欲望と幸福の道
今日も私の朝は妻の執拗なフェラチオで始まる。
「んっ♪・・んぢゅ・・んん〜・・・れろ〜・・ちゅ♥」
「・・・・なあ、沙幸。あまり言いたくないんだが・・朝からこういうのもどうかと思うん・・・ウッ・・・だが・・」
「んじゅ〜・・、ぷはっ・・・あら?ダーリンは嫌なの?・・って、こっちの子は素直で良い子ね〜♪いい子いい子♪」
「いや…それは朝の生理現象・・・おぅ・・」
妻の沙幸は私の朝勃ちしたペニスを柔らかい掌でゆっくりと撫で回す。時折、玉袋や裏筋に指を這わせ私の興奮を高めていく。そんな私の姿を満足気に眺めていた妻は再度ペニスを口に含み妖艶な舌使いで口内でペニスを蹂躙していく。
「ああっ・・もう・・も・・ぅ・・出る・・!!」
私もそこそこな年齢だというのにペニスから出る精液の量は若い時以上に、いや今は若い時に出した量の数回分を一回の射精で出してしまっている。朝一番にこれだけ出したというのに私の体は疲れるどころか、今すぐにでも妻を押し倒したくなるほど精力に溢れている。私は少しばかり息を切らしながらも妻の頭に生えているふさふさした狐のような耳を軽く押さえつけるように撫でた。
「本当に、…可愛らしい耳だな。何度触れても飽きてこない・・。むしろもっと撫でていたい気分だ」
「んふふ〜♪朝一番の御馳走ありがとね、ダーリン♪」
沙幸は嬉しそうに尻に生えている3本の尾をふわりふわりと靡かせ御機嫌である事を主張している。沙幸の唇の端から僅かに零れる精液が私の性欲を更に高めようとしたが、妻に飛びついた娘によって私の心は現実に戻される。
「あ〜〜!!ママずるいよぉ!・・・って、あ!いっただき〜♪」
娘の美幸が妻の口から僅かに零れた精液を嬉しそうに舌で掬って綺麗に舐め取っていく。
「れろ〜〜♪…んんぅ〜・・、パパのザーメン美味しい♪」
「ぁん、ダメよぉ・・。これは私の御馳走なんだから〜」
「ぇ〜〜…、いいじゃない。パパは私達のパパなんだから〜。それに〜、ママには朝一番を譲ってあげてるんだからちょっとだけでもザーメン欲しいよ〜」
会話だけを聞いていると常識では考えなれない非日常的な行為だが、妻も娘も人では無くなった為に倫理観・常識概念というものが完全に無くなってしまっている。今、妻の頭にはふわふわで柔らかい狐のような耳があり、尻にはこれまた同じように狐の尾が3本生えている。娘に至っては妻と同じように狐の耳と尾が生えているが蒼白い陽炎のように見えているだけで触れる事は出来ない。妻が言うにはもうすぐ触れるらしいとの事だが。
「はぁ…、沙幸も美幸も・・そろそろ朝食にするぞ」
「「はぁ〜〜い、それじゃぁ・・。いっただっきま〜〜〜す♥」」
突然私の股間に覆い被さる妻と娘、だが私は二人の頭をはたき冷静に対処する。
「朝ご飯の用意をしてください・・」
「ぶぅ〜・・、けちぃ〜・・。ママには沢山あげたくせに〜・・。いいもん・・パパは私の事なんでどうでもいいんだし・・」
「何をバカな事を言ってるんだ。美幸も大切な家族に決まっているだろう」
「あらあら・・。美幸ったら拗ねちゃったのね♪」
娘の美幸は妻と違って一度拗ねるとなかなか機嫌を直してくれない。私は僅かに溜息を吐き出すと、そっと妻と娘の前にペニスを晒す。
「…まだ少しだけなら・・時間があるからな。全く・・しょうがない子だ」
口ではそう言いながらも私は娘の頭をぐりぐりと撫で回してやる。美幸も機嫌が良くなったのか嬉しそうに青白い尾を振りまわすと上着を脱ぎ始める。
「ね、ママ。一緒にパパのオチンチンをWパイズリしない?」
「あら、それもいいわね♥」
妻も上着を脱ぎ娘と一緒に左右から私のペニスを挟む。ほどよく実った桃のような果肉に挟まれた私のペニスはさきほど射精したばかりだというのに元気を取り戻す。妻の適度に柔らかい乳と娘の若さ溢れる弾力のある乳に挟まれた私のペニスは圧され揉まれ、時には乳同士の圧迫で搾られるような快感を味わう。時々、妻と娘が代わる代わる私の亀頭を舐めていき射精を促してくる。
「アハッ♪パパのオチンチン・・、今ピクピクって動いて膨らんできたよ♪」
「あらあら、それじゃぁ…もっと頑張りましょうね♥」
妻と娘は強すぎず弱すぎず微妙な力加減で押し合い上下に擦り私の刺激を高め早く射精しなさい、と私のペニスを優しく絶頂まで導いてくれる。
「沙幸・・美幸、…もう・・出すぞ・・・・・ううっ・・ッ!!」
どくどくと大量に射精された大量の精液は妻と娘の顔を穢していく。白濁にまみれた二人の顔は大量の精液をかけられた喜びからか、口角を吊り上げ淫靡な顔を見せ付けてくる。
「アハッ♪くちゅ・・ぺろ・・美味しい・・。やっぱりパパのザーメンって最高♥」
「うふふふ・・、当たり前じゃない。私達のパパなんですからね♥」
妻と娘は御互いの顔に掛けられた精液を舐め合い、時折口内に溜めた精液をディープキスをしながら交換している。そんな二人を見ていると私のペニスがもう一度勃起しようとムクムクと動きだすが心を鎮め静かに居間に入る。
「はぁ〜〜…、二人の仲が良くなったのはいいが・・この調子では私のほうが・・って、早く朝食を食べないと」
時計を見れば6時半を少し回った所だ。会社は少し遠い場所なのだが7時半までに出ればなんとか間に合うはず…なのだが、今の二人を見る限りでは朝食にありつけるか怪しいもんだ。御互いの顔に掛かった精液を舐め終わった二人が居間に入ってくる。
「あら?ダーリン、朝食食べないの?」
「何を言ってるんだ?テーブルには何も置いてないぞ?」
「あ、ちょっと待ってね」
妻が冷蔵庫からサランラップに包まれた皿を取り出しテーブルに置く。そして急ぎ珈琲の準備に掛かる。
「あ、…サンドイッチ。・・・冷蔵庫に作り置きしてくれてたのか・・・」
私は昔の事を思い出し、軽く感動を憶えた。ほんの少し前までは朝食どころか晩飯すら食べれなかったはずなのに、今では妻が毎日手料理を用意してくれている。
「はぃ。ダーリン♪…ねぇ・・珈琲は口移しで飲んでみる?」
「…いや、いい。流石にこれ以上は時間が無いんでな」
きっぱり断わると妻は頬を膨らませ態度で抗議してくるがもう時間が無い。私は急いで朝食を済ませ顔を洗い着替える。着替えてる最中に二人がこっそり部屋を覗いていたのはわかっていたがなんとか理性を保ち急ぎ玄関に向かう。
「行ってくる」
「いってらっしゃい、ダーリン♪…チュ♥」
「あーーーっ!ず〜る〜い〜・・・!パパ!こっち向いて!」
「んぅ?何だ?・・・・ッ!んんんんんっ!!!」
妻に負けじと娘が私に濃厚なキスをしてくる。舌を入れられそうになった瞬間、私は娘を引き剥がす。
「むぅ〜・・、パパ酷い・・」
「そろそろ行かないと遅刻するからな・・・、って、そんな顔しないの。…わかったよ・・今日は一緒に御風呂に入ってあげるから我慢してくれ・・」
「ええええっ!本当に一緒に入ってくれるの!約束だからねっ!!」
今度は妻が頬を膨らませ拗ね始める。この状況で一体どうしろというのだ。私は軽い頭痛を憶えながらも妻をそっと抱き寄せ首筋にキスマークを残す。
「…!ダーリン、今のは・・」
首筋にキスマークを残すのは『今日は子作りセックスをしよう』という合図。それを察してくれた妻は嬉しそうな笑顔で私を送り出してくれる。
さぁ、今日も妻と娘の為に仕事頑張ろう。
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私の名は津雲 幸裕(つくも ゆきひろ)。製造業の会社で課長をしている。今日も順調に稼動する機械をチェックしながら今日一日の生産を予測していく。
「これだと、16時からの製造分はストックに回せそうだ。あ、真田君。16時以降の分はストックとしてA倉庫に回してくれないか」
身近で作業をしていた製造主任の真田君に定時までの作業を伝えると私は事務所に戻りPCで工場全体の流れを確認する作業を始めた。どの生産ラインも異常無く稼動している。予定通り16時からの生産分はストック出来そうだ。
「津雲課長、お茶が入りました」
私は茶を受け取り無言で啜る。唯一落ち着けるこの時間。私はこの時間の為だけに働いていると言っても過言ではない。理由は情けない事に、家庭不和を起こしてしまい妻と一人娘から絶縁状態に近い状況に追い込まれているからだ。私は当初、全ては妻のせいだと思いこんでいたが振り返ってみると全て私の不義な行為により二人から拒絶されている。その原因とは…。
「あなた・・、美幸がまた・・」
「また、なんだと言うんだ?どうせいつもの事だろう、態々そんな事を言うな」
「そんな!あなたがあの子を叱らないからエスカレートしていくのよ!」
「家の事は全てお前に任せると言ったはずだ。お前も納得したはずだろう」
「だからって・・そんな・・。もう、あの子は私じゃ止められないのよ・・。御願いだからあの子をなんとかして!」
「あいつも高校生だ。自分の判断でしている以上は余計な事を言わんでいい」
「いつもそんな事ばかり言うから美幸が毎日深夜に平気で出掛けるのよ!今までにも何度も朝帰りしてるのはあなたも知っているでしょ!」
「…あんなのはもう私の娘では無い。ただの恥晒しだ」
----ガチャッ・・・パタン----
「えっ!?・・・美幸・・?美幸!!」
「放っておけ。どうせいつもの朝帰りだろう。あいつがどこで何をしようが私には関係の無い事だ。私は眠いんだ、これ以上言う事が無いのならもう寝るぞ」
私は妻を居間に残しさっさと自室に戻ると布団に潜った。この時、まさか妻が居間で離婚届用紙にサインしているとは思ってもいなかった。度重なる娘の不始末に私の家庭放棄でストレスが限界まで溜まっていた妻は私に内緒で離婚届を市役所で受け取っていた。翌日の朝、私は妻から離婚届を突き付けられ近い内にサインをしろ、と拇印を渡された。初めは何かの冗談だろうと思っていた私だったが妻の目が本気だった為に何も言い返せず離婚届を受け取るはめになった。そして間の悪い事に、その現場を朝帰りしてきた娘に見られ娘からも軽蔑されてしまうようになってしまった。元はといえば、私が仕事一辺倒で家庭を省みなかった事が最大の原因だろう。今となってはもう遅いが謝罪をしたいと考えている。だが妻は聞く耳を持たないだろう。娘もきっと私を許さないだろう。そして妻に言われた最後の一言は『一週間以内にサインをしてください。私は離婚届が受理されましたら実家に帰りますので美幸の事は貴方に全て任せます』だった。それ以来、妻と娘とは一言も会話していない。これが3日前の出来事。
「…もう残り今日を含めて4日間か。どうしたらいいんだ・・」
一人、PC前で眉間に皺を寄せながら苦悶していると誰かが私の肩を叩く。
「どうした、津雲?」
「園田部長・・・。いえ、別にラインの確認作業をしていただけですよ」
「…。津雲、定時になったら工場の屋上に来い」
園田部長はそれだけを言い残すと、自分の席に戻り私と同じように生産ラインの管理を始めた。
そして定時時刻、私は園田部長に言われた通りに屋上へと出る。僅かばかり遅れて園田部長も姿を現す。
「園田部長、何かあったのですか?」
「…何かあったのはお前じゃないのか、ゆき」
私の事を『ゆき』と呼ぶ理由は園田部長とは大学時代で先輩後輩にあたる関係だったからだ。志望学科もサークルも同じという関係だったので自然とこう呼ばれるようになっていた。だけど今は私の事を『ゆき』と呼ぶ時は何か言いにくい事を聞き出そうと言う時にだけ使う。こういう時の心遣いは本当に有難い。
「お前、最近何かヤバイ事してないか?それとも、浮気でもしちまったのか?」
「浮気なんてしない性格ってのは知ってるでしょう?それに警察の世話になる事なんてしませんよ」
「それもそうだな。それじゃ、なんであの時、…【死にたい】って顔をしていたんだ?」
「ッ!!…死ぬ気なんて全く無いですよ。今回ばかりは園田部長の・・『嘘だな』・・」
「お前が俺と二人きりになったら名字で呼ばないはずだ。ましてや態々名前の下に部長なんて付けて俺を呼ぶなんてありえないからな。話してみろ、言わなきゃ何も解決しないままだぞ」
こうなると園田は何を言っても聞かない性格なのは私も知っている。根負けした私は包み隠さず家庭の内情を説明し、4日後には離婚届を役所に提出しなくてはいけない事も全て話した。
「そういう事か…、それは全てお前が悪いな。俺も昔それで離婚したのをお前も知っているだろ?」
「ああ・・、確か…妻より風俗の女のほうが一緒に居て楽しいとかなんとか・・。泥酔した時に奥さんの前で暴露してしまって・・・それから」
「すまん、・・・それ以上は言わんでくれ・・」
形は違えど園田部長も妻との不仲で風俗に走り、それを泥酔した時に妻に暴露してしまって今では別居生活を強いられている。
「それで、だ。ゆき、お前はどうする気だ。聞いてる限りでは確実に4日後には離婚だぞ?それに、美幸ちゃんだっけか。あの子、小さい時は俺に結構懐いていたもんだが・・今じゃほぼ毎日朝帰りする子になっていたとは・・」
二人揃って重い溜息を吐き出し、今後の事について話し合う。
「ゆき、俺の経験を元に答えを出すとしたら100%離婚が待ってるぞ」
「・・そうか。やはり判を押すべきか・・」
「まぁ待て、そんなに早く結論を出すな。お前の悪い癖の一つだぞ。まだ4日残ってるんだろ?」
「4日間では・・何も出来ませんよ。むしろ、早く結論を出したほうが気が楽になる」
「おいおい、無茶苦茶言うなよ。それに明日明後日の土日は連休だし・・そうだ!お前、月曜も休んでしまえ。72時間もあれば多少はいい考えも浮かぶだろ?」
「72時間って制限付きの爆弾抱えてるみたいで嫌だな。それに月曜は休める訳が無いだろ」
園田がポケットから何か紙切れを取り出し私の前で広げる。
「そんなこったろうと思って休暇届け持ってきてるぞ。月曜休んで最後の決断して来い。・・・と、とりあえず名前書け。判子はお前の机から勝手に出して押しといてやるよ」
「…わかった」
私は園田からペンを渡され休暇届けに名前を書き込んだ。それを見届けた園田は事務所に戻るわ、と言って去っていった。きっと私の判子を勝手に取り出し判を押すんだろう。私は申し訳ないやら情けないやらと負の感情が入り混じったまま会社を後にした。
「強制的に休みが3日間になったところで結果は同じだろう・・・」
私は肩を落としながら電車に乗り、最寄駅で降り気力のない足取りで帰路を歩く。帰ったところで夕飯も無い、会話も無い、謝罪しようにも絶縁状態だから同じ家に住んでいるというのに顔も合わさない。寝る時も別々で寝るようになってしまったので居ても居なくてもいい状況にされてしまっている。私は深い溜息を吐き出し、その場で立ち止まってしまう。
「どうせ飯は無いし、…適当にそこらで食ってから帰るか・・」
私は偶然見かけた中華飯店でラーメンセットを食べ、普段なら絶対に飲まないはずの中瓶を注文し無理に胃に流し込む。
「・・うっ、学生以来飲んでないからきついな・・・・」
私は久しぶりに慣れないビールを飲んだせいか、軽く頭がふらつく。瓶一本でくるなんて思ってもいなかった。私も歳かな、と思いながら会計を済ませふらふらと帰路を歩く。
「どこか・・休憩がてらに時間を潰せる所は無いだろうか・・・」
私は辺りを見回すと一軒のパーラーを見つけた。
「…懐かしいな。結婚してから一度も行ってないし、久しぶりに打ってみるか」
昔を懐かしみながら私はパーラーに入った。
「いらっしゃいませ。パーラーDE☆A☆Iにようこ・・そ・・?御客様・・少し飲んでますね?当店は飲酒された方はなるべくお断りしていますが・・」
「・・・・・」
「御客様?どうかしましたか?」
私は確かに飲んでいたが、目の前の女性を見ただけで一気に酔いが醒めていく。どこをどう表現すればいいのかわからないが、ただ一つだけわかるのは彼女は生きる芸術品だ、という事だった。
「はっ!・・・失礼しました・・。確かに私は少しばかり飲んでいましたが御迷惑をかけるような事はしませんので・・」
「…大丈夫そうですわね。それでは、改めまして・・パーラーDE☆A☆Iにようこそ。今宵、貴方が手に入れる物は幸運。きっとこれからの貴方を支える大切なパートナーになるでしょう」
意味深な言葉を残してカウンターへと戻っていく女性。一人残された私は何か打ってみようと適当に台を物色していく。
「なんか懐かしい感じの台だな・・。これにするか」
幸裕が座った台の名は『八朔祭り』。
「屋台が並んでいるって懐かしいな…、だが・・この風景どこかで見た事があるような気がするんだが・・?」
私は夏祭りの雰囲気を味わいながら玉を打ち始める。どこかの神社の祭りだろうか、境内に並ぶ屋台が古びた神社を一層賑わせている。なんだか懐かしいと感じながら打っているとリーチが掛かった。
「…狼少女・・なのか?」
狼少女のリーチが掛かり屋台演出へと画面が切り替わる。屋台ではリーチ絵柄と同じ狼少女が慣れない手つきで鉄板の上でヤキソバを焼いている。ふにふにとした肉球でヘラを掴み必死に焼き上げていく様はなんだかおかしく思えてくるが可愛いとも思ってしまう。だが狼少女は最後の最後で麺を焦がしてしまいリーチが外れてしまった。
「ぷっ・・、なんか昔に同じような事を見た気がするなー」
打っていく内に昔の思い出が甦ってくる。自分自身でもよくわからないが、この台を打っていると懐かしい記憶が甦ってくる。小さい頃に親と一緒に行った初詣、春は花見に夏には縁日、秋には梨狩り、冬は大層に服を着込んで外で父さんとキャッチボールした。一玉一玉打つ毎に懐かしい出来事が心の奥底から浮かんでは消えていく。だけど、…私が働きだしてからの記憶は幼い時とは違い逆の出来事ばかりが浮かんでくる。沙幸と出会い、結婚し美幸が生まれ、そして私は幸せな生活をするどころか…父さんとは正反対の生活をしていた。娘の美幸との思い出がほとんど無いどころか沙幸との楽しい思い出もほとんど無い。父さんのように妻と子供を可愛がる事を私は全くしていなかった。なんとも惨めな記憶だろうか。気が付けば私は涙を流しながら玉を打っていた。今更になって自分のしてきた事がいかに情けない事だったかを痛感させられる。私の涙を気にせず、画面ではリーチが掛かり外れていく。涙が溢れてから何度リーチが来ただろうか。ネズミのような子や貴族のような女性などが流れては消えていったが、私の目には映っていない。そして私の涙が枯れかけようとした頃、画面は屋台から奥にある神社へと切り替わった。少し古びた神社が寂しく画面中央に映っている。私はその古びた神社を見つめ何かを思い出しそうになった。
「何か・・大切な事があったはず・・」
神社を背景にキャラクター達がくるくる回っているが、私は古ぼけた神社の記憶を必死に思い出そうとする。神社に何かあったはずだと確信めいた物があったがなかなか思い出せない。そして、ふと聞こえる幼い声。
<ア ソ ボ ♪>
私はその言葉で全て思い出した。美幸がまだ幼い頃に一緒に縁日に出掛けて、こんな感じの古ぼけた神社前で一つだけ約束した事があった。
(ね、ね!パパ、来年もココで一緒にあそぼ♪約束だよ♪)
だが私は、手が掛からなくなった美幸を沙幸に全て任せ仕事に没頭し約束を忘れてしまった。今思い返せば、あの頃から美幸は私を避けるようになっていた。そして翌年も、そのまた翌年も約束を思い出す事無く私は仕事一辺倒になっていった。美幸が小学校に入学した時も私は仕事に出ていた気がする。中学校の時も、高校入学の時も私は妻に任せたまま父親としての責務を放棄していた。
「そうだよな…。私には父さんとの思い出があるのに、美幸には無かったんだな・・。10年以上も父親らしい事をしなかった罰が・・今頃になって・・・」
また涙が溢れそうになるが必死に堪えて玉を打つ。この皿に残っている玉を全て打ったら帰ってすぐに謝罪しよう。きっと二人は一生許してくれないだろうが何度でも頭を下げよう。もし今すぐ別れろと言うのなら別れよう。それが今までしてきた事への罪滅ぼしなのだから。
皿の玉がもうすぐ無くなる。これを打ち切ったらすぐに帰ろう。だが、残り僅か数発という所でリーチが掛かってしまった。画面では狐のような耳を生やした小さな女の子の幽霊がふわふわ浮いている。
<あ そ ぼ ♪>
まただ。先ほどと同じ声が聞こえた途端、私と美幸の約束事が思い出される。あの神社前での約束。あれから10年は経ったであろう最初で最後の約束。もし本当に神様が居るのなら、私を過去に戻して欲しい。あの神社前で誓った約束を叶えてやりたい。
そんな幸裕の願いが台に届いたのか、ふわりふわりと浮いていた女の子がぴたりと一列に並んだ。
「当たってくれたが・・、この残り数発を打ったら帰ろう・・」
私は残っていた数発の玉を入賞口に向けて打ち出して席を立とうとした時、受け皿に小さな金貨が出てくるのが見えた。
「…?あの幽霊の子の金貨?」
受け皿から出てきた金貨には幽霊の子の顔が彫られている。
「美幸も小さい頃は・・こんな風に可愛かったな・・」
金貨を摘み指先でくるくる回していると不意に後ろから声を掛けられた。
「おめでとうございます。その金貨はきっと貴方様を幸せに導く事でしょう。大事に・・・可愛がってくださいね」
一体何を可愛がれと言うのだろうか、と考えながら私は店を出て早歩きで家に向かう。この時、この金貨って換金出来ないのかと悩んだが幸運の金貨と言われたので、黙って持って帰る事にした。
「今帰った・・」
ドアを閉め靴を脱ぎ、薄暗くなった居間に入り灯りを付けると不機嫌な顔をした沙幸が椅子に座って待っていた。そして沙幸は私を睨み一言だけ発言する。
「こんな時間に帰ってきても『仕事だ』の一言で誤魔化せる人はいいわね」
とうとう、『誤魔化せる人』扱いされてしまった。もはやこれでは赤の他人だ。私は何も言えず無言で立ち尽くす。
「…何も言わないのね、それとも離婚する相手とは話す必要も無いって事なのかしら?」
沙幸から罵りの言葉を浴びせられても私は何も言い返せない。全ての元凶は私にあるのだから。そして私はふと思い出す。せめてもの贖罪に先ほど手に入った幸運の金貨を沙幸に贈ろうと。
「沙幸・・。これを君に・・」
私は沙幸の手を掴み、そっと金貨を乗せた。
「・・・?何これ・・・?え?これって金貨じゃないの?」
「ああ、きっと最後の贈り物になるかもしれないが・・大切にしてくれ・・」
「…そぅ・・。綺麗な・・金貨ね・・」
沙幸が薄らと笑みを浮かべる。結婚式前夜に指輪を渡した時と同じ顔をしながら金貨を眺めている。この笑顔を最後に見れただけでも本当に幸運だ。
「それじゃ・・シャワーを浴びて寝るから・・」
私は嬉しそうに金貨を眺める沙幸を居間に残しシャワーを浴びて寝室に入ろうとした時、居間から沙幸の引き攣ったような悲鳴が聞こえ急いで居間に戻る。
「何があった!・・って・・・あ、あ、あああ・・・」
居間には沙幸ともう一人、いや一人と言えるかどうかわからないが少女が居た。それもふわふわと空中に漂いながら腰を抜かした妻を見つめている。
「あああああ・・・あなた・・・金貨から・・・金貨から・・幽霊が・・・」
「おおお・・落ち・・落ち着くんだ・・・、いいい、今なんとか・・するからな・・」
私は軽いパニックになりながらもそっと幽霊少女に近づく。
「ここっここここ・・・ここには・・何も無いぞ!早く出ていきなさい!」
私は沙幸を庇うように少女との間に割り込む。だが少女は首を可愛らしくかしげるだけで何もしてこない。
「・・?な、なんなんだ・・、一体何が目的なんだ!」
「ぁぁぁぁ・・、あなた・・・たす・・け・・て・・・」
私の後ろでは腰を抜かした沙幸が怯えている。そんな沙幸を見ていた少女は嬉しそうに笑うとこちらに近づいてきた。
「な・・!なんだ!こっちに来て何をするつもりだ!」
「カ・・カラ・・ダ・・、ホシイノ・・・カラダ・・チョウダイ・・」
少女はふわふわと漂っているのを止め、一息置いてから沙幸に向かって一直線に飛んできた。
「…!さ・・させるか!」
私が少女を捕まえようと手を伸ばすが、伸ばした手は少女の体をすり抜け何も掴まず通り抜けていってしまった。そして私の手を抜けていった少女は沙幸の体に吸い込まれるように消えてしまった。
「…き、えた・・・?」
「あなた・・・今の子は一体・・・・。ふぅぅっ!!!・・・ひゃああああ!何!何が起こってるのおおおおおお!!カラダが熱いぃぃーーーー!」
沙幸がじたばたと暴れ、着ている服を引き千切っては裂いていく。私には一体何が起こっているのかさっぱりわからない。わかっているのは沙幸の体が少し若返ったのと、頭に獣のような蒼い耳と蒼い尻尾が出てきた事、そして下着全てを引きちぎって裸になっている事だけだ。
「あ・・・ぁぁ・、イ・・イク・・、イッチャウーー!!」
私の前で秘所から潮を噴き出しながら痙攣する沙幸。そして私の前で大股開きになると秘所を見せつけてくる。
「アナタ〜…、見てぇ〜・・。私のオマンコ・・・べちゃべちゃになるまで吹いちゃった〜・・・」
「さ・・さゆ・・・き・・。一体どうしたんだ・・」
沙幸の瞳は欲望に塗れたように酷く濁っている。まるで娼婦のように体をくねらせ少しだけ垂れた胸と愛液まみれの秘所を私に惜しげもなく見せつけようとしている。
「沙幸!しっかりするんだ!」
私は沙幸の両肩を掴み正気に戻そうと声を掛けるが沙幸は濁った瞳で私を見つめ続ける。
「ねぇ・・アナタ〜・・、もぅ・・もぅ我慢出来ないの。私のオマンコを16年振りにアナタのドロリとしたザーメンで染めてちょうだぃ〜・・」
私は沙幸の異常な変貌ぶりに一瞬だけ両肩を掴む力が抜けた。沙幸はその一瞬を見逃さず私を押し倒し貪るようなキスをしてきた。
「んっ・・、んん〜・・・ぷはぁ・・・んちゅっ・・・ふんんん・・・・」
沙幸は私とキスをしながら右手を私のペニスに、左手を自らの秘所に宛がい擦り始める。
「んんっ!ふぅぅーーー!ん・・・・ひぅっ!・・・ん・・」
「んんんんーーーーーーーーーー!ふぐっ!!んんーー!んんんーー!」
私は必死に沙幸の行動を止めようとしたが口を塞がれ、それと同時にペニスに刺激を与えられて動けないでいた。そして沙幸は私の全身から力が抜けたのを確認するとキスを止め、自らの秘所を弄っていた左手を私に見せつけてくる。
「アハッ、見て・・アナタ♪左手がオマンコ汁でべとべとになっちゃった。ね・・一緒に舐めましょう・・」
私は沙幸に言われるままに愛液まみれになった左手を一心不乱に舐める。沙幸も私と同じように左手に纏わりついた愛液を舐める。
「ぴちゃ・・ペロッ・・。ちゅ〜・・美味しい・・。でも・・・本当に美味しいのは・・」
そう言って私の下着を右手でそっと下にずらし、私のペニスを外に晒してしまう。
「ああ…アナタのおちんちん・・、久しぶりね・・。まだ少し柔らかいけど・・入るわよね」
沙幸は私の腰に跨り、完全に勃起していない私のペニスを右手で誘導していく。ペニスが秘所にぴったりとつけられると沙幸は一気に腰を落とす。
「ふぁぁ〜〜〜…、アナタのオチンチンがぁ・・私のべちゃべちゃオマンコに入ってきたぁ〜・・」
「うううっ・・!沙幸!は・・離れ・・なさぃ・・」
「いやよ〜・・、久しぶりにオチンチン感じてるのに・・アハッ♪オマンコの中でオチンチン硬くなってきてる。アナタのオチンチンも気持ち良くて嬉しいのね」
「や・・やめっ!早く!早く抜きなさい!」
「ダメよぉ〜・・、折角今から子作り交尾するの・・・に・・ひゃぁぁぁぁーーー!」
情けない事に16年振りに感じた沙幸の秘所の快感に負け、私は沙幸の子宮に膣に大量の精を漏らしてしまう。いきなり膣に出された沙幸は腰を痙攣させながら嬉しそうに下腹部を撫でている。
「…もっと、・・もっとちょうだい・・。16年間、・・16年間乾きっぱなしだったオマンコが満足するまで・・子宮からザーメンが逆流するぐらい・・オマンコに注ぎ込んで!」
今まで一緒に暮らしていた沙幸とは思えないような言葉だ。性に関しては御互いにあまり関心が無かったはずなのに、沙幸は私の目の前で腰を上下に振り精を搾りだそうとしている。久しぶりの性行為の嬉しさからか、沙幸は私のペニスを根元まで咥え込んでは子宮口に当て続けている。
「ハッハッ・・ハッ・・・アナタ・・早く・・ザーメン流し込んで〜・・。我慢なんてしないで・・私の・・オマンコを・・ああっ!アナタの・・精子で犯してちょうだい・・。私の子宮を・・卵子を・・・んんっ!ザーメンまみれにしてぇーーー!」
私は沙幸の卑猥な言葉の誘惑に負け、沙幸の子宮目掛けて再度精を吐き出した。
「子宮に入ってくるぅーー!受精セックス気持ちいいーーっ!」
ドクドクと沙幸の子宮に精液を流しこんだ私は力尽きて大の字になってしまうが、まだまだ許さないといった感じに沙幸は私の前で痴態を見せつけてくる。
「ほらぁ〜・・見て、アナタ。私のオマンコからアナタのザーメンが垂れてくるのよ♪」
私の腰の上で膝立ちになってペニスを抜くと膣から溢れ出てくる私の精液を手で掬い美味しそうに舐め尽くしていく。私は今まで見た事が無い沙幸の淫靡で淫乱で、そして娼婦のように膣から溢れる精液を掬っては舐め尽くす行為に興奮し、もう限界だと叫んでる体に反してペニスだけは正直に反り返っていく。
「今度は・・獣のように後ろから・・犯してね♪」
沙幸は四つん這いになり、こちらに秘所を見せながら腰と尻尾を左右に振りだす。いつでも準備OKだと証明するかのように秘所からは精液だけでなく、愛液も垂れ始めていた。
「はやくぅ〜・・、オマンコにオチンチン突っ込んでちょうだ〜〜ぃ」
焦らされるのが苦手なのか片手を股の間に通し、女陰を指で拡げ私に早く犯せと催促してくる。精液と愛液に濡れた女陰は男を誘う甘い蜜壷のように妖しく蠢いている。既に体力が尽きているはずの私だったが、蜂や蝶が花に集まるかのように誘われてしまう。
「沙幸・・、さゆきーーーーー!!!」
私は猛り狂ったペニスを膣の奥深く、子宮まで一気に貫くと獣のような乱暴な腰使いで膣と子宮を蹂躙していく。
「ああん!いいっ!もっと・・乱暴に犯してぇ〜!」
「はぁはぁ・・、さゆき・・さゆき・・さゆきーーー!」
それから私は何度も沙幸の子宮に精を吐き出し、時には今まで興味も無かったアナルセックスまでも経験し御互いの興奮を高め合った。初めてアナルセックスを経験した私達だったが私も沙幸も新しい快感を得たせいか、すぐに後ろの穴の虜になってしまった。
翌朝6時、痛む腰を擦りながら目を覚ますと、私の隣には…頭から狐のような耳と腰から狐の尻尾を生やした沙幸が静かに寝ていた。
「・・・・?…!!うわわわわっ・・・・・耳と尻尾が・・・!」
「んふぅ〜〜・・・・♪静かにしてょ〜・・」
「寝ぼけてる場合じゃないぞ!早く起きるんだ!!」
私は寝ぼけている沙幸の体を揺すり覚醒させていく。
「ふぁ〜〜・・・、おはよぅ〜ダーリン♪」
「…え?な、・・何を言ってるんだ・・沙幸・・」
「え〜・・、私が犯されながら『ダーリンって呼んでいい?』って言ったら『いくらでも呼んでくれ!』って言ってたじゃない。もしかして…忘れちゃった・・の?」
そんな事を言ってしまったのだろうか、と激しかった情事を思い返してみるが途中から何をしていたのか全く記憶に無い。
「い、いや・・そんな事はどうでもいいんだ!それより・・沙幸、なんともないのか…?」
「何の事?」
「その、なんだ・・その頭と・・尻尾なんだが・・」
私が怖々と尻尾の付け根あたりを掴んでみると沙幸の体が急に仰け反る。
「ヒィ!!だ・・だめ!今触られたら・・・ヒッ・・い・・・・・」
「い?」
「イッチャウーーー♥♥」
ぷしゅっ、と秘所から潮を吹きガクガクと体を揺らしながら倒れ込んでしまった。
「…あ。どうしよう・・・・」
聞きたい事が山ほどあるのだが聞く前に失神してしまった。私は沙幸を抱えシャワーを浴び、御互いの体に付いた精液や愛液を洗い流す。シャワーの最中に目を覚ました沙幸は目覚めるなり不満顔になる。
「どうしてザーメン流しちゃうのよ・・、もっとダーリンの匂いに包まれていたかったのに…」
「そうは言っても…美幸が戻ってくるだろ・・。あれだけ匂いが充満してたらばれてしまうぞ」
「んふふ♪いいじゃな〜い。私達が愛し合ってる所を見せつけちゃいましょ♥」
二人シャワーを終え、居間のテーブルで向かい合い私はさきほどの疑問を聞いてみた。
「沙幸、その・・頭に生えてる耳と・・腰の尻尾は本物・・なのか?」
「そうよ〜、ダーリンのおかげで一晩で妖狐になれちゃった♪」
「…妖狐?何を言ってるんだ?それになんで、その・・妖狐ってのがわかるんだ?」
「えっとね〜、私もよくわからないんだけど、…頭の中に響くの。私は妖狐なんだって」
「…そ、そうか・・」
もう少し整理してみよう。沙幸は昨日までは人間だった。そして私が持ち帰った金貨から幽霊の少女が現れた。現れた少女が沙幸の中に入って…それから。
「そうだ!!あの子はどうなったんだ!?」
「あの子?あの子って狐火の事?」
「狐火と言うのか・・。それで、あの子はどこに行ったんだ?」
「それなら、私に憑いちゃったから同化しちゃった♪」
一瞬だけ眩暈がした。まさか、私が持ち帰った金貨が幽霊になって沙幸と同化してしまうなんて想像も付かなかった。だが、眩暈はしたものの幽霊とくっついたおかげで沙幸とこうして昔のように会話が出来るようになったのは嬉しい結果だ。
「そうだ…。沙幸、今更こんな事を言うなんて遅すぎるが・・今まで本当に済まなかった…。もし、沙幸が許してくれないのなら・・私は今すぐにでも離婚届に判を押そう。もし、この家を手切れ金に欲しいのなら・・全て渡そう・・」
昨日の晩は幽霊騒ぎと激しい情事で言いそびれてしまったが、今言わないと後悔するだろうと思い、沙幸に謝罪した。沙幸はこんな私を許してはくれないだろう。帰ってくる返答はきっと…『荷物を纏めてきますね』だろう。だが、私の予想は大きくはずれ沙幸に頬を叩かれた。
「酷いよダーリン!…どうしてそんな酷い事を言うの!?私の何がいけなかったの!どうして急に別れ話なんて言いだすの…あんなに・・・あんなに愛してくれたのにどうして!」
「……えっ?な、何言ってるんだ!?沙幸が離婚届を私に付き付けて・・」
「……ッ!あんな汚らわしい紙切れなんて!!」
沙幸は私の鞄から離婚届を取り出すと復元不可能なほどに破りゴミバコに捨ててしまった。
「これで私達の愛を邪魔する物は無くなったわよ、ねぇ・・・ダーリン♪」
昨日までの沙幸なら私に判を押させ、欲しい物だけ取って実家に帰っただろうと思う。しかし、今の沙幸は愛情と精に貪欲になってしまっている。
「本当にいいのか?お前を…美幸を16年もの間・・家庭を省みなかった情けない男でもいいのか・・?」
「…私だって、16年間ダーリンに女として見られなくなって・・寂しかったけど・・・、これからは沢山愛してくれるって約束してくれたから・・」
本当に私は馬鹿な男だ。沙幸が16年間もずっと我慢してた事も知らずに仕事に没頭していたなんて。生活さえ守れたらいいなんて安易な考えで二人を苦しめていたとは本当に恥ずべき行為だ。
「本当に済まなかった!!」
私は沙幸に寄り添い抱き締める。二度と離さない、いや二度と離れたくない思いで力の限りきつく抱擁した。
「あぁん♪ダーリンったら〜・・。ちょっと苦しいよ・・」
「ぁ、すまない・・。沙幸、今更言うのもなんだが、…愛してる」
私達は御互いの愛を確かめ合うようにきつく抱擁しあう。だが、そんな時に限って悪魔は微笑むのだ。
----ガチャ・・パタン----
美幸が朝帰りする時間帯だったのを忘れていた。美幸は私達を見るなり汚い物でも見たかのように目を細め罵倒してくる。
「へぇ〜・・、最後の綺麗な思い出作りってやつ?そんなくだらない事してる暇があったらさっさと別れちゃえば?」
美幸の辛辣な言葉に私は何も言えなかったが、沙幸だけは何かを考え込んでいる。美幸は美幸で言いたい事を言ってスッキリしたのか自室に篭ってしまった。
「・・・、沙幸。すまん、私のせいでお前まで・・」
「…」
「沙幸?何を考えてるんだ?」
「…大丈夫よ、ダーリン♪あの子は本当はパパッ子だから♪」
「あれ?そういえばなんで美幸は驚かないんだ・・?耳と尻尾があるのに・・」
「あの子には見えてないわよ。見えてるのはダーリンだけなの♪」
クスクス笑う沙幸の口角が僅かに吊り上がる。こういう顔をする人は必ず悪い事を考えているはず。
「ねぇ、ダーリン…、折角のお休みなんだから・・今日も頑張って愛してね♥」
「いや・・私は・・・ああああああああ・・・」
沙幸の体のどこに私を引き摺る力があるのだろうか。私のほうが一回りも体格が大きいというのに片手で私の寝室へと連れていく。沙幸は私を寝室に放り込むと後ろ手にドアを閉め含み笑いをしながら近づいてきた。
「ねぇ…、まだ足りないの。昨日の分だけじゃ・・16年間の穴埋めには・・到底足らないわ。もっと、もっと私を愛してちょうだい」
昨日の晩のように、沙幸の瞳が肉欲に溺れたような濁った色へと変わる。欲にまみれた沙幸は私に圧し掛かりキスをせがんでくる。
「ねぇ、ダーリン。美幸とも・・仲良くしないといけないわよね?」
「・・・あの様子では・・無理だろう。全て私が悪いのは自覚している。離婚に関しては・・・もう大丈夫だろうけど、美幸が私を許す事なんて絶対に無いだろうからな」
「んふふふふ♪さぁ〜、それはどうかしらね〜」
「どういう事だ?」
「教えて欲しかったら・・・今日一日ずっと愛してね♥」
私は昨日の晩と同じように沙幸と交わり続けながら永遠の愛を誓い合う。ただ昨日と違うのは性行為中、部屋の中になんだか奇妙な靄みたいなのが溜まっていってる事ぐらいだった。沙幸は部屋に靄が充満していく度に興奮し、私の精を搾り尽くす。朝から深夜まで精行為が続いたのに、何故か私は空腹を憶える事無くより一層に沙幸の子宮を膣をアナルを蹂躙したくなり幾度となく精を放出していく。そして深夜、いつものように玄関が開き美幸が出ていく音が聞こえた。
「沙幸・・・美幸が出ていく・・・ぞ・・。ウッ・・」
「ああん♪また出しちゃったのね・・・、美幸の事なら大丈夫よ。信じてちょうだい♪」
「わかった・・。何か考えがあるみたいだから・・信じるよ」
「もぅ・・心配性ね〜。明日には解決しちゃうから安心してね。だ か ら♪」
「だから・・何だ?」
「最低でも後10回は中出ししてね♥」
「ま!まってくれ!10回も出したら死んでしまう!」
「うふふふ・・・、逃がさないわよ・・」
その日の晩、10回どころか間違いなく20回は出したであろう記憶が私に残っている。そして明け方、沙幸は嬉しそうに靄を眺めていた。
「うふふ、もうすぐね・・。もうすぐ産まれるわ♪」
一体何が産まれてるんだろう、と考えたが沙幸には沙幸の考えがあるのだろうと余計な詮索はしない事にした。
朝、いつもの時間帯に美幸が居間に入ってきたが様子がおかしかった。足取りも悪くふらついている。
「美幸・・・、大丈夫か?」
「ッ・・!別に何でもないわよ!」
美幸は大声で叫び、自室へと篭ってしまったが、美幸の後ろ姿を見ていた沙幸はニヤニヤしている。それはまるで、好きな子に悪戯したかのようなニヤニヤとしたイヤらしい笑いだった。
「何だったんだ?なぁ、沙幸・・、って何で変な顔してるんだ?」
「んふふ・・なんでもなーい♪」
「さて、今日は久しぶりにあの店にでも行くかな・・」
「・・・ダーリン・・?あの店って何?もしかして・・風俗とかじゃ・・ないよね?」
ニッコリ笑いながら近づいてくるが目は笑っていない。だけど私は沙幸の額を指先で軽く弾き今までの事を説明し始める。
「お前との仲が冷え込んだ頃、私は喫茶店でずっと朝食を摂っていたんだよ」
私の釈明を聞いた沙幸の目から涙が零れる。
「うぅぅぅ・・・。ごめんね・・・ごめんね、ダーリン。私が・・ずっと拗ねてたから・・。今まで、本当に・・・ごめんなさい・・」
「いや、いいよ。元はと言えば私が悪かったんだから。沙幸が気にする事じゃない」
「でも、・・それでもダーリンに手料理を作ってあげなかった私も・・」
「それじゃ・・今度久しぶりに沙幸の得意なハンバーグが食べたいな」
「わかったわ♪」
沙幸は急いで料理の準備を始めるが、とりあえず今は止めておく。
「今じゃなくてもいいから。近いうちに作ってくれたら、それだけで私は幸せだから」
我ながら恥ずかしい事を言ってしまった。私は恥ずかしさを誤魔化す為に沙幸の頭に生えてる狐の耳をくしゃくしゃと撫でる。少し乱暴に頭を撫でてしまったが沙幸は目を細め嬉しそうに尻尾を振っていた。
「それじゃ、ダーリン。今日も頑張ってね♪」
「・・・・・・エッ?今何と・・言いましたか・・・?」
「だから、今日も頑張ってねって♪」
「あのぉ〜・・、いきなり・・ですか?」
「もちろんそうよ?」
「い、いあぁ・・、ちょっとお腹が空いたかなぁ〜、と思いまして・・」
私の額からすごい量の冷や汗が流れ出る。あの日の晩から数えて、これで3度目になるであろう性行為。性行為自体は別に気にはしないが1回の性行為で最低でも20回以上は射精させられている。このままだと私は干乾びてしまいそうだ。いや、もうすでに干乾びていてもおかしくはない。そんな私の心を無視し、沙幸は今日も私を寝室へと連れ込む。
「ダーリン♪今日も・・頑張ってもらうからね・・エヘヘヘ・・・(ジュルリ」
「待て!普通は逆だろ!」
「いやよいやよも好きのうち〜♪」
「それも私が言う言葉だ!って・・・ああああああああああああああああ!」
これでもう三度目の性行為。私の心は別の意味で折れかけていた。このままだと沙幸の体に溺れるのが早いか精液が枯れるのが早いか。それでも私は愛する沙幸の為に何度も腰を打ちつけ精を吐き続ける。御互いに何度絶頂に達しても性行為に飽きる事無く愛し合う。時間を忘れ御互いの体を貪り愛を確かめ合った時、不意にドアが開く音が聞こえた。
「んぅ、・・・もうそんな時間か・・」
「ふぁぁぁ〜〜・・、だ〜〜り〜ん。もう・・もう産まれちゃいそうなのぉ〜・・」
「・・・?妊娠・・してないよな?」
「ううん・・、もうすぐあの子が・・産まれそうなの・・」
「あの子?」
「ふぁぁぁぁぁあぁああ!ダメぇ〜・・。あの子が産まれるって想像しただけでイッちゃいそう〜・・」
私のペニスと結合したままの秘所から愛液が吹き出した時、昨日から溜まっていた靄から何かが出てこようとしている。
「・・・!!こ、・・この子は!」
「ええ、そうよ。この子が・・私に取り憑いた子。狐火っていうの、可愛いでしょ♪」
産まれたばかりの狐火の子は部屋を見渡した後、精液まみれになっている沙幸に近寄っていく。
「ふふ・・、いらっしゃい。でもね、・・・あなたの御飯は・・そこにあるわよ?」
沙幸がドアを指差すと狐火はドアを擦り抜けていった。
「ふふふ、ダーリン。もうすぐ楽しい事が始まるわ」
ドアの外から美幸の悲鳴が聞こえる。何故この時間に美幸が居るのかわからなかったが私は急いで助けようと身を起こそうとしたが沙幸に抑え付けられた。
「沙幸!このままだと美幸が!」
「静かに!大丈夫だから見てて・・・」
悲鳴が止まったと同時にドアが開き美幸がふらふらと寝室に入ってくるが目は虚ろだ。
「美幸ちゃん・・、私達の愛の営みを毎晩見てどうだった?感じちゃった?」
「えっ!ずっと見てたのか!?」
「ええ、そうよ。出ていった振りして私達の営みを朝まで覗いてたのよね♪」
「だから大丈夫と言ってたのか・・」
私達の会話を他所に美幸は自らの秘所に指を突っ込み昂っている性欲を押さえ込もうと必死だ。私達に自慰を見られているというのに、それすらも興奮材料にしているようだ。
「これで、明日の朝に記憶を消せば終了ね」
「・・・耳と尻尾も消せるのか?」
「エッ!今何て言ったの!?」
「いや、だからさ・・。沙幸にも憑いてたあの蒼い耳と尻尾だがどうやって消すんだ?」
「・・う・・そ・・・・。ダーリンにも視えてるの!?」
「へ?当然じゃないか?だって、沙幸の時にも見えてたんだから」
「あわわわわわ・・・。どうしよう・・・」
「??」
沙幸は慌て始めるが、私には何がどうなってるのか理解出来ない。耳と尻尾が見えたら何か不都合でもあるのだろうか。
「もももも・・もう一度聞くわね・・?本当に・・視えてるの?」
「ああ、あのゆらゆら揺れてる蒼白い耳と尻尾の事だろう?」
「いやあああああああああああああああああああああああああ!!」
突然沙幸が叫びだした。私は耳を塞ぐのを忘れた挙句、間近で叫び声を聞いてしまい鼓膜がびりびりと痺れてしまった。
「くぉぉぉ・・・おおお・・・。沙幸…、耳が痛いぞ・・」
「そんな事言ってる場合じゃないのよ!あの耳と尻尾が見えるのは相思相愛の証拠なのよ!」
「それってどういう事なんだ?」
「耳と尻尾が視える人が旦那様になっちゃうのよ!」
「…待て、それはおかしい話だろう?私には沙幸が居るんだし」
「おかしくなんか無いのよ!私達が居た世界では一夫多妻なんて当たり前だったのよ!親子で結婚しちゃう子も居たの!だから運命の人が重なるなんて日常茶飯事だったのよ!」
説明を聞いた途端に私の顔から血の気が一気に引いていく。もしそれが本当なら、美幸の耳と尻尾が見えている私は・・。
「な、なぁ・・。見えなかった事に出来ないか・・?」
「・・・無理ね。狐火に取り憑かれた子は確実に運命の人と出会っちゃうから・・。でもそれがまさか・・ダーリンだったなんて・・」
沙幸が頭を抱えながら今後どうするか悩んでいる。私もどうしたらいいのかわからない。二人して悩んでいると美幸がノロノロと私に近づいてきた。
「アハッ♪パパから美味しそうな匂いがする〜。ちょっとだけ・・ちょうだい」
美幸は私の体に付いている精液や汗を丹念に舐め取っていく。
「ちょ!ちょっと、ダメよ!ダーリンは私のなんだから!」
「ママからもいい匂いがする〜♥」
「あっ!こらっ!やめなさいってば!あははははははっ!腋の下を舐めないで〜〜!」
美幸は沙幸の腋の下や精液が付着した陰毛を綺麗に舐めていく。私は私で妻と娘の睦み合いを見て興奮し勃起してしまう。
「あ・・、パパのオチンチン元気になった〜♪」
目聡く勃起した私のペニスを確認し、美幸が私を押し倒し腰に跨る。
「パパ〜・・・。私の処女・・もらって〜♥」
「や!やめなさい!親子でこんな事をするんじゃない!今すぐそこから降りなさい!」
「パ、・・パパは・・・私の事が・・・嫌いになったんだね・・ううっ・・ぐすっ・・」
「そんな事ない!美幸は私の大事な娘だ!だから・・早くどきなさい!」
「・・・パパの・・・嘘つき!!」
美幸は自ら私のペニスに腰を落とし処女膜を破ってしまった。私は娘の処女を奪ってしまったショックで放心状態になってしまう。
「パパなんて・・嘘つきだ!私なんて要らないって言った癖に!」
「や・・やめな・・さい。だからって・・こんな事をしたら・・」
「だから・・私は・・パパが・・・私から離れられないようにするの!」
美幸は処女を失ったばかりだというのに腰を激しく上下に動かす。それはまるで勢いよく餅突きをしてるかのように何度も何度も私のペニスを根元まで飲み込んではぎりぎりまで抜いていく。美幸の秘所からは処女の証とも言える破瓜の血が僅かだが漏れていたが、痛みを感じないかのように美幸は精液を搾りだそうとしている。
「ハッハッハッハッ・・・、ねぇ、パパ・・。ママのオマンコと比べて・・どっちが気持ちいい?」
「なんて事を言うの美幸!」
沙幸が横から喚くが美幸は性行為に没頭して聞こうともしない。
「ねぇ・・。どっちってば!」
答えない私に痺れを切らしたのか、膣でペニスを締め上げてくる。私は射精しそうになるが必死に耐える。
「そうなんだ・・、やっぱりパパは・・私なんか要らないんだね・・」
「美幸は、・・要らない子なんかじゃない・・」
「だったら!だったら・・どうして私と遊んでくれなかったの!どうしていつも・・・私は・・私は・・パパと・・いつも一緒に・・」
私は体を起こし、座位の状態に持ちこむと美幸を優しく抱き締めてあげた。
「え・・パパ?」
「わかってる・・、昔、小さな神社前で約束したよな・・?来年も遊ぼうって・・。だけど私は約束を破ってしまった。あれから・・10年以上も経ってしまったが・・。今度遊びに行こう、な?」
「パパ〜〜〜・・・。ふぇぇ・・・ぅわ〜〜〜〜ん・・」
美幸は私に抱きついたまま大声を上げて泣いてしまう。そんな美幸の頭を沙幸と一緒に優しく撫でてあげる。
「本当は・・美幸もパパが好きだったのよ・・」
「済まんかった・・。これからは二人を優先に・・・!!」
「「・・・??」」
「み、ゆき・・・。済まん・・、早くどいてくれ・・・」
「どうしたのダーリン?」
「パパ・・顔が青いよ。何か変な物でも食べちゃったの・・?」
「いいから・・早くどいてくれ・・」
美幸の膣に入りっぱなしの私のペニスが少し膨らむ。それを察した美幸は私に抱きつき離れまいと両腕を私の背中に回してがっちり固定してしまう。
「やだ!パパから離れないから!」
「美幸・・まさかわかってて腕を!」
「あらあら・・。ダーリン、もう観念して出しちゃいなさいよ」
「あああっ!で・・出る!!」
実の娘と性行為した興奮からか普段の倍以上の精液が美幸の子宮に吐き出されていく。ドクドクと子宮に流しこまれる大量の精液は美幸の下腹部をぽっこりと膨らませるが、私は美幸の子宮に子種を流し込んだ興奮で、さらに連続して中出ししてしまう。
「ひゃあああああああーー!パパのザーメンしゅごぃーー!連続でいかされちゃうのーー!ヒッ・・ハヒッ・・・ヒィィィーー・・いぐぅ・・」
連続で中出しされた美幸は意識を落としぐったりしたまま私に体を預け眠ってしまった。
「ふふ、愛されていたのね・・・ダーリン♪」
「・・・」
「どうしたの?」
「実の娘に・・中出ししてしまった・・」
「あ、その事なら大丈夫よ。この子も私と同じ妖狐になっちゃうから気にしなくても大丈夫よ」
「だけど私は!」
「はぃ、ストップ♥そんなに悩む暇があるのなら・・これから私達を毎日可愛がってね♪」
「そうだよ〜、パパがイヤだって言っても搾っちゃうからね♥」
いつのまに起きていたのだろうか、美幸はもう一度私の背中に腕を回しがっちり固定してきた。
「み、みゆき!まて!止めるんだ!」
「やぁ〜だ!ママと同じぐらい中に出すまで離れないんだからね!」
「アッ!美幸ずるいわよ!次は私の番なんですからね!」
「ママは3日間も繋がってたじゃない!だったら今日は私の番だよね?」
美幸は浅く緩く腰を動かし私のペニスを優しく膣で愛撫してくれている。さきほどまでの乱暴な腰使いとは違い私を包み込むような優しさで絶頂まで導いてくれる。その行為をつまらなそうな顔で見ている沙幸。そして何を思ったのか沙幸は美幸の真後ろに近づき囁く。
「ねぇ、美幸。パパのザーメン欲しい?」
「あぅ・・あっ・・はっ・・、もちろん・・欲しいよ・・ぁん」
「それじゃぁね〜・・・今すぐ出させてあげる♪えいっ♪」
沙幸は右手の中指を美幸のアナルに根元まで捻じ込んだ。
「んひぃーー!ママ!何してんのよーー!」
「んおおおおーー!し、締まる!・・・ウッ!!」
アナルに指を入れられたショックで膣が一気に締まり射精を強制的に促してしまった。
「あぁん・・・まだイってなかったのに・・・」
「それじゃ〜・・次は私の番よね〜♪」
私は沙幸と美幸の遣り取りを聞きながら明日まで生きていられるかな、と自問自答してみた。だが、明日の自分はきっとこう言うだろう。
『二人が一緒なんだから別にいいじゃないか』と。
翌朝、私は今まで気にかけていた事を美幸に聞いてみた。
「美幸・・、今でこそ聞くが・・。深夜いつもどこに居たんだ?」
「ふぇ・・?漫画喫茶だよ〜。新しくオープンした漫画喫茶が楽しくて・・」
「駅前の新しくオープンしてたあの店か」
「ぅん〜、あ、そうだ。パパ〜♪」
「どうした?何か頼み事でもあるのか?」
「パパ〜、昨日・・一緒に遊んでくれるって約束してくれたよね?」
なんだか嫌な予感がするが黙って首を縦に振る。
「あのね!あのね!漫画喫茶でね!個室に入ってセックスしようよ!」
「い、いや・・、それは・・遊びとは言えないなぁ・・」
「そうよ!そんな遊びはママは認めませんからね!」
こういう時は沙幸に感謝したい。男親だとどうしても甘やかしてしまいそうで。
「遊ぶならママも一緒に行きますからね!」
「え〜〜〜!それじゃ、パパと遊べないよ〜」
「ダーリン、私も一緒に連れていってくれるわよね?」
「・・・わかったわかった・・・。今度三人で温泉に行こう、な!」
この答えならなんとかなるだろうと思っていたが甘かった。
「やったーーー!パパと一緒に家族風呂〜♪」
「やだもぅ・・・ダーリンったら・・露天風呂で受精プレイがしたいなんて♥」
どう答えても性行為からは逃げられないと悟った私はなるようになれ、と二人の言葉を軽く聞き流す事にした。
「んっ♪・・んぢゅ・・んん〜・・・れろ〜・・ちゅ♥」
「・・・・なあ、沙幸。あまり言いたくないんだが・・朝からこういうのもどうかと思うん・・・ウッ・・・だが・・」
「んじゅ〜・・、ぷはっ・・・あら?ダーリンは嫌なの?・・って、こっちの子は素直で良い子ね〜♪いい子いい子♪」
「いや…それは朝の生理現象・・・おぅ・・」
妻の沙幸は私の朝勃ちしたペニスを柔らかい掌でゆっくりと撫で回す。時折、玉袋や裏筋に指を這わせ私の興奮を高めていく。そんな私の姿を満足気に眺めていた妻は再度ペニスを口に含み妖艶な舌使いで口内でペニスを蹂躙していく。
「ああっ・・もう・・も・・ぅ・・出る・・!!」
私もそこそこな年齢だというのにペニスから出る精液の量は若い時以上に、いや今は若い時に出した量の数回分を一回の射精で出してしまっている。朝一番にこれだけ出したというのに私の体は疲れるどころか、今すぐにでも妻を押し倒したくなるほど精力に溢れている。私は少しばかり息を切らしながらも妻の頭に生えているふさふさした狐のような耳を軽く押さえつけるように撫でた。
「本当に、…可愛らしい耳だな。何度触れても飽きてこない・・。むしろもっと撫でていたい気分だ」
「んふふ〜♪朝一番の御馳走ありがとね、ダーリン♪」
沙幸は嬉しそうに尻に生えている3本の尾をふわりふわりと靡かせ御機嫌である事を主張している。沙幸の唇の端から僅かに零れる精液が私の性欲を更に高めようとしたが、妻に飛びついた娘によって私の心は現実に戻される。
「あ〜〜!!ママずるいよぉ!・・・って、あ!いっただき〜♪」
娘の美幸が妻の口から僅かに零れた精液を嬉しそうに舌で掬って綺麗に舐め取っていく。
「れろ〜〜♪…んんぅ〜・・、パパのザーメン美味しい♪」
「ぁん、ダメよぉ・・。これは私の御馳走なんだから〜」
「ぇ〜〜…、いいじゃない。パパは私達のパパなんだから〜。それに〜、ママには朝一番を譲ってあげてるんだからちょっとだけでもザーメン欲しいよ〜」
会話だけを聞いていると常識では考えなれない非日常的な行為だが、妻も娘も人では無くなった為に倫理観・常識概念というものが完全に無くなってしまっている。今、妻の頭にはふわふわで柔らかい狐のような耳があり、尻にはこれまた同じように狐の尾が3本生えている。娘に至っては妻と同じように狐の耳と尾が生えているが蒼白い陽炎のように見えているだけで触れる事は出来ない。妻が言うにはもうすぐ触れるらしいとの事だが。
「はぁ…、沙幸も美幸も・・そろそろ朝食にするぞ」
「「はぁ〜〜い、それじゃぁ・・。いっただっきま〜〜〜す♥」」
突然私の股間に覆い被さる妻と娘、だが私は二人の頭をはたき冷静に対処する。
「朝ご飯の用意をしてください・・」
「ぶぅ〜・・、けちぃ〜・・。ママには沢山あげたくせに〜・・。いいもん・・パパは私の事なんでどうでもいいんだし・・」
「何をバカな事を言ってるんだ。美幸も大切な家族に決まっているだろう」
「あらあら・・。美幸ったら拗ねちゃったのね♪」
娘の美幸は妻と違って一度拗ねるとなかなか機嫌を直してくれない。私は僅かに溜息を吐き出すと、そっと妻と娘の前にペニスを晒す。
「…まだ少しだけなら・・時間があるからな。全く・・しょうがない子だ」
口ではそう言いながらも私は娘の頭をぐりぐりと撫で回してやる。美幸も機嫌が良くなったのか嬉しそうに青白い尾を振りまわすと上着を脱ぎ始める。
「ね、ママ。一緒にパパのオチンチンをWパイズリしない?」
「あら、それもいいわね♥」
妻も上着を脱ぎ娘と一緒に左右から私のペニスを挟む。ほどよく実った桃のような果肉に挟まれた私のペニスはさきほど射精したばかりだというのに元気を取り戻す。妻の適度に柔らかい乳と娘の若さ溢れる弾力のある乳に挟まれた私のペニスは圧され揉まれ、時には乳同士の圧迫で搾られるような快感を味わう。時々、妻と娘が代わる代わる私の亀頭を舐めていき射精を促してくる。
「アハッ♪パパのオチンチン・・、今ピクピクって動いて膨らんできたよ♪」
「あらあら、それじゃぁ…もっと頑張りましょうね♥」
妻と娘は強すぎず弱すぎず微妙な力加減で押し合い上下に擦り私の刺激を高め早く射精しなさい、と私のペニスを優しく絶頂まで導いてくれる。
「沙幸・・美幸、…もう・・出すぞ・・・・・ううっ・・ッ!!」
どくどくと大量に射精された大量の精液は妻と娘の顔を穢していく。白濁にまみれた二人の顔は大量の精液をかけられた喜びからか、口角を吊り上げ淫靡な顔を見せ付けてくる。
「アハッ♪くちゅ・・ぺろ・・美味しい・・。やっぱりパパのザーメンって最高♥」
「うふふふ・・、当たり前じゃない。私達のパパなんですからね♥」
妻と娘は御互いの顔に掛けられた精液を舐め合い、時折口内に溜めた精液をディープキスをしながら交換している。そんな二人を見ていると私のペニスがもう一度勃起しようとムクムクと動きだすが心を鎮め静かに居間に入る。
「はぁ〜〜…、二人の仲が良くなったのはいいが・・この調子では私のほうが・・って、早く朝食を食べないと」
時計を見れば6時半を少し回った所だ。会社は少し遠い場所なのだが7時半までに出ればなんとか間に合うはず…なのだが、今の二人を見る限りでは朝食にありつけるか怪しいもんだ。御互いの顔に掛かった精液を舐め終わった二人が居間に入ってくる。
「あら?ダーリン、朝食食べないの?」
「何を言ってるんだ?テーブルには何も置いてないぞ?」
「あ、ちょっと待ってね」
妻が冷蔵庫からサランラップに包まれた皿を取り出しテーブルに置く。そして急ぎ珈琲の準備に掛かる。
「あ、…サンドイッチ。・・・冷蔵庫に作り置きしてくれてたのか・・・」
私は昔の事を思い出し、軽く感動を憶えた。ほんの少し前までは朝食どころか晩飯すら食べれなかったはずなのに、今では妻が毎日手料理を用意してくれている。
「はぃ。ダーリン♪…ねぇ・・珈琲は口移しで飲んでみる?」
「…いや、いい。流石にこれ以上は時間が無いんでな」
きっぱり断わると妻は頬を膨らませ態度で抗議してくるがもう時間が無い。私は急いで朝食を済ませ顔を洗い着替える。着替えてる最中に二人がこっそり部屋を覗いていたのはわかっていたがなんとか理性を保ち急ぎ玄関に向かう。
「行ってくる」
「いってらっしゃい、ダーリン♪…チュ♥」
「あーーーっ!ず〜る〜い〜・・・!パパ!こっち向いて!」
「んぅ?何だ?・・・・ッ!んんんんんっ!!!」
妻に負けじと娘が私に濃厚なキスをしてくる。舌を入れられそうになった瞬間、私は娘を引き剥がす。
「むぅ〜・・、パパ酷い・・」
「そろそろ行かないと遅刻するからな・・・、って、そんな顔しないの。…わかったよ・・今日は一緒に御風呂に入ってあげるから我慢してくれ・・」
「ええええっ!本当に一緒に入ってくれるの!約束だからねっ!!」
今度は妻が頬を膨らませ拗ね始める。この状況で一体どうしろというのだ。私は軽い頭痛を憶えながらも妻をそっと抱き寄せ首筋にキスマークを残す。
「…!ダーリン、今のは・・」
首筋にキスマークを残すのは『今日は子作りセックスをしよう』という合図。それを察してくれた妻は嬉しそうな笑顔で私を送り出してくれる。
さぁ、今日も妻と娘の為に仕事頑張ろう。
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私の名は津雲 幸裕(つくも ゆきひろ)。製造業の会社で課長をしている。今日も順調に稼動する機械をチェックしながら今日一日の生産を予測していく。
「これだと、16時からの製造分はストックに回せそうだ。あ、真田君。16時以降の分はストックとしてA倉庫に回してくれないか」
身近で作業をしていた製造主任の真田君に定時までの作業を伝えると私は事務所に戻りPCで工場全体の流れを確認する作業を始めた。どの生産ラインも異常無く稼動している。予定通り16時からの生産分はストック出来そうだ。
「津雲課長、お茶が入りました」
私は茶を受け取り無言で啜る。唯一落ち着けるこの時間。私はこの時間の為だけに働いていると言っても過言ではない。理由は情けない事に、家庭不和を起こしてしまい妻と一人娘から絶縁状態に近い状況に追い込まれているからだ。私は当初、全ては妻のせいだと思いこんでいたが振り返ってみると全て私の不義な行為により二人から拒絶されている。その原因とは…。
「あなた・・、美幸がまた・・」
「また、なんだと言うんだ?どうせいつもの事だろう、態々そんな事を言うな」
「そんな!あなたがあの子を叱らないからエスカレートしていくのよ!」
「家の事は全てお前に任せると言ったはずだ。お前も納得したはずだろう」
「だからって・・そんな・・。もう、あの子は私じゃ止められないのよ・・。御願いだからあの子をなんとかして!」
「あいつも高校生だ。自分の判断でしている以上は余計な事を言わんでいい」
「いつもそんな事ばかり言うから美幸が毎日深夜に平気で出掛けるのよ!今までにも何度も朝帰りしてるのはあなたも知っているでしょ!」
「…あんなのはもう私の娘では無い。ただの恥晒しだ」
----ガチャッ・・・パタン----
「えっ!?・・・美幸・・?美幸!!」
「放っておけ。どうせいつもの朝帰りだろう。あいつがどこで何をしようが私には関係の無い事だ。私は眠いんだ、これ以上言う事が無いのならもう寝るぞ」
私は妻を居間に残しさっさと自室に戻ると布団に潜った。この時、まさか妻が居間で離婚届用紙にサインしているとは思ってもいなかった。度重なる娘の不始末に私の家庭放棄でストレスが限界まで溜まっていた妻は私に内緒で離婚届を市役所で受け取っていた。翌日の朝、私は妻から離婚届を突き付けられ近い内にサインをしろ、と拇印を渡された。初めは何かの冗談だろうと思っていた私だったが妻の目が本気だった為に何も言い返せず離婚届を受け取るはめになった。そして間の悪い事に、その現場を朝帰りしてきた娘に見られ娘からも軽蔑されてしまうようになってしまった。元はといえば、私が仕事一辺倒で家庭を省みなかった事が最大の原因だろう。今となってはもう遅いが謝罪をしたいと考えている。だが妻は聞く耳を持たないだろう。娘もきっと私を許さないだろう。そして妻に言われた最後の一言は『一週間以内にサインをしてください。私は離婚届が受理されましたら実家に帰りますので美幸の事は貴方に全て任せます』だった。それ以来、妻と娘とは一言も会話していない。これが3日前の出来事。
「…もう残り今日を含めて4日間か。どうしたらいいんだ・・」
一人、PC前で眉間に皺を寄せながら苦悶していると誰かが私の肩を叩く。
「どうした、津雲?」
「園田部長・・・。いえ、別にラインの確認作業をしていただけですよ」
「…。津雲、定時になったら工場の屋上に来い」
園田部長はそれだけを言い残すと、自分の席に戻り私と同じように生産ラインの管理を始めた。
そして定時時刻、私は園田部長に言われた通りに屋上へと出る。僅かばかり遅れて園田部長も姿を現す。
「園田部長、何かあったのですか?」
「…何かあったのはお前じゃないのか、ゆき」
私の事を『ゆき』と呼ぶ理由は園田部長とは大学時代で先輩後輩にあたる関係だったからだ。志望学科もサークルも同じという関係だったので自然とこう呼ばれるようになっていた。だけど今は私の事を『ゆき』と呼ぶ時は何か言いにくい事を聞き出そうと言う時にだけ使う。こういう時の心遣いは本当に有難い。
「お前、最近何かヤバイ事してないか?それとも、浮気でもしちまったのか?」
「浮気なんてしない性格ってのは知ってるでしょう?それに警察の世話になる事なんてしませんよ」
「それもそうだな。それじゃ、なんであの時、…【死にたい】って顔をしていたんだ?」
「ッ!!…死ぬ気なんて全く無いですよ。今回ばかりは園田部長の・・『嘘だな』・・」
「お前が俺と二人きりになったら名字で呼ばないはずだ。ましてや態々名前の下に部長なんて付けて俺を呼ぶなんてありえないからな。話してみろ、言わなきゃ何も解決しないままだぞ」
こうなると園田は何を言っても聞かない性格なのは私も知っている。根負けした私は包み隠さず家庭の内情を説明し、4日後には離婚届を役所に提出しなくてはいけない事も全て話した。
「そういう事か…、それは全てお前が悪いな。俺も昔それで離婚したのをお前も知っているだろ?」
「ああ・・、確か…妻より風俗の女のほうが一緒に居て楽しいとかなんとか・・。泥酔した時に奥さんの前で暴露してしまって・・・それから」
「すまん、・・・それ以上は言わんでくれ・・」
形は違えど園田部長も妻との不仲で風俗に走り、それを泥酔した時に妻に暴露してしまって今では別居生活を強いられている。
「それで、だ。ゆき、お前はどうする気だ。聞いてる限りでは確実に4日後には離婚だぞ?それに、美幸ちゃんだっけか。あの子、小さい時は俺に結構懐いていたもんだが・・今じゃほぼ毎日朝帰りする子になっていたとは・・」
二人揃って重い溜息を吐き出し、今後の事について話し合う。
「ゆき、俺の経験を元に答えを出すとしたら100%離婚が待ってるぞ」
「・・そうか。やはり判を押すべきか・・」
「まぁ待て、そんなに早く結論を出すな。お前の悪い癖の一つだぞ。まだ4日残ってるんだろ?」
「4日間では・・何も出来ませんよ。むしろ、早く結論を出したほうが気が楽になる」
「おいおい、無茶苦茶言うなよ。それに明日明後日の土日は連休だし・・そうだ!お前、月曜も休んでしまえ。72時間もあれば多少はいい考えも浮かぶだろ?」
「72時間って制限付きの爆弾抱えてるみたいで嫌だな。それに月曜は休める訳が無いだろ」
園田がポケットから何か紙切れを取り出し私の前で広げる。
「そんなこったろうと思って休暇届け持ってきてるぞ。月曜休んで最後の決断して来い。・・・と、とりあえず名前書け。判子はお前の机から勝手に出して押しといてやるよ」
「…わかった」
私は園田からペンを渡され休暇届けに名前を書き込んだ。それを見届けた園田は事務所に戻るわ、と言って去っていった。きっと私の判子を勝手に取り出し判を押すんだろう。私は申し訳ないやら情けないやらと負の感情が入り混じったまま会社を後にした。
「強制的に休みが3日間になったところで結果は同じだろう・・・」
私は肩を落としながら電車に乗り、最寄駅で降り気力のない足取りで帰路を歩く。帰ったところで夕飯も無い、会話も無い、謝罪しようにも絶縁状態だから同じ家に住んでいるというのに顔も合わさない。寝る時も別々で寝るようになってしまったので居ても居なくてもいい状況にされてしまっている。私は深い溜息を吐き出し、その場で立ち止まってしまう。
「どうせ飯は無いし、…適当にそこらで食ってから帰るか・・」
私は偶然見かけた中華飯店でラーメンセットを食べ、普段なら絶対に飲まないはずの中瓶を注文し無理に胃に流し込む。
「・・うっ、学生以来飲んでないからきついな・・・・」
私は久しぶりに慣れないビールを飲んだせいか、軽く頭がふらつく。瓶一本でくるなんて思ってもいなかった。私も歳かな、と思いながら会計を済ませふらふらと帰路を歩く。
「どこか・・休憩がてらに時間を潰せる所は無いだろうか・・・」
私は辺りを見回すと一軒のパーラーを見つけた。
「…懐かしいな。結婚してから一度も行ってないし、久しぶりに打ってみるか」
昔を懐かしみながら私はパーラーに入った。
「いらっしゃいませ。パーラーDE☆A☆Iにようこ・・そ・・?御客様・・少し飲んでますね?当店は飲酒された方はなるべくお断りしていますが・・」
「・・・・・」
「御客様?どうかしましたか?」
私は確かに飲んでいたが、目の前の女性を見ただけで一気に酔いが醒めていく。どこをどう表現すればいいのかわからないが、ただ一つだけわかるのは彼女は生きる芸術品だ、という事だった。
「はっ!・・・失礼しました・・。確かに私は少しばかり飲んでいましたが御迷惑をかけるような事はしませんので・・」
「…大丈夫そうですわね。それでは、改めまして・・パーラーDE☆A☆Iにようこそ。今宵、貴方が手に入れる物は幸運。きっとこれからの貴方を支える大切なパートナーになるでしょう」
意味深な言葉を残してカウンターへと戻っていく女性。一人残された私は何か打ってみようと適当に台を物色していく。
「なんか懐かしい感じの台だな・・。これにするか」
幸裕が座った台の名は『八朔祭り』。
「屋台が並んでいるって懐かしいな…、だが・・この風景どこかで見た事があるような気がするんだが・・?」
私は夏祭りの雰囲気を味わいながら玉を打ち始める。どこかの神社の祭りだろうか、境内に並ぶ屋台が古びた神社を一層賑わせている。なんだか懐かしいと感じながら打っているとリーチが掛かった。
「…狼少女・・なのか?」
狼少女のリーチが掛かり屋台演出へと画面が切り替わる。屋台ではリーチ絵柄と同じ狼少女が慣れない手つきで鉄板の上でヤキソバを焼いている。ふにふにとした肉球でヘラを掴み必死に焼き上げていく様はなんだかおかしく思えてくるが可愛いとも思ってしまう。だが狼少女は最後の最後で麺を焦がしてしまいリーチが外れてしまった。
「ぷっ・・、なんか昔に同じような事を見た気がするなー」
打っていく内に昔の思い出が甦ってくる。自分自身でもよくわからないが、この台を打っていると懐かしい記憶が甦ってくる。小さい頃に親と一緒に行った初詣、春は花見に夏には縁日、秋には梨狩り、冬は大層に服を着込んで外で父さんとキャッチボールした。一玉一玉打つ毎に懐かしい出来事が心の奥底から浮かんでは消えていく。だけど、…私が働きだしてからの記憶は幼い時とは違い逆の出来事ばかりが浮かんでくる。沙幸と出会い、結婚し美幸が生まれ、そして私は幸せな生活をするどころか…父さんとは正反対の生活をしていた。娘の美幸との思い出がほとんど無いどころか沙幸との楽しい思い出もほとんど無い。父さんのように妻と子供を可愛がる事を私は全くしていなかった。なんとも惨めな記憶だろうか。気が付けば私は涙を流しながら玉を打っていた。今更になって自分のしてきた事がいかに情けない事だったかを痛感させられる。私の涙を気にせず、画面ではリーチが掛かり外れていく。涙が溢れてから何度リーチが来ただろうか。ネズミのような子や貴族のような女性などが流れては消えていったが、私の目には映っていない。そして私の涙が枯れかけようとした頃、画面は屋台から奥にある神社へと切り替わった。少し古びた神社が寂しく画面中央に映っている。私はその古びた神社を見つめ何かを思い出しそうになった。
「何か・・大切な事があったはず・・」
神社を背景にキャラクター達がくるくる回っているが、私は古ぼけた神社の記憶を必死に思い出そうとする。神社に何かあったはずだと確信めいた物があったがなかなか思い出せない。そして、ふと聞こえる幼い声。
<ア ソ ボ ♪>
私はその言葉で全て思い出した。美幸がまだ幼い頃に一緒に縁日に出掛けて、こんな感じの古ぼけた神社前で一つだけ約束した事があった。
(ね、ね!パパ、来年もココで一緒にあそぼ♪約束だよ♪)
だが私は、手が掛からなくなった美幸を沙幸に全て任せ仕事に没頭し約束を忘れてしまった。今思い返せば、あの頃から美幸は私を避けるようになっていた。そして翌年も、そのまた翌年も約束を思い出す事無く私は仕事一辺倒になっていった。美幸が小学校に入学した時も私は仕事に出ていた気がする。中学校の時も、高校入学の時も私は妻に任せたまま父親としての責務を放棄していた。
「そうだよな…。私には父さんとの思い出があるのに、美幸には無かったんだな・・。10年以上も父親らしい事をしなかった罰が・・今頃になって・・・」
また涙が溢れそうになるが必死に堪えて玉を打つ。この皿に残っている玉を全て打ったら帰ってすぐに謝罪しよう。きっと二人は一生許してくれないだろうが何度でも頭を下げよう。もし今すぐ別れろと言うのなら別れよう。それが今までしてきた事への罪滅ぼしなのだから。
皿の玉がもうすぐ無くなる。これを打ち切ったらすぐに帰ろう。だが、残り僅か数発という所でリーチが掛かってしまった。画面では狐のような耳を生やした小さな女の子の幽霊がふわふわ浮いている。
<あ そ ぼ ♪>
まただ。先ほどと同じ声が聞こえた途端、私と美幸の約束事が思い出される。あの神社前での約束。あれから10年は経ったであろう最初で最後の約束。もし本当に神様が居るのなら、私を過去に戻して欲しい。あの神社前で誓った約束を叶えてやりたい。
そんな幸裕の願いが台に届いたのか、ふわりふわりと浮いていた女の子がぴたりと一列に並んだ。
「当たってくれたが・・、この残り数発を打ったら帰ろう・・」
私は残っていた数発の玉を入賞口に向けて打ち出して席を立とうとした時、受け皿に小さな金貨が出てくるのが見えた。
「…?あの幽霊の子の金貨?」
受け皿から出てきた金貨には幽霊の子の顔が彫られている。
「美幸も小さい頃は・・こんな風に可愛かったな・・」
金貨を摘み指先でくるくる回していると不意に後ろから声を掛けられた。
「おめでとうございます。その金貨はきっと貴方様を幸せに導く事でしょう。大事に・・・可愛がってくださいね」
一体何を可愛がれと言うのだろうか、と考えながら私は店を出て早歩きで家に向かう。この時、この金貨って換金出来ないのかと悩んだが幸運の金貨と言われたので、黙って持って帰る事にした。
「今帰った・・」
ドアを閉め靴を脱ぎ、薄暗くなった居間に入り灯りを付けると不機嫌な顔をした沙幸が椅子に座って待っていた。そして沙幸は私を睨み一言だけ発言する。
「こんな時間に帰ってきても『仕事だ』の一言で誤魔化せる人はいいわね」
とうとう、『誤魔化せる人』扱いされてしまった。もはやこれでは赤の他人だ。私は何も言えず無言で立ち尽くす。
「…何も言わないのね、それとも離婚する相手とは話す必要も無いって事なのかしら?」
沙幸から罵りの言葉を浴びせられても私は何も言い返せない。全ての元凶は私にあるのだから。そして私はふと思い出す。せめてもの贖罪に先ほど手に入った幸運の金貨を沙幸に贈ろうと。
「沙幸・・。これを君に・・」
私は沙幸の手を掴み、そっと金貨を乗せた。
「・・・?何これ・・・?え?これって金貨じゃないの?」
「ああ、きっと最後の贈り物になるかもしれないが・・大切にしてくれ・・」
「…そぅ・・。綺麗な・・金貨ね・・」
沙幸が薄らと笑みを浮かべる。結婚式前夜に指輪を渡した時と同じ顔をしながら金貨を眺めている。この笑顔を最後に見れただけでも本当に幸運だ。
「それじゃ・・シャワーを浴びて寝るから・・」
私は嬉しそうに金貨を眺める沙幸を居間に残しシャワーを浴びて寝室に入ろうとした時、居間から沙幸の引き攣ったような悲鳴が聞こえ急いで居間に戻る。
「何があった!・・って・・・あ、あ、あああ・・・」
居間には沙幸ともう一人、いや一人と言えるかどうかわからないが少女が居た。それもふわふわと空中に漂いながら腰を抜かした妻を見つめている。
「あああああ・・・あなた・・・金貨から・・・金貨から・・幽霊が・・・」
「おおお・・落ち・・落ち着くんだ・・・、いいい、今なんとか・・するからな・・」
私は軽いパニックになりながらもそっと幽霊少女に近づく。
「ここっここここ・・・ここには・・何も無いぞ!早く出ていきなさい!」
私は沙幸を庇うように少女との間に割り込む。だが少女は首を可愛らしくかしげるだけで何もしてこない。
「・・?な、なんなんだ・・、一体何が目的なんだ!」
「ぁぁぁぁ・・、あなた・・・たす・・け・・て・・・」
私の後ろでは腰を抜かした沙幸が怯えている。そんな沙幸を見ていた少女は嬉しそうに笑うとこちらに近づいてきた。
「な・・!なんだ!こっちに来て何をするつもりだ!」
「カ・・カラ・・ダ・・、ホシイノ・・・カラダ・・チョウダイ・・」
少女はふわふわと漂っているのを止め、一息置いてから沙幸に向かって一直線に飛んできた。
「…!さ・・させるか!」
私が少女を捕まえようと手を伸ばすが、伸ばした手は少女の体をすり抜け何も掴まず通り抜けていってしまった。そして私の手を抜けていった少女は沙幸の体に吸い込まれるように消えてしまった。
「…き、えた・・・?」
「あなた・・・今の子は一体・・・・。ふぅぅっ!!!・・・ひゃああああ!何!何が起こってるのおおおおおお!!カラダが熱いぃぃーーーー!」
沙幸がじたばたと暴れ、着ている服を引き千切っては裂いていく。私には一体何が起こっているのかさっぱりわからない。わかっているのは沙幸の体が少し若返ったのと、頭に獣のような蒼い耳と蒼い尻尾が出てきた事、そして下着全てを引きちぎって裸になっている事だけだ。
「あ・・・ぁぁ・、イ・・イク・・、イッチャウーー!!」
私の前で秘所から潮を噴き出しながら痙攣する沙幸。そして私の前で大股開きになると秘所を見せつけてくる。
「アナタ〜…、見てぇ〜・・。私のオマンコ・・・べちゃべちゃになるまで吹いちゃった〜・・・」
「さ・・さゆ・・・き・・。一体どうしたんだ・・」
沙幸の瞳は欲望に塗れたように酷く濁っている。まるで娼婦のように体をくねらせ少しだけ垂れた胸と愛液まみれの秘所を私に惜しげもなく見せつけようとしている。
「沙幸!しっかりするんだ!」
私は沙幸の両肩を掴み正気に戻そうと声を掛けるが沙幸は濁った瞳で私を見つめ続ける。
「ねぇ・・アナタ〜・・、もぅ・・もぅ我慢出来ないの。私のオマンコを16年振りにアナタのドロリとしたザーメンで染めてちょうだぃ〜・・」
私は沙幸の異常な変貌ぶりに一瞬だけ両肩を掴む力が抜けた。沙幸はその一瞬を見逃さず私を押し倒し貪るようなキスをしてきた。
「んっ・・、んん〜・・・ぷはぁ・・・んちゅっ・・・ふんんん・・・・」
沙幸は私とキスをしながら右手を私のペニスに、左手を自らの秘所に宛がい擦り始める。
「んんっ!ふぅぅーーー!ん・・・・ひぅっ!・・・ん・・」
「んんんんーーーーーーーーーー!ふぐっ!!んんーー!んんんーー!」
私は必死に沙幸の行動を止めようとしたが口を塞がれ、それと同時にペニスに刺激を与えられて動けないでいた。そして沙幸は私の全身から力が抜けたのを確認するとキスを止め、自らの秘所を弄っていた左手を私に見せつけてくる。
「アハッ、見て・・アナタ♪左手がオマンコ汁でべとべとになっちゃった。ね・・一緒に舐めましょう・・」
私は沙幸に言われるままに愛液まみれになった左手を一心不乱に舐める。沙幸も私と同じように左手に纏わりついた愛液を舐める。
「ぴちゃ・・ペロッ・・。ちゅ〜・・美味しい・・。でも・・・本当に美味しいのは・・」
そう言って私の下着を右手でそっと下にずらし、私のペニスを外に晒してしまう。
「ああ…アナタのおちんちん・・、久しぶりね・・。まだ少し柔らかいけど・・入るわよね」
沙幸は私の腰に跨り、完全に勃起していない私のペニスを右手で誘導していく。ペニスが秘所にぴったりとつけられると沙幸は一気に腰を落とす。
「ふぁぁ〜〜〜…、アナタのオチンチンがぁ・・私のべちゃべちゃオマンコに入ってきたぁ〜・・」
「うううっ・・!沙幸!は・・離れ・・なさぃ・・」
「いやよ〜・・、久しぶりにオチンチン感じてるのに・・アハッ♪オマンコの中でオチンチン硬くなってきてる。アナタのオチンチンも気持ち良くて嬉しいのね」
「や・・やめっ!早く!早く抜きなさい!」
「ダメよぉ〜・・、折角今から子作り交尾するの・・・に・・ひゃぁぁぁぁーーー!」
情けない事に16年振りに感じた沙幸の秘所の快感に負け、私は沙幸の子宮に膣に大量の精を漏らしてしまう。いきなり膣に出された沙幸は腰を痙攣させながら嬉しそうに下腹部を撫でている。
「…もっと、・・もっとちょうだい・・。16年間、・・16年間乾きっぱなしだったオマンコが満足するまで・・子宮からザーメンが逆流するぐらい・・オマンコに注ぎ込んで!」
今まで一緒に暮らしていた沙幸とは思えないような言葉だ。性に関しては御互いにあまり関心が無かったはずなのに、沙幸は私の目の前で腰を上下に振り精を搾りだそうとしている。久しぶりの性行為の嬉しさからか、沙幸は私のペニスを根元まで咥え込んでは子宮口に当て続けている。
「ハッハッ・・ハッ・・・アナタ・・早く・・ザーメン流し込んで〜・・。我慢なんてしないで・・私の・・オマンコを・・ああっ!アナタの・・精子で犯してちょうだい・・。私の子宮を・・卵子を・・・んんっ!ザーメンまみれにしてぇーーー!」
私は沙幸の卑猥な言葉の誘惑に負け、沙幸の子宮目掛けて再度精を吐き出した。
「子宮に入ってくるぅーー!受精セックス気持ちいいーーっ!」
ドクドクと沙幸の子宮に精液を流しこんだ私は力尽きて大の字になってしまうが、まだまだ許さないといった感じに沙幸は私の前で痴態を見せつけてくる。
「ほらぁ〜・・見て、アナタ。私のオマンコからアナタのザーメンが垂れてくるのよ♪」
私の腰の上で膝立ちになってペニスを抜くと膣から溢れ出てくる私の精液を手で掬い美味しそうに舐め尽くしていく。私は今まで見た事が無い沙幸の淫靡で淫乱で、そして娼婦のように膣から溢れる精液を掬っては舐め尽くす行為に興奮し、もう限界だと叫んでる体に反してペニスだけは正直に反り返っていく。
「今度は・・獣のように後ろから・・犯してね♪」
沙幸は四つん這いになり、こちらに秘所を見せながら腰と尻尾を左右に振りだす。いつでも準備OKだと証明するかのように秘所からは精液だけでなく、愛液も垂れ始めていた。
「はやくぅ〜・・、オマンコにオチンチン突っ込んでちょうだ〜〜ぃ」
焦らされるのが苦手なのか片手を股の間に通し、女陰を指で拡げ私に早く犯せと催促してくる。精液と愛液に濡れた女陰は男を誘う甘い蜜壷のように妖しく蠢いている。既に体力が尽きているはずの私だったが、蜂や蝶が花に集まるかのように誘われてしまう。
「沙幸・・、さゆきーーーーー!!!」
私は猛り狂ったペニスを膣の奥深く、子宮まで一気に貫くと獣のような乱暴な腰使いで膣と子宮を蹂躙していく。
「ああん!いいっ!もっと・・乱暴に犯してぇ〜!」
「はぁはぁ・・、さゆき・・さゆき・・さゆきーーー!」
それから私は何度も沙幸の子宮に精を吐き出し、時には今まで興味も無かったアナルセックスまでも経験し御互いの興奮を高め合った。初めてアナルセックスを経験した私達だったが私も沙幸も新しい快感を得たせいか、すぐに後ろの穴の虜になってしまった。
翌朝6時、痛む腰を擦りながら目を覚ますと、私の隣には…頭から狐のような耳と腰から狐の尻尾を生やした沙幸が静かに寝ていた。
「・・・・?…!!うわわわわっ・・・・・耳と尻尾が・・・!」
「んふぅ〜〜・・・・♪静かにしてょ〜・・」
「寝ぼけてる場合じゃないぞ!早く起きるんだ!!」
私は寝ぼけている沙幸の体を揺すり覚醒させていく。
「ふぁ〜〜・・・、おはよぅ〜ダーリン♪」
「…え?な、・・何を言ってるんだ・・沙幸・・」
「え〜・・、私が犯されながら『ダーリンって呼んでいい?』って言ったら『いくらでも呼んでくれ!』って言ってたじゃない。もしかして…忘れちゃった・・の?」
そんな事を言ってしまったのだろうか、と激しかった情事を思い返してみるが途中から何をしていたのか全く記憶に無い。
「い、いや・・そんな事はどうでもいいんだ!それより・・沙幸、なんともないのか…?」
「何の事?」
「その、なんだ・・その頭と・・尻尾なんだが・・」
私が怖々と尻尾の付け根あたりを掴んでみると沙幸の体が急に仰け反る。
「ヒィ!!だ・・だめ!今触られたら・・・ヒッ・・い・・・・・」
「い?」
「イッチャウーーー♥♥」
ぷしゅっ、と秘所から潮を吹きガクガクと体を揺らしながら倒れ込んでしまった。
「…あ。どうしよう・・・・」
聞きたい事が山ほどあるのだが聞く前に失神してしまった。私は沙幸を抱えシャワーを浴び、御互いの体に付いた精液や愛液を洗い流す。シャワーの最中に目を覚ました沙幸は目覚めるなり不満顔になる。
「どうしてザーメン流しちゃうのよ・・、もっとダーリンの匂いに包まれていたかったのに…」
「そうは言っても…美幸が戻ってくるだろ・・。あれだけ匂いが充満してたらばれてしまうぞ」
「んふふ♪いいじゃな〜い。私達が愛し合ってる所を見せつけちゃいましょ♥」
二人シャワーを終え、居間のテーブルで向かい合い私はさきほどの疑問を聞いてみた。
「沙幸、その・・頭に生えてる耳と・・腰の尻尾は本物・・なのか?」
「そうよ〜、ダーリンのおかげで一晩で妖狐になれちゃった♪」
「…妖狐?何を言ってるんだ?それになんで、その・・妖狐ってのがわかるんだ?」
「えっとね〜、私もよくわからないんだけど、…頭の中に響くの。私は妖狐なんだって」
「…そ、そうか・・」
もう少し整理してみよう。沙幸は昨日までは人間だった。そして私が持ち帰った金貨から幽霊の少女が現れた。現れた少女が沙幸の中に入って…それから。
「そうだ!!あの子はどうなったんだ!?」
「あの子?あの子って狐火の事?」
「狐火と言うのか・・。それで、あの子はどこに行ったんだ?」
「それなら、私に憑いちゃったから同化しちゃった♪」
一瞬だけ眩暈がした。まさか、私が持ち帰った金貨が幽霊になって沙幸と同化してしまうなんて想像も付かなかった。だが、眩暈はしたものの幽霊とくっついたおかげで沙幸とこうして昔のように会話が出来るようになったのは嬉しい結果だ。
「そうだ…。沙幸、今更こんな事を言うなんて遅すぎるが・・今まで本当に済まなかった…。もし、沙幸が許してくれないのなら・・私は今すぐにでも離婚届に判を押そう。もし、この家を手切れ金に欲しいのなら・・全て渡そう・・」
昨日の晩は幽霊騒ぎと激しい情事で言いそびれてしまったが、今言わないと後悔するだろうと思い、沙幸に謝罪した。沙幸はこんな私を許してはくれないだろう。帰ってくる返答はきっと…『荷物を纏めてきますね』だろう。だが、私の予想は大きくはずれ沙幸に頬を叩かれた。
「酷いよダーリン!…どうしてそんな酷い事を言うの!?私の何がいけなかったの!どうして急に別れ話なんて言いだすの…あんなに・・・あんなに愛してくれたのにどうして!」
「……えっ?な、何言ってるんだ!?沙幸が離婚届を私に付き付けて・・」
「……ッ!あんな汚らわしい紙切れなんて!!」
沙幸は私の鞄から離婚届を取り出すと復元不可能なほどに破りゴミバコに捨ててしまった。
「これで私達の愛を邪魔する物は無くなったわよ、ねぇ・・・ダーリン♪」
昨日までの沙幸なら私に判を押させ、欲しい物だけ取って実家に帰っただろうと思う。しかし、今の沙幸は愛情と精に貪欲になってしまっている。
「本当にいいのか?お前を…美幸を16年もの間・・家庭を省みなかった情けない男でもいいのか・・?」
「…私だって、16年間ダーリンに女として見られなくなって・・寂しかったけど・・・、これからは沢山愛してくれるって約束してくれたから・・」
本当に私は馬鹿な男だ。沙幸が16年間もずっと我慢してた事も知らずに仕事に没頭していたなんて。生活さえ守れたらいいなんて安易な考えで二人を苦しめていたとは本当に恥ずべき行為だ。
「本当に済まなかった!!」
私は沙幸に寄り添い抱き締める。二度と離さない、いや二度と離れたくない思いで力の限りきつく抱擁した。
「あぁん♪ダーリンったら〜・・。ちょっと苦しいよ・・」
「ぁ、すまない・・。沙幸、今更言うのもなんだが、…愛してる」
私達は御互いの愛を確かめ合うようにきつく抱擁しあう。だが、そんな時に限って悪魔は微笑むのだ。
----ガチャ・・パタン----
美幸が朝帰りする時間帯だったのを忘れていた。美幸は私達を見るなり汚い物でも見たかのように目を細め罵倒してくる。
「へぇ〜・・、最後の綺麗な思い出作りってやつ?そんなくだらない事してる暇があったらさっさと別れちゃえば?」
美幸の辛辣な言葉に私は何も言えなかったが、沙幸だけは何かを考え込んでいる。美幸は美幸で言いたい事を言ってスッキリしたのか自室に篭ってしまった。
「・・・、沙幸。すまん、私のせいでお前まで・・」
「…」
「沙幸?何を考えてるんだ?」
「…大丈夫よ、ダーリン♪あの子は本当はパパッ子だから♪」
「あれ?そういえばなんで美幸は驚かないんだ・・?耳と尻尾があるのに・・」
「あの子には見えてないわよ。見えてるのはダーリンだけなの♪」
クスクス笑う沙幸の口角が僅かに吊り上がる。こういう顔をする人は必ず悪い事を考えているはず。
「ねぇ、ダーリン…、折角のお休みなんだから・・今日も頑張って愛してね♥」
「いや・・私は・・・ああああああああ・・・」
沙幸の体のどこに私を引き摺る力があるのだろうか。私のほうが一回りも体格が大きいというのに片手で私の寝室へと連れていく。沙幸は私を寝室に放り込むと後ろ手にドアを閉め含み笑いをしながら近づいてきた。
「ねぇ…、まだ足りないの。昨日の分だけじゃ・・16年間の穴埋めには・・到底足らないわ。もっと、もっと私を愛してちょうだい」
昨日の晩のように、沙幸の瞳が肉欲に溺れたような濁った色へと変わる。欲にまみれた沙幸は私に圧し掛かりキスをせがんでくる。
「ねぇ、ダーリン。美幸とも・・仲良くしないといけないわよね?」
「・・・あの様子では・・無理だろう。全て私が悪いのは自覚している。離婚に関しては・・・もう大丈夫だろうけど、美幸が私を許す事なんて絶対に無いだろうからな」
「んふふふふ♪さぁ〜、それはどうかしらね〜」
「どういう事だ?」
「教えて欲しかったら・・・今日一日ずっと愛してね♥」
私は昨日の晩と同じように沙幸と交わり続けながら永遠の愛を誓い合う。ただ昨日と違うのは性行為中、部屋の中になんだか奇妙な靄みたいなのが溜まっていってる事ぐらいだった。沙幸は部屋に靄が充満していく度に興奮し、私の精を搾り尽くす。朝から深夜まで精行為が続いたのに、何故か私は空腹を憶える事無くより一層に沙幸の子宮を膣をアナルを蹂躙したくなり幾度となく精を放出していく。そして深夜、いつものように玄関が開き美幸が出ていく音が聞こえた。
「沙幸・・・美幸が出ていく・・・ぞ・・。ウッ・・」
「ああん♪また出しちゃったのね・・・、美幸の事なら大丈夫よ。信じてちょうだい♪」
「わかった・・。何か考えがあるみたいだから・・信じるよ」
「もぅ・・心配性ね〜。明日には解決しちゃうから安心してね。だ か ら♪」
「だから・・何だ?」
「最低でも後10回は中出ししてね♥」
「ま!まってくれ!10回も出したら死んでしまう!」
「うふふふ・・・、逃がさないわよ・・」
その日の晩、10回どころか間違いなく20回は出したであろう記憶が私に残っている。そして明け方、沙幸は嬉しそうに靄を眺めていた。
「うふふ、もうすぐね・・。もうすぐ産まれるわ♪」
一体何が産まれてるんだろう、と考えたが沙幸には沙幸の考えがあるのだろうと余計な詮索はしない事にした。
朝、いつもの時間帯に美幸が居間に入ってきたが様子がおかしかった。足取りも悪くふらついている。
「美幸・・・、大丈夫か?」
「ッ・・!別に何でもないわよ!」
美幸は大声で叫び、自室へと篭ってしまったが、美幸の後ろ姿を見ていた沙幸はニヤニヤしている。それはまるで、好きな子に悪戯したかのようなニヤニヤとしたイヤらしい笑いだった。
「何だったんだ?なぁ、沙幸・・、って何で変な顔してるんだ?」
「んふふ・・なんでもなーい♪」
「さて、今日は久しぶりにあの店にでも行くかな・・」
「・・・ダーリン・・?あの店って何?もしかして・・風俗とかじゃ・・ないよね?」
ニッコリ笑いながら近づいてくるが目は笑っていない。だけど私は沙幸の額を指先で軽く弾き今までの事を説明し始める。
「お前との仲が冷え込んだ頃、私は喫茶店でずっと朝食を摂っていたんだよ」
私の釈明を聞いた沙幸の目から涙が零れる。
「うぅぅぅ・・・。ごめんね・・・ごめんね、ダーリン。私が・・ずっと拗ねてたから・・。今まで、本当に・・・ごめんなさい・・」
「いや、いいよ。元はと言えば私が悪かったんだから。沙幸が気にする事じゃない」
「でも、・・それでもダーリンに手料理を作ってあげなかった私も・・」
「それじゃ・・今度久しぶりに沙幸の得意なハンバーグが食べたいな」
「わかったわ♪」
沙幸は急いで料理の準備を始めるが、とりあえず今は止めておく。
「今じゃなくてもいいから。近いうちに作ってくれたら、それだけで私は幸せだから」
我ながら恥ずかしい事を言ってしまった。私は恥ずかしさを誤魔化す為に沙幸の頭に生えてる狐の耳をくしゃくしゃと撫でる。少し乱暴に頭を撫でてしまったが沙幸は目を細め嬉しそうに尻尾を振っていた。
「それじゃ、ダーリン。今日も頑張ってね♪」
「・・・・・・エッ?今何と・・言いましたか・・・?」
「だから、今日も頑張ってねって♪」
「あのぉ〜・・、いきなり・・ですか?」
「もちろんそうよ?」
「い、いあぁ・・、ちょっとお腹が空いたかなぁ〜、と思いまして・・」
私の額からすごい量の冷や汗が流れ出る。あの日の晩から数えて、これで3度目になるであろう性行為。性行為自体は別に気にはしないが1回の性行為で最低でも20回以上は射精させられている。このままだと私は干乾びてしまいそうだ。いや、もうすでに干乾びていてもおかしくはない。そんな私の心を無視し、沙幸は今日も私を寝室へと連れ込む。
「ダーリン♪今日も・・頑張ってもらうからね・・エヘヘヘ・・・(ジュルリ」
「待て!普通は逆だろ!」
「いやよいやよも好きのうち〜♪」
「それも私が言う言葉だ!って・・・ああああああああああああああああ!」
これでもう三度目の性行為。私の心は別の意味で折れかけていた。このままだと沙幸の体に溺れるのが早いか精液が枯れるのが早いか。それでも私は愛する沙幸の為に何度も腰を打ちつけ精を吐き続ける。御互いに何度絶頂に達しても性行為に飽きる事無く愛し合う。時間を忘れ御互いの体を貪り愛を確かめ合った時、不意にドアが開く音が聞こえた。
「んぅ、・・・もうそんな時間か・・」
「ふぁぁぁ〜〜・・、だ〜〜り〜ん。もう・・もう産まれちゃいそうなのぉ〜・・」
「・・・?妊娠・・してないよな?」
「ううん・・、もうすぐあの子が・・産まれそうなの・・」
「あの子?」
「ふぁぁぁぁぁあぁああ!ダメぇ〜・・。あの子が産まれるって想像しただけでイッちゃいそう〜・・」
私のペニスと結合したままの秘所から愛液が吹き出した時、昨日から溜まっていた靄から何かが出てこようとしている。
「・・・!!こ、・・この子は!」
「ええ、そうよ。この子が・・私に取り憑いた子。狐火っていうの、可愛いでしょ♪」
産まれたばかりの狐火の子は部屋を見渡した後、精液まみれになっている沙幸に近寄っていく。
「ふふ・・、いらっしゃい。でもね、・・・あなたの御飯は・・そこにあるわよ?」
沙幸がドアを指差すと狐火はドアを擦り抜けていった。
「ふふふ、ダーリン。もうすぐ楽しい事が始まるわ」
ドアの外から美幸の悲鳴が聞こえる。何故この時間に美幸が居るのかわからなかったが私は急いで助けようと身を起こそうとしたが沙幸に抑え付けられた。
「沙幸!このままだと美幸が!」
「静かに!大丈夫だから見てて・・・」
悲鳴が止まったと同時にドアが開き美幸がふらふらと寝室に入ってくるが目は虚ろだ。
「美幸ちゃん・・、私達の愛の営みを毎晩見てどうだった?感じちゃった?」
「えっ!ずっと見てたのか!?」
「ええ、そうよ。出ていった振りして私達の営みを朝まで覗いてたのよね♪」
「だから大丈夫と言ってたのか・・」
私達の会話を他所に美幸は自らの秘所に指を突っ込み昂っている性欲を押さえ込もうと必死だ。私達に自慰を見られているというのに、それすらも興奮材料にしているようだ。
「これで、明日の朝に記憶を消せば終了ね」
「・・・耳と尻尾も消せるのか?」
「エッ!今何て言ったの!?」
「いや、だからさ・・。沙幸にも憑いてたあの蒼い耳と尻尾だがどうやって消すんだ?」
「・・う・・そ・・・・。ダーリンにも視えてるの!?」
「へ?当然じゃないか?だって、沙幸の時にも見えてたんだから」
「あわわわわわ・・・。どうしよう・・・」
「??」
沙幸は慌て始めるが、私には何がどうなってるのか理解出来ない。耳と尻尾が見えたら何か不都合でもあるのだろうか。
「もももも・・もう一度聞くわね・・?本当に・・視えてるの?」
「ああ、あのゆらゆら揺れてる蒼白い耳と尻尾の事だろう?」
「いやあああああああああああああああああああああああああ!!」
突然沙幸が叫びだした。私は耳を塞ぐのを忘れた挙句、間近で叫び声を聞いてしまい鼓膜がびりびりと痺れてしまった。
「くぉぉぉ・・・おおお・・・。沙幸…、耳が痛いぞ・・」
「そんな事言ってる場合じゃないのよ!あの耳と尻尾が見えるのは相思相愛の証拠なのよ!」
「それってどういう事なんだ?」
「耳と尻尾が視える人が旦那様になっちゃうのよ!」
「…待て、それはおかしい話だろう?私には沙幸が居るんだし」
「おかしくなんか無いのよ!私達が居た世界では一夫多妻なんて当たり前だったのよ!親子で結婚しちゃう子も居たの!だから運命の人が重なるなんて日常茶飯事だったのよ!」
説明を聞いた途端に私の顔から血の気が一気に引いていく。もしそれが本当なら、美幸の耳と尻尾が見えている私は・・。
「な、なぁ・・。見えなかった事に出来ないか・・?」
「・・・無理ね。狐火に取り憑かれた子は確実に運命の人と出会っちゃうから・・。でもそれがまさか・・ダーリンだったなんて・・」
沙幸が頭を抱えながら今後どうするか悩んでいる。私もどうしたらいいのかわからない。二人して悩んでいると美幸がノロノロと私に近づいてきた。
「アハッ♪パパから美味しそうな匂いがする〜。ちょっとだけ・・ちょうだい」
美幸は私の体に付いている精液や汗を丹念に舐め取っていく。
「ちょ!ちょっと、ダメよ!ダーリンは私のなんだから!」
「ママからもいい匂いがする〜♥」
「あっ!こらっ!やめなさいってば!あははははははっ!腋の下を舐めないで〜〜!」
美幸は沙幸の腋の下や精液が付着した陰毛を綺麗に舐めていく。私は私で妻と娘の睦み合いを見て興奮し勃起してしまう。
「あ・・、パパのオチンチン元気になった〜♪」
目聡く勃起した私のペニスを確認し、美幸が私を押し倒し腰に跨る。
「パパ〜・・・。私の処女・・もらって〜♥」
「や!やめなさい!親子でこんな事をするんじゃない!今すぐそこから降りなさい!」
「パ、・・パパは・・・私の事が・・・嫌いになったんだね・・ううっ・・ぐすっ・・」
「そんな事ない!美幸は私の大事な娘だ!だから・・早くどきなさい!」
「・・・パパの・・・嘘つき!!」
美幸は自ら私のペニスに腰を落とし処女膜を破ってしまった。私は娘の処女を奪ってしまったショックで放心状態になってしまう。
「パパなんて・・嘘つきだ!私なんて要らないって言った癖に!」
「や・・やめな・・さい。だからって・・こんな事をしたら・・」
「だから・・私は・・パパが・・・私から離れられないようにするの!」
美幸は処女を失ったばかりだというのに腰を激しく上下に動かす。それはまるで勢いよく餅突きをしてるかのように何度も何度も私のペニスを根元まで飲み込んではぎりぎりまで抜いていく。美幸の秘所からは処女の証とも言える破瓜の血が僅かだが漏れていたが、痛みを感じないかのように美幸は精液を搾りだそうとしている。
「ハッハッハッハッ・・・、ねぇ、パパ・・。ママのオマンコと比べて・・どっちが気持ちいい?」
「なんて事を言うの美幸!」
沙幸が横から喚くが美幸は性行為に没頭して聞こうともしない。
「ねぇ・・。どっちってば!」
答えない私に痺れを切らしたのか、膣でペニスを締め上げてくる。私は射精しそうになるが必死に耐える。
「そうなんだ・・、やっぱりパパは・・私なんか要らないんだね・・」
「美幸は、・・要らない子なんかじゃない・・」
「だったら!だったら・・どうして私と遊んでくれなかったの!どうしていつも・・・私は・・私は・・パパと・・いつも一緒に・・」
私は体を起こし、座位の状態に持ちこむと美幸を優しく抱き締めてあげた。
「え・・パパ?」
「わかってる・・、昔、小さな神社前で約束したよな・・?来年も遊ぼうって・・。だけど私は約束を破ってしまった。あれから・・10年以上も経ってしまったが・・。今度遊びに行こう、な?」
「パパ〜〜〜・・・。ふぇぇ・・・ぅわ〜〜〜〜ん・・」
美幸は私に抱きついたまま大声を上げて泣いてしまう。そんな美幸の頭を沙幸と一緒に優しく撫でてあげる。
「本当は・・美幸もパパが好きだったのよ・・」
「済まんかった・・。これからは二人を優先に・・・!!」
「「・・・??」」
「み、ゆき・・・。済まん・・、早くどいてくれ・・・」
「どうしたのダーリン?」
「パパ・・顔が青いよ。何か変な物でも食べちゃったの・・?」
「いいから・・早くどいてくれ・・」
美幸の膣に入りっぱなしの私のペニスが少し膨らむ。それを察した美幸は私に抱きつき離れまいと両腕を私の背中に回してがっちり固定してしまう。
「やだ!パパから離れないから!」
「美幸・・まさかわかってて腕を!」
「あらあら・・。ダーリン、もう観念して出しちゃいなさいよ」
「あああっ!で・・出る!!」
実の娘と性行為した興奮からか普段の倍以上の精液が美幸の子宮に吐き出されていく。ドクドクと子宮に流しこまれる大量の精液は美幸の下腹部をぽっこりと膨らませるが、私は美幸の子宮に子種を流し込んだ興奮で、さらに連続して中出ししてしまう。
「ひゃあああああああーー!パパのザーメンしゅごぃーー!連続でいかされちゃうのーー!ヒッ・・ハヒッ・・・ヒィィィーー・・いぐぅ・・」
連続で中出しされた美幸は意識を落としぐったりしたまま私に体を預け眠ってしまった。
「ふふ、愛されていたのね・・・ダーリン♪」
「・・・」
「どうしたの?」
「実の娘に・・中出ししてしまった・・」
「あ、その事なら大丈夫よ。この子も私と同じ妖狐になっちゃうから気にしなくても大丈夫よ」
「だけど私は!」
「はぃ、ストップ♥そんなに悩む暇があるのなら・・これから私達を毎日可愛がってね♪」
「そうだよ〜、パパがイヤだって言っても搾っちゃうからね♥」
いつのまに起きていたのだろうか、美幸はもう一度私の背中に腕を回しがっちり固定してきた。
「み、みゆき!まて!止めるんだ!」
「やぁ〜だ!ママと同じぐらい中に出すまで離れないんだからね!」
「アッ!美幸ずるいわよ!次は私の番なんですからね!」
「ママは3日間も繋がってたじゃない!だったら今日は私の番だよね?」
美幸は浅く緩く腰を動かし私のペニスを優しく膣で愛撫してくれている。さきほどまでの乱暴な腰使いとは違い私を包み込むような優しさで絶頂まで導いてくれる。その行為をつまらなそうな顔で見ている沙幸。そして何を思ったのか沙幸は美幸の真後ろに近づき囁く。
「ねぇ、美幸。パパのザーメン欲しい?」
「あぅ・・あっ・・はっ・・、もちろん・・欲しいよ・・ぁん」
「それじゃぁね〜・・・今すぐ出させてあげる♪えいっ♪」
沙幸は右手の中指を美幸のアナルに根元まで捻じ込んだ。
「んひぃーー!ママ!何してんのよーー!」
「んおおおおーー!し、締まる!・・・ウッ!!」
アナルに指を入れられたショックで膣が一気に締まり射精を強制的に促してしまった。
「あぁん・・・まだイってなかったのに・・・」
「それじゃ〜・・次は私の番よね〜♪」
私は沙幸と美幸の遣り取りを聞きながら明日まで生きていられるかな、と自問自答してみた。だが、明日の自分はきっとこう言うだろう。
『二人が一緒なんだから別にいいじゃないか』と。
翌朝、私は今まで気にかけていた事を美幸に聞いてみた。
「美幸・・、今でこそ聞くが・・。深夜いつもどこに居たんだ?」
「ふぇ・・?漫画喫茶だよ〜。新しくオープンした漫画喫茶が楽しくて・・」
「駅前の新しくオープンしてたあの店か」
「ぅん〜、あ、そうだ。パパ〜♪」
「どうした?何か頼み事でもあるのか?」
「パパ〜、昨日・・一緒に遊んでくれるって約束してくれたよね?」
なんだか嫌な予感がするが黙って首を縦に振る。
「あのね!あのね!漫画喫茶でね!個室に入ってセックスしようよ!」
「い、いや・・、それは・・遊びとは言えないなぁ・・」
「そうよ!そんな遊びはママは認めませんからね!」
こういう時は沙幸に感謝したい。男親だとどうしても甘やかしてしまいそうで。
「遊ぶならママも一緒に行きますからね!」
「え〜〜〜!それじゃ、パパと遊べないよ〜」
「ダーリン、私も一緒に連れていってくれるわよね?」
「・・・わかったわかった・・・。今度三人で温泉に行こう、な!」
この答えならなんとかなるだろうと思っていたが甘かった。
「やったーーー!パパと一緒に家族風呂〜♪」
「やだもぅ・・・ダーリンったら・・露天風呂で受精プレイがしたいなんて♥」
どう答えても性行為からは逃げられないと悟った私はなるようになれ、と二人の言葉を軽く聞き流す事にした。
13/08/21 23:49更新 / ぷいぷい
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