〜、ドライな子だなあ。そんな性格してるからいつまでも彼氏が出来ないのです。

「・・・何か言いましたか?」

「いいえ、何も言ってません」

女の勘って怖いな。ほんのちょっと思っただけで勘ぐってくるんだから。ま、それはそれ。さっさと洗浄済ませて終わりますか。…はい、お疲れ様。

「ぁ〜〜・・・同じ姿勢ばかり続けてると肩が酷く凝ってくるな」

「……歳じゃないですか?先生」

こう見えても一応は20代だぞ、本当にこの子は可愛げが無い。ああ言えばこう言う。そんな性格してると本当に一生貰い手が来ないよ?最近は魔物娘の子のほうがすごく人気あるんだから。・・・さっきのワーウルフの子も結構可愛い子だったな。性格がちょっとアレなんだけど。

「・・・先生、何考えてるんですか」

「何も考えてませんが?」

さて、明日は休日。のんびり過ごせるといいんだけど。

「さ、今日はもう締めますから貴女も作業終了してください」

「・・・・」

はぁ〜、なんでこんな子を雇ってしまったんだろ。もっと他に出来る人が居ないんだろうか。最近の子は資格さえあれば何とでもなると思ってるんだろうけど、必要最低限のコミュニケーションも取れないんじゃ居ても居なくてもどっちでもいい存在だよ。どこかに良い人材居ないかなあ。とは言え、まだまだ若い自分にはそんなスキルの高い人が来てくれるわけでもないし。

「それでは、お疲れ様」

む、無反応ですか。なんていうか、ただ仕事をする為だけに来てるのですか、貴女は。もう怒りを通り越して呆れしか出ませんよ。本音言ってしまえば、本当は貴女なんか雇いたくなかったのに。面接に来た時も無愛想でしたし、ただ他の方より資格が僅かに多かったというだけで雇ったんですよ。…今思えばやはり、あの子を雇えば良かったかなあ。でも、もう他の歯科医に行ってるだろうし。勿体無い事をしたな。・・・帰ろう。


最悪な目覚めだ。初めて、三隅君が出勤してきた時の事を思いだしてしまった。初日からいきなり患者とトラブル起こして訴えられそうになった最悪な黒歴史を。

「はぁ〜・・・、なんで急にあんな事を思い出すかなあ・・」

ストレスが限界にまで達してしまったのかもしれないな。悪いけど、もうそろそろ三隅さんには退いてもらうしかないか。これ以上の厄介事を持ち込まれたくないしな。だけど、あの子は変にプライドだけは高いからなあ。なんだかんだ言って知らん顔しそうだし。どうしたもんだか。

「…朝から気分悪くしてもしょうがない。いつもの店にでも顔出そう」

ラフなジーンズに無地のTシャツ姿、普段から履き慣れているスニーカーで近所の喫茶店に顔を出す。歯科医だからといってお金があるわけじゃないので徒歩だよ、徒歩。健康第一なんだよ。決して貧乏って訳じゃないんだから。

「いらっさい・・、なんだ先生か」

「いつもの頼む」

「あいよ」

ふぅ〜〜、やはり此処は落ち着くなー。っと、新聞新聞っと。なになに?『新アイドルのセイレーンのリリカちゃん!!初ライブの動員数はなんと10万人!?』ふーん。『教育とはこうあるべきだ! 著・フォナ・フレッタ(アヌビス)』。『愛とは童貞を愛でる事 著・エレスリア・マーナ(ユニコーン)』・・・。もう日本ダメかもしれないな。あらゆる意味で。

「はいよ、ブレンドとホットドック」

「ありがと・・・」

うん、美味い。やっぱり休日の朝はこのホットドックが一番だ。

「…なぁ、先生さんよ?」

「んぁ、・・・何?」

「あんたさー、医者やってんだからそこそこ金あるんだろ?なんで結婚しねぇんだ?」

「医者じゃなくて歯科医なんだけど・・」

「医者も歯科医も同じもんだろ。誰かいい人居ないんか?」

…。居たら此処でホットドック食ってるはずないだろ。本当に誰かいい人居ないもんかな。とは言っても職場で身近に居る子と言えば、三隅君ぐらいだし・・論外かな。

「はぁ〜〜〜・・・・・・」

「どうしたんだ先生?」

「いえね、・・・自分の女性との出会い運の無さを痛感してただけです・・」

「・・・正直すまんかった」

悲しみの向こうに〜♪と、なんとなく歌いたくなってしまった。本当になんというか・・・。そりゃ、歯科医になれば少しぐらいは縁が増えてくれるだろうと思ってた時期があったよ。しかし、・・・なんで減っていくんだ。歯科医になってから学生時代に知り合った子とか一気に疎遠になってしまったし。おかしすぎるだろ、普通は逆に寄ってこられるもんじゃないのか。朝っぱらから喫茶店で愚痴るなんてどうかしてるな。これ食ったら帰って不貞寝するか。もう何もする気起きないわ。

「ごっそさん。もう帰ります」

「ぉ?もう帰るんか先生?ああ、そうだそうだ・・・近い内に結婚するから式に来てくれよな、先生」

「・・・・・・・は?」

何言ってんだ、このマスターは。あんた、年齢考えて・・って、まさか。

「いやぁ〜〜・・・・俺みたいなおっさんにあんな若い子が求婚してくるなんて・・世の中変わっちまったなー・・」

・・・・・・・・。

「ふっさふさの尻尾がなんとも言えんぐらい気持ち良くてなー・・・、それにあの狐耳・・・今までに感じた事が無い最高な触り心地で・・・」

ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!もう二度とこんな店こねええええええええええええええええええええええええええええええええええ!

乱暴にドアを開けて飛び出す。目からちょっと汗が飛び散ったが気にしない。なんで自分には縁が無いんだ。マスターなんてもう既に50台手前だというのに可愛い狐っ娘と結婚だなんて。なんで自分には誰も近寄って来ないんだ。前世が何か悪い事でもしたのか。それとも元から運が無いのか。考えれば考えるほど目から汗が飛び散る。今日はもう寝てやる。もちろん一人で。





嗚呼、朝日が眩しい。ちょっとばかり眠り過ぎたかも。・・・さて、可哀想だが今日は心を鬼にして三隅君に言わないとな。これ以上問題を起こされて周囲に謝罪するのもそろそろ限界だし、それにあの子もこのままだと成長しないだろうし。

「おはよう、三隅君」

「・・・・」

無反応か、しょうがない・・これだけは言いたくなかったが。

「三隅君、悪いけど・・・君は今月一杯で辞めてくれないか」

「……ッ!?・・・何故ですか?辞めさせられる理由がわかりません」

「・・・君は問題を起こしすぎだ。三隅君・・貴女が此処に来てから半年が経ちましたが、・・・どれほど問題を起こしてるか知っていますか?」

「・・・・さぁ?」

「14回です、それに苦情が8件。月に平均3件以上の問題を起こしているのです。正直に言えば、貴女を雇った事を後悔しています。申し訳ありませんが、今月の最終日・・は、休日ですね。では、その前日までに離職票を用意しておきますので・・」

何も反論してきませんか、ちょっと拍子抜けな感じだな。流石に神経が図太いこの子でもクビはきついか。ま、しょうがない。身から出た錆だ。同情する気なんて全く無い。

「・・・次は、仕事に真面目な・・・・魔物娘の子でも募集するか・・」

「・・・・そ・・・そんなっ!?それだけは駄目です!」

「・・・?なんで貴女が反論するんですか、自分がどうしようと勝手でしょう?それに三隅君、貴女は今月一杯で終わりですから関係の無い話でしょ?違いますか?」

「・・・・ぅ・・」

さて、新しい人材募集の用紙を用意しておくか。えっと、人・魔問わずでいいかなと・・。年齢は、どうしようかな。この際だし、若くてもいいか。それと、出来れば次はコミュニケーション豊富な子を。

「・・・何ですか?もう時間ですよ、早く準備に掛かってください」

「・・・・・・・・はい・・」

後ろで突っ立ってられると書き辛いじゃないか。人材募集用紙の必須事項を埋め尽くした瞬間、後ろから何か聞こえたような気がしたけど何だったんだろう。



「・・・・・渡さない・・先生は私だけの・・。私だけの・・・・」


・・・。また貴女ですか、何で毎回毎回来るんですか。お願いですから学習してくださいよ、本当に・・、それになんでいつも肉絡みの治療なんですか。

「ふぇんへぇ〜〜・・・ひたひです〜〜・・・・」

「・・・はいはい、また骨付き肉を丸齧りをしたんですね・・。本当に懲りない人ですね・・・。はい、口を大きく開けてください」

「んぁ・・・・、キャイン!!」

流石に今日は優しく治療する気にはなれませんので、荒療治といきますか。ちょっとばかり痛い目に遭ってもらわないと懲りずに何度も同じ事をするだろうし。

「ヒャィン!ヒャィン!!ひたぃへふ、ひぇんへー!!もっひょやひゃひくしへぇ〜〜〜〜!!」

「わざと痛くしてるんです!全く貴女と来たら何度同じ事を言わせるのですか!今日という今日は反省しなさい!奥の奥まで掻き回しますから!」

キャィーーーーーーーーーン!!

受付まで響くワーウルフの嘆き声。待合室で待っていた患者数名が逃げ出していく。だけど、自分は手を緩めない。これに懲りて歯科医に何度も通う事がないようにきっちり教育しておかないと。

「・・・・ふぅ。終わりましたよ・・」

「キュ〜〜〜〜ン・・・キュ〜〜〜〜ン・・・・」

涙目になったまま診療台でぐったりしているワーウルフは放置して受付へと歩く。

「はい、次の方どうぞ」


「「「!!!」」」


患者数名が一斉に驚愕の表情のまま固まってしまった。一体どうしたんだろうか。

「先生、・・・・・先生・・」

「どうしたの?」

「さっきのはちょっとやりすぎでは・・・・」

そういやワーウルフの患者の叫び声が待合室まで届いていたんだった。ちょっとやりすぎたかな。

「まぁ、でも・・あれは自業自得ですので」

チラリと後ろを振り返るともう立ち直ったのか、ワーウルフの子がふらふらとしながらも受付に近づいてくる。

「しぇんせ〜、激しいですよ〜・・・。あんなに奥まで激しくされたから・・オマンコべちょべちょになっちゃったょ〜・・・」

羞恥心の欠片も無く穿いていたジーンズを突然脱ぎ出し濡れに濡れた下着を晒してきた。

「は・・、はげし・・・すぎて・・・・何度もイっちゃった・・・♪」

「はい、そこで終了です」

受付に置いてあるスリッパを掴み、頭頂部に見事なツッコミを入れる。

「キャン!・・・痛いです・・先生・・」

「わざとらしく言うんじゃありません。・・・・さて、次の方どうぞ」

ガタガタ震える患者を診療台に座らせ、治療を開始する。さて、今日も忙しくなりそうだ。

最後の患者の治療を終え、軽く一息吐きながらゆっくり珈琲を味わう。

「ふぅ〜〜・・・、さて・・器具洗浄して帰るか。それじゃ三隅君、もう先に上がってくれて構わないから」

「・・・・・」

今日一日、終始無言のままの彼女が去っていく。少しは態度が変わるかと思ったけど、やはり彼女は彼女だったな。器具を洗浄しながら溜息を吐く自分が情けない。多少は彼女の腕に期待していたんだけど、これ以上の期待はしないほうがいいかな。最後の最後まできっとあんな感じだろうし。

「真面目な魔物娘って誰だろ・・。アヌビスかな・・それとも、んー・・器用そうなキキーモラもいいな。それか物作りのスペシャリストでもあるドワーフもいいな・・・。数え上げたら意外にもきりが無いな・・」

受付の子も後一人ぐらいは増やして今の体制を楽にさせたいし、どうしようかな。と、こんな事を考えてる場合じゃないな。さっさと切り上げて帰るか。



何事も起きないまま無事に休日を迎えれたなんて久しぶりだな。普段なら絶対に何か一悶着起きて謝罪してるはずなのに。

「こんなにゆっくりと休日を味わえるなんて・・。んじゃ、マスターんとこに・・は行かない!別に悔しくなんかない!」

今頃可愛い狐っ子さんとイチャイチャしながら珈琲でも出してるんだろうし、邪魔するのもなんだし。決して独り身の僻みなんかじゃないぞ。そうだと思いたい。

「・・・マスターいいよなぁ〜、狐っ子か〜。ふさふさの耳にふわふわ尻尾か・・・。はっ!?危ない危ない・・」

もう少しで自分にも獣耳を生やした彼女が出来ないかなあ、と想像するとこだった。・・でも、可愛いよな・・動物の耳って。あのワーウルフの耳だって柔らかかったし。うん、可愛い可愛い。ちょっとオバカな所を除けば十分可愛いじゃないか。もしかして時代は獣耳を求めてるんかな。

「とりあえず今日はどうするかなー、マスターんとこは行き辛いし・・」

なんとなく時計を確認。まだ9時を過ぎたばかりだ。このまま先週のように不貞寝するのはあれだし適当にぶらつくか。・・・彼女でも居ればこんな退屈な時間なんて。いや、意味の無い想像は辞めておこう。んじゃ、どこ行こうかな。

・・・。退屈すぎる。周囲を見渡せばカップルばかりじゃないか。なんでそんな状況で自分は公園のベンチに座って屋台のパンを齧ってるんだろうか。寂しいと思う前にあまりにも惨めすぎる。これが俗に言う『御独りさん』というやつなのか。

「しょうがない、本屋でも行って適当に時間潰すか・・」

近くの本屋に行ってはみたものの、こちらも公園と同じ状況だった。猥談集や夜の告白などが書かれた雑誌を魔物娘と一緒に真剣に読み耽ってるカップルが。あまりの疎外感に静かに店を後にする。

「・・・・居場所が無いじゃないか・・」

こんな事になるんだったら先週同様に不貞寝してるほうが良かったかもしれない。もうすぐ三十路だというのに彼女どころか女友達すら居ない自分が悲しく哀れに思えてしまう。いっその事、静かな場所でひっそりと誰にも知られず・・。

「最悪な想像ばかり頭によぎってくる・・。誰だよ、魔物娘は簡単に付き合える良き隣人とか言った奴は・・」

魔物娘が現れてから数年経ったというのに、自分は誰とも付き合った事なんてない。まして、友人関係すら成り立っていない。寄ってくるのは患者だけ。虚しい・・。やっぱり帰ろう。休日なのに、これ以上ストレスなんて溜めたくないし・・・・ん?なんだ・・パチンコの看板か・・・パチンコ・・。そうだな・・どうせ時間は腐るほど余ってるだし看板の誘いに乗ってやるか。ふんふん・・ここを右にか・・、んで突き当たって左な・・。あれ?こんなとこに店あったっけ?まぁ、いいや。勝ち負けなんてどうでもいいから今日一日ずっと打ってみるか。人生は既に負け組みだけど。


「本日はパーラーI☆ZA☆NA☆Iに御越し下さりありがとうございます。当店では御客様が御満足するよう誠心誠意おもてなしをさせて頂きます」


・・・!な、なんだこの人は。傍に居るだけで異常なほど興奮してしまう。もしかしてこの人はサキュバス・・・いや、なんだか違う。サキュバスなら学生時代に何度も見たし、ここまで興奮しなかった。まさか、・・・あの噂のリリム・・なのか?

「よくわかりましたね、正解です♪」

「・・・え、自分は何も言ってませんが・・」

「私はリリムですから心なんて簡単に読めますよ♪」

ま、まじなのか・・。まさか、滅多に見かける事がないリリムがこんな所に居るなんて。それになんて・・爽やかな笑顔なんだ・・。ああ・・・今すぐにでもこの人を犯したい・・・、犯して・・犯されて・・穢して・・穢されて・・自分だけの・・。

「・・・・ガッ!?・・つうぅっぅ〜〜・・いったぁ〜」

「……。素晴らしい精神力ですわね。自分の頬を殴り意識をはっきりさせるだなんて・・。本当に・・いいわぁ・・♥」

「ううぅ・・・、本当にリリム・・なんですね。学生時代に見かけたサキュバスなんて比じゃないです・・」

「でも、ごめんなさいね・・。私の魔力に中てられて・・、はい・・・これで大丈夫よ♪」

頬に触れられた途端に痛みが消えていく。す・・すごい・・、これがリリムの力・・なんだ。

「ごめんなさいね、入店早々に嫌な思いをさせてしまって・・」

「い、いえ!逆に感銘を受けました!貴女のような方に出会えた事を幸運に思います!」

「フフッ・・、ありがとうございます♪遅くなりましたが、本日の御入店ありがとうございます。心ゆくまで御堪能くださいませ♪それでは」

ああ、初めてリリムを見たけど・・噂に違わず素晴らしい人だ。あの人に踏まれて・・犯されて、服従させられたい・・・・。

「フガッ!!?・・・・クゥ〜〜〜・・」

「・・・??」

「ぃ、ぃぇ・・・なんでもないです」

いってぇ〜、今治してもらったばかりなのに・・また殴るはめになるなんて。ふぅ、気を取り直して・・、今日は一日ここで打ちまくってやるか。どのパチンコ台を打とうかなー。おお・・この美人は誰だろ・・。ぁ、うちによく来るワーウルフの子の台があるじゃないか。へぇ、魔物娘の台が色々あるんだなあ。あー、うん・・どうしようか。全台打ちたい気分だけど・・。これにしようかな。


『快楽牢獄』・・・なんというか名前からして選択をミスった感じがする。けど、いいか。当ってくれたらそれだけでいいし。

えー、ここに千円入れて、と。んで、このボタン押したら玉が出てくるんだったな。お、出た出た。よっし、今日はとことん打ってやる。

名前の割にはなんで舞台が森の中なんだろうな。てっきりこう・・なんというか牢屋の中みたいなイメージがあったんだが。お、回って・・・・えっ。嘘だろ、一回転目でリーチ来ちゃったよ。アルラウネのリーチかー、可愛らしいよなー・・でも、せめておっぱいは隠して欲しいと思うんだけど。蔦でお招きする仕草が可愛すぎるだろ。あらら・・ハズレか。ま、いきなり当る訳ないよな。

わからんな。これのどこが牢獄なんだろうか。とりあえず今まで見たキャラは・・アルラウネにアポピスに白蛇に、それにケサランパサランだろ・・後はアマゾネスにクイーンスライム、ダークエルフにアラクネ。ドリアードにマタンゴ。ミミックにつぼまじんか。皆共通点がバラバラだな。植物系とミミック、つぼまじんのような一度でも触れたら捕まるのはわかるんだが・・。後は何だろう、・・・特にケサランパサランとか意味がわからない。

「ぅーん・・、ぁ・・・アポピスのリーチだ。うっわ・・・すごいエロい。自分の乳首を舐めながらこっちをチラ見とか誘いすぎだろ、流し目とかしないでくれよ。しかも先端がピンクとかエロすぎだ。・・・でも褐色肌にピンクの乳首って妙に興奮してくるな、何でだろう?」

やっぱりハズレか。でもあれだな、アポピスって気性が少しばかり荒いって聞いた事があったけど、案外可愛いな。こちらをチラ見してきた時の不安そうな顔なんて最高だったし。蛇っ娘も案外可愛いんだよな・・。いやいや、何考えてんだ。

なかなか当らないな。別にそんなに期待してなかったし、それなりに時間を潰せたらいいかな程度だったからいいんだけど。まだ16時か、まだまだ時間あるしもうちょい遊んでいくか。

「ミミックとつぼまじんのWリーチか・・。なんでミミックの鍵穴がチンコの形なんだ・・、つぼまじんの蓋には♂マークがついてるし」

怪しい、あまりにも怪し過ぎるぞ。しかも箱と壷がガタガタ揺れてるのって微妙に怖いよ。ふぅ、スルーしてくれたか。当って欲しいとは思うけど・・ガタガタ動く箱と壷ってなんだか怖い。しかし、いつになったら当ってくれるんだろうか。もうかれこれ3時間ぐらい打ってるんだが。

「ぉ、またアポピスのリーチが来たよ。・・・・!カットインが・・!」

ユルリと漂うように画面奥から絵柄に近づいてくるアポピス。だけどやっぱりおっぱい晒したままなんだ。

<さぁ、私の毒牙に溺れなさい…>

アポピスが自分自身の絵柄に噛み付いてる。毒を注入して弱らせてから一気にトドメを刺すつもりなんだな。アポピスらしいと言えばそうなんだが、ってハズレるんかよ。

<あら?・・・効かないの・・?>

なんであれで当らないんだ。絶対当ってくれると思ってたのに。ハズレたもんはしょうがないか。でも、・・・アポピスのカットイン可愛かったな。乳首もピンクで綺麗だったし。ピンク色・・・いいな。

「いやいやピンクじゃなくて当ってくれないと」

欲求不満なんだろうか、ピンクの乳首が目に焼き付いてしまってる。今晩は眠れそうにないかも。・・・他のキャラもカットインが入るとエロいのかな。次のリーチが楽しみになってきた。早くリーチ来ないかな。

ダメだ・・普通のリーチばかり来てる。やっぱ邪な心を持って博打事すると当らないってのは本当だったんだ。そろそろ時間もあれだし、もう少ししたら今日は帰ろう。来週も絶対に打ちに来よう・・、妙にエロいし。

「・・・ッ!?お、Wリーチ来た!ダークエルフとクイーンスライムか。やっぱこれも普通の・・!ダ、ダークエルフのカットインが・・小指を咥えての流し目のカットインがエロい・・」

あ?あれ、画面が暗くなっていくぞ。・・何も見えなくなった。

-ピシィィーーン!!-

おお・・ダークエルフが鞭で叩く毎に画面が光って状況がわかるのか。

-パシーーーン!!-

来た来た!もうちょうもうちょい。

-パシィーーン!!ビシィッ!!-

後一つ!

-バシィッ!!-

・・・・んなああああああ!一歩手前で止まってしまった。もう少しだったのに・・ん?

<・・・言う事が聞けない情けない子には御仕置きをあげるわ、こうして欲しいのよね♪>

ダークエルフが絵柄を踏みつけてる。女王様プレイをする時のようなボンテージ姿で踏みつけてる姿ってそそるもんがあるな。

<ほらほら、もっと惨めに鳴きなさい!囀りなさい!>

・・・イイ。すごくいい。なんだかこう・・泣くのを堪えて必死に治療を受けてる患者を思いだしてしまう。なんだろう、この感情は。

<さぁ・・・イキなさい!>

「!!」

き・・キタァァー!ダークエルフが揃ったし!いやぁ〜、そこそこ負けたけどこれはこれで満足だなあ。ダークエルフさんの足ってしなやかでスベスベで綺麗だったなあ。うん、満足満足。・・・?玉が出ないよ?おいおいおい・・やっと当ってくれたのにこれは無いんじゃないか?

<フフフ♪良く出来た御褒美よ、私の奴隷ちゃん♥>

「・・・・・・・」

ハンドルを握ったまま固まってしまった。いつの間に出てきたのか受け皿に現れた銀貨。液晶画面は完全に電源が落ちて沈黙してる。どういう事なんだ。何か要らん事でもしてしまったんだろうか。

「ンフフ♪おめでとうございます、御客様♪」

「うわっ!?なになにっ!?」

「あぁ・・いいわぁ、その驚きの表情。お姉さんちょっとだけ嬉しくなっちゃう♥」

「・・・は、はぁ。あ、あの、すいませんが・・突然電源が落ちてしまいまして・・」

「いいのよ〜、わかってるから。ここの台は一回だけしか大当たりしないのよ♪」

い、一回だ・・け?どういう事だ。

「貴方の人生に一度だけの大当たりをプレゼントしたの♪そのプレゼントが・・その銀貨なのよ♪」

こ、この銀貨が自分の一生の大当たりなのか?一体どういうことだ?

「悩む前にしっかり手に取って・・ね。大事に肌身離さず持っていてくださいな♪」

よくわからないが、あのリリムが御勧めするんだから信用出来るはず。しっかり持っておこう。

「本日の御遊戯ありがとうございました♪それでは、またの機会がありましたら・・」

少しばかり懐が痛んだけど帰りますか。いつの間にか暗くなっていたか。どこか適当に店に寄って晩飯を済ませてから帰ろう。・・・そういやさっきの銀貨っと、・・レレリー=シーツェ・・か。ちょっとだけツンとした感じの横顔が可愛いな。こんな彼女が居たらいいなー。普段はツンとしてて上から目線で、でも時々甘えさせてくれそうな。・・・それは無いか。


んー・・、今日はなんだか目覚めがいい。なんだか不思議な感覚だ。何か満たされてるような、でも、まだ何か足りないような。ま、何でもいいか。朝から鬱より気分良く起きれるほうが・・・。と、そうだ。昨日の銀貨は。

「あったあった・・・、肌身離さず持っておかないとな」


さて、仕事仕事。

「おはよう」

「おはようございまーす」

来月は受付の子も同時に募集しようかな。毎日毎日、この子ばかりに頼ってしまって悪い気がするし。少しでも多く休みをあげないとな。さて、肝心の三隅君は。・・・既に作業してるのか。

「おはよう・・」

「・・・・」

はぁ・・。どうしたもんだか。全く頑固というか意固地というか・・。

「・・・?先生・・なんだか臭いです・・・」

「・・は?」

腕や肩口、腋あたりを入念に匂ってみるけどわからない。汗臭くもないし、何か薬品が付いたわけでもない。

「一体、何の匂いがするんだか・・」

「先生から・・知らない女の臭いがします・・・」

知らない女って・・、別に誰とも会ってないのに。会ったのは・・・パチンコ店に居たリリムぐらいしか。それにもう匂いなんてとっくに無くなってるはず。

「そんな訳ないでしょう。第一、そんな事があったとしても貴女には関係ありません」

「・・・・ッ」

やれやれ、朝から一体何が言いたいんだか。さ、準備して患者を待ちましょうか。



・・・・。なんで週明け早々の患者がまた貴女なんですか!本当に懲りてくださいよ!

「しぇんしぇ〜・・・奥歯が痛いですー・・」

「はいはい・・・いつものように大きく口を開けてください・・。・・・ん?あぁー・・・これまた随分と派手に・・」

「なんれふかー・・ひぇんひぇ〜・・・」

どうやら硬い骨を毎度毎度齧ったせいで奥歯が欠けてしまったようだ。こりゃもう抜歯しないと駄目だな。

「さて・・・奥歯を抜歯しますね」

「ヒッ!?やだ・・やだぁ・・・・」

「ヤダ!じゃないでしょう・・。こんなになるまで歯を酷使しちゃってからに・・。いくら魔物娘は頑丈と言っても限界はあるんですよ?さ、覚悟してくださいね?」

-キュィィィィーーン・・・・チュィィィィーーン・・・-

「ヒッ・・・い・・・いや・・・やぁ・・・・」

-チュィィィーーーーン・・・・・-

「あ・・・あ・・・・・・ああ・・・・・・」








『お、・・鬼・・・・悪魔ぁあぁぁあぁぁぁぁああああああーーーーーーー!!』






ふぅ、・・・・終わりましたか。全く、誰が悪魔ですか。人聞きの悪い。でも、・・・まさかこんな形でワーウルフの歯が手に入るだなんて思いも寄らなかったですね・・。これは良い収穫です。ふふふ・・意欲が湧いてきます。後で研究材料にしましょう。


「きゅ〜〜〜〜ん・・・・きゅ〜〜〜〜ん・・・」


また泣いてるし・・。この子はいつになったら懲りるんだろうか・・。さて、朝一番から良い収穫もありましたし、張り切りますか。


「次の方どうぞ〜」




朝一番にワーウルフの患者から抜歯した奥歯を綺麗に洗浄して大事にケースに保管する。うーむ、素晴らしい歯だ。週末は昼から暇だし晩までのんびり研究してみるか。

<…フフ、おもしろい男ね♪>

「ん、誰か何か言いましたか?」

「いえ?それとも何か御用でしょうか〜?」

おや、受付の子じゃなかったのか。かと言って三隅君とは思えないし。はて、幻聴でも聞こえてしまったのか?幻聴が聞こえる歳じゃないんだけどなー。ま、今日の所は早めに切り上げて帰りますか。

「・・・・・・・」



待ちに待った土曜日が来た。今日は昼からは休診だ。さあて、念願の魔物娘の歯をとことん調べさせてもらいますよ。さて、御対面!

「夢にまで見た魔物娘の歯・・・、今日は思う存分調べて研究資料を書いてみよう・・」

さて、まずは触り心地は、と。ふむ、人とあまり変わらない感じだが幾分強度は高そうな感じがするな。材質を調べたいが・・うちの器具では少し無理があるな。まぁ、透過は先にやっておくか。・・・んー、微妙に何かが違うなあ。うちに専用の機械があれば調べる事が出来るんだが、貧乏歯科医だから無理だな。形は人と全く変わらず、色も同じ、今の所わかっているのは人よりかは強度が高そうなのとなかなか菌を受け付けない頑丈な性質という事だけ。これだけでも十分資料にはなるが、まだまだ物足りない。専用の機器欲しいなあ・・。はぁ・・・もっと調べる事が出来れば万年貧乏歯科医を卒業出来るのに。

<クスクス・・・手伝ってあげましょうか?>

「だ・・・誰だ!?」

<私は高くつくわよ♪私の永遠の奴隷になるって約束してくれたらタダで手伝ってあげるわ♥>

「ふざけるな!どこだ!どこに居る!姿を見せなさい!」

<此処よ、こ こ ♪>

何だ?白衣のポケットが光ってるぞ。まさか・・この中から・・。

「・・・なっ!?銀貨が・・光ってる・・」

<ん〜〜〜〜〜、やっと窮屈な所から出れるわ〜♪>

なっ・・、そんな馬鹿な事があってたまるか。銀貨が・・銀貨が溶けてその中から女性が出てくるなんて。でも、すごい美人だ。しかも、自分好みの褐色肌だし。少しだけ吊り上がった勝気そうな凛々しい目、それに鼻筋がピンとして少しばかりインテリな女性を思わせる。それに、あの・・艶のある唇。すごくイイ・・。髪なんて触れなくてもわかるぐらいに細く絹のような・・。しかも着ている服がどう見ても・・女王様スタイルの・・。って、ダークエルフ!?

「フフフ・・・初めましてと言うべきかしら?」

「ま、まさ・・か・・、レレリーさん・・なのか!?」

-パシィィーン-

「レ レ リー 様・・・でしょう♪」

あぶなっ。今どこから鞭を取り出したんだ。・・あ、なるほど・・腰の後ろに引っ掛けていたのか。って、そうじゃない。自分は鞭でぶたれて喜ぶ性癖は持ち合わせていないぞ。

「ねぇ・・・、私の奴隷になるんだったら・・。色々と教えてあげるわよ♥」

「お断りします、自分は鞭で打たれる事に喜びを見出せるほど変質者ではありませんので」

「・・いいわぁ・・その反抗的な目・・。お姉さんゾクゾクしてきちゃうわぁ♥貴方みたいな人は徹底的に犯して・・犯して・・何度も何度も私の子宮に精液を流し込んで孕ませたくてオチンチンをオマンコから抜く事が苦痛になるぐらい素直な奴隷にしたくなっちゃう・・♪」

「へ・・・変態だあああああああああああ!!」

目の前の女性は美人だ。それも褐色肌でおっぱいは大きい。男なら誰しも目の前の女性を犯してやりたいと思うだろう。でも、・・いくらなんでも変態なうえに女王様気取りの変質者だけは勘弁して欲しい。

「・・今、変質者とか思ってなかったかしら・・?」

-ビシィッ!!-

「ぐっ!!・・・くぅーーー・・・ッ!?・・・・あ、あれ?痛くない・・?」

今確かに脇腹を鞭で打たれたはずなのに。くっ!?また来る!?

「ほ〜ら、ほ〜ら・・、御主人様を変態扱いする悪い奴隷には御仕置きをあげなきゃ♪」

「クッ!うぅ・・、アッ!!・・・んんん?・・・全然痛くないじゃないか・・、これのどこが御仕置きなん・・・だ・・、ぐぅっ・・な、なんだ・・・急に体が熱く・・」

「フフ、効いてきたようね・・、さぁ、そろそろ仕上げよ♪」

-バシィィィッ!!-

「あ・・・ああああ・・・・・あああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

な、・・なんで急に・・射精してしまった・・んだ。ううぅ・・下着の中・・べとべとして気持ち悪い・・。

「悪い子ね♪鞭でぶたれて射精しちゃうなんて・・・クスクス・・」

「ああ・・・・ああ・・」

「さぁ、その邪魔な服と下着を脱ぎなさい!」

ああ、体が勝手に白衣と服を脱がし始める。下着まで・・。

「ふふ・・・いいわぁ♪その情けない精液まみれのオチンチン・・♥今からお姉さんがたっぷりと可愛がってあげるわ。さぁ・・そこに座りなさい!」

体が勝手に診察椅子に・・。何故だ、何故こんな事をされてるのに座ろうとするんだ。だ、ダメだ・・座ったら・・我慢出来なくなる・・。

「いい子ね♪良く聞けた御褒美よ・・受け取りなさい♪」

「ああああぁっぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁ・・・・・・」

レレリーさんの柔らかい手が精液まみれになったチンコを優しく扱いてくれる。

「美味しそうな匂いね・・、お姉さんのオマンコで可愛がる前にちょっとだけ味見してあげるわ♥」

うぁ・・レレリーさんの舌が裏筋を舐めまわして・・。これ、す、すごくいい・・、もっと・・・もっと強く・・。うっ、精液まみれになったレレリーさんの指が亀頭を優しく揉んでくれ・・て。

「も、・・もぅ・・ダメだ・・。出る・・!ぐぁぁっ!?」

「誰が勝手に出していいと言ったのかしら?どうやらまだまだ躾がなってなかったようね・・。いいわ、・・貴方に相応しい罰を与えてあげる」

罰って一体・・。あぁ、レレリーさんが自身の髪を一本抜いて・・ま、まさか・・!

「ほぉ〜〜ら・・オチンチンを私の髪で縛られる事に感謝しなさい。ウフフ・・♪これで射精したくても出来ないわね♪」

そ、そんな・・。なんで髪一本でここまで頑丈に縛れるんだ。ううっ・・・出したい・・・出させてくれっ!

「嗚呼・・・なんていい表情なの♥♥いいわぁ〜・・・、出したくても出せないその表情・・ゾクゾクしちゃう♪それじゃあ次は・・私のオマンコをたっぷり味わいなさい・・、その縛られたままのオチンチンでね・・♪」

や・・やめてくれ・・。こんな状態で入れたらおかしくなってしまう・・。ああ、レレリーさんが下着をずらして圧し掛かってきた・・。ああ、入る・・チンコが・・レレリーさんのマンコに入ってしまう・・・。

「んっ♪貴方のオチンチンの先っぽがこれから私のオマンコにディープキスするんだから・・きっちり見届けなさい♪んんっ♥」

「んくっ!・・・あぁ・・・入ってしまった・・・」

「んんぅ!まだ亀頭しか入ってないわよ・・・ん♪これからたっぷり・・味わいなさい!・・・・んあああっ!!」

「んんおぅ!・・・ん、・・んん?え、・・な・・・まさか・・しょ・・処女だったのか・・・?」

レレリーさんのマンコから血が出ている。入った瞬間に何か引っ掛かったような気がしてたが・・まさか処女膜だったなんて。って、そんな場合じゃない。なんとか・・なんとかして抜かないと。このままだとまた射精出来ない苦しみが。

「んふ♪・・逃げられると思ってるの?んっ♪・・魔物娘の・・ぁん・・身体能力を見縊らない・・・ぅぅん♪・・事ね・・・あんっ♥」

「はぁっ!・・・はぁ・・・ああぁ・・・、た、頼む・・出させて・・くれ・・・」

「出させて・・・・ぅぅん♥・・ください・・でしょぅ・・・アァン♪・・人に・・物を頼む・・・んん・・時は、・・どうする・・・の・・・・アハァッ♪」

「だ・・・出させて・・くっ・・くださ・・・い・・」

「レレリー様が・・・きゃふぅ♪・・抜けて・・・る・・わよ・・・ああん♪」

いくらなんでもそれだけは・・・、でもこれ以上は我慢出来ない!

「うぅぅ・・・、お、お願いです・・はぁはぁ・・出させて・・くださ・・い・・レレリー・・」




「そこまでよっ!!!」




「なっ!?」

「キャッ!!」

な、なんだ!?体が・・動かない。体が石になったみたいに・・!これは、まさか!?

「先生の・・・、先生のオチンポは私だけの物なんだから!!」

三隅君が入り口扉の前に立っている。普段見慣れてる人の姿じゃなく下半身が蛇の姿で。

「み、三隅君・・君は・・メドゥーサだったのか・・・」

「ちょ、ちょっとぉ!!もう少しでイけそうだったのに何て事するのよ!」

三隅君がレレリーさんを軽く持ち上げ隣の診察台に投げ捨てた・・。と、とんでもない力だな・・・。でも助かったよ・・。

「ぁ、・・ありがとう・・三隅く・・・・んんっ!?」

「先生の・・先生のオチンポは・・私だけの物・・♪」

え、ちょ・・ちょっと待って。なんで君も圧し掛かってくるの。まさか、三隅君。貴女も入れるつもりじゃ・・。

「せんせぇ・・、この時を待っていたの。いつまでも私の気持ちに気付いてくれないから我慢出来なくなったじゃない・・ねぇ・・私の処女・・貰って・・・♥」

「ま、待って!今入れられたら不味いんだ・・・んおわぁっ!」

「アーーーーーーーーーッ!!アンタ!私の奴隷を横取りしないでよ!!」

「んああぁぁ・・・、ああ・・せんせぇに・・処女膜・・食べられちゃったぁ・・♥♥」

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!このままだとまた地獄の苦しみが!

「ぁん♪・・あぅ・・うぅん・・せ・・せん・・せぇ・・。私の・・処女膜・・んぐぅ・・・美味しかった・・・?」

「ヒィィッ!そ、それ以上動かないでくれ!もう我慢の限界だったんだ!出る!出るぅぅぅぅっ!!」

「ああ・・・せんせぇ・・。いきなり私のオマンコに出してくれるんだ♪・・嬉しい♥」

「ちょ!?アンタ何考えてんのよ!一番初めの精液は私の物なのよ!」

「ぐっぅぁぁぁぁぁっ!で・・でるぅぅぅーーーーーー!!」

「アァン♪出して!子宮が先生のザーメンで満タンになるまで・・赤ちゃん孕むまで犯してーー・・・・あ・・・あれ?」

ひぃ・・ひぃ・・・、死ぬ、死んでしまう・・。チンコ破裂しちまう!誰か・・髪・・・解いてくれぇ!!尿道が・・・膀胱がズキズキ痛むんだ!早く・・早く髪を!

「ちょっと、そこのアンタ!こっち来て早く私の石化を解きなさい!解かないとオチンチンが大変な事になるわよ!」

「イヤよ!誰がアンタなんかを!」

「早くしないと私のダーリンが狂っちゃうじゃない!いいから動けるようにしなさい!」

「・・・・・チッ」

「・・う・・ごける・・わね。今解いてあげるわ!」

早く!早くなんとかしてくれっ!もう気が狂いそうだ!あっ・・・ぐあああ・・・チンコが・・チンコが痛い!

「解いたわ!早く出して!」

「あ・・・ああああ、あああああああああああああああああっ!!」

心配そうに覗き込んでた二人の顔に大量の精液を吐き出す。気が狂いそうなほど溜め込まれた濃厚な精液がレレリーさんと三隅君の顔を何度も穢していく。なかなか止まってくれない射精。何度も何度も顔に精液を掛けられた二人がうっとりとした顔つきで吐き出された精液を嘗め尽くしてるのが見える。

「あぁん♪・・・なんて濃厚な精液なのぉ・・♥こんな濃厚な精液・・オマンコで受け止めたら絶対に孕みそう・・・♥♥」

「ふぁぁぁ・・・、先生のザーメン・・美味しい♪もっと・・もっとちょうだい・・・」

二人が競い合うように左右からチンコを舐めまわしてる。そんな状況に自分は・・・。

「さぁ・・次は私の子宮に出しな・・・さ・・・あら?」

「んぅ♪・・もっとぉ・・せんせぇ・・・せん・・せい・・?」

凶悪とも取れる性行為の余韻で意識が薄れていった。














「先生・・先生・・。起きて!もう7時よ!」

「さっさと起きなさい!早く起きないとまたオチンチン縛るわよ!」

「・・・・ヒィィッ!それだけは!!・・・・はぁ、・・夢か・・・」

起き抜けに右を見ればレレリーさんが、左を見れば三隅君ががっしりと腕を掴んでいた。昨日のあれは夢じゃなかったんだ・・・。

「お・は・よ・♥全く・・あれしきの事で失神するなんて・・奴隷失格よ!次からはもっとハードにしてあげるから覚悟しなさい♪」

「フンッ・・、先生は私の物よ!貴女の好きにはさせないわよ!」

「ふ、・・二人共落ち着いて・・」

どうしてこうなったんだ。しかも、なんでよりにもよって相性悪そうな種族に挟まれてるんだ。方や嫉妬狂いのメデューサ・・もう片方はドS女王様。こんな二人の間に居たら・・。って、もう8時前じゃないかああああ!早く出ないと!

「あら?奴隷の分際で私に内緒でどこに行こうとしてるのかしら?」

「どこにって・・これでも歯科医だよ!仕事に決まってるでしょう!」

「・・・・ぁ、・・先生・・。わ、私は・・・もぅ・・」

そうだ。三隅君に渡す予定だった離職票・・。もうこれは必要ないし、破り棄ててしまおう。

「ぁ・・・先生・・、せんせぃ・・・・大好き・・・・よ」

・・・。そういや今思い返せば三隅君が問題を起こした時って・・全部自分絡みだったな・・。と、いうことは・・あれは全てラミア種特有の嫉妬が・・。ははっ、・・なんだ。そういう事か。三隅君を雇った時から自分は狙われていたんだ。

「ちょっとぉ〜・・・、歯科医だかなんだか知らないけど、主人から勝手に離れる奴隷は奴隷失格よ!」

「先生はあんたの奴隷じゃないわよ!って、もう8時になっちゃうわ!先生!急ぎましょう!」

「早く行かないと準備に間に合わないな!」

「ま、待ちなさい!主人の許し無しに出掛けるんじゃないわよ!」

先週とは違い慌ただしい朝だ。まさか二人の女性、と言っても魔物娘だけど。二人に・・その、まさか・・襲われた挙句に自宅に押しかけられるなんて。でも、これはこれで良かったのかも知れないな。

「先生!もう遅刻しますよ!」

「奴隷が勝手に行動するんじゃないわよ!私を連れて行きなさい!」

はぁ、・・・やれやれ。









-数年後-


「ほぉ〜〜ら・・ここなのね?ここがいいのね♪触られるだけでこんなに感じちゃって・・♪その顔いいわぁ♪もっと・・・もっと感じなさい・・そう・・その顔よ♪」

「ふぁい・・・レレリー・・・おねえしゃま・・んぁっ!」

「ぁんっ!!・・・んふぅ〜〜♥そんな切ない顔するから少し濡れちゃったじゃないの・・・。でも、・・いい子ね・・。そんないい子は・・もっと可愛がってあげるわ♥」

「アッ・・・・んんぅ・・ああぅ・・・んぐぅ!!」

「まだダメよ・・もっと・・もっと奥のほうまで可愛がってあげるんだから。これしきの事でイッちゃダメよ♪」

「んぁぁぁっ!はぃ、・・レレリー・・ねえさま・・・♥」

-スパァァァァン!!-

「はい、そこまでよ」

「いったぁぁ〜〜〜〜っ・・・!人が治療している最中だというのにいきなり何すんのよ!」

「それのどこが治療行為なのよ!どう見ても変態行為でしょ!」

「失礼ね、こう見えても腕は確かよ。ま、もっとも・・誰かさんが歯の造型ばかりして愛想が無いから私がこうやって患者を持て成してるんじゃない」

「アンタの場合、持て成してるんじゃなくて弄んでるだけでしょう!!」

はぁ、朝っぱらから毎度毎度騒がしいな。しかし・・あれからどうやったんだか、レレリーが歯科医の免許を取ってきて自分が忙しい時には補助に入ってくれている。本当に有難いんだけど、頼むから患者に変な性癖を植えないでくれ。おかげで来る患者のほとんどがM気質な人ばかりになったじゃないか。見てみろ!この患者だって・・!

「せんせぇ〜・・・・、早くぅ・・奥の奥まで掻き回してぇ〜・・・」

「・・・・」

後ろで夏美がこっちを睨んでいるのが手に取るようにわかる。あ、夏美ってのは三隅君の事だから。

「せんせ・・ぇ・・、お願い・・患部が疼くの・・。先生の硬いので奥を掻き回してぇ・・・」

はあ・・・、レレリーのおかげで来る患者来る患者こんなのばかりじゃないか。でもまぁ、・・これもしょうがないか。さて、いつものように始めますか。



「それじゃ、・・・大きく開けてくださいね」




14/06/25 23:06更新 / ぷいぷい
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■作者メッセージ
地味に忘れられがちな筆者です。最近は忙しいんだか微妙に暇なんだかわからない状況。刺激が足りないせいか・・テンションもやや下り坂。大丈夫だろうか・・私・・。

刺激欲しいので、・・またリクエストを受けてみようかな?と思いましたが・・。時間的に無理が・・あるかなあ。

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